絵里「秘打!白鳥の湖!!」 (37)
テレビ『試合しゅーりょー!』
ワァァァァアアアアア!!!!
雪穂「あ~、やっぱり大阪が勝ったかぁ」ピッ
穂乃果「そうだね~」
雪穂「向こうも頑張ったんだけどねぇ、やっぱ名門との差なのかな」
穂乃果「…」
雪穂「お姉ちゃん?」
穂乃果「そうだ!!」バンッ
雪穂「!?」ビクッ
雪穂「びっくりした…いきなり何?」
穂乃果「ごめんごめん。いいこと思い付いちゃって」
雪穂「どーせ碌なことじゃないんでしょ。お姉ちゃんもう3年生なんだから受験勉強しなよ」
穂乃果「うるさいなぁ。海未ちゃんとことりちゃんに見てもらうからいいもん」
雪穂「はぁ…今度二人にお礼しなくちゃ。で、いいことって何するの」
穂乃果「バッティングセンターに行こう!!」
雪穂「はぁ!?」
穂乃果「特大ホームランで残暑を打ち砕くんだよ!」
雪穂「…私パース」
穂乃果「えぇっ!雪穂も行こうよ~!!」
雪穂「やだよ。私野球得意じゃないし」
穂乃果「私だって体育のソフトボールしかやったことないよ!!」
雪穂「それに、バッティングセンターなんかにお金使いたくない」
穂乃果「う~…!」
ガシッ
雪穂「へ!?」
穂乃果「やるったらやる!行くよ!雪穂!!」
雪穂「はーなーせー!!」
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海未「…で、受験生の私達や大学生の絵里達まで呼び出したというわけですか」
穂乃果「うん!だって皆で集まったのってGWにご飯食べに行った以来でしょ?それにほら、もう明後日から学校だし」
穂乃果「バッティングセンター行ってひと夏のもやもやを吹き飛ばそうよ!」
ことり「バッティングセンター!?」
穂乃果「うん。高校野球観てたら急に行きたくなったんだ」
真姫「そう言えば決勝どっちだったの?」
雪穂「大阪でした」
真姫「…大方の予想どおりだったのね」
凛「早く行こうよ!バッティングセンター!!」
花陽「わ、私は見てるだけで…」
凛「かよちんも打たなくちゃ!ほら、この前の里帰りでまた太っt「それ以上は言わないでぇ!!!!」
絵里「…皆はどうなの?バッティングセンターに行くこと」
海未「折角穂乃果の提案で集まったのですから、嫌とは言いませんけど…」
にこ「いいんじゃないの?私も、バイトで溜まったストレス発散したいし」
凛「にこちゃんバイトしてたんだね」
にこ「当たり前よ!大学生たるものお金が必要なんだから!!」
希「ウエイトレス姿のにこっち可愛いよぉ。後で見る?」
凛「見る見るー!」
にこ「希!余計なこと言わない!!」
絵里「…真姫はどうなの?」
真姫「私は別に構わないけど」
絵里「それじゃ、決まりね。バッティングセンターへ…しゅぱーつ!!」
絵里「おーっ!!!!」
絵里「…あれ?」
9人「…」
雪穂「絵里さんって…あんな人でしたっけ?」
希「大学生になって更にポンコツっぷりが増したよ」
~バッティングセンター~
穂乃果「着いたー!」
雪穂「あ、ここ知ってる。前に来たことあるよね」
穂乃果「そう!ここのバッティングセンター球数サービスしてくれるから好きなんだ~」
海未「空いてますね。まぁこの一番暑い時間に来る人なんていませんからね。普通は」
穂乃果「あぅ…」
ことり「まぁまぁ、中は涼しいはずだよ。ね?」
穂乃果「そうだったっけなぁ…?」チラッ
雪穂「私が覚えてるわけ無いじゃん」
穂乃果「だよねぇ~」
凛「もしかして汗びっしょりで帰らなくちゃダメなの?」
穂乃果「それは…」
絵里「帰りにお風呂寄ればいいんじゃない?今調べたんだけどタオルとか石鹸とか貸出してくれるところがあるみたいなの」
穂乃果「ほんとに!?」
絵里「ええ、ほんとよ」
穂乃果「絵里ちゃんアンタは偉い!!」ダキッ
絵里「ちょ、ちょっと穂乃果…!」
海未「偉いって…絵里は先輩なんですよ」
ことり「あはは…」
希「えりち、最近やっとマップの使い方わかったみたいやね」
