男「気まずいことやるぞ!!!」友「おうよ!!!」(18)

男「お互い気まずいことを書き、それを自分の箱の中に入れて相手に引かせるというゲーム!!!」

友「気まずさ、それは人が生み出す空気により生まれ出る物……」

男「だがそんなもん俺達には関係ねぇ!!!」

友「おうよっ!!! 気まずさなんざぶっ飛ばしたらぁっ!」

男「早速やってくぜぇぇぇぇぇぇ」

友「おおおおぉぉぉぉぉこいやぁっ!」

男「オラッ!!!!!」

男「何々……」

『コンビニで女性店員からエロ本を買う』

男「……これは気まずい」

友「自分で書いて何だが鬼畜過ぎるだろこれ」

男「しゃらくせぇぇぇぇぇぇぇっ!!! 男がエロ本買って何が悪いんだあああああん?」

友「おおっ!? 男がやる気に!」

男「行ってくるぜ!!!」シュバッ

友「あっ、あそこにコンビニあるからあそこにしようぜ。俺は外で見てるから」

男「おうよっ!!!!!」

テレテレテレ~ンテレテレテン♪

いらっしゃいませー

男「(この透き通る様な声……間違いなく女の店員さんだ。もしかしたら在住していらっしゃらないかと思ったりもしたが……)」

男「(友の奴め……しっかり的を定めてやがったな……!)」

男「(エロ本コーナーは……へっへ、目が霞んで来やがった)」

男「(エロ本を持って行った時の女性店員の顔……こんなの読むんだ……サイテー……ってあの顔)」

男「(わかってる!!! 別にその女性店員と運命的に結ばれるわけでもなく、普段使うコンビニでもない為気にする必要は本来全く持ってない!)」

男「(俺はただ求めた物を買い、あっちは売る、それだけの話なのだ。だが男と言うものはたった一度の全く関係のない異性に対してもカッコつけたがるもんなのだっ!!!)」

男「(男子諸君なら経験があるだろう? 別にそんな欲しくもないファッション雑誌を可愛い女の子がいるお店で買ってみて)」

男「(あっ、俺こう見えてもファッションこだわってるんだよね。ま、今は制服だけどっ! みたいな)」

男「(故に! エロ本を買う姿を女の子に見られると言う行為は気まずいを通り越してもはや討ち死になのだ)」

ブォォォォォォ~

男「(だが、合戦とあらば例え討ち死にしようとも、大将の首(エロ本)は持ち帰らねばなりますまい!)」

パカラッ!パカラッ!パカラッ!

男「(前方左斜め隅にエロ本コーナーを発見致しました!!!)」

男「(心してかかれぇぇぇぇ)」

男「(さてどれにしよう。無難に軽い奴をチョイスしてお姉さん肌の人に「こんなの読むんだ……男の子だからしょうがないよね。ふふっ」みたいな達観した視線を送ってもらう作戦で行くか……)」

男「(いや待て。相手がjkだった場合……寧ろソフトプレーは舐められる可能性がある!!!)」

男「(最近のjkは進んでるからな……あんなことやこんなことは当たり前に経験済みだろう……ええい嘆かわしい羨ましいっ)」

男「(だからこんな『私の体を見て』みたいなただのエロ写真集っぽいのじゃ「おっぱい見て抜くとか中学生かっつ~のwwwきゃはwww」みたいな遅れてる~って言う勝ち誇った面をされる可能性がある!!!)」

男「(そして一番悟られては行けない童貞と言う二文字がこのソフトプレーによってさらけ出される可能性もあるのだ!!!)」

男「(童貞乙wwwとだけは思わせない……やらせはせん! やらせはしませんぞ!)」

男「(と言うわけでせっかくだから俺はこいつを選ぶぜ)」ムンズッ

s m 完 全 版 (極)

男「(ただでさえすげぇタイトルなのに極がつくことによってもはや達人の域に達している!!! これで僕もsmマスター!)」

男「(これならjkも「こ、こいつ……ただ者じゃないわね……!ガクブル」とチワワの様に震えた眼差しで見てくるだろう)」

男「(よしこれで行こう。完璧だ。全てに置いて上を行くプランだ。これで相手が誰であろうが問題ない)」

男「(さあ、行こうか……あの死刑台へ)」

いらっしゃいませー

男「」ビクッ

男「(待て、このまま裸単騎で行っていいのか……?)」

男「(もし後ろで客が混んだ場合レジ上の商品は丸見えだぞ……!)」

男「(もしその後ろが女の子だったりしてみろ……! 前と後ろから視殺だぞっ……!?)」

男「(何か防御策を講じるか。友司令官から言い渡された任務はエロ本の奪取のみ、他に物を買うなとは言っておりますまい)」

男「(ならば、ベタだが参考書と一緒にバーコード側を向けて渡し、エロ本を上にすることでピッとした後横にずらされ、参考書をピッとしてエロ本の上に被せるであろう公算に賭けるか……!)」

