マスオ「『 人間万事 塞翁が馬(さいおうがうま) 』」(81)


さぁ~て、来週のサザエさんは~


タラちゃんですぅ。
自民党が政権を奪還しました。 ようやく離島防衛が形を成して来たですぅ。
でも、消費税増税や公共事業には積極的ですけど……福祉の充実や年金・医療、そして
自分達の給料については相変わらず動きが遅いです。

給料に関しては、第三者が見てもそれに見合うだけの仕事をしていれば
文句はないですが……。


さて、来週は

原発の無い明るい未来 その2
礼節の国、韓国
大国、中国

の三本ですぅ~。


それでは、お楽しみに! ジャン、ケン、ポン! ウフフ~


親父「へい、いらっしゃい!」

アナゴ「おっちゃん、とりあえず生二つ!」

親父「へい! 生二丁!」

マスオ「つまみは枝豆で、お願いします」

親父「わかりやした! 枝豆2つ!」



     原発の無い明るい未来 その2



マスオ「んぐっ、んぐっ、んぐっ……」

アナゴ「ゴキュ、ゴキュ、ゴキュ……」

マスオ・アナゴ「ぷはーっ!」


マスオ「いやぁ~、やっぱり仕事帰りの一杯は美味いねぇ~!」

アナゴ「全くだよ、フ~グ田君!」

アナゴ「それじゃあ、さっそくだけど……」

アナゴ「シェールなんちゃらと、オーランチキチキについて、話してくれないか~い?」

マスオ「わかってるよ、アナゴ君」

マスオ「まず、シェールガス・オイルだけど……」

アナゴ「ふむふむ」

マスオ「実は、アメリカやカナダでは、もう実用化されて」

マスオ「商業ベースになろうとしているんだ~」

アナゴ「な、なんだって~!?」


マスオ「そもそもなんだけど、シェールガス・オイルというのは」

マスオ「簡単に言えば、油の染み込んだ土、みたいな地層帯で取れる」

マスオ「天然ガスと原油の事なんだ」

アナゴ「油の染み込んだ土?」

マスオ「それを『シェール層』と言うんだよ、アナゴ君」

アナゴ君「なるほど……シェール層で取れるから、シェールガス・オイル、というのか……」

アナゴ君「勉強になるよ、フ~グ田君」

マスオ「ふふふ……今までは、技術的に難しかったんだけどね」

マスオ「これにより、アメリカではシェールガス・オイル革命だ」

マスオ「なんて言われてるよ」

アナゴ「どうしてだい?」

マスオ「何といっても、埋蔵量だね」

アナゴ「ほう……アメリカには、そんなにたくさんあるのか」


マスオ「いや、アメリカだけじゃないよ」

マスオ「世界中いたる所にシェール層は存在するんだ」

アナゴ「ななな、なんだって~!?」

アナゴ「と、言う事は、日本にもかい!?」

マスオ「もちろんそうだよ、アナゴ君」

アナゴ「そうか……日本も技術的に進めば……」

マスオ「ところが……そうそう上手い話ばかりでもないんだ」

アナゴ「え? ……と言うと?」

マスオ「残念ながら日本のシェール層は他国に比べると少ない」

マスオ「日本で取れるシェールガス・オイルの量は……商業には向かないね」


アナゴ「そいつは……がっかりだね」

アナゴ「……ん?」

アナゴ「それじゃあ、どうして日本はシェールガス・オイルの採掘研究を続けているのさ?」

マスオ「それはもちろん、他国のシェール層で採掘したいと思ってるからじゃないかな?」

アナゴ「ああ、なるほど……」

アナゴ「技術のない国で採掘して、ギブ・アンド・テイクをしよう、というわけか」

マスオ「まあそういう事だね、アナゴ君」

アナゴ「それにしても新技術、様様だね~」

マスオ「ところが……これにもいろいろ問題があるんだ」

アナゴ「問題?」

マスオ「何といっても」

マスオ「環境破壊だろうね」

アナゴ「ええ!?」


マスオ「普通の油田でもそうなんだけど……とにかく大量の水を使うんだ」

アナゴ「水……」

マスオ「問題はその使った後の水」

マスオ「もし……農業用に使っている地下水に流れ込んだら」

マスオ「どうなるんだろう?」

アナゴ「…………」

アナゴ「地下水、となると……」

アナゴ「飲料水も心配になるね」

マスオ「そうだね、アナゴ君」

マスオ「それに日本は去年(2012)シェールガス・オイルの試掘を行ったんだけど」

マスオ「その際に水ではなく実験的に『硫酸』を使っているんだ」


アナゴ「りゅ、硫酸!?」

マスオ「僕も技術的な話は詳しく知らないから、断定なんて出来無いけど」

マスオ「あまり環境には良くなさそうだよね……」

アナゴ「…………」

アナゴ「よし、頭を切り替えよう」

アナゴ「オーランチキチキはどうなんだい? フ~グ田君?」

マスオ「オーランチ・オキ・トリウムは、ね」

マスオ「簡単に言えば、石油を作る『藻』だね」

アナゴ「藻?」

マスオ「実は、この石油を作る『藻』の研究は世界中でされていて」

マスオ「アメリカも例外じゃないんだ」

アナゴ「へぇ~」


マスオ「そして見つかったのがオーランチ・オキ・トリウム」

