まどか「私ね、いま幸せだよ」ほむら「そう。よかったワ」 (101)


―放課後―


さやか「だぁー。やっと授業終わったー」

まどか「ティヒヒ。お疲れさま」

さやか「あたしってばもう後半は意識なかったよ」グデー

ほむら「さっきまであなたの頭、振り子みたいだったものね」ファサァ

さやか「うるさいやい」


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ほむら「一時間ぶりね、まどか。私さびしくてどうにかなりそうだったわ」ズイ

まどか「もー、ほむらちゃんたら」ティヒヒ

まどか「あ、そうだ。見てみて、これさっきの授業中にね・・・」

さやか(まどかのスルースキルが日に日に高まってきている)


杏子「・・・んがっ。・・・」zzz

まどか「杏子ちゃんまだ寝てる」ティヒヒ

ほむら「女の子にあるまじきイビキね」

さやか「ほら杏子。起きなさいったら」ユサユサ

杏子「んぁ? おお、やっと終わったかー」ノビー

ほむら「ほんと自由ねあなた」


杏子「んで、どーすんだ? 今日もマミん家行くか?」

さやか「あったりまえっしょー! ね、まどか! ほむらも!」

まどか「うん!」

ほむら「私も構わないわ」

杏子「よし! 決定だな」


―マミ宅―


さやか「でねー、実験の時、先生の言うこと聞かずに杏子のやつがー」アハハ

杏子「ちょ、おいっ! それ言うなよ!」ガシッ
さやか「むがっ」

まどか「ティヒヒ」

マミ「実験の時、どうしたの? 気になるわ」

ほむら「それは秘密。佐倉さんの報復が怖いし」

まどか「でも面白かったねー」ティヒヒ


なぎさ「なぎさはこの前、理科の実験でアルコールランプを使ったのです!」

マミ「あら、そうなの?」

さやか「あれ火を消すの地味に怖いんだよねー」

なぎさ「でもなぎさは先生にうまいねって褒められたのですよー」

マミ「えらいわねー。さすがなぎさちゃんだわ」

なぎさ「ふふふ~。杏子とは違うのですよ」エヘン

さやか「そっかー。杏子とは違うねえ」ニヤニヤ

杏子「なっ。・・・はん、煽ってもいいけどさ、あいにくあたしは小学生相手に張り合うほどガキじゃないんだよね」

なぎさ「負け惜しみなのです」

杏子「なんだとー?」

なぎさ「わー! 杏子が怒ったのですー」

杏子「こらー! 待ちやがれ!」


ほむら「ふふ、なにが『ガキじゃない』よ。ばっちり張り合ってるじゃない」

まどか「ねー」ティヒヒ

ほむら「ねえ、まどか」

まどか「ん? なあに?」

ほむら「あなたはいま、幸せ?」

まどか「えー。どうしちゃったのほむらちゃん」

ほむら「いいから」

まどか「私は・・・幸せ、だよ」
   「毎日みんなと楽しく過ごして、笑い合えて・・・」

ほむら「そう。よかった」

まどか「でもね・・・。たまに胸の奥がちくちくするの。罪悪感、みたいな。後ろ暗い感情が私を責めたてるの・・・。なんでだろうね?」

ほむら「それは・・・きっと、あなたが優しいからよ」

まどか「またそうやってからかうー」ティヒヒ

ほむら「・・・私は真剣なのだけど」ハア


杏子「あっそうだ! まどか。例のアレなんとかなりそうか?」

まどか「ん、むこうのお菓子? それならあっちの友達に頼んでおいたから、近々とどくと思うよ」

杏子「そっかぁ~。楽しみだなぁ~」

さやか「あんたってほーんと、食べ物のことしか頭にないんだから」

杏子「なんだと! じゃあさやかの頭にはなにが詰まってるんだよ?」

さやか「ん~やっぱ日本のこれから的な? みんなのヒーローさやかちゃんは世界を憂うので忙しいのだ~」

なぎさ「いかにも頭カラッポな発言なのです」

杏子「ぎゃははははは! お前わかってんなぁ!!」ケラケラ

ほむら「ふふっ。子供は気が遣えないぶん正直ね」フフフ

まどか「で、でもさやかちゃんだって・・・」


さやか「マミさーん! あの子口悪くないですかー!?」

マミ「そうかしら・・・? でも子供はわんぱくなくらいが丁度いいっていうし」

杏子「いーや! そんなんだから付け上がるんだ。いいか? ガキなんて犬猫みたいなもんなんだから、なめられたらお終いだよ」

なぎさ「むーっ! だれが犬ですかーっ!」

杏子「お、やんのかチビスケ」

さやか「やめなさいっての大人げない!」

_______
_____


「「「お邪魔しましたー!」」」

マミ「ええ。またね、みんな」

杏子「おう。・・・なぎさも、次までには腕磨いておけよ?」

なぎさ「・・・ぜったいリベンジしてやるのです」プクーッ

マミ「佐倉さん。この子と遊んでくれてありがとうね」

杏子「よせよ。これは遊びじゃない、女と女の真剣勝負なんだ。なー、なぎさ?」

なぎさ「はい!」

マミ「・・・あらあら。ちょっと妬けちゃうわね」


さやか「しっかし意外だったなー。杏子があんなにトランプ強いなんて」

まどか「たしかに」ティヒヒ

ほむら「スピードはともかく、大富豪やポーカーみたいな頭を使う系も強いんだものね」

杏子「あたしはどんなイメージなんだよ、おい」

杏子「・・・まあ、あたしん家はトランプくらいしか娯楽がなかったからなー。やり込みが違うってだけさ」

さやか「そっかー。キャリアの差かぁー」

ほむら「なら仕方ないわね、まどか」

まどか「そうだねー。私も特訓しようかなぁ」


さやか「・・・ずっと気になってたんだけどさ、ほむらってまどかだけ名前呼びであたしらは苗字呼びだよね」

杏子「それはあたしも気になってた。なんだよその距離感」

ほむら「だって、一番はまどかだから」ギュー

まどか「ほむらちゃん!?////」

杏子「なんだよ、あやしいとは思ってたけど、あんたら本当にそーゆー仲なわけ?」

さやか「まどか浮気したのかー!?」

まどか「えええ!? そ、そんな誤解だよ!」

ほむら「いえ、そういう解釈で差支えないわ」ファサァ

まどか「差支えあるよ!! なに言ってるのほむらちゃん!!」

ほむら「ふふふ、恥ずかしがることないのよ?」

まどか「・・・・・・うう////」


ほむら「まあ・・・冗談はこれくらいにしておいて」

さやか「だいぶガチの顔だったぞおい」

ほむら「あっちから帰ったばかりでなにかと困ることもあるでしょう。遠慮なく相談してね? 力になるわ」

さやか「あたしもだよ!」ズイッ

杏子「ま、あたしにできることなら手伝うよ」

まどか「みんな・・・ありがとう」


まどか「あ、困った・・・っていうんじゃないけどね。こっちに帰ってきてびっくりしたことはあるよ?」

さやか「お、なになに~?」

まどか「なんか変な新興宗教みたいなのが勧誘に来てね」

杏子「!」

まどか「私たちはほら、むこうで教会とか行ってたし、インチキだってわかるからママが追い返したんだけど」

まどか「なんだかびっくりしちゃった。本当に変な人っているんだねー」

杏子「・・・・・・おい。まどかは、その人たちの話をちゃんと聞いてやったのか?」

まどか「あんまり」ティヒヒ

杏子「・・・・・・」ギリッ

まどか「だって、言ってることは教義から外れてるし、なんかすごい剣幕で怖かったし・・・」

さやか「ね、ねえまどか・・・」


杏子「お前はっ!!」

まどか「っ!!?」ビクッ

杏子「なんでお前はちゃんと話を聞いてやらないんだよ!!」ガシッ

まどか「痛っ!」

杏子「教義からは外れてても、主張は正しいかもしんねーだろ!!?」ユサユサ

まどか「いた・・・くるしいよ・・・杏子ちゃん・・・!」

杏子「なあ!!? その人が・・・その人の家族がどんな気持ちで・・・!!」

さやか「やめなよ杏子! 気持ちはわかるけど・・・!」

ほむら「どきなさい」

さやか「え」

バキィッ!


