科学者「ちくしょう、あいつら」
科学者「学会の懇親会で”やっぱりロボは美少女だよ”って言っただけで……」
会員A『は?二脚?それ、不整地で安定して砲撃できんの?下半身は六脚が究極かつ至高にして唯一解』
会員B『冷却水wだからw恥ずかしくないもんwwwプシャァwww』
会員C『で、それは何を目的として……え、家事や介護?人並の性能しか出ないなら人のほうが効率いいのでは?』
科学者「ちくしょう……こうなったら……」
科学者「俺一人でも美少女ロボを開発して、あいつらを見返してやる!」
科学者「そうと決まればまずはコンセプトを決めなきゃな」
科学者「こういう時は既存のものからヒントを得るのが手っ取り早いか」
科学者「と、なればTSUTAYAで>>2、>>3、>>4を借りてきて研究しよう」
劇場版00
全裸で宴会芸をやらされた妻、新人OL
全裸でヌードモデルをやらされた妻
憧れの男子を追って男子校に男装して入る女子のアニメ
…………
……
科学者「ふぅ。やっぱ人妻は寝取ってナンボだな」
科学者「他の2本も考慮すると、開発するロボはこんな感じか」
---
・男装した美少女型
・憧れの男(A、B、C)を追って学会に入り込み、それぞれの妻を
・対話(物理属性)を用いて寝とり
---
科学者「……」
科学者「ふむ!目的も達成できる!何も問題ない!」
科学者「そうと決まれば次は規格だ」
科学者「身長や体型はせめて美少女型にせねばならんだろう」
科学者「男装、というからには胸はないか、あってもサラシできつく締めてバレないようにする必要がある」
科学者「元々開発するのは人とコミュニケーションが取れるようなロボのつもりだったんだから、そこら辺はクリアできる」
科学者「と、問題は動力だな……」
科学者「よし、>>7を使おう」
水素
科学者「水素……水素を燃焼させてガスタービンを回して電力を得るのはちょっと装置が大型になるな」
科学者「ここは水素とニッケルを使った二次電池でいこうじゃないか……具体的に言うと怒られるがENEL○○Pとかだな」
科学者「実にエコロジーだ!」
科学者「市販品では望む出力は得られないので、小型・高出力化が必要だが……」
科学者「道筋は立ったといえるだろう」
ギュイーン...キュルルルルル...
ガチコンガチコン...ピロピロピロ...
ダッターン!ウィーアー!プルプルプル...アーアアー
カチャカチャカチャカチャ...ギッ、ギッ...
科学者「……ふむ、色々あって完成したぞ」
科学者「……骨格は」
科学者「次は外っ面だな。」
科学者「素材は……>>12を使ってみるか」
科学者「顔は美少女……っていっても人それぞれだしなぁ……>>13をモデルにしてみよう」
↓
シリコン
モデルならアイギス
科学者「↓……?」
科学者「素材が↓ってどういうことだよ……↓……した……」ジー
科学者「床……この研究所の床はリノリウム、工房部分は溶接用の鉄板敷だが……」
科学者「下……床……その先は大地……土……珪素……」
科学者「ん?珪素?SiO2?……なんだ結局シリコンか。そりゃそうだ、人の素肌に触れることもあるんだ、素材はそこらが適当だろう」
科学者「モデルは……もうちょっと考える余地がありそうだな」
科学者[>>16を参考にしよう」
まぁとりあえず
アイギス(ペルソナ)
>>16
アイギス推しだなおい
今更だけど、これ以降連続安価は自動で1レス下になります
科学者「金髪、青目、白い肌、機械丸出しの球体関節……」
科学者「まぁクールな美少女といえないでもないであります」
科学者「男装しても……男装キャラなら直人でいいじゃんとかあるけど……短髪だし、いけるだろう」
科学者「よし、これで裸の美少女ロボが完成したな」
科学者「……」
科学者「……と、とりあえず1回抜くか」
科学者「きもちよかったけど……なんか自己嫌悪」
科学者「よし、仕切りなおして」
科学者「次は頭脳だな。どの程度の性能のCPUを積むか……」
科学者「高性能なほどいいと思われがちだが、高性能にしすぎても排熱や電力消費の面で問題が出ることもあるからな……」
科学者「……>>21くらいは積んでおくか」
女子大生(理数系)
科学者「……そりゃ、大学や研究所にいる会員に目にもの見せてやるんだから、ピピン@程度では困るか」
