花陽「ことりちゃんとお勉強」 (44)

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ことぱな
まったり更新です

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凛「かよちん真姫ちゃーん! 今日帰りにどこか寄って帰ろ~!」

花陽「あっ、凛ちゃんごめんね。今日この後部室でことりちゃんと約束があって……」

真姫「私も音楽室で作曲の続きしたいから今日はちょっと無理」

凛「二人ともー!? うぅ~、せっかく練習休みなのに一気に暇になったにゃ~……」

花陽「それならよかったら凛ちゃんも私たちと一緒に勉強する?」

凛「いいの!? ありがとーかよちん! ……って、え!? べ、勉強!?」

花陽「うんっ。ことりちゃんが教えてくれるって言ってくれて」

凛「そ、そうなんだ~……」

花陽「じゃあ行こっか?」

凛「……あっ! そ、そういえば凛、今日用事があったんだった! だから勉強はまた今度にするよ! またねかよちん真姫ちゃんっ!」タタッ

花陽「あっ、凛ちゃんっ……行っちゃった……」

真姫「勉強するとなった途端逃げたわね」

花陽「あはは……」

真姫「まったく、あの調子で今度のテスト大丈夫なのかしら? 泣きついてくるのが目に見えてるんだけど」

花陽「凛ちゃんはやればできるから大丈夫! ……だと思うよ?」

真姫「だといいけど」

花陽「ことりちゃんもう待ってるかもしれないし、私そろそろ行くね」

真姫「ええ。勉強頑張ってね花陽」

花陽「うんっ!」



花陽(もうことりちゃん来てるかな?)

ガチャ

ことり「あっ、かよちゃん」

花陽「ごめんねことりちゃん。待たせちゃったかな?」

ことり「ううん、ことりもさっき来たところだから。じゃあ早速勉強始めよっか?」

花陽「うんっ♪」



花陽「ええっと……この問題は……。うぅ……難しいなぁ……」

ことり「わからないところあった?」

花陽「あっ、うん。この問題なんだけど……」

ことり「これだね。……えっと、これはこの公式を使って……こうやって……」

花陽「……ふんふん。……あっ! できたっ! ありがとうことりちゃんっ!」

ことり「どういたしましてっ♪」



花陽「次の問題は……えっと、こうやって……」

ことり「かよちゃん順調に進んでるね」

花陽「ことりちゃんに教えてもらったおかげだよ。おかげで今やってるところはバッチリだよ♪」

ことり「そっかぁ、よかったぁ♪」

花陽「でも私が質問ばっかりするからことりちゃんはあんまり勉強できてないよね……。ごめんねことりちゃん」

ことり「大丈夫だよ~。復習にもなるし、それにかよちゃんと一緒に勉強できるだけでとっても楽しいから♪」

花陽「ことりちゃん……! わ、私もすごく楽しいよっ!」

ことり「えへへ。かよちゃん、ありがとー」ナデナデ

花陽「///」



ことり「外少し暗くなってきたね」

花陽「あっ、ほんとだ。集中してたせいか気付かなかったよ」

ことり「あんまり遅くなるといけないし、今日はこの辺にしとこっか?」

花陽「そうだね」

花陽「ことりちゃん。今日は色々教えてもらっちゃって本当にありがとう! お礼に何かしたいんだけど……」

ことり「えっ? そんなお礼なんていいよ~。ことりが好きでやったことなんだし」

花陽「遠慮しないでことりちゃん。 μ'sでもことりちゃんは衣装作りとか色々頑張ってくれてるんだもん。今回はその日頃の感謝も含めてってことで、何かさせて欲しいなっ」

ことり「かよちゃん……」

ことり「……ありがとう、かよちゃん。そこまで言ってくれるならお言葉に甘えちゃっていいかな?」

花陽「! うんっ!」

花陽「じゃあ早速だけど、ことりちゃん。私に何かして欲しいこととかある?」

ことり「えっ? ことりが決めちゃっていいの?」

花陽「うんっ。私からのお礼は、ことりちゃんのお願いをなんでも一つ聞く、だよっ!」

花陽「こんなことでお礼になるかはわからないけど、私にできることならなんでもするから遠慮しないで言ってね?」

ことり「なんでも一つかぁ~。うーん、悩むなぁ~」

ことり「二つくらいあったら一つはかよちゃんにナースとかメイドとか、いろんなコスプレをしてもらうにしたけど……」

花陽(コスプレ……それはちょっと……は、恥ずかしいかも……///)

ことり「……でも一つだけならやっぱりこれかな?」

花陽「き、決まった?」

ことり「うんっ」

花陽(やっぱりコスプレ……かな? でもなんでもって言っちゃったんだし、恥ずかしくても頑張らないとっ!)

