ジラ「...ついにこの日が来まシタ!」
ジラ「ゴジラさんの友人を交えての飲み会の日デス!」
ジラ「私という偉大なゴジラをアピールするチャンスデス!」
ジラ「張り切っていくしかありまセン!」
ジラ「いざ、店内へ!」
ジラ「いらっしゃいマース」
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ゴジラ「なんだその妙な挨拶は」
ガメラ「なんか面白そうな方ですね」
モスラ「こんばんは、ジラさん」
ジラ「こんばんはデース!私が最もスリムで美しいゴジラのジラデース!!よろしくデース!!」
ゴジラ「言っておくが貴様はゴジラではない。...すまんな、こういう奴なんだ」
ガメラ「いえいえ!賑やかになりそうで良いじゃないですか!」
モスラ「私も右にに同じ、です」
ゴジラ「ありがとうな」
ジラ「主役の私も来たことデスシ!どんどん飲んでいきまショウ!」
ゴジラ「何言ってんだお前は...まだ来てない奴がいるんだよ」
ジラ「誰デスカ?」
ゴジラ「もうじき来ると思うぞ?ほらさっきから...」
ズシン ズシン ズシン
ジラ「な、何ですか...?」
訂正
×ジラ「な、何ですか?」
○ジラ「な、何デスカ?」
ドオオオオオオン ←ドアを吹っ飛ばす音
ジラ「な、な、何デスカ!?」
ゴジラ「お、来た来た。紹介しよう、お前の後輩のギャレゴジ君だ」
ギャレゴジ「ど、どうもッス...」ヌウーーーン
ジラ「」
ガメラ「これはまた...なんというか...」
モスラ「すごく...大きいですね...」
ゴジラ「ギャレゴジ君はシリーズでも一番でかいし体格ががっちりしてるからな...威圧感があるよな」
ギャレゴジ「いや、そんなことは...」
ゴジラ「そこのマグロを見てみろ、水揚げされたみたいじゃないか」
ジラ「」ビクン ビクン
ジラ「...ッハ!!気を失ってマシタ...」
ギャレゴジ「大丈夫ッスか先輩?」ヌウーーーン
ジラ「も、勿論デス!私はあなたの先輩デスシ?後輩に対してビビるトカ?ありえまセンシ?」
ゴジラ「そんな下らんことで意地を張らんでも...ほい、ギャレゴジ君そこ座ってね」
ギャレゴジ「ウス」ズウウウン
ゴジラ「てな訳で、ギャレゴジ君がひとまず無事公の場に登場できたということで、ここは一つ、乾杯と行こうじゃないか」
ジラ「私の歓迎パーティーじゃないんデスカ!?」
ゴジラ「じゃあそれもかねて乾杯するか!」
ジラ「扱いがぞんざいすぎマス!」
ガメラ」「なんや缶やで仲がいいよなあ」
モスラ「何はともあれ、こうして最新作公開おめでとうございますゴジラさん、ギャレゴジさん」
ガメラ「俺からも。一年とちょっと前ですかね?俺らにぼやいてきたのは」
ゴジラ「ああ、そんなこともあったな...」
ジラ「何デスカ?何の話デスカ?」
ゴジラ「お前達みたいな若造は知らなくて良いの!!」
ジラ「何デスカー?気になっちゃいマスネー?何なんデスカネー?」
ゴジラ「うわ今日のお前すっげぇムカつく」
ジラ「何デスカー?まさか完全復活出来なくてしょぼくれちゃってたんデスカー?」
ジラ「ンー、誰かが出れば完全復活な気がしマスネー?誰でしょウカネ?身軽なア・ノ・k」
ゴジラ「ジラシックパークでもやってろ」
ジラ「何がジラシックデスカ!!」
ワーワー ギャーギャー
ガメラ「...盛り上がってますね」
モスラ「ゴジラさん世話好きだから...」
ギャレゴジ「...じゃあ改めて、こんばんはッスモスラさん、ガメラさん。自分は...」
ガメラ「そんな固くならないでくださいよ!」
モスラ「こういった空間では楽しむのが先決ですから。ね?」
ギャレゴジ「...ウス」
ギャレゴジ「お二人は、ゴジラさんとは長いおつきあいで?」
ガメラ「俺は長いと言えば長いけど、共演した訳じゃないし...飲み会くらいでしか話す機会もないし。その点、モスラさんなんか長いですよね」
モスラ「確かに長いですねえ...思えば長い長い道のりでしたよ...」
ガメラ「うわ、ババくさっww ...ハッ!?」
鎧モスラ ズゴゴゴゴゴ
ガメラ「ちょ、待ってください無防備に鎧はちょっtああ近い近いぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!」ズギャシャーン
ガメラ チーン
モスラ「ふう、乙女に失礼なこと言いますね」
ギャレゴジ(乙女...?)
