魔導書士「今回の旅は魔王を倒すという責任重大な旅ッス」
魔導書士「友人だからという理由でこんなマイナーな職業の自分を仲間にしてくれた勇者の為にも頑張らねばッス!」
魔導書士「魔導書士の利点……それは気軽に新魔法を開発できることッス!しかもだれでも使える魔法を!」
魔導書士「ということで早速新しい魔導書を創ろうと思うッス」
>>2
魔物を操る魔導書
魔導書士「ムム……魔物を操る魔導書ッスか…」
魔導書士「なかなか難しいそうッスけど創れればかなり強力な魔法になりそうッスねぇ……気合い入れてくッスよ!」
魔導書士「まずベースにする本は…催眠魔法の本ッスかね」
魔導書士「インクは……奮発してセイレーンの血を使うッス」
魔導書士「魔法陣には洗脳魔法の魔法陣を応用するッス」
魔導書士「さて……次は魔力を込める行程ッスね」
魔導書士「本当は使用する本人の魔力を込めるのが一番なんスけど……自分魔力皆無ッスからねぇ」
魔導書士「何か他の素材や道具、人や魔物から貰わなきゃならないんスよねぇ」
魔導書士「う~ん……今回は>>6がいいッスかねぇ」
知り合いの妖精さん。対価はフカフカ羊毛
森
妖精「角砂糖おいしいなぁ」ぺろぺろ
魔導書士「よーうーせーいさーん!!」ダダダダッ
妖精「あっ、魔法使いちゃんだぁ」ぺろぺろ
魔導書士「自分は魔法使いじゃなくて魔導書士ッスよ、いい加減覚えて下さいッス」
妖精「ふーん……で、何か用かなぁ?」ぺろぺろ
魔導書士「新しい魔導書の制作に必要な魔力を分けて欲しいんスよ」
妖精「何であたしなの?」ぺろぺろ
魔導書士「それはッスねぇ、妖精さんのお仲間には人や動物の意識を操れる方々がたくさんいるんスよ」
妖精「へぇー」
魔導書士「妖精の声という物は声量が小さいのを補うために脳と魂への特殊な作用が備わってるんスよ」
妖精「ふーん……」うとうと
魔導書士「この…………森の……分泌……………神経……」
妖精「……zzz」すぴっー
15分後
魔導書士「……という訳ッス!」
妖精「……うん、うん、スゴイねぇ」ぽけっー
魔導書士「おや?妖精さん眠いんスか?」
妖精「……うん」こくり
魔導書士「そんな貴方に!今、魔力を供給してくれれば何と!このフカフカ羊毛をプレゼントしちゃうッスよ!」
妖精「じゃあきょうきゅうするー」
魔導書士「じゃあこの本に手を翳して下さいッス」
妖精「こう?」すっ ギュイイィーーン
魔導書士「ご協力感謝しますッス!」
妖精「……何か疲れたなぁ」
魔導書士「まぁ魔力を一気に放出したッスからね、早速この羊毛でお昼寝でもしたらどうッスか?」
妖精「そーする……おやすみなさい魔界闘士さん……zzz」すぅー すぅー
魔導書士「ツッコミたい気分は山々ッスが、起こしちゃ可愛そうなので大人しく帰るとするッス」
自宅
魔導書士「フゥー!やったッス!これで完成ッス!成功したかは分かんないけど!」
魔導書士「まぁこれは本番で試すとして、他にも2、3個創っといたほうがいいッスよね」
魔導書士「備えあれば憂いなしッス!今度は>>15を創るッス!」
カード化
魔導書士「ほぅ……カード化の魔法ッスか……」
魔導書士「戦闘から日常生活まで幅広く活躍してくれそうな魔法ッスね!」
魔導書士「しかし『奇妙』かつ『謎』な気分ッス……以前どこかでこれと似たような魔法の話を見た気がするッス……」
魔導書士「確か>>19だった気がするッス……」
a 図書館
b 酒場
c 魔法研究所
d 博物館
e 村長宅
e
村長宅
魔導書士「失礼しまッス」
村長「……」
魔導書士「質問があるんスけどいいッスか?」
村長「西の洞窟には養分を吸収する魔物がいるらしいぞ」
魔導書士「は?」
村長「東の海岸には謎の鉄の塔があるらしい」
魔導書士「は、はぁ……」
村長「……」
魔導書士「……」
村長「……」
魔導書士「…あー、用事思い出したんで帰らせてもらうッス、失礼しましたッス!」 バタンッ
魔導書士「村長……魔王軍侵攻のストレスでついに頭が……」
魔導書士「村長…仇は自分が討つッス!」グッ
魔導書士「しかしこれ以上この魔法に時間使うと他の魔法を創れなくなっちゃうッスね……」
魔導書士「…次で思い出せなかったら諦めるッス」
>>25
a 図書館
b 酒場
c 魔法研究所
d 博物館
こういうのは酒場か図書館って相場が決まってんだ
図書館で
魔導書士「! 思い出したッス!」タタタタッ
図書館
魔導書士「ちょっといいッスか?本を探してるんスけど」
