真尋「ウソだろ、こんなことって」

ハス太「まっまひろくん、落ち着いて」

真尋「なんでこんな事に…………ちくしょう！」

ハス太「落ち着いてまひろくん、それごかい」

真尋「どうしてだーーーー」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ

ガチャ
バタンッッ

真尋「……なあハス太」

ハス太「どっ、どうしたの？」

真尋「ここどこ？」

ハス太「……えーと」

真尋「もう一度聞く、ここどこ？」

ハス太「……えーと、昔何回かきたことがあるとこ？」

真尋「どのへんだ」

ハス太「たしか、母星から１時間くらい……」

真尋「外宇宙じゃねえか！！」

数分後

真尋「えーと、つまりまとめると」

ハス太「うん、この前デートしてくれるって言ってくれたでしょ」

真尋「まあ、曲解すればな」

ハス太「というわけで遊園地に誘おうと思って」

真尋「なんでそこで地球のにしなかったかな」

ハス太「ごっごめんね。ちょうど定期購読で遊園地特集を見つけたから……」

真尋「はあ、どうりで扉開けた瞬間モザイクが飛び込んできたわけだ」

ハス太「黄金の蜂蜜酒はのませたはずだけど？」

真尋「それがなかったらモザイクじゃすまなかったのか……　ところでハス太、それはどうやって飲ませた？」

ハス太「もちろんくちうつしで」

真尋「おええぇぇ」

ハス太「冗談だよ！！」

真尋「よかった、心の底からよかった……」

ハス太（ほんとはほんとなんだけど言いだせない……）

真尋「よし、帰るぞ、ハス太」

ハス太「えっ？　まだ遊園地みてないよ？」

真尋「いや、僕行きたくないし」

ハス太「そんなこと言わないでよ、まひろくん」

真尋「だって、うかつに動いたら僕死ぬだろ」

ハス太「それはまかせて、ちゃんとえいきょうが悪くないのをえらんだから！！」

真尋「いや、だったら地球のでいいだろ」

ハス太「うー…、でもそっちのプランは考えてないし……」

真尋「わかったよ。じゃあ、そっちに着いたら僕がリードするから」

ハス太「えっ、ほんとう！？」ﾊﾟｱｱ

真尋「まあ、できるかぎりやってみるよ」（少し早まったかな）

ハス太「わあい！！！　じゃ、はやく地球にいこうよっ」ｸﾞｲｸﾞｲ

真尋「わかったって、引っ張るな」（よし、計画どおり）

ハス太「あっ、そういえば今すぐかえれないんだった」

真尋「先に言えちくしょう」

真尋「どうして今すぐ帰れないんだ？」

ハス太「えっと、今ビヤーキーが別形態をとってるから戻すのに時間が……」

真尋「時間ってどれくらい？」

ハス太「今からだとお昼ごろくらいかな」

真尋「はあ、それまで待つようか……」

真尋「いや待て、ニャル子とかよべばいいんじゃないか？」

ハス太「ごめん、ニャル子ちゃん達とれんらくとれないんだ……」

真尋「え、なんで？」

ハス太「さあ……どうしてだろうね……」

真尋「まったく、肝心なときに役に立たないな、あいつらは」

ニャル子「」ｶﾁｰﾝ

クー子「」ｶﾁｰﾝ

真尋「さて、じゃあ昼まで待つか」

ハス太「えーっと、まひろくん？　時間あるからそのあいｄ」

真尋「却下」

ハス太「えー、なんで？」

真尋「さっきも言っただろ？　なるべく危険はさけたいんだって」

ハス太「ぼくはちゃんと危険があるかどうかしらべたよ！」

真尋「万が一ってのもあるからな。変なやつに遭遇することだってあるだろ？」

ハス太「ううっ」

真尋「だから今はここにいる」

ハス太「ううううっ」

真尋「…………」

ハス太「……」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

真尋（ハス太がものすごいこっち見てくる）

真尋「あーハス太、なんか話したいこととかないか？」