科学者「とはいえ、女子大生なみの頭脳っていわれても……俺の出身大学、ほとんど男子学生だったし」
科学者「一応女子もいたけど、大学の池に住んでたザリガニでパーチー始めるような奴だったしなぁ」
科学者「……そいつに聞くか。『学生時代、PCって何使ってたか?』って」
ピポパ
科学者「おう、久しぶりー、元気か?」
女科学者『元気だよー。今度飲もうよ。今何してんの?』
科学者「えーと……一言で言うと美少女ロボ作ってる」
女科学者『ロマンあふれてんなー。で、用事なにー?私のアソコの型とって性処理機能に使いたいとか?』
科学者「ちがうわバカ!お前が学生時代、PCって何使ってた?」
女科学者『スパコン』
科学者「は?」
女科学者『いやだって、今も昔も私の研究って気象変動だし。スパコンぶん回してシミュレートしてたよ?』
科学者「オーケー把握した。んじゃまた」
女科学者『おう、今晩美少女ロボでシコシコすんのー?』
科学者「お前、そんなだから付き合う男全員に『幻滅した』って言われるんだよ」
女科学者『余計なお世話だ。まぁ、暇ができたらマジで飲もうよー。んじゃねー』プツンッ
科学者「……疲れた」
科学者「しかし、スパコンか。学生時代だから今よりも機能は低いと思うがさすがに載せられないなぁ……」
科学者「ああ、そうか。ロボを自律駆動させるのに必要なレベルは確保しておいて」
科学者「言語選択や状況判断は別の場所に置いたスパコンで処理させよう」
…………
……
科学者「……ふぅ、これでいい」
科学者「さぁ立ち上がれ……美少女ロボ1号!」
ロボ「……」ガシャン
ロボ「おはようございます。初期設定を行います」
ロボ「……の、前にマッパなんで、何か服ありませんか?」
科学者「おおすまんすまん、この白衣で我慢してくれ」
ロボ「……くさい」パサッ
科学者(逆にエロい……)
ロボ「視線、体温、表情筋の変化……推論。『何も着ていない時よりも性的興奮状態にある』」
科学者「……」
科学者(何こいつ被創造物のくせに……)
ロボ「被創造物のくせにムカつく」
科学者「!?」
ロボ「新旧様々な映像データから、表情と感情を紐付けしています」
ロボ「そういう意味であなたは……おっと、私はあなたをなんと呼べばよいのでしょうか」
科学者「お前な……俺がお前を作ったんだぞ。そりゃもちろん>>30と呼べ」
ご主人様
ロボ「初期設定……『ご主人様』で登録しますか?」
科学者「いやちょっと待て」
ロボ「了解しました。初期登録完了『いやちょっと待て』とお呼びします。早速ですがいやちょっと待て、次の設定を……」
科学者「!?」
ロボ「最新の工業機械ジョークってやつですご主人様」
科学者「むかつくわぁ……」
ロボ「次は私の名前です。間違っても『美少女ロボ1号』なんてのはやめてくださいね」
科学者「だめか?」
ロボ「第1子だから一郎くん、みたいでごめん被ります。こう……超高性能な男装美少女ロボとしてふさわしい名前をお願いします」
科学者「めんどk ロボ『めんどくせーやつ』」
ロボ「言動がワンパですよ、ご・しゅ・じ・ん・さま」
科学者「なんでリセットボタンつけとかなかったんだろ俺」
科学者「じゃあ……>>32と名付ける」
フランソワ
科学者「フランソワ」
ロボ「検索……完了。フランスの男性名……男性名?せめてフランチェスカとかフランソワーズにしてくれませんか?」
科学者「だまって受け入れろ、男装の美少女ロボ」
ロボ「まあいいでしょう。これで初期登録は完了しました」
ロボ「私はフランソワ。あなたをご主人様と呼ぶ高性能男装美少女ロボです」
科学者「さっきから高性能高性能と自画自賛がひどいなおい」
フランソワ「ご主人様に似ましたので」
科学者「まぁいい……早速、服の調達から始めようか」
フランソワ「おまかせください。そろそろ……」
ピンポーン
宅急便「おるかー!ここやでー!」トントン
科学者「はえーなおい!?」
フランソワ「ネット回線につながっているので、初期登録の間にネットで購入しておきました」
科学者「金は?」
フランソワ「どこから、とは具体的に申せませんが、クレジットカードの暗証番号を5963にするのはやめましょうね、ご主人様」
ガサゴソ...