ことり「えっとね、ことりのお願いは――」






ことり「かよちゃんのこと、思いっきりぎゅーってさせて欲しいなっ♪」




花陽「……え?」

花陽「えぇぇ~~っ!?///」

ことり「ダメかな?」

花陽「え、えっと……だ、ダメじゃないけど……///」

花陽「そ、そんなことでいいの……?///」

ことり「うんっ! 凛ちゃんがかよちゃんによく抱きついてるのみて、ことりもかよちゃんのことぎゅーってしたいなって思ってたの♪」

花陽「そ、そうなんだ……///」

ことり「それじゃあかよちゃん、いくよ~?」

花陽「えっ!? ち、ちょっと待ってっ! まだ心の準備がっ……!///」

ことり「もう待てませんっ♪ えいっ!」

モッギュー

花陽「~~っ///」

ことり「えへへ♪ やっとかよちゃんのことぎゅーってできた~!」ギュッ

花陽「ことりちゃん……///」

ことり「かよちゃんの身体柔らかくてあったかくて……お日様の光をたっぷり浴びたお布団みたいですっごく気持ちいいね~♪」

花陽「そ、そう……かな……?///」

ことり「そうだよ~? こんなに気持ちいいんだもん、凛ちゃんがかよちゃんに抱きつきたくなるわけだね~。ずっとこうしてたいよ~♪」スリスリ

花陽「はぅ……///」

花陽(こ、このままじゃ私……おかしくなっちゃいそう……///)

ことり「ふわぁ……気持ちよすぎて……なんだか……眠たく……なって……」ウトウト

花陽「えっ!? こ、ことりちゃんっ!?」

ことり「すぅ……すぅ……」

花陽「ほ、ほんとに寝ちゃった……」

花陽(どうしよ……暫く私このまま……?///)

ことり「すぅ……すぅ……」

花陽(ことりちゃんよく眠ってるなぁ……練習とか色々疲れが溜まってたのかな……)

ことり「ん……かよちゃん……」ギュッ

花陽「///」

花陽(起こそうかとも思ったけど……もう少しだけこのままでもいいかな……///)

ことり「すぅ……すぅ……」

花陽(最初はどうなるかと思ったけど段々慣れてきたかな……。……胸のドキドキは全然止まらないけど///)

花陽(……それにしても……シャンプーの匂い……かな? ことりちゃんからすごく良い匂いが……///)

花陽(――って、何考えてるの私っ!?///)

花陽(ことりちゃんと抱き合ってるからって変なこと考えちゃ……)

花陽(……って、そ……そういえば今ことりちゃんと私って抱き合ってるのか……)

花陽(こんなところもし誰かに見られたら誤解されちゃいそうだし、やっぱりことりちゃん起こした方が……)

ガチャ

真姫「花陽、ことり、もう勉強は終わった? よかったら一緒に帰りま…………ッ!?」

花陽「」

花陽「ま、まままま、真姫ちゃんっ!?」

真姫「な……なにやってるの……? 花陽……ことり……」

花陽「えっとっ、あのっ……こ、これはそのっ……」

ことり「……ん……かよちゃん……」モゾモゾ

花陽「あっ! こ、ことりちゃん起きたっ!? 真姫ちゃんに説明を――」

ことり「大好き……」ギュッ

花陽「~~っ!?///」

真姫「」

真姫「な……なるほど……ことりと勉強ってそういう……///」

花陽「えぇっ!? ま、真姫ちゃんそれは違っ――」

真姫「と、とにかく私邪魔しちゃったみたいだしもう行くわ! 後はその……ごゆっくりどうぞ……///」

ガチャ
バタンッ

花陽「……違う……のに……」

花陽「はぁ……。今度ちゃんと真姫ちゃんに話して誤解を解かないと……」

ことり「かよちゃん……」ムニャムニャ

花陽「誤解……なんだよね……?///」



ことり「う……う~ん……」

ことり「あれ? ことり寝ちゃってたんだ……」

花陽「こ、ことりちゃん……おはよう……///」

ことり「あっ、ごめんね、かよちゃん。かよちゃんに抱きついたまま眠っちゃって。あんまり気持ちよかったからつい……」

花陽「全然大丈夫だよっ? 私もその……き、気持ちよかったから///」ボソッ

ことり「? かよちゃん今なんて?」

花陽「っ! な、なんでもないよっ! それよりもうすっかり遅くなっちゃったしそろそろ帰ろっ?」

ことり「あっ、ほんとだね。じゃあすぐ帰る支度するねっ」

花陽「うんっ」



ことり「だいぶ寒くなってきたね~。もう手が少し冷たいよ~」

花陽「そ、そうだねっ」

花陽(うぅ……さっきから緊張しちゃってことりちゃんの顔まともに見れないよ……///)

