天使「どうもー」男「は?」 (74)


天使「あっ天使です」

男「え?」

天使「あっあれか!女天使がよかったか!すまんな。」

男「いや、えっと」

天使「うん、わかるぜ。こんな状況が不思議でたまらないんだろ?」

男 コクコク

天使「でもなあ、俺もこういうときどうしたらいいか分からんし」

男 ボーッ

天使「よし、ひとまずここに来た理由から言おう」

男「理由?」

天使「そう!それは恋のキューピットになりにきたのさ!」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400837037

男「恋のキューピットぉ?」

天使「む。何か疑ってんな!」

天使「まあ、無理もないか翼が生えてるわけでもないし・・・」

男「それよりあんた俺の部屋にどうやって入った?」

天使「それだ!ほらそれこそ俺が天使だって証拠になるじゃん!」

男「いや、ただの不法・・・!」
男(あれこいつってまさか危ないやつなんじゃ?)」ゴクリ

天使「なんだ?わかってくれたか?」

男(部屋にあるもので)キョロキョロ

天使「部屋になんかあんのか?」

男(これだ!)

男「おらあ!」ブン

天使「うわああ!」スカ

天使「何すんだ!!」

男「え?…嘘だろ?」

男「まさか・・・幽霊!?」

天使「ちっがあああう!天使だ!」

男 ガクガク

天使「どうした?おーい」フリフリ

男「うわあああああ!!!!」ガン

天使「!」ビクッ

男「く、くるな!なんだお前!!」ハアハア

天使「おお、この反応も鉄板だな」

男「そ、そうだ・・・誰かに」

天使「あ!それ!言っとくけど他のやつには見えないよ?」

天使「まあ、これもお約束だな」

男 ガクブル

天使「とりあえず落ち着くまでまつか・・・」

----

------

--------

--------

----ーー

----

男「・・・えっとまずきくぞ?」

天使「おう!じゃんじゃんこい!」

男「まずお前はなにもの?」

天使「だからいってんだろ!俺、天使!」

男「・・・幽霊じゃなくて?」

天使「違う。・・・けどあんま変わんないか」

男「・・・で、なんでここに来た?」

天使「だから恋のキューピットをしに」

男「俺の?」

天使「そう」

男「・・・誰とだ?」

天使「そりゃお前、女しかいないだろ」

男「!」

天使「お!いい反応!これでわかっただろ?本物だって」

男「・・・女ってあの女か?」

天使「そうそう。お前の同級生のな」

男「わかった。半分信じよう」

天使「半分!?全部信じろよ」

男「はー」

天使「?」

男「何か吹っ切れたわ。飯食お」

天使「俺もくう!」

男「くえんの!?」

ジュルルル

天使「うーん、やっぱラーメンはうまい」

男 ジー

天使「なんだ?」ジュルル

男「普通そういうのって食べれなくね?」

天使「それは普通だろ?俺は特別なのさ」

男「ってことは他のやつにも見えんのか?」

天使「見せよう思えば見せれるけどめんどいからやんない。普段はお前だけだ」

男「なるほど・・・」

天使「だいぶスラスラ話せるようになったな」

男「まあな、もう一つ聞くけどこれって他から見たら1人で喋ってるように見えんのか?」

天使「そうだな。」ズー

男「そこは普通なのな」

天使「いや、本気出せば脳内会話余裕だぜ?」

男「ほんとかよ」

天使(ファミチキください)

