サシャ「あのぅみなさん、上官の食糧庫から・・・」(345)

サシャ「上官をとってきました」ブンッ

キース「」ドサッ

アニ・クリスタ「・・・!!」

ユミル「・・・は?」

ユミル「おいおいおいなにやってんだ芋女なんで教官をあたしらの部屋にもってきてんだよおお!!」

アニ「あんた・・・いくらバカでも限度ってものがあるでしょ」

クリスタ(何この状況・・・怖いぃ)

サシャ「みなさんどうかおちついて」

クリスタ「教官はまさか・・・死んでるわけじゃないよね」ビクビク

サシャ「大丈夫です、気絶しているだけですから」

ユミル「じゃあすぐに食糧庫に戻してこい!!教官が目覚めたらあたしらまで共犯扱いされかねないだろうが!!」

サシャ「二時間は意識が戻らないとおもいますよ。こめかみと人中に2発ずつ肘を打ち込んでおきましたから」

サシャ「だいたいこのまま教官を放置してきたら大騒ぎになっちゃうじゃないですか」

サシャ「ユミルって意外と考えが浅いんですねぇ」フーッ

ユミルアニクリスタ「・・・」

キース「」

クリスタ「どうして教官にこんなことをしたの?」

サシャ「食糧庫に教官がいたからです」

アニ「それで・・・?」

サシャ「食糧庫に教官がいたからです」

ユミル「・・・だからなんなんだよ?」

サシャ「食糧庫に教官がいたから殴りました。何かおかしいですか?」

クリスタ「教官に見つかったから思わず殴ってしまったということ?」

サシャ「違いますよクリスタ、食糧庫に教官がいたからです」

アニ(なにをいっているのかよくわからない・・・)

アニ「衝動的にやってしまったのか?」

サシャ「はい?」

アニ「いやその・・・あんたは毎日のように教官に走らされたりしてるから・・・」

アニ「日頃の恨みが積もり積もって、ついカッとなって殴ってしまったとか・・・」

サシャ「いやそれはないですね」

サシャ「お肉やお芋を手に入れるためにはそれなりの危険を冒さなくてはいけないですから」

サシャ「ばれてしまったときには死ぬ寸前まで走らされてもしかたがないですよ」

サシャ「だからあのハゲ・・いや教官のことは全然恨んでいませんよ」

ユミル(少し恨んでんじゃねえか・・・)

ユミル「理由はもうわかったからよ(全然わからんが)、どんなふうに殴ったのか一部始終教えろ芋女」

ユミル「犯人がお前だと教官様が知ってんのかどうかとかで今後の対応が変わってくるからな」

サシャ「一発目は後ろからだったので、多分教官は気づいてないと思いますよ」

ユミル「そうか・・・」

サシャ「そして倒れたところにこう肘で」ゴンッゴンッ

キース「」メリッメリッ

ユミル「おいいいいいいい、実演しろとはいってねえだろぉがあああ」

クリスタ(もういやだ・・・怖い)ガタガタ

サシャ「アニに訓練の時に教えてもらったんですよね」

サシャ「どうです?うまくできてましたかアニ?」

アニ「ああ、悪くないよ。けどその技は息の根を止めるときに使う技だって教えたよな・・・」

サシャ「え・・・?」

アニ「本来、こめかみや人中はそんな風に肘で打ち込んでいい場所じゃあないんだよ・・・」

アニ「だからその技を使っていいのは自分の命が危険にさらされた時だけって教えたよね?」

サシャ「・・・・・・そうでしたっけ・・・・・・・・」

アニ「まあ・・・あんたにそんな技を教えたわたしが悪いんだけど・・・」

ユミル「じゃあ・・・まさか・・・」

アニ「ああおそらく・・・」

クリスタ「教官の心臓が止まっている・・・」ガタガタ

ユミル「嘘だろ・・・」

ユミル「アニ!わかってたんならなぜもっと早く言わなかった!!」

アニ「ごめん・・・でもあの技はうまく当てないと2発では殺せないから・・・」

ユミル「芋女はそういう勘だけはいいからな、思ってたよりしっかり習得してたってことかよ・・・クソ」

サシャ「ほめすぎですよ二人ともぉ」テレテレ

ユミル・アニ「てめえもそこの教官みてえにしてやろうか!!」

キース「」

クリスタ「やめて二人とも!」バッ

クリスタ「みんな気が動転してるんだよ!!」

クリスタ「急に教官が死んでいくんだもん・・・仕方ないよ」ウルウル

ユミル(・・・さすが・・・私のクリスタ?)

クリスタ「でもまだ死んでいないかもしれないわ・・・」

クリスタ「私が心肺蘇生を試みるから、みんな手伝って」

ユミル「さすが私のクリスタ!!結婚してくれ」

アニ(一番動転してるのはクリスタみたいだが大丈夫か?・・・)

クリスタ「まずは気道を確保してそれから・・・」スゥー

ユミル「ちょっとまて」ガッ

クリスタ「何?ユミル?」

ユミル「何しようとしてる?」

クリスタ「人工呼吸でしょ!早くしないと教官が・・・」

ユミル「おまえ・・・誰かとキスしたことあるのか?」

クリスタ「はぁ?」

クリスタ「そ、そんなことが今何か関係あるの///」

ユミル(クリスタ可愛い)

ユミル「大ありだ・・・ファーストキスはまだか?」

クリスタ「・・・・・うん・・・///」

ユミル「しゃああああああああああああああああ」ガッツポーズ

アニ(声に出すなよ・・・)

ユミル「なあクリスタ、人工呼吸をするってことはキスをするってことだよな」

クリスタ「そうかもしれないけど・・・教官の命が助かるならかまわないわ」

ユミル(クリスタマジ天使)

ユミル「けどファーストキスの相手がこんなハゲたおっさんとはな・・・」

クリスタ「・・・」

ユミル「悪いことはいわねぇ・・・わたしがファーストキスの相手になってやるよ」

クリスタ「な・・・何言ってるの///」

ユミル「ファーストキスの相手ってのは一生忘れられないものらしいからな・・・」

ユミル「キース教官がその相手でいいのか?」

アニ(ユミルがしたいだけだろ)

クリスタ「でも・・・・///」

アニ「いつまで茶番やってんのさ二人とも・・・」

アニ「早く心肺蘇生しないと助かるものも助からないよ(もう死んでるかもしれんが)」

ユミル(クソ・・・いまいいとこだったのに・・・)

ユミル「じゃあアニが教官様とキスするんだな」

ユミル「クリスタのファーストキスだけは絶対にゆずれねぇ」

アニ「あたしが教官と?ハッ・・・するわけないだろ」

アニ「いちばん適任がいるだろう」

ユミル「ああそうだ・・・静かにしてるからすっかり忘れてたが」

ユミル「おい芋女ぁ!!」

サシャ「・・・!!」ビクゥ

ユミル「お前が原因なんだかお前がやるのがとうぜんだよなぁ」

サシャ「・・・」モグモグ

ユミル「なに食ってんだ?」

サシャ「・・・」モグモグ

ユミル「何食ってんだって聞いてんだろぉ!!」

サシャ「・・・」ゴクン

サシャ「蒸かした芋です」

ユミル「静かだと思ったらお前こんな状況でよくのうのうと芋食ってられんなぁおい!」

サシャ「わたしがやりましょう」

ユミル「は?」

サシャ「私が人工呼吸をしましょうといっているんです」

ユミル「ああ・・・話はちゃんと聞いてたんだな」

ユミル「じゃあちゃっちゃとやってくれ」

クリスタ「人工呼吸のやり方は分かってる?」

サシャ「大丈夫です。座学で習いましたから」

アニ(あんたはしょっちゅう寝てただろ・・・)

サシャ「では始めましょう」ドカッ

アニ「お、おい・・・何やって・・・」

サシャ「ふんっ」ブーーー

クリスタ「サシャストップ!!」

サシャ「もういっちょ」ブーーーー

ユミル「お前・・・・・」

サシャ「放屁のほうが口でするよりも多くの空気をおくりこめるはず」ブピーー

サシャ「さらに蒸かした芋を補給・・・」モグモグ

ユミル「もういい・・・やめろ!!」

サシャ「はよ出んかい」ブーーーーーブピィ

アニ(音もさることながらひどいにおいだな)

サシャ「これで生き返るはず・・・」

扉「ドンドンドン」

クリスタ(誰か来た!!)

ユミル(まずい教官を隠せ!!)