杏子「がふっ・・・!」

まどか「あぅっ・・・」ドシャ

ほむら「目は醒めたかしら? 佐倉さん」パッパッ

さやか「ちょっとほむら! そんな全力で殴らなくても・・・!」

杏子「・・・・・・」

杏子「・・・いや・・・悪い・・・あたしがどうかしてたよ」

ほむら「・・・まどか、大丈夫?」

まどか「・・・あ・・・ぁ」ガクガク

ほむら「・・・はぁ。美樹さん、まどかを家まで送っておいてくれないかしら」

さやか「・・・うん、分かった」

さやか「さ、行こう」グイ

まどか「う、うん・・・」


ほむら「・・・あなたらしくないわね。あんなに熱くなるなんて」

杏子「・・・ああ。自分でも情けねーや。・・・」

ほむら「まったく」ハア

杏子「・・・・・・くそ。もう立ち直ったつもりだったんだけどな」

ほむら「・・・・・・」

_______
_____


さやか「――ってワケなんだわ。それで杏子もちょっとカッとなっちゃっただけだから」

まどか「うん・・・」

さやか「だから元気出しなって」ポン

まどか「・・・どうしよう。私、杏子ちゃんに酷いことしちゃった。謝らないと・・・!」

さやか「そうだね。きっと許してくれるよ。杏子だってまどかに悪気がないのはわかってるんだからさ」

まどか「・・・だめだなぁ、私」ハア

さやか「よし! じゃあ傷心のまどかのために、今晩はさやかちゃんがつきっきりで慰めてあげよう!」

まどか「そ、そんな! 悪いよ」

さやか「いーのいーの! 久しぶりにまどかの家泊まってみたいしね」

まどか「さやかちゃん・・・」

さやか「さ! まずはお菓子を買いためようぞー」

まどか「おー!」


―まどか宅―


さやか「どーお? 杏子から返事きた?」

まどか「まだ・・・。既読もつかないし」ハア

さやか「うーん、まだ寝るには早いしねえ」

まどか「怒ってるのかなぁ」

さやか「いやー、アイツはさっぱりしたやつだから、根に持ったりしないと思うよ」

まどか「うーん・・・忙しいのかな?」

さやか「うん、きっと食べるのに忙しいんだよ」ケラケラ

まどか「もう、失礼だよさやかちゃん」ティヒヒ

さやか「まどかだって笑ってんじゃん!」

まどか「だってさやかちゃんが~」ティヒヒ


まどか「ふぁ・・・。なんだか眠くなってきちゃった」

さやか「あたしもー。そろそろ寝よっか」

まどか「そうだね」

さやか「じゃああたしベッドでいい?」

まどか「えー私もベッドがいいよぉ」ティヒヒ

さやか「じゃあふたりで寝よっか」

まどか「え、ええ!? でも・・・」

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今日の分は以上です
続きはまた明日にでも

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―翌日―

ジリリリリリ

バシッ

まどか「朝・・・」ボーッ

まどか「さやかちゃん、起きて」ユサユサ

さやか「うぅーん、あと一時間・・・」

まどか「そんなこと言ってたら遅刻しちゃうよ! ほら起きて!」バサッ

さやか「うわあああああ日の光があああああああ」ジタバタ

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まどさや「「いってきまーす!」」

さやか「あと、おじさん、おばさん、お邪魔しました!」

詢子「おーう、いってらっしゃい」
知久「うん、ふたりとも気を付けるんだよ」


知久「あ、待ってまどか!」

まどか「ん? なあにパパ?」

知久「これ。向こうの友達から贈り物だよ。昨日届いてたんだけど、渡すの忘れてて・・・」ハハハ

まどか「・・・・・・? パパありがとう」ガサッ

知久「じゃあ、行ってらっしゃい」フリフリ

まどか「はーい!」タタタ


さやか「なんだったの?」

まどか「向こうの友達から贈り物だって」

さやか「へー! まどかモテんじゃん!」ニヤニヤ

まどか「そんなんじゃないよ! 女の子からだもん!」

さやか「で、なに送られてきたの?」

まどか「お菓子だったよ。・・・もう、突然送ってくるんだもん。びっくりしちゃった」

まどか「・・・・・・!」ズキッ

さやか「どしたの? どっか痛い?」

まどか「あたま・・・いたい・・・」ズキズキ

さやか「ちょっとまどか大丈夫!?」タタッ


まどか「・・・・・・っ!!」ハッ

まどか「そうだ! このお菓子、杏子ちゃんが食べたいって言ってたから、友達に頼んで送ってもらったんだ!!」

さやか「・・・・・・? そんな話あったっけ?」

まどか「そうだ・・・それで・・・・・・昨日、杏子ちゃんを怒らせちゃって・・・。それで、昨日はさやかちゃんとお泊りしたんだ!」

さやか「えー・・・? なに言って・・・・・・うっ!?」ズキッ

まどか「さやかちゃん!?」

さやか「うう・・・。そ、そうだ・・・それで、まどかん家に泊まってたんだっけ」

まどか「さやかちゃんも忘れてたの?」

さやか「うん。・・・どーも、さっきまで昨日の記憶がすっぽり抜けてたみたいだわ」

まどか「なんなの、これ・・・? 私だけじゃなくて、さやかちゃんもなんて・・・」

さやか「しかも、なんの違和感もなかったね・・・」

まどか「なんだか気持ち悪い・・・」

さやか「ふたりそろってだもんね」

まどか「あ! 杏子ちゃんとほむらちゃんは覚えてるかな!?」

さやか「そ、そうだね! 確かめないと!」


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―学校―


まどか「杏子ちゃんっ! 昨日はごめんなさいっ!」ペコリ

杏子「・・・? ちょっとちょっと、なんなのサ。いきなり謝りだして」

まどか「えっと・・・昨日、酷いこと言っちゃって・・・」

杏子「昨日? 昨日なんかあったか?」

まどか「・・・・・・杏子ちゃん」

さやか「杏子もかー」


杏子「どうしたんだヨ、お前ら。大丈夫か?」キョトン

さやか「杏子。じゃあ昨日なにがあったか思い出せる?」