男「!」

天使「こいつ直接脳内に・・・!」

男「・・・・・・それ自分でやるの?」

天使「・・・やってみたかった」



男「で、具体的に何しに来たんだ?」

天使「だから言ってんだろお前と女を恋人にするの」

男「それをどう具体的にやるか聞いてるんだよ」

天使「それはだな・・・っとその前に」

男「?」

天使「お前は女のことが好きか?」ジッ

男「は?なんだよそんなことわかってるんだろ」アセ

天使「男。これは契約だ。お前が望むから俺は助ける。お前の気持ちを教えろ」

男「なんだよ、いきなり真面目になって」

天使 ジッ

男「うっ・・」




男「好きだよ。俺は女のことが好きだ。」

天使 ニコ

天使「よし!初仕事頑張って行くぜ!」

男「・・・え?」






男「ちょっとまて!初仕事ってなんだよ!」

天使「初仕事は初仕事だよ」

男「お前天使なんだよな?」

天使「そうだよ?」

男「今まで恋のキューピットをしてきたんだよな?」

天使「いや、今まで研修期間だったから」

男「研修期間?え?ってことは・・・俺が初めてなのか?」

天使「さっきからそう言ってんじゃん!」

男「嘘だろ・・・」

天使「なんでそんな不安そうなんだよ!」

男「初めてのやつに期待できるわけないだろ・・・」

男「期待してる俺も馬鹿だったけどさ」

天使「まあ、俺も同じ状況ならそう思ってたぜ。けど何とかなるもんさ!」

男「はぁ。なあ契約って言ったけど俺があそこで断ったらどうなってたんだ?」

天使「・・・さあ?」

男「・・・やっぱ心配だ」

天使「けどもう契約したからな!明日から任せとけ!」

男「今じゃないの?」

天使「・・・」

男「おい、なんで黙る」


天使「何かお前態度がだんだん冷たくなってね?」



男「そりゃあそうだろ。そもそも天使っていったら美少女をイメージするだろ」

男「それが男で別にイケメンでもない」

天使「なんだと!お前こそイケメンじゃないだろ!」

男「お前彼女とかいたことあるの?そもそも天使って付き合ったりするの?」

天使「・・・・・・どうだろうな。」

男「おい、誤魔化しただろ!」

天使「いや!ほんとにわかんないんだって!」

男「この新米天使め!」ギリ

天使「ひどい!」

男「じゃあ彼女は?」

天使「へ?」

男「だから彼女はいないの?」

天使「・・・て、天使にそういうのないし!」

男「・・・ドンマイ」

天使「!?」

天使「なあ男」

男「サラッと名前よぶなよ。・・・で、何?」

天使「お前って年上への礼儀ってものがないの?」

男「不法侵入したやつがいうセリフか?」

天使「ぐぬっ」

男「そもそもお前何才だよ?みた目20代ぐらいだけど天使はどう数えんだ?」


天使「うーん、まあそんぐらいだと思っとけ」

男「ふーん」

男「こんな大人にはなりたくないな」ボソッ

天使「ゲームやるか」ポツリ

男「なんで!?」

天使「友好を深めるためだ!」

男「・・・まあ、いいけど」

天使「なにやる?ス○ブラ?モ○ハン?」

男「なんでお前がしきってるんだよ・・・」

----

------

--------

--------

------

----

男「おい!お前のせいで遅刻だよ!」ダッ

天使「いやーまさか朝までやるとは」

男「呑気にいってんじゃねえよ!徹夜でダッシュってやばすぎだから!」

天使「でも、だいぶ打ち解けられたと思うぜ!」

男「はは、まあな」

天使「お前意外とテンション高いしな」

男「天使ほどじゃないけどな」

男「てか何もきいてないけど大丈夫なのか?」

天使「何を?」

男「あれだよ!恋のキューピットがどうたらこうたらって…」

天使「!?」

男「おいまて。なんで“やべっ”て顔してんだよ!」

天使「えーっとそれは、あははは」

男「てんめ!」

?「あれ?男おはよー!」

男・天使「!」

女「男今日は遅いねー」

男「おはよー。お前こそ同じ時間なら同類だろ」

女「あははは、はやく行かないと間に合わないよ!」

男「お前っていつもこの時間なの?」

女「まあねー」

キーンコーンカーンコーン

女「やば!はやく行かなきゃ!」

男「ちょっ、まっ!」




女「はあはあ、じゃあね男」フリフリ

男「おう。また」ノシ



ガラガラ

男「間に合ったー!」

先生「アウトだぼけ」

男「え?マジすか?」

先生「はぁ、はやく席につけ」

男「はーい」タッタ

友「おーっす、珍しいな遅刻ギリギリなんて」

男「あーちょっとな」



天使「懐かしいいいい!!!」

男 ビクッ

男「なんだよ!?いきなり!」

友「え?何が?」

男「!」

天使「おー、でたお約束」

男(そうか、こいつ見えないのか…)

