魔女さんと家政夫君 (19)
テ
ス
ト
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408022603
※注意※
特に起伏の無い日常を書いていきます。
SSは初めてなのでおそらく読みにくくわかりづらい駄文になります。
魔女さんの台詞のみの形式になります。
終わりが見えません。
ご意見批判などあればレスしていただけると幸いです。
[魔女家・研究室]
ん?なんだい?
ああ・・・もうそんな時間か、今行くよ。
いや、急ぎの研究ではないのだが。つい夢中になってしまったな、悪い癖だ。
昔は、そう、君が来る前はよく何日も飲まず食わずで研究していたものだよ。こうして食事を作ってもらえるのは思った以上にありがたいものだね。
これかい?これは魔法を継続的に発動し続ける術式の研究しているんだ。これが完成すればいちいち備品に魔法をかけなおす手間が無くなるんだが、どうもうまくいかなくて・・・
そもそもかけなおすための魔翌力をどうするかという問題があってね?
術式を作るときに魔翌力を大量に備蓄させてそれを使うか、術式の周辺の魔翌力保持者から
継続的に魔翌力を吸い取りそれを使うという二つの方式を考えたんだがどちらも一長一短で
え?あ、ああそうだね、夕食だった、うん。
そう、こんな調子で気がついたら数日たっていることがよくあったんだよ。
別に倒れたりはしないけどね?心配してくれるのはありがたいが魔女と人間を一緒にされては困るよ。
・・・私を普通の女扱いするのは君くらいのものだよ。
そりゃあ見た目は人間の若い女だが中身は齢数百年の魔物だよ?普通はもっと怖がったり嫌悪したりとかさ
わかった、わかったからそういう恥ずかしい台詞を真顔で言うんじゃない。
はぁ、まったく君というやつは・・・ほら、夕食なんだろう?はやく行くぞ。
今日のメニューはなんだい?・・・いいね、シチューは好物だ。パンはしっかり焼いてあるだろうね?
・・・よしよし、君も学習したな。シチューにはカリッと焼けたパンにかぎる。
[居間・食卓]
うん、なかなかだ。腕を上げたものだね、はじめは切って炒めるくらいしかできなかったのに。
そうか、もう半年か。君が魔方陣から出てきたときにはどうしようかと思ったが。
あの転移魔法かい?もうあれ以来研究してないよ。どこをどうしたら異世界につながったのか
皆目見当がつかなくてね・・・これ以上実験をするのも危険だし。
しかし君が異世界から来たとわかったときの反応は未だに納得がいかないんだが。
夢が叶ったからってあそこまで狂喜乱舞するものかい?
・・・そのアニメとやらはわからないが魔女っ子というのは私のことなんだろうね。
しかも元の世界に戻りたくないとは。まぁ戻りたいといわれても手段がないから正直ありがたかったけど。
そんなにそっちの世界はつまらないのかい?話を聞く限りでは豊かで不自由ない生活のようだったが。
それこそこの世界の貴族のようだよ?
・・・そうかい?まぁ魔女の家に住み込みで家政夫をしたがるような君だ、
そっちの世界での異端であるが故に、この世界には来るべくして来たのかもね。
はじめは冗談だったんだけどな・・・うん、そうだよ?
家政婦にならないかと言ったのは私だけど、まさかあんなに食いついてくるとは思わなかったさ。
魔女だって教えた後だからなおさらね。
でも今考えてみれば異世界から来た君が魔女についてよく知ってるわけないんだし、行く当てもないとくれば当然か。
え?それだけじゃないなら他にどんな理由があるのさ。
・・・・・欲望に忠実というか、なんというか。見た目と中身は違うとあの時説明したよね?
それでもなおそんな、かわいいからという理由で決めたのかい?
ぎゃっぷもえ?なんだいそれは。・・・ああすまない、やっぱりいいよ長くなりそうだから。
以前そんな感じで小一時間話し続けてただろう。
結局ほとんど理解できなかったがそんなにもえと言うのは君にとって大事なのかい?
いやいや、もういいから。そんな二時間も講義されても理解できそうにないよ、はぁ。
・・・そんなに悲しそうな顔をするなよ。
そういえば魔法に興味津々だったけど結局今はどうだい?たいしてすごいものでもないだろう?