アナゴ「……その長ったらしい名前は、何とかならないのか~い?」

マスオ「ははは……元はラテン語らしいんだけどね」

マスオ「話を戻すけど、この『藻』は」

マスオ「これまでのどの『藻』よりも、石油を作ってくれる事がわかったんだ」

アナゴ「へえ! そりゃすごい!」

マスオ「しかも、沖縄沖……つまり、日本の領海内で見つかった」

マスオ「これは何よりも大きい事でね」

マスオ「サンプルの提供料とか、他国からの利権が絡まない形で研究できる」

アナゴ「そりゃあいい! やっと明るくなってきた!」


マスオ「喜んでる所、悪いんだけど……」

アナゴ「……問題があるのかい~?」

マスオ「そうなんだ、アナゴ君」

アナゴ「どんな問題があるんだい?」

マスオ「まず、コストだね」

アナゴ「コスト……?」

マスオ「僕達も給料をもらって働いているけど……」

マスオ「この『藻』も、有機物……ありていに言うと、『エサ』がいるんだよ、アナゴ君」

アナゴ「なるほど……確かにそうだ」

アナゴ「『藻』は生き物なんだしね……」

マスオ「僕が知っている内容では」

マスオ「日本中の残飯なんかを効率的に『藻』に与えて……何とかトントンって所だとか」

アナゴ「やれやれ……なかなか上手くいかないモノだねぇ……」

マスオ「だから言っただろう? まだまだ『タラレバ』の話だって」


     ゴキュ ゴキュ ゴキュ…

アナゴ「ぷは~! おっちゃ~ん! ビールおかわり~!」

親父「へい! まいど!」

マスオ「あ、僕もお願いします」

親父「わかりやした!」


アナゴ「その二つは解ったけど、他にもあるのかい?」

アナゴ「原発に代われそうなエネルギーは?」

マスオ「そうだね、メタン・ハイドレートなんかかな?」

アナゴ「ああ……それ聞いた事がある……」

アナゴ「確か、燃える氷だったかな?」

マスオ「ふふ、正解だよ」


アナゴ「けど……うろ覚えだけど」

アナゴ「採掘が難しくて採算が取れない、とか言ってなかったか~い?」

マスオ「うん、そうなんだけどね」

マスオ「最近、日本海側……佐渡島近海で」

マスオ「有望そうなメタン・ハイドレート層が見つかったんだ」

アナゴ「へえ……」

マスオ「メタン・ハイドレートは、君の言う通り採掘が難しい」

マスオ「その原因は、何と言っても水深が深すぎる所に存在してる事だ」

アナゴ「…………」

マスオ「でも、佐渡島近海の層は、比較的浅い水深にあって」

マスオ「試掘を繰り返していけば、技術的蓄積がされ……」

マスオ「もっと深いところでも、効率よく取れる様になるかもしれないんだ」


アナゴ「う~ん……それでも、やっぱり『タラレバ』だねぇ……」

マスオ「まあね」

マスオ「……少し話を変えるけど」

マスオ「アナゴ君は戦艦大和は『無駄』だったと思うかい?」

アナゴ「戦艦大和? ……う~ん」

アナゴ「歴史的に見て、時代遅れになってたし……」

アナゴ「アメリカの航空戦力にあっさり負けた事を考えると」

アナゴ「やっぱり『無駄』だったんじゃないかな?」

マスオ「うん、そうだね……ごもっともな意見だと思うよ」

アナゴ「それがどうかしたのかい~?」


マスオ「僕自身は、戦艦大和は『無駄』じゃなかったと思ってる」

アナゴ「ほう?」

マスオ「確かに、大和そのものは『無駄』だったかもしれない……」

マスオ「けど、大和建造は『無駄』じゃないと思うからだ」

アナゴ「建造……」

マスオ「そうだよ、アナゴ君」

マスオ「例えば、船の設計」

マスオ「大和は、とにかく砲塔や弾薬庫、それに装甲板などを」

マスオ「ものすごくコンパクトに収めた船だったんだ」

アナゴ「へえ~」

アナゴ「日本は昔から物を小さくする技術に長けていたけど」

アナゴ「大和もそうだったんだね、フ~グ田君」

マスオ「そうともさ」


マスオ「そして、建造時も出来うる限りの効率化を図っている」

マスオ「今のトヨタ方式、なんて呼ばれてる組立技術は」

マスオ「この頃の技術的ノウハウがあってこそ」

マスオ「成り立っていると僕は思うんだ~」

アナゴ「なるほど~」

アナゴ「フ~グ田君、だんだん言いたい事が分かってきたよ~」

アナゴ「要するに、失敗は成功の元、と、言いたいんだね~?」

マスオ「正解だよ、アナゴ君」

マスオ「いつだったか……h2aロケットが打ち上げを失敗して」

マスオ「500億の無駄、なんて言われてたけど」

マスオ「技術的チャレンジでの失敗は、つきものなんだ」


アナゴ「確かにそうだね、フ~グ田君」

アナゴ「そういった失敗から学んでこそ」

アナゴ「……いや、そういった失敗からも」

アナゴ「『何か』が、生まれるかもしれないんだね」

マスオ「そうだよ、アナゴ君」

マスオ「そう言った意味でも、この新エネルギー開発は」

マスオ「やる意義や意味があるんじゃないかな、と僕は思う」

マスオ「原発も含めてね」

アナゴ「おいおい……フ~グ田君」

