[モバマス]東郷あい「CGプロ壊滅す」 (81)
あい(主曰く、人はパンのみにて生きるに非ず。されどまた曰く 人民に パンと自由を! 市民に娯楽を ! )
あい(たとえどのような状況下でも人は生きる事から始めねばならず、生きるために糧を求めることは天地自然の理である。迎えて天に恥じる事無し)
あい(ましてアイドルにおいて多忙な仕事に備え、健康な肉体と健全な精神を保持することは神聖なる義務であり、 その根幹が食生活におかれてある限りそれを軽視する傾向は厳に戒められねばならない)
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あい(これから私が語る恐怖の出来事、特にCGプロダクションを震撼させたあの忌まわしい事件こそその何よりの証であり……民心の希望とも言えるアイドルといえども、この人生最大のテーマからは逃れえぬ温俗の徒にすぎぬ事を我々に示すものなのである)
あい(全ての事件がそうであるように、それもまた、ありふれた日常の一コマから始まったのだった……)
12:00 シンデレラガールズプロダクション事務所:休憩室
凛「そろそろお昼じゃない、卯月」
卯月「あれ、もうそんな時間かな?」
凛「この近辺って、ご飯屋さん少ないよね……ワンタンメンとギョウザかな、今日は」
卯月「上海亭?ワンタンメンとギョウザだよね」
早苗「う~ん……焼肉定食大盛り!」
みく「みくは五目チャーハンにタンメンにゃ!」
飛鳥「ボクは味噌ラーメンとライスにしようかな」
未央「午前結構働いたし……チャーシューメン大盛り、いっちゃおうかな?」
パトレイバーです
唯「チャーシューワンタンメン、チョイ盛りのモリモリでーっ」
いつき「ニラレバ炒めにトン汁、ライス大盛りでお願いします!」
友紀「カレーライス大盛り、福神漬け抜きで!」
智恵理「えっと……肉入りピーマン炒めに、ライス、中盛り……いや、小盛りで、お願いします……」
卯月「タンメン、味噌ラーメン、ライス、チャーシューメン大盛り、チャーシュ…あれっ?
ああチャーシューワンタンメン中盛り、ニラレバ炒め、トン汁、ライス大盛り、カレーライス大盛り、あれ、小盛りだっけ?」
まゆ「うふふ……まゆ、これなんですよぉ」
卯月「二つ、お弁当……沢山食べるなら、一つの大きな奴にすればいいんじゃ……?」
まゆ「うふふ♪」
珠実「もやしソバとチャーハンお願いします!」
幸子「上海亭ですか?ちょうど、今日は中華な気分だったんですよ!味噌バターラーメンと半ライスをお願いしますね!」
晴「中華丼大盛り。あったら一味もくれ」
のあ「……ニンニク入り肉ネギ四川炒めとニラタマライス」
ヘレン「ニンニクとニラ抜きで同じやつ、お願いね?」
拓海「カツ丼特大っ!」
熱海「上海亭名物、まぐろ饅頭!ちょうど二つで!はおちーふーんーふーんふんふふふん♪」
蘭子「紫紅果の醍醐、邪聖典に依らん!(ナス味噌定食でお願いします!)」
晶葉「マーボラーメン?っていうのと、一応ギョウザライス小を頼む」
P「う?んそうだな、チャーシューメンと半ライスにしようかな」
ちひろ「私はエビチャーハンで、お願いしますね」
卯月「ああ、えっと、上海亭さんですか? こちらはCGプロダクションですけど……あ、出前お願いします。ええっとワンタンメンと
ギョウザと焼肉定食大盛りと五目チャーハン、タン……メン……」
オヤジ「もしもーし、おーい」
凛「……! 」
卯月「はわわわわ、怖いって渋谷さんや……わわわワンタンメンとギョウザ……だよね。うん最初の二つはわかりますからっ。あはははは」
凛「……わかってるなら早く注文して」
早苗「焼肉定食大盛りだっちゅうとるっしょー! 」
みく「あのねっ、五目チャーハンとタンメンにゃ! OKにゃ!? 」
