「うう…寒っ…」
無残な最期を遂げた傘をたたみ、ボタボタと雫の落ちるスーツを脱ぎ捨てると、ようやく我が家に帰ってきたと安堵のため息をつく。
大型の台風が直撃し、この暴風雨で電車も止まり、避難勧告が出される地域すら出ていた。
事務所の子たちはひどくなる前に女子寮に帰したが、残って仕事をしていたプロデューサーの自分はごらんの有様だった。
「この調子じゃ、しばらく仕事はキャンセルだな。またスケジュール組みなおさないと…」
風呂を沸かし、先のことを考えてため息をもらしていると、玄関のチャイムが鳴った。
こんな日じゃ宅配便も来れないだろうに。玄関にたどり着くまで、チャイムが絶えず鳴り響いていた。
「はいっ!どちらさまで…」
扉を開けると、目線の少し下の方に、耳のついた一風変わったフードを被った人の姿があった。
「美玲…?」
名前を口にすると、フードがするりと落ちる。中から、俯いて雨の滴り落ちる黒髪で顔を隠し、押し黙る少女があった。
一体何があったのか問いたかったが、傘も差さずに来たのか、自分よりもずぶ濡れだった。
「ああ、もう…とりあえず上がれ。お湯は沸かしてあるから風呂に…」
家の中に導こうと手を取ると、突然ぎゅっと握り締められ、逆にその手に引っ張られた。
「ちょっ、美玲!?」
「お前も入れッ」
靴を玄関に脱ぎ捨てズカズカと上がると、強引に風呂場に連れ込まれた。
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「かゆいところは無いか?」
泡まみれの髪を洗いながら問いかけると、美玲は頭を横にぶるぶると振った。
「うわっ!やめろっ、目に入る…」
顔に掛かった泡を擦り落とすと、目の前には先程と同じ様に、肩をすぼめて押し黙る姿。
「何かあったのか?」
少し沈黙があり、美玲が口を開く。
「…ら」
「ん?」
無意識に聞き返すと、目の前の頭が更に深く下がった。
「アイツら…う、ウチのッ、ことッ、コドモだってッ、バカにして…ひぐッ」
まるで搾り出すように言葉を吐き出す美玲。あいつら、とは女子寮の子たちのことだろう。
何かの理由で彼女達と喧嘩をして寮を飛び出し、それで家に上がりこんで来たということか。
小さな肩が、嗚咽のたびに大きく揺れる。
「だッ、だからウチ…うわッ!?」
洗面器に溜めたお湯を、美玲の頭にぶちまけた。泡を落とされ、露になった濡れ鴉のように美しい黒髪を、激しく振り乱す。
「なッ、なにする・・・・・・んッ!?」
不意を突かれて、硬直する美玲。振り向いた美玲の唇に、自分の唇を押し当てていた。
そうしていたのは、ほんの少し。しかし、その数倍に引き伸ばされたように、長く感じた。
「ん…ぷはッ」
「落ち着いたか?」
美玲の頭を撫でてやる。いつもは、これでおとなしくなるのだが、今日は様子が違った。
彼女が眉間にしわを寄せたかと思うと、突然床に突き飛ばされた。
「み、美玲…っ!?」
今度は、こちらが不意を突かれて硬直する。自分の体の上に乗りかかった美玲が、唇を吸っていた。
「みれ…んんっ」
「くちゅ、んむ、ちゅうぅ…」
こちらの唇を強引にこじ開け、舌を入れてきた。お互いの舌が、口の中で絡み合う。
そうしている間にも、美玲は全て吸い尽くす勢いで、こちらの唾液を吸い込んでくる。
あまりに突然のことに混乱してしまい、こちらは終始、彼女にされるがままだった。
ようやく離れたときには、口の中の水分がすっかり奪われてしまっていた。
「んッ…ぷはッ…」
「はぁ、はぁ、はぁ…」
ぼーっとする頭を何とかたたき起こし、今の状況を整理しようとするが、目の前にいたはずの美玲の姿が視界から消えていた。