アナゴ「それはさすがに無いんじゃないか~い?」


マスオ「そうだね、そうかもしれない」

マスオ「…………」

マスオ「また、話を変えるけど」

マスオ「中国の故事にこんなのがある」

マスオ「『 人間万事 塞翁が馬(さいおうがうま) 』」

アナゴ「……何となく、聞いた事があるね~」

マスオ「ふふふ、これはまあ……昔話みたいな教訓のお話なんだ」

アナゴ「ふむ?」


マスオ「昔、塞(さい)……えっと、砦の事を塞(さい)って言うんだけどね」

マスオ「そこに翁(おう)という名の老人が住んでいた」

アナゴ「ふむふむ」

マスオ「ある日、翁(おう)の飼育していた馬が逃げ出してしまった」

アナゴ「そいつは災難だね~」

マスオ「ところが」

マスオ「翁(おう)は事も無げに、『これが災難かどうかは、わからない』」

マスオ「と、言ったんだ」

アナゴ「ほう? んぐっ、んぐっ……」

アナゴ「ぷはー!」


アナゴ「それで? フ~グ田君」

マスオ「ぐびっ、ぐびっ……ふう~」

マスオ「そうしてしばらくしたら」

マスオ「逃げた馬が、もう一頭、立派な馬を連れて戻ってきた」

アナゴ「へえ! そいつは、ヒョウタンからコマって感じのラッキーじゃないか~」

マスオ「けど、ここでも翁(おう)は」

マスオ「『これが幸運かどうかは、わからない』、と言う」

アナゴ「どうしてだろう? 素直に喜べばいいのに……」

マスオ「ふふふ、そして少し月日は流れ」

マスオ「その2頭の馬から、良い馬が生まれた」

アナゴ「ふむふむ」

マスオ「その馬は、翁(おう)の息子の乗馬になったけど……」

マスオ「ある日、息子が馬から落ちて足を骨折してしまう」


アナゴ「そりゃ災難……って、翁(おう)は思わなかったんだね?」

マスオ「ふふ、その通り」

マスオ「この時も『これが不幸かどうか、わからない』、と言うんだ」

アナゴ「それで? 息子さん、これがきっかけで嫁さんでも来たのかい?」

マスオ「……それから間もなく、戦争が起こった」

アナゴ「!!」

マスオ「けど」

マスオ「息子は怪我で徴兵される事もなく」

マスオ「翁(おう)と一緒に末永く暮らしましたとさ」

アナゴ「…………」


アナゴ「いや~……最後まで読めなかったよ、フ~グ田君」

マスオ「そうだよね~アナゴ君」

マスオ「僕もそうだったよ」

アナゴ「で? 何が言いたいんだい?」

マスオ「似ていると思わないかい?」

マスオ「今の日本に」

アナゴ「え?」

マスオ「原発は、安く、しかも原油に頼らないで電気を作れる」

マスオ「『安全』な夢のエネルギーとして推進されてきた」

マスオ「大抵の人は、いい事だと思っていた」

アナゴ「…………」


マスオ「ところが」

マスオ「福島の事故で、そうではない事がわかった」

マスオ「災難中の災難。 そんな感じだったよね」

マスオ「実際は、臨界事故や、もんじゅでのナトリウム漏れ事故が、起きてるけど……」

アナゴ「…………」

マスオ「そうしたら、今度は一転」

マスオ「原発は『危険な物』として、一気に停止してしまった」

マスオ「やれやれ……これで一安心、と思ってた人は多いだろう」

アナゴ「…………」


マスオ「でも……結果、電気料金は上がりそうだし」

マスオ「経済面でどんどん追い詰められて行きそうな気配だ」

マスオ「中小企業にとって、死活問題……不幸と言える」

アナゴ「…………」

マスオ「でも、そのおかげで、新エネルギー政策に予算が回りそうになっている」

マスオ「先の見通しは、まだ見えないけどね」

アナゴ「…………」

アナゴ「……やれやれ、本当に『 塞翁が馬(さいおうがうま) 』 だね」

アナゴ「終わってみるまで、それが良い事なのか、悪い事なのか……」

アナゴ「全くわからない」


マスオ「何から何まで『同じ』という訳じゃないけどね」

マスオ「原発については、危険性を指摘している人は大勢いたし」

マスオ「最終的には利権構造で、今回の事故は起こってしまった、とも言える」

アナゴ「それでも……言い得て妙だよ、フ~グ田君」

マスオ「そうかい……でもね、アナゴ君」

マスオ「今、日本が『不幸』だと思うのなら、それは終わってみるまでわからないよ~」

マスオ「もちろん、ただ流れに任せているのも、良くないんじゃないか? と思うけどね」

アナゴ「うーん……考えさせられる話だね~」

マスオ「そうともさ。 どんどん考えていけば、いいんだよ」

マスオ「例えば……この後、ビールをもう一杯頼むか、もう二杯頼むか、とかね」

アナゴ「おおう! そういう問題なら、僕も大得意だよ~、フ~グ田君!」

     ハハハ……

ついこの前、メタンハイドレートの試掘に日本が初めて成功していましたね。
5年後くらいに商業化を目指す、とありましたけど、本当なら喜ばしいことです。
それから、放射性廃棄物の無害化研究がされているそうです。
理屈は良く分かりませんが、実現したら、凄いことですね。