絵里「希!それは言わない約束!!」
希「この間まで半泣きになりながらウチに電話してきてたのにね」ニヤニヤ
絵里「の~ぞ~み~!」
アハハハハハ
にこ「ほら、さっさと入るわよ。打ちたくて身体がうずうずしてるわ」テテテ
真姫「…にこちゃん、バッティング好きなの?」
花陽「さぁ?」
おっちゃん「いらっしゃい」
穂乃果「10人大丈夫ですか?」
おっちゃん「ん、大丈夫よ。って、アンタらもしかしてスクールアイドルのμ's?」
穂乃果「は、はい!」
雪穂「私は違いますけど…」
おっちゃん「娘がすごい好きなんよ。ね、貸し切りにするから9人分のサインくれる?」
穂乃果「いいんですか!?」
にこ「ちょっと穂乃果、アイドルは簡単にサインなんてするものじゃないわ」
穂乃果「あぅ…」
にこ「あのぉ~にこ達ぃプライベートなんでぇそういうのはちょっと」
凛「はいサイン」サラサラ
花陽「こんな感じで…」サラサラ
海未「難しいですね」サラサラ
にこ「サインしてどーする!!」
穂乃果「さ~て、ガンガン打つぞー!!」
海未「調子に乗って怪我しないでくださいね」
穂乃果「わかってるよぅ」
雪穂「わかってないんだよねぇ、これが」
凛「凛は110kn/h~」
花陽「ひゃ、110kmォ!?」
凛「別に普通だよ?」
花陽「だ、だって110kmでしょ!?車よりも速いんだよ!!凛ちゃん危ないよぉ!! 」
凛「かよちんは心配症だにゃあ。こんなの凛にかかれば全球打ち返せるよ♪」チャリン
花陽「お願い…凛ちゃんが怪我しませんように」グッ
凛「よ~し、打つにゃあ」
ビュッ
凛「」
花陽「え?え?もう一球キチャッタノォ!?」
凛「(え?110kmってこんなに早いの?テレビとか観てたらめちゃくちゃ遅いのに…!)」
ビュッ
凛「っ!」ブルン
花陽「凛ちゃんもうやめようよ!怪我しちゃうよぉ!!」
凛「かよちん…コイツは凛に喧嘩売ってきたにゃ。売られた喧嘩は買うしかない…凛はコイツから絶対ホームラン打つよ!!」
ビュッ
凛「にゃあっ!」ブルン
花陽「凛ちゃん…!」
にこ「だめね、フォームが全然なってないわ」
花陽「フォーム?」
にこ「凛はただ闇雲に振ってるだけ。あれじゃいつまで経っても当たりはしないわよ」
花陽「じ、じゃあどうすれば…?」
にこ「私のフォームを見てなさい。これが、本物のスイングよ!」キィィ
90~120km/h
花陽「か、可変ルーム!?」
凛ちゃんの乳が揺れてる…?!
カキーン!
海未「ふんっ!」ブン
カキーン!
ことり「海未ちゃんすごぉい」パチパチ
海未「これくらい大したことありませんよ。ボールを良く見てしっかりと振る、それがバッティングのコツです」
海未「さ、次はことりの番ですよ」
ことり「でもことり、海未ちゃんみたいに速いボール打てないよ…」
海未「でしたら、あちらの80km/hに挑んでみてはどうでしょうか?」
ことり「うん♪」
□□■□■■■■□□■□□□■□
ことり「海未ちゃんいくよぉ♪」
海未「ファイトです。ことり」
ビュン
ことり「ひっ!」ブン
ことり「は、速い…」
海未「ことり!ボールを良く見てください!」
ビュン
ことり「きゃあっ!」ブルン
ことり「速くて目が追いつかないよ…」グスッ
海未「…初めはボールに目を慣らすしかありませんね」
ビュン
ことり「ひ~ん!」ブルン
海未「穂乃果はどうしてるんでしょうか…?」
>>7乳揺れではなく大振りです
カキーン!!
穂乃果「どうかな?ここのバット投げるところとかそっくりでしょ?」
真姫「知らないわよそんなの!」
穂乃果「えぇ~!超有名なプロ野球選手だよ?」
真姫「私、そんなに興味無いし!」
穂乃果「じゃあこれは?」
カキーン
穂乃果「ほら!ここのフォロースルーとかそっくりすぎるよ!!」
真姫「イミワカンナイ!誰なのよ一体…」
穂乃果「今度こそ知ってる選手だよ!」
穂乃果「…よいしょ!」ググッ
カキーン!!