杏子「・・・・・・? 昨日? 昨日は・・・。っつぅ・・・、なんか、頭が・・・」

さやか「お! がんばって杏子!」

まどか「うん! 私たちもそうやって思い出したの!」

杏子「・・・・・・ぐ、だめだ・・・。頭が、割れそうだ・・・」

杏子「ごめん、むりだ・・・。思い出せない」

まどか「・・・そっかぁ」


ほむら「どうしたの? みんなして」

まどか「あっ! ほむらちゃん! ほむらちゃんは昨日なにがあったか覚えてる?」

ほむら「・・・昨日? 昨日は、特になにごともない、いつも通りの日常だったと記憶してるけれど」

さやか「いやいやいや、大事件があったでしょーが! 杏子関連でさ!」

杏子「あたし関連なのか?」

まどか「うん。ふたりとも思い出さない?」

ほむら「・・・・・・いえ、詳しくは。ごめんなさい」

杏子「あたしもだ」

さやか「うーん、そっかぁ」


まどか「あ! そうだ! 杏子ちゃんに頼まれてたお菓子、持ってきたよ!」ガサッ

杏子「お! ほんとか!?」

さやか「・・・・・・これは覚えてるんだね」

ほむら「私も覚えているわ。・・・あなた達は違ったの?」

まどか「うん。昨日の出来事ごっそりと、お菓子のこと」

さやか「ひょっとしたら、他にも抜け落ちてることがあったりしてねー」ケラケラ

杏子「おいおい、笑えねーゾ、それ」ケラケラ

まどか「とりあえず、お菓子食べる?」

杏子「おお! 食べよーぜ!!」

さやか「あたしも食べたーい!」

ほむら「じゃあ私もいいかしら」

まどか「どうぞー。みんな召し上がれっ」

_______
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―休み時間―


まどか「なぁに? さやかちゃん。話って」

さやか「ん、いや、お昼になる前に、マミさんにもこの話しておこうと思って」

まどか「???」

まどか「お昼の時に言えばいいんじゃない?」

さやか「いや、さ。あたしとまどか組と、ほむらと杏子組。それぞれ抜けてた記憶に程度の差があるみたいだからさ」

まどか「たしかに」

さやか「だから、マミさんもひょっとしたら違うかもしれないじゃん」

まどか「うんうん」

さやか「だから」


まどか「えっと・・・? 抜けてる記憶に差があると、なんでお昼に聞いちゃいけなくなるの?」

さやか「んー、うまく説明できないんだけどさ、その場に杏子とほむらはいてほしくないんだ」

まどか「うーん・・・。私には難しくて分かんないや」ティヒヒ

さやか「まあ、とりあえずマミさんのとこ行こうよ!」

まどか「うん!」

_______
_____


マミ「昨日のこと?」

さやか「はい! 覚えてます?」

マミ「昨日は、いつも通りみんなが遊びにきて、トランプして・・・」

まどか「な、なにか記憶にモヤがかかってたり、思い出そうとすると頭痛とかしませんか!?」

マミ「いえ・・・? 昨日のことはハッキリ覚えてるわよ?」

さやか「・・・・・・なぞだ」

まどか「どうなってるんだろう・・・?」

マミ「あの・・・よかったら、なにが起こってるのか説明してくれないかしら」

_______
_____


さやか「――というわけなんです!」

まどか「だからマミさんはどうなのかなぁ、って」

マミ「・・・それはたしかに、世にも奇妙ねぇ」

まどか「どうなってるんでしょう?」

マミ「さぁ・・・」

さやか「でも、お話し聞けて良かったです」

まどか「はい。ありがとうございました」


さやか(・・・・・・マミさん)テレパシー

マミ(なあに? 美樹さん)テレパシー

さやか(ここから先は、魔法少女じゃないまどかは関係ない話なんで、テレパシーで話しますね)

マミ(・・・・・・! 魔法関連なの?)

さやか(・・・・・・たぶん。まだ確定じゃないんですけど・・・・・・。杏子から・・・・・・)

マミ(・・・・・・!!)

さやか(そこで、マミさんにお願いがあるんです)

マミ(・・・・・・聞くわ)

_______
_____


―同日・深夜―


杏子「なんだよマミ、こんなとこに呼び出してサ」

マミ「・・・・・・佐倉さん。あなたに、いくつか質問があるわ」

杏子「はぁ? クイズってか? 景品が出るなら考えてやるよ」

マミ「・・・・・・」ハア

シュルルルルルルルルッ

杏子「!? ちょ、くそっ! おい! 何のマネだ!? 放しやがれ!!」ビシィ

マミ「ごめんなさいね。これは真剣な話だから」

杏子「・・・・・・ハッ。勝手にしやがれ」

マミ「・・・ひとつめの質問よ」


_____
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今回の分は以上です
また明日更新します

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―翌日・放課後―


さやか「だぁー。やっと授業終わったー」

まどか「ティヒヒ。お疲れさま」

さやか「あたしってばもう後半は意識なかったよ」グデー

ほむら「さっきまであなたの頭、振り子みたいだったものね」ファサァ

さやか「うるさいやい」

ほむら「一時間ぶりね、まどか。私さびしくてどうにかなりそうだったわ」ズイ

まどか「もー、ほむらちゃんたら」ティヒヒ

まどか「あ、そうだ。見てみて、これさっきの授業中にね・・・」

さやか(まどかのスルースキルが日に日に高まってきている)

杏子「・・・んがっ。・・・」zzz

まどか「杏子ちゃんまだ寝てる」ティヒヒ

ほむら「女の子にあるまじきイビキね」

さやか「ほら杏子。起きなさいったら」ユサユサ

杏子「んぁ? おお、やっと終わったかー」ノビー

ほむら「ほんと自由ねあなた」

杏子「んで、どーすんダ? 今日もマミん家行くか?」

さやか「あったりまえっしょー! ね、まどか! ほむらも!」

まどか「うん!」

ほむら「私も構わないわ」

杏子「よし! 決定だナ」


―マミ宅―


まどか「それでねー」ティヒヒ

マミ「あらあら」

さやか「・・・・・・」

さやか(うーん、なんだろう。なーんか忘れてるような・・・?)


