私の名前はハルルパン三世。
かの有名な怪盗、アルセーヌ=ルパンの孫
の知り合いがやっているお店の近くに住む由緒正しき大泥棒。
わたハルルパンさんに盗めないモノはありません…なんでも盗んでみせますよ!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407927362
ガチャ
雪歩「おはようございますぅ」
彼女は私の相棒、次元雪歩。
射撃の腕はイマイチだけど穴掘りに関しては右に出る者はいない。
「またつまらぬものを掘っちゃった」が決め台詞のシャイな女の子。
ガチャ
響「はいさーい!」
今入ってきたのは石川響ェ門。彼女も私の仲間。
代々受け継がれる名刀「斬鉄剣」を持ってるけど別に剣の心得はないんだって。
伝説の大泥棒、石川五右衛門とは縁もゆかりもない沖縄育ちの女の子。
美希「グー…グー…」
そこで寝てるのは私のフィアンセ美希不二子ちゃん!
ある時は仲間、ある時はライバルとして登場する…要するにビジネスパートナーってとこかな。
魅惑のボディとキャワイイ寝顔で数多くの男を虜にしてきた不敵な女の子。
獲物を求めて今日も仲間と共に会議ですよ!
春香「おはようみんな、お菓子焼いてきたよー」
雪歩「わぁ!おいしそう、お茶入れてくるね」
響「うまそうだなー、おーい美希、おきろー」
美希「ん~、あふぅ…おいしそうな匂いなの…」
春香「あ、美希、そこの雑誌とってー」
美希「ほい、なの」 バサッ
響「テレビつけていい?」
春香「いいよー」 ペラッ
美希「どーぞー」
ピッ
テレビ「…続いてのニュースです。」
テレビ「来週より水瀬記念博物館にてクレオパトラの秘宝が一般展示されるとのことです」
テレビ「クレオパトラの秘宝は現在の価値にしてなんと800億円もの値打ちがあるとされ…」
響「へぇー、クレオパトラの秘宝かぁ。なんかすごそうだなぁ…」
春香「800億ってすごいよね」 ペラッ
美希「んー、でもデザインがイマイチ美希好みじゃないの」
響「そりゃクレオパトラの時代だからなー」
春香「あ、このリボンかわいい」 ペラッ
テレビ<…!……!!…
響「…」
春香「…」 ペラッ
美希「…」
響「…」 ピッ
テレビ<ッテナンデヤネーン!!ワハハハハ!!…
春香「…」 ペラッ
美希「…ふあ~ぁ」
雪歩「お茶いれたよー」 パタパタ
春香「あ、ありがとー」 バサッ
響「お、今日は紅茶かー」
雪歩「えへへ…ちょっと高いの入れてみたんだ。お菓子に合うかと思って」
美希「早速頂くの!」
春香「んー、いい香り」
ワイワイ
キャッキャッ
今日は特にいい獲物は見つかりませんでした!
また来週!
~第二話~
窓<バリーン!!!
警官「逃げたぞー!」
警官「そっちだ!追えー!!」
私の名前はハルルパン三世。
今お宝を頂いて逃げてる最中だから邪魔しないでくださいね。
警官「ウワッ」 ズボッ
警官「どうしt…ギャー!」 ズボッ
しめしめ、雪歩の仕掛けた落とし穴がきいてるみたい
この間にさっさと逃げよっと。
「そこまでです!」 カッ
突然まばゆい光が私を包む…そしてこの声は
やよい「うっうー!今日という今日は逃がしませんよハルルパン!」
春香「あららーとっつぁ~ん、もう来ちゃったの~?」
やよい「ハルルパンのやることなんてすべてお見通しです!」
やよい「さあ、大人しく捕まるか、痛い目を見て捕まるか選んでください!」
春香「痛いのはゴメンだなー…、でも捕まるのはもっとイヤかな!」 ピンッ
やよい「う?」
ボンッ!!!
キキーッ!!
大量の煙幕と共にやや遅れて現れたフィアットに乗り込み、警戒網を突破する。
春香「遅いよ、響ェ門」
響「悪かったぞ、ちょっと手間取ってて」
響ェ門はアクセルを踏み込み、夜の高速道路へ一気に駆け上がって行く
響「あ、ETCカード入れるの忘れてた」
春香「しょうがないなぁ、もう」
仕方なく入り口でチケットを受け取る。そうこうしているうちに警察も追い付いてきたようだ。
サイレンの音と共に拡声器のかわいい声がフェードインしてきた。
やよい「まてーぃ!ハロルパーン!」
響「ゲッ!やよいのとっつぁん!ちょっと噛んでる所がかわいいなぁもう!」
春香「かわいいなぁもう!」
約15分にも及ぶカーチェイスの末、やよいのとっつぁんは叫び疲れて本庁に帰って行った。
今回もハードな仕事でした!
響「そういえば雪歩は?」
春香「あ」
また来週!
~第三話~
ヂリリリ…ヂリリリリ…
私の名前はハルルパン三世。
今ちょっと巨大金庫のカギを開けてる所だから話しかけないでくださいね。
カチンッ!
ゴゴゴゴゴ…
春香「さぁて、暗闇に閉じ込められた憐れな財宝ちゃんを解放してあげますか!」
「もう解放してあげたの」
この声は…!そう、彼女もこの財宝を狙ってたんだね
春香「美希!」
美希「あふぅ」
ギンギラギン宝石バッチバチの悪趣味としか言いようのない装飾を身にまとった美希が
満足げに座っていた。
美希「春香来るの遅いの。ミキくたびれちゃった」
春香「財宝を分けてくれるためにわざわざ待っててくれたの?」
美希「あふぅ。自慢するためなの」
春香「…だと思った」
憎まれ口をたたき合いながら、どうやってこの金髪毛虫を出し抜くか考えていた所だった。
突然警報が鳴り響き、ガシャンという嫌な音が入口や窓から聞こえてきた。
春香「見つかった!?」
美希「ヤッバ!じゃ、ミキはここでドロンさせてもらうの!どろん!」
といいながら美希は天井に開けた穴へよじ登って行ってしまった。
伊織「そこまでよハルルパン!」
おっと、この屋敷の御主人が直々にお出ましですよ!
伊織「やっぱり日本の警察は頼りにならないわね…こんな小物にいっつも逃げられるんだから」
頼りにならない…か
やよいのとっつぁんに比べたらこんなのピンチの内にも入らないんだけどね。
私設警備隊…というよりは軍人のような風貌の男どもが私の周りを次々と囲んでいく
伊織「捕まえなさい!」
春香「おっと、そうはいかないよ!」
雪歩の掘った秘密トンネルへするりと逃げ込む。
伊織「消えた…!?追いなさい!」
雪歩のトンネルを駆けながら背後に反響する警備隊の怒号と足音を置き去りにする。
このトンネルは途中枝分かれする箇所が何度もあり、正解のルート以外は全て罠が張ってある。
簡単には攻略できないようになっているのだ。
春香「ま、今日くらいは美希に譲ってあげますか」
先導のハム蔵を追いながらぽつりとつぶやく
わたハルルパンは泥棒のプライドとか獲物への執着とか、そういうのは特にないのだ。
また来週!
