シャロ「竜巻注意情報が出た夜に」 (19)
ゴォォォォォーーー
「先ほど、竜巻注意情報が発表されました。急な突風、竜巻に注意してください」
シャロ「竜巻注意情報だなんて…」
シャロ「ただでさえ、強風で壊れそうなくらいのボロ家なのに竜巻なんか来たら…」
ゴォォォォォーーー
シャロ「いやーーー」
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シャロ「怖い…」ガタガタガタガタ
シャロ「風と竜巻が怖い…」
シャロ「もし、このボロ家が壊れたら、私、どこに住めばいいの…?」ブワッ
シャロ「もし、誰も差し伸べてくれなかったら私…」ポロポロ
ゴォォォォォーーー
シャロ「いやーーー」
シャロ「お願い、誰か来て…」
シャロ「千夜でもリゼ先輩でも誰でもいいから早く来て…」
シャロ「私を…」
コンコン
リゼ「シャロ、大丈夫か?」
シャロ「リゼ先輩!」ダキッ
リゼ「シャロ…」
シャロ「リゼ先輩… 怖かった… 怖かったよ…」ポロポロ
リゼ「そうか… もう私が来たから安心しろ!」
シャロ「(先輩の体、暖かくて気持ちいい…)」
シャロ「先輩はこんな天気の中、何で私の家に来たのですか?」
リゼ「最初はラビットハウスで風が落ち着くまで待っていたけど」
リゼ「風が強くなるにつれてシャロの事が心配になって様子を見に来たんだ」
シャロ「リゼ先輩…」 ウルッ
リゼ「この強風でシャロが不安になっていたら、風が落ち着くまでシャロのそばに居たいんだ」
リゼ「少しでもシャロの不安を私が取り除きたいんだ」
リゼ「だって、シャロは可愛い後輩であり、私の大切な友達だから」
リゼ「だからシャロを守りたいんだ!」
シャロ「リゼ先輩…」ポロポロ
ゴォォォォォーーーー
シャロ「いやーーーーー」ダキッ
リゼ「シャロ、大丈夫か?」
シャロ「私は大丈夫ですけど、もし、このボロ家が壊れたら…」ウルッ
リゼ「…」
リゼ「シャロ…」
「私の家に来ないか?」
シャロ「せ、せ、先輩の家に!!!」
リゼ「そう、私の家に来ないか?」
リゼ「シャロが怖がっていたのはこの強風で家が壊れたら、住む場所が無くなる事に不安になっていたんだろ」
シャロ「はい…」
リゼ「だったら私の家に来ればいい」
リゼ「親父もシャロの事をよく知っているから、すぐにOKが出ると思う」
シャロ「でも、このボロ家は…」
リゼ「うちで管理するよ」
リゼ「あと、千夜にも事情を話しておけば何かしてくれるだろ」
シャロ「千夜だから余計不安なんだけど…」
しばらく経って
リゼ「どうやら竜巻注意情報は消えたようだな」
リゼ「風も少し落ち着いて来たな」
リゼ「じゃあ、そろそろ私は…」
シャロ「…zzz」
リゼ「…」
リゼ「どうやら全ての不安が取り除かれたみたいだな」
リゼ「いい顔して眠っているな」
シャロ「…き…」
リゼ「んっ、今、何か言ったな」
シャロ「…好きです…」
「リゼ先輩、大好きです」
リゼ「夢の中で私に告白しているのか」
リゼ「じゃあ、私もシャロの耳元で…」
リゼ「シャロ…」
「私もシャロが大好きだぞ」チュッ
リゼ「告白と一緒にキスもしておいたぞ」
リゼ「これが夢の中にも伝わっていればいいな」
リゼ「じゃあ、シャロ、また明日な」
シャロ「…zzz」
シャロ「…zzz」
シャロ「…リゼ先輩…」
「いつまでも私の恋人でいてください」
「リゼ先輩、大好きです」
おしまい
このSSまとめへのコメント
乙