杏子「さやか? おいさやか!」

さやか「うわわ、びっくりした。どしたの?」

杏子「どうしたはこっちのセリフだヨ。なに神妙な顔してんだガラでもねぇ」

さやか「いろいろ大変なのだよ、さやかちゃんは」

杏子「うそつけ」ケラケラ

さやか「ちょっとお花摘んでくるね」スック

杏子「おー」


―洗面所―

さやか「ふー」バシャバシャ

さやか「・・・・・・」キュッキュッ

さやか「・・・・・・」

さやか(違和感は、あるんだけどな)

さやか(あーーー、モヤモヤして気持ち悪い)


なぎさ「さやか・・・・・・」ヒョコッ

さやか「あれ、なぎさもトイレ?」

なぎさ「・・・・・・マミが変なのです」

さやか「マミさんが?」

なぎさ「今日は一緒にケーキ作ろうねって、マミと約束してたのです」

なぎさ「なのに、今日になったらそんなの知らない、って」

さやか「ええー。マミさん忘れてたの?」

なぎさ「忘れてたとかじゃないんです。ふつう忘れてても言われれば思い出すじゃないですか。でも、マミは知らないみたいなのです。まるで、最初からそんなことなかったみたいに」

さやか「たしかに」

なぎさ「それだけじゃないんです。なんだか、見てくれはマミなのにまるで別人みたいなのです」

さやか「べ、別人って・・・? やめてよ怖いなぁ」

なぎさ「顔も言葉もマミなのに、マミって感じがしないのです・・・」グスッ

なぎさ「わたしとのやり取りも、言葉はそのままでもどこか仕事だから話してるような・・・ときどき別人みたいに退屈そうな顔になるんです・・・!」ウルウル

なぎさ「どうしよう・・・! マミはいなくなっちゃったのですか? それとも、なぎさは嫌われちゃったのですか?」ポロポロ


さやか(・・・忘れてる? 別人みたい? うっ・・・頭が)ズキッ

さやか(これ、なんか覚えが・・・)


「さやかちゃんも忘れてたの?」
「うん。・・・どーも、さっきまで昨日の記憶がすっぽり抜けてたみたいだわ」


さやか「――っ!!」ズキズキ


「杏子ちゃんっ! 昨日はごめんなさいっ!」
「・・・? ちょっとちょっと、なんなのサ。いきなり謝りだして」
「えっと・・・昨日、酷いこと言っちゃって・・・」
「昨日? 昨日なんかあったか?」
「いやいやいや、大事件があったでしょーが! 杏子関連でさ!」
「あたし関連なのか?」
「うん。ふたりとも思い出さない?」
「・・・・・・いえ、詳しくは。ごめんなさい」
「あたしもだ」


さやか(そうだ・・・・・・! あたし達もある出来事を不自然に忘れてた! そして、今日はその『不自然に忘れてたこと』を忘れてる!!)


「・・・・・・たぶん。まだ確定じゃないんですけど・・・・・・。杏子から・・・・・・」
「・・・・・・!!」
「そこで、マミさんにお願いがあるんです」
「・・・・・・聞くわ」


さやか(――そして、マミさんを巻き込んじゃったのは・・・あたしだ)


さやか「・・・・・・なぎさ」ギュッ

なぎさ「・・・・・・!」

さやか「きっと、マミさんは疲れてるんだよ。とっても忙しい人だから」

さやか「大丈夫。マミさんはなぎさのこと嫌ったりなんかしてないよ。ただ、ちょっと一人の時間が欲しいんだと思う」

なぎさ「はい・・・・・・!」

さやか「だから、ね。今日一日はあんまりマミさんに付きまとっちゃだめだよ? 明日になれば、きっと全部元通りだから」ナデナデ

なぎさ「はい、はい・・・・・・!」

さやか「よしっ、もう平気?」

なぎさ「はい! さやか、ありがとうなのです!」ペコリ

さやか「いーってことよ。これもお姉さんの役割ですからなー」ヒラヒラ

なぎさ「・・・・・・ちょっと頼れるかなと思ったけど、やっぱりさやかはさやかなのです」クスッ

さやか「どーゆー意味だ~!?」

なぎさ「あははっ! さやかが怒ったのです~!」

さやか「こらー! ・・・もう」クスッ


さやか「・・・・・・」

さやか(ごめんね、なぎさ。マミさんのこと、あたしのせいなんだ)