司書「はい、どのような本でしょうか?」
魔導書士「エニグマの本ス!」
・
・
・
自宅
魔導書士「何とか交渉成立したッス!」
魔導書士「まぁ元々非売品のただの本だからそんなに高くなかったッスけど」
魔導書士「子供の頃、図書館で見かけた時から何か怪しいと思ってたスけど、まさか魔導書だったとは……」
魔導書士「こんな便利な魔法を創れるとは自分はラッキーッス!では早速……」
本『~~~~ッ!~~~~ッ!』
魔導書士「うん?何か聞こえたッスか?」
>>29
a 気にせず魔導書作成
b よく調べてみる
びい
魔導書士「怪しいッスね……」ジッ
本『……!』パタッ パタッ
魔導書士「やっぱり動いてるッスね……生きた本スか?とりあえず何とかして意思疎通をとりたいッスね……」ゴソゴソ
魔導書士「あったあった、『無機物を使役する』魔導書……えっーと対象に自分の血で自分の名前を書いてっと」スラスラッ
ピカッ
魔導書士「成功したッスか?……おーい」ペラペラ
本『……ばぁっ!』
魔導書士「……」
本『……驚けよ』
魔導書士「いやぁ…こういうのには慣れてるッスから……」
魔導書士「アンタ何者ッスか?」
本『ぼく?ぼくは……何だろうね?』
魔導書士「は?ふざけたこと言ってると山羊の餌にするッスよ?」
本『いやいや、本当に自分のことが分からないんだ、男なのか女なのか、いつどこで産まれたか、好物は何だったか……全部思い出せない』
魔導書士「男か女か?アンタ元人間ッスか?」
本『うん?あぁ…そう言われると人間だった気がするなぁ』
魔導書士「何か面倒なヤツと出会っちゃったみたいッスね……」
・
・
・
魔導書士「とりあえず分かったことを整理すると……」
・本は自分の記憶をほとんど失っている
・本の趣味は他人が恐怖するところを観ることらしい
・本は閉じられたら意識が無くなるらしい
魔導書士「こんなもんスかね」
本『ああ、大事なことを言ってなかった』
魔導書士「何スか?」
本『ぼくには一つ取り柄があってね、例えば……そこのマグカップを…』
ドゴンッ
魔導書士「!? 本から腕が!?」
本『驚くべきところはそこじゃないよ』ニヤッ
魔導書士「あっ、あれ?マグカップが消えた?」
本『フフフッ、そこに紙があるだろう?開いてごらん』
魔導書士「……ゴクリッ」ペラッ
ズズッ
魔導書士「! マグカップが出てきたッス!」
本『なかなか凄い能力だろう?そこで君に一つ交渉を持ちかけたいんだが……』
魔導書士「?」
本『さっき君は「もうすぐ魔王討伐の旅に出る」って教えてくれただろう?その旅にぼくも連れてってほしいんだ』
本『ぼくは好奇心が強い性格だったんだ、多分……面白そうなことがあるとついつい首を突っ込んでしまうような人間だった気がするんだ』
本『別に人間に戻りたいとは思わないけど退屈をしたいわけでもないからさ、だったら魔王ってのがどんな奴か観てみるのも悪くない』
本『代わりにこの能力を使って旅のサポートをするからさ、ね?連れてってくれるだろう?』
魔導書士「別にいいッスけど……アンタ、本当は魔王の手先だったりしないッスよね?」
本『ぼくは人を怖がらせるのは好きだけど殺人は趣味じゃないよ』
魔導書士「それならオールオッケーッス!よろしく!えぇ~とっ、なんて呼べばいいッスかね?」
本『エニグマでいいよ』
魔導書士「そうッスか、じゃあよろしくッス!エニグマ!」
魔導書士「心強い仲間も出来たことだし、いよいよ最後の魔法創りにとりかかるッス!」
エニグマ『えっ?実質まだ一個しか創ってないじゃないか』
魔導書士「旅の最中にも魔法は創れるからノープログラムッス!次は>>42ッス!」
素材を融合させて新生物を創造する魔法
魔導書士「素材を融合させて新生物を創造する魔法ッスね!」
エニグマ『何か偏った魔法ばかりだね……』
魔導書士「そういう特殊な魔法を創れるのが魔導書士の強みッスからね」ガサゴソ
エニグマ『ふーん、で創れそうなのかい?』
魔導書士「頭の中に構図はもうできてるッス、ということで早速実験に行くッス」
エニグマ『行ってらっしゃい』
魔導書士「エニグマも一緒に行くんスよ」
エニグマ『えぇ~、できればここで怪談話の本を読んでたいのになぁ』
魔導書士「本が本を読むなんて百年早いッス」
草原
魔導書士「『栞を挟めば閉じても意識は消えない』なんて、妙チクリンな体ッスねぇ」
エニグマ『妙チクリンな職業の人には言われたくないな』
▼ 暴れイノシシと 魔界の鷲が 現れた!