モスラ「失礼なこと考えてませんか?」
ギャレゴジ「まさか、HAHAHAHA...」
モスラ「...」
ギャレゴジ「HAHA...」
モスラ「...」
ギャレゴジ「申し訳ございません」
モスラ「...まあ、今回は許します。今度は許しませんからね」
ギャレゴジ「肝に命じておきます」
モスラ「それで、付き合いの長さを聞いてきたのはどうしてですか?」
ギャレゴジ「ああいや、今回、自分は原点回帰をテーマにして作品を作ったので...」
モスラ「...」
ギャレゴジ「今回の作品が本当に原点回帰と呼べる者だったのか...自分だけでは判断出来なくて。だからやっぱり日本の方の反応をぐおっ!?」ドシン
ジラ「後輩クン~、飲んでマスカ~?」プーン
ギャレゴジ「先輩、超酒臭いッス...」
モスラ「これは...」
ゴジラ「だからやめろってったのに...」
モスラ「ゴジラさんこれは...」
ゴジラ「天下の怪獣王様に酒で勝負を挑むなんざ千年竜王になって出直してこいってんだ」
モスラ「ああ、そういう」
ジラ「後輩クン!まだまだ飲んでまセンネ!」グイグイ
ギャレゴジ「ちょ、先輩...」
ゴジラ「さて、ここからは本題に入ろう。最新作ゴジラについてきちんと怪獣王様々が評価してやらんとな」
ゴジラ「だから...なんだこのボロ雑巾」
モスラ「さあ、どこかの失礼な亀さんじゃないですか?」
ゴジラ「...ハア。おら、起きろガメラ、オイ」
ガメラ「はっ!!俺はいったい...」
ゴジラ「今作品について話そうぜ。おら、仕切り直しだ」
ガメラ「はい、了解!」
モスラ「あの二人は放っておいても?」
ゴジラ「別に良いだろ。先輩後輩での絡みも重要さな」
ここから先はネタバレを含みます。
>>1の主観も勿論入るので、それを把握した上でお願いします。
ゴジラ「さて、まず今作の描き方としては、ゴジラに焦点を当てたというよりは、そうした脅威に直面する人間の姿に焦点を当てているように感じたな」
モスラ「つまりは...ヒューマンドラマ?」
ゴジラ「いや、しかし今作は同時に俺への讃歌であるとも考えている。これについては後で話すかな...」
ガメラ「この作品のゴジラさんってどう生まれたんでしたっけ?」
ゴジラ「この作品の俺は自然の調和とかそういうもんを維持する、地球の頂点の生物として描かれているみたいだ。だから具体的な出自は明らかになっちゃいないさ」
ガメラ「なるほど。ある意味俺に近いですね」
ゴジラ「ストーリーをだらだら話すのは面倒だし長くなるから割愛するけど、そう言ったゴジラの描き方には監督なりの愛を感じたな」
モスラ「監督はゴジラのファンだっていってましたね」
ゴジラ「監督は今までのゴジラ作品が、ゴジラが好きだから、変な所で妥協は出来ないしする気もない。監督はアメリカという社会の仲で育ってはいるが、そういうのはこういう場面では関係ないんだと思ったよ」
ゴジラ「好きじゃなきゃ妥協してしまう、投げやりになってしまう。日本でゴジラが作れないのは、そうしたゴジラ愛を作品に反映出来る監督がいないのかもしれないな」
ガメラ「それってつまり、ゴジラさんが完全には日本に根付かないってことですよね」
ゴジラ「ま、そうかもな」
