幼女「さwwさwwのwwはwwwさーらさらwwwww」(42)

?「こんばんは……こんな夜更けにわざわざどうも、なのです」

?「え、私ですか? 私はこの世界の支配者――女、とでもお呼びくださいな」


女「『エイプリルフール』、ですか……興味深いですね。ここにもありますよ」

女「《4月1日に行われたすべての発言・取引は無効化される》――って、違いますか?」

女「……ええ。知的生命体の文化は自然淘汰とともに単純化されていき、結果的に似るのです」

女「では『セブンス・セプト・セブンス・デイ』は…………成る程、無いようですね」


女「《全ての発言・取引は正当化され、公表される》……七夕の夜の、呪いの祭です」

ようこそ。ここは"表現世界《エクスプレス・レールウェイ》"です。

ゆっくりしていってください。


・書き溜めは、例の如く存在しない。

・"人物「内容」<br><br>"を、例の如く尊守する。

・多忙のため、しばしば作者は消え去る。


それでは、またのちほどお会いしましょう。

幼女「さwwさwwのwwはwwwさーらさらーwwwww」

男「どうした?七夕はおわったぞ」

幼女「さwwさwwのwwはwwwさーらさらーwwwww」

男「また同じとこ歌ってるじゃねえか」

幼女「さwwさwwのwwはwwwさーらさらーwwwww」

男「もしかして…お前続き歌えないだろ」

幼女「さ…」ギクッ

誰か続きお願いします

>>3,>>4
マジか……やるなら別スレ立ててくれ

今日は寝る。明日ちゃんと続き書く。

わたし「……この世界は、腐りきってしまった。朽ち果ててしまったんだ」

クラスメイト「どうしたの、幼女ちゃん? 灯火が血みたいに紅いよ!?」

幼女「そうだ。全てはこの灯火のせいなんだ!」


灯火「……」

幼女「灯火――持ち主の感情・幸福度を顕す宝珠……」


クラスメイト「……幼女ちゃん?」

幼女「私の願いは――」

例の如く出かけてくる。
闇の組織に追われているもんで……帰ったら書くよ。

俺、ずっと7月はセプテンバーだと想ってたんだ。
でも9月だったんだよォ――許してちょ

幼女「…………みんなは、保育士だのペットショップだの書いてるけど」

幼女「私は、何を願うの?」


幼女「……無いな。じゃあ"世界平和"とでもしておきましょうか」

幼女「"せかいがへいわになりますように"……っと」


幼女「ああ、アホらし。さっさと寝ましょうか」

クラスメイト「ねぇ。幼女ちゃん。私の作った新薬を飲みなさいよ!」

幼女「ッ!?」

幼女「なんのつもり? だいたい貴方も私と同年代の筈――」

クラスメイト「『薬剤師』よ、幼女ちゃん」

クラスメイト「あなたの灯火の紅を、真っ白に染め上げるのが私の役目なの」


幼女「白って……それは死の色……ッ!!」

クラスメイト「ええ。だって神サマが仰ってたんですもの」


クラスメイト「貴方を殺してきなさい、ってね――――」

幼女「くっ…………」バタリ

?「待っておったぞ、"女"よ――」

女?「ちょっと待ってください。私はただの幼j……」


?「女よ、お前の発言は既に影響力を持っている。乱暴な発言は慎むように」

女「はい……ところで、あなたは誰でしょう?」

?「神じゃよ。お前を幼女から女にした愚か者。お前を殺させたあの神サマじゃ」


女「私を誑かすな、この詐称野郎」

神「……もう一度、幼女の姿に戻されたいというのか?」

神「ずっと天界から見ておったのじゃ。この狂った世界を変える人材が現れるかを、な」


神「女よ。お前の願いは誰よりも崇高で尊重されるべき物じゃった」

女「……世界平和、ですか」

神「ああ。じゃから、お前を"㈱神サマ商事"の社員として認めようではないか!」

女「……神が、株式会社だ? そんな神サマが居てたまるか――!?」


神「純白のローブ。聖なる後光《ホーリー・ノヴァ》。ランドセルじゃないほうの天使の羽」

神「そして株主優待券――何を隠そう、私が、この世界の神じゃ」

女「……で、この世界を変えなさい。ってワケね」

神「そうじゃが。ちゃんと給料は払うと約束しよう。歩合制じゃがな」

女「そうです神サマ、世界平和って、具体的に何をすればいいんですか?」


神「簡単に言えば、他人の幸福じゃな。それは名誉でも、暴力でも、なんでもいい」

神「女よ、お前は今日から死ななくなった。何をしようが自由じゃ」

神「たくさん殴られ、たくさん嬲られ、たくさん蝕まれてきなさい」


女「ふざけないでください! あなた、やっぱり信用できないッ!!」

中二病は不治の病ですよ。
天に見定められ、闇の力を宿した患者は定点《ラグランジュ・ポイント》となります。
その日から、世界はその患者をひとつの中心として廻るようになるのです。
次第に、その定点は崩れてゆくのですが……それはまた別のお話。