魔導書士「おっ!敵が出てきたッスね!さあさあエニグマ先生やっちゃって下さいッス!」
エニグマ『? 何を?』
魔導書士「何って……アイツらを紙にしてって言ってるんスよ!」
エニグマ『残念だがそれは無理だ』
魔導書士「へ?」
エニグマ『理由1 まず、ぼくの能力はぼくが手で触った物にしか発動できない、ちなみにぼくの腕の長さは約1m50cmぐらい』
エニグマ『理由2 感情を持つ相手には能力の発動に条件がつく』
魔導書士「そ、その条件とは?」
エニグマ『相手が「恐怖のサイン」……つまり恐怖した時に見せる特定の動作を行っているときに手で触れることさ』
魔導書士「……!」
エニグマ『驚くのも無理はない、吾ながら面倒な能力だと思うね……勝てなさそうな逃げることを推奨するよ』
魔導書士「いや…そんな『簡単』な条件だと思わなかったから驚いたんスよ」ニヤッ
暴れイノシシ「フゴオオォ!!」ドタタタッ
魔導書士「さてエニグマくん、動物が恐怖するものは何だと思うッスか?」
エニグマ『……火、かな?』
魔導書士「鋭いッスね!そう、火は動物が本能で恐怖する物ッス」
魔導書士「だからその火を扱うことの出来る人間にかかれば動物を屈服させるのなんてわけないッス」
魔導書士「そう例えばッス、紙から取り出した油たっぷりの棍棒に火をつけて殴るだけで……」シュボッ ドゴォ
暴れイノシシ「ブィガャャァァ!!」ジタバタ
魔導書士「戦意は完全に折れるッス」
エニグマ『棍棒で殴ってイノシシを倒した……』
魔導書士「いやぁ、自分魔力ないッスから代わりに筋肉を少し鍛えてるんスよ」
暴れイノシシ「ブギィ!ブギィィ!」ブンブンッ
魔導書士「うん?妙に頭を振ってるスね、もしかしてアレが『恐怖のサイン』スか?」
エニグマ『多分』
魔導書士「じゃあ頼むッスよ!」
エニグマ『承知』
ドゴンッ
魔導書士「暴れイノシシ、ゲットッス!」
魔界の鷲「クエェェ!!」ムシッ ムシッ
エニグマ『鳥が自虐行為をしはじめたよ』
魔導書士「多分アレも『恐怖のサイン』スよ、きっとイノシシがやられるところを見てビビッちゃったんスよ」
エニグマ『オウムみたいだね、しかし空を飛んでちゃ腕の射程距離に入らないけどどうするんだい?』
魔導書士「射出するから問題ないッス」ガッ
エニグマ『へっ?』
魔導書士「テイッ!!!」ブンッ
エニグマ『うわあああぁぁあ!!??』ヒュンッ
魔界の鷲「クエッ!?」
ドゴンッ
・
・
・
自宅
エニグマ『貴方は悪魔か何かですか?』
魔導書士「だから謝ってるじゃないスか~」
エニグマ『誠意が感じられない』
魔導書士「む~、じゃあ今度好きな本買ってあげるッス」
エニグマ『話せば分かるじゃないか!で、魔法の方はどうなんだい?』
魔導書士「何とか上手くいきそうッス……よしっ!あとは魔力の注入だけッスね」
魔導書士「今回は>>54から貰うッス」
魔力がこんこんと湧き続ける神秘的な様相のほこら
魔導書士「ちょっと出かけてくるッスから留守番しといてッス」
エニグマ『連れてってくれないのかい?』
魔導書士「本読みたかったんじゃないッスか?」
エニグマ『今は本を買いたいんだよ』
魔導書士「仕方ないッスねー、静かにしてるんスよ」
???
エニグマ『ここは一体どこなんだい?』
魔導書士「祠ッス」
エニグマ『ふーん、それじゃあなぜローブなんて着てるんだい?』
魔導書士「事情があるんスよ」
エニグマ『まさか犯罪行為をしているわけじゃないよね?』
魔導書士「犯罪ではないんスけどなるべく他人に見つかりたくないんスよ」
エニグマ『何でここを選んだんだい?』
魔導書士「こんどの魔法は『命』を扱う魔法ッスからね……『命』に手を加えるなんてのは生き物的に言えばもの凄く罪深い行為ッスからね……」
魔導書士「だからこそ、込める魔力は少しでも神聖なものを使ったほうがいいかなぁ、と思ったんスよ」
エニグマ『へぇ神聖な魔力なんてあるんだ』
魔導書士「まあ魔力と言っても色々あるッスからね、自然から生まれる魔力や人から生まれる魔力、物から生まれる魔力に感情から生まれる魔力……」
エニグマ『魔力の素質0のわりには詳しいんだね』
魔導書士「うるさいッス」
・
・
・
魔導書士「もう十分スね」パタムッ
エニグマ『終わったかい?なら日が落ちないうちに本屋へ行こうよ』
魔導書士「本当に本が好きなんスねぇ…それじゃあ帰るッスか」
???「そこに誰かいるんですか?」
魔導書士「!!」ササッ
エニグマ『おや?誰か来たみたいだね……』
???「あ、あの……別に怒ったりしないので出てきてくれると有り難いのですが……」
エニグマ『だってさ』
魔導書士「……」
>>60
a 姿を現す
b 無視して脱出
b
魔導書士「……とっと帰るッスよ」ズズズッ
エニグマ『わぉ、隠し通路だ』
・
・
・
自宅
魔導書士「ジャーンッ!やっと完成したッス!」
エニグマ『成功したのかい?』
魔導書士「それを確かめるために今から実験するッス」
魔導書士「まず、先ほど紙に変えた魔物二体を魔導書の間に挟むッス」
魔導書士「次にその魔導書に『キメラの血』を少々垂らすと……」ポタッ
ボムッ ボムッ ググググッ
魔導書士「魔法陣から卵が現れるッス」
エニグマ『卵?孵化するのを待つのかい?』
魔導書士「推測通りならすぐ孵化するはずッスあっ、ほら」
ピキピキピキ パキ
エニグマ『新しい生命の誕生の瞬間だね、めでたやめでたや』
パキパキパキャッ!
>>66
a イノシシベースの生き物
b 鷲ベースの生き物
c まったく新しい生き物(ランダム 更に分岐)
面白そうだからc!