カツオ「甚六さん、こんにちわ」

甚六「やあ、カツオくん」

カオリ「今日もよろしくお願いします」

早川「同じくです」

花沢「よろしくお願いします、甚六さん」

中島「よろしくです」

甚六「うん、こちらこそよろしくね」 ニコ



     礼節の国、韓国



甚六「それで今日は、何について聞きたいのかな?」

カツオ「今日はですね……」


中島「僕たち、ちょっと中立の立場になってみようと思ったんです」

甚六「ほう……中立ね」

カオリ「具体的には、韓国が日本にしてくれたいい事、でしょうか?」

早川「磯野くんにある程度は聞いているんですけど……」

花沢「悪行ばっかりなんで……まあ、そんな事はないだろうと思って」

甚六「ふむ……わかったよ、みんな」

甚六「喜んで話そう」

みんな「ありがとうございます!」

甚六「けど、その前に」

甚六「前回話した内容に間違いがあったんで、その事をまず謝っておくよ」

カツオ「そうなんですか?」


甚六「ふふふ、僕は神様じゃないからね」

甚六「間違える事もあるさ」

中島「どんな間違いですか?」

甚六「まず、パラオの国旗」

甚六「僕は、親愛の証として、日本の国旗をモデルにしたって言ったけど」

甚六「国旗のデザインをした人は、そうじゃないと否定している」

カオリ「あらら……そうなんですか」

甚六「それからアメリカの『ハルノート』」

甚六「僕は、『ハルノートは経済封鎖について一切書かれていない』」

甚六「と、言ったけど……」

甚六「正しくは第二項に『ハルノート』の要求を飲んだら、経済封鎖について交渉するよ?」

甚六「という内容が書かれていた」


早川「一応、話し合いには応じる姿勢では、あったんですね?」

甚六「そうなるね」

甚六「ただ、当時の日本経済や国民の不満を考えると」

甚六「はい、わかりました、と、すんなり飲める内容ではない事も確かだけどね」

甚六「それから、アメリカの厭戦気分」

甚六「僕は対日参戦時、すでにドイツと戦ってる、みたいな事を言ったけど」

甚六「実際は、戦闘を始めたのは真珠湾攻撃の後だった」

花沢「でも、アメリカ国民は戦争に反対の人が多かったんですよね?」

甚六「うん。 それは事実」

甚六「そして、イギリスなんかに武器供与等の支援は行っていた」

カツオ「……それで戦争に参加していないって言うのも変な気がしますね」


甚六「まあ戦争行為がどこまでなのか?の定義で、大きく左右される話では、あるかな?」

甚六「だいたい、こんなものかな……」

甚六「後、親日国の話で各国とも日本を歓迎したような言い方をしたけど」

甚六「どの国も今現在は、歴史の1ページとして見ている事を付け加えておくね」

カオリ「わかりました」

甚六「すまないね、間違いを教えちゃって」

早川「いえ。 間違いを間違いと認めない、どこかの国より」

早川「ずっといいです!」

花沢「ガハハ! 確かにそうね!」

甚六「そう言ってもらえるなら、僕としても嬉しいよ」


甚六「さて、それじゃあ君たちの疑問……」

甚六「ええと、韓国が日本にしてくれたいい事、だったね?」

カツオ「はい!」

甚六「君達は、中立の立場で、と言ってたね?」

カオリ「ええ」

中島「そうですけど?」

甚六「……う~ん」

甚六「それが、ねえ……」

早川「?」

花沢「どうしたんですか? 甚六さん?」

甚六「残念なんだけど……災害の時以外で」

甚六「韓国が日本に『いい事』をしてくれた事を」

甚六「僕は見つける事が出来なかったんだ……」


一同「!?」

甚六「まあ、僕の探し方が、悪かっただけかもしれないんだけど……」

甚六「しかも、阪神大震災は」

甚六「どのブログやサイトを見ても……義援金や救助隊の数がまちまちで」

甚六「どうも確証が得られないんだ」

カツオ「具体的には、どんな感じなんですか?」

甚六「あくまで阪神大震災の時だけど……」

甚六「義援金は全くしてない、という意見から、日本円で40~50億円程度したというもの」

甚六「救助隊は、1000人~4000人とか、何とか……」

中島「4000人? そんなに来たんですか?」


甚六「どうもボランティアの人間も入るらしい」

甚六「まあ、そういう『救助支援』を行ったとあるんだけど……」

カオリ「確証が得られなかった、と……」

甚六「うん……」

甚六「仮に本当だった、とするよ?」

甚六「この行為に、日本人が全く感謝をしない訳は、ないと思うんだ」

早川「そうですよね」

甚六「でも、そういう意見は全く出てこない、ヒットしない」

甚六「逆に、火事場泥棒をした、とか、台湾救助隊の手柄を横取りした、とか……」

甚六「そういうたぐいの意見は、たくさん出てくる」

花沢「……予想通りすぎですね」

甚六「そして、こちらの意見は、当時の新聞にも載ってたみたいだけど……」

甚六「残念ながら、もう閲覧期間が過ぎていたので削除されてた」


カツオ「結論を言えば、両方共、確証を得られなかった」

カツオ「という事ですか?」

甚六「そうなるね」

甚六「特に阪神大震災は、日本において、極めて大きな自然災害だった」

甚六「当時の行政の混乱は、想像を絶するものだっただろう」

甚六「そんな中で、救助活動を逐一記録している日本人は、居なかっただろうからね」

甚六「僕個人の記憶だと……スイスの救助隊が入国審査でかなり遅れてしまい」

甚六「救助活動の妨げになったって事を覚えてる」