と、自分の下半身を突然、生暖かい感触が襲った。視線をその方向に向けると、驚愕する。
美玲が、肉棒に舌を這わせていた。
「おま、一体何やって…」
「ん…れろッ…」
言葉に反応して、上目遣いにこちらを見ながらも、美玲は行為を続ける。
裏筋に沿って、舌先で舐め上げながら、空いた手で睾丸をやわやわと揉む。
一体、どこでこんなことを覚えたのだろうか。いや、それどころではない。
止めさせなければ。その思いとは裏腹に、肉棒は本能に従って硬度を増していく。
「こら美玲っ、もうやめ…」
「はぁ、んん~…ッ」
いくら言っても離そうとしない美玲に対し、いい加減堪忍袋に来てしまった。
「やめ…ろっ!」
彼女の頭を掴み、強引に押し返した。だが時既に遅く、肉棒は唾液まみれですっかり直立してしまっていた。
自分の半分くらいの歳の女の子相手に晒した醜態に呆れながらも、なんとか引き剥がしたことに安堵する。
視界に美玲の姿を捉える。そして、再び驚愕した。
「え…?」
上に乗った美玲が、自身の股間を、肉棒の先端にあてがっていた。
「み、美玲…?」
「ウチ、知ってるぞ。こうすると、大人のオンナになるんだろ…ッ」
「おい、やめろ。それ以上は…」
腕を伸ばしたときには、もう遅かった。美玲は勢い良く腰を落とし、肉棒を自身の中に侵入させた。
「…ッ!?」
股間に、何かを突き破る衝撃が走る。その直後、美玲の体が大きく仰け反り、全身を痙攣させた。
「い…痛ッ、痛ッ…」
「いい加減に…っ!!」
彼女の腰を掴み、自分から強引に引き剥がした。肉棒には、破瓜の証がこびりついていた。
「美玲!お前、自分が何をやったのか解かってるのか!?」
「・・・・・・」
美玲の肩に掴みかかり、怒鳴り声で問いただす。こちらから目を背けていた彼女の目が、潤む。
「…だって、お前、ウチのこと、いっつもコドモ扱いするから…」
「美玲…?」
「ウチだって、オンナなんだぞ…ッ。ウチだって、プロデューサーが…ッ」
美玲の目に湛えられた涙が一筋、頬に沿って零れ落ちた。たまらず、彼女を抱きしめる。
「ごめんな、美玲」
「なんで…なんでッ、お前が謝るんだよッ!…うああぁぁぁッ!!」
胸の中で美玲は、堰を切ったように泣き喚いた。その間、ずっと彼女の頭を撫でていた。
泣き声が嗚咽に変わる頃、胸から美玲の顔を離す。
俯く彼女の目は真っ赤に腫れ、涙と汗で顔がくしゃくしゃになっていた。
「う、ウチだって、お前のッ…ぷ、プロデューサーのッ、ことが…ッ」
「俺もだ」
はっと目を見開き、こちらを見る美玲。
「え…?」
「俺も、美玲のことが好きだ」
その言葉に、再び目を潤ませる美玲。胸の中に飛び込み、小さく泣いた。
「…本当に、いいんだな?」
一しきり泣いた後、少し落ち着いた美玲に問いかける。こちらの言葉に、こくこくと小さく頷く。
「…うひゃあッ!?」
びくんと体を撥ねさせる美玲。彼女の股に、口をつけた。
「お、お前ッ!?な、何して…ッ!」
「痛くないように、ちゃんと解さないと…」
沿わせていた舌で膣口を開き、中へと侵入させる。
先程は感じる間も無かったが、成熟途上の少女の体。膣内は、やはり狭い。
これからの行為に耐えられるのか不安に思ったが、彼女の思いには、精一杯答えてやりたい。
「そんなこと、し、しなくてい…ひゃうッ!?」
まだ鉄の味の残る膣内。少し腫れていた。腫れを引かせようと、舌を必死に動かすと、異なる味の液体が染み出してくる。
「あッ…はぁ…ッ」
美玲の口から、甘い吐息が漏れ始める。ちらりと目線を上げると、堪えようとする彼女の表情が見える。
彼女の愛液と、自分の唾液を混ぜ合わせる。舌を動かすたび、膣内からくちゅくちゅと泡立つ音がした。