飛鳥「味噌ラーメンとライス。そろそろ昼下がりじゃないかな」
未央「チャーシューメン大盛り! 」
唯「チャーシューワンタンメン中盛り森ちゃん! 」
いつき「ニラレバ炒めにトン汁、ライス大盛りでっ! 」
友紀「カレーライス大盛り、福神漬け抜き! 」
智恵理「肉入りピーマン炒め……その、ライスを中盛りに変えてください……」
珠実「もやしソバとチャーハン、変更ありません! 」
幸子「味噌バターラーメンと半ライスだったけど……キクラゲ入りの玉子スープにしますね! 」
晴「中華丼大盛りはやめてカツ丼大盛り! 」
のあ「ニンニク入り肉ネギ四川炒めとニラタマライス」
ヘレン「ニラとニンニク……ね? 」
拓海「カツ丼特大改め天津丼特大」
熱海「まぐろ饅頭、変わらず!うへへへへへ……」
蘭子「紫宝・炎獄に晒したまえ!(ナス味噌定食でお願いします!)」
晶葉「マーボラーメンとギョウザライス。よっ……とと」
モバP「一度決めたら変えない主義なの、俺」
ちひろ「私もです」
12:20
卯月「あっこちらCGプロ、出前お願いします!ワンタンメン二つ、ギョウザ、焼肉定食大盛り、五目チャーハン、 タンメン、味噌ラーメン、ライス、チャーシューメン大盛り、チャーシューワンタンメン中盛り…」
オヤジ「…キクラゲ入り玉子スープ、カツ丼大盛り、ニクネギ四川炒めにニラタマライスとニラ抜き、 天津丼特大、エビチャーハン二つ、まぐろ饅頭、ナス味噌定食、マーボラーメン、ギョウザライス、半ライス、以上。毎度。 XX、メシは出前の前だって何度いやわかるんだっ」
店員「………」
菜々(自分で作ったお弁当が、美味しいです! )
アイドルs「……はぁ」
みく「……流石に遅いにゃ」
まゆ「うふふふふ……Pさんったら、お弁当つけて何処へ行くのかしら……?」
モバP「外回りだけど?今日はまるまる開けるかも」
13:30
早苗「もしもし上海亭? もういつまでかかってるんの! 私達を殺す気とかなの!? 」
店員「んな事いったって、こっちだって全力で……だから言ってるでしょうが。せめて注文を統一して……」
早苗「……一年中同じ店の出前食ってんの、せめて人と違うメニューぐらい食わなきゃ、あまりに惨めでしょがっ! こなくそーっ! 」
オヤジ「おいXXっ!」
店員「ええっ? 」
オヤジ「バカの相手してる暇あったら、皿ならべろっ! 」
早苗「こらあっ! きいてんのかぁ?!? 」
菜々(自分で淹れたお茶が美味しいです! )
あい(出前は来なかった。就業を告げるサイレンがなり終わっても、だ。
彼女達は気づいていなかったのだ。オカモチを振り分けたたあの古めかしいオートバイが、もはやこの地を訪れる事はもはや永遠に無いのだという事を……… )
13:50
早苗「あんたねーっ! お姉さん達の忍耐にも限度というものがあるんだぞーっ! 」
オヤジ「おおっ、今出たぜ?」
アイドルs「ええっ」
オヤジ「出たといったら出たんだ! いい若けえモンが飯が遅れたぐらいでガタガタ騒ぐな! 小銭そろえておとなしく待ってろ、このバーカ! 」
みく「……一同そのまま聞くにゃ。最新の情報によれば、出前はたった今出たそうだにゃ」
拓海「あまい……な。落とし前はつけてもらうっ……!」
みく「今一度だけ、今一度にゃ。上海亭のオヤジさんのいう事を信じて待つにゃ。無論、無制限ということはありえない」
みく「今から30分、それがみくたちのぎりぎりの妥協線や。その30分が過ぎても出前が現れなかった時、上海亭に対してどのような 報復手段に訴えるか各自検討しつつ待機してもらいたい……にゃ」
アイドルs「よーっし! 」
ギロチンだ! 貼り付けだ! 打ち首獄門! シチューはあらびき肉の刑だ! 食い物の話をするなっ!