中島「大変だったんだ……」

甚六「東日本大震災もね」


カツオ「でも、甚六さん」

甚六「うん?」

カツオ「東日本大震災が起こった時、韓国の新聞や雑誌は」

カツオ「天罰だ、とか、報いだ、とかいう文面が踊ったとか」

甚六「うん。 事実だね」

カツオ「それを考えると、支援なんてしてないと考える方が自然だと思うんですが……」

甚六「カツオくん、それは推測に過ぎないね」

甚六「それに一応反論しておくけど、今回の震災で韓国は」

甚六「救助隊を日本に送ってるし、義援金も届けられているよ」

早川「そういえば、一番最初に来てくれたんでしたっけ?」

花沢「へえ? そうなの?」

カオリ「でも、活動はあんまり聞かなかったような……」


甚六「一番最初かどうかは置いといて、どんな救助活動をしたのかは」

甚六「僕も知らない」

カツオ「隊員5人に救助犬3匹で来て、大した活動はしていないって聞いていますけど?」

甚六「ネットではそうだね」

甚六「中には救助犬が逃げ出して、それを探して見つけたら帰った」

甚六「なんていう意見もある」

中島「……事実だったら何しに来たんですか、って話ですね」

カオリ「ちょっといやらしい話ですけど」

カオリ「義援金の額は、いくらだったんですか?」

甚六「当時の為替レートで約25億7000万円の支援金があったと言われてるよ」

カオリ「あら、意外とたくさんしてくれているんですね」


甚六「実は、これにも諸説いろいろあってね」

甚六「芸能人やら赤十字やらの寄付金を全てあわせると」

甚六「42億円くらいになるんじゃないの?とも言われている」

早川「ほ、本当ですか?」

甚六「本当だよ」

カツオ「でも、甚六さん」

カツオ「その義援金の内、80%が竹島の防衛費に回されたとか……」

甚六「ああ、カツオくん」

甚六「それは韓国の、ある行政区だけの話なんだ」

カツオ「え!?」


甚六「金額にすると、100万円前後なんだけど……」

甚六「当時、日本の教科書の竹島問題の件で、市民の意見に配慮する形を取る事になり」

甚六「結局、職員の多数決の結果を参考にして」

甚六「韓国が不法占拠している竹島防衛に80% 日本へは20%贈る事にしたんだ」

カツオ「そうだったんですか……」

カオリ「じゃあ、残りの億単位のお金は日本に?」

甚六「そうなるね」

甚六「ただ……参考にしようと思った、外務省のhpの義援金内分け表記が」

甚六「見れなくなっていたのは、気になる所だけど……」

花沢「何だか、怪しいわね~……」

甚六「まあ……推測の域を出ないかな」


甚六「災害時の韓国の支援は、大体こんな感じ」

甚六「そして、個人レベルでは、結構な支援をしてくれている事も付け加えておくよ」

カツオ「個人レベル?」

甚六「さっきの義援金だけど」

甚六「ヨン様で有名なペ・ヨンジュンや、ソフトバンクの社長」

甚六「チェ・ジウや、チャン・ドンゴン、チャン・グンソクもその一人だ」

中島「へー!」

カオリ「グンソクも……」

甚六「これらは一応、日本のメディア(ソース元)が伝えているよ」

早川「そういえば、テレビで聞いた名前が多いですね」

花沢「事実は事実なのね……」


甚六「さて、ここからが平常時での韓国の支援の話、なんだけど……」

カツオ「見つける事が出来なかったって言ってましたね」

甚六「そうなんだけど……」

中島「けど?」

甚六「う~ん……その、ね。 どう定義付けるか?が、難しいんだ」

カオリ「定義?」

甚六「例えば、僕が君たちに家をプレゼントしたとする」

早川「はい」

甚六「じゃあ君たちは、僕にお礼として、何をしてくれるかな?」

花沢「そりゃあ……もちろんまず、お礼を言います」


カツオ「後は……出来る事と言ったら、ご飯を作る……とか?」

カツオ「掃除なんかもします!」

中島「それくらいですね……小学生の僕らに出来る事って」

甚六「うん、そんなものだろうね」

甚六「実際、日本がこれまで行ってきた政府開発援助(oda)とは」

甚六「そういうものだった」

甚六「インフラ整備……道路や発電施設、工業技術の提供とかね」

カオリ「はい」

甚六「でも、そういう国々に日本がしてもらう事って、なんだろう?」

早川「……あ」

甚六「こう言っちゃ失礼だけど……お礼を言うくらいしか出来無い気もするよね」

花沢「なるほど……」


甚六「まあ政府開発援助(oda)は、金利は低いけど借金だし」

甚六「『してやった』というのも気が引けるけどね」

カツオ「韓国にも日本は援助を?」

甚六「してるね」

甚六「ただ、政府のhpで調べようとしたんだけど……調べ方が悪いのか」

甚六「確かな金額はわからなかった」

中島「いくらぐらいなんですか?」

甚六「それがまちまちでね……6000億円から100兆円、なんていう意見もあった」

カオリ「ひゃ、100兆円!?」

甚六「さすがにそれは信ぴょう性に乏しいね」 クス


甚六「僕の調べた限りでは……日韓基本条約の賠償金を含めないで」

甚六「総額3兆円前後じゃないかな?と見ている」

早川「それでもすごい額ですね」

甚六「さっきも言ったけど、政府開発援助(oda)は借金だからね?」

花沢「借金……という事は、韓国は、これまでに返してくれたんですか?」

甚六「それが……どうも返していないっぽい」

花沢「ぽい?」

甚六「少しそれるけど、中国はちゃんと返済している」

