Fate/EXTRA Eternal Blade Works (27)

主人公の性別、♂か♀か
>>3

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男の娘

男の娘は無効ということで岸波白野の性別は♀に決定しました

普通に男にすりゃよかったのに

『……ふむ、君も駄目か』

 声が聞こえる。

『そろそろ刻限だ。君を最後の候補とし、その落選をもって、今回の予選を終了しよう』

 ――さらばだ。安らかに消滅したまえ。

冷たく言い放たれた言葉に反抗も抵抗も出来ない。
 頭痛と違和感は、今日という日、常に頭の中を支配していた。
 ずっと続いていた不思議は、倉庫の扉を潜ったところでピークを迎えた。
 無機質なパーツで構成された人形を連れ、倉庫に開いた穴から、異界――例えるならば電子の世界――のような場所を暫し歩いた。
 剣となり、盾となる人形はそこで待ち受けていた障害を難なく突破し、終点まで辿り着いた。
 そこまでが、先ほどまでの出来事。

 神聖な雰囲気の漂う広場には、見覚えのある男子が倒れていた。
 男子の傍で、同じく倒れていた人形が立ち上がり、戦闘を仕掛けてきた。
 今までと同じように、大した事のない、取るに足らない障害――
 そう考えていた直後、私の人形は砕け散っていた。
 続け様に振られた、尖った腕は容赦なく私を襲い、痛みと共に身体から感覚が抜けていった。

 最早、諦めるしかないのか。
 諦めてしまえば、この苦痛から逃れることが出来る。
 床をぼんやりと見つめているこの目を閉じれば、泡沫の夢は終わりを告げるだろう。
 終わりを選べば、静かで穏やかな死が迎えに来てくれる。
 ……よく見ると、広場に転がっているのは、そこの男子だけではなかった。
 少し目を動かせば、広場の端に見える。
 土塊のように茶色く濁り、幾重にも重なる死体の山。
 判別は出来ないにせよ、あれらは同じ月海原つくみはらの学舎で過ごした生徒だろう。
 ここまで辿り着いて、しかしどうしようも出来ず、人形に敗れて果てていった者達。
 目を閉じてしまえば、あれの仲間になる。
 全力を尽くした。
 だから悔いはない。
 もう終わりにしてしまっても、いいかもしれない。

>>7
すいません安価下ということで♀にしました

---私は静かに目を…




















……ふと、広場に塵のように横たわっている生徒達の中に、見覚えのある顔を見つけた。

私より一足先に倉庫の扉をくぐり、この選定の場へ足を踏み入れた男子。
彼もまた、私と同じように力至らなく斃れたのだろうか。

--彼だけではない。
この場に伏せている全ての者たちが<<自分>>を取り戻せず死んでいった者たち。

何故か胸に怒りがこみ上げてくる。
この怒りは彼等を死に追いやった運命への『怒り』。


だけど、




……体はもう動かない
--それがどうした
……感覚などとうになく、痛みすら感じない
--それが、どうした
……視界も殆どボヤけて気を抜けば一気に消えてしまいそう
--それでも、
……意識を保つのにさえ尋常ではない苦痛を感じる
--それでも、私は、






「こんな運命なんかにっ、負けたくない---!!!!」




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