男「いや、何でもない。寝ぼけてるっぽいわ」

天使《脳内会話にしてやろうか?》ニヤニヤ

男《な!いきなり頭に会話送るな!あとニヤニヤするな!》

天使《そう?じゃあやめるか?》

男《いやまて、一つ言っとく。俺の周りであまり喋るな》

天使《ひど!》


キーンコーンカーンコーン
ザワザワ


友「おわったー」

男「・・・」

友「どうした?はやく帰ろうぜ」

男「いや、悪い先帰っててくれ」

友「おーわかった、じゃな」ノシ

男「おう、またな」


男「さて、あいつどこいったんだ」




男「HR終わったらすぐどっかいきやがって」テクテク

男(そのまま放課後まで帰って来ないって)

男「あいつほんとにやる気あんのか」ボソ


女「あれ男!なにしてんの?」

男「!」

男「おー・・よう」

女「帰らないの?」

男「あーちょっとな、お前は?」

女「私はこれから部活!」

男「相変わらず元気だなwwまあ頑張れよ」

女「うんまたねー」タッタ


天使「これじゃあ、この子とは付き合えねえな」

男「!?」ビク

天使「よう」

男 チラチラ

男「よーじゃねえよ、いきなり話しかけんなっていったし、そもそもどこ行ってた!」ヒソヒソ

天使「すまんすまん。それよりあれじゃあ駄目だなー」

男「いつもあんな感じだわ」ヒソヒソ

天使「まあ、そのためにきたんだけどな」

天使「とりあえず、あの子呼び止めろ」

男「は?もう行っちゃっただろ」

天使「じゃあ追いかけろ」

男「なんで!」

天使「いいからいいから」

男「・・・やだね」





天使「おいおい、それじゃあいつまでたってもあの子とつきあえんぞ!」

男「いいよ、てかそんな上手い話ほんとはねえよ」

天使「やれやれだぜ」ニヤリ

男「きもいぞ?」

天使「契約したんだからさっさといけ!」

男「だからやだって言ってんだろ!」


天使「なあ男よ?俺は天使だ。今どうしてる?」

男「中に浮いてるな?それで?」

天使「そう、俺は人とは違う。いろんなことを使ってお前にイタズラとかできるわけだ。」

男「脅してんのか・・・?」

天使「べっつにー。お前の学校生活が終わってもいいなら脅しにはなんないだろ」


男「・・・・お前あとで、ぶっとばす」ダッ

男「女!」

女「あれ、男どうしたの?」

男「いや、・・・」

男(おい、これどうすんだよ?)チラ


天使《いいか男。たった一言で関係は変わる。お前がこの子に言うセリフは》

男(なんだ?口が勝手に)

男(天使)「「実は好きな子ができたんだ」」

男「!」

女「え?」

天使 ニヤリ

男(なにいいいいいいい!)

女「え?え?いきなり何?」

男(おい天使!聞こえてんだろ!どういうことだよ)

天使 シラー

男「いや、そのさ・・・」

女「なになにーもしかして相談?」ニヤニヤ

男「えーっと」

女「あれ違う?」

男「そ、そう!相談したくてさ」

女「ほんとに相談なんだ!?」

女「てか、いきなり?(笑)」

男「ほ、ほら。相談できそうなのお前くらいしかいないと思って!」

女「わかった!私が相談に乗ってあげる!」バン

男「あ、ありがと」

女「で?その相手って誰なの?」

男「え?」ギク

トリップテスト

男「えーっと…」

女「何?もったいぶらないで教えてよ」ニヤニヤ

男(どうすりゃいいんだ!?)

天使《もういいぞ。部活に行かせてやれ》

男「!」

男《は?このタイミングで?》

天使《大丈夫だから!まかせとけ!》

男(・・・)