~第四話~
王国警備兵「死ねェー!ハルルパン!」 ズガガガガ
王国警備兵「撃て撃て撃てェー!」 ズガガガガ
私の名前はハルルパン三世
今絶体絶命のピンチだからあなた達に構ってる暇はないんです!
響「敵さん、やたらめったら撃ってくるなー」
雪歩「怖いですぅー…」
やれやれ、ここまでされて黙ってる訳にはいきませんよね
春香「仕方ない、邪魔な兵隊だけ倒して強行突破するよ!」
ホルスターから取り出したワルサーP38が勢いよく万国旗を噴き出す。間違えた。恥ずかしい。
響ェ門がめっちゃ笑ってる。悔しい。雪歩は顔真っ赤にして堪えてる。悔しい。
響「こういうのは一気にやった方が効率が良いんだぞ!」 ピンッ
そういうと響ェ門はグレネード投げる要領で胸から取り出したブラジャーを勢いよく投げつけた。
響ェ門も間違えたらしい。顔真っ赤。ざまあみろ。
雪歩「ひぃーん!…全然当たらないよー!」 パンッ パンッ
相変わらず雪歩の射撃はイマイチだ。
雪歩「えぇーっと…えぇーっと…」 カチャ カチャ ピン ピン
雪歩はリロードも苦手だ。なぜか一発づつ空薬莢を取り出している。
雪歩「アッ」 ポロッ
雪歩がポケットから取り出した弾丸がこぼれ、私の足元に散らばる。
お陰で転んだ。私に躓いて雪歩も転んだ。響ェ門は笑い転げている。悔しい。
ブルルン キキーッ!
「はぁ~い、なの」
春香雪歩響「「「美希!」」」
美希「手貸してあげようか?」
僥倖。
突然現れた美希の車に乗り込み、難を逃れることができた。
響「ふぅー、危なかったなー!」
雪歩「たすかったぁー」
春香「美希、ありがとうね」
美希「困った時はお互い様なの。ところでさ、美希思ったんだけどね」
春香「何?」
美希「響ェ門が和装で銃撃ってる姿ってMUSASHI-GUN道-にそっくりなの」
車内が笑いに包まれる。
響ェ門は顔を真っ赤にしてうぎゃーうぎゃーと鳴いている。
今日の所はみんなおあいこだね!
また来週!
~第五話~
私の名前は次元雪歩。特技は穴掘りですぅ。
こんなひんそーでちんちくりんな私ですけど、泥棒やってます
今日は泥棒稼業とは別に、用心棒としての依頼をうけちゃいましたーはぅぅ…
律子「それじゃ、この子のこと、よろしく頼むわね」
雪歩「ハ、ハイ!がんばります」
雪歩「…」 チラッ
貴音「宜しくお願い致します」 ペコリ
はあぁ…なんてステキな娘さん…
ところでこの娘さんはなんで狙われてるんでしょうか?
貴音「私は実は前国王の隠し子なのです。そして遺産の在り処を知る唯一の存在でもあります…」
貴音「それを知った現国王や義兄弟たちが私から在り処を聞き出そうと、必死になっているのです…」
へぇー大変なんだなぁ…ところでこの人なんで私の考えてること分かったんだろう?
貴音「あなたは凄腕のヒットマンと聞いております…律子嬢もそれを見込んであなたを雇ったのでしょう」
雪歩「ス、スゴ腕だなんてほんと、ただの噂で…あの、本当は私よく外すし弾丸もよく落とすしホントダメダメで…」
貴音「ふふ…謙遜なさらなくてもよいのですよ」
結局、遺産の在り処は貴音さんが襲われる前に見つかっちゃったみたいで
何事もなく契約期間を終えました。えへへ、得しちゃった。
また来週!
~第六話~
はいさい!自分、石川響ェ門!
訳あって今、泥棒稼業を休んで修行をしてるんだ!
千早「響ェ門よ…刀で切るのではない、心で切るのだ」
この人は私の師匠、二代目如月千早ェ門。
とーっても歌がうまいんだ!
響「ハイ、師匠!ところで自分そろそろ休憩したいんだけど」
千早「そうね、私も歌の練習したいし、今日はもう上がっていいわ」
千早ェ門師匠は若い頃、弟さんを事故で亡くしたんだって。
それ以来ずっと山にこもって歌の修業をしてるんだ。
千早「ところで響ェ門、私があげた斬鉄剣はどうしたの?」
響「あー、アレ?重いし使わないから倉庫にしまってるぞ」
千早「そう…私もあなたにあげるまで倉庫にしまってたわ」
え?私はなんの修業をしてるのかって?
もちろんダンスだぞ。ボーカルレッスンもたまにやるけど、
やっぱり体を動かした方が気持ちいいからな!
また来週だぞ!
~第七話~
春香「ア~バヨ~とっつぁ~ん!」
ブロロォォォォォ…
やよい「うぅぅ~また逃げられちゃいました…」
私の名前は銭型やよいです。こう見えても警部やってます!
ハルルパン三世を捕まえて牢屋に入れるのが私の仕事なんですが…
やよい「はぁ~、また減給されちゃうかも…もう今月もギリギリなのに…」 トボトボ
帰ったらまた長官に怒られるのかなぁ…憂鬱です…
P「なにィ~!?またハルルパンに逃げられただとォ?」 ドンッ
やよい「す、すみません!私の力及ばず…」 ビクッ
P「言い訳はいい!とっとと始末書書いてこい!」
やよい「はい…うぅ…」
P「まったく…これ以上765署の評判を落とされたくないというのに…」 ブツブツ…
やよい「うぅぅ~…グスッ…」 ウルウル
P「…」
やよい「ヒグッ…ヒッグ…」 ポロポロ
P「…まぁ、そのなんだ、やよい君には期待してるから…次は頑張りたまえよ」
やよい「!」 パァァ
やよい「はい!がんばります!」
このあと、長官が晩御飯おごってくれました!なんと家族みんなも連れて!
お肉とーってもおいしかったです!えへへ。長官、ありがとうございました!
また来週!
~第八話~
あふぅ。みんなー元気?ミキなの。
泥棒やってるの。でも今日はお休みなの。
ガチャ
響「はいさーい。あれ?今日はなんで美希がアジトに居るんだ?」
美希「んー、なんとなくなの。ここのソファ寝心地いいし」
響「ふぅ~ん。まぁいいけどな」
また来週なの!
またなんかネタが書き溜まったら投稿します。
~第九話~
今日も獲物を探してアジトで会議ですよ!