さやか(あたしが、なんとかしないと・・・!!)グッ


さやか「ただいまー」

杏子「なげえヨ。大きい方か?」

ほむら「こら杏子。まどかの前でそんなこと」ポカッ

マミ「そうよ。食卓ではしたない」

さやか「あはは、まあお色直しってやつ?」

杏子「この面子で気にするか~?」


さやか「あの、マミさん」

マミ「なあに?」

さやか「あとでちょっと相談があるんですけど・・・いいですか?」

マミ「まあ、頼ってくれるの? うれしいワ」

さやか「ええ、ちょっと・・・昨日の件で」

マミ「・・・・・・」


まどか「ふあ~~。今日も楽しかったぁ~~」

ほむら「ふふ、それはなによりだわ」

まどか「それにしても、さやかちゃんの相談ってなんだろうね? ちょっとお行儀悪いけど、気になっちゃうや」ティヒヒ

ほむら「どうせ上条くん関連じゃないの? 彼女、未練たらたらだし」

まどか「そんなことないと思うけどなぁ」

ほむら「どうかしらね。友情か、愛か・・・」

まどか「そんな昼ドラやだよぉ」ティヒヒ


ほむら「・・・ここでお別れね」

まどか「うん。また明日!」

ほむら「ええ。また明日」


―まどか宅―

まどか「ふんふんふんふんふふんふーんふふふんふん♪」

ピロン

まどか「ん、さやかちゃんからだ」

まどか「あれ、いつにない長文。なになに・・・?」


まどか。まどかはきっとこのこと自体忘れちゃってるだろうから、まずはこれを思い出して。
最近あたし達はよく物忘れをします。ある出来事を、それを共有した人全員が忘れてる。
しかも、忘れてることに対して一切の違和感がない。

これはちょっと尋常な事態じゃないと思う。


まどか「そ、そういえば・・・! この前の杏子ちゃんの事件・・・! また忘れてた・・・」



でさ、話は変わるけど、人間って一度記憶したらなかなか忘れないんだって。一度インプットされた情報が脳から消滅するってのは、そうそうないことなんだよ。
あたし達がよく『忘れた』って表現するのは、実は『検索失敗』らしいよ。

なんでも、脳が貯蔵してる膨大な情報の中から、埋もれちゃってるある特定の情報を検索するには、足がかりが必要だとか。
現に昨日のあたし達も、アメリカのお菓子が足がかりになって杏子の事件を思い出したしね。


で、ここからはあたしの推測なんだけど、『アメリカのお菓子』って足がかりを提示しても反応を示さなかったやつらがいるよね。
具体的には、杏子とほむら。

昨日の今日でああいう反応を示すのは、恐らく『覚えてるけど忘れたふりをしてる』ってことなんだと思う。

もちろん、ふたりが気を遣って無かったことにしようとしてるって説もあるけどさ。
・・・なんか、言葉にはできないいやーな雰囲気を感じたんだ。


だから、実は昨日マミさんと協力して事の真相を確かめようと思ったの。
でも・・・ここからは本当にあたしの不覚なんだけど、マミさんと真相を確かめようと思ったことを忘れちゃって。

いや・・・忘れさせられたのかな?