ハス太「遊園地の話ならいっぱいあるよ？」

真尋「それ以外でなんか頼む」

ハス太「うー、だったらわかんない」

真尋（……話が続かないな）

真尋「じゃあハス太、ここのホテルってなんかないの？」

ハス太「うーん、それはわかんないよ」

真尋「よし、ならいっしょに探検するか」

ハス太「たんけん？」

真尋「そうだ、ホテルだからなにかしらあるだろう」

ハス太「うーん、そっか。じゃ、ぼくもさがしてみるよ」

真尋「よし、ならさがそうか」

ハス太「そうだね。ぼくもシュブニグラス・ラブ・ホテルのびひんがどんなものか知りたいしね！」

真尋「……ごめんハス太、もう一回」

ハス太「だからシュブニグラス・ラブ・ホテルのびひんを」

真尋「よし、出発しようハス太！」

ハス太「ふぇ？」

ハス太「えっ、さがすんじゃないの？」ｶﾞﾁｯ

真尋「絶対あけるなよハス太。とりあえずここは出よう」

ハス太「っ、もしかして遊園地きてくれるの！？」

真尋「いや、そこまでは考えてないけどひとまずここから立ち去りたい」

ハス太「わかった、じゃあいっしょにいこっか」ｷﾞｭ////

真尋（手をつなぐのはどうかって言いたいんだけど、目をつぶって歩く以上しかたないしな）

真尋「じゃ、外まで案内してくれ」

ハス太「うん、ぼくにまかせてといて」////

その頃の地球

ニャル子「ぶはぁ、やっと氷が解けましたよ」

クー子「……わたしもようやくとけた」

ニャル子「ちっ、あんたと同じですかまったく。ところでハス太君はどこですか？
　　　　　なぜかいきなり黄衣の王になられて凍らされたんですけど」

クー子「……わたしもおなじ、いきなり凍らされた」

ニャル子「……なんであんたはそのまま凍死しないんですかね？」

クー子「……魂まで凍らされなければ大丈夫」

ニャル子「まったく。で、ハス太君はどこですか？」

クー子「……さあ？」

数分後

ニャル子「真尋さんがハス太君とどっかいった？」

頼子「ええ、手紙で『夜には帰ってきます』って」

ニャル子「ええい真尋さんは何を血迷っているんでしょうか。デートなら私を連れていくべきなのに」

クー子「……ニャル子、わたしも忘れずに」

ニャル子「それだけはぜってーねーです。ともかく真尋さんとハス太君を探さないと」

クー子「……ニャル子、場所わかる？」

ニャル子「課長に連絡とるんで話しかけないでください、それともあんたが掛けますか？」ﾋﾟﾎﾟﾊﾟ

クー子「……むり、わたしコミュ症」

ニャル子「ならすこし黙っててください。もしもし課長？　あのですね……」

再びどこかの惑星

真尋「外に出たら意外とモザイクは減ったな。それでもあまり見たくないけど」

ハス太「まひろくん、このまま遊園地にいこう！」

真尋「いや、どっちかというと行きたくないんだけど」

ハス太「えー、それならどこいくの？」

真尋「地球に帰りたいけど帰れないしな、うーん」

ハス太「遊園地にいこうよ、遊園地」

真尋「うーん」

ハス太「ねえ、遊園地にしよ」

真尋「うーーーん」

ハス太「うー」ｳﾙｳﾙ

真尋「…………わかった、遊園地にするか」

ハス太「わーい、やったぁ！！」

ハス太「着いたよまひろくん！」

真尋「ずいぶん早いな、うっ」

真尋（なんだここ、所々モザイクがかかってるんだけど。ルルイエより確実にひどいな）

ハス太「まひろくん？　どうしたの？　はやくいこうよ」

真尋「ああ、ところでここってましな所なのか？」

ハス太「そうだよ！　ここは宇宙でも五本の指に入るんだから」

真尋（なるほど、そりゃ地球のエンタメがすごいとか言われるわけだ）

真尋「で、このあとどうするんだ？」

ハス太「もちろんあそぶよ」

真尋「え？」

ハス太「え？」

真尋「遊ぶってこれで？」

ハス太「そうだよ？」

真尋「モザイクかかってるこれで？」