響「やっぱり春香のフィナンシェは最高だなー」 モグモグ
美希「すっごいおいしいの。アーモンドの香りがふんわりしてて…」 モグモグ
春香「えへへー…実はあんまり得意じゃないんだけどね」 モグモグ
雪歩「そうなの?あ、でもそういえばあんまり作ってこないよね」 モグモグ
春香「うん。砂糖とバターを山ほど使うんだー、家にある分じゃ足りないことが多くて」
響「あー、確かに。自分も一回挑戦しようと思ったけどレシピ開いただけで諦めたぞ」
雪歩「へぇー、そうなんだー」
春香「あと、やっぱりそれだけ糖分と油分を使ってる分、他のお菓子よりカロリー高いんだよねー」
美希「ミキは大丈夫なの。そういうの全部胸に行っちゃうから」 モグモグ
雪歩「いいなー、美希は。わたしなんかひんそーでちんちくりんで…」
響「そうか?雪歩もスタイルいい方だと思うぞ?」
春香「そうだよ。もっと自信もちなよ」
雪歩「そ、そうかなぁー…」
美希「そういえばさ、響そんなシュシュ付けてたっけ?」
響「あ、これ?この間雑貨屋さんで買ったんだーかわいいだろー?」
雪歩「ホントだ。かわいいなぁ。どこで買ったの?」
響「駅の裏側にあるビルに入ってるお店だぞ!名前なんて言ったかな?」
美希「あ、そこミキも知ってるの!かわいいよねーあそこ」
春香「えー、じゃあ今度連れってってよ!」
響「いいぞー。たしかリボンもたくさん置いてあったぞ」
美希「じゃあ今度の日曜みんなで行くの!」
春香雪歩響美希「「「「おー!」」」」
今日も良い会議ができたね!
また来週!
~第十話~
春香「それじゃあ、元気でね。あずさ」
あずさ「はい!」
私の名前はハルルパン三世。
今クライマックスなんで引っこんでてください。
雪歩「あ、ハルルパン、やよいのとっつぁんだよ!早く逃げなきゃ!」
春香「そんじゃ、まったねー!」
ブロロォォォ…
やよい「ハァ…ハァ…ひと足遅かったですー。ハルルパンめ~まんまと盗みましたね~!」
あずさ「いいえ。あの方は何も盗みませんでした。私のために戦ってくださったのです。」
やよい「いえ、ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。」
あずさ「…?」
やよい「あなたの心です。」
あずさ「…?」
やよい「では、失礼します!」 ピシッ
あずさ「…?」
ちゃっかり偽札も盗み出してました!
また来週!
~第十一話~
私の名前はハルルパン三世。
夜の街をゆく怪盗…終電逃した。どっかにタクシーいないかなぁ
<ハナシテヨー!!
<オジョウサマ! アバレナイデクダサイ!
うら若き乙女の悲鳴が聞こえる。
こういうのは黙ってるタチじゃないので助けに行きますよ!
男1「いい加減にしてください!」
男2「これ以上我々を困らせないでください!」
亜美「ヤダったらヤなのー!」
黒服の男二人が女の子を引っ張っている。
これは只事じゃあないですね!
春香「やめなよ、大の大人がみっともねぇ」 ザッ
男1「あん?なんだテメーは!?」
男2「すっ込んでろ!」
春香「私は今終電を逃して機嫌が悪いんだ…手加減しねぇぜ…おらよッ!」
男1に向かって勢いよく走りだしたら足がもつれてずっこけた。
ゴンッ!!
男1「ピギャッ!」
はからずも男1の顔面に頭突きが決まった。頭痛い。
男2「テメェふざけやがって!」
男2が懐に手を伸ばす。ヤヴァイ!と思ったその時だった。
いぬ美「バウッ!バウッ!」 ガブガブ
男2「ギャー!な、なんだこの犬、た、助けてくれー!」
男2は情けない悲鳴を上げながら夜の街へ消えていく。助かった。
ところで、いぬ美がいるってことは…
響「まったく…めんどうみきれないぞ」
街灯の下で壁に寄り掛かる響ェ門がいた。
そっか。響ェ門も終電逃してたんだね。
亜美「あ、あの…助けてくれてありがとう」
春香「なぁーに、いいってことよ」
響「ん、その子、もしかして双海亜美か?」
亜美「亜美のこと知ってるの?」
響「ああ、大手双海コンツェルンの跡取りだってな。おてんばで、すぐ家出するって聞いてるぞ」
亜美「おてんばじゃないもん!ただ…」
春香「ただ…?」
亜美「亜美ね…両親から会社を継ぐように言われてるの…」
亜美「でも亜美には亜美のやりたいことがあってさ…よく喧嘩して…それで家を飛び出すの」
響「てことは、さっきの連中は…」
亜美「うん。お父さんの手下。ま、どうせ朝になるまでに、また捕まっちゃうんだろうけどね」
春香「亜美ちゃん…」
亜美「あーあ、自由になりたいなぁ…どっかの泥棒さんが亜美のこと連れ去ってくれればいいのに…」
春香「…」
響「…」
そう言い残して亜美はトボトボと歩き出した。
彼女は今、元気だろうか?
また来週!
~第十二話~
私の名前はハルルパン三世。
今日も終電を逃したので、ちょっぴりオトナなバーで夜を明かすところです。
春香「マスター、ギムレットを。ジン抜きで。」
雪歩「私はカルーアミルクを。カルーア抜きで。」
終電を逃した相棒雪歩とJRに乾杯する。
コトッ
頼んでいないグラスが突然私の前に現れた。
マスター「あちらのお客様からです」
マスターが示す方向には…双海亜美!?いや、よく見ると髪型が違う。誰だろう
雪歩「知り合い?」
春香「ううん。知らない人」
グラスはバーボンだったのでそのまま残して帰った。
また来週!
~第十三話~
あふぅ。ミキなの。アジトでお昼寝し過ぎて終電逃したの。
仕方ないからちょっぴりオトナなバーで夜を明かすの。
美希「マスター、いつもの」
マスター「はい」 コトッ
ミキの前にキャラメルマキアートとイチゴババロアが置かれる。
ここのマスターさんってホント懐広いよね。
小鳥「ねえ、あなたもしかして美希不二子?」
酔っ払いのおばちゃんに突然絡まれたの。
美希「だとしたら?」
小鳥「いい仕事があるのよ…乗らない?」
小鳥…と名乗るそのおばちゃんは女の子の写真を見せてきたの。
長めのサイドポニーの元気そうな女の子…この子もしかして…。
美希「双海…亜美?」
小鳥「…の双子のお姉ちゃん、真美よ」
真美ちゃんは、本当は自分も跡取りが嫌で逃げ出してたんだけど
亜美ちゃんが代わりに跡取りになりそうって聞いて戻ってきたんだって。
でも両親はカンカンで、真美に跡を継がせる気はないんだってさ。
だから亜美ちゃんを誘拐して自分が跡取りになれば亜美ちゃんは自由になれる…
って計画を立てたんだって。
小鳥「報酬は4億ドル。山分けでどう?」
美希「…乗ったの!」
小鳥は翌日の集合場所と時刻を書いた紙、それと、くしゃくしゃの紙幣を数枚置いて店を出たの。
翌朝寝坊した。ま、いっか。
また来週なの!
また明日いろいろ書きます。おやすみなさーい
~第十四話~
やよい「ICPOのやよいです」
執事「どうぞ、こちらへ…お嬢様がお待ちです」
私の名前は銭型やよい。ICPOの警部です!