男「お、女…長くなりそうだし部活行ったほうがいいんじゃね?」

女「えー、気になるじゃん」

男「べ、別に今じゃなくていいだろ?」

女「うーん。じゃあさ!あとでメールしてよ!」

男「え?」

女「その時教えてね!」


女「じゃあ!待ってるからー!」フリフリ


男「え!?まっ!」


男(行ってしまった…てか!女とメール!?)ドキドキ

天使「メールぐらいでニヤニヤすんなよ」ニヤニヤ

男「!?」ドキッ

男「ニヤニヤしてねえよ!」

天使「いや、まあ分かるぜ。お前の年なら好きな子とメールしただけで一日満足できちゃうからな」ウンウン

男「だ、だからニヤニヤしてねえよ!てかお前何だよ!さっきのあれ!」

天使「さっきのって?」

男「変なこと言わせただろ!」

天使「おー!あれな!すごいだろ!天使の力!!」

男「それもそうだけどよ…何だよ!好きな子ができたって!」



天使「男…色々言いたいのは分かるが俺のことは誰も見えてないんだぜ?」

天使「はたから見たらお前1人で喋ってる頭おかしいやつだぜ?wwww」

男「て、んめえ…マジで帰ったら覚えてろよ」

天使「にしても、あの子は手強いぞ~」

男 テクテク

天使「基本さばさばした性格っぽいしなあ」

男 テクテク

天使「そういやあの子とどのくらいの仲なの?」

男 テクテク

天使「おーい!聞こえてますかあ?」

男「・・・あー!なんだよ!聞こえてるわ!」

天使「おお!?」

男「俺の周りで話しかけんかっていっただろ!!」

天使「ひっど!!」

男「はぁ、俺が不審者になってもいいのかよ…」

天使「でも、無視は酷いだろ~」

男「だったら脳内会話にしろよ!」

天使「えーめんどい。」


男「お前マジで糞だな…」

天使「B型ですから」

男「関係ねえだろ」ハア

ガチャ
男「ふう、つかれたあ」

天使「よし寝るか」

男「いや、まて。違うだろ!」

天使「ナイスツッコミ!」

男「うぜー」

天使「んで、何が聞きたい?」

男「む。そう言われるとなあ。とりあえず俺はこれから何をするんだよ?」

天使「何って、女と付き合うように頑張る」

男「いや、そうじゃなくて…具体的に」

天使「というと?」

男「まず、あの発言は何だよ!あれどう捉えられてんだよ!」

天使「おそらくお前に好きな子ができたと思ってるだろうな」

男「そこだよ!俺が好きなのはあいつなんだからどうしようもできないだろ!」

天使「かもな…」

男「かもなって…随分とテキトーだなおい」

天使「でもよーこればっかりはメールがこないことには分からないだろ?」

男「いや、おかしいだろ…お前天使だろ・・・もっとなんかできないのか?」

天使「天使は万能じゃないんだぜ?」

男「はぁ、もういいよ。」

天使「まあ、でもアドバイスぐらいならできるぜ!」

男「そんぐらい、普通の人間にもできるわ


天使「た、たしかに…」

男「・・・」

天使「・・・」

男「・・・」

天使「・・・」

男「・・・」

天使「・・・・・・ゲームでもやるか」ポツリ

男「なんで!?」


~~~~~~~~~~~~

天使「うりゃ!よっ」カチカチ

男「結局やってるし…」

天使「男もやろうぜ!よっ!」カチカチ

男「俺はそんなゲームやんねえんだよ」チラッ

天使「メールならまだこないぞ」カチカチ

男「!?」ドキッ

天使「あたりまえだろ。あの子部活なんだろ」

男「べ、別に待ってねえよ!!」

天使「ずっとそんなんなだと精神すり減るぞ」カチカチ

男「だ、だから待ってねえし!」

天使「まあまあ、俺は分かってるから」フッ

男「・・・おい、コントローラー貸せ」

天使「おっ、やる気になったか?」

男「お前、昨日から思ってたけど見てて下手糞すぎるんだよ」

天使「なっ!」

男「見せてやるよ。帰宅部の実力を」フッ






男「まず小技と大技ぐらい使い分けろよな」カチカチ

天使「ん?できてるだろ」カチカチ

男「・・・こうやってやるんだよ」カチカチ

シュ

天使「な!」

サッ

天使「ちょ!」

バッ

天使「まじかよ…」

男「な?」ニヤリ

天使「く、くそぉ。一回ぐらい勝ってみせる!」