うーん、そんなにすごいかい?制限は多いし、誰にでもできるものでは無いし、下手をすれば死ぬこともある。
私からすればキカイとやらのほうがよっぽどすごいよ。
動力が雷とは未だに信じられないけれど、機能としてはどれもすばらしいものだ。
開発に骨は折れたがレイゾウコやクゥラァはいまや必需品だね、雷ではなく魔翌力駆動だが。
ふふ、凄いだろう?そこいらの魔物や魔術師からは二歩以上進んだ技術があると自負しているからね。
・・・そんなに褒めても何もでないよ?
まったく、それが狙いか。ダメだ、新しい魔道具はしばらく作らないからね。
ダメだったらダメだ、あれ一つ作るのにどれだけ労力と時間をかけてると思ってるんだい?
そりゃあ君が魔法がからっきしなのはわかってるがね、今ある分で日常生活も自衛能力も十分だろう?
なぜか知らないがそういう道具の扱いには長けているようだし。
しかしなぜそんなにうまく扱えるんだい?確かに魔道具というのは魔法に疎い者でも扱えるように
イメージで大まかになら動かせるようにはなっているが、君の操作の精密さはちょっと異常だと言ってもいいくらいだ。
妄想力・・・というのはイメージする力と解釈すればいいのかな?
ふむ、詳細にイメージができれば魔法が扱えなくともあれだけ魔道具を操れるものなのか、なるほど。
そうなると、その妄想力とやらの限界が知りたくなるな。
ほう?無限大とは大きく出たね。いいだろう、今すぐは無理だが近いうちに魔道具を作ろうじゃないか。
特別に難易度の高いやつを、ね。
くっく、期待しているよ。
(難易度が高いということは失敗したときのリスクも大きいということなんだがな、いつ気づくことやら)
ごちそうさま、おいしかったよ。
何もしなくても食器が下げられ、洗い物までしてくれる。ん?いや、最近はこれが普通になってきたな、とね。
当然だろう?君が来る前はずっと私一人だったんだから家事だって自分でやっていたさ。
・・・それは、まぁ、一人暮らしだったし、客なんて来ないしね?必要最低限きれいならあとは放置でも問題ないだろう?
そんなに汚かったかな・・・全部きれいにするのに三日もかかったのかい?
そういえばあのころは食事以外はほぼ研究しかしてなかったら洗物とかほったらかしだったか。
部屋が汚かったって?そんなことは無いよ、自室も研究室もしっかり掃除して・・・それ以外?
ああ、うん、それ以外は、ね?・・・自室もぜんぜんなってなかったか、そうか。うぅ・・・
君は以前も家政婦をしていたのかな?料理の腕はともかく、洗濯や掃除は初めからそつなくこなしているからさ。
いや、そんなことはない。一人暮らしなら家事のスキルが勝手に身につくなんてことはない、うん。
いや、確かに私も少しはできるけれど・・・洗濯にしても、いつの間にかローブの染みが取れてたりするけど
あれ君だろう?・・・すぅつの染み抜き?はぁ、とにかく以前からたまにやっていたということか。
そういえば洗濯で思ったんだけど、私の服も全部君が洗っているんだよね、当然だが。
・・・いまさらだが私の服でいかがわしいことをしていないだろうね?
おい、今なぜ目をそらした?・・・私の目を見てもう一度その台詞を言ってみろ、ん?
・・・はぁ、そんなことだろうと思ったよ。
ま、だからなんだという話だけどね。・・・別に怒りはしないさ。
家事を任せたのは私だし、君も健全な男ならそういうこともあるだろう。
むしろ全く無かったと言われたらちょっと自信を無くすというか・・・
魅力的、ね。それは日ごろから私をそういう対象としてみているととっていいのかな?
・・・は、初めから?そ、そうか、へぇ・・・
そりゃあ動揺もするよ、いきなりそんな、身近な異性に言われたら・・・
私だって、ゴーレムやホムンクルスじゃないんだから。
逆に君はそんなこと言って恥ずかしくないのかい?
私にだけって、君ね、そういう台詞は軽々しく言うもんじゃないだろう
・・・ふざけるのも大概にしろよ?人間
そう、わかればいいんだ。
じゃあ私は研究に戻るよ。・・・ああ、今日は食後のお茶はいらない、今研究がいいところだからね。
今日はもう研究室には入ってこないでくれ。
・・・くれぐれも発言には気を付けなよ?君の生死は私の気分次第なんだから。
[研究室]
はぁ
まったく、彼ときたら
そんなこと、あるわけ無いじゃないか
期待なんてするもんじゃない
今日はここまで
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