「お、音立てるなッ…!は、恥ずかしい、からぁ…ッ」
頃合を見て、股から顔を離す。美玲の顔はすっかり上気し、口をぽかんと開けて肩で息をしていた。
「…いいんだな?」
美玲の膣口に肉棒をあてがい、再び問いかける。ここまでやっておいて今更だったが、彼女の言葉が欲しかった。
「な、何度も言わせるなッ。ウチは、もう大人のオンナなんだぞ…ッ」
そう言って、ぎゅっと口を結ぶ美玲。彼女の決意の言葉に頷くと、肉棒を膣口に滑らせる。
十分に湿り気を纏わせ、再び膣口にあてがい、ゆっくりと侵入させた。
「…ッ!!」
亀頭が入ったところで、動きが止まる。もう限界を思わせるほどの圧迫感があった。
「ぐっ…み、美玲。もう少し、力抜いて…」
「む、無理だッ、無理ぃ…ッ」
こちらにしがみつき、体を震わせる美玲。
このままでは埒が明かないと、彼女の緊張を少しでも解きほぐすため、唇に吸い付く。
「んッ…」
歯を食いしばっていた美玲だったが、こちらが舌を差し出すと、口の中に受け入れてくれた。
「はぁッ、んむぅ…くちゅ…ッ」
安心したのか、膣内の緊張が少し甘くなってきた。深くへの侵入を試みる。
それでも、なお狭い彼女の膣内。口の中でお互いの舌を絡め合いながら、さらに奥を目指す。
肉棒が全て入りきらないうちに、亀頭が何かにぶつかった。先程とは違う感触。
「ん、ぷはぁ…ッ」
最奥部に到達したところで、彼女の唇から離れる。堪えるのに必死で、何が起きたのか分からないといった様子だった。
「全部、入ったぞ」
「ほ、本当か…ッ?」
そう言って美玲は、震える手で自分の下腹部に触れる。
「…うん、分かる。お前の、ウチの中に届いてる…」
安堵の表情を浮かべる彼女を、そっと胸に導く。しばらくの間、そのまま抱き合った。
自身の震えが収まるころ、美玲が自分の胸の中から顔を上げる。
「もう、大丈夫だから…お前の、好きに…」
彼女の言葉に答え、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「んッ…ぐ、うぅ…ふぅ…ッ」
肉棒に膣壁を擦られ、苦悶の声を漏らす美玲。緊張が和らいだとはいえ、大の男のそれを受け入れるには、やはり小さすぎた。
膣内を限界まで押し広げてなお、痛いほどの圧迫感を感じる。まして初めての彼女など、この非ではないほどの苦痛だろう。
「美玲…」
「う、ウチのことは、いいから…ッ!」
それでも、懸命に受け入れようとする美玲。彼女の姿に、こちらも全力で答えた。
「はッ…んん~、あ…ッ」
膣内が俄かに濡れ始め、肉棒の動きやすくなってきた。美玲から漏れる声も、甘いものに変わっていく。
「美玲…どうだ?」
「わ、わかんな…んッ。で、でも、さっきより、苦しくない、かも…ッ」
腰の動きを、少しずつ速める。送出を繰り返しながら、時折、彼女の弱い部分を探そうと、腰をひねる。
「ひうッ!?そ、そこ…」
ある場所を突いたとき、彼女の反応が変わった。ついに見つけたその一点を狙い、腰を打ち付ける。
「あッ、やめッ!そ、そこはッ、りゃめぇ…ッ」
何度も攻めるうち、美玲の言葉がいよいよ怪しくなり、膣内は、肉棒が動くたびに音を立て始めた。
「や、ああッ、お、音、やぁ…ッ、んんッ!」
突くたびに、甘い声を漏らす美玲。絶頂が近い。こちらも、そろそろ限界だった。
「っ!?」
膣内から肉棒を引き抜こうとすると、背中に何かが突き刺さる痛みが走った。
彼女が爪を立てて、こちらにしがみついて離れようとしない。
「こら、美玲っ!は、離れて…俺、もう…」
「は、離さない・・・ぞッ」
美玲が、真剣な表情でこちらを見つめる。
「ぷ、プロデューサー、は…ッ。う、ウチの、モンだ…ッ」