分岐
>>70の書き込み時間の下一桁が……
1 3 7 何か違うグリフォン
2 5 8 イノシシのように突っ込んでくる空飛ぶ爆弾野郎
6 9 岩でできたライオン
4 ブタバナさん
0 スライムっぽい何か
どうだ!?
魔導書士「……」
エニグマ『何これ?』
スライムっぽい何か「プギィィ」プルプル
エニグマ『まさか失敗なんj魔導書士「や、やった!成功したッス!」
エニグマ『いや…どう見ても出来損ないじゃ……』
魔導書士「ななな、何言ってるんスか!?液体状の体こそ生き物の進化の終着点スよ!この優美な体!ミステリアスな色!最高じゃないッスか!!」
スライムっぽい何か「プ、プギィィ///」テレテレ
エニグマ『ふぅ~ん……まあ貴方が満足しているならいいんじゃないかな?それよりコイツ、育てるの?』
魔導書士「当たり前ッス、自分が責任を持って立派なスライムにするッス」
エニグマ『それなら名前が必要なんじゃないかな?』
魔導書士「名前ッスか、じゃあついでに創った呪文の名前も決めちゃうッスかね」
>>76 スライムの名前
a 「スラりん」だろjk
b ハンサム「黄の節制」
c その他(つけたい名前を記入して下さい)
>>79 「魔物を操る魔法」の名前
>>81 「素材を融合させて新生物を創造する魔法」の名前
ぬるぽ
スライムの名前 再安価
>>82
使役魔法
フュークリエイジョン(フュージョン+クリエイト)
ブローバ
>>76は「c」とついていなかったので名前をあげたのではなかったと認識させていただきましたが
>>82も同じく「c」とついていなかったので公平を期すために投票を行いたいと思います、お手数をおかけしますが何卒よろしくお願いします
先に『2票』入った方を選択
a ぬるぽ
b ブローバ
魔導書士「『素材を(ry』の名前はフュージョンとクリエイトを合わせた『フュークリエイジョン』ってところッスかね」
魔導書士「『魔物を操る魔法』は……う~んなかなかいいのが浮かばないッスね……エニグマ、なんかアイディアあるッスか?」
エニグマ『「使役魔法」とかでいいんじゃないかな?』
魔導書士「シンプルイズザベストッスね、それでコイツの名前は……ブローバッスかね」
エニグマ『何か意味のある名前なのかい?』
魔導書士「いや、特にないッス、しいて言うなら響きッスかね?」キッパリ
エニグマ『完全にdqnの思考じゃないか……まあペットみたいなものだからいいだろうけど』
魔導書士「さて!明日はいよいよ旅立ちの日ッス!辛い旅になるだろうから気合い入れてくッスよ!」
エニグマ『分かってるけどもうそろそろ寝たほうがいいんじゃないか?』
魔導書士「眠れないッス!」
エニグマ『……ぼくはもう寝させてもらうよ、起こさないでね』
魔導書士「うおぉぉぉ!首を洗って待ってるんスよ!魔王!!」
ブローバ「ニュニュ……」zzz
エニグマ『……』イライラ
翌朝
魔導書士「……眠いッス」ウトウト
エニグマ『……ぼくまで道連れにしやがって』
魔導書士「とりあえず集合場所の村の出口へ向かうッス…」
エニグマ『あっ、こらブローバ、落ちてる新聞紙なんて食べちゃダメだよ』
村の出口
勇者「おはよう魔導書士、眠そうだけど大丈夫?」
魔導書士「おはようさんッス……多分大丈夫ッスよ」
勇者「そう?無理しなくていいんだよ?」
エニグマ『へぇ、この人が勇者か……意外と普通の見た目なんだね』
勇者「わわっ!?本が喋った!?」
魔導書士「実はカクカクシカジカで……」
勇者「へぇー!ということは僕達の味方ってことかい?宜しくね、エニグマ君」
エニグマ『ブローバのことは説明しなくていいのかい?』
魔導書士「ああ、そうッスね、おーいブローバ!出てきていいッスよー!」
ブローバ「プギィ……」チラッ
勇者「スライムの幼体?」
魔導書士「実はマルマルウマウマで……」
勇者「…魔導書士……」
魔導書士「だ、大丈夫ッスよ!スライムはスライムでもブローバはやればできる子ッス!旅のお荷物にならないように自分がちゃんと教育を……」
勇者「ううん、違うんだ、僕が言いたいのはそういうことじゃなくて……」
魔導書士「?」
勇者「君なら理解していると思うけど生き物の命はそんな簡単に手をだしていいものじゃないんだよ?」
魔導書士「……分かってるッスよ、でも…」
勇者「うん、君が僕の旅の助けになりたいという思いでその魔法を創ったのも分かってるよ、だからこそこれからはその魔法はよく考えて使ってほしいんだ」
魔導書士「…相変わらずお人好しというか、優し過ぎるというか……分かったッスよ、よく考えて使うッス」
勇者「ありがとね」ニコッ
魔導書士「で、話は変わるッスけど他の仲間はまだ来ないんスか?まさか二人旅とかじゃないッスよね?」
勇者「違うよ、あと二人来るはずなんだけど……」
魔導書士「どんな人達なんスか?」
勇者「前線で戦えるような人と後方から回復とかのサポートをしてくれる人が来るはずなんだけど……」
魔導書士「うん?会ったことないんスか?」
勇者「うん」
魔導書士「どんな職業の人達ッスかね?やっぱり戦士と僧侶とかッスかね?」
エニグマ『もしかしてあのこっちに向かって来る人がそうなんじゃないかな?』
???「あっ!もしかして勇者さんですか?」
勇者「そうですよ、もしかして仲間になってくれる方ですか?」
???「はい!あと敬語なんて使わなくていいですよ!私のほうが年下だと思いますし」
勇者「そっか、ところで君の職業を教えてもらえないかな?」