男「やれるもんならな」ニヤニヤ

ーーーー

ーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

天使「一回も勝てなかった…だと?」

男「本気をだせばこんなもんさ」グー

男「あ。」

男「そういや、そろそろ飯の時間か」

天使「腹減ったよ~」

男「・・・何でお前は貰う前提なんだよ…」

天使「まあまあ、1人や2人変わんねえだろ?」

男「変わるわ!だいたいお前金ぐらい持ってねえのかよ!」

天使「そ、それは…」

男「あるのか?」

天使「ないです。」

男「・・・1円も」

天使「1円も!」ドヤァ

男「なぜそんな自信満々なんだよ」

天使「すまん…だが女と付き合えるなら安いものだろ?たのむぅ!!」

男「本当にないのかよ!」



男「ったく。今日母さん遅いからなあ」タッ

天使「父ちゃんは?」

男「父さんは基本帰ってくるの遅いからな」

天使「ほーん」

男「何つくっかなあ」

天使「お前料理できんの?」

男「いやできない…」

天使「どうすんだよ…」

男「・・・だ、大丈夫!あてがある!!」

天使「お?期待しちゃっていいのか??」

男「味は保証するぜ」

天使「おお!ちなみになんだ!」

男「ラーメン屋だな」

天使「何ラーメン!?」

男「そこで人気なのは塩かな」

天使「キターーーー!!!!」

男「なんだよ!?うるせえな!」

天使「俺はラーメンの中なら塩ラーメンが1番好きなんだよ」ビシ

男「おお、そうか。でもそんな喜ぶことか?」

天使「インスタントでは出せない味…楽しみだぜ」

男「まあ、期待しといていいぜ…と、その前に」ガサガサ

天使「ん?」

男 プルル プルル

ピッ

男「おー、もしもし?」

男「そうそう、あーまあ、大丈夫」

男「おう、うん。あと今日もう一人いるけど大丈夫そう?」

男「あー了解。うぃ。じゃ」ピッ

男「今なら空いてそうだな」

天使「お!マジか!!知り合いの店なのか?」

男「俺の友達の親がやってる店だからな。ほら今日朝俺と話してたろ?」

天使「んー、覚えてるような覚えてないような…」

男「まあ、いくぞ。お前姿見せられるんだよな?」

天使「おー。もちろん」フワ

天使「これで大丈夫」サー

男「・・・」

天使「何だよ?」

男「そんな普通に見えるようになるのか。なんか地味」

天使「な!」



天使「いやぁ、久々だなこうやって歩くのわ!」タッタ

男「服とか天使っぽくないよなあ」テクテク

天使「そうかぁ?」

男「イメージだと白い服とか?」

天使「俺は普通じゃないからな!」

男「センスは微妙だけどな」

天使「ファッションなんて知らねえんだよ!!」

天使「そんなことよりラーメンだ!!」

男「そんな遠くないから落ち着けよ」

ガラガラ

男「どもー」

天使「おー!」

店の親父「おー!男!いらっしゃい!」

男「親父さん、こんばんは」

友「よお、いらっしゃい。」

男「うっす。こいつが言ってたやつ」

天使「こんばんはー」

友「こんばんは。男の友達の友です。」

天使「男にも友達がいたのか…」

男「どういう意味だおい」

友「ははは、2人はどういう関係?」

男「え?…えーっと」

天使「親戚みたいなもんだよ。俺のことはかっこいいお兄さんとでも呼んでくれ!」ビシッ

男「どこがかっこいいんだよ」

友「まあまあ、ラーメン、男はいつものか?」

男「おう、たのむ」

友「えーっと。お兄さんはどうします?」

天使「塩ラーメンで!!」

友「塩ラーメンですね。親父ー!塩ラーメン2つで!」

店の親父「おー!」

天使「2つ?」

男「んだよ、文句あるかよ。俺も塩ラーメン好きなんだよ」

天使「俺らって意外と相性いいのか?」

男「それはない」

天使「ひど!」

店の親父「はい!お待たせ!塩ラーメン2つ!」ガタン

天使「おおお!!いっただきまーす!!」

男「いただきます!」

天使 「!」ジュルル

天使「う、うめえ」

男「だろ?」

天使「おお!これはまたいきたいね」

男(そういやあ何か忘れてるような)ジュルル

ブーブー