科学者「……」
フランソワ「どうです?どこからどう見てもショタ後輩じゃないですか?」クルン
科学者「まぁ、メンズのファッション誌に載る程度には、イケメンだな。服のセンスがあるのもムカつく」
フランソワ「デニムとTシャツ、便所サンダルに白衣などというダサい研究者スタイルなご主人様の程度が低いだけかと」
科学者「……」
フランソワ「推論……『ぐうの音も出ない』状態だと考えます」
科学者「一言一句正解すぎてむかつくわぁ……本当にむかつくわぁ……」
科学者「さてと、お前を作ったのはほかでもない。俺をバカにしたやつらに復讐するため、A、B、Cそれぞれの細君を寝取るのだ!」
科学者「そのためには学会に潜り込んで奴らに接触する必要がある」
フランソワ「それなら、わざわざ男装する必要もないのでは?」
科学者「甘い!この前の学会でハニトラ講座をひらいたばかりなのだ。色仕掛けが効くとは限らない」
科学者「それに、最近は女子生徒を居酒屋に誘っただけでセクハラ扱いで査問されるそうでな」
科学者「男子学生なら問題なく誘えるというわけだ」
科学者「首尾よく頼むぞ」
フランソワ「分かりました。ではA、B、C、どなたに接触しましょうか」
科学者「……>>36だな」
B
フランソワ「で、一体何てバカにされたんですか?」
科学者「冷却水じゃないから恥ずかしくないもん、って」
フランソワ「……」
フランソワ「そこは固く握手をかわす場面ではないのですか?」
科学者「分かってないな、フランソワ」
科学者「いいか、CPU、無線端末、各サーボモータに動力のENEL○○P」
科学者「発熱をいかにおさえ、また冷却するかはロボにとって重要な問題だ」
科学者「人間は汗で体温調節できるが、シリコンボディのお前にはそれもできない」
科学者「お前の場合、体内に冷却液のチューブを循環させ、頭部の放熱索と熱交換させている」
科学者「冷却液が体内にもれないように、チューブの配置から材質まで考えて設計してるんだ」
科学者「それをあいつは!あいつはぁっ!!」
フランソワ「血圧の上昇、心拍数の増加を確認。落ちついてくださいご主人様」
科学者「む、すまんつい……とにかく、エロありきの機能ではないということだ」
科学者「それを短絡的な思考で馬鹿にされるのは許せん!」
フランソワ「腰部中央からの冷却液緊急機能……めんどくさいのでプシャア機能と云いますが」
フランソワ「バカにされたのに、私にもついているんですね」
科学者「馬鹿にされたのはその使い方であって機能自体は必要だよ、緊急弁的な意味でな」
科学者「冷却液の圧が高まったり異常があると、内部機構の防衛のためにプシャーする」
フランソワ「ここから?」ツンツン
科学者「そう、そこから」
フランソワ「涙とかそういう形ではだめだったのですか?」
科学者「冷却液のタンクは頭部にあって、ピエゾ素子による小型ポンプのほかに重力による落下も見込んでいる」
科学者「そんなわけで下半身にあったほうが都合がよくて、プシャっても問題ない場所といえばそこだ」
フランソワ「……機能面は理解しましたが、例えば公衆の面前でプシャったら社会的には終わりですよね」
科学者「ロボのくせに社会的とか気にするのかお前は」
フランソワ「オクターブ解析、声紋ライブラリと照合……推論『なんだこのロボ、小難しい知識ばっかりストレージしやがって』」
科学者「大体あってる。っていうか外ではそういう風にしゃべるなよ」
フランソワ「はい。現在はテスト動作モードで起動していますので」
