まこ「………?…ここは……」
看護師「気が付かれましたか?」
まこ「ワシは……一体……ここは、病院?」
看護師「あなたは数週間前に事故に巻き込まれて、ようやく回復したところなんですよ…おかげんはいかがですか?」
まこ「え?…ま、まあ……」
看護師「この待ちは分かりますか?」
(2s3s)
まこ「イーソーとスーソー待ちじゃの」
看護師「良かった、意識はしっかりしているようですね」
まこ「はあ……」
まこ「ところで、看護師さん」
看護師「はい?」
まこ「どうして、身体中に『ヒビ』が入っとるんじゃ?」
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まこ「(その時は、やはり何か回復が間に合ってないのではないかと心配された……わしもなんかおかしいんだと、しばらくすれば『ヒビ』は見えなくなると、そう思っておった)」
まこ「(しかし、『ヒビ』は、あれから何日も何週間も離れんかった……気が、狂いそうになった)」
まこ「(そうした気の狂いそうな日々を続ける中で、少しだけ分かった事があった)」
まこ「(それは、人間だけでなく、麻雀牌からもこの『ヒビ』が見えたことじゃ)」
まこ「(その『ヒビ』ある牌の中でも、まるで『心臓』の様な、『命そのもの』のような牌を集めると…いつの間にかアガっておった)」
まこ「(不思議な事に、この『命のような』牌は対局相手の牌にも見てとれた)」
まこ「(牌を切る時に、相手の牌と、自分の切る牌がまるで共鳴するような…相手の牌と同調するような牌を切ったときは決まってロンされるかカンされるなり鳴かれるなりした)」
まこ「(しかし、同調しない牌は、いかに危険牌だと自分が思っていようと絶対にアタらなかった)」
まこ「(この時にわしは気付いてしまった…もしかすると……)」
まこ「(わしは、『命』が、『死』が視えるのではないかと)」
~~~
まこ「わしは…一体これからどうすればいいんじゃ…?」
まこ「(『死』が『視える』生活なんて、大の大人でも耐えられる訳が無い、当時小学生じゃったわしならなおさらな)」
まこ「(青空の下で、わしは、不意に、目を抉り取りたくなっていた
目を閉じたって、感じてしまうのに、無駄と分かっているのに、そうせずにはいられなかった、自分が、『人間である』ために)」
まこ「ずっと……死ぬまで…このままなんかの…」
???「そんなところで寝とったら、自分、危ないで」
まこ「………?」
まこ「何が…危ないって言うんじゃ?」
???「そうやなー……」
???「うちに蹴られるから……かなぁ?」
まこ「…は……?」
???「いやあ、うち中学の頃はサッカーやっとってなあ」
まこ「(わしは、今にも壊れそうなあの世界から)」
まこ「(魔法使いに救われたんじゃ)」
~~~
久「………まこ……なさい」
まこ「…………」
久「起きなさいってば!!!」
まこ「おうっ!!!」
久「どうしたのよ、朝からそんなに爆睡しちゃってさ」
京太郎「雀荘って毎日毎日辛そうだからなあ、特に夏のこの時期にもなると大変だろう」
まこ「……ったく、誰のせいで大変だったと思っとるんじゃ…毎日のように夜中までずっとウチで打っとるんは誰じゃ?」
久「別に良いじゃないの、減るもんじゃなし!」
まこ「わしの体力とかその他諸々が減るんじゃ……」
まこ「(京太郎と久、何故かわしの幼馴染みで同級生じゃ、何故か)」
???「皆さんは麻雀がお好きなんですね、上手いか下手かはともかく」
京太郎「そりゃあ先輩に比べれば俺達なんてまだまだっすよ!」
久「校内ランキング一位で男女問わず全校生徒からの憧れの的、ホント羨ましいわ」
???「いやあ、皆さんより少しだけ長く麻雀をやっているだけですよ……」
まこ「(そしてこの人が……って、アレ?)」