男(ん?メールか?・・・メール…)

男「あー!!」ガタ

天使「うお!どうした!?」

男「メール!忘れてたじゃねえか!!」

天使「ああ、なんだ。そのことか」

男「なんだじゃねえよ!とりあえずどうしよう…何も考えてねえよ!」ガサガサ

天使「男!今は飯の時間だ。メールは後にしろ」

男「はあ?そんな悠長な…!」

天使 ジッ

男「…わ、わかったよ。」

天使「それでいい。今はラーメンに集中だ」ニコ



天使「ふぅ。ごちそうさまです!」パン

男 ソワソワ

天使「落ち着けってww」

男「こ、これが落ち着いていられるか!」

天使「もうちょい味わえよなあ」

男「くそー。食ったらいくぞ!」

天使「はいはい。」

男「親父さーん!友!ごちそうさまでーす!」

天使「ごちそうさまです!」

店の親父・友「「ありがとうございました!!またどうぞ!!」」

友「男、じゃあな」ノシ

男「おう、じゃ!」

友「お兄さんもありがとうございました」

天使「こちらこそごちそうさま」ニコ

ガラガラ

男「で?もうメール見ていいか?」

天使「いんや。まだかな」

男「なんでだよ!」

天使「男、恋愛ってのは勝負なんだよ…焦ってたら勝てねえぞ」

男「はあ?意味が分からん…」

天使「まあ、まず家に帰ろうぜ。歩きながらは危険ですぜ」

ガチャ

男「ただいま~」

天使「疲れたあ」フワ

男「それよりメールだ」ガサガサ

天使「まずは手洗いうがいな」

男「どんだけ焦らすんだよ…」

ーーーーーー

ーーーー

男「よし…もういいだろ」ドキドキ

天使「おう。あまり期待するなよ」

男「べ、別にメールごときに期待してねえよ!」ピッ

女【お疲れー^o^】

男「ふむ…」

女【それで、好きな子ってだれなの?】

男「お、おお」ドキドキ

天使「これ脈なしじゃね?」

男「!?」

男「え?なんでそういうこと言うの?」

天使「だってあきらかお前の好きな子にしか興味あんじゃん。」

男「そう言うことじゃないでしょ!お前恋のキューピッドじゃないの?」

天使「おう」

男「そんなやつが脈なしとかいっちゃうの!?」

天使「だって事実だし」

男「ええぇ」

男「じゃあどうすりゃいいんだよ…」

天使「期待しなければいい」

男「は?どういうこと?」

天使「言った通りの意味だよ。恋愛でよくある失敗は意識の差だからな」

男「意識の差?」

天使「うーん、つまりよ。お前は女ことが好きだから相手の行動・発言を全部恋愛に結びつけて考えちゃうんだよ」

天使「でも、向こうはそうは思ってないしお前の行動・発言を恋愛と結びつけようとしない。」

天使「そういう時はお前の努力がからまわったりするんだよ」

男「努力…?」

天使「かっこいいとこを見せようとしたり気を引くために何かしたりな」

男「・・・よくわかんねえ。」

天使「うーん、俺も上手く言えねえどとにかくいつも通りいくしかないんだよ」

男「いつも通り?でもそれじゃあいつまでも付き合えなくね?」

天使「だからまずは土俵に上げるんだよ。恋愛のな」ニヤリ

男「土俵?」

天使「いわゆる友達以上恋人未満ってやつだな!」

天使「そこに行く前にグイグイいくら失敗するんだよ」

男「何と無くわかったけど…てか意外とちゃんとしたこと言えるんだな」

天使「だから言ってんだろ。恋のキューピッドだってよ!!」ドヤァ

天使「とにかく、そうやって失敗することが多いから気をつけろよ!」

男「なるほど、説得力があったのはお前も経験してたからか」

天使「え?」

男「ドンマイ…」トントン

天使「な!?」

男「……じゃあさ、あの発言の意味は?」

天使「あー、あれはなその土俵に上がるためのもんかなあ」

男「上がるため?」

天使「みた感じな。別にお前らは仲悪いわけじゃない。むしろ仲良いほうだと思うんだよな」

男「そ、そうか…でも脈ないんだろ」ドキドキ

天使「・・・それはお前らの関係が中学生のままで止まってる感じがするからなあ」

男「どういうことだ?」

天使「純粋な友達って感じかな?上手く言えねえなあ」

男「そうか…」

天使「おう」

男「その純粋な友達だと悪いのか?」