甚六「でも韓国は、どこを調べてもそういう事実が見つけられなかった」

甚六「これも調べ方が悪いのかもしれないけど……」

カツオ「事実なら、返済されるまで新たな借金はさせたくないですね……」


甚六「と……ずいぶん話がそれちゃったけど」

甚六「要は、日本に対して韓国はどんな良い事をしてくれたのか?」

甚六「なんだよね?」

一同「はい」

甚六「経済以外なら、真っ先に文化交流が上げられるかな……」

カツオ「何だか、歯切れが悪いですね?」

甚六「捉え方次第なんだけど……どうも釈然としない」

中島「と言うと?」

甚六「ひとつは、韓国から日本へ来る事は多いけど、逆は少ない」

甚六「ひとつは、文化交流後、ほとんどの日本文化が『韓国起源の文化』となる事が多い」

甚六「ひとつは、財団法人扱いで日韓文化交流基金というものが設立されている」

甚六「他の国……例えば、中国とだって、こんなものは無いのにね」


カオリ「韓国だけ特別って事……?」

早川「いつ出来たんですか?」

甚六「1983年に設立とある」

花沢「最近も活動しているんですか?」

甚六「そうみたい。 韓国に行きたい日本人学生を募集したりしてるよ」

カツオ「そんな日本人学生が居るんですか?」

甚六「hpには去年(2012年)28人募集するって書いてたけど」

甚六「韓国の大統領が、色々やったからね。 どのくらい集まったのか……」

中島「少ないのは間違いなさそうですね……」


甚六「それから個人レベルでは、親切な人が居るのも確かだね」

甚六「みんなも記憶に残っているかもしれないけど」

甚六「日本に留学に来ていた大学生の韓国人が」

甚六「駅のホームで日本人を助けて命を無くしている」

カオリ「そういう人もいましたね……」

甚六「でも、国レベルでは……はっきり言って、僕は見つける事が出来なかった」

甚六「残念だけど……これが僕の精一杯、『中立』の立場の意見……かな?」

早川「……いえ」

花沢「普段の磯野くんの話より、ずっと中立的ですよ」

カツオ「は、花沢さん……」


甚六「ハハハ、想像に難くないな」

カツオ「でも甚六さん」

甚六「ん?」

カツオ「日本は、政府開発援助(oda)は元より、民間企業とも交流があって」

カツオ「技術支援を行ってきましたけど……」

カツオ「見事に裏切られていますよ?」

甚六「そうだね……」

甚六「ホンダの社長の話は、特に有名だよね」

中島「ホンダの社長?」

甚六「ホンダの社長、本田宗一郎氏は、ある質問をされた」

甚六「外国の工場で一番うまくいっているのはどこですか?との問いに」

甚六「台湾と答え、良くないのが韓国と回答した」

中島「どうしてですか?」


甚六「台湾の工場では、訪ねるたびに」

甚六「『こうやって仕事が出来るのは、本田さんのおかげです』」

甚六「と必ずお礼を言われたそうだよ」

カオリ「それは嬉しいですね」

甚六「逆に、韓国の方では、一通りバイクを作れるようになったら」

甚六「『もう帰ってくれ』と言われたそうだ」

早川「お、お礼の言葉もないんですか?」

甚六「うん。 実際、この一言で本田宗一郎氏は『ここでやる事はもうない』と」

甚六「見切りをつけている」

花沢「そりゃ仕方ないわ~」


カツオ「それに」

カツオ「1997年のアジア通貨危機の際、日本は金融支援だけじゃなく」

カツオ「諸外国を説得してまで、韓国の借金返済を緩めるよう要請したのに」

カツオ「その事を『当然』の様な態度だったし」

カツオ「2005年の通貨スワップ協定や」

カツオ「2008年のリーマンショックの時にも日本は韓国を支援しているんですよ?」

カツオ「なのに、一言の礼もないし……」

カツオ「その事を知っている人が、両国とも極端に少ない」

カツオ「それどころか、去年(2012年)のあの暴挙!」

カツオ「どんなに温厚な人間でも、堪忍袋の緒が切れますよ!」

甚六「うん。 カツオくんのその意見も正しい」

甚六「そして、『韓国』がどんな国なのか、知ろうとする人が、どんどん増えている」

甚六「ここにいる、みんなのようにね」


甚六「……よく言う『相互理解』って何なんだろうね?」

甚六「読んで字のごとく、お互いが、お互いを理解し合う事だ」

甚六「では韓国のやり方は、一体なんなのだろう?」

甚六「口で相互理解と言いながら、自分たちの言い分ばかり『正しい』と言っている」

一同「…………」

甚六「どう判断するのかは、『自由』だ」

甚六「僕の口からは、そうとしか言えない」

甚六「君たちも、ひとりひとり、よく考えて欲しい」

甚六「中立というのは、本当に難しいんだ」

甚六「当事者なら尚更ね」


甚六「とまあ……こんな感じでおしまいかな?」

カツオ「そうですか……」

甚六「それから、みんなにも言っておくけど、もし」

甚六「韓国が日本に対して良い事をしているのを見つけたら」

甚六「ぜひ、教えてくれ」

中島「分かりました、甚六さん」

カオリ「見つけたら、必ず」

甚六「ああ、頼むよ」


―――――――――――




甚六「ふう……」

甚六「中立、か……」

甚六(実を言えば、世の中のほとんどが、そうではない事を知ってしまったら)

甚六(彼らは、どう思うのだろう……)

甚六(…………)

甚六(ある問題について、どちらについたら有利か?)

甚六(そんな損得勘定で、決められている現実がある)

甚六(…………)

甚六(そしてそれは)