???「入っていい」ガチャ

クリスタ(だめ・・・間に合わない・・・って)

アニ「なんだミカサか・・・」フゥ

ミカサ「・・・・・」

ミカサ「なんとなく状況はわかってる・・・」

ミカサ「その上で・・・私情を挟んで申し訳ないけど・・・」

ミカサ「すごくくさいので窓を開けていい?」

ユミル「ああ・・・」

すみません寝ます明日書きます

ミカサ「なるほど・・・おおむね理解した」

ユミル「知られちまった以上悪いが協力してもらうぞ」

ミカサ「こういう時に協力するのが仲間というもの・・・」

ミカサ「私にできることならば何でも手伝おう」

ミカサ「ただしエレンを巻き込むことだけは絶対にダメ」

ユミル「ああわかった・・・それはたぶん大丈夫だ」

アニ(入ってきたのがミカサだったのは不幸中の幸いか・・・)

アニ(ミカサ以外のやつだったら教官を見た途端大声で悲鳴でもあげて・・・)

アニ(今頃、女子寮中に教官のことが知れ渡っていたに違いない)

アニ(だけどミカサはなにをしでかすかわからないところがあるからなぁ・・・)

ユミル「でよぉ、いちおう聞くが芋女ぁ・・・」

ユミル「お前がやった人肛呼吸の効果はあったのかよ」

サシャ「失礼ですねぇ、成功してるにきまってるじゃないですか」ピタッ

アニ(あれでうまくいくわけないだろ・・・)

サシャ「ほら!!かすかですが心臓が動いてますよ!!」

ユミルアニクリスタ「・・・・・!!」

サシャ「どうですみなさん!!ほらほらぁクリスタも確認してください」ドヤァ

クリスタ「あ・・・・・・・」ピタッ

サシャ「どうです?ちゃんと動いてますよね!!」

クリスタ「私・・・さっき確認したとき右側に耳当ててた・・・」

アニ「え・・・・・・」

ユミル「おいおいクリスタ・・・コニーみてーな間違いしてんじゃねーよ」

クリスタ「ごめん・・・さっきはだいぶ焦ってたから・・・」

アニ「てことは教官は・・・・」

ユミル「意味もなく、くせー屁を大量に吸わされただけってことになるな・・・」

クリスタ「教官・・・ごめんなさい」

サシャ「・・・・・」

サシャ「も、もぉー・・・クリスタぁしっかりしてください」

クリスタ「あなたにはいわれたくないわ」プイッ

サシャ「え・・・・」ガーン

ユミル(ちょっと逆切れしてるクリスタかわいい)

ユミル「まあとにかく教官様が気絶してるだけって事はわかったんだ・・・」

ユミル「しかし、あれだけ殴られて死んでねえとは・・・」

ユミル「さすがは教官やってるだけのことはあるなぁ」

アニ「これで生きてられるのは多分ライナーくらいのもんだね・・・」

ミカサ「今度試してみる?」

クリスタ「ミカサが言うと笑えないよ・・・」

ユミル「もしかしてあれだな・・・教官のかあちゃんは巨人だったんじゃねえか?」

ユミル「このタフさはそれ以外に説明しようがねえだろww」

ミカサ「顔と威圧感だけは巨人並みってアルミンも言ってた」ニヤ

アニ「そういえば教科書に教官そっくりな巨人の挿絵があったねぇ」

サシャ「あーそれ私もそう思いましたぁ」ゲラゲラ

クリスタ「もぉ、みんないいすぎだよぉ」クスクス

キース「・・・」

アニ「そういえば・・・ミカサは何であたしらの部屋に来たわけ?」

ミカサ「夕食の時間になってもこの部屋だけ食堂に来てないから呼びに来た」

クリスタ「もうそんな時間かぁ・・・急いで食堂に行かないと・・・」

ユミル「あたしらが食堂に行かなけりゃそれはそれで問題になるが・・・」

ユミル「教官様はいつ目覚めてもおかしくねぇって状態だからなあ」

アニ「とりあえず食堂にいって、ついでに情報をしいれてくるというのは?」

アニ「教官がいなくなっていることに気付いたものがいるかどうか・・・」

サシャ「今日のパァンはどんなパァンですかね」グヘヘ

ユミル「このまま部屋にこもっててもジリ貧だからな・・・」

クリスタ「それに私たちの精神がもたないかも・・・」

ミカサ「アルミンに相談すればいい、きっと解決法を考えてくれるとおもう」

ユミル「アルミンか・・・」

アニ「あいつなら何かいいアイデアを思いつくかもね」

クリスタ「それじゃあミカサはアルミンに相談をして・・・」

クリスタ「私たちはそれぞれ情報を集めようよ」

クリスタ「そして部屋に帰ってきたらアルミンの考えた作戦を決行するの」

ユミル「そうするほかになさそうだな・・・」

サシャ「おなかすきましたぁ」ダラー

ユミル「お前は残るんだよ」ギロッ

サシャ「え・・・・?え・・・?」

ユミル「教官を一人で転がしておくわけにはいかねぇだろ」

ユミル「お前が責任もって見張っておくんだ、いいな?」

サシャ「いやですよぉ、ご飯食べれなきゃ死んじゃいます」バタバタ

ミカサ「何を言っているの・・・」

ミカサ「今教官が死んでいる・・・」

ミカサ「あなたがこめかみに肘を打ち込んだから・・・」

ミカサ「巨人と戦ったわけでもないのに死んでいる・・・」

サシャ「それは当然です!!」

サシャ「かわいい訓練兵たちがお芋を食べるために心臓を動かし続けるのが教官の務めでしょうが!!」

ミカサ「人が芋のために死ぬのが当然だと思ってるのなら・・・」

ミカサ「きっと理解してもらえるだろう」

ミカサ「時に・・・一人の尊い命が多くの芋を救うことがあることも」ゴゴゴ

サシャ「ひいいいいいいいいすいません残りますすいません」ドゲザ

クリスタ(言っていることはよくわからないけどすごい迫力だった・・・)

ユミル「じゃあおとなしくしてろよ芋女ぁ」

ユミル「もし教官が起きちまったらお前一人で何とかしろ」

ユミル「あたしたちをまきこむんじゃねぇぞ」ギロ

扉「バタン」

サシャ「さっきとってきたハムでも食べてましょう・・・」モグモグ

キース「・・・」

アニ「となり・・・いいかい?」

ライナー「いいぞ・・・しかし珍しいな、いつも一人で食ってるお前が」

ベルトルト「何か僕たちに話でもあるのかい?」

ライナー「わかってるとは思うがここであまり変なこと聞くんじゃねぇぞ」

ベルナルド「大丈夫だよライナー・・・アニがそんなへまするはずないさ」

アニ「ああ・・・実は教官のことなんだが・・・」

ライナー「教官がどうかしたか?」

アニ「いや・・・さっきから教官を見かけてない気がするなと思ってさ」

ライナー「そういわれてみれば・・・確かに訓練が終わってから見かけてないな」

レオナルド「大変だ!!ライナー!!」

アニ「・・・!!」ビクッ

ライナー「どうした、ベルトルト?」

レオパルド「クリスタが・・・今日は一人で食べてるぞ!!」

ライナー「なにぃ!!あの年がら年中クリスタにへばりついてるレズビアンはどうしたんだ!!」

ユミル(聞こえてるぞ・・・覚えてろよ)

レオパレス「ユミルなら今日は別のとこで食べてるよ!!」

クリスタルパレス「それより・・・クリスタの周りに男子が物凄い群がってる!!」

ライナー「なんだと・・・おれの女神にてぇ出しやがったらただじゃ済まさんぞ!!」ダッ

クリスタ親衛隊「あっ!待ってくれライナー!!」ダッ

アニ「・・・・・・」

トーマス「クリスタ!!よかったら今度の週末に映画でも見に行かないか!!」

マルコ「あ!・・・あの!!・・・もし僕が憲兵団にはいれたら・・・その・・・」

アルミン「ねぇねぇクリスタ!!身長と体重とそれからスリーサイズを教えてくれないかな!!」

アルミン「あっでも身長と体重とウエストはもう把握しているから残りを教えてくれ!!」

クリスタ「今日はみんなすごく・・・元気だね?でもひとりずつしゃべってくれないと聞き取れないよ・・・」オロオロ

アルミン「訓練兵の頭脳として女子の身体情報を把握しておくことは・・・」

アルミン「作戦の立案に必要不可欠だから決してやましい意味とかではないよ!!」

ライナー「結婚しよ!!」

アルミン「あと今はいてる下着の色も教えてくれると助かる!!」

ベルモント「あのさ・・・クリスタさんは僕のこと覚えてくれてるかな?」

クリスタ(私今日何か変なことしたかなぁ・・・)ウルウル

ユミル(クソッ・・・男子ががっつきすぎてクリスタがおびえてるじゃねぇか)

ユミル(今すぐ助けてやりたいがここは心を鬼にして、情報収集しないとまずい・・・)

ユミル(なんせアニはいつも通りぼっちだし、ミカサはエレンに餌付けしてるしよぉ・・・)

エレン「おいミカサ・・・一人で食べれるって言ってんだろ!!」

ミカサ「いいの今日は二人きりだから・・・はい、あーん」

ユミル(はいあーん、じゃねーよ!・・・だいたいミカサがアルミンに相談する役だったろうが)

ユミル(ここは私が少しでも情報を集めないと・・・)