ことり「そうだっ! かよちゃん、手貸して?」

花陽「へっ? あ、うん」スッ

ギュッ

花陽「っ!///」

ことり「えへへ、やっぱり手を繋いだらあったかいねっ♪」

花陽「……うん///」

ことり「あ、でもことりの手の方が冷たいからかよちゃんが寒くなっちゃうかな?」

花陽「そ、そんなことないよっ! ことりちゃんの手……すごくあったかいよ……///」

ことり「それならよかったぁ。ありがとうかよちゃん♪」

花陽「///」



ことり「じゃあことりはこっちだからここで」

花陽「あ、うん……」

スッ

花陽(手……もっと繋いでたかったなぁ……)

ことり「……うーん、もう少しゆっくり帰ればよかったかな?」ボソッ

花陽「……? ことりちゃん?」

ことり「あ、ううん、なんでもないの。……ただ……」

花陽「ただ……?」

ことり「……ただ、もう少しゆっくり帰れば……もっとかよちゃんと手を繋げたのになぁって思って」

花陽「こ、ことりちゃん……///」

花陽「ことりちゃんも私と同じこと思ってくれてたんだね……///」

ことり「え? かよちゃんも? ありがとうかよちゃん♪ 嬉しいよ~♪」モッギュー

花陽「~~っ!?///」

花陽(こ、こここ、ことりちゃんまた……抱きついて……///)

ことり「あっ、ごめんねかよちゃん、また抱きついたりしちゃって」

花陽「だ、大丈夫……///」

花陽(ドキドキで心臓止まりそう……///)

ことり「ぎゅーってするのはかよちゃんからことりへのお礼だったのに、こんなに簡単にしちゃ意味ないよね」

花陽「わっ、私は全然いいよっ? むしろもっとしてほし……///」ゴニョゴニョ

ことり「えっ? かよちゃん……?」

花陽「ななっ、なんでもないですっ!///」

花陽(また私変なこと言って……///)

ことり「えへへ、真っ赤になっちゃってかよちゃん可愛い♪ そう言ってくれるなら今度またいっぱいぎゅーってしちゃおうかなっ♪」

花陽「――っ!?///」

花陽(き、聞かれてたぁ~……!///)

花陽(恥ずかしすぎて顔から火が出そうだよぉ……///)

ことり「じゃあかよちゃん、もう少し話してたいけど、あんまり遅くなるとお家の人も心配するだろうしそろそろここで」

花陽「あっ、そ、そうだよね! なんかまた話込んじゃったねっ」

ことり「今日はとっても楽しかったよ。ありがとうかよちゃん♪」

花陽「私もその、すごく楽しかった。ありがとうことりちゃん///」

ことり「えへへ、よかった♪」

花陽「///」

花陽「じ、じゃあ今日はこれで。バイバイことりちゃんっ!」

ことり「うんっ。バイバイかよちゃん。また明日ねっ!」

花陽「また明日っ!」



花陽「……まだ心臓ドキドキしてる……///」

花陽「……ことりちゃんと私はμ'sの仲間で、音ノ木坂の先輩後輩で、大切な友達で……。今はまだそれだけだと思うけど……」

花陽「……いつかそれ以上になれたらいいな……///」



ことり「ただいま~」

ことママ「お帰りなさいことり。今日は随分遅かったのね」

ことり「ちょっとかよちゃんと放課後残って勉強したりしてたんだぁ」

ことママ「そうだったの。えらいわね~」

ことり「えへへ♪」

ことママ「あら? ことり、ちょっと顔赤くない? もしかして熱?」

ことり「えっ? あ、だ、大丈夫っ! 勉強しすぎたのかな? なんともないからっ」

ことママ「そう? それならいいけど」

ことり「じゃあ着替えてくるね~」

ことママ「ええ」



ことり「はぁ……」

ことり「……顔、赤くなってたんだ……。かよちゃんに気づかれてないかな……?」

ことり「……今日はかよちゃんとたくさん一緒に居られて嬉しかったなぁ……」

ことり「……少しはことりの気持ち、届いたかな……?///」





終わり

また今回ものろのろ更新になってしまいましたが読んでくださった方ありがとうございました!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月15日 (水) 21:03:28   ID: MkYd_vT4

ハラショーよ!

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