     ――どんな大国も例外ではない――



皆さんも韓国が、日本にしてくれた良い事を知っていたら
教えてください。


波平「うむ……どこからともなく、梅の香りがする……」

     ホーホケキョ♪

波平「…………」

波平「ふふ、春だな」



     大国、中国



フネ「お父さん、どうされたんですか?」

波平「うむ。 日差しも心地よいし……縁側で一句、詠もうと思ってな」

フネ「あら? そうなんですか?」

フネ「でも……それはお止めになられた方がいいですよ?」

波平「? どうしてだ? 母さん?」


フネ「お聞きになっておられないのですか?」

フネ「中国からpm2,5という有害微粒子が飛んできているんですよ……」

波平「なんと……」

波平「こんなにいい天気なのに……」

フネ「残念ですけど……縁側の引き戸は閉めておこうかと……」

波平「やむを得んな」

波平「光化学スモッグは、天気の良い日に多いし……」

フネ「高度経済成長期の日本はそうでしたね」 クス

波平「環八雲もその頃の風物詩だったな」 クス



―――――――――――


波平「…………」

波平「それにしても恐ろしいのう……」

フネ「そうですね……」

波平「中国から遠く離れた、日本にまで公害汚染物質が飛んでくるとは……」

フネ「日本はいい迷惑ですよ」

波平「……そうは言うがな、母さん」

波平「日本は位置的に助かっておる側面もある」

フネ「否定はしませんが、他国の迷惑を考えない中国のやり方は最低です」

波平「ふむ……確かにそうだな」

波平「大国であるが故の傲慢さが出ておる……」

波平「やってる方は、恐ろしい程に気がつかないもの、か……」


フネ「日本にこれだけの被害が出ているのですから」

フネ「汚染源の中国本土は、どうなっているのでしょう?」

波平「……もう、10年以上前から」

波平「中国の環境破壊は、指摘され続けておる」

波平「ワシが知る限りでは……」

波平「日本で起こった公害病は全て、確認されているとか」

フネ「現地の人達……よく暮らしていけますね」

波平「水俣病、イタイイタイ病、四日市喘息……」

波平「さらには、ガンの異常発生……」

フネ「まあ……恐ろしい」


フネ「どうして、そんなになるまで、放っておいたのかしら……」

波平「急激な工業化・経済発展による弊害、としか言えんのう」

波平「日本でもそうだったが……富める者はさらに富み」

波平「そうでない者は、だんだんと力を無くしてゆく……」

波平「中国のそれは、度合いが比べ物にならん程、大きい」

波平「止める者が居ない、という事は」

波平「歯止めが効かない、と同義じゃからな……」

フネ「…………」

波平「10年前でも黄河の断流(川の水が途中で無くなる現象)が相当問題になっておったが」

波平「今は、水源の化学物質汚染もかなり深刻化しておる」


フネ「そういえば……メコン川の上流でダムを作る、とか」

フネ「やろうとしていましたね」

波平「下流域の国々に何の相談もせずに、な……」

波平「日本でもそうじゃが、川の生態系を激変させてしまうダム建設は」

波平「慎重に行わねばならんというのに……」

フネ「…………」

フネ「自分達の住む国が、そんな風になって」

フネ「指導者達は何とも思わないのでしょうか?」

波平「噂では……そういう連中ほど」

波平「国外に資産を移し、国外で暮らそうとしておるとか……」

フネ「まあ……」


波平「……彼らは、広い国土と」

波平「言語の異なる民族をまとめあげて、今の中国を成しておる」

フネ「…………」

波平「その大変さはわかるが……国民をないがしろにしすぎじゃのう」

波平「第二の天安門事件が、起きなければ良いが……」

フネ「その為の反日政策ですよ、お父さん」

波平「うむ……そうだった」

波平「これから先、中国はどうなるのか……」

フネ「戦争になるのでしょうか?」

波平「武力衝突、という意味では……可能性は低いと見ておる」

波平「じゃが……」


波平「チベットや、ウイグルでの事を鑑(かんが)みると……」

波平「別の戦争は、もう仕掛けているのう」