今日はハルルパンの予告状が届いたとの通報を受けて、ここ、きゃるるん王国にやって来ました。
コンコン
執事「真お嬢様、ICPOの銭型警部がお見えです」
真「どうぞ、入ってください」
ガチャ
やよい「どうも、ICPOの銭型やよいです!」 ピシッ
やよい「ハルルパンから予告状が届いたとのことで、参上いたしました!」
真「はい…これなんですけど…」
真さんはA4紙を一枚私に手渡してくれました。
無駄な余白…若干丸くなった角…醤油をこぼした形跡…
やよい「間違いありません、ハルルパンからの物です」
真「そうですか…やっぱり…」
やよい「予告状には『次の日曜日に幻のブラックダイヤモンドを頂きに参上する!』と書いてありますが」
真「お見せします。こっちへどうぞ」
厳重な扉を何層も抜け、たどり着いた保管施設には
既に幻のブラックダイヤモンドの姿はありませんでした。
真「こ…これは一体!」
予告状が国際便だったので、真さんとハルルパンの認識に1~2週間の差があったため起きた悲劇でした。
その後、「ごめん」と書かれた紙と幻のブラックダイヤモンドが国際小包で送り返されてきたそうです。
また来週!
~第十五話~
やよい「あ、あの!今こんな顔した人が来ませんでしたか!?」
警備兵「何いってるんだ?」
警備兵「さっき来たばっかだろう?」
やよい「ば、ばっかもーん!そいつがハルルパンだ!追えー!」
警備兵「何だって!?」
警備兵「クソッ!騙されたか!総員!ハルルパンを追えー!!」
ワーワー!!
ドタドタドタ…
やよい「…」
やよい「…」 ニヤリ
やよい(春香)「フフッ…ちょろいちょろい」
私の名前はハルルパン三世。
変装の名人という特徴を今の今まで忘れていた女…
春香「さてさて、邪魔者はいなくなったし…ちょーっと物色させてもらいますよ!」
冬馬国王の寝室はイマイチ金目のものは少ないくせに
ジャンプだけは毎刊キッチリ揃えていたおかげで、時間が経つのを忘れてしまいました。
「ひょこまれれす、ハュユパン!」
不意に舌っ足らずな声をかけられ、後ろを振り向く。
ヘロッヘロのコートに顔中つねられた跡だらけのとっつぁんが涙目で埼玉県警を従えていました。
やよい「今日という今日はゆるひまひぇん!ひんみょーにお縄につきなひゃい!」
どうやら酷い目にあったみたい。ごめんねとっつぁん。
春香「おっとォ…そうはいかないぜェ?」 ダッ
窓ガラスへ一直線に走り出す。つまづいて頭突きで窓を破る。頭痛い。
窓<バリーン!! バサッ!!
ジャケットの下に隠したハングライダーでとっつぁん達に別れを告げる。
春香「ア~バヨ~!とっつぁ~ん」
やよい「まひぇー!!ハュユパーン!」 パンッ パンッ
やよいのとっつぁんは雪歩以上に射撃が下手なので安心して遊泳を楽しめるのだ。
そういえば今日何も盗んでないなー…
ま、久しぶりに封神演義が読めたからいっか。
冬馬国王のガラクタコレクション以上に価値のある時間だった、と思うことにした。
また来週!
春香「ここで決着をつけるって訳だね……次元雪歩!」
雪歩「うん。どっちが一番か、ハッキリさせようよ…ハルルパン!」
私の名前は次元雪歩。
スーツスタイルでもノースリーブは譲れない女…
今日は敵の策略で、ハルルパンと対決することになってしまいました…
燃え盛る屋敷の中、『その時』を待つ2つの眼差し…
ドゴーン!!
ハルルパンの後方で柱が大きな音を立てて崩れ落ちました。今です!
パァン!!
パァン!!
ほぼ同時に銃声が鳴り響きました。
私に弾は当たりませんでした。動いてないのに。
ハルルパンもなんだかんだ射撃下手なんだよね。
春香「雪歩?当たらなかったんだけど?」
私のも外してました…あうぅ…相手も動いてないのに。
燃える屋敷の中は暑いので今日の所はとりあえずトンネル掘って脱出しました。
でも、いずれ決着はつけたいと思います。
春香「やっぱり一番下手なのは雪歩だよ!明後日の方向に撃つんだもん」
雪歩「ハルルパンも相当下手だよ!弾があずささんだよ!」
ちなみに一番射的が上手かったのは響ェ門でした。
また来週!
~第十七話~
ヒュオォォォォ…
響「…」
翔太「…」 ペトッ
自分、石川響ェ門。
MUSASHI-GUN道-と呼ばれて以来、和装を封印した女さー…
今、敵のボスが雇った剣豪と対峙してる所だぞ!
やばいさー…自分、斬鉄剣持ってないし、持ってても剣の心得がないから多分勝てないぞ!
翔太「…」 ポタッ ペチャッ
この翔太ってヤツ…なかなかやる…
集中をかき乱そうと、さっきからオウ助が鳥糞爆撃を頑張ってるのに
全然動じないぞ…!
響「…」
翔太「…」 ペチャッ ポトッ
響「…」
翔太「…」 ペトッ
響「…」
翔太「グスッ…」 ペチャッ ポタッ
あ、ちょっと涙目になった。
そうか…彼の名前は、御手洗翔太…
精神攻撃にはなってたみたいだな!
また来週!
~第十八話~
警察官「警部!ヤツの居所が判明しました!」
やよい「メインモニターに映し出してください!」
私の名前は銭型やよい。
ネクタイが上手に結べない女…
P「ヤツの居場所は…!なんと、アメリカか…なんて大胆なヤツだ…」
やよい「マサチューセッチュ…マチャ…」
やよい「…マサチューチェッ…マ…マ…」
やよい「う~…マシャ…マシャシューセッチュちゅうですね!」
P「…」
やよい「…」
P「…」
やよい「…」
P「…そうだ。マチャチューチェッチュ州だ!」
やよい「!」 パァァ
長官は、普段は怖いけど本当はとっても優しい人です。
ちなみに『ヤツ』とはハルルパンの事ではなく、国際指名手配されてるテロの首謀者です。
後日、無事逮捕しました!
また来週!
~第十九話~
私の名前はハルルパン三世。
イメージカラーを無視して緑ジャケットを着こなす女…
今、次の予告状をWordで書いているところです。
春香「なんかさ、Wordって無駄にカッコいいエフェクト付けたくなるよね」 カタカタカタ…
雪歩「フォントとか色々使いたくなるよねー」
響「でもやりすぎると煩くなっちゃうんだよな」
春香「フォントもインストールする割に使わないよねー」 カタカタカタ…
響「たまに見返して『え?こんなのあったっけ?』ってなるぞ」
雪歩「私この間『マトリックス風フォント』が入っててびっくりしちゃった」
ウィンウィンウィン…
ガー… ピラッ
春香「できた!どうかな?」 ペラッ
響「ん、いいんじゃないか?無駄な余白が目立つけど」
雪歩「ハルルパン…また大きさ設定がB5のままになってるよ」
春香「あー…ほんとだ……まいっか」
響「いつものことだしな!」
雪歩「かっこ悪いよぅ…」
春香「ハーックション!」
響「あーあー…唾が予告状に…」
雪歩「汚いよぅ…」
春香「あー…ほんとだ……まいっか!」
予告状は切手の貼り忘れで送り返されてきました。
また来週!
今日はここまで
また来週!