???「今度、出来れば、皆さんと一緒に打ちたいですね」
京太郎「えっ!?本当ですか先輩!」
???「ええ、予定が合うか分かりませんが…」
久「そんな、予定なんてこちらから合わせますよ、先輩と打てるなんてそうそう無いんですから」
まこ「(みんなと親しそうに話してるこの、『学生』より『先生』の方が似合ってそうな……なんというか齢40にも見える…この『先輩』なる人物は…)」
まこ「(一体、誰……なんじゃ…?)」
まこ「な、なあ……」
久「何?」
まこ「その…この……『先輩』は……誰、なんじゃ…?」
???「ええっ!?」
京太郎「いきなり何の冗談だよ、先輩を忘れるなんて」
久「そうよ、私たちが高校に入学した時からずっと優しくしてくれた先輩じゃないの!」
???「ま、まだ私を覚えてくれていなかったのですか!?」
まこ「いや、知らんし……そもそも初対面じゃから……」
???「そ、そんな……」
???「昨日だって、一緒に食堂でご飯食べたりしたじゃないですか!!」
まこ「………………」
???「そう、ですよね?ずっと前から、付き合い、ありますよね?」
まこ「え、あっ……ああ……そうじゃった…そうじゃった…なんでこんなことを……忘れとったんじゃろ……」
久「本当に大丈夫なの?まこ…」
京太郎「この分だと今日の朝飯すら覚えてなさそうだな」
???「私の名前も、思い出しましたよね?」
まこ「えー……確か……」
まこ「スコヤ……先輩……」
健夜「その通りです」
まこ「……………」
~~~
まこ「ぐぅ~………なんかおかしいのう……今日は……」
まこ「健夜先輩なんて……今までに居ったか…?いや、しかし、名前も覚えているし、確かに昨日食堂で談笑しながら飯を食った覚えもある……」
まこ「なんだかのぅ……」
まこ「まあ、いいか……今日は学校も昼に終わったし、はよう家に帰って……」
???「アノ………」
『打て』
まこ「ッ!?」
???「ホワイッ!?」ビクッ
まこ「(あれ……気のせいか…?さっき…声が…)」
まこ「え?何じゃ?」
???「コノ辺ニ、寂レタ…『ジャンソー』ハ、無イデスカ?」
まこ「寂れた『雀荘』?」
???「イエス!」
まこ「えーと、それならここから二つ先の信号機のところの交差点を右に曲がって……それで……そこを……」
???「フムフム」
まこ「そしたら、寂れた雀荘に行き着くんじゃ」
???「ンー、チョット、ヨク…ワカラナイ…」
まこ「じゃあ、送って行こうかの?」
???「オー!グッドグッド!!」
まこ「(変な外人じゃの……)」
~~寂れた雀荘前~~
まこ「ここじゃ、一応、ちゃんと営業してるハズじゃ」
???「アリガトウ…ゴザイマス!」
まこ「ああ、気にせん気にせん」
まこ「んじゃ…わしはこれで…」
『打て』
まこ「(また……!)」
まこ「(この声は…一体……!?)」
『いいからとっとと打てって、なあ?』
まこ「(だから、なんなんじゃお前はッ…!)」
『どうだって良いだろう?そんなことは』
『そんなことよりさ、いいからとっとと打てって、なあ?』
まこ「(誰…と?)」
『あの「娘」とだよ、雀荘の場所なんて聞くのは麻雀好きか戦後間もない頃の警察くらいだろう?あの娘は警察に見えるかよ?』
まこ「(だから…なんで打たなきゃ……)」
『だから、分かるだろう?打たなきゃならないのは、さ』
まこ「(打たなければならない…?)」
『そうだよ、打つんだ、今すぐ、「あんなの」はこれまで見なかっただろう?だけど、待ち望んでいたはずだ、血が、俺が』
まこ「(あの娘を、待っていた)」
『そうだ、だから打て、骨の髄までじっくりしゃぶり尽くして、完膚なきまでに、悉く殺(トバ)し尽くしてしまえ』
まこ「(トバす…トバす…か…)」
まこ「(トバす…トバす…トバすトバす…)」
『そうだ、トバせよ、トバしちまうんだ、それがお前の役目だ』