真姫「何でわざわざ一旦身体を反らすのよ!」
穂乃果「こう言う打ち方なんだよ。知らない?」
真姫「知らないって言ってるでしょ!!」
穂乃果「う~ん…真姫ちゃんでも知ってる選手真姫ちゃんでも知ってる選手」ブツブツ
カキーン!!
穂乃果「bomb!!」グッ
穂乃果「これなら知ってるよね?弓引きガッツポーズ!」
真姫「…」
真姫「帰ろかな」
希「えりちはバッティングセンター初めて?」
絵里「えぇ、バットを持つことすらも生まれて初めてかも」
希「じゃあウチが打ち方教えたげる」
絵里「ぶふっ!」
希「えりち?」
絵里「う…ウチが打ち方って!」プルプル
希「…」
希「まぁ、見ててな」キィ
絵里「おぉ…何かどっしりした構え」
ビュッ
希「よっ!」ブン
カキーーーン!!!
絵里「は、ハラショ~」
希「よしよし、今日は調子よさそうやな」
絵里「ホームラン?今のホームラン?」
希「う~ん…角度はよかったけど外野フライやね」
絵里「そう…残念ね」シュン
希「まぁまぁ、絶対ホームランうつから」
ビュッ
希「ほいっ!」ブゥン
カキーーーーーーーーン!!!!!!!
希「あぁ伸びなかったか」
絵里「ねぇ、今のピッチャーの人大丈夫?思いっきりボール当たってたんだけど」
希「…えりち、バッティングセンターは人間が投げてるわけ違うんやで」
絵里「えぇ!?じゃあ誰が一体…」
ビュッ
希「」ブルン
希「あ、詰まったか…」
希「ピッチングマシーンっていうのがあるんよ。投げるための機械」
絵里「へぇー、画期的な発明ね」
希「えりち…大学生にもなってピッチングマシーン知らんのはヤバイよ」
絵里「えっ」
今日はここまで
一回目 ノリ
二回目 ?
三回目 イチロー(振り子)
四回目 デストラーデ(西武OB)
かな
おつです
花陽「に、にこちゃん…その打ち方は…?」
にこ「え?この方が打ちやすいのよ」ガニマタ
花陽「(そんな訳ないと思うんだけど…)」
ビュッ
にこ「ふんっ!」ブン
カキーン!
にこ「ちょーっと狙いすぎたかしらね」
花陽「ほぇ~」
にこ「バッティングってのはね、タイミングが大事なのよ。相手が振りかぶったら…1、2の…3!」ブン
カキーン!
にこ「ね?こんな背の低い私ですら打ち返せるんだから簡単な話よ」
花陽「ふむふむ…!」
花陽「にこちゃん!そのタイミングって言うのは」
にこ「知りたい?」ブン
カキーン!
花陽「はいっ!」
にこ「にっこにっk「あー!にこちゃんのフォームきもいにゃー!!」
にこ「ちょっと!!これのどこがキモいフォームなのよ!!」
花陽「凛ちゃんホームラン打てた?」
凛「んーん、やっとバットに掠ったくらいだよ。今は休憩」
にこ「(あんな適当な打ち方で110をバットに掠めるなんて…やはり並の運動神経じゃないわね)」
花陽「そうだ!凛ちゃんもにこちゃんにタイミングを教えてもらったら?」
凛「タイミング?何それにこちゃん教えてー!」
にこ「嫌よ」キッパリ
凛「!!」ガ-ン
にこ「私の完成されたフォームをキモいって言う奴にコツなんて教えたくないわ」
凛「うぅ…にこちゃん酷いにゃ」
花陽「よしよし…」ナデナデ
花陽「(まぁ、実際のところ凛ちゃんの方が酷いような気がするけどね…)」
カキーン!
海未「ふぅ…」キィ
海未「さ、次はことりの番ですよ。しっかりボールの速さも見たことですし、驚くことはないでしょう」
ことり「頑張る!」キィ
海未「(その意気です…!)」
ことり「…とは言ったものの 」
ことり「うぅ…やっぱり怖いよぉ」ガクガク
海未「ことり!大切なのはボールをよく見てしっかり叩くことです!」
ことり「う、うん…」
ビュッ
ことり「(ボールをよく見て…)」グッ
ことり「しっかり叩く!」ブン
カキーーン!