~第二十話~
大柄な男「取り分は6:4でどうだ?」
美希「話にならないの」
大柄な男「チッ…じゃあ山分けいい」
美希「ミキ帰ろうかな」
ミキなの。
家に居る時はだいたいパジャマで過ごす女なの…
大柄な男「足元見やがって…このクソアマ…」
美希「クソアマでもアマガエルでもいいけど、その計画ミキがいないと成り立たないんでしょ?」
大柄な男「…ああわかったよ!クソッ…好きにしろ!」
美希「おっけー。じゃ、取引成立なの!」
大柄な男「…来週の日曜、エンペラーホテルの2301号室。12時集合だ…遅れるな」
そういうと大柄な男はお金も払わずバーを出たの。
レディの扱いがなってないの。まったく失礼しちゃうな。
〔当日〕
やっぱり寝坊したの。アハッ☆
また来週なの!
~第二十一話~
雪歩「あ~なを掘りましょ ぼんぼりに~♪」 ザックザック
雪歩「ドリルで開けましょ 桃の花~♪」 ザックザック
私の名前は次元雪歩。
ポジション的にはどちらかというと五ェ門が近い女…
今日はハルルパンの緊急用脱出トンネルを掘り進めているところです。
雪歩「ふぅー、ここからが私の腕の見せ所だね!」
分厚い基礎が貫く巨大ビルディング…
この基礎に、ビルに影響がない程度の穴をあけ、宝物保管庫の地下へとつなぐ…
これで私の仕事は半分終わったようなものです。
普段ハルルパンが建物へ侵入している時、私はバックアップとして外で待機してるんですが
その間特にやることがないし、かといって不測の事態に対応できるわけでもないので
最近はコンビニとかで立ち読みしてたりします。
雪歩「そそーらそーらそーら うっさぎーのドーリル♪」 カンッ カンッ カンッ
しばらく掘り進めた後、ふと気になって腕時計を見ると、もう11時前でした。
夢中で掘ってると時間の感覚がなくなってくることがよくあります。
そのせいで終電を逃しちゃうこともしばしば…うぅ…
雪歩「…当日には十分間に合いそうだし、今日はこれくらいにしとこうかな」
間に合いませんでした。
また来週!
~第二十二話~
春香「なんかさ、最近私の偽物が暴れまわってるみたいなんだよねー」
響「ふぅーん。ところでさ、今からコンビニ行くんだけど何か要るものあるか?」
自分、石川響ェ門。
最近自分のポジションがよく分からなくなってきてる女さー…
春香「あ、じゃあアレ買ってきて、アレ」
響「分かった、アレだな。それじゃ、行ってくるぞー」 ガチャ
春香「いってらっしゃーい」
そういえば最近、ハルルパンの偽物が大暴れしているらしいぞ。
コイツがとにかく節操のないやつで、盗めるモノはなんでも盗んでいくようなヤツだとか。
それが本当なら泥棒の風上にも置けないとんでもないヤツだ。野放しにはできないぞ!
ガチャ
響「ただいまー」
春香「おかえりー早かったね。」
響「ううん。財布忘れたから取りに戻っただけさー」
春香「しょうがないなぁ」 ハハハ
この後、洗濯ネットを買って帰ったら「コレじゃないよ!」って言われた。
また来週だぞ!
~第二十三話~
雪歩「あ、そういえばね、最近なんかニセハルルパンが大暴れしてるんだって」
春香「あー、らしいねー。クッキー食べる?」
私の名前はハルルパン三世。
いまだに口調の定まらない女…
雪歩「わっ おいしそ~!」
春香「アイスボックスクッキーだよ」
雪歩「早速お茶淹れてくるねー!」
春香「ほーい」
春香「…」
ふと気になってテレビを付ける。
ワイドショー。報じられているのはやっぱりニセハルルパン…
へぇー、偽物の方は赤ジャケットなんだー…
雪歩「お茶淹れたよー」
春香「ありがとー」
雪歩「今日はミルクティーにしてみました!」
春香「わっいい香りー」
雪歩「早速食べよ 食べよ♪」
雪歩の入れた紅茶はめちゃくちゃしょっぱかった。
砂糖と塩を間違えたんだって。漫画みたい。
雪歩「わわっ ご、ごめんねハルルパン!今淹れなおしてくるから!」 ガタッ
春香「アハハ、いいよいいよ。気にしないで!私もやらかしたことあるから」
クッキーもめちゃくちゃしょっぱかった。
また来週!
~第二十四話~
ニセハルルパン「なぁ、アイツのことはもう放っといて俺と組まねえか?」
美希「ミキは仕事以外で誰とも組まないの。もちろんハルルパンともビジネスの関係なの」 モグモグ
ニセハルルパン「フンッ つれねー女だぜ…」
ミキなの。
思いっきりセクシーなドレスでおにぎりを頬張る女なの…
今ちょっぴり大人なバーに来てるの。
そしたらニセハルルパンとやらに声をかけられちゃったの。
美希「マスター。昆布握って頂戴」
マスター「かしこまりました」
美希「日高昆布ね」
マスター「はい」
ニセハルルパン「…じゃあここからはビジネスの話だ」
ニセハルルパン「来週の火曜、財界の大物達が集う裏オークションがある」
ニセハルルパン「そン中でも目玉になってんのが『楊貴妃の涙』だ」
ニセハルルパン「実物は見たことねェが…500カラット以上もあるって噂だ」
コトッ
美希「キョーミないの」 パクッ モグモグ
ニセハルルパン「オイオイ、そろそろ素直になれよ…こんなうめェ話、他にはねえって」
美希「アンタとの仕事にキョーミがない、って言ってるの」 モグモグ
ニセハルルパン「…」
美希「…」 モグモグ
ニセハルルパン「…」
美希「…」 モグモグ
ニセハルルパン「…わぁったよ。後で吠え面かくんじゃねぇぞ」 ガタッ
ニセハルルパンはそう言い残して店を出たの。
ミキはこの後シャケおにぎりを頂いて帰ったの。
家で鏡見たらほっぺに米粒ついてたの。ショック!
また来週なの!
~第二十五話~
響「そういえば最近ニセハルルパンのニュース聞かないなー」 ショリショリショリ…
雪歩「先週逮捕されたらしいよ」
響「へぇー、知らなかった。リンゴ剥いたけど食べる?」
雪歩「あ、ありがとー」
私の名前は次元雪歩。
決め台詞をまだ一度も発していない女…
雪歩「…」 シャクシャク
響「…」 シャクシャク
雪歩「…」 シャクシャク
響「…」 シャクシャク
雪歩「暇だね…」 シャクシャク
響「暇だな…」 シャクシャク
ガチャ
春香「おっはよー」
響「はいさーい」 シャクシャク
雪歩「おはよーハルルパン」 シャクシャク
春香「あ、リンゴ?私ももらっていい?」
響「どうぞー」 シャクシャク
春香「そういえばさ、結局ニセハルルパンってどうなったの?」 シャクシャク
響「逮捕されたんだって」 シャクシャク
春香「へぇー」 シャクシャク
雪歩「二人ともニュースくらい見ようよ…逮捕されたのもう一週間も前だよ」 シャクシャク
一か月前でした。
また来週!
今日はこんだけ。
またネタ書き溜まったら投下します
ありがとうございました!
~第二十六話~
伊織「みんなー、今日は伊織ちゃんの誕生日パーティに集まってくれてありがとう!」
伊織「これからも、伊織ちゃんのこと応援よろしくね。かんぱーい!」
一同「かんぱーい!」
やよい「かんぱーい!」
私の名前は銭形やよい。
ICPOがどういう意味か知らない女…
今日は伊織ちゃんの豪邸で誕生日パーティに参加しています。
あ、プライベートじゃないですよ?