ゴジラ「次は要所要所の評価点を見てきたいと思う。正直序盤のヒューマンドラマだけで>>1は泣きかけたが、ここではあくまでゴジラに焦点を当てるぞ」
ゴジラ「今作で評価したい点はまず強さ!俺の強さ!やっぱこうじゃなきゃなあ!」
ガメラ「うわ、びっくりした。そんな強かったんですか?」
ゴジラ「いや、特別強そうな描写があったわけではないが...少なくともミサイルはへでもなかったみたいだ」
モスラ「あー、その方がゴジラさんらしいですね」
モスラ「何されても猪突猛進!って感じですね」
ガメラ「前作ではミサイルで倒されますもんね...合掌」
ゴジラ「大事なのは俺が強いこと、死なないこと、不滅であることなのはお前らもわかるよな?」
モスラ「ゴジラさんは原爆や行き過ぎた科学への警鐘...あとは人間の驕りに対する自然の怒り...まあ解釈方法はこんな所ですか?」
ガメラ「もしそれが倒されるなんてことがあったら、そうした警鐘など全てを否定することにつながりますよね」
ゴジラ「初代の作品ですら、"あれが最後の一匹だとは思えない" といった意の言葉もあるしな。それに初代においては、せっかくゴジラを葬り去った兵器がもう二度と作れないってのもミソだな」
モスラ「たとえどんな作品でも、それだけはなんとかしてましたからねえ」
ガメラ「それがミサイルで倒されるなんてことがあっていけないのは、まあ当然と言えますよね」
ゴジラ「そそ、だから俺はあいつをゴジラとは認められないんだが...分かってくれてるのかなあ」
ゴジラ「ま、今作ではそれがなくて俺も安心だった訳だ」
ガメラ「ああ...俺もミサイルがきかなくなればなあ」
モスラ「...正義の味方って何かと理不尽にボコられて、理不尽に勝ちますよね」
ゴジラ「それはお前達が愚痴っていいことではないと思うなあ」
ゴジラ「次だ。それは何と言っても熱線だよ熱線!」
ガメラ「ああ、放射火炎放射熱線...今作では何だったんですか?」
ゴジラ「劇中で名前は出てこなかったが...そうだな、青くて細い火炎放射って言ったら良いかな」
モスラ「?」
ゴジラ「あんな感じ」
ギャレゴジ「すみません先輩!!」ボゴゴゴゴゴ
ジラ「NOOOOOOOOOO!!!!」ズドーン
ガメラ「今回のは日本で見たどの熱線とも違いますね」
ゴジラ「そう!相手を押す能力がある訳ではないし、物質にあたって大爆発を起こす訳でもない...」
モスラ「日本の特撮じゃあ光線とかは当たったら爆発するのがミソですもんね」
ゴジラ「それが今作ではないから、まあ嘔吐に見えるシーンもあるんだが...」
モスラ「AUTO?」
ゴジラ「いや、何でもない、小さなことは気にしない」
ゴジラ「さて、次は敵怪獣の話をしたいんだが...ギャレゴジ君、こっち来いよ!」
ギャレゴジ「いや、でも先輩が...」
ゴジラ「炙りサーモンは気にするな!多分大丈夫だ」
ギャレゴジ「それじゃ、失礼します...」ヨイショ
ゴジラ「さて、敵怪獣の武藤だが」
ギャレゴジ「違います、MUTO(ムートー)です。武藤遊戯みたいに言うのやめてください」
ゴジラ「そう!その瀬人だが」
ギャレゴジ「せめて遊戯にしてください、知っててやってますよね?」
ゴジラ「その武藤は雄雌があってな?雄には羽根がついてて小型、雌は羽根を持たないが大型だ」
