黒子「レディを待たせるなんて、なってませんわよ当麻さん」
上条「悪い、インデックスがゴネてさ」
黒子「あのシスターも困ったものですわね」
黒子「またご機嫌とりをしませんと」
上条「それなら、また飯作ってくれよ」
上条「俺も食べたいし」
黒子「ふふ、一昨日もおかわりしてまで食べた癖に、食いしん坊さんですわね」
黒子「ともかく、何かしら考えますわ」
黒子「さあ、今日はどこへ連れて行ってくださるんですの?」
上条「そうだな……」
美琴(……どういうことなの……?)コソ
上条「お、あの服とか黒子に似合うんじゃないか?」
黒子「確かに良いものですが」
黒子「少々お値段はりますわね」ピラ
上条「うわ、桁間違ってるんじゃないか?」
黒子「当麻さんのポケットでは追いつきませんね」
上条「最近は黒子のお陰で少し貯金できてるんだけどなぁ」
黒子「ふふ、お会いした頃は大変でしたの」
黒子「ドジというか、ついてないというか」
上条「ま、今は幸運の女神がついてるからな」
黒子「ふふ、そんな大層なものではありませんの」
上条「いや、本当だって」
美琴(聞く限り、そこそこ長い期間付き合ってるみたいね……)
美琴(そもそも、あのシスターとアイツに何の関係があるのかしら)
美琴(それに、一昨日って確か黒子が外泊した日じゃない……)
美琴(てことは、もしかしてアイツの家に……?)
美琴(最近週末におめかししてるから気になって来てみたけど……)
美琴(知りたくないこと知っちゃったわ)
黒子「とーうまさんっ」ギュッ
上条「ん?どうしたんだ?」
黒子「腕くらい組ませて下さいな」
上条「はいはい、仰せのままに」
黒子「嫌なんですの?」
上条「とんでもない、嬉しいぜ」
美琴(あんな気の抜けた黒子の笑顔、初めて見るわよ、もう)
美琴(でも、やっぱり気になるわ…)コソ
黒子「はい、あーん」
上条「げ、ここでやるのか?」
黒子「あら、別に規則違反にはなりませんの」
上条「いや、でもここ人通り多いし」
黒子「どうせ周りも同じようなものですわよ?」
上条「いやぁ、万年独り身だった上条さんにはハードル高いですって…」
黒子「いいから、あーん」
上条「えー……」
黒子「……」ジト
上条「……分かったよ、あーん」パク
上条「……味が分からない」
黒子「ふふ、おとなしく最初から食べれば良かったんですの」クスクス
美琴(うわぁ、何これ死にたい)
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