伊織ちゃんの元にハルルパンからの予告状が届いたので、招待客に紛れて警備してるんです
ハルルパンの狙いは伊織ちゃんの付けているネックレスのダイヤ…通称「うさちゃんダイヤ」
うさちゃんダイヤは世界中かき集めても何キログラムにもならない程貴重で高価なものなんです。
ガンッ!!
突然、会場が暗闇に包まれました。大変!停電です!
お客さん達がざわついています!あわわわわ…なんとかしないと!
カッ!
ほっ、そういえば予備電源があったんでした。すぐに復旧されてよかったです。
「キャー!!!!」
この声は…伊織ちゃん!?ま、まさか…!
やよい「い、伊織ちゃん!?どうしたの!?」 ダダダダダ
伊織「わ、私のうさちゃんダイヤが…」 ワナワナ
『予告通り、うさちゃんダイヤは頂きました。 のヮの』 ババーン!!
まんまとやられてしまいました…!停電した一瞬の隙に盗られるだなんて…!
伊織ちゃんの悲鳴で会場は騒然としています!混乱に乗じて逃げるつもりですねハルルパン!
やよい「みなさん!お静かに!警察です!」
ザワザワ…
ザワザワ…
やよい「ちょ、騒がないでください!警察です!その場を動かないでください!!」
ザワザワ…
ザワザワ…
やよい「うー…み、みなさん!!インターポールの銭形です!!お静かに願います!!」
ザワザワ…
ザワザワ…
やよい「うわーん!!みなさーん!!静かにしてくださーい!」
ザワザワ…
ザワザワ…
見かねた伊織ちゃんが「お黙り!」とマイクで一喝してくれたので、なんとか会場は静まりました。
えへへ。ありがとう、伊織ちゃん。
また来週!
~第二十七話~
春香「で、その『覇者の剣』を手に入れた人物は世界の王になれるって逸話があるの」
春香「古くはナポレオンやリンカーン、一番最近だとヒトラーが持ってたんだってさ」
美希「ふぅーん。でもミキ別に世界の王にならなくていいの」
私の名前はハルルパン三世。
サルミアッキも慣れれば結構イケる女…
美希「それに、ヒトラーが手にしてた時点でもう迷信確定なの」
春香「それでも欲しがる人はたくさんいるんだよ」
春香「政界の大物が集うオークションでは100万ドル以上の値が付いたとか…」
美希「100万ドル!?」
美希「…って何円くらいなの?」
春香「たぶん…100億円くらい?」
美希「絶対ウソなの!」 アハハハハ
春香「もー、いいから盗むの手伝ってよー」 ブンブン
今回はアメリカ財界の大物から『覇者の剣』を頂くため
美希に協力を仰いでいる所なんですが…
美希「そういうのってさ、欲しがる人は欲しがる、っていうのは分かるの」
美希「でも、一般的に価値のある物だって認識されてないんでしょ?」
美希「いざ盗み出したいいけど、骨董品以上の価値はありませんって言われちゃったら馬鹿らしいと思うな」
春香「んー、そりゃそうだけどさー…」
美希「ミキあんまり気乗りしないの」
春香「…分かった!じゃあさ、オセロで私が勝ったら手伝ってよ!」
春香「負けたらゴージャスセレブプリン奢ってあげるからさ!」
負けました。
また来週!
~第二十八話~
千早「響ェ門よ…ピアノは指で弾くのではない、心で弾くのだ」
響「ハイ、師匠。ところでそろそろお腹すいたんだけど」 グゥー
千早「そう?じゃあ夕飯の支度にしましょう」
自分、石川響ェ門。
ハナアルキを飼ってみたいと思う女さー…
和装をやめたら思いのほかアイデンティティを失いつつあったので
二代目如月千早ェ門師匠の下で鍛え直すことにしたさー。
千早「響ェ門、『出藍の誉れ』ってどういう意味か知ってる?」 モグモグ
響「知らないぞ」 モグモグ
千早「そう、私も知らないわ」 モグモグ
ちなみに千早ェ門師匠はプロ野球より高校野球の方が好きなんだって。
理由は「アホみたいに打ってて面白いから」だそうだぞ!
また来週!
~第二十九話~
パスワード入力[_ _ _ _ _]
美希「5…14…2…9っと」 ピッ ピッピッ ピッ ピッ
「パスワード ショウニン」
「カイジョウ シマス」
ガゴンッ!! ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
ミキなの。
頬を伝うよだれの跡は元気のあかしなの。
今日は伯爵のお宝を頂くため、お館にメイドとして潜入してるの。
なかなか厳重な扉だけど、解錠パスワードがたったの5ケタだなんて本末転倒なの。ちょろすぎるの。
ゴゴゴゴゴ… ゴォン…
美希「わぁ…っ!」
扉の中は想像以上の世界だったの。
期待以上の宝石類…
キラキラしたアクセサリー…
欲しかった服…
1時間は並ばないと買えない人気店のババロア…
美希「すごい…すごいの!こんなのまるで夢みたいなの!」
夢だったの。
また来週!
~第三十話~
雪歩「マスター、スクリュードライバーを。ウォッカ抜きで。」
小鳥「ふふ…そういう所、変わらないわね」
こんばんは、次元雪歩です。
好きな詩人はジュライのポギーです。
街中でかつての仕事仲間とバッタリと出くわしてしまいました。
立ち話も何だから、と言われるがままにバーに入ってしまったのですが…
小鳥「ウワサは聞いてるわ。今は…ハルルパンとかいう泥棒とつるんでるんですって?」
雪歩「…」
小鳥「ねえ……もう一度私と組まない?」 カラン
コトッ
私の前にオレンジのトールグラスが現れました。
それを、返事代わりに一口飲みます。
小鳥「雪歩…貴女はコソドロなんかで終わるような女じゃないわ」
雪歩「…」
小鳥「…私ね、裏の世界じゃあ結構顔がきくようになったのよ? …悪いようにはしないわ」
彼女は私に電話番号の書いた紙を渡してきました。
小鳥「連絡して」
そう言い残して店を出ました。
結局、最後まで名前が思い出せませんでした。
ごめんなさい、ホクロの人。
また来週!
またなんか思いついたら投下します
また来週!
~第三十一話~
ブーゥゥゥン…
やよい「ハルルパーン!タイホだー!」 ピーポーピーポー
ブーゥゥゥン…
春香「さっすが、元気だねーとっつぁん!」
響「やっぱ昭和ヒトケタ生まれは頑丈だなー」
雪歩「普通の人ならとっくに飽きてますぅ…」
私の名前は銭形やよい。
平成生まれの女…
今日もハルルパンを追って東京中を駆けまわっています。
そろそろ飽きてきたんですけど、前期のボーナスがイマイチだったのでもうちょっとだけ頑張ってみます!
