※原作ネタバレ、キャラ崩壊
エルヴィン「…ピクシス司令、殺し合わずに王の首をすげ替える事は可能です」
ピクシス「…」
エルヴィン「ヒストリア・レイスを…」
ピクシス「…」
エルヴィン「私の妻にすれば」
ピクシス「え?」
エルヴィン「え?」
ピクシス「ゴホン。もう一度説明願おうか」
エルヴィン「ですから…レイス家が本当の王家です」
ピクシス「うむ、聞いた」
エルヴィン「つまりヒストリアは王家の娘です」
ピクシス「そうじゃな」
エルヴィン「ですから…」
エルヴィン「私とヒストリアが結婚し私が王になればいいのです」
ピクシス「え?」
エルヴィン「え?」
ピクシス「いやだから何故そうなるんじゃ」
エルヴィン「だからヒストリアを私の妻にし、私が王になるのです!!」
ピクシス「ヒストリアをそのまま女王にすりゃいいじゃろたわけ」
エルヴィン「ですが…私はヒストリアたんと結婚したい…間違えた。ヒストリア・レイスと結婚しなければならないのです」
ピクシス「今なんか嫌な台詞が聞こえた気がしたが気のせいかの」
エルヴィン「なぜ司令はそんなに否定的なのですか?まさかヒストリアが好きなのですか?」
ピクシス「んな訳あるか!!中学生みたいなこと言ってからに!!!」
エルヴィン「そうですか…それはつまり私とヒストリアの結婚を許して貰えると」
ピクシス「だから何故そこまで結婚にこだわるんじゃ!!ヒストリアを女王にすりゃいいじゃろが!!王を変えるのが目的じゃろ!?」
エルヴィン「まあ…そう…ですね」
ピクシス「なんじゃその反応は!!」
ピクシス「…まさか。お前…ただのロリコンでは無かろうな?」
エルヴィン「…」
エルヴィン「では、ヒストリアとの結婚の準備をしてきます」ガタッ
ピクシス「待たんかアホタレ!!!」
ピクシス「そもそも、お主も調査兵団も後がない状況なのに結婚などしとる暇じゃ無かろうが!!!」
エルヴィン「む、言われてみれば確かに…さすがは司令」
ピクシス「だから、ヒストリアをそのまま女王にすりゃええんじゃ」
エルヴィン「ですがやはり納得出来ません。結婚に必要なのは愛…」
ピクシス「お前、目的が脱線しておらんか?」
エルヴィン「は!司令…あなたがこうもヒストリアとの結婚を否定する意味がやっとわかりました」
ピクシス「そうか。わかったならもうこんな話は…」
エルヴィン「そうですね。ヒストリアの気持ちも聞かなければいけませんね」
ピクシス「何でそうなるんじゃ!!!間違っては無いが道を間違えとるわ!!!」ダンッ
エルヴィン「面白い事を言いますね司令」
ピクシス「そもそも、クーデターの話じゃっただろうが!?」ダンッ
エルヴィン「はあ…」
ピクシス「ええい、何じゃこいつは!誰かエルヴィンを止めてくれぇぇい!!」
???「俺に任せな!」
エルヴィン「誰だ!」
ピクシス「お主は…」
ライナー「ライナー・ブラウン…ヒストリアは俺の嫁だ、エルヴィン!」
エルヴィン「ライナー・ブラウンか」
ピクシス「何でお前がここにおるんじゃ」
エルヴィン「貴様も王の座を狙うか、鎧の巨人」
ライナー「俺とヒストリアは既に愛を誓いあっているんだよ、ヴィンヴィン巨人」
エルヴィン「面白い…ならば、どちらがヒスたんの夫にふさわしいか」
ライナー「勝負!!」
ピクシス「待てエルヴィン!クーデターはどうする気じゃ」
エルヴィン「ヒストリアと結婚しなければクーデターの成功などあり得ない!!」
ピクシス「そうかそうか。もう勝手にせぇ、ウンコタレども」
―――
エルヴィン「と、いう訳でヒストリアの結婚相手候補に集まってもらった。もちろん第一候補は私だが」
アルミン「ライナー!やるんだな、今、ここで!」
ライナー「ああ、勝負は今、ここで決める!」
エレン「なんでライナーがここにいるんだよ。駆逐するぞオラ」
ライナー「落ち着けよエレン」
エレン「だいたい何で俺まで連れてこられてんだよ。帰っていいか?」