まこ「(トバすトバすトバすトバすトバすトバすトバすトバす……)」
???「~♪」ルンルン
『打て、トバせ、それを待っていたんだ、お互いさ』
まこ「…………!」
???「~♪」
まこ「なあ、ちょっと」
???「エ?ナンデス」
バッ
???「カ……」
ギィ……バタン
~~~
まこ「(気が付くと……わしはその雀荘の中にその娘を引きずり込んで)」
まこ「(点棒がバラバラになるまで…その娘を殺して、トバしてしまっていた)」
まこ「(目の前にあるのは、紛れもなく、さっきまで鼻唄を歌いながら寂れた雀荘の前で笑っていた少女の亡骸……)」
まこ「(バラバラになった点棒の数を見るに、マイナス170ってところかの……)」
まこ「わしは、一体……何をしてしまったんじゃ……!?」
まこ「…………」ドサッ
まこ「(そこで、意識は途切れた)」
~~~
まこ「…………はっ!」
一「おや、お目覚めのようで」
まこ「(こ、ここは……自宅じゃな、間違いなく)」
まこ「な、なあ、一!わしは!どうしてここにいるんじゃ!?」
一「なんでって…そりゃあまこが雀荘で倒れてるって連絡が入ったから、ボクが引き取りに行って……」
まこ「倒れてた……?」
一「うん、なんか気が付いたら雀荘の中で倒れてたってご主人が」
まこ「その時、もしかして死体が発見されてたりとか……」
一「いや別に」
まこ「え?」
一「何を行ってるか分かんないけど、まこは『一人で』雀卓に突っ伏していたそうだよ」
まこ「客が入ってたりとかは……」
一「まこが倒れた時はどうだったかは知らないけど、ボクが行ったときはご主人とまこ以外誰も居なかったよ、寂れた雀荘だったし」
まこ「そ、そうか……」
一「なんか変な夢でも見たの?」
まこ「夢…夢……夢、じゃな、はは、そうに決まってるわ、はは」
一「ふぅん、変なの」
~~翌日~~
まこ「昨日はなんだか色々と畳み掛けてきた日じゃった……なあ……」
???「ソンナ大変ダッタノ?」
まこ「昨日の事は結局夢じゃったのか、なんじゃったのかのう……昨日の一日だけはまるで他人の人生のようじゃった……」
???「ソレハ、スゴク、ヘン!」
まこ「せめて『健夜先輩』も夢であってほしかったんじゃがなあ……普通に学校に居ったからの…」
???「『先輩』……ナンカ、ウラヤマシイナア」
まこ「普通にいい先輩だから、困るんじゃ……」
???「良イヒトナノニ、困ル?」
まこ「まあ、雀荘でのあの一件が夢じゃっただけでも……いや、夢でも冗談キツい夢じゃな」
???「ソレハ、ユメ、チガウ!」
まこ「違うのか?」
???「ウン!ダッテ、ホラ!」
まこ「おう、本当じゃの!お前は昨日の変な外人!」
???「ウン!ユメ、チガウ!」
まこ「……………え?」
???「復活、トテモ、時間、掛カッタ」
まこ「は?…復活って……え?だって…昨日……」
???「マイナス170ナンテ、初メテダッタ、昼間トハ言エ、完璧ナ不意討チトハイエ、ココマデトバサレルトハオモワナカッタ」
まこ「だから、なんで生きてるんじゃ!!」
???「途中デ、チョット、マジ泣キシチャッタ」
まこ「だ!か!ら!!なんでお前は生きてて、そしてなんでわしの前に姿を現したんじゃ!!」
???「ヤラナキャ、イケナイコトガ、アルカラ……」
まこ「だったらとっととそっちに……」
???「デモ、貴女ニ、殺(トバ)サレテ、ソレガ難シクナッタ、ダカラ………」
???「私ヲ、殺(トバ)シタ責任、チャント、トッテモラウカラ…!」
終わり
見ての通り元の話うろ覚え
~~~
エイスリン「マズ、聞キタイコト、ソレハ」カキカキカキ
まこ「えー……バラバラになった点棒?そんで…棒人間にバッテン…」
まこ「人間には……出来ない……?そういう事か?」
エイスリン「イエス!」
まこ「どうしてもなにも……なあ…」