霊媒師「はい!私、霊媒師やってます!」
魔導書士・エニグマ『「は?」』
霊媒師「わっ!?本が喋った!もしかして魔法使いさんですか!?」
勇者「ううん、僕の親友の魔導書士だよ」
霊媒師「は?魔導書士?」キョトン
魔導書士「いやいやいや、勇者さん勇者さん、彼女どう見ても回復魔法とか使えそうにないッスよ、今にも即死魔法とか呪縛魔法とか唱えそうッスもん」
霊媒師「なんですか!失礼ですね!ちゃんと回復魔法くらい使えますよ!不気味な痣とか残るけど!」
魔導書士「よけい怖いッスよ!」
勇者「はは……まあ僕も回復魔法は得意なほうだしね、大丈夫だよ」
????「おお!みんなもう集まっていたのか!遅れてしまってスマナイな!」
魔導書士(いやな予感が凄いするんスけど……)
勇者「えぇーと……魔王討伐の旅に参加してくれる方であってますよね?」
ヒーロー「ああ!俺はヒーローをやっている者だ!宜しくなっ!」ニカッ
エニグマ『また濃い人が来たなぁ』
魔導書士「というか何なんスか!?勇者、魔導書士、霊媒師、ヒーローのパーティーって!?前代未聞ッスよ!?」
霊媒師「そうですよ!私はともかく魔導書士とヒーローって何なんですか!?聞いたことないですよ!?」
勇者「ぼ、僕に言われても……魔導書士は僕の推薦だけどあとの二人はギルドが手配してくれたからなぁ……」
ヒーロー「ん?何だ聞いてなかったのか?今は色々あって人材不足だから今回の旅にはマイナーな職業でなかなか勇者からオファーのかからない俺達が選ばれたらしいぞ」
霊媒師「サラッと酷いこと言われた気がします」
魔導書士「色々って何スか?」
ヒーロー「確か二年くらい前に旅立った勇者のパーティーがしばらくしてからほぼ壊滅した状態で帰ったきたのが原因で勇者のパーティーに志願する奴らが激減したのが理由の一つだな」
ヒーロー「しかも一年前に旅立った第二の勇者のパーティーも行方不明、巷じゃ死亡説が有力らしいがな」
ヒーロー「さらに魔王軍との戦争も激化、兵として残ってた戦士や魔法使いのほとんどは戦地に召集されちまったらしい……」
ヒーロー「俺が知ってるのはこれくらいかな、まあつまり俺達は余り者を寄せ集めたパーティーってことだ」
勇者「余り者か……」
霊媒師「……」
魔導書士「な、何しんみりしてるんスか!今回の旅はチャンスなんスよ!?」
エニグマ『どういうことだい?』
魔導書士「確かに自分たちは世間にあまり知られてない職種の人間ッス、実力は十分ある…のかは分からないッスけどとにかくやる気はあるッス」
魔導書士「そんな自分たちに魔王討伐が任されたんスよ?これはチャンス以外の何物でもないッスよ!」
霊媒師「確かにそうですね!もし失敗しても泥を塗る看板もないですしね」
魔導書士「それに魔王を倒せば歴史の英雄ッスよ!?歴史に魔導書士の名を刻めるんスよ!?」
エニグマ『魔導書士と聞いていったい何人が理解できるのやら……』
ヒーロー「俺は最初からやる気100%だぞ!人々の平和と未来と俺の伝説と俺のテーマパークのために!」
エニグマ『おい変なの混ざってたぞ』
勇者「よかった、みんな早速仲良くなれたみたいで」ニコニコッ
勇者「さて、士気も高まったところで今後の旅路について話すよ」
霊媒師「? 魔王城に向かって直進するだけじゃないんですか?」
魔導書士「まあそれができたらいいんスけど……」
エニグマ『何か障害物でもあるのかい?』
勇者「今回の魔王城は場所の特定がまだできてないんだ、どんなに優秀な占い師や賢者を雇っても見つけられないらしい」
ヒーロー「……勇者のパーティーは自分たちの力で魔王城を探さなきゃいけないってわけだ」
勇者「そういうこと、だけど闇雲に探しても時間を無駄にするだけだから慎重に探す方角を決めなければならないんだ」
霊媒師「むむぅ……何だか難しそうな問題ですね……あっ!いっそのことクジで決めちゃいますか?」
エニグマ『世界の命運がかかってるってのに適当な人だなぁ』
勇者「クジは遠慮しとくよ、それより魔導書士、あの情報は掴めたかい?」
魔導書士「当然ッス、ほらこれが先先代勇者と先代勇者の通ったルートッス」パサッ
勇者「ふむ……先先代は北、先代は南へ向かったのか」ペラペラッ
霊媒師「北と言えば極寒の山脈がありますよね、いかにも『邪』って感じの」
ヒーロー「南は今、魔王軍との戦争の激戦区になっているな」
エニグマ『地図を見る限り東が海で西が砂漠だね』
勇者「先代達の進んだルートで一体何があったのか気になるけど、行くとなると危険だよね」
霊媒師「私は北が怪しいと思います!根拠は無いですけど!」
ヒーロー「俺は南が気になるな、先代の連中が見つかるかもしれないからな」
勇者「魔導書士はどう思う?」
>>118
a 北
b 南
c 西
d 東
海よりは、まだ陸の方が良いか? 西へ
魔導書士「西……砂漠が怪しいんじゃないッスかねぇ、あそこってよく磁場とか魔力が乱れるみたいッスし隠れるなら最適なんじゃないッスか?砂嵐とかもよく起きてるッスし」
ヒーロー「なるほど……一理あるな」
霊媒師「難しいことはよく分からないので任せまーす」
勇者「じゃあ西へ向かうとしようか、みんな水は多めに持っててね」
エニグマ(ブローバ蒸発したりしなければいいけど……)チラッ
ブローバ「?」
>>122の書き込み時間の下一桁が
1~9 特に何もなく砂漠へ
0 プチ・スターダストクルセイダース始動
0じゃありませんように……!
