うどんこうじょう!
憂「昨日の今日で、よく行く気になったよね」
梓「・・・・」
唯「・・・だ、だってお金もう三人分払っちゃったしっ」
梓「妹と後輩に手を出しておいて次の日うどんですか」
憂「自分のしたことの重さ、ちゃんとわかってるの」
唯「すみません・・・」
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梓「私、今後のことを話し合うのかと思って来たんですけど」
憂「人並みの神経してたら普通そうするよね」
唯「はい・・・」
憂「来る途中で嫌な予感はしてたんだ。
前もって調べといたうどん屋の住所に近づいてってるから」
憂「でも、わたしはお姉ちゃんを信じてたんだよ」
梓「・・・」
憂「わたしは、お姉ちゃんを信じてたんだよ」
唯「・・・う、うどん粉が来たよっ!!」
唯「あは、ははっ、
えーとそのっ水をいれるから、麺の硬さはどのくらいに」
憂「やわらかm 梓「かため」
唯「・・・・・」
憂「お姉ちゃんはやわらかい方が好きなんだよ?
うちでパスタゆでる時も30秒長くしてるんだよ。
そんなことも知らないでよく彼女づらしてきたよね、この泥棒猫」
梓「お祭りで先輩にたこ焼きおごってもらった時、硬いの好きって言ってたもん。
あ、もしかしてデートらしいデートもしたことないのかな?
ふふっ、かわいそうに」
唯「・・・そ、そんなのどっちでも」
憂梓「「よくないッ!!」」
唯「ひぃっ?!」
唯「あっっそうだ!!じゃあ間をとって普通くらいで」
憂「はぁ・・・」
梓「・・・麺の硬さも選べないほど優柔不断なんですよね。
あなたという人は」
憂「そうやってどっちつかずのまま二股かけてきたんだね」
唯「・・・もぉ私が悪かったから今はうどん作ろうよ~!!」
憂「・・・」コネコネ
梓「・・・」コネコネ
唯「あ、ええとっ、・・・やっぱり親子で来てる人が多いねえ!」
梓「心底どうでもいいです」コネコネ
憂「口より手を動かしてよ役立たず」コネコネ
唯「・・・空気が重たいよぅ・・・・」
憂「・・・意味わからないよね。
別れた姉の浮気相手と一緒に手打ちうどんって」コネコネ
梓「人の気持ちかき回すのに飽きたら今度はうどんかよ、って感じですね」コネコネ
憂「お姉ちゃんにとっての私たちって、こんな小麦粉程度の軽さだったんだね」コネコネ
唯「う、うどんはおいしいよ?! わたしうどん大好きなんだよっ!?」
梓「・・・」コネコネ
憂「・・・」コネコネ
唯「なんとか言ってよぉ・・・・」
憂「ところで梓ちゃん。昨日の夜お姉ちゃんにかき回されてうれしかった?」コネコネ
梓「なにそれ、きもっ。
もしかして最近唯先輩に相手されてなかったひがみ?
溜まってんならトイレで独りでいじってきなよ、憂のこねとくよ」コネコネ
憂「あはは。さすがメス猫は言い方が下品だよねー。
よくもまあ、人の家であんな下品な声をさっ」コネコネ
唯「だから家族連れがいるんだってばぁ!小学生が聞いてるからー!!」
唯「そ、それじゃあ次は叩きつけて空気を」
憂「・・・」バシッ バコッ
梓「・・・」ドカッ ガツッ
唯「ひいっ?!て、テーブルが壊れちゃうってばぁ!?」
憂「・・・・・」ボコッ ドカッ
梓「・・・・・」バーン バコッ
唯「・・・あの、もうちょっと、和気あいあいとやりませんか・・・うぅ・・・」
梓「これでも我慢してるんですが何か」
憂「本当はお姉ちゃんをこうしてやりたいぐらいなのに」
唯「スタッフの眼がいたいよぉ・・・」
唯「あ、えーと次は、その・・・・・」
憂「・・・・・」ズドーン グチャッ
梓「・・・・・」デュクシ ボカーン
唯(あ、あわわわ・・・これ、絶対アウトだって・・・)
憂「・・・・どしたのお姉ちゃん。次は?」
梓「今さらしおらしくしないでください。逆にムカつく」
唯「え、えーとその、麺をのし棒でひろげ・・・きゃああっ!!?」
憂「うるさいお姉ちゃん」
唯「だ、だって今のし棒わたしに向けたじゃん!?」
梓「そうやって被害者づらして逃げてきたんですね、今まで。
このままうどん作りからも逃げるんですか?」
唯(ごめんあずにゃん逃げたいです)
唯「――あ、ああーそうだいいこと考えたっ!!