ことり「やった…!」
ことり「やったやった!当たったよ海未ちゃん!」
海未「ことり…!成長しましたね」グスッ
海未「さぁ!師の元へと飛び込んで来なさい!」
ことり「わ~い!!」タッタッタッ
海未「(これはことうみのチャンス…!)」
ことり「穂乃果ちゃーん!私打てたよぉ!!」タッタッ
海未「…」
海未「」スッ
海未「さて、バントの練習でもしますか!!」ウミミ-ン
穂乃果「折角だから真姫ちゃんも打ってみる?」
真姫「…別にいい」
穂乃果「えぇー!打とうよ~!!」
穂乃果「ほらほら、真姫ちゃんの好きなハンカチ王子が投げてるよ!」
真姫「映像じゃない!」
穂乃果「あ、もしかして真姫ちゃん打てないんじゃ…?」
真姫「」ピクッ
穂乃果「ボールが来てから振っちゃったりして~」ニヤニヤ
真姫「そんなわけ無いでしょ!見てなさい…私の完璧なスイングを!!」
穂乃果「(やっぱり、真姫ちゃんはちょろいな~)」
真姫「さぁ来なさい!ハンカチ王子!!」ビシッ
穂乃果「お手並み拝見♪」
ビュッ
真姫「っ!」
穂乃果「真姫ちゃ~ん!振らなきゃ当たんないよぉ!」
真姫「うるさいわね!!少し低かったのよ!!」ポチポチポチ
真姫「これで大丈夫…!」グッ
ビュッ
真姫「うぇぇ…」ブン
穂乃果「ぷっ」
真姫「っ/////」
真姫「ちょっと高すぎただけなんだから!」ポチポチ
真姫「ど真ん中に設定したわ…これで絶対当たるはず!」グッ
ビュッ
真姫「」ブンッ
穂乃果「振り遅れてるよ~!」
真姫「絶対今速くなったわ!さっきの二球より速かったもん!!」
穂乃果「(真姫ちゃん可愛いなぁ)」
ホノカチャ-ン!
穂乃果「あ、ことりちゃん」
ことり「聞いて聞いて!ことり打ち返せたんだよ!凄いでしょ!?」
穂乃果「ホント!?初めてなのに頑張ったね!」
ことり「うん!」
真姫「…」
真姫「(悔しい…!ことりに負けるなんて…私だって絶対に打ち返す!!)」
…月に向かって打て
真姫「だ、誰!?」
…野球の神様やで。真姫ちゃん、闇雲に振ってたら当たるものも当たらんよ。月に向かって打つように振るんや
真姫「月に向かって打つ…わかったわ」
フフ…頑張るんやで
希「頑張れ真姫ちゃん」
絵里「希…真姫信じ込んでるじゃない。しかも月なんか出てないし」
希「これはホントに効果のあるお告げなんやで」
絵里「そうなんだ…」
カキーーーン!!!
希「ほらね」ニッコリ
絵里「ハラショー…」
ヤキュウノカミサマ!アリガトウ!!
希「その調子で頑張りや~」
希「さ、次はえりちの番やね」
絵里「うん!」グッ
絵里「かっ飛ばすわよ~!」
希「えりち」
希「手の位置、逆やで」
絵里「っ/////」カァァ
絵里「これでいいの?」スッ
希「そうそう。後はボールを良く見て月に向って打つ!」
ビュッ
希「えりち来たで!」
絵里「チカッ!」スカッ
絵里「…」
希「まぁまぁ、最初は仕方ないよ。次来るで」
ビュッ
絵里「えいっ!」スカッ
ビュッ
絵里「ハラッ!」スカッ
ビュッ
絵里「ショオッ!」スカッ
希「おぉぅ…」
絵里「…」
絵里「のぞみぃ」グスン
希「よしよし、最初から当てれる人なんてなかなかいないから」ナデナデ
希「時間はたっぷりあるんやしゆっくり練習しよ。な?」
絵里「」コクン
にこ「ピッチャーが振りかぶったら、にっこにっこにー♪のタイミングでバットを振るのよ」
花陽「ふむふむ」
凛「何か寒いにゃ~。ちょっと冷房効き過ぎだよ~」
にこ「花陽、耳貸しなさい」
凛「ごめんなさいごめんなさい!凛にもちゃんと教えてくださいー!!」
にこ「全く…それで、凛はフォームが無茶苦茶なのよ。ちゃんとした構えで打ちなさい」
凛「でもにこちゃんはがに股フォームじゃん」
にこ「バットに当たってから文句言いなさいよ…!」
花陽「凛ちゃん、ここは素直に言うこと聞こうよぉ」
凛「かよちんがそこまで言うなら…」
にこ「(このガキゃあ…!!)」グググ
にこ「あと、花陽は目をつむってたら当たるわけないわよ」
花陽「で、でも…速いから怖くて」
凛「かよちんが怪我したらにこちゃんのせいだからね!」