ユミル「なあコニー・・・教官が男子寮に見回りに来るのって何時くらいなんだ?」

コニー「いつもばんめしのあといちじかんくらいしてからだけど・・・なんでそんなこときくんだ?」

ユミル「いや・・・なんとなく気になっただけだ」

ユミル(てことはあと1時間と少しで教官がいなくなってることが分かってしまう・・・)

ユミル「それからよコニー・・・もう一つ聞きたいんだが」

コニー「なんだよ?」

ユミル「このあたりにめったに人が来ない草陰とか沼地とかって知らないか?」

コニー「なんでそんなこときくんだよ?」

ユミル「いや・・・別に・・・」

コニー「わかったぞ!」

ユミル「・・・!?」

コニー「ひとけのないところにくりすたをつれこんでえろいことするつもりだろ?」

ユミル「あ・・・ま、まぁそんなところだ(それも悪くないな)」

コニー「じゃあよじゃあよ、いいばしょおしえてやるからかわりにさぁ・・・」

コニー「やってるときにおれものぞいていいかな?」

ユミル(こいつはかあちゃんが巨人かってくらいのバカさだな・・・)

ユミル「ああ・・・考えとくから場所を教えてくれ・・・」

ミカサ「ほらエレン・・・もっと食べないと大きくなれない」

エレン「もう自分の分は全部食べだろ!お前の分はいらないからな!!」

ミカサ「わがままばかり言ってしかたのない子・・・」

ミカサ「はらえれん食べて・・・」ハム

エレン「なんで口移しなんだよ!!おれは赤ん坊じゃねぇ!!」

ジャン(うらやましい!)ギリリ

ジャン(アルミンがいるときはミカサもあそこまで積極的なことはしねぇが・・・)

ジャン(クソッ、アルミンは何してやがる・・・)

アルミン「ミトコンドリアの内膜の一部がひだ状に突起している部分をクリステと言うんだけど!!」

トーマス「映画の後にはおいしい魚介料理なんてどうかな!!」

アルミン「ク○ト○スも突起であることからしておそらくクリという言葉には突起に関連する語源があるに違いないんだ!!」

マルコ「つまり・・・その・・・僕と・・・いや・・・その・・・」

アルミン「食べ物のクリも突起だといえないこともないからね!!」

ライナー「結婚しよ!!結婚しよ!!」

アルミン「そう考えるとクリスタ君の名前は・・・」

ベルトリス「覚えにくいかもしれないからもう一度言うよ、弁当のベ、ルビーのル・・・」

クリスタ「・・・」シクシク

ジャン(おかしいのはアルミン達だけじゃねぇ・・・)

ジャン(食堂の雰囲気がいつもとだいぶ違いやがる、いったい何が・・・)

ジャン(・・・!!そうだサシャのやつがいねぇ・・・)

ジャン(ちょっと目を離したすきに自分の食事が消えるかもしれないという緊張感が今日はない・・・)

ジャン(そのせいでみんなこんなに解放的になってやがるのか・・・?)

ジャン(それにこれだけ大騒ぎしてたら教官がやってきて大変なことになるはずだが・・・)

ジャン(もしかして・・・教官もいないのか?)

ジャン(そうだ・・・間違いねぇ、そういや訓練のあと一度も教官を見ていない・・・)

ジャン(だとするとなにかやべえことがおきてるんじゃねえだろうな・・・)

ジャン(サシャが食事に来ないなんて通常じゃ考えられねぇ・・・)

ジャン(それにあの教官がこの時間に食堂付近の見回りをしないなんてこともありえねぇ・・・)

ジャン(つまり・・・あの二人になにか大きなトラブルが生じていると考えるのが・・・)

ジャン(待てよ・・・サシャがまたなんかやらかして教官に罰を食らってんじゃ・・・)

ジャン(いやそれはない・・・だとしたらサシャが走ってんのがこっから見えるはずだし・・・)

ジャン(教官がいないことの説明にもならん)

ジャン(・・・!!もしや・・・教官がサシャに付きっきりで個人指導を・・・)

教官「どうだブラウス訓練兵・・・わたしの蒸かした芋は?」ボロン

サシャ「はむ・・・あぁ・・・すごく・・・熱いです・・・」ハァハァ

ジャン(クソッ・・・何考えてんだ俺は///)

ミーナ「ねぇ見て・・・ジャンが一人で赤くなってるよ・・・」

ハンナ「うわぁ・・・気持ち悪い・・・」

ジャン(やっぱりあの二人がなにか事件に巻き込まれていると考えるのが妥当か・・・)

ジャン(二人にいったい何が・・・)

ミカサ「ほらエレン・・・お水もわたしが飲ませてあげよう」

エレン「やめろって・・・それじゃあもうただのキ、キ・・・になっちまうだろ///」

ミカサ「よく聞こえなかった・・・もう一度はっきり言って」

ジャン「・・・・・」イラッ

ジャン(クソッ・・・人が集中して考えているのに・・・)

アルミン「しっかしどうして巨人には生殖器がついていないか考えたことはあるかいクリスタ!!」

マルコ「・・・だから・・・その・・・け、けっこ・・・いやなんでもない・・・」

アルミン「まぁ巨人の股にどでかいもんがぶら下がってたら削ぎ落としがいがありそうだけど!!」

ライナー「結婚しよ!!結婚しよ!!結婚しよ!!」

アルミン「そんなのが大量に攻めてきたらさながら進撃の巨チンって感じだよね!!」

アルトルト「じゃあ復唱してみよう、ベルトルトベルトルトベルトルトベルトルト・・・」

ジャン(どういつもこいつもバカみてぇに大声出しやがって・・・)

アルミン「それにもしも女型の巨人なんてものがいたとしたらさぁクリスタ!!」

アニ「・・・」ビクッ

アルミン「人間みたいな大きさのク○リ○スが丸見えってことだよねぇ!!」

クリスタ「ユミルぅ・・・助けて・・・」ポロポロ

アルミン「もしそんなのがいたら生け捕りにしていろいろと実験してみたいよねぇ!!」

アニ「・・・」ゾッ

アルミン「もちろん人類の進歩のためだから決してやましい意味とかではないよ!!」

ジャン「だあああああああうるせえうるせえうるせええええええええええ!!!」

食堂「シーン・・・」

エレン「・・・」

ミカサ「・・・」

ライナー「・・・」

ベトベトン「・・・」

アルミン「・・・」

クリスタ「ひぐっ・・・えぐっ・・・」ポロポロ

ジャン「あ・・・いやその・・・ちょっと考え事をしてたもんだから・・・」

アルミン「その座学68位の頭脳でいったい何を考えていたのか・・・」

アルミン「座学1位の僕に教えてくれませんかねぇ・・・ジャン?」

ジャン「いや、別に・・・・・・・みなさんすいませんでした・・・・」

ミーナ「どうせ変な妄想でもしてたんでしょ」クスクス

ハンナ「うわぁ・・・ほんっと気持ち悪い・・・ねぇフランツ?」

フランツ「ハンナの言うとおりあいつのことは前々から気持ち悪いと思っていたでごわす」

ジャン「・・・」シュン

クリスタ「・・・ぐすっ・・・ひっく・・・」ポロポロ

ライナー「結婚し・・・あああ!!クリスタが泣いているぞ!!」アセアセ

トルトルト「ご、ごめんクリスタさん・・・僕の名前そんなに覚えにくかったかい?」シュン

マルコ「ああ・・・泣かないでクリスタ・・・(泣いてる女神もまた素敵だ///)」

アルミン「そういえばクリスタは座学は4位と優秀だけれども、夜の座学のほうは劣等生と言えるだろうね!!」

アルミン「なんなら今度昼の座学、夜の座学ともに1位のこの僕が手取り足取り教えてあげるよ!!」

ジャン「・・・」シュン

ジャン(しっかりしろジャン!!いつまでもしょぼくれてんじゃねぇ!!)

ジャン(こうなったらサシャと教官の行方不明の謎を解き明かして・・・)

ジャン(アルミンの野郎をぎゃふんと言わせてやるぜ!!)

ジャン(そうすりゃあミカサもきっと俺のこと・・・///)デヘヘ

ジャン(そうと決まれば・・・まずは少し情報を集めるか・・・)

ジャン(おっ・・・あそこにちょうどいいやつがいるじゃねぇか)スタッ

アニ(うわぁ・・・こっちにくるんじゃないよ)ヒキッ

ジャン「なぁアニ・・・たしかお前サシャと同じ部屋だったよな?」ストン

アニ「・・・!!・・・あ、ああ・・・それがどうかしたかい?」

ジャン「いや実はちょっと気になることがあってな・・・」

アニ「・・・」モグモグ

ジャン「サシャとそれに教官もいないみたいなんだが・・・お前なにか知らないか?」

アニ「」ブッ

ジャン「うわっ・・・きたねぇ・・・顔に食べかけのパンがついたじゃねぇか!」

アニ「・・・すまない・・・」

ジャン「まあいい・・・ペロッ・・・うん結構いけるな」ゴクン

アニ(気持ち悪い・・・)ゾッ

ジャン「でよぉ・・・アニはなんか知らねぇか?」

アニ(ジャンのやつ・・・どこまで気づいてるんだ?)