やよい「まてーハルルパーン!」
響「今日はやけに張り切ってるなー」
雪歩「きっと前期のボーナスがイマイチだったんだよ」
しばらく追いかけっこを続けていると、
辺りを怪しいもやが漂う湿度の高い場所まで来てしまいました。
やよい「な、なんですか…ここは一体…?」
運転手「草津温泉です。」
やよい「へぇー…ここがあの…」
せっかくなんでちょこっと観光して回りました。
ハルルパンは見失っちゃいましたけど
温泉まんじゅうとってもおいしかったです。えへへ
また来週!
~第三十二話~
響「ねえバカラやろ!バカラ」
雪歩「えぇー…私ルール知らないよぉ」
響「自分もわかんないぞ」
私の名前は次元雪歩。
乗らないバイクをレッドバロンに売った女…
今日は売上金を頂くためカジノに忍び込んでいます。
ハルルパンはスタッフルームから侵入して金庫へ
私達二人はいつも通りホール内で待機しています。
雪歩「大富豪とかないのかなぁ…」 キョロキョロ
響「UNOだったら得意なんだけどなぁー」
雪歩「あ、アレだったらできるかも」
むかーし、一度だけお父さんに賭場に連れてってもらったことがあったんですけど
その時は半丁賭博だったり花札だったりで、こことは全く雰囲気も違っていました。
客1「レイズ$20」 カチャ
客2「…コール」 カチャ
響「なぁ、ポーカーっておでこにくっつけるんじゃないの?」 ヒソヒソ
雪歩「私もそう思ってた…」 ヒソヒソ
響「とりあえず前の人のマネしとけばいいか」 ヒソヒソ
雪歩「そうだね」 ヒソヒソ
結局最後までルールがよくわかりませんでしたけど
ハルルパンが盗んだのより稼げたのでよかったです。
また来週!
~第三十三話~
響「次からは相手を見て喧嘩を売るんだな…」 ギロッ
チンピラ「ひ、ひぃ~!」 ダッ
チンピラ「に、逃げろォ~」 ダダッ
自分、石川響ェ門。
ヘビ香に冷凍マウス食べさせる時ハム蔵が微妙な顔をするのを見逃さない女さー…
今、休暇で千早ェ門師匠と温泉宿に来てるんだ。
さっきチンピラに卓球勝負挑まれたけど
1体2のハンデ付きで軽く蹴散らしてやったさー!
千早「さすがね、響ェ門。もう私から教えることは何もないわ」
いままで何も教わった覚えはないけど、師匠に褒められると嬉しいぞ!
響「ちょっと汗かいたから温泉入ってくるさー」
千早「そう、私は部屋に戻ってるわ。」
ここの温泉あんまり有名じゃないから、どちらかというとお得意様が多くて
時期にかかわらず結構すいてるからお気に入りなんさー
脱衣所に着いたぞ。
おや、誰か一人既に入ってるみたいだな。お邪魔するぞー
ガララッ
やよい「はふぅ…良い湯ですー…」
ガララッ ピシャッ
な、ななななんでとっつぁんがここに!?
マズイぞ!気付かれる前に逃げないと!
千早「あら、早かったのね……どうしたの?血相変えて」
響「ハァハァ…じ、実は…」
急いで千早ェ門師匠に事の次第を伝えたさー。
千早「そう…ヘッドホンつけててよく聞こえなかったけど、大変そうなのは分かったわ。」
千早「…これを、持って行きなさい」 カサッ
そう言って千早ェ門師匠はナプキンを一枚手渡してきた。
響「違う、そうじゃない」
急いで私服に着替え、荷物をまとめて部屋を出ることにしたぞ。
でもまあ…そのまま逃げるのもなんか悔しいから
とりあえず脱衣所まで戻って
パンツだけ盗んで帰った。
また来週!
~第三十四話~
春香「ここが奴らのアジトってわけだね…」
響「なぁハルルパン、ホントにやるのか?」
雪歩「もう、あんなのあげちゃえばいいのに…」
こんにちは。ハルルパン三世です。
先週全て深爪してしまいました。
昨日、初代フリーメイソンが隠した財宝の在り処を示す石版を盗みに
マサチューチェッチュ国立美術館に忍び込んだんですが
同じく石板を狙っていた別の強盗団にまんまと奪われてしまいました。
今日はそれを奪還しに、敵のアジトまでやって来たってわけです!
春香「やられたらやり返す…」
雪歩「…」
響「…」
春香「…」
雪歩「…」
響「…」
春香「さ、行こうか」 ザッ
雪歩「え? …う、うん」
響「そ、そうだな…」
敵のアジトは外見は普通の事務所を装っていますが
きっと内部には色々な罠が仕掛けてあるに違いありません。
慎重に足を進めていきます。
響「…やっぱり中も普通の事務所にしか見えないなー」 キョロキョロ
春香「きっとどこかに隠し扉とか隠し金庫とかがあるはずだよ」
怪しい所はないか、内部をくまなく探します。
雪歩「あっ!」
雪歩がキッチンで何かを見つけたようです!
行ってみましょう!
雪歩「これ、すっごく高いお茶っ葉だよ!いいなー…貰って帰ろ」
知るか。真面目に探せ。
響「わっ!」
お、今度こそ見つかったかな?
響「これ欲しかったゲームの数量限定版だ!すごいやつだぞ!やったー!」
ヤフオクで買え。やる気あんのか。
春香「もう~みんな真面目に探してよー!」 ブンブン
響「っても、もう探すところはほとんど探したしなー…」
雪歩「特に罠も張ってなかったし…ねえハルルパン、本当にアジトここで合ってるの?」
春香「合ってるよ!」
間違えてました。
また来週!
~第三十五話~
美希「しーあわっせはー♪あーるいってくるの♪」
雪歩「うふふ…美希ちゃんごきげんだね」
やっほー、ミキだよー。
昨日自転車壊れたの。やんなっちゃうの。
だから今日は気晴らしに雪歩とお買い物してるの!
雪歩「あ、クレープ屋さん」
美希「あ、ホントだー。あんなところにあったんだ」
雪歩「なんか見てたらお腹すいちゃった。買ってきてもいい?」
美希「いいよー」
本当はミキも食べたかったんだけど
服買いすぎて、あと50円しか残ってないから遠慮したの。
雪歩「あれ…100円足りない」 チャリリン
雪歩の財布を見たら300円しかなかったの。ありえないの。
雪歩「うぅ…これじゃあ買えないよ。調子に乗ってモータスクレイパーなんか買うんじゃなかった…」
そんなもんいつ買ったの?
美希「しょうがないなぁ。ミキのお金貸してあげるの」
雪歩「ホント!?ありがとう美希ちゃん!」
また来週なの!アハッ☆
今日はこんだけ
ネタ切れ感ハンパないですがまた次回!