アルミン「ダメだよ、エレン!君はこの前ヒストリアと密室で二人きりだったらしいじゃないか!つまり何かラブラブ展開があったはずなんだ!」
エレン「なに言ってんだお前…ちょっと会話しただけだよ」
アルミン「会話した!?それはもう立派なラブコメじゃないか!!」
エレン「会話しただけで恋愛とか童貞みたいな事言うなよアルミン」
アルミン「」
エレン「だいたい俺には家族がいるから結婚なんかする気ないし…」
ライナー「ミカサか!?ミカサの事か!?」
エレン「…そうだよ、うるせぇな。てか近づくなよ鎧の巨人」
ライナー「貴様…ミカサがいながらヒストリアと会話するとは!この女ったらしが!!」
エレン「はあ!?だから何で会話しただけでそうなるんだよ、お前も童貞かよ!?」
ライナー「」
エルヴィン「ちなみに調査した結果によるとエレンも童貞だそうです」
ピクシス「どうでもええわ」
ガチャッ
ヒストリア「…あの、呼ばれて来たんですが…」
エルヴィン「お、来たな」
ヒストリア「…」チラッ
エルヴィン「…」ニヤッ
ライナー「…」ニヤッ
アルミン「…」ニヤッ
エレン「…」
ヒストリア「…あの、これは…」
ピクシス「ああ、すまんなヒストリア。実はな…」
エルヴィン「単刀直入に言おう。この中から結婚相手を選びたまえ、ヒストリア」
ヒストリア「え?」
エルヴィン「旦那を選ぶんだ、ヒストリア!!」
ヒストリア「…」
ヒストリア「……」
ヒストリア「………!?」(恐怖+困惑の表情)
エルヴィン「もちろん、団長で頼りになるし給料もいい私だよな?」
ライナー「愛を誓いあった俺に決まっている!!」
アルミン「いや、優しい僕だ!」
ヒストリア「!?」ビクッ
エレン「ヒストリア、答えなくていいぞ。こいつら何か変だから」
ピクシス(可哀想じゃ)
エルヴィン「さあ、選ぶんだ!」
ヒストリア「………」
ヒストリア「…ライナー…」
ライナー「うほっ!?」
アルミン「な!?」
エルヴィン「まさか…」
ヒストリア「何でここにいるの?」
ライナー「え?」
ライナー「そりゃ…勿論、お前と愛し合う為に」
ヒストリア「ユミルは?」
ライナー「え?」
ヒストリア「ねえ、ユミルは?」
ライナー「え?」
ヒストリア「敵の癖に何事もなかったのように帰って来るなんて神経疑うわ」
ライナー「」
エレン「もっと言ってやれ」
アルミン(よし、ライナーはフラれた…)
「ヒストリア!私ならここだ!!」バンッ
エルヴィン「!」
ライナー「この声は…」
ユミル「この戦い…私が参加しない訳にはいかないだろう」ドンッ
ヒストリア「ユミル!!」
アルミン(なんてことだ!一番厄介な相手が来るとは!)
エルヴィン(ユミル…ヒストリアの一番信頼する人物!これは強敵だ…)
エレン「…」
ヒストリア「ユミル!戻って来たんだね!」タタタッ
ユミル(ふっ、見ろ…このヒストリアの凄く嬉しそうな目を。私の勝ちで決定だな)
ユミル「ヒストリア…この中で誰が一番好きだ?」
ヒストリア「勿論ユミルだよ」
ライナー「ぐあああああ!!!」ドサアッ
ユミル「世界一好きか!?」
ヒストリア「うん、世界一好き!」
ユミル「じゃあ結婚しよう!!」
ヒストリア「え?やだよユミル女だし」
ユミル「」
アルミン(おお!?)
エルヴィン(ほう…そういう事か)
ユミル「ヒ…ヒストリア…私の事は世界一好きなんだよな?」
ヒストリア「当たり前だよ、世界一好きだし大事な人だよ」
ユミル「なら結婚しよう!!!」ドンッ
ヒストリア「え?やだよユミル女だし」
ユミル「」
ライナー「なるほど…つまり」
ヒストリア「ユミルの事は世界一好きで大事だけど…別にそれが恋愛感情とは言って無いし」
エレン「うん、そうだな」
ヒストリア「まあ、分かりやすく言えば家族愛だよ。お母さんと結婚しようなんて思わないでしょ?そういう事だよ」
ユミル(いや、待てよ…ヒストリアはお母さんで例えたよな。つまりヒストリアは私を親のように見てるって事か?って事はそれって結婚相手より上の存在じゃね?)