アニ(単にサシャと教官がいないことに気付いているだけなら適当な嘘でごまかせるが・・・)

アニ(事件が起きているというところまで感づいていた場合・・・野放しにしておくわけにはいかない)

アニ(はぐらかしつつ様子を見るか・・・)

アニ「そういえば・・・二人とも見かけないね・・・」

ジャン「やっぱりそうか・・・」

ジャン「実は・・・二人がなんかトラブルに巻き込まれてるかもしれねぇと思うんだが・・・」

アニ「・・・」

アニ(こいつ・・・気づいていやがる・・・)

アニ(どうする・・・最悪、教官と一緒に始末するか・・・)

アニ「あのさ・・・ジャン・・・」

ジャン「ん?なんだ?」

ライナー「おい、みんな・・・そろそろ晩飯の時間は終わりだぞ!!」

食堂「ガヤガヤ・・・ガタガタ」

アニ「あのさ・・・ちょっと食堂に残ってもらっていいかい?」

ジャン「なんでだ?」

アニ「いや・・・その時話すからさ・・・どう?」

ジャン「まあいいけど・・・どうせいつも10分くらいは食堂にのこってるからな」

アニ「・・・?」

ミーナ「ねぇ・・・ジャンのやつまた食堂に落ちてるミカサの髪の毛集める気だよ・・・」

ハンナ「袋まで持参してるしマジ気持ち悪い・・・あいつが二度と視界に入らなければいいのに、ねぇフランツ?」

フランツ「ハンナのために明日の対人格闘でジャンを二度と歩けない体にするでごわす」

ジャン「あっここにも!!きょうは大漁だぞ!!」カサカサ

食堂「シーン・・・」

クリスタ「・・・うぅ・・・・」ポロポロ

ユミル「はいはい・・・よしよし、もう大丈夫だからなクリスタ」ナデナデ

ジャン「9本目だ!!・・・これは今日ついに二桁の大台に乗るかもしれんぞ!!」ハァハァ

ユミル「・・・ジャンは何やってんだ?・・・なんであいつも残ってんだよアニ?」

アニ「いや・・・あいつもサシャと教官のことに感づいてるみたいだからとりあえず残ってもらったんだ・・・」

アニ「今はミカサの髪の毛を探しているところ・・・らしい・・・」

ユミル「きめぇんだよ!!このド変態やろーがぁ!!」ドンッ

ジャン「クソッ・・・なんで誰も分かってくれねぇんだ・・・」ブツブツ

ジャン「俺はただ好きな女の子の髪の毛を拾い集めているだけなのに・・・」

ジャン「たったそれだけのことでキチガイやド変態呼ばわりかよ・・・」

アルミン「いや、僕にはよくわかるよジャン!!」

ジャン「・・・!!」

アルミン「フェティシズムというのは人間の本能より湧き出るとどめることのできない衝動であって・・・」

アルミン「ある意味では、信仰の域にまで昇華された究極の愛の形式と言えるだろう・・・」

アルミン「だから君の行動はすごくピュアなミカサへの愛の表れなんだよ、ジャン・・・」

ジャン「アルミン・・・ありがとう・・・」グスッ

アルミン「ほら・・・ここに落ちているのはアニの髪の毛だ、あそこにあるのはユミルの・・・」

アニ・ユミル「・・・」ゾワァ

アルミン「そして僕が最も気にいっているのが・・・クリスタのだ」スッ

アルミン「この繊細さは芸術だよ・・・これで223本目だ・・・」

クリスタ「うわあああああああああああん」ボロボロ

ユミル「やめろ!!頼むからもうやめろ!!」

ジャン「俺・・・今まで誰とも分かり合えなくてさ・・・」

ジャン「ろくに友達もできなくて・・・いつも喧嘩ばかりで・・・」

ジャン「先月の成績表にも『抜き身すぎる性格が軋轢を生みやすいので気を付けましょう』って書かれてたしよぉ・・・」

アルミン「ジャン・・・」

ジャン「でもよ・・・今日生まれて始めて俺のこと理解してもらえた気がするんだ・・・」

ジャン「もし・・・もし嫌じゃなかったら・・・俺と友達に・・・」

アルミン「いいよ!!」

ジャン「・・・!!」

ジャン「・・・本当に友達になってくれるのか?・・・こんな俺と・・・」

アルミン「ああ・・・そんな君だからこそさ・・・何しろ君は・・・」

アルミン「夜の座学3位の実力者だからね!!」

ジャン「本当ですか!!」パァア

ジャン「じゃあさ・・・さっそくだけど明日の対人格闘組もうぜ!!」

アルミン「でも一つだけ条件が・・・ジャンは昼の座学68位だよね・・・」

ジャン「ああ・・・そうだけど?・・・」

アルミン「だったら昼間は話しかけないでくれるかなバカがうつる!!」

ジャン「・・・え?」

アルミン「昼間は昼の座学10位以下のバカどもとは会話したくないんだよ!!」

アルミン「ただし女子はこの限りではない!!」チラッ

アニ・ユミル(こっちを見るな)

ジャン「・・・」シュン

ユミル「だいぶ落ち着いたみたいだな・・・」ナデナデ

クリスタ「ごめんね・・・いつもユミルに甘えてばかりで私・・・ひっく」ウルウル

ユミル「お、おい、また泣くなって・・・」

クリスタ「・・・もう大丈夫・・・迷惑かけてごめんね・・・いつもありがとう」ニコッ

ユミル「あ、ああ・・・め、迷惑とは思ってねぇから気にすんな///」プイッ

クリスタ(ユミルったら・・・赤くなってかわいい///)

ユミル「チッ・・・そういやぁミカサのやつはなんでいねぇんだよ?」

アニ「ミカサなら・・・さっきエレンと一緒に帰っていったけど・・・」

ユミル「あの野郎・・・『こういう時に協力するのが仲間というもの キリッ』とか言ってたのは何だったんだよ!!」

クリスタ「まあ仕方ないよ・・・ミカサはエレンのことが大好きだから・・・」

クリスタ「きっとエレンのことで頭がいっぱいなんだよ・・・」

クリスタ「でもそういうのって・・・ちょっとうらやましいなぁ」

ユミル「そーかねぇ?わたしには理解しかねるがなぁ」

クリスタ「ふふっ・・・ユミルはそうでしょうね・・・」

クリスタ「恋する乙女のユミルなんて全然想像できないもの」

ユミル「はっ・・・なんだそりゃくだらない」

アニ「私は・・・私はすごいわかるよ!!私は乙女だからほんとよくわかるクリスタ!!」ガシッ

クリスタ「やっぱりね・・・アニは乙女っぽいところがあるなぁってずっと思ってたよ」

ユミル(アニがこんなに人の話に食いついてるとこ初めて見たな・・・)

ユミル(クリスタは優しいからな・・・自分だって怖いだろうに・・・)

ユミル(あたしらの気を紛らせるためにガールズトークなんか始めやがって)

ユミル(なにせ上官殺しは重罪だ・・・さらしものにされて公開処刑と相場が決まってやがる・・・)

ユミル(たとえ教官が生きていたとしても重営倉行は免れないだろう・・・)

ユミル(重営倉で女の訓練兵はひでぇ目にあわされるって噂はクリスタも知っているはずだ・・・)

ユミル(サシャのバカは自業自得だがらどうなろうと知ったことじゃねぇが・・・)

ユミル(クリスタは仲間を見捨てるくらいなら、自分を犠牲にするほうがましってタイプだからな)

ユミル(一緒にやりましたって嘘ついて重営倉に行くことを選ぶに違いない・・・)

ユミル(まぁ最悪の場合にはあたしが絶対にクリスタを守ってやるが・・・)

ユミル(如何せんあたしには穏便な解決方法がまるで浮かばない・・・)

ユミル(あんなやつの力を借りるのは不本意だが背に腹は代えられないな・・・クソッ)

ユミル「おいそこのド変態野郎!!」

ジャン「・・・」ビクッ

アルミン「なんだいユミル?クリスタの毛なら一本たりともあげないぞ?」

クリスタ「・・・うぅ・・・」ウルウル

ユミル(すまねぇクリスタ・・・少しの間辛抱してくれ・・・)

ユミル「お前みたいなド変態に頼むのは不愉快だが・・・助けてほしいことがある」

アルミン「ああ・・・サシャと教官のことだね?」

ユミル「・・・!!」

ジャン(アルミンも気づいていたのか・・・さすがだ・・・)

アルミン「驚いたかい?まぁボクの天才的な頭脳をもってすればそれくらい推理するのはわけないことさ」

アルミン「特に女子に関する情報は何一つ見逃さないようにしてるからね」チラッ

クリスタ「・・・」ブルブル

ユミル「だったら話が早い・・・どうすれば

アルミン「ちょっと待った!!人に頼み事するのに何の対価も払わないってわけにはいかないよねぇ?」ニヤニヤ

アルミン「僕も危ない橋を渡ることになるわけだからねぇ・・・」

アルミン「何でもひとついう事を聞いてくれるっていうなら手伝ってあげてもいいけど?」

ユミル(この野郎足元を見やがって・・・)