だから、昨日はマミさん一人で行っちゃったんだと思う。

で、今日になったら、・・・まあ詳しい説明は端折るけど、マミさんも怪しい人物の仲間入り。
これは完全にあたしのせいなんだけど・・・。

ともかく、あたしはこれからマミさんと会って真相を確かめる。

もしこれで、全部あたしの思い過ごしだったら、思いっきり笑ってね。
ふたりでこの話を肴にコーヒー飲もうwwwww


まどか「さやかちゃん・・・」ティヒッ



・・・もし、思い過ごしじゃなかったら・・・・・・。
どうしよっか。


・・・まどか。
もし、明日になって、あたしが全部忘れてて・・・。

それで、足がかりを与えても思い出す素振りがなかったら・・・・・・その時は・・・・・・。


まどか「・・・さやかちゃんっ!!」


詢子「おいまどか!? こんな時間にどこ行くんだ!」

まどか「さやかちゃんを探さなきゃ!」

詢子「はぁ? おいまどか、寝ぼけてんのか?」

まどか「ごめんママ! 時間がないから、急がなきゃ!」ガチャッ


詢子「おいまどか!? まどかっ!! ・・・ったく。誰に似たかねぇ」

眠いのでもう寝ます
また明日更新します

_______
_____


―翌日―


まどか「おはよー!」

ほむら「おはよう、まどか」

杏子「あれ、隈できてるゾ、まどか。昨日遅かったのか?」

まどか「うん。ちょっとねー」ティヒヒ

さやか「夜更かしは身体に悪いぞ~」

まどか「ティヒヒ、気を付けます・・・」


まどか「ティヒヒ、気を付けます・・・」

まどか「ね、ねえ。さやかちゃん」

さやか「ん、なあに?」

まどか「私、職員室に用があって。付き合ってくれたら嬉しいな」

さやか「いいよ! あたしも出し忘れてた宿題出しに行きたかったし!」

まどか「・・・それだいぶ前の宿題だよね」ティヒヒ

さやか「そうそう! だから先生がうるさくって!」

まどか「もう。ちゃんとださなきゃだめだよ」

さやか「わかってはいるんだけどね~」


まどか「ねえ・・・さやかちゃん」

さやか「んー?」

まどか「その・・・最近、物忘れとか激しくない?」

さやか「いやいや、あのねまどか。あたしは宿題があること自体は覚えてるんだよ? ・・・やらないだけで」

まどか「えと、そういうんじゃなくてね。たとえば・・・一昨日あった事件とか、覚えてる?」

さやか「一昨日・・・? 一昨日は・・・なんもなくない?? いつもどーりの一日だったヨ」

まどか「~~~っ!!」


さやか「まどか?」

まどか「お願い! なんでもいいから、なにか思い出さない!?」

さやか「ちょっとちょっと、なんでそんなに必死なのサ? まどかこそなんか変だよ?」

まどか「・・・・・・さやかちゃん。本当に・・・・・・」

さやか「???」

まどか「・・・・・・なんでもないよっ」クルッ

まどか「変なこと聞いちゃってごめんね! 早く職員室行こっ」


まどか(・・・・・・さやかちゃん)