あい(反上海亭総決起集会と化したCGプロ、その命運は30分の後に託された)
あい(……が60分が経過しても出前は来なかった)
14:50
早苗「いくらなんでも……いいかげんにね? 大人しい私でもしまいには怒るよ? つかシメる」
オヤジ「おっかしいなあ。XXの奴出たっきり戻らねえし、俺んとこも困ってんだよホント」
早苗「そっちのことは聞いて無くて、出前する気があるのか無いのか。どんなのかを聞いてんの」
オヤジ「だからXXがよ……」
早苗「だから!そんな事聞いちゃいないと言ってるでしょーっ! 外回りがいないなら、あんたが自分で持って来なさいっ! 」
オヤジ「そうはいってもよ。もう昼の部は営業終わりで火おとしてしまったしよぉ」
早苗「ああそう、持ってくる気が無いなら無いと言って? 金・輪・際!あんたんとこからとらないからそう思いなさいっ! こんにゃろーっ! 」ガチャン
卯月「あ」
みく「ちょちょっと、断っちゃったにゃ?これからどうするにゃ?ここに出前持って来るような酔狂な店、他にはないにゃ」
早苗「……うるさい、ごちゃごちゃ言わないの。若いんだからっ」
拓海「だから早苗に交渉だけはやらせるなって、言ったんだ」
卯月「言ってませんって……」
まゆ「お詫び、入れますかぁ?」
早苗「詫び?まゆちゃん、オンナの一生は死ぬまで戦いなの……絶対に曲げちゃいけない意地を持って生きるものなの。あんなオヤジに頭を下げるぐらいなら死んだ方がましなのよ!」
卯月「ああっ早苗さん、早苗さんやめて。みくちゃんが向こうで何故か泡吹いてるよ。ちょっと……早苗さんっ。ああ……」
早苗「だいたいまゆちゃん、自分だけ弁当なんか食いやがっちゃってもー……そんなまゆちゃんに私たちの怒りがわかってたまるかいなぁ! 胃袋に言い聞かせてくれるぅ! 」
まゆ「ひゃ、ひゃんっ! 」
未央「今日という今日は、もう我慢出来ないかな……」
飛鳥「独占企業であるということにあぐらをかくのは、営業体のあるべき姿からかけ離れていると判断せざるを得ないね……はぁ」
いつき「最近、少しだけ盛りが減った気がする……」
拓海「弱みにつけこんで足元見やがって……! 」
みく「諸君。交渉は決裂した……にゃ。出前は、来ない」
みく「のみならずCGプロと上海亭は本日をもって断交状態に突入した事をここに報告するにゃ」
アイドルs「う……うぁぁぉ!うぉおぉぉぉ!」
あい(今にして思えば、この時諦めていればあの悲惨な結末を迎えることは無かったのかも知れない……)
あい(しかし上海亭以外に出前の供給源を持たぬという特殊事情と、何よりも若い彼女達の胃袋がそれを許さなかった)
菜々「いいですか!若い子達がご飯食べられなかったくらいで……なんですか、それは!? 菜々も十分若いですけど!菜々が若かった頃は、熱湯の中に入って広告を打ったものなんですよ!?」
みく「な、ナナチャン!しかし今それは役に立つ話じゃにゃいにゃ!あと、今も若いにゃ!」
菜々「だ・め・で・す!肝心のみくちゃんがそんなんだから、この子達はみんなアイドル以外にうつつを抜かして……!菜々はこれからモバPさんと外回って帰りますけど、騒がないでくださいね!?」
アイドルs「お疲れ様でしたーっ!」
みく「ご飯食べてる人間は冷酷だにゃ。ご飯を食べれる戦勝国が、常に残酷な作戦をとれるものなのにゃ……ベトナムから人類は一歩も進めないのにゃ」
あい(そう、傷つけられた人間の痛みは傷ついた者にしかわからない。人は空腹である時にのみ不幸と言う言葉を理解する)
あい(悪い事は重なるもので、最寄のコンビニは改装工事中、湾に糸を垂れても一匹の魚も揚がらず、備蓄の米も底を尽き……その日はニワトリまでもが卵を産まなかった)
あい(既に取り入れを終えたばかりの苺畑には一点の朱もなく、覆い茂る緑が重圧となってアイドル達にとどめをくわえた。まさに絶望的な危機であった)
ちひろ「謝っちゃいません?」
15:00
オヤジ「はいよー。上海亭」
早苗「こちらCGプロ、早苗」
オヤジ「おおメシ食ってねえ割には元気そうじゃねえか。なんか用かい? 」
早苗「前言を撤回するわ。改めて出前を頼みたい」
オヤジ「よくわからねぇな……何の話だ?」
早苗「だからあんたをこんにゃろー呼ばわりした事を取り消すと言ってんのよコノヤローぉぉ!」