男「(だ、だがっ……参考書は高い! 一撃のガードの為に1500円程はさすがに財布が泣く。だが……だがっ……!)」

コンコココンッ

男「(ハッ!!! この信号は!!!)」

友「(男よ、気まずさに負けてはならんぞ)」

男「(老師……! そうでした……これは気まずさをぶっ飛ばすゲーム!!! それを参考書でガードしようなど笑止千万!!!)」

男「(エロ本読んで何が悪い!!? エロいんだよ俺はもうそりゃ最高にな!!!)」

男「(この道は何人たりとて阻むことは出来んッ!)」

男「(刮目せよっ……! これが男ってやつだ!!!!!!!)」バシィィィンッ

「いらっしゃいませー」

男「」ソワソワ

「」ジーッ

男「(っぺぇめちゃくちゃ見てはりますやん!!!)」

男「(教習所の後方確認レベルでエロ本よし、男よし、してますやん)」

「」ジーッ

男「(ああ、俺は今、最高に気まずさを体感している)」

jk「でさ~」
jk「それまじまじまじろ~?」

男「(後ろから敵影!!! 挟まれただと……!?)」

「……」

男「(早くっ……レジを……ピッとしてピッって! お願いしますぅぅぅぅぅぅぅぅぅ)」

「男君、こういうの興味あるんだね」
男「えっ」

「ほんとはいけないんだけど、見逃してあげる」ニコッ
男「あっ、えっ?」

「680円になります」スバヤクフクロニイン
男「あ、はい」チャリンチャリン

「ありがとうございましたー」

テレテレテ~ンテレテレテン♪

男「……」

友「お、任務完了か。お疲れ」

男「なんでおめぇぇぇぇぇぇぇのねぇぇぇぇぇぇぇぇぇちゃんがいるんだぁぁぁぁぁぁぁぁ????????」

友「最近ここでバイト始めたんだよ」

男「さらば……初恋」

友「……」

友「まっ、無事一つ目クリアしたってことで良かった良かった。次は俺の番だな」

男「お前にも気まずさ地獄見せてやるよォ。覚悟しろやボウズ」

友「さて、何が出るかな~っと」

『公園で遊んでいる小さい子達と一緒に遊ぶ』

友「……おいこれ犯罪だろ」

男「違うな! それは世の中が産み出した空気によって犯罪クラスまで貶められた気まずい行為だ!!!」

男「考えてもみろ!!! 普通小さい子と遊んであげるってそんな悪いことか!!?」

友「いや……まあそうなんだけどよ。ほら、今そういう事件いっぱいあって親御さんもピリピリしてるし」

男「違うな……間違っているぞ!!!」

友「なっ」

男「そういうお互いがお互いをそういう目で見ること自体まずおかしいんだ!!! 人ってのはそんなに信じられないものか!?
そんなにロリコンか!?」

友「ロリコンかどうかは知らんけど……確かに昭和の頃はみんなで遊ぶのが当たり前だったらしいしな……」

男「俺も中学生の頃は良く近所の小学校の奴らと遊んだりしてた……その時は何も言われなかったのに高校になって世間がこうなって急にやりもしないことを疑われて……」

友「男……」

男「二人で良き頃の日本を取り戻そうじゃないか……友!」

友「あ、ああ!」

男「じゃあ頑張ってな。ああ通報されそうになったら逃げろよ」

友「えっ!? 通報されんのっ!?」

男「バカだな……今じゃ道聞いただけで通報されちゃう世の中だよ? 一緒に遊ぶとか……ねぇ? そもそも何して『遊ぶ』んだか……」

友「おいやっぱ犯罪じゃねぇかやりたくねぇっ!!! 後遊ぶを強調すんなっ!」

男「いいから早く行ってこい。大丈夫大丈夫さすがに何もしてねーのに通報なんてしねぇだろ」

友「だといいが……」

公園

友「(大丈夫だ……別にやましいことしようってわけじゃない、堂々と行け)」

友「(それより問題はどうやって遊びの輪に入るかだな……。普通に遊ぼうぜっ! なんて高校生になって言えねぇしな)」

子供達「ワーワー」
友「サッカーか……」

友「(あんな骨折さえしなきゃ俺も今頃……)」

コロコロコロ

友「ん?」

子供達「すいませーん。ボールとってもらいますかー?」

友「(ちょうどいいチャンスが巡って来たな)」

友「よっ、はっ、」トントンッ

子供達「わぁ~」

友「ふい~しょっ」

子供達「すごいすごいっ!」

友「(リフティングぐらいならこの足でも出来るな)」

女の子「本田みたい!」

男の子「違うよ香川だよ!」

男の子「ねぇねぇどうやってやるの教えて!」

友「ボールをこうやってだな(なんだ、全然気まずくねぇじゃん。やっぱりこうやってスポーツを通じて仲良くなるってのは世界的に変わらないんだなぁ)」

男「なるほど、今のところは問題ないようだな。しかし奴らが来た時……お前はそのままでいられるかな?」

男「しかし……こんな風景ですら犯罪に見えるなら……今の日本はやっぱりどうかしてるよな」

男「やっぱりイケメンは何してもオッケーなんだよな……あれ俺がしたら5秒で通報だよな……おっ、おいでなすったか」

子供の親「ちょっと!!!」

友「」ビクッ

子供の親「何しているんですか? 私の娘になにか?」

友「え、いや……」

女の子「あ、ママ。このお兄ちゃんにサッカー教えてもらってたの」

子供の親「いけませんよ!!! 知らない人に関わっちゃ駄目っていつもママ言ってるでしょ!?」

女の子「えーでもー」

子供の親「今は物騒だからあなたみたいな可愛い子は何されるかわかったもんじゃないわ!!!」

男「(dqn親キタ━━(°∀°)━━)」

友「(いきなり犯人扱いかよ……)」

子供の親「なんか変なことされなかった?」

女の子「ん~ん。サッカー教えてもらってただけ」

友「(ほんといい子だな、この子は)」

子供の親「どこか触られたりしてない?」

友「(はあ?)」

男「(変質者扱いキタキタ━━(°∀°)━━)」

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