~第三十六話~
P「…そうか、コイツもシロだったか…」 パタッ
やよい「…はい。残念ですが…」
P「………私の、負けか…」 ギシッ…
こんにちは、銭形やよいです。
好きな言葉は公務執行妨害です。
最近、ハルルパンがサボっているのでとても退屈です。
なので、ここのところ暇つぶしにずっと長官とオセロをやってるんですが…
P「これで、0勝46敗0引き分けだな…」 キュッ
やよい「…」
正直…ちょっと弱すぎて相手にならないかなーって…
P『次は四つ角ハンデで頼む』
昨日の長官の言葉です。
そしてこのザマです。
やよい「あの…長官の得意なゲームってなんですか?」
P「同情はいらん」 グスッ
やよい「い、いや…あの、たまには別のゲームもやってみたいかなーって…」
P「…」
やよい「…」
P「…」
やよい「…」
P「…将棋なら得意だ」
やよい「将棋…ですか。駒の動かし方くらいなら分かるんですが…」
P「それで十分だ。とりあえず二枚落ちでやってみよう」 ゴトッ ジャラ…
やよい「は、はい!」
やよい「…ところで、『二枚落ち』って何ですか?」
P「上手は飛車と角行を使わないって意味だ。ま、要するにハンデってことだな」
やよい「へぇー…お詳しいんですね」
P「まぁな。自分で言うのもなんだがル・コルドン・ブルーで永世竜王の称号を頂いたこともある。」
やよい「えーせーりゅうおうですかー…なんだか分からないけど強そうです!」
P「ま、遠い昔の話だ…」
勝ちました。
また来週!
~第三十七話~
男「ヤツは殺しても構わん!ノートを奪い取れ!」
手下「死ねェーッ!」 ドガガガガ
手下「まてオラァー!」 ドガガガガ
雪歩「ひぃーん!こっち来ないでくださーい!」 ダッ
こんにちは、次元雪歩です。
『101匹わんちゃん』ってタイトル見ただけで鳥肌が立ちますよね。
オープンカフェでポエムを書きしたためていた所を、いきなり彼らに襲われてしまいました。
彼らが狙っているのは、ピラミッド秘密の財宝に関することが書かれているという幻の文献
通称「クフ・ノート」と呼ばれるものです。
先週私達が研究施設に忍び込んで手に入れたのですが、
彼らも手に入れようとしていたようで、ここのところずーっと追いかけられちゃってるんです…うぅ…
雪歩「えい! えい! 当たれっ!」 パンッ パンッ
男「怯むな!ヤツはノーコンだ!構わず行けぇ!」
手下「おうッ!」
手下「次元雪歩ッ!覚悟ォー!」
雪歩「ひぃーん!」 ダッ
男「裏路地に逃げたぞッ!回り込んで挟み撃ちにしろッ!」
手下「おうッ!」
雪歩「あぁっ!」 ガッ
ズデーン!! バサバサッ!!
うぅ…転んじゃいました…これじゃあハルルパンだよ…いてて…
男「ハーハッハッハァー! マヌケめッ!」 ザッ
気が付くと周りを彼らに囲まれていました…ひぃい~男の人がいっぱい…
男「こいつは頂いて行くぞ…さらばだ!」 バッ
そう言うと彼らは私のポエムノートをひったくり
そのまま一目散に駆けて行きました。
また来週!
~第三十八話~
雪歩「あ、そうそう、このあいだ真ちゃんに会ったよ」
春香「へぇー。元気そうだった?」
雪歩「宝石返せって追いかけられちゃった」
私の名前はハルルパン三世。
書き損じ予告状の裏をメモ帳にして使う女…
春香「あれ?宝石返さなかったっけ?」
響「本物失くしたから偽物送ったんじゃなかったっけ?」
春香「そっか。あれどこ行ったんだろうね」
雪歩「美希ちゃんが似たような宝石のブローチ持ってたけど、それじゃないかな?」
春香「あ、そうそう思い出した!美希の誕生日にあげたんだった」
響「なぁ~んだ。そうだったのか」
雪歩「へぇ~、でも誕生日プレゼントに宝石ってロマンチックだねハルルパン」
春香「ん…ま、まぁねー!」
ちょっと粋な演出にしようとして、おにぎりの具にして渡したら
めちゃくちゃ怒られたのは黙っておいた。
また来週!
~第三十九話~
春香「すると、奥の方から髪の長ーい女が現れて…」
雪歩「…」 ブルブル
響「ゴクッ…」 ブルブル
春香「おまえだー!!!!」
響「うぎゃー!!」
雪歩「きゃー!!」
春香「…って。その後、その男の人発狂して死んじゃったんだって」
こんにちは、ハルルパン三世です。
次に死ぬのは、アナタかもしれない…
響「コ…コワすぎるぞハルルパン!」 ブルブル
雪歩「うぅ…もう一人でトイレいけないですぅ」 ブルブル
春香「でさ、この話まだ続きがあって…」
雪歩「ハ、ハルルパン!後ろ…髪の長い女の人が…っ!」 ガクガク
響「ヒィイイイッ!!」 ビクッ
春香「だ、誰!?」 ビクッ
美希「ミキなの」
雪歩「なんだ美希ちゃんか」
響「ビビったぞ」
美希「何してるの?昼間から」
響「いや、だって夜だと怖いし…」
美希「…せめて電気消したら?ムードもへったくれもないの」
雪歩「む、無理ですぅ…」
美希「みんなビビりすぎなの…ありえないの」
春香「美希も参加する?ここからいい所なんだけど」
美希「んー、いいや。ミキそっちのソファでお昼寝するの」 スタスタ
春香「そっか。じゃ、さっきの続きなんだけどね、この後…」
この後美希はとんでもない悪夢を見たそうです。
また来週!
~第四十話~
春香「コイツは必ず頂いて見せる…! ハルルパンの名にかけて!」
響「ハ…ハルルパン…!!」
こんにちは、ハルルパン三世です。
こないだツイッターで犯行予告したら炎上しました。
響「もう3500円もつぎ込んだんだぞ…!いい加減諦めろよ!」
今ゲーセンです。UFOキャッチャーやってます。既に4000円つぎ込みました。
春香「く…ダメか!響ェ門これ両替してきて!」
響「もう…もうやめるんだハルルパン…!そのぬいぐるみに4000円以上の価値はないぞ!」
春香「響ェ門、男にはね…負けると分かってても逃げちゃいけない時があるんだよ!」
響「ハルルパン…何言ってるんだ?」
何言ってるんでしょうね、わたし。
響「両替してきたぞ。でもホントにこれで最後にしてよね…もう付き合いきれないぞ」
春香「分かってるって!この12回分…親のお金より大事に遣うよ!」
響「まったく…こんなぬいぐるみ1個にムキになるなんて情けないぞ」
響ェ門はそう言いますが、たかがぬいぐるみ1個の為に
天下の怪盗ハルルパンさんが踊らされるわけにはいかないのです。
響「もう6500円分踊らされたけどな」
…次!次で決めます!
さあラストチャンスですよ!23回目のラストチャンスです!
響「はい残念でしたー」
春香「……」
響「どうする?あと1000円分くらいなら待ってあげてもいいけど」
春香「……いや、いいよ。私の負け…認めるよ」
響「ホントに?」
春香「女に二言はないよ」
響「25回分のラストチャンスが今更何言ってんの?」
ま、こういうこともありますよね。こういうのは引き際が肝心なんです。
逆に考えたら7500円の出費で済んだってことです。
響「そういや最初『ハルルパンの名にかけて』って言ってたよね?」
春香「あー…なんか言った気がする」
響「引退するのか?」
春香「ま、そろそろ潮時かもね」
という訳で来週からは普通のアイドルに戻ることになりました
さらばハルルパン!
ありがとうハルルパン!
完
以上になります。
後半ほとんどルパン関係なくなってましたが…
これまで読んで下さった方々、本当にありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません