アニ「は?」
エレン「いやだから、お前の髪型だよ」
アニ「ショートボブ、ねえ」
エレン「ポニーテールでも十分可愛いけどよ、絶対ショートボブの方が可愛いって」
アニ「な、なんでアンタにそんなこと指図されなきゃいけないんだい?」
エレン「ん、いや、そう思っただけだよ」
アニ「そーかいそーかい」ぷいっ
アニ(明日美容室にでも行ってくるか・・・)
~翌日~
ざわ・・・ざわ・・・
ジャン「おいおいマルコォ・・・」
マルコ「なんだい・・・?」
ジャン「何だよ、あの可愛い髪型はよぉ・・・」
ライナー「ほ、惚れてまうやろ・・・」
べ「すごく似合ってるね・・・」
アニ(恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい・・・)
クリスタ「すっごく可愛いよアニ!」
ユミル(わ、私にはクリスタがいるんだっ、可愛いなんて思っちゃいない!)ごくりっ
サシャ「イメチェンですかぁ!?それにしては、しっくり来すぎじゃないですかぁ!?」
ミカサ「可愛いと思わざるを得ない・・・」
アニ「う・・・、ありがとう」
アニ(慣れないことはするもんじゃないね・・・)
アニ(ってか、肝心のエレンはどこ行ってんだい・・・?)
エレン「う~っ、寝坊したぁ・・・って・・・」
アニ(あ・・・来た)
エレン「アニ!?」
アニ「どう、だい?似合ってるかい?///」
エレン「おう!普通だな!」
エレン「痛え!」
クリスタ「あれはちょっとないよねぇ・・・」
ユミル「鈍感にも程があるだろ、馬鹿か」
ミカサ「いくらエレンでも酷すぎる」
女子「ぶーぶー」
エレン「いってえ、何すんだよ・・・」
アニ(アンタの為にって、雰囲気変えてみたのに・・・気に入らなかったのかな・・・)
エレン「アニ、ちょっと耳貸せ」
アニ「何だい、まだ文句でも・・・」むすっ
エレン「思ったとおりだ、すげえ似合ってんぞ」
アニ「」ボンッ
ジャン「オイ、エレン!何の魔法使ったんだよコラァ!」
ライナー「アニがあんな真っ赤になったの初めて見たぜ・・・」
べ「だね・・・」
マルコ「ほんと羨ましいよ、君の天然ジゴロ加減が・・・」
アルミン(きっとアニに髪型変えるよう吹き込んだのエレンだろうな・・・マルコの言う通りだよ・・・)
エレン「何だよ、みんなして!」
サシャ「アニ、ほんと羨ましいです!私も髪型変えようかなぁ・・・」
クリスタ「私もしよっかなー!」
ユミル(クリスタがショートボブ・・・ってかなんでも似合うわ)
アニ「似合ってる、か・・・変えて良かったな///」ぶつぶつ
ミカサ「私の時は、何にも無かった・・・」
アニ「なあ、エレン」
エレン「ん?」
アニ「髪変えたついでにさ、似合う服でも探しに行きたいと思ってるんだけど、付き合ってもらってもいいかい?」
エレン「おぉ、だな!全然いいぜ!」
アニ「じゃあ、次の休みだね・・・楽しみにしとくよ」
エレン「俺も楽しみにしとくわ!これでまた、訓練頑張れるなっ」
アニ(くっ・・・なんでコイツはいちいちきゅんと来ることを・・・)きゅんっ
~休日~
わいわいがやがや
アニ(楽しみすぎて早く来すぎちまったよ・・・)
モブ1「おい姉ちゃん!俺達と遊ばねえ?」ケラケラ
モブ2「うわ、めっちゃ上玉!」
アニ「・・・」
モブ1「も、もう、許して下さい・・・」
モブ2「ひ、ひいいぃ・・・」ダダダッ
アニ「・・・ふんっ」
アニ(こんなんだから、女の子らしくないんだろうね、きっと・・・)
エレン「すまんっ、待ったか?」タッタッタッ
アニ「いや、待ってない」フルフル
エレン「じゃあ行くかーっ」ぎゅっ
アニ(あ、手・・・)
エレン「嫌か?はぐれたくないから、手ぇ繋ぎたいんだけど」
アニ「大丈夫、じゃあ行くとするかい」
~雑貨屋~
アニ(あ、可愛い・・・けど、私には似合わないね・・・)じーっ
エレン「その髪留め、欲しいのか?」
アニ「!・・・いやっ、違うよ、ただ見てただけ」
エレン「似合うぜ、きっと」
アニ「・・・」じーっ
エレン「買うか?」
アニ「えっ?あ、これ?」
エレン「おう」
アニ「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」
店員「~~~になります・・・」
エレン「はいよ、っと・・・」
店員「あ、当店カップルでのご入店で一割引きのサービスを実施しておりまして・・・」
エレン「じゃあそれで!」
アニ「!?」
店員「はい、かしこまりました~」
エレン「さっきの、何かすまなかったな」
アニ「えっ?」
エレン「ほら、カップルがどうのこうのってさ」
アニ「いや、私は全然・・・むしろ、アンタのほうが嫌じゃなかったかい?」
エレン「何言ってんだよ!嫌な奴と買い物来たりしねえだろ・・・はい、これ、さっきの」ひょい
アニ(やっぱりかわいい・・・)
エレン「ほら、付けてみろよ」
アニ「んしょっ、と」パチッ
エレン「・・・すんげえ似合ってんな・・・」
アニ「世辞はよしなよ」
エレン「違ぇって、本当さ」
アニ「フン・・・お褒めの言葉は、素直に受け取っとくよ、一応」
エレン「一応ってなんだよっ」
~服屋~
アニ「うわぁ・・・すごいね、ここ」
エレン「向こうの方まで服で一杯だな」
アニ「早く見よう」ぐいぐいっ
エレン「いつになく乗り気だな、アニ」
アニ「そりゃそうさ、私だって一応女の子だしね」
エレン「だから、一応ってなんだよ」
アニ「ふわあ・・・かわいい・・・」
エレン「これなんて似合いそうだけどなぁ」ひらひら~
アニ(・・・でも、こんなの着たって、意味ないし・・・)
エレン「少し着てみてくれよ、これ」
アニ「白い、ワンピースねえ・・・」
がらっ
アニ「・・・どうだい?」
エレン「お前、そんな可愛かったっけ・・・」
アニ「似合ってるって事でいいのかい、それは?」
エレン「そう取ってくれても、構わん」
アニ「ただ・・・ひらひらし過ぎて落ち着かないね、これ」
エレン「落ち着くまで着てれば良い事さ」
アニ「ってことは、買ってくれるのかい?」
エレン「当たり前だろ、ほら早く持って来いよ」
店員「~~~になります」
エレン「はいよー、っと・・・」
店員「お買い上げ有難う御座いました~」
エレン「もう早速着てるのか」
アニ「まあね、かなりのお気に入りだから、さ」
エレン「そっか、良かったよ」
アニ「ふーっ、今日は楽しかった」
エレン「本当か?」
アニ「嘘なんて付く訳無いじゃないか・・・」
モブ1「おう、さっきの姉ちゃんじゃねーか」
アニ「・・・っ」
エレン「何だ?知り合いか?」
モブ2「ボス、なかなかの上玉じゃないっすか?」
ボス「・・・だな・・・んで、こいつがお前らをボコボコにしたって?」
モブ1「へい、情けないです・・・」
アニ「フン・・・」
エレン「おい、どういう事だ」
ボス「少し来て貰おうか?」
アニ「やだね・・・生憎、今はデートの途中なんだ」
ボス「どこの誰だか知らんが、生意気な女だなァ!」ブンッ
アニ(このっ・・・!)
エレン「アニに何してんだ!」バキッ
アニ「!」
エレン「駆逐すんぞ・・・!」ギロッ
ボス「ひっ、お、覚えてろよ・・・!」
タッタッタッ
エレン「なんだよ、あのビビり連中は」
アニ「さあ?・・・にしても、随分と勇ましかったね、エレン」
エレン「そりゃ、お前を守る為だからな」
アニ(くっ、この鈍感野郎・・・!)きゅん
すたすた
エレン「眺め良いな、ここ」
アニ「事前にリサーチ済みだからね」
エレン「ん?」
アニ「ん、何でもないよ」
エレン「それにしても、お前が本当に髪型変えてくるとは思って無かったよ」
アニ「この髪型、駄目だったかい?」
エレン「いや、むしろ逆だよ、かなり気に入った」
アニ「そ、なら良かったけど」
アニ「丁度髪型変えようって、思っていた所だったし」
エレン「グッドタイミングだった訳だ」
アニ「そうそう、んで、何で変えようと思っていたかと言うと」
エレン「ほうほう」
アニ「アンタに告白しようと思ってたんだよね」
エレン「・・・っ、ちょ、ちょっと、待ってくれ」
アニ「・・・」
エレン「そ、それはなぁ、こっちのセリフだよ!」
アニ「!」
エレン「今日ぐらい、俺の顔立ててくれよ」
エレン「お前が好きだ、アニ」
アニ「・・・ん」
エレン「髪型変えてつったら、変えてくるとことか」
アニ「・・・」
エレン「まあ、とにかく、なんだ、その・・・好きだ!だから・・・付き合ってくれ!」
アニ「いいに、決まってるじゃないか・・・!」
エレン「なあ、アニ」
アニ「?」
エレン「お前だけ髪型変えてるの、不公平っつうか」
アニ「いや、別に?」
エレン「なんか、アニからのリクエストが欲しいんだよ、髪型の!」
アニ「じゃあ、坊主つったらやってくる?」
エレン「当たり前だ!」
アニ「ふうん」くすくす
エレン「な、なんだよ」
アニ「エレンは、今のままが一番良いよ」くすっ
end
エレン「アニで抜くとやばい」とかの人です~誰かショートボブアニ描いてくださいwではまた~
あ、あとアニがポニテっていうのは完全にミス。ショートボブは個人的に好きなだけw
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