―お昼―


さやか「だぁー! やーっとお昼だー」

杏子「長かったなぁ」

ほむら「あなた達寝てただけじゃない」

杏子「うるせーナ。授業なんて窮屈なもん受けてたら、どう過ごしてようが身体に毒なんだよ」

さやか「ほーんと。ね、まどか?」

まどか「・・・うん」

ほむら「まどか・・・?」


マミ「みんなー!」

さやか「マミさん!」
杏子「マミ!」

マミ「ごめんなさい、さっきまで体育で・・・。待ったかしら?」

ほむら「いえ、私たちもいま来たところよ」

杏子「なんか恋人みたいなやり取りだナ」

さやか「たしかに!」ケラケラ

マミ「じゃあ、食べましょうか」

ほむら「そうね」


まどか「・・・待って!」

ほむら「まどか?」


・・・まどか。
もし、明日になって、あたしが全部忘れてて・・・。

それで、足がかりを与えても思い出す素振りがなかったら・・・・・・その時は・・・・・・。


まどか「みんなごめんっ!」ボウッ

さやか「まどか!?」

杏子「煙か!?」

マミ「待って、これハ・・・!」



悪魔って人に化けたりするのが得意なんだって。
あたしは今回の件、結構マジメに悪魔の仕業なんじゃないかって思ってる。

で、どうやって見破るかというと・・・。


マミ「な、なニよこレ・・・」ドロドロ

杏子「カらだが溶ケる・・・!」ドロドロ

さヤか「なにシたのマドか・・・!?」ドロドロ


まどか「さやかちゃんがいろいろ悪魔の弱点を教えてくれたの。これは魚の肝を燻した煙。旧約聖書に、こうやって悪魔を見破ったエピソードがあるんだって・・・」



ミエ「鹿目サン、アナタ・・・!」

オクビョウ「ヤッテクレタナ」

ガンコ「マサカバレチャウナンテネ」


まどか「・・・!? この子たち・・・ほ、ほんとに悪魔だったの・・・!?」

ホムラ「・・・まったく。真実なんて知りたくもない筈なのに、それでも追い求めずにはいられないなんて」

ホムラ「つくづく人間の好奇心というものは」


ホムラ「理不尽ね」


ホムラ「・・・やれやれだわ。わりと気を揉んで隠していたつもりだったのだけど」

まどか「ほむらちゃん、なの・・・? その羽は・・・?」

ホムラ「・・・私はたしかに、美樹さんの言うところの悪魔という存在で差支えないわ」

ガンコ「ナリソコナイダケドネ」

ホムラ「黙りなさい」


まどか「・・・・・・そんな。ほむらちゃんが、悪魔・・・?」ペタン

ホムラ「そんなに怯えなくてもいいじゃない。私がどういう存在であれ、あなたの友達の暁美ほむらであることには変わりないのに」

ホムラ「そんな目で見られたら・・・」ツカツカ

まどか「ひっ!」

ホムラ「悲しいわ」クイッ

まどか「さっ、触らないで!!」バシッ

ホムラ「・・・・・・」


まどか「みんなを、変にしたのはほむらちゃんなの?」

オクビョウ「ヘントハゴアイサツダネ」

ミエ「ワタシタチハアナタノトモダチナノニ」

まどか「やめて! みんなの声でしゃべらないで!!」

ホムラ「・・・まどか。あの子達のなにが気に入らないの? あなたが変なことをしなければ、あの子達は完璧にあなたの友達を演じられていたのに」

まどか「だってあれは、みんなじゃないもん!!」

ホムラ「本質は変わらないと思うのだけれど・・・」


まどか「みんなをどこにやったの!? なんでこんなことするの!?」

ホムラ「なんで? ・・・そうね、佐倉さんに関しては当然の報いね」

まどか「え・・・?」

ホムラ「あなたに・・・まどかに危害を加えるなんて。・・・赦されざる所業よ」

まどか「え・・・? だ、だってあれは私が悪かったんだよ? 杏子ちゃんのご家族のことを知らなかったとはいえ遠回しに悪く言っちゃったんだから、怒るのは当然だよ!」

ホムラ「至った経緯なんてどうでもいいの。あなたを傷つけた。それだけで万死に値するわ」

ホムラ「そうでしょう!?」バキッ

オクビョウ「アグッ!」

ホムラ「いまっ! 思い出してもっ! 腹立たしいっ!!」ドカッバキッ

オクビョウ「・・・っ! ・・・っ!!」

まどか「やめて!!」バッ

オクビョウ「・・・マドカ」


まどか「・・・ねえ、本物の杏子ちゃんはどうしたの?」