卯月「ああ、もう!オヤジさんごめんなさい、本人も反省してますから」
オヤジ「まあいいさ。で、注文は? 」
卯月「ちょ、ちょっと待っててくださいっ頑張りますっ」
凛「ワンタンメンとギョウザ」
早苗「焼肉定食大盛りミディアムレアで」
みく「五目チャーハンをグリーンピース抜き、それとワンタンメンの…ワン抜きにゃ」
飛鳥「味噌ラーメンとライス大盛り」
未央「チャーシューメン特大盛り」
唯「チャーシューワンタンメン大盛りっ……」
いつき「ニラレバ炒めにトン汁、ライス大盛り」
友紀「カレーライス大盛り、福神漬け抜き。生玉子追加……ぬー」
智恵理「肉入りピーマン炒めに、ライス……お、大盛りにしますっ!」
珠実「もやしソバとチャーハン!」
幸子「キクラゲ入りの玉子スープだったけど、それと大盛り味噌バターコーンラーメンとライス1.5倍盛り入りにしてくださいっ!」
晴「中華丼やめてマーボ丼超特大盛……ぐっ」
のあ「ニンニク入り肉ネギ四川炒めとニラタマライス大盛り生玉子三つ」
ヘレン「私はそれのニンニク増量。生玉子を五つね」
拓海「カツ丼特大…じゃなかった、天津丼特大!」
熱海「まぐろ饅頭……6個で!」
蘭子「ナス味噌定食大盛り変わらず(ナス味噌定食大盛り変わらず)」
晶葉「マーボラーメンとギョウザライスっ!」
ちひろ「何でもいいわよ、もう」
完全に表記を間違えてました……愛海に訂正してきます
蘭子「ナス味噌定食大盛り変わらず(ナス味噌定食大盛り変わらず)」
晶葉「マーボラーメンとギョウザライスっ!」
ちひろ「何でもいいわよ、もう」
15:20
卯月「ええっ出前できないんですか!?……だってさっき」
オヤジ「考えてみたらよ、XXのヤロー戻らなねえし。それに日没以降は野犬がでるし……ワリいな」
早苗「貸して、卯月ちゃん。あんた汚いよ!?気持たせといてっ、もともと持って来る気が無いクセして理屈並べて! 野犬が怖い!? なんならお姉さんたちが護衛してやってもいいよ!? 元警官とかヤンデレとか、フィジカル強いよ!? 」
アイドル名の誤字多すぎィ
オヤジ「おもしれえ、やってもらおうじゃねえか」
早苗「やらいでかぁ!たぁああ」ガチャン
まゆ「やめましょうよぉ、早苗さん……」
早苗「抑えて。CGプロ女子寮警備部特殊衣装二課第二小隊サナエ・カタギリ及び佐久間まゆ、これより上海亭出前護衛任務のため出動します!」
うぉおおお頑張ってー!
タンメンを我々にぃ
チャーシューはあつ抜きでっ!
君は私の希望……託したぞ
みく「いいのかにゃ、本当に」
ちひろ「食いもんの恨みですしねー」
あい(片桐元巡査の怒りは全員の怒りでもあり、その行動を止める事は誰にできよう筈も無く、かくして前代未聞の出動が始まった。野犬に聞かせるLIVEと言えば、また乙なものになるのであろうか)
あい(しかし、彼女らはついに戻らなかった)
16:12
凛「ムスタング2ムスタング2、応答お願いします。こちらブルー1。ムスタング2どうした?応答してください、早苗さん……どうしたんだろ」
ちひろ「放っておくわけにもいけないですし……行ってみますか」
凛「いくよ、卯月」
卯月「うん」
>>55 ガバガバですみません……
ちひろ「みくちゃん、留守頼まれて?電話あったら応対お願いね」
みく「任されたにゃ! うまくやっておくにゃ」
16:20
電話「デンワガカカッタヨー!」
愛海「はいこちらCG……まゆさん? 」
みく「変わるにゃ。まゆちゃん? いったいどうしたにゃ? たった今ちひろさんたちがね……」
まゆ「……早苗さんが……まゆを…ここにきちゃ………いけません…」
みく「まゆ、ちゃん? 」
まゆ「……私はだ……め……」
みく「まゆちゃん? まゆちゃーん?」
拓海「……みく」
みく「……支度をするんにゃぁ! 上海亭に、乗り込むにゃぁぁぁ!」
アイドルs「うぉおぉぉぉ! 」
16:43
晶葉「ウサちゃんドライヴ、マッチングクリア。行ける……!」
みく「今上海亭で何が起きてるかはわからない……その答えを胃袋に問う為、みく達は生きて帰らなきゃいけないにゃ」
みく「猫系アイドルとして……一人の人間として!みんなの健闘に期待するにゃあっ!」
タリホォォォォォォォォォォォォォ!エントリィィィィィ!