にこ「凛…そろそろ本気で怒るわよ」
凛「取り敢えず、綺麗なフォームで打てばいいんでしょ?凛は習うより慣れろタイプなの」
にこ「…そう」
凛「よーし、ホームラン打つにゃー!」
花陽「頑張れ凛ちゃん…!」
にこ「花陽、当てるだけでもいいからやってみなさい。自打球なんてプロじゃないんだから早々ないわよ」
花陽「うん…」
にこ「それと、花陽は形になってるから当たれば大きなの出るわ。一発出れば気持ちいいわよ~」
花陽「ヘヴン状態にナッチャウノォ!?」
にこ「そこまではいかないけど…兎に角花陽は私が徹底的に教えてあげるわ!凛よりも先にホームラン打ちましょ!」
花陽「凛ちゃんよりも…?」
ー
ーー
ーーー
凛「凛より先にホームラン打つなんてかよちん凄いにゃあ」
凛「だから、凛今日はかよちんの言うこと何でも聞いてあげる////」
凛「かよちん、凛を好きにしていいんだよ?」
ーーー
ーー
ー
花陽「先生!お願いします!!」フンス
にこ「え、ええ…!
とり「それでね!ブンって振ったらカキーンって飛んで凄かったの!!」
穂乃果「ことりちゃん初めてなのにもうバットに当たったんだねぇ」
ことり「海未ちゃんの教え方がわかりやすかったからだよ♪」
穂乃果「流石海未ちゃんだね」
カキーーン!!
穂乃果「うわ…」
ことり「真姫ちゃんすごい…」
真姫「ふぅ」キィ
真姫「バッティングセンターってこんなに楽しかったのね!」
穂乃果「でっしょー!」
真姫「ちょっと!それ誰の真似よ!」
ことり「あはは…」
真姫「ねぇ、そう言えば雪穂ちゃんは?」
穂乃果「ほんとだ!どこ行ったんだろう…?」
・ゲームコーナー・
雪穂「よっし!」グッ
花陽「雪穂ちゃんすごぉい!」パチパチ
凛「ダブルゲットにゃあ」
にこ「姉とは大違いね」
□□■□■■■■□□■□□□■□
コン
海未「」スッ
コン
海未「ふぅ、今のはいいバントでしたね」
カキーン!
絵里「よし!」
希「ほぇ・いい弾道」
カキーン!
希「えりちは綺麗なフォームしてるねぇ」
カキーン!
希「ないばっちー!」
絵里「希!バッティングセンターって楽しい!!」
希「よかったよかった」
絵里「っ!」
希「えりち!?」
絵里「ふふ、初めてこんなに打ったからマメが潰れちゃった」
希「待ってな、絆創膏貼るから」
絵里「自分でできるわよ」
希「いやいや、ウチがするから」
絵里「自分でできるから」
希「い・やウチが!」
絵里「エリチカ!」
希「ウチ!」
イチャイチャ
にこ「…何やってんのアンタ達」
凛「絵里ちゃん怪我したの?」
絵里「マメが潰れただけよ。心配することはないわ」
花陽「マメ!?痛そ・…」
希「まぁそろそろ腕も疲れてきたしお開きにしてもいいかもね」
絵里「待って!やってないことがあるの!」
にこ「その手じゃやめた方がいいわよ」
絵里「後一回!一球だけでいいから!」
希「…まぁ、えりちの好きなようにしたらいいんじゃない?」
凛「絵里ちゃんがやりたいことって何?」
絵里「フフ、秘密」
穂乃果「雪穂どこ行ってたの?」
雪穂「へへ、これ取ってた」ジャ-ン
ことり「可愛いー!」
雪穂「実はもう一個あるんだ」
穂乃果「1個で良かったでしょ!?無駄遣いして!」
雪穂「ちっちっち…そんなお姉ちゃんみたいなことするわけ無いじゃん」
真姫「ダブルゲットしたのね」
雪穂「はい!上手い具合にもう一個も引っかかってくれたんです!」
ことり「雪穂ちゃんすごぉい!」
穂乃果「わ、私だってそれくらい…!」
雪穂「500円で?」
穂乃果「負けた…」
真姫「なに訳のわからないところで張り合ってるのよ」
ほのゆき「訳わからなくない(です)!」
真姫「うぇっ」
ことり「ふふ、姉妹仲良いね・」
雪穂「それと…」
雪穂「これ、お姉ちゃんにあげる」
穂乃果「ええっ!?いいの!?」
雪穂「ま、まぁ…同じの二つもいらないし////」
穂乃果「ありがとう、雪穂!」ニコッ
雪穂「////」
ことり「あっ!」
真姫「何よいきなり…」
ことり「海未ちゃん…」
真姫「あ」
・150km/hゾーン・
カキーン!
