真美「ゆきぴょんが事あるごとにお茶を勧めてくる……」 (18)

雪歩「真美ちゃん、お茶どうぞ~」コトッ

真美「お、ありがとねーゆきぴょん! いただきまーす!」

雪歩「……」ソワソワ

真美「……っぷはぁ!」

雪歩「ど、どうかな真美ちゃん?」ドキドキ

真美(むむ、ゆきぴょんのこの目線……なんかコメントを期待されてるっぽい!)

真美「んーっとね……」

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真美「美味しいんだけど、なんだかいつもと違う味っていうか……」

雪歩「……!」

真美「これは……ズヴァリ! お茶っ葉を変えましたな、ゆきぴょん殿?」

雪歩「うん! 実はそうなんだぁ、えへへっ」

真美「……え、ホントに?」

雪歩「うん、本当だよ! 真美ちゃんが味の違いに気づいてくれるなんて、感激だなぁ~」

真美(テキトーに言っただけなんだけど真美のこと褒めてくれてるっぽいし、そういうことにしとこう)

雪歩「ねえ真美ちゃん、良かったらもう一つ別のを試してみない?」

真美「んー……わかった、あと一杯くらいならいいよ!」

雪歩「えへへ、それじゃ入れてくるから待っててね!」

真美「りょーかい!」

真美(ゆきぴょんったら目をキラキラさせて、お茶のことになるとホントに子供みたいだなぁ……)

雪歩「おまたせ!」コトッ

真美「はやっ!?」

雪歩「さあ、どうぞ飲んでみて!」

真美(ゆきぴょんも期待してるみたいだし、今回もそれっぽいコメントをしてみよう)

真美「これは……なんか香りが普通のと違うっぽいね」スンスン

雪歩「うんうん!」

真美「味のほうは……」ズズッ

真美「んー、っと……なんとなく、甘味がちょっと強いっぽい、ような感じ……かな」

雪歩「……」

真美(ありゃ、これはなんかミスっちったかな)

雪歩「真美ちゃん……」

雪歩「すごいよ……お茶の特徴をこんなに正確に言い当てるなんて、素人とは思えない……」

真美「へ?」

雪歩「ねえ真美ちゃん、まだまだ飲んでみて欲しいお茶がたくさんあるんだけど……」ウズウズ

真美「い、いやー、今日はちょっとパス……レッスン中にトイレ行きたくなったら困るし」

雪歩「そっかぁ、残念……それじゃまた今度お願いするねっ」

真美「う、うん、わかったよ」

真美(よく分かんないけどメッチャ褒められちゃったっぽい……もしかしたら真美、ホントにお茶の才能あんのかな?)

雪歩「♪~」

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