ユミル「わかった・・・ただしいう事を聞くのはあたしひとりで一回だけだからな!!」

クリスタ「駄目よユミル!!あなただけがなんて!!」

ユミル「お前は黙ってろクリスタ!!そのかわりクリスタにはあとでいいことしてもらうからよ」

クリスタ「ユミル・・・」

アルミン「ほんとはクリスタやアニにも支払ってもらうところだけど今回はサービスするよ」

ユミル「その代わり・・・サシャのことはきちんと解決してもらうからな!!」

アルミン「まいどありぃ!!やばい・・・勃ってきた!!」

ユミル「・・・」ギリッ

アルミン「まずは事件の全容を確認するところから始めようか・・・」

アルミン「いつものようにサシャが上官の食糧庫に忍び込むとそこには先客がいた・・・」

アルミン「教官だ。そして、サシャは気づかれぬように後ろから襲いかかった・・・」

ユミル「ああ・・・おそらくその通りだ・・・」

アニ「どうしてサシャは教官に襲いかかったんだと思う?」

アルミン「その様子だと・・・もしかしてサシャに聞いても要領を得ない答えしか返ってこなかったんじゃない?」

アニ「・・・そうだよ、教官が食糧庫にいたからだとかなんとか・・」

アルミン「まあ君たちが理解できなかったのも無理はないよ・・・」

アルミン「おそらくサシャ本人もなぜなのか分からなかっただろうからね」

アニ「あんたには分かるっていうのかい?」

アルミン「まあ天才だからね。サシャが教官を襲った理由、それは・・・」

アルミン「彼女の狩猟民としての本能が刺激されたからだ」

クリスタ「狩猟民としての本能・・・?」

アルミン「いや・・・狩猟民というよりは獣としての本能といったほうがいいかもしれないな」

ユミル「確かにあの芋女にはどこか野生動物じみたところがあるが・・・それがどうして教官を襲うことになったんだ?」

アルミン「これはあくまでも推測だが・・・おそらくあの教官は草食動物のように弱い側面も持ち合わせているんだ・・・」

アニ「草食動物・・・?」

アルミン「あの厳格で石のような普段の教官からは想像できないだろうけど・・・」

アルミン「小鹿のような繊細で弱い心を隠しているにちがいない」

ユミル「あんな顔と図体してか・・・?」

アルミン「まあこれは推測の域を出ないけれども、こう考えないと合理的に説明することができないし・・・」

アルミン「それに同じ繊細な心を持つものとして思い当たる節がいくつかあるからね」

クリスタ(アルミンが・・・繊細?・・・)

アニ「それで・・・?」

アルミン「おそらく教官は食糧庫で誰にも見られていないと油断して・・・」

アルミン「普段の緊張を解いて自分の弱い部分をさらけ出していたんだ」

ジャン「すげえ!!・・・・・11本目だ!!」

アルミン「そしてその教官の姿を目撃してしまったサシャは・・・」

アルミン「狩猟民あるいは獣としての本能が刺激されて教官を獲物と認識し・・・襲いかかったんだ」

アニ「なるほど・・・確かにその説明は説得力があるね・・・」

ジャン「あっ!!もしかしてこれは・・・」

アルミン「まあね、だてに昼の座学で1位をとってるわけじゃないさ」ドヤァ

ジャン「ミカサの上着の糸くずじゃないか!!ミカサのにおいがする!!」クンクン

ユミル「てめぇうるせえ!!もういいから帰って寝ろ!!」

ジャン「へっ・・・ちょっとやそっと怒鳴られたくらいじゃぁ俺は止まらないぜ」

ジャン「なんたって俺のミカサへの愛は本能より湧き出でるとどめることのできない衝動だからな!!」

ジャン「そうですよね?アルミン師匠!!」

アルミン「今僕しゃべってたんだけど」

ジャン「あっ・・・すみませんでした・・・」シュン

ユミル「アルミン、続けてくれ・・・」

アルミン「ああ、そして教官を仕留めたサシャはそのまま教官をクリスタたちの部屋に持って帰り・・・」

ユミル(しかし、アルミンのやつ実際に見たわけでも聞いたわけでもないサシャと教官の事件を)

ユミル(ごく限られた情報から推測して、しかもサシャ本人すらわからなかった動機まで解明するとは・・・)

ユミル(普段はド変態丸出しでクリスタにセクハラすることしか考えてないクソ野郎だが・・・)

ユミル(さすがは同期でぶっちぎりの座学1位、訓練兵ながら指揮官としては即戦力と言われているだけのことはあるな・・・)

アルミン「その場で第二ラウンドをおっぱじめて今に至るってわけだね」

ユミル「・・・・・・・・・ん?」

アニ「え・・・・・?」

クリスタ「・・・?」

ユミル(なんだ?・・・あたしの聞き違いか?)

ジャン(ミカサの毛を探すのに夢中で話聞いてなかったが、結局どういう事だったんだ・・・)

アルミン「しっかしどうせ『付きっきりの激しい個人指導で一人前にしてやろう』とかなんとか言って・・・」

アルミン「いまごろがっつりやってるんだろうなあのドスケベ教官クソうらやましい!!」

ジャン「ほらぁほらぁ!!やっぱり個人指導じゃん!!」ジャン

ユミル(聞き違いじゃねぇ・・・!!)

アニ・クリスタ「・・・・・え?」

アルミン「あれ?・・・みんなそんな妙な顔してどうしたんだい?」

ユミル「いや・・・私にはアルミンが何を言っているかよくわからなくなったんだが・・・」

アニ「実は私もだ・・・途中までは大丈夫だったんだけど・・・」

クリスタ「私も・・・・・」

ジャン「おれは100パーセント理解できてますよアルミン師匠!!」

アルミン「いや、ジャンはちょっと黙ってて」

ジャン「・・・」シュン

アルミン「どのあたりから?なんならもっとわかりやすく説明するけど?」

ユミル「いや、あたしの聞き間違いかもしれないが・・・第二ラウンドがどうとかって話から・・・」

アルミン「・・・?サシャがユミルたちの部屋で教官と第二ラウンドをおっぱじめちゃって・・・」

アルミン「ユミルたちは食堂に逃げてきたけど帰るに帰れないから僕に相談したんじゃないの?」

ユミル「お前・・・何言ってんだ?」ゾクッ

クリスタ(第二ラウンドってなんのこと?)

アニ「・・・」

ジャン「・・・」カサカサ

アルミン「えっ・・・なんか細かいことで間違ってるとことかあったかな?」

ユミル(嘘だろ・・・現在の状況ではアルミンの立てる作戦だけが頼みの綱だってのに・・・)

ユミル(いや・・・アルミンが間の悪いド変態で・・・)

ユミル(クソつまんない冗談で適当に話を合わなくしてる可能性が・・・まだ・・・あるから・・・)

ユミル「とにかくお前がきちんと理解してるってことを証明してくれ!!」

アルミン「わかったよ仕方ないなぁ・・・もう一度最初からわかりやすく説明するから」ハァ

ユミル(なぜだ・・・ものすごく悪い予感しかしない・・・)

ユミル(アニも顔が引きつってるし、クリスタはすごく不思議そうな顔してやがる・・・)

ユミル「クリスタ・・・一応お前の耳は私が塞いでおくから」ギュッ

クリスタ「ちょ、ちょっと離してユミル!!なんで私は聞いちゃダメなのよ!!」

アニ(私は乙女だから大丈夫、きっと神様が守ってくれるはず。私は乙女だから・・・)

ジャン「・・・」カサカサ

ユミル「じゃあ・・・もう一度説明してくれ・・・」

アルミン「まずは教官についてだけど、教官は実は弱い心の持ち主で・・・」

アニ「弱い心っていうのは・・・具体的にはどういう・・・?」

アルミン「うんまあストレートに言えば露出癖だね!!」

アニ「・・・・・・・あ?・・・・・・・」

アルミン「いやまあ露出癖と言っても僕のように完成されたものではなくて・・・」

アルミン「人前では怖くてできないけど、誰にも見られない可能性が高い屋内ならできるっていう・・・」

アルミン「まあ露出狂のビギナーってところだね、繊細で小心者の教官らしいといえばらしいけど」

ユミル「・・・・・じゃあお前の推測だと教官は食糧庫の中で・・・」

アルミン「うん、チ○コをさらけ出してシコシコやってたんだ」

アニ「・・・・・続けて・・・・・」

アルミン「そして絶賛オ○ニー中の教官を目撃したことでサシャの野生の本能が刺激されて・・・」

アニ「ちょっと待った・・・野生の本能が刺激されたっていうのは・・・」

アルミン「ああ・・・つまり性欲が刺激されて発情したってことさ」

ユミル(獲物を狩る本能って意味じゃなかったのかよ・・・)