神『……仏の顔も三度。女としての"幼女"は、あと1度で崩壊します』

神『殴られれば死ぬ。発言の影響力も皆無――世界を、平和にできなくなるのですよ』

女「くっ……!!」

神『それはあなたの望みではない。違いますか?』


神「沈黙は肯定とみなす…………さぁ、行くのじゃ! 人間界へと!!」


女「神サマ、あなたが直々に行かれてはどうでしょうか?」

神「……私はもう、死んでしまったのじゃよ」

女「神サマも案外簡単に死んじゃうんですね」

神「情けない……飲んだら乗るなと言ったのは私じゃろうに――」


女「…………」

神「そもそも、死んでしまえる時点で神としての私の存在意義は薄かったのじゃ」

神「こうして隠居しているほうが、世界のためなのかもしれんな……」


神「ま、女はまだ死んでなかろう。疾く行くのじゃ」

女「はいはーい」

?『幼女ちゃん、起きてよ!!』

女「? 私は幼女ではありませんよ? 私は女です」


クラスメイト「ハァ? 何言ってるの……って! ケガは大丈夫なの!?」

女「怪我――? していないように見えますが……」

女「!?」


女「この弾力のある身体ッ! 穢れの無い心ッ! 凹凸の無い――まぁいいかそれは……」

女「まるで――幼女じゃないか! あの野郎、騙しやがって……!!」

クラスメイト「……幼女、アタマをやられちゃったんじゃないの?」

女「やられたって……誰に…………」


女「もしかして、あなたの新薬に?」

クラスメイト「あれは"精神を弑する薬"よ。もしかして、幼女ちゃんはゾンビなの?」

女「そんな……もし私がゾンビなら、灯火は白色に――」


クラスメイト「白色、ね。マグネシウムの炎色反応とどっちが白いかしら?」

女「やっぱり騙された……私、死んだんじゃん――」

女「じゃあ、あいつは夢だったのかしら――」

クラスメイト「あいつ、って誰?」


女「神サマよ。会ったこと無いの?」

クラスメイト「あ、会ったというか……その……か、干渉? したというか……」

女「…………あいつの話、どこまでが本当なのかしら」


女「ちょっと私を殴ってみてよ?」

クラスメイト「へ?」

クラスメイト「なんで、幼女ちゃんを殴らなきゃならないのさ?」

女「それもそうね……」


女「詰んだなぁ……いっそ私が死んでみよっかな」

女「ナイフで、一発っ!!」


クラスメイト「!?」

女「!?」

女「刺さったし、痛い…………ッ!!」

女「そんな……私、死なないんじゃなかったの!?」

クラスメイト「……いや、死ぬでしょうに。普通はね」

女「私は、普通じゃない……のに――――ぐはっ」


神「……聖なる後光《ホーリー・ノヴァ》」

女「!?」


女「……あれ? 私、死んでないじゃん…………」

クラスメイト「……っ!!」

女「ほらね! 私、死なないんだよっ!!」

クラスメイト「あなた……誰ですか?」

女「へっ? わたし? 嫌だなぁ、私は女――幼女だよぉ」


クラスメイト「幼女ちゃんの死体は、さっき運ばれていきました。自殺でした」

クラスメイト「変な子だったけど、友達だったのになぁ……」


女「ふぇぇ……幼女ちゃん死んじゃったよぉ……」

女「って、どないやねん! ちょっと待たれぃ!!」

クラスメイト「ほら、そこに血の跡が……」

女「……いや、私の血かどうかは分からないけどね」

女「ちょっと、あいつに問い合わせてくる」

クラスメイト「あいつ? 誰ですか?」

女「まぁ見てなさいな」


女「我が身を守護する聖なる光よ――いざ天界へと導くのです!」


女「聖なる後光《ホーリー・ノヴァ》・転移ノ術《トランセノルド》!!」

神「ああ、恥ずかしげなる我が眷属よ。何ぞ用か?」

女「あんたも大概ね……さぁ、全て説明なさい、現状を」

神「……よかろう。では"あんた"を"神サマ"に訂正なさい」


女「了解しました神サマ。では現状を説明しやがって下さい」

神「本当は、女の姿――死なない虚像《ネクロプリファイ》で召喚しようと思ったのじゃがな」


神「ミスったのじゃ。でもちゃんと保険が適用されるからご心配なさらずに?」

女「……本当に株式会社なのですね」

ちょっと昼食《ファーツガート・ィヤパネーズ・ベントゥー》をとってくるます。
質問・誹謗中傷・賛美歌・戯言はこの隙にどうぞ。