天使「悪いって訳じゃないけど恋愛ってのは相手といて落ち着くだけじゃだめなんだよ…ドキドキさせないとな」

男「…なんかお前が言うとキモいな」

天使「うぐっ!…言うなよ…」

男「冗談だって(笑)。んでドキドキさせるための発言だとしてもわかんねえな」

天使「それはあれ自体が別にドキドキさせるためじゃないからな。それこそあれはその下準備だからな」

男「下準備?」

天使「あの子との関係でお前に足りないものはな①共通の話題②話す頻度③お互いの恋愛観の認識の3つだからな」

男「何か急に具体的になったな…それがあの発言で意味があるのか?」

天使「そりゃあ、もちろん!まず①に関しては今作られたわけだ。お前の恋愛についてな。これは男女が共有できる最も簡単で引きつけられる話題なんだよ」

男「ほーん…正直よくわからん」

天使「そうか…まあいいや、②についてはまあわかるだろ?」

男「頻度か…たしかにあんま話せないしな。でもメールが来たってことはやっぱり効果があるのかな」

天使「うむ。んで③だな…」

男「なんだよ?」

天使「これは自分で考えろ」

男「はあ?どういうことだよ」

天使「俺はあまり口を出したくねえんだよ」キリッ

男「ここまで言っといて?」

天使「うむ…」

男「実際のところは?」

天使「・・・2つより3つあげたほうがそれっぽいかなあと思いまして…?」


男「お前天使向いてないんじゃね?」

天使「!?」

支援ありがと
でも今日は書けないかも
あまりに遅かったら急かしてくれ

男(さて、どうしたものか…)

男(うーん、好きな人…好きな人…)

あ、みすった
ノーカン

男「で、もういいか?」

天使「何が?」

男「メールだよ!メール!」

天使「ああ!」

男「ああ!じゃねえよ!早く返信しなきゃだろ!」

天使「・・・男、お前は今バスケのシュートを打とうとしてる」

男「は?」

天使「お前が入れれば逆転だ」

男「まてまて、何を言っている?」

天使「そんなとき相手のディフェンスが1人お前についている」

男「話聞いてる?」

天使「お前はどんな気持ちでシュートを打つ?」

男「いや、どうって…メールは?俺の話どこ行った?てかこの話はどこから来た?」

天使「お前のそのシュートに全てがかかっているならどうする?」

男「無視かよ……まあ、緊張するんじゃないんですかあ?焦って外しそうだな・・・何を答えてるんだこれは」

天使「そうだよな…じゃあ相手のディフェンスは?」

男「相手?…そりゃあ向こうも切羽詰まってるんじゃね?」

天使「じゃあ仮に向こうは負けても良い試合なら?」

男「うーん、だったら向こうの方が有利かもな」

天使「何で?」

男「落ち着いてられるから?」

天使「そうだな…落ち着いてられる。それが重要なんだよ」

男「なあ?さっきから何の話だよ?」

天使「今の話をお前と女のメールに置き換えるとどんな感じだ?」

男「どうって…」

天使「言うなればお前はシュートを決めに行く方。女はディフェンスだとする。」

男「おう…」

天使「試合の結果を恋愛の結果だとするとお前はシュートを決めなきゃ行けないわけだ」

天使「でも女は別に恋愛にまだ発展してない。つまり負けても良い試合なんだよ」

男「だから?」

天使「お前言ったよな?落ち着きが重要だって。今の状況はお前が焦れば焦るほど良い結果は逃げて行くってことだよ」

男「何と無く分かったけど…ようは落ち着けってことだろ?」

天使「おう。そうだな」

男「俺も1ついいか?」

天使「いいぞ?」

男「お前…その長話どうにかなんないの?」

天使「え?」

男「ドヤ顔で言われもな…話なげーんだよ!!」

天使「!!」ガーン

天使「うぅ、だってよ。初仕事だし…」

男「いや、そこまで落ち込むなよ…まあ、お前の熱意は分かったよ。たしかに落ち着いたほうがいいしな。だから良い加減メール返させてくれよ…」

天使「くっ…分かった…」

男「なんでそんな悔しそうなんだよ」ハア

男「さてと、内容は俺の好きな子が誰かということだよな?」ピッ

天使「おう」

男「・・・・・・」

天使「・・・」

男「・・・・・・」