彼女の目が、涙を湛え始めた。
「…分かった、美玲…っ!」
彼女の決意を受け入れ、限界まで腰を打ちつける。お互いを何度も呼び合い、高め合った。
「ぐっ…美玲、だ、出すぞ…っ!」
「あ、はぁッ!来てッ、プロデューサ…ああぁぁぁッ!!!」
大きな嬌声と共に膣がきつくしまると、肉棒が更に怒張し、子宮口目掛けて精をぶちまけた。
「はぁ、はぁ、はぁ…っ」
「あぁ…出てる…プロデューサーの、熱い…ッ」
力を使い果たしながらも、全て吐き出し終えるまで、強く抱き合った。
「なあ、美玲…」
「なんだ、プロデューサー?」
二人で入るには少し狭い浴槽で身を寄せ合っていると、美玲に言った。
「何で寮の皆と喧嘩したんだ?」
ここに来た理由について問いかけると、美玲が口を開く。
「アイツらが、プロデューサーは、誰のことが一番好きかって話してて…」
少し俯きながら、言葉を続ける。
「だから、言ったんだ。『ウチのことが一番に決まってる』って。そしたら、ウチみたいなコドモにはムリだって。それで…」
それを聞いて、少しこそばゆくも感じたが、あくまで思春期の少女達の日常会話なのだろう。
それに対して、年下の美玲が反発してしまったということか。
「俺は、頑張ってる皆のことが好きだ。だからプロデューサーとして、美玲に、アイドルとしてのお前にだけ特別扱いはできないよ」
肩を落とす彼女に、自分の気持ちを伝える。その言葉に、むっとする美玲。
「でもな」
彼女を、そっと抱き寄せる。こちらに顔を向けた美玲に対し、言葉を続ける。
「俺個人にとっては、美玲が、オンナのお前が、一番特別だからな」
「…ば、バカッ!」
顔をかぁっと紅潮させ、しぶきを上げながら慌てて離れた。
「なに恥ずかしいこと言ってんだッ!こ、こっちまで、は、恥ずかしいだろッ!」
口までお湯浸かり、ぶくぶくと泡を立てる。そんな美玲が、一瞬だけ見せた笑顔を、決して見逃さなかった。
「…と、言うことでして」
電話に出た寮の年長者である日下部若葉に、事の次第を説明した。
「事情は分かってますよー。皆も言い過ぎたって反省してて、美玲ちゃんのことすごく心配してますからー」
「それは良かった。直ぐにでも帰したいんですが、この天気なんで、一日だけうちに泊めるということで…」
「まーまー。一日と言わず、三日でも四日でも一緒に居てあげてください。プロデューサーさんと一緒なら、安心ですからー」
「いや、それは流石に…」
「よろしくお願いしますー。美玲ちゃんのこと、目一杯可愛がってあげてくださいね。それじゃー」
「あ、あのっ、ちょっと!?」
こちらが言い返す間も無く、一方的に電話を切られた。ツーツーという音が、虚しく耳に響く。
「どうかしたのか、プロデューサー?」
聞いてきた美玲に対して、会話の顛末を説明する。
「…そっか」
「どうしようか…あはは」
「決まってるッ!」
力なく笑っていると、美玲が抱きついてきた。
「な、なんだ!?」
「プロデューサーは、もうウチのモンなんだからなッ。誰にも取られないように、ウチ無しじゃいられないようにしてやるッ!」
そう言って美玲は、無邪気な笑顔を浮かべた。
以上です。台風が来たということで、こんなお話を書いてみました。
普段はシブでやってて、こっちに投稿するのは初めてで按配が分かりませんでしたが、
楽しんでもらえれば幸いです。
キスをするくらい親密なのにディープになると慌てるっておかしくない?
ちょっと雑かなぁ
まあ、悪くわないけど
>>12
見直したらそうですねぇ…
シブの方に上げるとき、その辺修正しときます
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