ゴジラ「この二匹復活して、こいつらが核を餌にしながら交尾しようとする訳だが」
ガメラ「まあ、自然界ではありそうな光景ですね」
モスラ「でもその二匹、突然復活した訳ですよね」
ゴジラ「そう!それで自然の調和を戻そうと俺が現れる訳だが、それは追々」
ゴジラ「この武藤なんだがな、電磁パルスを武器として使うことが可能で、これによって機械を使えなくして人間をバッタバッタと殺していく訳だな」
ガメラ「人類最悪の敵ですね」
ゴジラ「雄が人間に隔離されてたこともあって、武藤はたくさん人を殺していく。そういった描写がこの作品では多いな」
ギャレゴジ「雌も軍人パックリしてましたもんね...」
ゴジラ「この作品でゴジラはこの雄雌と対決する訳だが...2対1でなおかつ片方は飛行...意外と苦労してたな」
ギャレゴジ「流石にキツいッス...」
ゴジラ「だが見ているこっちとしてはある意味安心してたがな。ギャレゴジ君がボコられるのは辛かったが...所詮相手の持つ技は電磁パルス」
ガメラ「どう考えても決定力不足ですね」
モスラ「肉弾戦オンリーでゴジラさんが絶命するのって想像出来ません...」
ゴジラ「まあ、見事に武藤は両者絶命する訳だが至極当然の話だな」
ゴジラ「俺様が出向いてれば数分で片付けたものを...」ニヤリ
ガメラ「俺はどうですかね?勝てますよね、俺元祖地球の守護神ですし!」
モスラ「元祖かどうかは疑問ですけどね」
ゴジラ「総評。まあ決して悪い作品でなかったと言える。日本のゴジラよりも一般受けするだろうし、分かりやすいからな」
ゴジラ「ゴジラファンの方が全くをもって楽しめない、なんてことはないんじゃないか」
ゴジラ「 "ゴジラ" を名乗っても恥じることはないな」
ガメラ「お、好感触ですね」
モスラ「ギャレゴジさん、良かったですね」
ギャレゴジ「はい!」
ゴジラ「ただし!勿論しっかり駄目だしはする」
ギャレゴジ「う...」
ゴジラ「まず一つ目。俺が出ない」
ゴジラ「本っ当に出ない」
ゴジラ「いや、確かにその分最後盛り上がるんだけれども」
ゴジラ「武藤のが時間的には長く出てただろう多分...」
ガメラ「うわあ」
モスラ「辛いですね、それ...」
ゴジラ「まあしかし、これがギャレスなりのやり方なのだとしたら、それは目をつむっておこう...」
ギャレゴジ「ほっ」
ゴジラ「だが!もう一つのほうは超大事だ!」
ゴジラ「心して聞けよ」
ゴジラ「もう一つ目。それは俺の描き方だ」
ガメラ「あれ?でもさっき良いみたいなこと...」
ゴジラ「この作品で俺は自然の調和を維持する者として描かれてると言ったな」
ゴジラ「それゆえ武藤を倒すと」
モスラ「ですね」
ゴジラ「その設定にはまあ別に深くは突っ込まん。だがな...」
ゴジラ「この作品では、俺は "人間のヒーロー" すぎるんだよ」
ゴジラ「確かに、今まで幾度となく間接的に人間を助けてきたことはある」
ゴジラ「だが俺はその分人間を殺してきたし、人間も俺を殺しにきた」
ゴジラ「この作品の仲では、俺が人間を殺す描写は少ない。その上人間が俺を殺そうとする描写も少ない。人間がいる建物を平気で壊すような描写も少ない」
ゴジラ「結果として、この作品で俺は人間に明らかに利益を与えている」