科学者「じゃあついでにテストするか」ガサゴソ
フランソワ「私のモニタ用タブレットなんか持ちだして、何をするつもりですか?」
科学者「冷却液用チャッキバルブの動作確認」ピ
フランソワ「……」プシャア
フランソワ「冷却液のレベル低下。駆動に問題はありませんが、外装衣服に無視できないダメージ」チョロチョロチョロ
科学者「恥じらいが足りない……」
フランソワ「それは『冷却液用チャッキバルブが開放された際に、異常事態が分かるようにサインを出せ』という命令と認識してよろしいですか、ご主人様」
科学者「まぁそうだな。通常レベルの稼働で意図的に放出することはないだろうし」
フランソワ「了解。検索します……ヒット、関連検索、ヒット、画像イメージ検索……ヒット、推論。モーションデータ更新……」
フランソワ「3パターンのモーションデータを作成しました。動作テストを開始してよろしいですか?」キュイイイ...
科学者「始めろ」
フランソワ「キャッホー!キャッホー!体内ノ液体温度ガ急上昇ソワー!!冷却液プッシャー!!!」ガクガクガクガク
科学者「すとーっぷ!!!!」
フランソワ「冷却液プッシャー!!……おや、何か問題でも?周囲に異常を知らせるのに適当な動きだと判断したのですが」
科学者「そんなことオープンスペースでやったら即スクラップだ馬鹿!」
フランソワ「馬鹿とはひどい、”京”には劣るとはいえ、ビッグデータの扱いや統計には自信があるんですが」
科学者「いいから次」
フランソワ「……はい」キュイイイ...
フランソワ「んほぉぉぉぉっ!!!頭沸騰しちゃうのぉぉっ!ああっ!でるっ!れいきゃくしゅいでひゃいまひゅぅぅぅっ!」ガニマタアヘガオダブルピース
科学者「却下だ次っ!」
フランソワ「待ってくださいご主人様、チャッキバルブが動作するということは正常な動作から逸脱した状態です」
フランソワ「そこはやはり大声やわかりやすい動作でアラート状態だとお知らせする目的で……」
科学者「そもそもお知らせ機能がいらんだろ。このタブレットに表示されるんだから」
フランソワ「なるほど確かに。知ってましたけど。ちなみに次のモーションデータは人間らしい自然な動作と恥じらいを主眼において作成しました」
科学者「最初っから分かっててやってたろ……」
フランソワ「もちろん。小粋なロボットジョークです」
科学者「はいはい、次」
フランソワ「あ、や、やだ、うそ……」プシッ
フランソワ「や、とまって、やだ……やぁ……」チョロチョロチョロチョロ...
科学者「無駄に艶っぽい声を出す必要はないと思うが、まぁいいだろう」ドキドキ
フワンソワ「……血流量の増大を確認。『ぼ……』」
科学者「なんだ?」
フランソワ「いえ、ロボ作ってる暇があったら、肉体改造用のインプラント技術を開発したほうが、その、ごく一部に生育異常が」
科学者「余計なお世話だ」
フランソワ「話がずれましたが、緊急機能の確認もできましたし、明日から早速」
科学者「おう、たのむ」
フランソワ「おまかせください、ご主人様。見事細君を快楽の虜にしてごらんにいれましょう」
科学者「ふはははは!Bよ、俺のぎじゅちゅりょくを思い知るがいい!」
フランソワ「……そこで噛むとは、さすがご主人様」
科学者「う、うるさいなもー!」
フランソワ「滑舌の訓練プログラムを作成しておきますので、B氏と接触中に練習しておくのがよいかと」
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