フネ「スイス民間防衛ですね?」

波平「さよう」

波平「実際、カナダやアメリカの一部都市が、『中国化』していると聞くし」

波平「人種差別と人権侵害を盾に、自分達の声を大きくしておる」

フネ「中国人だけでは無いですけど……」

フネ「市議会議員などに、外国人2世、3世の人がいて」

フネ「自分の出身国者が有利になる様に、働きかけを行っていると聞きますね……」

波平「…………」


波平「これから先、中国の公害汚染がどんどん広がり」

波平「日本を含め、中国人が正規にしろ不正規にしろ、数多く入り込んでくるじゃろう……」

波平「そうなった時……日本は、どこまで対応できるのか」

フネ「形としては、中国は『友好国』ですからね……」

フネ「尖閣であれだけの敵対行為をしておきながら」

フネ「おかしな話です」

波平「中国は中国で、いいものがたくさんある、というのに……」

波平「中国人自身が、それを破壊しておるとはのう」

フネ「…………」


フネ「お父さん」

波平「む?」

フネ「よろしければ……お茶を入れましょうか?」

フネ「おカルさんから、美味しい大福をいただいているんですけど……」

波平「おお……そうだな」

波平「持ってきてくれ、母さん」

フネ「はい」 フフフ


―――――――――――




     カチャ カチャ…

フネ「これでよし」

フネ「カツオ達のおやつも、これで行きましょう」

     コポポ…

フネ「…………」

フネ「お父さん……本当にお優しいですね」

フネ「……でも」

フネ「ことわざにもあります」

フネ「情けは人の為ならず、と……」

フネ「…………」


フネ「今、中国から日本だけでなく」

フネ「諸外国からも企業が撤退を始めています……」

フネ「自国の利益に繋がらない『情け』をかける必要は」

フネ「もう、無いんですよ」

フネ「お父さん……」

     フフフ…



     おしまい

これで終わりです。お付き合い、ありがとうございました。

参考動画 少し長いですが、一見の価値ありです。

http://www.youtube.com/watch?annotation_id=annotation_271157&src_vid=fjm7wphl-dk&v=sw4h2pgj6ju


参考サイト、hp

http://www.mofa.go.jp/mofaj/saigai/shien.html


http://blog.goo.ne.jp/rose_palmtree/e/2c2b9c05955eeeeedf25c2e3ce8937c5


日本人の有名人も、個人で義援金を出している人がたくさんいます。
知りませんでした。




だが情けは人のためならずを辞書でひくべき

>>71
知ってはいたんだけど、巡り巡って帰ってきてるのは
『力の誇示』と『汚染物質』と『反日思想』です。
語源の意味では、分け隔てなく恩はうるべき、とはなってますけどね。
果たして、それでいいのかな?という皮肉を込めてみました。

広い意味では、ことわざの通りなんですけどね。
世界からの日本の評価と中国の評価なんかはそれかと。


注:情けは人の為ならず

情けは人(他人)の為にするのではなく、いずれ自分に返ってくるのであるから
誰にでも親切にしたほうが良い、というのが本当の意味。

それならそれで「情けは人のためならずとは言いますが……」とか、セリフを工夫すべきだったかもな
皮肉に使うにはちょっと向かない諺だと思う

>>74
なるほど。確かにその通りですね。
今後の参考にさせていただきます。

今更ながら、>>66の修正↓


     カチャ カチャ…

フネ「これでよし」

フネ「カツオ達のおやつも、これで行きましょう」

     コポポ…

フネ「…………」

フネ「お父さん……本当にお優しいですね」

フネ「……そういえば」

フネ「ことわざに、情けは人の為ならず、というものがありますが……」

フネ「その例外もある事を、知るべきなのかもしれませんね」

フネ「…………」

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