ハス太「えっ！？　あっ、大丈夫だよ。ぼくがえらんだのは大丈夫なのだから」

真尋「頼むぞハス太、おまえだけが頼りなんだからな」

ハス太「ふえぇ！！　その、えーと」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

真尋「大丈夫か？　ハス太」

ハス太「えと、うん。じゃ、こっち」ｸﾞｲｸﾞｲ

真尋「……なあ、そっちは思いっきりモザイクかかってるんだが」

ハス太「えっ、あっまちがえた。こっちだった」

真尋（これは大丈夫だろうか）

真尋（それとモザイクがかかったジェットコースターらしきものは心から除外した）

真尋「で、いきなり観覧車なのか？」

ハス太「うん、ここは夕方がこむからね」

真尋「まじか……、ちなみにどういう理由で？」

ハス太「えっとね、確か夕方につれこむと落とせる確率が高いんだって」

真尋「一応まともだな、いやまともじゃないか」

ハス太「そこを窓からしのびよってぶちこわすのが面白いんだって」

真尋「訂正、最悪だな。だれが乗るんだよそんなもの」

ハス太「でも、その変態を撃退すればこうかんどｍａｘだよ！」

真尋「やだよ、なんで観覧車乗るのにバトルしなけりゃならないんだよ」

ハス太「でも今は朝だからそれはでないよ？」

真尋「それは助かった」

ハス太（こうかんどは上がるらしいけどね）

ハス太「と思ったんだけど……」

真尋「暑いな、やっぱ」

ハス太（暑くてなにするんだったかわすれた……）

真尋「まあ気にしても仕方ないな。ハス太、景色みえるか？」

ハス太「うん、いまドア開けるね」

真尋「まてっ、それは高さ的にまずい」

ハス太「大丈夫だよ。ドアを開ければ涼しくなるから」

真尋「やめろよ、なんかのフラグ踏みそうだからやめろよ！」

ハス太「ごめんね、まひろくん」

真尋「大丈夫だハス太、ひとまず何ともなかったから」

ハス太（うーん、これってこうかんど？が上がっているのかな？）

真尋「で、次はどうするんだ？」

ハス太「えっとね、次はこっちにある……」

真尋「コーヒーカップか？　また地味なのを、いやｓａｎ値が下がらなければなんでもいいや」

ハス太「じゃ、ついてきてね」ﾄﾃﾄﾃ

真尋（と言っても、さっきから手はつなぎっぱなしなんだがな）


？？？（……あれってもしかして真尋さん？）

真尋「で、今度のはどんなアトラクションなんだ？」

ハス太「えっとね、中心のえんばんを回すとね、じぶんのカップが回るの」

真尋「まあそれはこっちといっしょだな」

ハス太「でね、えんばんが自分で高速回転するの」

真尋「最悪だなそれ」

ハス太「で、力でおさえこんであまり回さないようにするアトラクションだよ」

真尋「発想の逆転って言えばいいレベルじゃないぞこれ」

真尋「で、実際どうするんだ？ハス太は抑えられるのか？」

ハス太「だいじょうぶ！　まかせておいて！」

真尋「そうか？　大丈夫じゃない気が……」ﾋﾞｭｫｫ

黄衣の王「よっと。さて、永劫の時を眠ってもらう」ﾌﾞﾘｻﾞｰﾄﾞ

円盤「」ﾋﾟｷｰﾝ

ハス太「ふう、終わったよ。まひろくん」

真尋「……おまえ、容赦ないな」

コーヒーカップ乗り中

真尋「驚くほど回らないな」

ハス太（よし、今度はせいこうかな）

ハス太（ならセリフはたしか）

ハス太「たっ楽しいね、まひろくん？」

真尋「え？　そうか？」

ハス太（あれ？　よそうした反応と全然ちがう）

真尋（というより、回らないコーヒーカップのどこを楽しめと？　景色か？　モザイクかかった景色か？）

ハス太「……もしかして回った方がよかった？」

真尋「うーん、すこしはな」

ハス太「わかった、じゃあちょっと回すね」

真尋「ゆっくりだぞ、人の限界を超えちゃだめだからな」

黄衣の王「わかっている、人の耐久値ギリギリまで回してやろう」