クリスタ「ユミルお願い離してよぉ・・・私だけのけものにしないで」ジタバタ

ユミル「おいおい暴れんなクリスタ」ギュッ

ジャン「・・・」カサカサ

ユミル(しかしクリスタの耳を塞いでおいたのは正解だった・・・)

ユミル(まあまさかこれほどぶっ飛んだド変態ワードのオンパレードになるとは思わなかったが・・・)

ユミル(クリスタが聞いてたらひどいことになってたろうな・・・)

アルミン「それに狩猟民族って性欲強いっていうからねぇ・・・」

アルミン「発情した雌猫サシャは教官を襲った・・・」

ユミル(襲うって・・・性的な意味のほうか・・・)

クリスタ「もう離してってば!!」スルッ

ユミル「あっ!!ちょっとクリスタ」

アルミン「まぁわかりやすく言うと逆レ

ユミル「やめろおおおおおおおおおおおおおお!!」

クリスタ「もぉ・・・ユミルのせいで聞こえなかったじゃない・・・」

ユミル「アルミン・・・もうわかりやすく言わなくていいから」

アルミン「ああそう?じゃあさくっと説明終わらせるよ。まだこれから作戦の説明もあるからね」

アルミン「サシャと教官は食糧庫で一戦交えた後・・・」

アルミン「サシャが教官をお持ち帰りして・・・」

アルミン「自分の部屋で第二ラウンドをおっぱじめた・・・っていうのはさっきも言ったよね」

クリスタ(なによユミル・・・別にアルミンおかしなこと言ってないのに)

 訂正

クリスタ「もぉ・・・ユミルのせいで聞こえなかったじゃない・・・」

ユミル「アルミン・・・もうわかりやすく言わなくていいから」

アルミン「ああそう?じゃあさくっと説明終わらせるよ。まだこれから作戦の説明もあるからね」

アルミン「サシャと教官は食糧庫で一戦交えた後・・・」

アルミン「サシャが教官をお持ち帰りして・・・」

アルミン「自分の部屋で第二ラウンドをおっぱじめた・・・っていうのはさっきも言ったよね」

クリスタ「あんたは誰よりも自分が大事なんだろ!? 」

クリスタ「最悪の性格の持ち主のユミルなんだろ!?」

ユミル(・・・!?)

 再訂正

クリスタ「もぉ・・・ユミルのせいで聞こえなかったじゃない・・・」

ユミル「アルミン・・・もうわかりやすく言わなくていいから」

アルミン「ああそう?じゃあさくっと説明終わらせるよ。まだこれから作戦の説明もあるからね」

アルミン「サシャと教官は食糧庫で一戦交えた後・・・」

アルミン「サシャが教官をお持ち帰りして・・・」

アルミン「自分の部屋で第二ラウンドをおっぱじめた・・・っていうのはさっきも言ったよね」

クリスタ(・・・一戦交える?第二ラウンド?・・・どういう意味かしら?)

アルミン「じゃあ次は作戦の説明に移るけど・・・」

ユミル「いや・・・お前もういいよもう分かったから」

アルミン「え・・・?何が?」

アニ「あんたがまるで役に立たないただの変態だったっていうことが、さ・・・」

アルミン「・・・いったいどういうことだい?」

クリスタ「ちょ、ちょっと二人とも・・・私が聞いてない間に何があったの?」

ユミル「クリスタ、アルミンの推理はまるっきりの的外れで・・・・くだらねぇド変態の妄想だったんだよ」

アルミン「そんなバカな!!僕は・・・僕は天才だぞ!!」

アニ「あたしたちはいろいろと我慢して聞いていたが・・・」ゴゴゴ

アニ「もう限界だ・・・乙女の私にあんな汚い言葉を聞かせるなんて許せない・・・」ゴゴゴ

ジャン「おっ!!12本目!?・・・あれ、なんだユミルのか・・・」

ジャン「ミカサの髪の毛のほうが全然きれいだけど・・・同じ黒髪でまぎらわしい・・・」ブツブツ

ユミル「・・・」ピキッ

クリスタ「あの・・・ユミル大丈夫?」

ユミル「お前ら二人とも五体満足で帰れると思うなよおおおお!!」

アニ「・・・」ゴゴゴ

ユミル「覚悟はできてんだろなぁこのド変態野郎!!」ダンッ

アルミン「ちょちょっとままっままってくれ!!」

アルミン「僕には何が間違ってるのか全然わからないんだ実際にはどういう状況なのか教えてくれれば」

アルミン「きっと力になれると思うしなんたって僕は昼の座学1位の頭脳をもってますしはい」

ユミル「・・・」

アニ「・・・」

アルミン「そっそれにほら僕は全然情報がないところか推理を組み立てていったわけで・・・」

アルミン「間違ってしまったのも仕方がない面がなきにしもあらずといいますか・・・」

ユミル「・・・」

アニ「・・・」

クリスタ「ねぇ二人とも・・・アルミンもこう言ってることだし教えてあげたら?」

クリスタ「アルミンならいい考えが思いつくかもしれないし・・・ね?」

ユミル(やっぱりかわいいなクリスタマジ天使)

アニ「しょうがないね・・・クリスタに免じてひとまず処分は保留にしてやるけど・・・」

ユミル「もし何もいいアイデアがなかったら・・・分かってるな?」

アルミン「それはもちろん大丈夫!!今までの分を全部挽回して見せるから!!」

アルミン「それに作戦を成功させればユミルに何でも言うこと聞かせられる権利も手に入るしね!!」

アルミン「うおおお!!またやる気が勃ってきたあ!!」

ユミル「お前まだそんなこと・・・調子に乗るなよ・・・」ギリ

アルミン「あれぇ?ユミルさんは約束ひとつ守れないなんてことはないですよねぇ?」ニヤァ

ユミル「・・・この野郎・・・」ギリリ

アニ(またウザくなってきたな・・・)

アニ「じゃあ私が説明するよ・・・どうしてなのかは分からないけれど・・・」

アニ「上官の食糧庫でサシャが・・・教官をひじ打ちで半殺しにして・・・」

アルミン「そのまま君たちの部屋に持って帰ってきたと・・・ふむふむ」

アルミン「うわぁ僕の推理全然違うじゃんかぁ・・・恥ずかし///」カァァ

アニ「・・・そしてサシャが人工呼吸の代わりに大量の・・・おならを教官に吸わせたんだ・・・」

アルミン「で、いまは意識不明の教官が部屋に放置されていると・・・なるほど」

アルミン「それはさすがの僕も予想しなかったなぁ・・・」

ジャン「サシャのやつなんてことを・・・アルミン師匠!!何かいい作戦はあるんですか?」

アルミン「・・・」

ジャン「師匠・・・?」

アルミン「うわあああああああああああああああああああああ」キリキリ

クリスタ「・・・」ビクッ

アルミン「この・・・役立たず・・・死んじまえ!!」キリキリキリ

クリスタ「お、落ち着いてアルミン!・・・作戦は・・・」

ユミル「もういいだろクリスタ!(頭の中が)全滅したんだよこいつは・・・」

クリスタ「アルミンはまだ何も作戦を言ってないでしょ!」

ユミル「見りゃわかるだろ!これ以上そのド変態にかまってる時間はねぇんだ!」

ジャン「し・・・師匠・・・しっかりしてください!」オロオロ

アルミン「さわんな馬面がぁ!!」キリキリキリキリ

ジャン「・・・」シュン

アルミン(教官をひじ打ちでこん睡状態にしたあげく大量に屁を吸わせただと・・・)

アルミン(マジでサシャはなにやってんのおおおおおおおおおおお!!)

アルミン(そんなの打ち首獄門に決まってんだろ・・・ほんと死んじまえよ!!)

アルミン(だいたいそんなわけの分からない怪事件を僕に何とかできるはずない!!)

アルミン(教官ばらして埋めるくらいしか思いつかねぇよおおおお!!)