まこ「わしは『ただ和了って』、『ただ殺(トバ)しただけ』じゃ、特別な事はしてないし、そもそも記憶がないけえのう」
エイスリン「点棒、命ノ、代ワリ!負ケテモ、ソウソウ、簡単ニハ、折レナイ!」
エイスリン「ダケド、アノ時、打ッタ時、点棒、悉ク、折ラレタ!持ッテタノ、ゼンブ!」
エイスリン「自分ノ、持ッテル点棒、イノチ!バズーカデモ、ツァーリボンバデモ、ヘイキ!相手ノ、精神面ト生命エネルギーヲ、完膚ナキマデニ粉砕シナキャ、コウハナラナイ」
エイスリン「復活、トッテモ大変ダッタ……バラバラニナッタ心ト身体ヲ、少シズツ、少シズツ、戻シタ!」
エイスリン「コノ苦シミ、分カラナイカナ?」
まこ「分かるわけないじゃろ!そんなもの!」
まこ「第一なんじゃ、『バラバラになった肉体を元に戻した』って!人間じゃないじゃろそんなの!」
エイスリン「人間、チガウヨ」
まこ「なっ……」
エイスリン「ネエ、ドウシテ私ヲ殺(トバ)セタノ?」
まこ「だからっ!!わしは和了しただけじゃ!!『感覚』に従って!」
エイスリン「カン……カク…」
まこ「(そもそもわしには記憶も、理由もないんじゃ……この道を聞いてきただけの留学生をトバした理由も、その時の記憶も……)」
エイスリン「…………ウン!決メタ!」
まこ「……何をじゃ?」
エイスリン「ヤッパリ、手伝ッテ!」
まこ「だから、何をじゃ?」
エイスリン「キューケツキタイジ」
まこ「………はぁ?それって、どういう…」
グルルゥ……
エイスリン「来タミタイ」
まこ「えっ?」クルッ
犬「わおーん」
まこ「なんだ、犬か」
パコッ!
まこ「ぬおっ!何するんじゃ!」
エイスリン「アンナ、コワイ、イヌ、イナイ!!」
犬「がおがおがおー」
まこ「まあ……確かに凄い凶暴そうじゃが……」
エイスリン「キューケツキ、テシタ!!ハヤクニゲル!」
まこ「(うーん……この留学生、ただの誇大妄想狂なんじゃないかのう……)」
まこ「(だってこんなにも人懐っこい感じの犬がそんな)」
犬「」ガブリ
まこ「うおっ、痛っ」
エイスリン「ダカライッタ!!ハヤク!!!ニゲル!!」
犬「ガオガオッ!!」
まこ「そ、そうじゃな……イテテ」
犬「ワオーン!!!」
~~そうして逃げてきたごく普通の旅館~~
エイスリン「ナンカ、スグニ着イタネ」
まこ「何事も早さが肝心じゃ」
まこ「あ~……腕痛っ……血こそ出てないが、痛いのうこれは……」
エイスリン「アトデ、シュウリ、スルネ!」
まこ「いや修理ってなんじゃ……わしは人形かい…」
エイスリン「ソンナ事ヨリ、チョット見タイモノガ」
まこ「わしのケガが『そんなもの』で片されるとはのう……」
エイスリン「ダッテ、ジゴージトク」
エイスリン「ダカラ、ソレヨリハヤク」
まこ「お前を何をそんなに焦ってるんじゃ……」
エイスリン「…………ッ」
まこ「どうしたか?なんか顔色が悪いが」
エイスリン「ア……ダイジョブダイジョブ」
まこ「で?見たいものってのは何じゃ?学校帰りじゃから、特にこれと言ったモノは持っておらんぞ」
エイスリン「点棒!リー棒!見セテ!」
まこ「点棒か……点棒なんてお守り程度にしか持ち歩いて無いが、こんなもんで良けりゃあ」ポイッ
エイスリン「ホー……テンボー……」
まこ「リー棒見て何を思うんじゃ」
エイスリン「リーチ、人ノ、生命エネルギー、入ル」
エイスリン「ダカラ、リーチ、人間ノチカラ、高メル!」
エイスリン「ダケド…コノリーチ棒ニハ特ニ何モ感ジナイ……魔力モ施サレテナイシ……」
まこ「魔力なんてある訳ないじゃろ、所詮はお守りとかゲン担ぎみたいなもんじゃよ」
エイスリン「コノ、リーチ棒ノ裏の…漢字ノ……エート……『七』……『草』?」
まこ「ああ、その『七草』ってのは気が付いたら書いてあったんじゃ、多分前の持ち主じゃろ」