ゴジラ「それは果たして "原点回帰" なのか?」
ゴジラ「俺は人間への警鐘ではなかったのか?このゴジラは何の象徴なのか?ただの自然界の神に成り下がったのか?という疑問が生まれたし、」
ゴジラ「もし俺が自然界の調和を保つ存在なら、何故ゴジラは人間を襲わない?人類は自然と調和して生きているのだろうか?」
ゴジラ「そういった疑問も生まれてくる」
ギャレゴジ「...」
ゴジラ「二作目の製作も行われているようだな」
ゴジラ「この作品は60周年お祭り作品で、ゴジラへの讃歌としてとらえてこれらの点に目をつむるが...」
ゴジラ「もし二作目で、ゴジラがただ人間のヒーローとして扱われるなら」
ゴジラ「それはもう、日本の失敗の繰り返しにしかならない」
ゴジラ「ゴジラは、衰退する」
ギャレゴジ「...」
ゴジラ「...ま!ここまで駄目出しはしたが、勿論期待もしている!日本でゴジラを続けられないのは残念だが...アメリカがネクストジェネレーションとして立ち回るのもまた運命」
ゴジラ「だから二作目、楽しみにしてr」
モスラ「ゴジラさん、ギャレゴジさん息してないです」
ゴジラ「えっ!?なんで!?」
ガメラ「そりゃ大御所にこれだけ言われたらねえ...」
ゴジラ「ガメラ!電磁パルスで心臓を!」
ガメラ「無理だしそれは武藤です」
こうして、飲み会は中止となった。
数日後
ガメラ「ゴジラさん、やっぱ言い過ぎですよ。落ち込んでましたよ」
ゴジラ「期待の裏返しって奴よ」
ガメラ「だとしても...」
モスラ「まあ、でも物事が良い方向に向いたときも、後ろを向いて自分の足跡を確かめることは...迷子にならないためには大事なことですよね」
ゴジラ「もし俺が日本で迷子になっているのなら、あいつには迷子になってほしくない」
ゴジラ「そしていつか...迷子の俺を見つけてくれると嬉しいな」
モスラ「...ふふっ、そうですね」
一方、ギャレゴジにあっけなくやられたジラは
ジラ「放射熱線!放射火炎!放射熱線!」シュバッ シュバッ シュバッ
放射熱線系を習得しようと躍起になっていた
おわり
はい終わり
色々あって見に行けず、昨日ようやく見に行きました
まだ足らない所があると思うのでもう一回見たいと思っています
今回の作品、監督の愛が随所に見える良い作品だと思います
だからこそ、何が足りないのか、何が良いのかもっとしっかり考えていきたいですね!
ちなみに前作?
ゴジラは復活するのか
マグロ「私もゴジラデース」ゴジラ「」
ミニラ「パパー」ゴジラ「解せぬ」
ゴジラ「[たぬき]に抜かれた?」
かな
HTMLは明日やります、では
ゴジラ「ドラえもんに抜かれた?」
saga入れ忘れた
乙~
人間がゴジラを勝手に英雄視してるだけで、ゴジラはなんとも思ってないんだよなぁ…
あとゴジラが人間を襲わないのは、人間の火力が無力過ぎて反撃する気も起きないからだよ。核の直撃を最低1ダース防いでるゴジラにとっては、ミサイルも戦車砲も艦載砲もハエの羽音に過ぎない。橋でのうざがり方なんてモロにハエを払う感じだったし
乙でした。
>>61
その解釈だと、いかにスーパーメカコジラやMOGERA、スーパーXシリーズがゴジラにとってどれだけ目障りだったかよくわかるな
乙!