プチ・スターダストクルセイダース
魔導書士「暑いッス~~~」グデッ
勇者「まだ砂漠にも入ってないよ、ほら頑張れ頑張れ」
霊媒師「ゼェ…ちょっと…休憩しない、ハァ…ですか…?」
ヒーロー「おいおい大丈夫か?」
霊媒師「普段…運動しない……ゴホッ…から…ゼェ……きついです」
エニグマ『もやしっ子め』
霊媒師「他人に…運ばれてる……人に言われたく……ないです…」
ブローバ「プギュィ♪プギュィ♪」ピョンッ ピョンッ
勇者「ブローバ元気だね、飛び跳ねて遊んでるよ」
エニグマ『元々暑い地域に生息するスライムなのかもね』
ブローバ「……プギ?」
魔導書士「どうかしたッスか?」
ブローバ「……ブギィ」ジッ
勇者「何か落ちてるなぁ……」ヒョイッ
エニグマ『タロットカード?』
>>129の書き込み時間の下一桁が
0~3 愚者
5~8 戦車
9 太陽
4 皇帝
ほっ
しばらくsage進行でいきたいと思います、できるだけageないで頂けるとうれしいです
魔導書士「愚者?なんでこんな物が……」
???『グルルゥゥウ!!』
霊媒師「な、何ですか!?今の唸り声!?」
ヒーロー「魔物か!みんな構えろ!!」ザッ
エニグマ『勇者パーティーの初戦闘だね』
魔導書士「暢気なこと言ってる場合じゃないみたいッスよ……魔物の姿が全く見えないッス!」
ヒーロー「お互いの死角をカバーしろ!奇襲に警戒するんだ!」
???『ガウァァアッ!!』ババッ
勇者「なっ!下から!?ぐわぁ!」ザシュッ
霊媒師「勇者さん!!」
魔導書士「野郎……!また砂の中に潜って行きやがったッス!」
勇者「よ、鎧が無かったら危なかったよ……」
霊媒師「どどど、どうするんですか!?これじゃあ攻撃できませよ!?」ビクビク
ヒーロー「何、簡単な話さ……」スッ
魔導書士「な、何をするつもりッスか?拳を固めて……」
ヒーロー「ちょっと離れてろよ……ふぅぅ…ウリャァ!!」バゴッ
ズズズウゥゥゥン!!!
???『キャインッ!』ボゴッ
勇者「な、なんという怪力……」
魔導書士「砂を殴って拳圧で弾き出す……力技にも程があるッス」
霊媒師「ぺっぺっ!全身砂まみれですよぉ~」
エニグマ『敵さん何m吹っ飛んだんだろう?まだ落ちてこないよ』
ヒーロー「ぬ?力いっぱい殴り過ぎたか?……何ィ!?」
勇者「どうしたんですか?」
ヒーロー「上を見ろ!!」
???『うぎぃ うぎぃ』ファワォォォ
エニグマ『飛んで逃げてくね』
霊媒師「まあ撃退できたし結果オーライじゃないですか?」
ヒーロー「いや、獣は傷を負わせた相手を絶対に忘れはしない、このまま逃がしちゃおちおち眠ることもできなくなっちまう」
勇者「でもどうするんですか?もうだいぶ遠くに行っちゃってますよ」
ヒーロー「何か……奴を撃墜させる策があれば……」
魔導書士「それならいい策があるッスよ」
ヒーロー「何だ?」
魔導書士「自分がエニグマを投げrエニグマ『残念だけど却下だ』
ヒーロー「これはもう諦めるしかないかな……」
勇者「仕方ないですね」ホッ
霊媒師(何で安心してるんだろう?)