あい(そして、彼女達も戻らなかった。 ついに私の番だ。アイドルたちの身に何が起こったのか。 その運命はまた、私を待ち受けている運命でもあるのだ……)
後日:朝刊
「シンデレラガールズプロダクション壊滅す!前代未聞!大珍事!」
あい(真実とは常に驚くほど単純なものだ。 事件の根本原因にまで遡及するならば、それはCGプロの置かれた特殊な環境に求められねばならない)
あい(連日の大量かつ、複雑極まりない出前を、一気に引き受ける上海亭。そしてその膨大な作業にかねて不満を抱いていた、同店の従業員、モブヤマXX22歳)
あい(彼はその日、CGプロの出前をめぐるトラブルから、同店店主、モブミヤモブオ51歳に叱責された事を恨み、かねてよりの計画を実行した後、そして逃亡。野犬に料理を食わせたのである。CGプロからの通報で同人が失踪した事実を知った店主は、捜索の手上その痕跡を発見)
あい(しかし事実の隠蔽を謀るべく……その食器類を持ち帰ったところから、悲劇は始まるのである)
あい(売り言葉に買い言葉、早苗さ……片桐元巡査との口論の末、調理を焦った店主はこの食器をそのまま使用。これが今回の、集団食中毒の原因となった)
あい(同店に到着した片桐、佐久間両名はその事実を知らぬまま食べ、直ちに悶絶。 佐久間くんが、その不屈の精神力で警告の電話を入れた時点で、ちひろさん以下が既にプロダクションを離れてた事がさらなる悲劇を招く事になった)
みく「まゆちゃん? まゆちゃーん?」
あい(事の重大さを認知したモブミヤ氏は直ちに逃亡。入れ違いに到着したちひろさんらは悶絶していた佐久間、片桐両名を収容)
あい(病院に担ぎ込む傍らプロダクションに連絡を入れたが……時すでに遅く、全アイドルがCu代表前川みくの責任感ある思い込みにより、総員出撃した後だったのである)
みく「第六班!本命を叩き込むにゃーっ!」
あい(第二波に遅れる事数分、彼らが店内に到着した時。 そこには、無人の店内にチャーハン、ワンタンなどが湯気を立てているマリンセレスト状況が待ち構えていたのである。
そこでいかなる事態が展開されたか、多くを語る必要はあるまい)
拓海「メシだメシ! よくも隠してくれていたっ……!? うんまーい!」 カチャカチャカチャカチャ!
飛鳥「これがボクのラーメンか……うっ、ううっ」 ズルズルパクパクモグモグゴックン
蘭子「紫宝の猛火が、我が身を夜間!(とろとろに焼かれたナスが甘みをもって私の舌に……ああっ!)」パクッバクッゴクッモグモグモグゴクンッ
のあ「ニラライスはどこかしら」 モッキュモッキュ
智恵理「美味しい……美味しい……っ」 ポロポロ
あい(かくして、シンデレラガールズプロダクションは壊滅したのである。 以上がCGプロの輝き溢れる歴史の中にあっても、特筆すべき大事件、上海亭出前事件の全貌である)
あい(あれから3週間、報復を恐れて逃亡していた店主も戻り、アイドルたちも復帰した今、あの忌まわしい事件からあえて教訓を引き出すとするならば……特定の店にその食生活を依存する現在のプロダクションの、構造的欠陥を指摘せねばならない)
あい(繰り返し上申しているCGプロ女子寮の居住改善要求が入れられなければ 。同様の、否、さらに深刻な事態を招く可能性は極めて大であり、ここに警鐘をならすものである。了)
あい「ン……仕上がった」
卯月「東郷さん!今日は何にしますか?」
あい「もうそんな時間か……ワンタンメンにしようかな。ネギ抜きで頼む」
上海亭:厨房
オヤジ「YY、メシは出前の後だって何度いやわかるんだ!?」
店員2「……にゃーお」
夏場に入りました。食あたりには注意をしましょう
おわり
今更ですが、携帯電話が発達してる上に野犬がほぼいない現代の都市では、そもそもこの話は成立しない事に気付きました。また、こんな酷い立地じゃそもそもアイドルやれるわけがありませんでした……HTMLを依頼してきます。
アイドルの名前がガバガバで、担当の方には本当に申し訳がありませんでした。お手数をお掛けいたしますが、どうか脳内変換をいたして読んでいただけると幸いです……真に申し訳ありませんでした。
おっつおっつ
この話ケータイ捜査官で押井が丸々セルフオマージュしてたな
依頼出して来ました。最後まで拙い作品に付き合っていただき、真にありがとうございました!
押井守風の長セリフは、やはり難しいと感じました……もし次お会いする機会がありましたら、またパトレイバーを題材にしようかと愚考しております
>>76今みても古ぼけないVFXを使い倒した、素晴らしいドラマでしたね。同じコメディですと、私は地球最後の日が好みです。
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