ユミル「やっぱり私の勝ちだ!!!」
ヒストリア「なんかよくわからないけどユミルの勝ちだよ」
エレン「おめでとうユミル」パチパチ
ピクシス「…」パチパチ
アルミン「よし、これで強敵は去った!ヒストリア!僕と結婚しよ…」
ヒストリア「なんかキャラが崩壊してるからやだ」
アルミン「」
エレン「アルミン…」ポンッ
エルヴィン「次は私の番か…ヒストリア。結婚しよ」
ヒストリア「…私には、無理です」
エルヴィン「私の妻になって女王になって私の妻になってくれ…嫌か」
ヒストリア「私には…とても務まりません」
エルヴィン「そうか」グイッ
ヒストリア「う!?」
アルミン「エルヴィン団長!?」
エルヴィン「なら、全力で逃げろ。俺もお前を捕まえあらゆる手段を使ってでもお前を従わせる」
ヒストリア「!?」
エレン「エルヴィン団長!言ってる事がただの危ない人です!!」
ピクシス「もしもし、憲兵団ですか。調査兵団の団長が少女にわいせつな行為を…」
エルヴィン「それが嫌なら戦え!俺を倒してみろ!!」
ヒストリア「やめてください!」ゴチンッ
エルヴィン「はうっ!」
アルミン「ヒストリアの頭突き羨ましい」
エルヴィン「くっ、いい匂い…ではなく!ええい、私は団長だ!命令に従え!!」
エレン「駄目だこの人」
ライナー「まあまあ落ち着いてください…ヒストリアに選んで貰うんでしょう?」
エルヴィン「そうだったな」
アルミン「ヒストリア!結婚するなら誰が良いか教えてくれ!!」
ヒストリア(まだ続けるの…)
エレン「もう帰してやれよ…」
ヒストリア「ゆ、ユミル…」
ユミル「保護者として見過ごせん話だ。ヒストリア…お前の旦那にしたい男は誰なんだ?答えてみろ」
ヒストリア「ユミルまで!?」
エレン「もうやめてやれ…」
ライナー「止めさせんぞエレン!」ガシッ
エレン「ぐああ!?」
アルミン「悪いねエレン!これだけは邪魔させないよ!」
エレン「ミカサ助けてーー!!」
エルヴィン「さあ、答えろヒストリア!」
ユミル「お母さんに教えなさい!!」
ヒストリア「え!?ちょっ…あの…」
ヒストリア「……」オドオド
エルヴィン(とは言ったものの…ここまで来てしまったら答えはもう決まってるんじゃないか?)
アルミン(まずい、これじゃきっとヒストリアはエレンを選ぶ…この前も少し仲良くなったみたいだし。いや、でもそんなありきたりな展開にはならないはずだ!)
ライナー(俺だ!俺がヒストリアの嫁だ!間違えた!)
ユミル(ジャンやベルトルト選んだらあいつら削ぐ)
ヒストリア「…結婚……するなら……」
エルヴィン「ドキドキ」
アルミン「ドキドキ」
ライナー「ドキドキ」
ユミル「ドキドキ」
エレン「…」
ピクシス「…」
ヒストリア「……コ………」
アルミン「え!?」
ヒストリア「コニー……かな…」
エルヴィン「」
アルミン「」
ライナー「」
エレン「ああ、コニーか。確かにわかるな…あいつちょっとバカな所はあるけど、意外としっかりしてるし明るいし仲間思いの良い奴だよな」
ユミル「まあ、コニーなら無害だな」
ライナー「コココ、コニーだとぉ!!?」
エルヴィン「何故だ!何故、頭の良い私よりコニー・すぷりんがーを選ぶんだ!!」
アルミン「そんな!僕は…コニーには負けないと思っていたのに!!」
ライナー「ヒストリア!お前…俺によく優しくしてくれたじゃないか!!」
ヒストリア「ライナーからは私に優しくしてくれた事ないよ。コニーの方が優しくしてくれた」
ライナー「」
アルミン「僕と何度か会話したじゃないか!」
ヒストリア「コニーの方が会話したよ…」
アルミン「」
エルヴィン「私は団長だ!」
ヒストリア「こんな団長嫌だよ」
エルヴィン「」
エレン「お前にはコニーみたいな奴がお似合いだと思うよ。いいと思うぜ」ポンッ
ヒストリア「そうかな」
ユミル「ヒストリア…お母さんもコニーなら許してやるよ」
ヒストリア「ユミル…その言い方はやめてよ…」
ピクシス「…で、エルヴィン…クーデターの話は…」
エルヴィン「リヴァイがいれば何とかなりますよ、ははは」
ピクシス「…お前…疲れとるんじゃ。それくらい大変だったんじゃろう」ポンッ
その後、リヴァイ班と愉快な調査兵団はノリでライナーとユミルを新たに加え、勢いのままに進撃していった。
そしてよくわからないままクーデターは成功した
―――その頃 ウォール・マリア
ベルトルト「あいつらどこ行ったんだよ!!」バンッ
そして調査兵団は世界の謎を解明し…一年後、人類はこの世界に対し勝利を手にした。
その後生き残った人類は、王のコニーと女王ヒストリアの下で自由で平穏な世界を手にしたと言われている。
完
このSSまとめへのコメント
まさかのヒストリア×コニー!
このSS でコニーの素晴らしさに気づいてくれる人が増えるといい...乙です