真尋「いやそれだめだから、ちょっと待てハスｔ

真尋（なんで生きてられるんだろぼく）ｾﾞｴｾﾞｴ

ハス太「だっだいじょうぶ？　まひろくん」

真尋「ちょっと……タンマ、少し休憩させて」

ハス太「うん……、ごめんね、まひろくん」

ハス太「えっと、たしかこっちに休憩所があるから」

真尋「頼む、案内してくれ」

ハス太「うん……、ごめんね」

真尋（なんか元気なくなったな、ハス太）


？？？「……やっぱりあれは真尋さんですね。隣にいる子は分からないけど久しぶりに会いに行こうっと」

真尋「ふう、やっと落ち着いた」

真尋「いや、周りの屋台がモザイクだから微妙に落ち着けないけど」

ハス太「だいじょうぶ？　まひろくん」

真尋「もう大丈夫だよ。ところでさっきからずっとそればっかりだな」

ハス太「だって、ぼくのせいでまひろくんを苦しくさせちゃったもん」

真尋「まあ、しかたないしな。これが一番まともなんだろ？」

ハス太「うん……」

真尋（そこで即答されると怖いんだけど）

真尋「なら仕方ないだろ。ほかのだったら僕が死んでたかもしれないし。むしろ助かったんだって」

ハス太「……ほんとう？」

真尋「ああ」（その代わり僕はハス太にやられかけたけどな）

ハス太「よかったぁ」

真尋（とりあえず元に戻ったか。　って何で気をつかってるんだろうなぼくは）

真尋「そういえばもうすぐお昼だな。ビヤーキーとやらも準備ができてるんじゃないか？」

ハス太「そうだね、そろそろ呼び戻さないと」ｽｯ

真尋「便利だな、そのイアｐａｄ」

ハス太「……あれ？」

真尋「どうした、まさかまたなんかあったのか？」

ハス太「うん、ビヤーキーがこうせんしてるって」

真尋「……まず何があってそうなるんだよ」

ハス太「えっとね、じつはビヤーキーってぼくたちの護衛をしてたの」

ハス太「まひろくんにわるい人が近づかないように、遠くに待機してたの」

真尋「それってなんだ、また変な奴が僕をねらっているってか」

ハス太「そうかもしれない……」

真尋「まじか」

ハス太「うん、だからなるべくはなれないでね」

真尋「わかったよ」

ハス太「そしてデートの続きをしよ？」

真尋「却下」

ハス太「えー、どうして？」

真尋「いや、こんな緊急事態にデートはないだろ」

ハス太「ぼくの近くにいれば安全だよ？」

真尋「それはわかるけど、そのガードマンといっしょに遊んじゃ意味ないだろう」

ハス太「ぶー、けち」

真尋「それよりハス太、相手がどんなやつかわかるか？」

ハス太「ううん。まひろくんを狙ってて、悪意がある邪神を自動でコウゲキするだけだから」

真尋「そっか、それだと相手が分からないな」ｳｰﾝ

少し前

ニャル子「ｄｓアウト完了。やっと通常空間ですね」

クー子「……ニャル子、ワープ終わった？」ﾌﾜｧｧ

ニャル子「もうちょっと寝ててもいいんですよ？　その間に真尋さんの救出と結婚を終えてきますから」

ニャル子「まったく、どうしてこんな遠くに真尋さんを連れていったんでしょうね。ハス太君は後でとっちめましょう」

ニャル子「真尋さん、待って下さいね。今行きますから」

ニャル子「……むっ？　殺気！！」ｸﾞｲ

クー子「……あう」ｺﾞﾝ

ﾋﾞｼｭﾝ

ニャル子「ネ・フレインカーにかすり傷を負わせるとは……何者です！？」

ビヤーキーライトニング「ここから先へは一歩も通さない」

ビヤーキーエターナル「通るのなら私たちを倒してからね」

ニャル子「ほう、最終決戦仕様が二機ですか。これはこちらも全力を出すようですねぇ」

クー子「……ニャル子、最初の目的を忘れてはならない」

ニャル子「大丈夫ですよ。全部ぶっとばせばそれでハッピーエンドですので」

クー子「……一理ある」


真尋（そういえば該当しそうなやついたけど、まあ大丈夫だろ）