愛「どういうことですか、絵理さん」
絵理「実は、ここのところ毎晩夢子さんに求められてるの」
愛「求められてるって…えぇ!?女の子同士でですか!?」
絵理「うん、夢子さんは女の子同士がいいみたい」
愛「やっぱり夢子さんってそっちの方だったんですね…」
絵理「初めは優しいんだけど、だんだん激しくなっていって、正直私も辛い」
愛「は、激しい…ですか」ゴクリ
絵理「最初はすぐ終わってたんだけど、最近は1-2時間かかることも多くて、寝不足なの」
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愛「そういえば絵理さん、最近は朝眠たそうにしてますもんね」
絵理「このままだと私、夢子さんに壊されちゃうかも?」
夢子「ならお望み通りぎったぎたにしてあげましょうか?」
絵理「ひぅ!?」
愛「あ、夢子さん!…お疲れ様です//」
夢子「なに赤くなってるのよ…言っとくけどあんたの考えてるようなことはしてないわよ」
絵理「考えてることって?」
夢子「どうやら痛い目にあいたいようね…」
絵理「い、今のはジョーク!別に夢子さんをからかおうなんて思ってない!?」
愛「あのー、ならお二人は毎晩何をしてらっしゃるんですか?」
夢子「そ、それは…その…」
愛「やっぱり人前では言えないことを!」
絵理「確かに、人前では恥ずかしすぎて言えない?」クスクス
夢子「絵理!」
愛「どういうことです?」
絵理「ほんとはね」
…
愛「涼さんのことで相談?」
絵理「うん、そうなの」
夢子「あいつ何気にモテるじゃない、男女問わず。だから絵理に相談に乗ってもらってたのよ」
愛「そういうことだったんですね」
絵理「でも相談というよりは、ほぼ愚痴ばかりだけど」
夢子「だってしょうがないじゃない!涼ったら、こっちがどれだけアピールしても、それをスルーして他の子を口説いてるのよ!」
愛「涼さん自分に対しての好意には凄く鈍感ですもんねぇ」
絵理「口説いてるのも無意識だから、手に負えない。でも夢子さんのアピールの仕方も問題がある?」
愛「そうなんですか?」
絵理「まず態度が問題。あんな態度じゃ、よほどの女たらしでもないかぎり自分に好意を持ってるなんて気づかない」
夢子「うっ…だって、あいつの前だと素直になれないというか」
絵理「夢子さん、今の時代ツンデレは甘え。もたもたしてると、ぽっと出のヒロインにかっさらわれちゃうよ」
夢子「それは分かってるつもりなのよ…でもあいつが他の子と仲良くしてるのを見ると、もやもやしちゃってつい」
愛「夢子さんの気持ちもわからないでもないです。 この前初めて共演した人にに涼さんのこと聞かれましたよ」
絵理「私もそういうこと時々ある。誰にでも親切なのは涼さんの良いところだけど、もう少し自覚するべき?」
夢子「ま、自覚しちゃったら涼じゃない気もするけどね。せめてアタシのこと意識させられたらいいんだけど」
愛「涼さんは夢子さんのこと凄く意識してますよー」
絵理「うん、私たち以外では一番付き合いも長いし、親密度高め?」
夢子「それは友達として、でしょ。異性として見られてる気がしないのよねぇ」
愛「そんなことないですよ、涼さん事務所でよく夢子さんの話をしてます!」
絵理「うん、確実に意識してる」
夢子「え、そうなの?//」
愛(あ、喜んでる)
絵理(必死に平静を装う夢子さん可愛い)
夢子「…でもね、この間涼と買い物に行ったのよ」
絵理「デート?」
夢子「違うっての。でね、その日は攻めようと思って少し露出多めの服装で行ったのよ」
愛「うわー!夢子さん大胆です!」
夢子「まぁちょっとやり過ぎたと思ってるわ。それで待ち合わせ場所で待ってたんだけど、あいつ開口一番に『夢子ちゃん、そんな肌露出する格好してると体に悪いよ?』とか言ってきたのよ…」
愛「りょ、涼さん…」
絵理「それはきっと、夢子さんの肌を他の人に見られたくないからそういう風に言ったのかも…多分」
夢子「慰めはいいわよ、あいつにとって私は歳の近い妹ぐらいでしかなのよ…ふふ」
愛「重症ですねぇ」
絵理「こんな感じでここのところ毎日、しかも最近は日付をまたぐことも多い」
愛「絵理さん大丈夫なんですか?」
絵理「私は平気、夜更かしはなれてるし。でも、ずっとこのままだと夢子さんが気の毒」
愛「うーん、いっそ涼さんに直接言ってみます?」
絵理「それで済むなら、こんなことにはなってない」
愛「ですよねぇ」
涼「あれ、みんな何してるの?」
夢子「涼?」
愛「あ、涼さん!こんにちはー!」
絵理「こんにちわ涼さん。私たちは…ガールズトークをしてた?」
夢子「ちょっ、絵理!?」
涼「もしかして僕邪魔だったかな」
愛「いえ、もう終わってましたし大丈夫です!」
涼「そっか、なら良かった」
絵理「涼さんは?」
涼「今日上のスタジオで収録があってね、今終わったとこなんだ。そうだ、夢子ちゃんはこの後予定ある?」
夢子「予定?特に無いわよ、今日はこのまま帰る予定だったし」
涼「あのさ、買い物に付き合ってもらいたいんだけどダメかな?」
夢子「…仕方ないわね。と・く・べ・つ・に、付き合ってあげるわよ」
涼「ありがとう夢子ちゃん!」
愛「心配する必要はないかもしれませんね」
絵理「ふふ、そうだね」
夢子ちゃん「ところでなんの買い物なの?」
涼「実はネックレスをプレゼントしようと考えてるんだけど、僕よくわからなくてね。夢子にアドバイスをもらえたらなって」
夢子「………」ワナワナ
涼「夢子ちゃん?」
夢子「涼の、バカァー!」バチーーン
涼「痛っ!ちょ、夢子ちゃん!?」
愛「…帰りましょうか」
絵理「…うん」
bad communication ?
おまけ
~数日後~
愛「おはようございまーす!」
まなみ「おはよう愛ちゃん」
律子「相変わらず元気そうね、日高さんは」
愛「あれ、律子さん?どうしてウチの事務所に?」
尾崎「今度の合同ステージの打ち合わせに来てるのよ」
愛「そうだったんですかー。私春香さんたちと歌えるの、今から楽しみです!」
律子「ふふ、期待に応えられるよう私たちも頑張るわね」
愛「あれ?律子さんがアクセサリーつけてるのって珍しいですね」
律子「あぁこれ?昨日涼にもらったのよ、日頃お世話になってるお礼だって」
まなみ「へぇー、いいですねぇ」
尾崎「秋月君もやるわね、従姉妹にプレゼントだなんて」
律子「ちょっと尾崎さん、その言い方はなんかアレですよ」
愛「プレゼント…あ、もしかしてあの日のって」
まなみ「あ、律子さん照れてるー」
律子「まなみさんまで、もう。やめてくださいよ」
愛「…涼さんって、ほんと罪作りな人だなぁ」
絵理「愛ちゃーん、そろそろレッスンに行こー?」
愛「はーい!」
おわり
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