アルミン「があああああああ胃がああああああああ」キリキリキリキリキリ

アルミン(内なる自分を解放して心も体もハイな状態になることで・・・)

アルミン(日頃のストレスからくる慢性的な胃痛を和らげていたというのに・・・)

アルミン(なんでこんな無茶苦茶な相談ばかり持ってくんだよおおおお)

アルミン(僕は・・・どうすればいいんですか・・・イェーガー先生)キリキリキリキリキリキリ

 845

アルミン「こんにちは・・・イェーガーせんせ」

グリシャ「やぁアルミン、エレンならミカサとおつかいに行っているよ」

アルミン「今日は・・・せんせーにみてもらいたくて・・・」

アルミン「最近・・・おなかがズキズキ痛むんです・・・」

グリシャ「そうかい・・・じゃあちょっと見せてごらん・・・」

グリシャ「このおなかの痛みは・・・どうやら精神的ストレスが原因のようだ」

アルミン「うぅ・・・痛いよぉ・・・どうすればいいんですか?」キリキリ

グリシャ「きみは随分と苦労を抱え込んでしまう性格のようだね・・・」

アルミン「はい・・・毎日エレンのケンカとかミカサのさつりくのしりぬぐいをするのは僕の役目だから・・・」

グリシャ「そうか・・・エレンとミカサがいつも迷惑をかけてすまないね。あとで言っておこう」

アルミン「いいんです・・・僕は二人の役に立ちたくてやってるから・・・」

グリシャ「君は優しい子だね・・・でもそれでは君の体が持たないだろう」

グリシャ「その腹痛をなくすには精神的ストレスをなくす必要があるんだ」

グリシャ「ストレスを解消するためには、ときどき欲望のままに行動することも必要なんだよアルミン」

アルミン「よくぼうのまま・・・?」

グリシャ「ああ・・・おいしいものを食べたいとか、楽しい遊びがしたいとか・・・」

グリシャ「まあでも一番はやはり性欲を解放することだね」

アルミン「せいよく・・・ってなんですかせんせー」

グリシャ「そうだな、わかりやすく言えば・・・」

グリシャ「ちんちんをま○ま○にぶち込みたいという気持ちのことだ!」

アルミン「ふぇぇ・・・僕にはぜんぜんわかんないよぉ・・・」

グリシャ「大人になればわかる」

アルミン(性欲を・・・性欲を解放しないと・・・)

アルミン「ぐうう・・・ユミル頼む今すぐ裸になってくれ・・・」

ユミル「はぁ?」

アルミン「一つだけいうこときかせられる権利の前払いで・・・」

ユミル「何言ってんだてめぇ・・・どうやらうなじの肉を削られたいらしいな・・・」

ユミル「やっちまえアニ!!」

アニ「え?・・・私?」

アルミン「なんなら・・・クリスタが脱いでくれてもすごいうれしい」

クリスタ「な・・・///」

ユミル「やっぱりあたしがうなじの肉削いでやるよ!!」

ミカサ「それ以上アルミンを責めないであげて」

アニ「ミカサ・・・あんた今まで何やってたんだい?」

ミカサ「エレンのことを寮まで送っていた・・・エレンはすぐ迷子になるから心配」

ユミル(いくらなんでも過保護すぎるだろ・・・)

ミカサ「アルミンはその・・・心にその・・・あれがあるから・・・」

ユミル「なんだよはっきり言えよ」

ミカサ「アルミンは二重人格だから・・・そんなに責めないであげて」

ユミル「そうだったのか・・・」

アルミン「うわー、胃が痛いよー」チラッ

ミカサ「アルミンは・・・小さいころから精神的なストレスを多く抱えていた・・・」

ミカサ「ストレスの原因を私が八つ裂きにしてあげるっていっても教えてくれなかった」

ミカサ「アルミンは優しいから・・・私とエレンに心配かけたくなかったんだと思う・・・」

アルミン(あっダメだ・・・また胃が痛くなってきた・・・)キリキリ

ミカサ「そのストレスと変態親父のふざけたアドバイスのせいでアルミンは二重人格になってしまった」

ミカサ「今のアルミンは欲望を丸出しにしたただの変態・・・頭もあまりよろしくない」

ミカサ「この人格は日が沈んだ後に出てくることが多いから・・・」

ミカサ「私とエレンは夜ミンと呼んでいる」

クリスタ「夜ミン!?」

アニ「そういえば・・・今日も昼間はいつものアルミンだったね」

ミカサ「夜になると徐々に脳の活動が鈍ってきて正常な活動は停止してしまう」

ユミル(巨人かよ・・・)

ミカサ「だからアルミンのことをあんまり責めないであげて」

クリスタ「そうだったの・・・ちょっとかわいそう」

ミカサ「でも大丈夫・・・うなじのあたりを刺激するとたいていもとに戻るから」ガッガッ

アルミン「がああああ!!」ゴキョッ

アルミン「・・・・・・・・悪い夢でも見ていたみたいだ(めちゃくちゃ首が痛い)」

ミカサ「昼ミン!!元に戻ってよかった」

ユミル(どうなってる・・・)

ジャン「じゃ、じゃあ俺に昼間は話しかけるなって言ったのは・・・」

アルミン「ああ・・・さっきはいろいろとひどいこと言ってごめんねジャン」

アルミン「二日に一回ははなしかけてもいいから」

ジャン「ありがとうアルミン!!」パァァ

ミカサ「ジャン・・・その袋に入っているものはなに?」

ジャン「え・・・あ・・・これはミ・・・・・・・」

ジャン(待てよ落ち着け・・・さすがにそのまま答えるのがまずいことくらいはわかるだろ)

ジャン(髪の毛を集めるために本人に嫌われてしまっては本末転倒もいいところだ・・・)

ジャン(別のやつの髪ってことにしよう・・・だけど女はまずいな気持ち悪がられるかもしれん・・・)

ミカサ「その袋には何が入っているのかときいている」

アルミン(ミカサは相変わらず勘が鋭いなぁ・・・)

ジャン「中に入ってるのは・・・エ、エレンの髪の毛です・・・」

ミカサ「・・・!!」

アルミン(バカなあああああああ!!)

ユミル(おいその答えはまずいだろ・・・)

アニ(何言ってんだジャンのやつ!!)

ミカサ「なぜエレンの髪の毛を集めているの?」

ジャン(しまった・・・理由までは考えてなかった・・・)

ジャン(そうだ確か東洋の呪いに対象の髪の毛を使うやつがあったような・・・)

ジャン(いやだめだ・・・エレンに危害を加えるようなことをミカサが許すわけねぇ・・・)

ジャン(そうだ・・・ミカサに共感してもらえるような理由のほうがいい・・・)

ジャン「いや・・・エレンの髪の毛ってすごいきれいだから好きになっちまって・・・」

ミカサ「・・・」

ジャン(どうだ?・・・ミカサもこれなら納得してくれるはず・・・)ドキドキ

ミカサ「その気持ちは・・・よくわかる・・・」

ジャン(よかった助かった・・・)ホッ

ミカサ「だけどあなたを放っておいたらエレンに何をするかわかったものじゃない」

ミカサ「エレンの貞操は私が守る」ギュッ

ジャン(だめジャン)シュン

ユミル「クリスタ!目と耳を閉じておけ!!」ギュッ

クリスタ「え!・・・ちょっとユミル!!」ジタバタ

ミカサ「・・・」ガッガッガッガッガッ…

今日はこれで終わります
月曜の夜に残り全部書いて終わらせます
皆さんいい週末を

ユミル「もういいぞクリスタ・・・」パッ

クリスタ「・・・」ガタガタ

アニ「ねえミカサ・・・あんたこれ以上犠牲者増やしてどうすんのさ」

アニ「こっちは教官一人でもう手一杯なんだ・・・」

ミカサ「私はただエレンにたかる害虫を駆除しただけ」

ジャン「」

アルミン「ああああああああああああ」キリキリキリキリキリキリ

クリスタ「だっ、大丈夫アルミン!!」

アルミン「ひらめいたぁ!!」キリッ

アルミン「教官をなんとかする方法を思いついたよぉ」ドヤァ

クリスタ「本当なのアルミン!?」

アルミン「これでユミル権もゲットだぜえええええ!!」

ユミル「うるせぇ!!なんだユミル権ってふざけんなよ!!」

ミカサ「夜ミン・・・あまり調子に乗らないで」ギロッ

アルミン「あ、はいすいません。すぐに作戦を説明します」

キース(・・・・・・・意識が戻ってから1時間近くたっただろうか・・・・・・・)

キース(ようやく頭痛とめまいと吐き気が和らいできた・・・・・)

キース(ここはどこだ?私はいったいどうしてこんなことになっている?)

キース(・・・・・意識を回復してすぐに複数の人間が話す声と部屋から出ていく音を聞いたような・・・)

キース(思い出せ・・・・・彼らが誰でいったい何をしゃべっていたのか・・・)

キース(複数の若い女の声でどうやら私の悪口を言っているような気がしたが・・・)

キース(一つだけ思い出した・・・)

キース(『顔と威圧感だけは巨人並みってアルミンも言ってた』と言っていたな・・・)

キース(アルミン・・・・・アルレルトか・・・・)

キース(とりあえずあいつは許さんあとでひどいめにあわせてやろう)

キース(しかし・・・頭痛は弱まってようやく考えることができるようにはなったが・・・)

キース(全身がだるくて動けるような状態ではないし、呼吸が苦しい・・・)

キース(肺が有毒な気体で満たされているかのような気分だ・・・)

キース(それからなぜか知らんが勃起がとまらん・・・)

キース(今日は訓練を終えた後・・・いつものように15分ほど仮眠をとり・・・)

キース(それから食糧庫の見回りをして・・・食糧庫・・・・・)

キース(そうだ・・・食糧庫で何者かに襲われた・・・・・・・)

キース(誰が?・・・何の目的で・・・?)

サシャ「あ~あ、暇です退屈です・・・みなさん早く帰ってきませんかね・・・」

キース(誰だ!?)

サシャ「もうとってきたお肉も全部食べちゃいましたし・・・」

キース(この声は・・・・・サシャ=ブラウス訓練兵か?)

