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ＰａＰ「うぉぉぉぇぇ…も、もう飲めない…」

ＣｕＰ「あーもう、意地張って飲み比べなんてするから…」

Ｐ「ちゃんと掴まってろ、もうすぐタクシー来るから」

ＰａＰ「嫌だっ…俺はお前らが信じるまで絶対に帰らねぇぞ…うっぷ」

ＣｕＰ「信じるって何をさ？」

ＰａＰ「さ、催眠術…オェェ…」

Ｐ「お前なぁ」

ＣｕＰ「まだ言ってるのか…ハイハイ信じるからしっかり立って」

ＰａＰ「クッソ…揃って馬鹿にしやがって…うぐ…」

Ｐ「はいそうですかって信じられる方がおかしいだろ？」

ＰａＰ「………わかった、俺の尊厳のためには仕方ない…それなら…」

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Ｐ「…ただいま」

？？？「んー、おかえりー」ﾄﾃﾄﾃ

Ｐ「ああ、悪いな遅く…って」

Ｐ「周子…仮にもアイドルが下着でウロウロすんなって毎日言ってるだろ」

塩見周子「えー、別にいいじゃん涼しいし。見られて減るもんでもないし」

Ｐ「…せめて上は着てくれ、目のやり場に困る」

周子「しょうがないなー…ご飯、どうする？」

Ｐ「ああ、食ってきたから大丈夫だ」

周子「ん、りょーかい。お土産は？」

Ｐ「…アイス買ってきた」ｶﾞｻ

周子「さっすがー♪」

周子「おいしーん♪」ﾆｺﾆｺ

Ｐ「お前のご機嫌はお手軽で助かるよ」

周子「ま、ただでさえイソーローの身だからねー」

周子「普段お世話になってる分を加味して、しゅーこちゃんはご機嫌を取られているのです…ごちそうさまー♪」

Ｐ「…色々考えてたんだな、周子も」

周子「あっ、今のはちょっとひどいなー！まるで人をペットみたいにー」

Ｐ「悪い悪い、ちょっとした冗談だよ…っと」ｺﾛﾝ

周子「？なんか転がったよ…なにこれ？ボールペン？」

Ｐ「あー…それな…」

周子「へー！面白そうじゃーん♪」

Ｐ「あのなぁ、ある訳ないだろ？催眠術はともかく見ただけでー、なんて」

周子「でもさー、大の大人がそんな変なウソ吐くかな？フツー」

Ｐ「大の大人って言ってもアレはな…」

周子「まーまー！面倒なことはおいといてさっ」

周子「試してみろって押し付けられたんでしょ？せっかくだし試してみよーよ！」

Ｐ「試すって言ったって…」

周子「ライト見てればいいんだよね？はい、どーぞ！」ｼﾞｰ

Ｐ「…はぁ」

周子「ほらほらー」

Ｐ「…とりあえずやってはみるが、体に悪そうだったりしたらすぐ目を閉じろよ？いいな？」

周子「わかってるって♪」

Ｐ「…じゃ、いくぞー」


………ﾋﾟｶｯ

Ｐ「…？なんだ、ライトなのに一瞬光るだけなのか？」

Ｐ「催眠術どころか、普通のペンライトとしても使えないなんて…」

Ｐ「相変わらず買い物が下手だな…あいつは」

周子「…」

Ｐ「ほら、言った通りだったろ？こんなバカバカしい話…」

Ｐ「…周子？」

周子「…」

Ｐ「どうしたんだ？さっきから…」

Ｐ「…ははーん、なるほどな。だがその手には乗らないぞ？」

Ｐ「いくら俺でも、そんな安い演技じゃ騙され、な…」

周子「…」

Ｐ「おい周子？…冗談だろ？」

Ｐ（…間の抜けた同僚に押し付けられる形で俺の手へ渡った“安物ペンライト”）

Ｐ（細く短い、見るからにちゃちなこの機械。その先から放たれた赤く弱い光を瞳に映した周子は）

Ｐ（焦点の合わない虚ろな目をして、口をだらしなく半開きにしたまま微動だにせず）

Ｐ（まるで、精巧な人形のようになっていた）