海未「」ブンッ
カキーン!
海未「金属よりも木製の方がしっくり来ますね。次はスライダーを打ってみましょうか」
海未「ふふっ…」
絵里「見ててよ見ててよ・♪」
希「えりち、何するんやろか」
にこ「構えだけ見てると、普通よね」
凛「でも何かリズムとってるみたいだよ」
花陽「そう言えば凛ちゃんホームランは?」
凛「へ?」
にこ「かんっぜんに忘れてたのね…」
凛「ま、まぁホームランはまた今度ってことで。でもかよちん、絶対に打つからね!」
花陽「頑張れ凛ちゃん!」
ビュッ
絵里「行くわよ」クル…クル
のぞにこりんぱな「!?」
絵里「秘打!白鳥の湖!!」クルクルクルクル
希「何やあの打ち方!!」
にこ「絵里の得意とするバレエを野球に取り入れる打法…」
花陽「回転数を上げることで速い球に対応するんだね…!」
凛「見てるだけで目が回ってきたにゃ…」
カキーーーーン!!!!!
希「えっ」
にこ「なあっ!」
花陽「ぴゃあ!」
凛「うっぷ…」
トスン
絵里「当たった…ホームランよ!私!ホームラン打ったわ!!」
希「えりち凄いやん!!」
にこ「た、たまたまよ!」
花陽「かっこいい…」
凛「ちょっとトイレ…うっぷ」
穂乃果「ええっ!?絵里ちゃんホームラン打ったんだ!!」
絵里「そうよ!まさかあそこまで飛ぶとは思わなかったけど…」
雪穂「流石ですね!」
真姫「まさしく、ハラショーね」
ことり「ハラショー!」
海未「ハラショーですね。絵里!」
はーらーしょー!はーらーしょー!
絵里「や、やめてよ…照れるじゃない////」
おっちゃん「いやぁお見事」
穂乃果「あ、おじさん」
おっちゃん「ここのルールとして、ホームランを打った人にはこれをプレゼントしているんだ」
絵里「えっ?何だろう…」ワクワク
おっちゃん「はい」つアオダモ
絵里「…これは?」
おっちゃん「アオダモの木だよ。これは、バットの原材料なんだ。でも、最近は数が減少していずれは無くなってしまうかもしれないんだよ」
おっちゃん「だから、これを育てて少しでもアオダモの存続に役立ててくれたらいいな」
絵里「…わかりました」
おっちゃん「またきてくれよ。俺とアオダモは待ってるからね!」
一同「ありがとうございましたー!」
穂乃果「はぁ~、楽しかったねぇ!」
雪穂「ホームランの景品がアオダモだったとはね…」
ことり「でも腕が痛いよぉ」
海未「絵里が言っていたお風呂屋さんに行きましょう」
花陽「凛ちゃん大丈夫?」
凛「リバースしたから大丈夫にゃ!」
真姫「いやそれ大丈夫じゃないわよ…」
ワイワイ
のぞにこえり「…」
希「ウチらがいなくなってもあの子達、大丈夫そうやね」
にこ「こうして時たま会ってるんだし心配することなんてないんじゃないの?」
絵里「穂乃果がちゃんと会長出来てるのか心配だわ…」
希「おかたーい感じになってたら面白いのにね」ニヤニヤ
絵里「それはもう掘り返さないで…」
にこ「それで、アオダモどうするの?」
希「アオダモってどれくらい大きくなるんやろ…?」
絵里「…音ノ木坂に植えようかな。アオダモはあの子達と一緒に大きくなってもらいたい」
にこ「それ名案!そして音ノ木坂の皆にもアオダモのこと知ってもらいましょうよ!」
希「音ノ木坂学院アオダモの会結成やね」
絵里「音ノ木坂の廃校が無くなったように、小さなことがやがて大きな力となりアオダモの絶滅を阻止できるのね」
希「うん!」
にこ「にこ!」
絵里「さ、お風呂に入ってさっぱりするわよー!」
のぞにこ「おーっ!」
おしまい
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