サシャ「そうだ!クリスタ神ならパァンを持ってきてくれるかもしれませんね!!」ダラー

キース(そういえばこの部屋は見覚えがあると思ったが・・・女子寮か?)

キース(とするとブラウス訓練兵の同室は・・・)

キース(アニ=レオンハート、ユミル=××××、クリスタ=レンズだったな)

キース(ブラウス訓練兵はなぜ私を自室に放置しているのだ?)

キース(まるで状況が理解できん・・・)

キース(とりあえずブラウス訓練兵を怒鳴りつけて問いただすとするか・・・)

サシャ「それにしても・・・教官は大丈夫なんでしょうか?」

サシャ「さっきから少し動いたりうめいたりしているので生きてはいると思うんですが・・・」

サシャ「まだ意識は戻ってないみたいですね」

キース(・・・!?)

サシャ「やっぱりアニ直伝のひじ打ちを8発もお見舞いした上に・・・」

サシャ「おならを大量に吸わせたのはまずかったですかね・・・」

教官(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

サシャ「ユミル達遅いですね・・・」

サシャ「早く帰ってきてくれないと教官が起きちゃいますよ!!」

キース(あまりの衝撃で一瞬頭が真っ白になったが・・・)

キース(私をひじ打ちで気絶させたうえに大量の屁を吸わせただと・・・?)

キース(限度を超えている・・・なんてことをしたんだブラウス訓練兵・・・)

キース(怒りを通り越して哀れみすら感じる・・・)

サシャ「でも教官の顔・・・ボコボコに腫れてお芋みたいですね」ケラケラ

キース(哀れみを通り越して憎しみを感じる・・・)

サシャ「ほんと早く帰ってきてくださいよユミルクリスタアニミカサ~」

サシャ「アルミンの作戦で教官をなんとかしちゃってください~」

キース(やはりアルレルトか)

キース(なるほどだいたいの状況は理解した・・・)

キース(食糧庫で私を襲ったのはブラウス訓練兵だが・・・)

キース(同室の3人とアルレルトが共犯という事か)

キース(動機は日ごろの恨みとかそんなところだろう)

キース(ふざけた奴らだ・・・私をコケにした償いをさせてやる・・・)

キース(ブラウス訓練兵および同室の3名は重営倉送りにして・・・)

キース(私自らが拷問と懲罰を加えてやろう・・・)

キース(アルレルトは死刑だ)

キース(いやまてよおちつけ私・・・それからいいかげんおちつけ息子・・・)

キース(この事件を公にすることは果たして良策だろうか・・・)

キース(教官ともあろうものが、訓練兵の少女に半殺しにされるなど・・・)

キース(不意打ちを食らったとはいえいい恥さらしではないか・・・)

キース(そんなことが知られたら教官としての威厳と体面に大きな傷がつく・・・)

キース(訓練兵どもに笑いものにされなめられあげく教官を辞めさせられることになりかねん)

>同室の3人
ひとりは生き延びれるのか

キース(私もまだ、失うものが何もないわ毛ではない・・・)

キース(今すぐブラウス訓練兵を怒鳴りつけたいところだがここはこらえて・・・)

キース(同室の3人が戻ってきたら脅しつけて極秘に罰を与えてやる!!)

キース(付きっきりの特別個人指導だ!!息子ももう我慢しなくていいぞ!!)ビン

サシャ「あっ!食堂のあかりが消えました!もうすぐ帰ってきますね!!」

>>310
分かりにくくてすまんがミカサは別室という設定なので教官はミカサが共犯とは思ってない・・・
だけどサシャが『ユミルクリスタアニミカサ~』って言ったのを教官は聞いてるから
うん、矛盾してるね(ニッコリ)
教官の頭がいかれとるんやろ(震え声)

窓「チカッ・・・チカチカッ・・・チカッ・・・」

サシャ(ん?・・・食堂の近くでなんか光ってますね?)

サシャ(あれはもしかして・・・・・・・なんでしたっけ?)

サシャ(よく見るとクリスタがランプの灯をつけたり消したりしてますね・・・)

サシャ(思い出しました!!あれは兵士が夜間連絡に使う灯火暗号ですね!!)

サシャ(クリスタはアルミンが考えついた作戦を伝えようとしているに違いありません!!)

サシャ(ええとメッセージは・・・ガ・・・セ・・・あ終わっちゃった」

サシャ(あ、始まった・・・キ・・・ヨ・・・ウ・・・カ・・・ン・・・ノ・・・)

サシャ(ズ・・・ボ・・・ン・・・ヌ・・・ガ・・・セ・・・あ終わりました)

サシャ(教官のズボン脱がせ!?なんで!?)

サシャ(まさか私のことはめようとしてるんじゃ・・・)

サシャ(いや、アニユミルミカサは怪しいですけどクリスタに限ってそんなことするはずありません!!)

サシャ(アルミンの作戦とクリスタ神を信じましょう!!ええいままよ!!)バッ

キース(ブラウス訓練兵!?何をする気だ?)

サシャ「えいっ!!」ズルッ

キース「な、何するんだ貴様あああああああああああ」ビン

サシャ「あ・・・」

サシャ「あ・・・あの・・・ね・・・寝てるところ突然・・・」

サシャ「た・・・大変・・・失礼・・・しました・・・」

キース「このメスガキがああああああああああああああ」ダッダッダッ

サシャ「ひっ・・・」ドクン

サシャ「すいませんでしたぁ!!」ドザァ

キース「追い詰めたぞ・・・もう許さん・・・もう逃がさんぞ・・・」ハァハァ

キース「まずは貴様からだ・・・ブラウス訓練兵・・・」ビン

サシャ「ひいいいいいい!!ユミル!!助けてええええええええ!!」

サシャ「アニいいいいいいいいいいい!!クリスタああああああああああ!!」

キース「いくら叫ぼうが・・・叫ぼうが?・・・・・」

扉「バンッ」

ミーナ「どうしたのサシャ!!ってきゃああああああああああああああああ」

ミカサ「きゃー不審者がサシャのこと襲ってるー」

キース「え・・・いや・・・違・・・」ビン

ハンナ「誰か助けてええええええええええええええええええええ!!」

フランツ「ハンナの叫び声が聞こえたでごわす!!」ガシャーン

フランツ「この不審者めよくもハンナにそんな汚いものを!!食らえ五輪砕き!!」

キース「がああああああああああああああああああああ」ゴキッ

~翌日~

ピクシス「もう皆に知れ渡っている事とは思うが・・・」

ピクシス「昨晩、キース教官が女子寮に侵入し女子訓練兵を襲おうとした」

訓練兵「ザワザワ・・・」

エレン「やっぱりその話本当だったのか・・・」

ライナー「そうらしいな・・・にわかには信じられんが」

ピクシス「幸いにも未遂に終わり女子訓練兵は無事であった・・・」

ピクシス「それもすべて勇敢な訓練兵フランツ君のおかげだ、勲章を授与しよう」

ハンナ「素敵よフランツ!!」

フランツ「お、おいどんはハンナのためにやっただけでごわす///」

アルミン「すごいよフランツ!!おめでとう!!」パチパチ

マルコ「さすがだねフランツ!!君は男の中の男だよ!!」パチパチ

訓練兵「パチパチパチパチパチパチパチ」

ピクシス「キース元教官には新たに別の職についてもらうことになった」

ピクシス「後任が決まるまでの間私が臨時で教官を務める。以上で話は終わりだが何か質問はあるか?」

コニー「はいっ、おかあさん!!」

ピクシス「・・・」

コニー「じゃなくてえと、しろい・・・しらい・・・」

アルミン「指令」

コニー「しらん!!あの・・・きーすきょうかんはどんなしごとについたんですか?」

ピクシス「彼のしたことは決して許されることではないが、今までの功績も考慮し・・・」

ピクシス「ウォール・ローゼの外側にペンキを塗るという重要な任務についてもらうことにした」

ピクシス「他に質問がなければこれで解散とする!」

~ユミル達の部屋~

クリスタ「教官には悪いことしたけど・・・でもアルミンの作戦が成功してよかったね」

ユミル「まあなんとかすべて丸く収まったな」

アニ「そういえばさ・・・昨日あの後どうだったんだい?」

ユミル「あ?・・・なんのことだよ?」ギクッ

アニ「とぼけなさんな・・・アルミンがユミル権をどう使ったかって話だろ」

ユミル「ふざけんなだれが言うか!!///」ドンッ

クリスタ「ユミルぅ・・・私も知りたいなぁ///」

ユミル「お前らぁ・・・あたしが誰の代わりに・・・」ギリギリ

サシャ「あのぅみなさん、上官の食糧庫から・・・」

サシャ「上官をとってきました」ドサッ

ピクシス「」ピクピク

アニ・クリスタ「・・・!!」

ユミル「・・・は?」

サシャ「クリスタ?」

サシャ「どうして・・・泣いてるの?」

クリスタ「え・・・?」ツー

クリスタ「え・・・!?」ポロポロ

ループエンド ~物語は終わらない(happy end)~

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