まるで日本の自然神のように超然的になったのは良いんだが、その為に人間への積極的な攻撃も無くなったのはなかなか不安でもあるな
しかし、見た時は「露骨にヒーロー視せずに畏怖の感じも出してて悪くないじゃん」と思ったが、同じように思った人はなかなかいないみたいだなぁ
>>62あれらはゴジラぶっ[ピーーー]為に天文学的な金をぶち込んで作った変態兵器だからね。スーパーX2の超耐久性なんて「お前ホントに戦闘機かよ」レベルだし
あと自然界の神程度って言っても、ゴジラが「アメリカ映画」で「絶対に抗い様の無い自然界の神」になりえたって事は、実はアメリカ映画にしては凄い事なんだよね
今までのアメリカ映画は「自然」や「外敵」を、人間が克服すべき障害物とばかり見てきた
竜巻も、山火事も、深海からのなんやかんやも、宇宙人や異次元生物や悪魔さえも、アメリカパワーと人間の潜在能力でなんとかしてきた
鬱映画の「ミスト」はアメリカ軍が時空の穴を閉じて怪生物を根絶したENDだし、「クローバーフィールド」もアメリカ軍の焦土作戦が炸裂して破壊者は死んだ
「ハルマゲドン」は人間の勇気という名の潜在能力で隕石ぶっ壊したし、「宇宙戦争」も人間の持つ「微生物への抵抗力」を、宇宙人が持っていなかった為に、宇宙人は自滅しておしまい
でもゴジラは違う
ミサイルは効かない。マシンガンは当たってるのかも分からない
核をぶつけても刺の一つも剥がれない
ロケットランチャーなんてムートーたんにさえ空気扱いされる始末
しかも最後の作戦もボロボロに崩れて、メガトン級の核もムートーの卵に反応物質吸い取られて、ヘリコプターのひとつも焼けない豆電球になった
最終的には自然の神たるゴジラを崇めて、ろくに攻撃もせずに、ただ静かに帰ってくれる事を願ってゴジラを見送る始末
ここまで人間を無力に書いたアメリカ映画ってそんなに多くないよ。ましてや敵対者を「乗り越えられない者」と捉えて倒す事を諦める(人間全員が諦める)なんて、アメリカ映画界初と言ってもいい
「最後は勝つ」なアメリカ映画を否定した今回のゴジラは凄い功労者だと思う
>>64
人間全員が無力ならヒューマンドラマを挿入しないでしょ
飽くまで人間とゴジラの共闘って形で描きたかったんじゃないの?ゴジラが戦力の99割だとしても
渡辺謙と米軍の口喧嘩って旧来のゴジラ映画のようにするか今作のゴジラニアリーイコール人間にするかのメタファーだろうし
>>67
「絶望的な力の差を前に無力な人間はいかにあがくのか」だから無力な人間を描くためにもヒューマンドラマは要るだろ
最後だけまるで共闘したようになったのはそれこそゴジラが追い詰めたデストロイアを自衛隊がトドメを刺したりキングギドラを倒されて未来人の計画が狂ったりとかそういうのと一緒だろ
おおお...なんか色々考えてる人がいて嬉しいな
ただ物語のラストにニュースで「怪獣王は英雄か?」ってやってたのがなんとも
次の作品でゴジラと怪獣が戦うことになったとき、「ゴジラを頼れば大丈夫」になりそうなのがちょっと不安ですね
今回のゴジラはほんと残念だったわ
ただのアメリカ映画でゴジラ映画ではなかったもん
ゴジラで核ミサイルが爆発とかあり得ないだろ…そこは主人公がちゃんと止めろよ
>>70
今回の核の扱いは「あ、やっぱアメリカだな…」ってなった
ビキニ湾の水爆でゴジラが生まれたっていう真っ黒いモノを正当化する手段に変えて、挙げ句ゴジラに核を使うとか
監督は女優に「オリジナル版初代ゴジラ見たきゃ見ても良いけど、参考にならんよ?」っていう位だから、アメリカ編集版と初代以降のファンなんだろう
エメゴジはゴジラは紛れもなく核の被害者ってのを描いていて良いと思うんだけどな
息子はちゃんと口から吐ける様になったし、日本で死骸を利用されたメカエメゴジと戦うとかやるし
>>72
この映画の内容や流れはなんでも核で片付けてきたこれまでのアメリカ映画を痛烈に批判していて反核を訴えていると思うんだが、肝心のゴジラ自体が反核の化身ではなくなったのはやっぱ残念だよね