天使「・・・」

男「・・・どうすんだよ!?」バン‼︎

天使「ええ!?」

男「いや、そもそもこの質問答えようがねーぞ!?」

天使「まあな」

男「まあな、じゃねーよ!俺は何て答えんだよ?」

天使「それは答えられない。」

男「は?何で?」

天使「お前はずっと俺といるのか?」

男「いるわけねえーだろ」

天使「・・・ちょっとは迷えよ…」

男「はいはい。もうひっぱらなくていいからいないからなんなの?」

天使「うむ。俺が考えたメールを返信してそれは、お前の本心じゃないだろ?」

男「おう」

天使「お前は自分で女と付き合うんだ。これから恋愛に関してアドバイスはするが直接考え方を変えるようなことはしたくない」

男「つまり、自分で考えろってことだよな?」

天使「そうだ。」

男「……まあ、たしかにお前に頼ったメールで土俵に上がれたとしてもそれは俺自身とは言えないしな」

天使「よく分かってるじゃないか!」

男「他人事みたいに言いやがって…結局返信についてはノープランだしよ」

天使「すまんな」テヘペロ

男「考えるからだまってろ」

天使「うぐ!」

男(さて、どうしたものか)

男(うーん、好きな人…好きな人)

男【逆に聞くけど俺の好きな人誰だと思う?】

男(おお!これはよくね?上手く回避してるし返答によっては気があるかわかるだろ!)

男「送信っと」ピッ

天使「送ったのかあ?」

男「おう」

天使「何て送ったんだよ?」

男「え?いや恥ずかしいんだが」

天使「ならいいや」

男「いいの!?」

天使「そんな驚くなよ。何だよ見せたかったか」ニヤニヤ

男「んなわけねえだろ!お前なら絶対見せてって言うと思ったわ」

天使「まあ、お前がピンチになったらアドバイスしてやるよ」

男「お前のアドバイス…頼りないな」

天使「なんだと!」

男「まあ大丈夫だよ。なかなか良い返信ができたからよ」

天使「ほんとかあ?じゃあゲームやるか?」

男「その前に風呂入ってからな?お前昨日入らなかったけどはいるの?」

天使「入りたいけど悪いかな」

男「何を今さら遠慮してんだ。先入るからテキトーにゲームでもしててくれ」

天使「恩に着るぜ」

男「親帰ってきたら怪しまれるからゲームはやめてな」

天使「了解した!」

男「じゃ」

ガチャ

男(何か調子いいな。返信楽しみだぜ)~♪



天使「あいつメールであんなテンション上がって大丈夫か?」

とりあえずここまでで
見てくれてる人ありがとう
あまりかけなくてすまん

ガチャ

男「風呂上がったぞー」

天使「おー、うりゃ、くそ!」カチカチ

男 チラッ

天使「まだ来てねえーな」

男「……まあそんな早くくるものじゃないだろ」

天使「あれ?随分と落ち着いてるな」

男「まあ、あんだけ言われたらな」

天使「ほーん」ニヤニヤ

男「なんだよ?」

天使「いんや、何でも…風呂入ってくるわ」

男「おう……親帰ってきたら速攻ででてこいよ…」

天使「そうだった…忘れてた」

男「まあ、たぶんあと30分は帰ってこないと思うぞ。」

天使「了解。じゃあな」ノシ

ガチャ

天使(…ふむふむ)

ガチャ

天使「でたぞー!いやあ1時間も入っちゃったよ」

男「・・・」

天使「別にそんな風呂好きなわけじゃないけどたまには長湯もいいもんだな」

男「・・・」

天使「どうした?1人寂しくてないてんのか」ニヤニヤ

男「・・・ない」ボソッ

天使「ん?」

男「メールが返ってこない…」

天使「へ!?」

男「1時間だぞ…遅いとは言え遅すぎだ…」

天使「いやいや、用事があるのかも知れないだろ?」

男「それもそうだけど…」

天使「それか返信に困ってるとか?(笑)まあそれはないか」

男「おう、それはないはず」

天使「おお、言い切るねえ。そんな良い返信したのか?」

男「まあな」

天使「うーん気になるなあ」

男「ま、まあ別に見せてもいいけど?」

天使「まじで!見せてくれよ!!」

男「ほらよ」サッ

天使「どれどれ~・・・!?」

男「?」



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