魔導書士「とっとこんな暑い所とはおさらばしたいッス、先を急ぐッス」
勇者「それじゃあ次は……」
>>137
a 何か光ってる方角へ行く(鳥が出ます)
b 休むためにオアシスを探す(水が出ます、泥は出ません)
c お宝探しに古代遺跡へ(刀が出ます)
d さっきの魔物が飛んでいった方角へ行く(なんやかんやで霊媒師が死にます)
そらcよ
勇者「遺跡に行ってみようか、役に立つ情報やアイテムがあるかもしれない」
魔導書士「おっ!トレジャーハンティング!いいッスね!」
霊媒師「ワクワクしますね~」
遺跡
魔導書士「こういった所には罠が仕掛けてあるのがお決まりッスよね」
ヒーロー「ああ、床や壁に気を付けて進むんだぞ」
エニグマ『勇者さん、勇者さん』
勇者「うん?何?」
エニグマ『事件です、霊媒師さんがいつの間にか消えてました』
勇者「えぇっ!?」
魔導書士「あー……そういえば途中に明らかに罠っぽい宝箱があったッスねぇ」
ヒーロー「いや、アレに引っかかるやつは……」
勇者「と、とりあえず引き返してみよう」
宝箱前
エニグマ『うん……みごとなまでに典型的な落とし穴だね』
勇者「真っ暗で中が見えないや……降りるのは危険かも…」
ヒーロー「ここは誰か一人だけ降りるのが上策か」
魔導書士「誰が行くッスか?」
>>141
a 魔導書士
b 勇者
c ヒーロー
d ブローバとエニグマ
dならば平気な気がするからdで
ヒーロー「ここはあのスライムに行かせてみるか……」
魔導書士「なっ!?ブローバはまだ生まれたてッスよ!?もし凶悪な魔物がいたら殺されちゃうかもしれないんスよ!?」
ヒーロー「もし死んだら所詮ただのスライムだったってことだ、旅の足手まといになるのならこのスライムに価値はない、こいつが犠牲になっても戦力は減らないしな」
魔導書士「ッ! アンタそれでもヒーローッスか!?もっと優しさとか…」
ヒーロー「ヒーローが守るのは人間だけだ、魔物を守るのは管轄外だ」
勇者「まあまあ…二人とも落ち着いてよ、今はそんなことで言い争ってる場合じゃないでしょ?」
魔導書士「でもブローバが……」
エニグマ『ぼくも一緒に行くよ、それなら少しは安心だろ?』
魔導書士「……そうッスね、頼むッス…」
エニグマ『任せて、さあブローバ、ぼくを乗っけてそのロープをつたって降りてくんだ』
ブローバ「プギィ!」シュルシュル
地下
エニグマ『暗くて何もみえないね』
ブローバ「ぴぎぃ……」
エニグマ『えっーと、確かこのページら辺に紙にした松明が……有った有った』ボオゥ
エニグマ『こ、これは!?』
>>145の書き込みの下一桁で分岐
0 9 財宝の山の前で気絶している霊媒師
1 3 5 7 刀を持って佇む霊媒師
2 6 8 壁に飾られている刀
4 霊媒師の手
ソイ
エニグマ『何だ霊媒師さんじゃないか、無事でよかったよ』
霊媒師?「……」
エニグマ『さっ、みんな待ってるから早く上に戻ろ……』ドスッ
ブローバ「ッ!?!?」スカッ!
エニグマ『!?ブ、ブローバァァ!!?』
霊媒師?『泥の化け物を斬るのは初めてだな……フフフフ』
エニグマ『ブローバ!大丈夫か!?』
ブローバ「……ピギュ…」ピクピク
霊媒師?『何だ仕留め損なったか……まあいい…そこの本と一緒に仲良く真っ二つになるがいい』
エニグマ『……アンタが誰だかは知らないけど…』
霊媒師?『なんだ?遺言か?』
エニグマ『警告しとく、そこは既にぼくの射程内だ』
エニグマ『ウオォッ!!』バシュッ
霊媒師?(本から腕が……!)『チッ!』ババッ
エニグマ『クッ……当たらなかったか…』ギリッ
霊媒師?『…何をしたかったのか分からないが、貴様のそのパンチ…欠伸が出るほど遅かったぞ』
エニグマ『だったら試してみるかい?欠伸が出るパンチの威力』
霊媒師?『遠慮しておこう、どうせ何か仕掛けがあるんだろう?それにまんまと引っかかるのはツマランしな…』
エニグマ(マズいぞ……ぼくの攻撃が完全に警戒されている、コイツ戦い慣れてるな……)
エニグマ(何よりマズい点は奴のスピードがぼくとは段違いで速いってことだ、しかも奴はまだ自分の能力を見せていない……うかつに攻撃も出来ない…)
エニグマ(だがまだ希望はある、さっきのぼくの叫び声が地上にいる魔導書士達に聞こえてたならじきに助けにくるはず……)
エニグマ(ぼくが今すべきことは時間稼ぎだッ!)
エニグマ『…ぼくの能力を教えてあげるよ』
霊媒師?『どういう風の吹き回しだ?何か企んでいるのか?』
エニグマ『まさか、ぼくは正々堂々とした勝負が好きでね、戦うときはいつも相手に自分の能力を教えているんだ』
霊媒師?『ほぅ……それほどまでにその能力とやらに自信があるのか…』
エニグマ『ぼくの能力は何でも紙にする能力……例えばこの紙を開いてみると……』ペラッ ドスン
エニグマ『こんな巨大な丸太が出てくる』
エニグマ『他にも人や動物、水や雷なんかも出せる、逆を言えばそれらの物も紙にできるってわけだ』
エニグマ『まあ上手く使えば戦闘にも私生活にも役に立つ能力なんだろうけど生憎こんな体なんでね、なかなか上手く使いこなせないんだ』
エニグマ『仲間達からは便利な倉庫扱いさ、あっ、酒が有ったけど飲むかい?』
霊媒師?『それが作戦か?乗るわけがないだろ』
エニグマ『……まあそうだろうね、ところで気付いてるかい?』ポイッ ガッシャアァーン
霊媒師?『?』
エニグマ『あそこ…部屋の隅っこのところ……上から砂が落ちてきてるけど上に流砂でもあるのかな?』
霊媒師?『……随分と露骨な時間稼ぎだな、仲間でも待っているのか?』
エニグマ『……』
霊媒師?『貴様の話にはもう聞く耳は持たない、大人しく斬られて消えろ』ザッザッザッ
エニグマ(チッ!あと少し……あと少しなんだ…)
エニグマ『岩でも斬っててよ!』ペラッ ペラッ ペラッ ズッシィィ~ン
霊媒師?『それではお言葉に甘えさせていただこう』ズバァンッ ゴバァア
エニグマ(厚さ5mを越える岩石をバターを切るみたいに斬っただと!?無茶苦茶だッ!!)
