絵里「これより、μ's異端審問会を始めます」

絵里「被告、園田海未さん」


海未「んー！　んー！」ﾑｸﾞﾑｸﾞ


絵里「彼女は異端審問会の血の盟約に背きました」


絵里「ので、処罰に値します」


海未「んー！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ


絵里「……一応、聞いておきましょう」


絵里「被告、言い残すことは？」


海未「ぷはっ……私は無実です！　無実なんです！」


絵里「あなたはお昼の時間、高坂穂乃果さんに『ハグ』をしていましたね」


海未「どうしてそれを！？」


絵里「目撃情報が出ているのです」

海未「それは―――」


ｶﾞﾗﾗｰ


穂乃果「あれ？　みんななにしてるのー？」


絵里「ほ、穂乃果！？　一旦中止します！」ﾊﾞｯ


絵里「みんな！　今日も精一杯がんばりましょう！」


「「「「「「おー！」」」」」」


穂乃果「？」


穂乃果「（どうしてみんな黒いマント？　みたいの羽織ってるんだろう？」


海未「（た、助かりました……今のうちに言い訳を）」


「「「「「「「」」」」」」」ｷﾞﾛｯ


海未「――」

希「異端審問会、それはμ's内に存在する断罪集団である」


希「活動内容は、血の掟を破りし異端者の捜索、その者に処罰を与えること」


希「メンバーは」


希「会長、絢瀬絵里。1級審問官、園田海未」


希「協賛は西木野病院」


希「1人の少女、高坂穂乃果を巡る8人が、風紀委員を組織の母体とし」


希「高坂穂乃果にハグ、アプローチをかける不埒な輩を静粛するのが目的で結成された」


希「ただし、相手からのハグなどは許容する」


希「罰はもちろん、とてもとてもキツイ物が用意されている」


希「異端審問会を縛るものは、なにもないですから」


希「なので、くれぐれも破らないように」

海未「明日は練習をなしにします。ゆっくり休んでくださいね」


絵里「（これはもしかして）」


ことり「（穂乃果ちゃんと）」


希「（2人きりで）」


凛「（遊べる！）」


真姫「（チャンスなんじゃ……！）」


花陽「（遊ぶこと自体は別に違反じゃないよねっ）」


にこ「（早めに先手を打たないと！）」


穂乃果「>>8ちゃん、明日予定とかある？」


「「「「「「「！」」」」」」」

絵里

絵里「！　私！？」


穂乃果「うん」


絵里「（こ、これはひょっとして！）」


絵里「（FOOOOOO！　アイムウィン！！）」ﾄﾞﾔﾁｶｧ


「「「「「「「」」」」」」」ｷﾞﾛｯ


絵里「――」


穂乃果「どうかな？」


絵里「そ、そうね。明日の予定は……」


絵里「>>12」



ある or ない

ある

絵里「あるの……」


穂乃果「そっか」


絵里「（明日はおばあさまが来る日……！　もう1日後にしてくれればよかったのに……！）」


絵里「（くっ……！）」


海未「（1人消えました）」


ことり「（今のうちに……！）」


>>15「穂乃果（ちゃん）！」


「「「「「「！」」」」」」


穂乃果「なあに？」


>>15「よかったら明日一緒に出かけようよ！」



えりち以外で

ことり

穂乃果「えっ」


ことり「ダメ……かな？」


穂乃果「ううん！　そんなことないよ！」


ことり「ありがとー！」


ことり「（抱きつきたいけど抱きつけない！）」


にこ「（先を越された……！）」ｸﾞﾇﾇ


真姫「（あと1秒早く言ってれば……）」


ことり「（えへへ、穂乃果ちゃんとデートだ）」///


穂乃果「明日は私がエスコートします！　ことり姫」


ことり「うんっ！」


海未「……」ﾁﾗｯ


希「！　……」ｺｸｯ



デートをキンクリしますか？

する or しない


>>18

しない

――翌日




穂乃果「遅刻だー！」ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ


穂乃果「あわわわわ……！　早くしないと……！」


穂乃果「よっと」ﾄﾝﾄﾝ


穂乃果「いってきまーす！！」ﾊﾞﾀﾝ