ホムラ「・・・・・・そんなものはもうこの世にいないわ」

まどか「・・・・・・うそ。・・・・・・こ、殺した、の・・・?」

ホムラ「いえ。あえて言うなら、あなたがいま庇ったその人形が佐倉さんね」

まどか「この子が・・・?」

ホムラ「そう。佐倉さんを演じる人形は必要だから。だからソウルジェムを摩り下ろして、その子に飲ませたわ。だから佐倉杏子として振る舞う知識は完璧よ」

まどか「・・・・・・っ!! 殺したんじゃない!! この人殺しっ!!!」

ホムラ「・・・わからないわ。ちゃんと代役を立てたじゃない。しかもその子は、絶対にあなたを傷つけないのよ?」

まどか「違うっ!! 友達ってそういうものじゃないよ! あなた狂ってる!!」


まどか「マミさんと、さやかちゃんも・・・殺したの?」

ホムラ「佐倉さんにしたことが『殺す』って表現になるなら、・・・そうね。ふたりも殺したわ」

ホムラ「あの子たちがいけないのよ。余計な詮索は身を滅ぼすってわからないのかしら」

まどか「うっ・・・うううううううううううううう」ポロポロ

ホムラ「なぜ泣くの? みんな代役を立てたわよ。あとはこの記憶も消して、またもとの生活にもどるだけじゃない」

まどか「違うよ・・・! こんなの絶対間違ってるよ・・・!!」グスグス

ホムラ「やめて・・・泣かないでまどか。あなたの涙を見ると、壊れそうになる」

ホムラ「ねえ、なにが望みなの? いまの私ならいくらでも叶えてあげられるわよ?」

まどか「近寄らないでこの悪魔っ!! 返して!! みんなを返してよぉっ!!」

ホムラ「ああ、それが望みなの? ・・・お前たち!」

オクビョウ「ゲンキダセヨマドカ」

ミエ「ソウヨ。ワタシタチガツイテルワ」

ガンコ「アタシタチハココニイルヨ。ダカラナカナイデ」

まどか「ひぃいいいいい!? 近寄らないでええええ」ズザザ


まどか「もうやだよおおお! こんなのひどすぎるよぉ・・・。なんで、ひぐっ。こんな・・・!!」

ホムラ「・・・わからない。なにがそんなに悲しいの?」

まどか「そりゃわからないよね!? あなた悪魔だもん!!」

まどか「ほむらちゃんが消えちゃえばよかったんだ!! この悪魔っ!! 悪魔あああああああ!!」

ホムラ「・・・! そう! それがあなたの望みなのね! よかった、やっとわかったわ」

まどか「・・・!? ・・・もう、どうにでもしてよ。・・・私、疲れたよ」

ホムラ「待っててねまどか。すぐあなたの望み通りにするから!」

_______
_____


―翌日―


ガンコ「聞いてよまどかー。昨日サァ」

まどか「ティヒヒ、もうさやかちゃんったら!」

オクビョウ「おいまどか。ロッキーくうかイ?」

まどか「あ、ありがとう杏子ちゃんいただくね」

ミエ「鹿目さん。借りてたCD返すワ」

まどか「あ、ありがとうございます。これ、どうでした?」

ミエ「とってもよかったわよ。演歌にハマっちゃうかも」

まどか「ティヒヒ、嬉しいです。マミさんと演歌語れるの、楽しみにしてますね!」



「まどか」


まどか「あっ! ほむらちゃん!」


「あなたはいま、幸せ?」


まどか「うん! 私ね、いま幸せだよ」



アイ「そう。よかったワ」

_______
_____



なぎさ「・・・マミだけじゃない・・・・・・。みんな変になっちゃったのです」

なぎさ「さやかの嘘つき・・・」

なぎさ「また・・・マミと仲良くお菓子作りしたいし・・・ぐすっ。杏子とトランプしたいし」

なぎさ「さやか・・・。もうからかわないから・・・帰ってきてほしいのです・・・」


なぎさ「独りぼっちは、さびしいのです・・・。だれか・・・だれか・・・!」ポロポロ


これで終わります
見てくださった方ありがとうございまいsた

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月17日 (金) 17:10:16   ID: m5l1hYku

デビほむのわりに仲睦まじい、と思えばこれだよ

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