霊媒師?『ウシャアアーッ!』ドギャ ドギャ バギャ
エニグマ(マ、マズい……!このままじゃ10秒も経たないうちにぼくは殺されてしまう!)
エニグマ『これならどうだ!』ペラッ ボワァァアア
霊媒師?『その程度の炎!剣圧だけで簡単に吹き飛ばせるわっ!!』ブワァア
エニグマ『なら次は……ウッ!?』チャキンッ
霊媒師?『これで王手だ!もらったァーッ!!』ブンッ
エニグマ『う、うわああぁぁぁっ!!?』
スカッ キィイン
霊媒師?『? 何だ?外してしまったのか?この距離で?』
エニグマ『……』ニヤッ
霊媒師?『貴様何かしたのか?』
エニグマ『えっ?ぼくの言葉にはもう聞く耳を持たないんじゃなかったっけ?』
霊媒師?『何をしたかと聞いているんだァーッ!答えろォ!!』
エニグマ『別に何も……ただ一つ言えることはぼくを殺したいなら早く止めを刺したほうがいいよ、もうすぐ君は手も足も出せなくなるんだから』
霊媒師?『なッ!?』グラリッ バタァーン
エニグマ『まだ気付かないのかい?この部屋をよく観察してご覧よ』
霊媒師?『…火……丸太が燃えている……?』
エニグマ『ぼくが酒と称して投げ捨てた油に松明の炎が引火したんだ、いや、正直焦ったよなかなか倒れてくれないから』
エニグマ『いくら取り憑かれてても元の体は砂漠ですぐにバテるようなモヤシッ子だ、炎の燃焼により酸素が薄くなったこの部屋で動き回ればすぐに倒れる』
霊媒師?『クッ……体に力が入らん…!!』ググッ
エニグマ『それじゃあこの危ない刀は没収するね』
霊媒師?『! や、止めろッ!!それだけは……』
エニグマ『うん!実にいい恐怖の表情だね!!最高だよ!その顔が見たかったんだ!』
ドゴンッ!!
・
・
・
霊媒師「……あれ?いつのまに寝ちゃったんだろう?」
魔導書士「あっ、起きたッス」
勇者「大丈夫?痛む所とかない?」
霊媒師「? 別にありませんけど……何かあったんですか?」
エニグマ『簡潔に言うと、妖刀に操られた君がぼくとブローバを殺そうとした』
霊媒師「えぇっ!?」
ヒーロー「何が『えぇっ!?』だ、お前が勝手な行動をしたのが原因だぞ」
霊媒師「あぁー、……みんなが見落とした宝箱をとろうとしたことは覚えてますけど…」
勇者「これからはそういうことはしないでね?みんな心配するんだから」
霊媒師「……すみません」
霊媒師「あの……私のせいで誰か怪我したりしてないですか?」
勇者「大丈夫、みんなほぼ無傷だよ」
エニグマ『ぼくは表紙が少し焦げちゃったし、ブローバはバッサリ斬られちゃったけどね』
霊媒師「わ、わわわわ私が味方殺しを……!?」
エニグマ『いや、とっくに自己再生してるよ、あまりの早さにぼくも驚いたけど』
魔導書士「自分と勇者とヒーローは地上でミイラの群に手間をとられてただけなんで全員無事ッス」
霊媒師「ホッ、よかった~」
エニグマ『ところで例の妖刀はどうするんだい?このまま破壊するかい?』
勇者「まあ持ってても危険なだけだしそれが一番かも……」
ヒーロー「しかしエニグマの話しを聞く限り装備するだけで身体能力が強化されるんだろう?捨てるのにはもったいない、どうにかコントロールできないものか……」
霊媒師「身体能力なんかより命のほうが大事ですよ~」
魔導書士「>>162」
a やっぱり危ないから壊したほうがいいんじゃないッスか?
b 平和的に話し合ってみるッスか?
c その他(無茶なものだったら安価下)
c とりあえず保留で
魔導書士「とりあえず保留しとかないッスか?ヒーローの言うとおり上手く使えば強力な武器になりそうッスし」
エニグマ『まあ紙にしとけば多分なにもできないだろうし……確信はないけど』
勇者「それじゃあ有効な手段が見つかるまでこのままにしておこうか」
ヒーロー「この件は落着として……次はどこへ向かうんだ?」
霊媒師「なんやかんやでまだこの遺跡全然探索できてないですよね、折角来たんだしもうちょっとお宝探ししませんか?」
エニグマ『でも下手するとまたあの妖刀みたいな敵が出てくるかもしれないよ?』
魔導書士「どうするッスか?勇者」
勇者「うーん……」
>>164
a もう少し探索を続ける
b 別の場所に移動する(更に分岐)
c 砂漠から出る(プチ・スターダストクルセイダース終了)
a
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