「……こちらラブアローシュート、穂乃……ターゲットがそちらに向かいました。どうぞ」


『了解、ラブアローシュートもこちらに向かってください。合流します、どうぞ』


「場所は……どうぞ」


『109地点です』


「……もう1度聞きます、場所は？」


『音ノ木坂時計台前です』


「すぐに向かいます」

穂乃果「今の時間は……」ﾁﾗｯ


穂乃果「あと5分しかない！　もっと早く走らなきゃ……！」


穂乃果「（一緒に出かけるなら私が迎えに行ってたのに、遅刻してる人が言えることじゃないけど）」



ことり「……」ｿﾜｿﾜ


ことり「（穂乃果ちゃんまだかなぁ……）」ｿﾜｿﾜ


ことり「（穂乃果ちゃんとデート……楽しみ）」///


「……」


「顔赤くしちゃって……かんっぜんに恋する乙女ね」


「でも、ウチらの存在を忘れちゃいかんよ」


「「「「「異端審問会」」」」」

こんな風にゆるくやっていきます
また明日

穂乃果「ごめーん！」ﾀﾀｯ


ことり「ﾎﾉｶﾁｬﾝ!」


穂乃果「まっ、待った……！？」ﾊｱﾊｱ


ことり「ううん！　私も今来たところだよ」


穂乃果「よ、よかった……！」ﾊｱﾊｱ


ことり「（穂乃果ちゃんと手を繋ぎたい！　穂乃果ちゃんと手を繋ぎたい！）」ﾓﾝﾓﾝ


穂乃果「？　それじゃあ行こっか」


ことり「うん」


穂乃果「まだお店とか開いてないから、少し歩いて時間潰そうか」


穂乃果「今日は1日エスコートさせていただきます」ﾍﾟｺﾘ

「羨ましい……ただただ羨ましい……」ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ


「……」ﾐｼﾐｼ


「す、スチール缶が……！」


「みなさん、行きますよ」


「！　ラブアローシュート！」


「思ったより早く合流できたわね」


「追跡します――」



穂乃果「あー……涼しい・。夏風って気持ちいいね・」


ことり「……」ｼﾞｰｯ


穂乃果「？　私の手になにか付いてる？」

「羨ましい……ただただ羨ましい……」ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ


「……」ﾐｼﾐｼ


「す、スチール缶が……！」


「みなさん、行きますよ」


「！　ラブアローシュート！」


「思ったより早く合流できたわね」


「追跡します――」



穂乃果「あー……涼しいー。夏風って気持ちいいねー」


ことり「……」ｼﾞｰｯ


穂乃果「？　私の手になにか付いてる？」

ことり「！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ


穂乃果「？　そう」


ことり「（穂乃果ちゃん気づいてよー……！）」


ことり「（自分から触れるのは禁止なの……！）」


ことり「（！　なら……！）」


ことり「ｺ､ｺﾎﾝ」


ことり「こ、子どもの頃よく手、繋いだよねー」ﾁﾗｯﾁﾗｯ


穂乃果「そうだねー」


ことり「（は、反応が薄い！）」


穂乃果「あっ、久しぶりに手、繋ごっか」ｷﾞｭｯ

ことり「ふぇ？」


穂乃果「いーや、今日1日ことりちゃんはお姫さまだから」


ﾀﾞｷｯ


穂乃果「お姫様抱っこしちゃいまーす！」


ことり「ほ、穂乃果ちゃん！？」


穂乃果「ちゃんと捕まっててね、行くよー！」ﾀﾞｯ


ことり「きゃっ」


穂乃果「（お、思ったより早く走れない）」


ことり「（は、恥ずかしい）」///


「「「「「「……」」」」」」ｿｿｿ

ことり「（あ、あれは……！）」


「「「「「「……」」」」」」ｿｿｿ


ことり「（寡黙なる追跡者（異端審問会）！」


ことり「（つ、追跡されてる！？）」


ことり「ﾎﾉｶﾁｬﾝ!」


穂乃果「な……なーにっ？」ｾﾞｴｾﾞｴ


ことり「もっと速く！　もっと！」


穂乃果「ええ！？　もっと！？」


ことり「お願い！」


穂乃果「……うん！　わかった！」ﾀﾞﾀﾞｯ

「！　急にスピードが……！」


「気づかれた……！」


ことり「お願い、逃げ切って……！」


>>34のコンマ


00--70　無事に撒いた
71--99　撒けなかった