エイスリン「デモデモデモ!普通ノ人間ガ、私ヲ殺(トバ)セル訳、ナイ!」
まこ「さっきからなんなんじゃ『人間』『人間』と!結局のところ、お前はなんなんじゃ!!」
エイスリン「私…ワタシ…ハ…」
エイスリン「死従二十七祖の真祖、エイスリン、エイスリン・ウィッシュアート」
まこ「死……死従、二十七祖?真祖?」
エイスリン「エート、ソノ……マア…」
エイスリン「キューケツキ?カナ…?」
まこ「…………はあ?」
エイスリン「ハア、ト、言ワレテモ」
まこ「いやいや、その…エイスリンは吸血鬼を倒す為にわざわざわしの手を借りに、苦痛の中バラバラになった肉体を再生させて会いに来たんじゃろ?」
エイスリン「イエスイエス」
まこ「それが、エイスリンが吸血鬼だってのはどういう話なんじゃ」
エイスリン「ソコントコハ、話セバ長クナルシ、ヨク覚エテナイシ……」
まこ「覚えてないって、それこそなんじゃ!!お前は何しに来たんじゃ!!!」
エイスリン「ノー……ソレ、ワタシ、違ウ……」
まこ「じゃあ誰が覚えておらんのじゃ、ええ?」
エイスリン「………………」
エイスリン「ワタシ……デシタ…」ヘコヘコ
まこ「なんなんじゃホントに……メゲるわ……」
~~数分後~~
まこ「とりあえず、説明してもらったのを聞くに、悪い吸血鬼が人間界に降りて来たのを見かねて、真租であるエイスリンがその悪い吸血鬼を直々にぶちのめしに行った矢先に、わしに殺されたと、そういう事じゃな?」
エイスリン「イエスイエス」
まこ「困ったときはとりあえずイエスかの」
エイスリン「イエス!」
まこ「しかし悪い吸血鬼なんて、そう近くにいるもんかの~」
エイスリン「サッキ、イタ」
まこ「しかし、なんかいまいち盛り上がりに欠けると言うか、派手さが足りんのう」
エイスリン「ホワイ?」
まこ「なんというかこう……この旅館全部ブッ壊すくらいの勢いが……」
エイスリン「ソレコワイ!」
まこ「まあ、縁起でも無い事じゃな」
まこ「それに吸血鬼は、招かれなきゃ民家には入れんからなあ!はっはっは!」
~~その頃旅館入り口では~~
???「おやおや、この旅館は中々に臭いますね~」
玄「ちゃ、ちゃんと毎日掃除してますよっ!綺麗ですよ!?」
???「いや、臭いってのは何て言うか比喩的表現と言うか……それより疑問形になっちゃ駄目じゃないですか」
玄「ああっ!!そうでした!この旅館は綺麗です!!ええ!!」
???「やれやれ、とりあえず、ここの部屋取らせてもらって良いですかね?」
玄「はいっ!どうもっ!!喜んでっ!!!一名様はいりますっ!!!!」
まこ「いやー、なんやかんやで平和じゃのー、傷口をガムテープで強引に塞がれた事を除けばじゃがなあ~」
エイスリン「ソレシカナカッタ!」
まこ「いや、まあ…一応傷口は塞がれてるんじゃがなあ…」
エイスリン「ソノウチ、ナオルヨ!」
まこ「残念ながらわしは普通の人間なんじゃよ、一晩でバラバラになった肉体が元に戻ったりする程回復力があるわけでもな」
バゴォン!!!
まこ「おおっ!!?なんじゃ今のは!!」
エイスリン「……ッ!モウ、キタ!」
まこ「なっ、お前さんの言うとった『悪い吸血鬼』か?」
エイスリン「イエス!」
まこ「もう来たのか……で、どうするんじゃ?戦うのか?」
エイスリン「ヌヌヌ……」
犬「アオーン!!」
犬「ガオッ!!」ハァハァ
\チクショウ!/
\ケンちゃん、非常口あったよ!/
\でかした!/ダダダッ
犬「ガオオオオオッ!!」ハァハァ
デスノダー!!!ドラッ!ゴンッ!!
犬「ケッ」ペッ
エイスリン「逃ゲルッ!!」スタコラサッサ
まこ「あっ、一目散に逃げるのやめんかい!!」エイサホイサ
眠いから寝る
明日ブッコフで漫画読み返して来よ
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