ゴジラもムートーも核が使われなければ地上に現れなかった災厄で、その点はゴジラの存在そのものから完全に反核の要素が無くなったとは言えないんだがなんともな
怪獣王は英雄か?でかなりがっくりきたな
ゴジラは英雄か?悪魔か?だったらまだ…
懐古的だけどこれはモンスターパニック映画であって怪獣映画を期待していた自分には…てな印象だった
(ところで「英雄か?」じゃなくて「救世主か?」じゃね)
>>72
確かにビキニ湾の水爆の件には、核に対する肯定という意図はあると思う
でも映画というのは総合芸術であって、ワンシーンのみを切り取ってメッセージを汲み取る物じゃない。今作の核に対する意図は以下の通り
・ビキニ湾水爆実験はゴジラを倒すため←核を肯定する映画的表現
・核は怪獣への切り札だという軍の考え←核を肯定
・原発に引き寄せられてムートー出現←核を否定
・核がゴジラに効かない。むしろ養分になる←核を否定
・核廃棄物と核の放射能はムートーにとっても餌←核を否定
・エネルギーを吸い取られた核爆弾の威力はズタボロ←核を侮辱
・核を解除出来なかった主人公←核を否定
・映画全編を通して良いところが無い核爆弾←核を否定
今作の核はゴジラの強さを引き立てる要素であって、映画全体での核の扱いはむしろ酷い方だから、今作は核を肯定する内容じゃなく、核を否定的に捉えている作品と言えると思うよ
まあビキニ湾の件の後で、核でゴジラとムートーを倒していたら結果は逆だっただろうけど
あと核に対しての真っ直ぐな批判(映画内で核はいらないと発言するか、それに類する直接的表現等)が出来ない理由は、簡単に言えば「アメリカの原子力委員会と軍産複合体がクソやかましい」からだと思う
ゴジラ愛を徹底的に貫いた結果、彼らに難癖をつけられて「映画が公開出来ません」になるよりは、ゴジラ愛を10パーセントばかし抑えて「映画を公開出来ます」にした方が良いって、今作の製作委員会とギャレスは考えたんでしょ
>>77
シリーズ映画の最初は世界観紹介と人物紹介的な意味合いが強いから、いきなり映画の本質は出さないんだよね
バットマン三部作もビギンズは普通だったし、トランスフォーマー三部作の一作目も、可も無く不可も無くって作りだった
というかいきなり映画の本質をお客さんに見せちゃうと、シリーズファンはまだしも新規さんは引いちゃうんだよね
熱烈に愛を語るオタクを一般人が気味悪がるのと同じで、愛を語るにも段階があり、歩調を合わせる必要がある
それをギャレス監督は分かってるから、普通の映画ファンにも分かってもらい易く、かつ怪獣映画にも比較的馴染みやすい「恋愛要素」と「家族の葛藤」を盛り込んだんだと思う
先鋭化されたファンはコンテンツを洗練された方向に導くけれど、それと同時に他者を排斥して、コンテンツ自体を人目の届かない雲の上に持って行ってしまい、コンテンツ人口を激減させて作品を潰してしまう
そんなウルトラマンとガメラが渡った道から、ゴジラだけでもギャレスは脱出させてあげたかったんだろうね
>>64>>83
アメリカの「僕らの切り札核兵器」チックな行動をコケにしているって感じだね
核の脅威というより「核に頼るしかできないのかアメリカは?」みたいな
あの映画の中でのアメリカ軍、ひいては民衆はゴジラに脅威としてみなされることもなく戦いに決定打も与えず
ただ振り回された挙句マスコミが「救世主か!?」と騒ぐ
良く考えると個々の人間は頑張っているが国単位などの全体でみると
ゴジラへの賛歌というより勝手に怯え戸惑い褒め称えているとびっきりの愚か者たち
そういった意味でアメリカ流に文明への警鐘を鳴らすという形はとれているのかもね
まあゴジラ世界の日本や自衛隊が化物揃いだったからそういった印象になってしまうのかもしれないけど
ところでSS内でムートー夫妻が呼ばれなかったのは
やっぱり呼んだら最後、2匹でイチャついててさぞウザいからだろうかww
ムートー♂「音波!暴力!SEX!」
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