のし棒で伸ばすのはわたしがみんなの分やるよっっ!!」
唯「・・・・・」
\へちょーん/
憂「下っ手くそ」
梓「センスないんですね」
唯「うぅ・・・」
憂「その下手くそに指つっこまれて喜んでたの、誰なの」
梓「なに自分は関係ないみたいな態度とってんの?
唯先輩に聞いたよ、あんたおしりの穴につっこまれて自分から」
唯「食べ物つくってるって言ってるでしょおーーっ!??」
憂「ほんとだよね。そこだけお姉ちゃんに同意だよ。
下等生物はそこの排水溝で野良猫とヤってればいいじゃん」
唯「だから小学生が聞いてるってばあーーーっ!!!!」
梓「はぁ・・・ほんっと、被害者面が好きですよね」
憂「元はといえば、
全部投げ出してこんなくだらないイベントに逃げてるお姉ちゃんが悪いんだよ」
梓「先輩たちのおかげで女の汚さをいやってほど思い知りました」
憂「あはは。梓ちゃんがそれ言うんだー」
梓「ってかその上から目線いい加減やめてくれない?
憂って生まれたときから一緒にいたくせに、
手ぇ出されるの、私より遅かったんでしょう?」
憂「ちなみにわたしほぼ毎晩ヤってたんだけどな。梓ちゃん週何回?」
梓「うわあ」
唯「あの、わたしが言うのもあれですけど、もうちょっと声おさえて・・・」グスッ
憂「あはっ逃げるんだ~。やっぱりお姉ちゃんに愛されてなかったんだねー。
ほんとは自分だけイッて悦んでばかりで、
ちゃんとお姉ちゃんを満足させられなかったんじゃない?」
梓「そっちこそ、ほんとに唯先輩イってたの?
先輩、マジイキすると尾てい骨のあたりがひくひくしてかわいーんだよ。
どうせ憂は知らないでしょ?」
憂「はっ、その程度でね。恥ずかしくないの?
お姉ちゃん、左足の静脈にそってクリトリスまでなめるとね、」
唯「わたしの性癖をばらさないでよーっ!?
ぜんぜん違う意味ではずかしいよっばかーっ!!
わたし、もうこの店いけないよっ!!?///」グスッ
憂「お姉ちゃん、泣けばいいと思ってるでしょ」
梓「前から鳴かせばいいと思ってた人だもんね」
憂「ケータイ見ようとするとエッチに持ち込んでたでしょ、お姉ちゃん」
梓「うん。そうやってなあなあでごまかすの。
どうせ適当に指動かしてりゃ許してくれるって思ってたんだろうね」
憂「そんな適当な仕事してるからうどん一つこねられないんだよね
どうりで内定こないはずだよ」
唯「就活の話は今はゆるしてよー!?」グスッ
梓「ほら、こういうとこ。人事の人って見る目あるんだね。
ていうかこの人、ESとか書けたの?」
憂「四年間、女の膣をほじくって遊んでましたとでも書いてるんじゃない?
そりゃあ落ちるよね、あはは。」
梓「あはは。そのまま社会の底辺まで落ちてくたばればいいのにね」
唯「ねっねえ二人ともっ!!
うどんって、細く長く生きられますようにって意味があるんだって!!
みんななかよしでずっと居られたらいいよねっ!!ねっ!??」
憂「・・・・・チッ」
梓「・・・・・誰のせいだと思ってんだよ」ボソッ
唯「・・・・ぐすっ・・・えぐっ・・」
梓「ふぅ。じゃあ次は」
憂「伸ばした麺を等間隔に切る作業だって」
唯「あぁああああっっやりますやりますやらせてくださいっ1!!
