アスカ「こぉのナルシスホモが!」ゲシッ
ごん!
カヲル「う……」
シンジ「カヲル君!? ア、アスカ、やりすぎだよ!」
アスカ「て、鉄棒に頭ぶつけるとは思ってなかったわよ……ちょっと渚、大丈夫!?」
カヲル「」
シンジ「びょびょびょ病院、病院に……救急車呼ばなきゃ!!」
シンジ「記憶障害?」
リツコ「ええ。あくまで一時的なものだと思うけど。彼、自分の名前も覚えていないそうよ」
シンジ「そんな……」
リツコ「意識を取り戻して、他に異常は無いけど現在は病院で安静。お見舞いにでも行ってあげたら?」
シンジ「はい!」
テクテクテク
シンジ「072、072……あった。ここだ」
< アアン! ヒァア!
シンジ「ん? なんの音だろ」
シンジ「失礼します」コンコン
ガチャ
カヲル「やあ。こんにちは」
看護婦「ハァ、ハァ ///」
シンジ「?……こんにちは。えっと」
カヲル「碇シンジ君、だね。話は聞いてるよ」
シンジ「あ、そうなんだ」
看護婦「そ、それじゃ、私行きますから」
カヲル「ええ。ありがとうございます……また後で」ニコ
看護婦「///」
シンジ「??」
アスカ「……で、どーだったわけ? 渚」
シンジ「うん。元気そうだった。記憶もすぐ戻るといいけど……アスカも行ってきなよ。アスカがやったんだろ」
アスカ「退院してきたらちゃんと謝っとくわよ」
シンジ「はぁ……じゃあせめて、退院の時一緒に行こう」
アスカ「ふん」
退院の日~
看護婦「じゃ、元気でね」
看護婦「いつでも遊びに来てね!」
カヲル「検査にはしばらく通いますよ」
女医「検査の時だけじゃなくていいから……」
看護婦「これおみやげ。で、電話番号も」
アスカ(みょ~にモテモテね。ま、このホモ見栄えだけはいいから)
カヲル「♪」
テクテクテク
シンジ「ほら、アスカ」ヒソヒソ
アスカ「分かってるわよ! 今言おうと思ってたのに、邪魔しないで」ヒソヒソ
シンジ「子供の言い訳じゃないか……」
カヲル「なにしてるんだい? 楽しそうだね」
アスカ「別に楽しくない! シンジ、ちょっと先言ってて。他に人いるとやりづらいから」
シンジ「分かった」
シンジ(どんだけ謝るの苦手なんだよ、アスカ)
アスカ「……コホン」
カヲル「ひょっとして、告白でもしてもらえるのかな」
アスカ「んなわけないでしょっ」
カヲル「はは、冗談だよ。何の話?」
アスカ「あー……その、悪かったわね。あんたが頭打ったのって、私が蹴っ飛ばしたせいなのよ。ごめんなさい」
カヲル「ああ、その件か。気にしていないよ。改まって謝罪するほどのことじゃないさ」
アスカ「どこがよ。記憶失うような騒ぎになってて」
カヲル「でも、僕は不幸を感じていないからね」
アスカ「……」
カヲル「それでも君のほうが気になるようなら……一つ、お願いをきいてくれないかな。それで水に流そう」
アスカ「お願い? あんたが私に?」
カヲル「以前の僕はしなかったの? 君のような美しい子と一緒にいて」
アスカ「へ……は?」
カヲル「一度だけデートして欲しい。どうかな?」
アスカ「はああああ!??」
アスカ「なっ何言って……頭でも打ったわけ!? あ、打ったのか」
カヲル「ふふ」ニコ
アスカ「う…… ///」
カヲル「それじゃまた明日」
シンジ「じゃあね、カヲル君!」
アスカ「……」
テクテクテク
シンジ「アスカ。ちゃんとごめんなさいって言えた?」
アスカ「シンジ、あんた私のことバカにしてない? 言ったわよもちろん」
シンジ「良かった。カヲル君はなんて?」
アスカ「なんてって……気にしてないって……それで」
アスカ(べ……別に隠すこと無いわよね、バカシンジなんかに)
アスカ「お詫びかねて、今度デートしてくれって言われたわ」
シンジ「デ……カヲル君が!?」
アスカ「ま、要は仲直りの印に遊びに行こうってことじゃないの。記憶失っても、社交的っていうか図々しいっていうか」
シンジ「へえ」
デート当日~
アスカ「……行ってきます」
シンジ「行ってらっしゃい。せっかくってのも変だけど、これで仲良くなれるといいね。記憶戻ってからも」
アスカ「どーだか。はぁ、メンドくさい」
アスカ(あ、いた)
カヲル「やあ、こんにちは。来てくれてありがとう」
アスカ「そりゃ来るわよ。記憶飛ばした罪滅ぼしなんだから」
アスカ(しっかし、やっぱ無駄に見栄えはいいわねこいつ。私服でも)
カヲル「それじゃ、行こうか」スッ
アスカ「きゃっ。ちょ、ちょっと、なに気安く手握ってんのよ!」
カヲル「デートだからね。嫌かい?」ギュッ
アスカ「あ…… /// い、イヤ、ってほどじゃないけど……」
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