神「もう、正真正銘『女』じゃ。『幼女』であったことは隠せぃ」

女「……分かりました。ところで」


神「殴らせ方が分からない、とな?」

女「一応神サマなのですね。仰せの通りです」

神「この世界では、何が感情の指標か?」


女「灯火――!」

神「相手の灯火を見るのじゃ……あとは、努力しだいじゃな」

女「――クラスメイトの灯火の色は……青紫?」

女「青は心配事、赤は怒り……何かあるのかしらね」


女「ねぇ、お嬢ちゃん?」

クラスメイト「……なんでしょうか?」

女「何か心配事でもあるのでしょうか?」


クラスメイト「……幼女ちゃんの事です」

女「……灯火が、赤紫色に変移してるわ」

クラスメイト「あの子、世界平和なんて願って――馬鹿みたい」

女「……っ」

クラスメイト「感情が透けて見えるこんな世界に、平和なんて訪れないのに……!」


女「良くも悪くも、秘め事ができない世界だからね――」

クラスメイト「もちろん、それはそうなんだけどさ……"黒旗"が怖くて……疑心暗鬼になっちゃうの」

女「黒旗? 何それ?」


クラスメイト「灯火が黒色の、大人たちのことよ……!」

クラスメイト「灯火が原色に近いと、標的にされた後、拉致されちゃうんだよ! 知らないの?」

女「……まぁ、噂程度かしら。あんまり信じてないわ」


クラスメイト「お姉さんにとって、子供が生まれるのって、嬉しいことでしょ?」

女「たぶん、誰しもにとって喜ばしいことね……」

クラスメイト「だから、灯火はだいたい黄色なの」

女「……確かに」


クラスメイト「だから、子供はだんだん生まれなくなっていった」

クラスメイト「それに……愛の色は桃色なの。それすらも駄目」

女「っ!! 灯火が赤――紅に……!!」


クラスメイト「このまま、みんな死んじゃうんだよ。大人はね」

クラスメイト「セブンス・セプト・セブンス・デイはその為に作られたんだ」

女「……それって、どういう意味?」


クラスメイト「子供の願いは昔から単純よ。生きたい。そして死にたくない。これだけ」

クラスメイト「だから、わざわざ七歳に願わせたのよ……神って奴は――!!」

クラスメイト「七歳の子供を、大人にする――生存欲求を捨てさせて、崩壊させようってハナシ」

女「そ、そんな無茶苦茶な……!!」

クラスメイト「子供らしくない願い事なんてするから……幼女ちゃんは死んだんだ!!」


女「こんな世界、どう変えろってんだ……神サマ……!!」

神『そいつは今、猛烈に怒っている。その怒りを、自分に向けさせるのじゃ!』

女「自分に、って…………」


女「…………幼女ちゃんに"世界平和"なんて教えたのは、この私よ! 文句ある!?」

クラスメイト「……!! 貴方…………ッ!!!!」

女「嗚呼、こりゃ死んだな…………」



女「死んで……無い?」

クラスメイト「」

女「むしろクラスメイトが死んでるっ!!」

女「…………」

女「説明しやが……説明してください、神サマ!」

神「腐りきったこの世界で、何を信じればいい? 既に教えた筈じゃ」

女「……そう! 灯火ッ! 私の灯火は…………紅?」

神「赤は、怒りの色。そして、今死んだ者の色をお前が引き継いだんじゃ」

女「じゃあ、この怒りを抱え続けてずっと生きろっての!? そんな殺生な……!!」


神「アレを使うのじゃ、アレを、な」

女「アレ、って……! アレか! 分かりました!!」


女「内なる光よ、我が身に纏わる紅の"憤怒"をとり祓い給え!」

女「聖なる後光《ホーリー・ノヴァ》・浄化《トレアトメント》!!」

女「……?」

神「アタマの回転が速くなったな……だんだん私の眷属としての命が芽生え始めているのじゃな」

女「……私は、何をしていたのでしょうか?」


神「何を言うておる。世界を救っていたのじゃ」


女「なるほど! 分かりました! 行ってまいります、神サマ!!」

女「――!」

神「そう。負の感情の連鎖を、無理矢理止めるのが、お前の使命なのじゃ……」

――――
前章・完
――――

OKです! DEMPAバリ3です!!

――残念ながら後章もありますよ――

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