だからその包丁わたしに向けないでえええっっ!!!」
憂「お姉ちゃん邪魔」
梓「向けられるようなことしたんですか?」
唯(だ、だめだ・・・今の憂たちに包丁はまずいって!)
唯(ていうか憂、包丁似合いすぎじゃない!? 仕事人だよ!?)
唯(どうしよう殺されるどうしようどうしよう)
憂「ねえお姉ちゃん。突っ立ってないで手伝ってよ」
唯「ひゃっ、ひゃい!なんなりと!!」
梓「じゃあ。麺がずれないように手で押さえててください」
唯「あ・・・・ひっ・・・・・・」ガクガク
憂「じゃあ切ってくよー」
ズダンッ
唯「ヒイッ!?」ビクッ
憂「ああもうお姉ちゃん動かないでよー。指きっちゃうよー」
ズダンッッ
唯「怖っ!? ていうか指どころか手首切り落とす気でしょ憂!?」
梓「あーもう手が震えてますよー?
憂、ちょっとこの人おさえてるね」ぐいっ
唯「いやぁあああああっっ?!?」
ズダダダンッッ
唯(ち、近づいてるちかずいてる!あと3回ぐらいで腕ごともってかれる!!)
唯「あの、そのっ・・・あずにゃ、疲れたから交代しt」
ズダダダダダダダダダダッッッッ
唯(ペースあがったあぁあああっっ)
憂「・・・ごめん。わたし、今日ちょっと機嫌わるいんだ」にこっ
唯(つ、爪に包丁がっ!!ひんやりしてる、ひんやりしてるー!!?)
梓「奇遇だね。わたしもなんですよ。
だからちょっと、手とかぶれちゃうかもです」くすっ
唯「あ・・・・やだ・・・・・っ」ガクガク
ズダンッ
ズダダダンッ
ズ ダ ダ ダ ダ ダ ダ ッッッ
唯「ごめんなさいごめんなさい11!!
もう三肢とかしませんからっ!ゆるしてくらさぁいっっ!!!」
憂「は?まだいたの」ズダンッ
梓「さすがですよね先輩って」ガシッ
唯「ああぁあああああっいまのナシいまのナシ!!」
ザ ク ッ
唯「~~っっ!?!!?」
唯「あ・・・っ・・・うぁっ・・・・・・」ガクガク
憂「・・・・ねぇ梓ちゃん。いいこと思いついた」
梓「なに?聞くだけ聞くけど。」
梓「あーそうだねぇ。みんな仲良しがいいんでしたっけね。
ゆ い せ ん ぱ い ?」
憂「うん。まぁよかったね、 お 姉 ち ゃ ん」
ズ ダ ンッ
――――――
――――
――
憂「・・・と、そんなことがきっかけで十年前に開業した平沢製麺。
今では全国4000店舗になりました♪」
梓「麺ののどごしならどのお店にも負けません!
テレビの前のみなさんも、ぜひ本店の味をご賞味くださいね♪」
<ァアアアッ リャメエッ コレッヌイテェエ ヒグウッイグウウウッッ
律「・・・・なんか聞こえたんだけど」
梓「もー、カメラに音声入っちゃいますよ?」
憂「律さん、録りなおしましょうか?」
律「いや、うん、編集でいろいろ消すから・・・
つーかなんだよこれ・・・うちのレポーターどん引きしてるんだけど・・・」
ぴっ
憂「気になったあなたは『平沢製麺』で検索検索ゥ~♪」
<ヒグウッッ オガシクナルゥウウウ ウィイイッッ アウニャアアアア
梓「今なら注文時に『食べログを見た』とおっしゃって頂ければ
ステキなプレゼントをさーb \オマンゴオガジクナルゥウウウッッ リャメエエエエッッ/
憂「本場の味、一度試してみてくださいね♪」
ぴっ
ういあず「「おつかれさまでしたー」」
律「こんなもんテレビで流せるかー!!」
完
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