コナン「あぁ?なんだそりゃ」
アガサ「まあまあ、ゆくぞい」
コナン「まさか、博士?」
アガサ「新一、もし、もしもじゃが」
アガサ「ワシが死んだら、哀くんを頼むぞい」
アガサ「哀くんのお腹には、ワシの子供がおる」
コナン「待てよ博士!俺も行く!!」
アガサ「ダメじゃ」
バリバリッ
コナン「は、かせ…」
アガサ「しばらく眠っとれ」
バタン
薄れゆく意識の中、外の光に吸い込まれていく博士だけがぼんやりとコナンの目に写っていた
光彦「来ましたか、アガサ博士」
アガサ「うむ、ワシが開発した最終決戦兵器を食らうがいい」
アガサに背負われていた機械が展開、光彦に狙いを定める
光彦「甘いですよ」
だが、その機械はその目的を全うせずにバラバラになった
アガサ「…!!」
光彦「言ったでしょう、何度も何度も」
光彦「無駄だと!!」
超高速で接近する光彦
アガサの心臓がえぐり取られた。
アガサ「か、かはっ…」
光彦「脆いですね」
ブシュウと音を経ててアガサの心臓は潰れたトマトのようになった。
光彦「ふふ」
光彦「はいっ!はいっ!はいー!!」
アガサの四肢が吹き飛ばされる
アガサ「コポォ」
すでにアガサに息はなかった
灰原「はっ」
コナン「灰原、起きたのか」
灰原「博士が…」
コナン「ん?」
灰原「死んだわ…」
コナン「なっ…」
灰原「この子が教えてくれた」サスリサスリ
コナン「博士…馬鹿野郎…」
コナン「光彦にはもう勝てないのかもしれねえ」
灰原「そうね…」
コナン「だったら最後くらい、お前のこと抱きてえな…」
灰原「…」
灰原「…いいわよ」
激しい雷雨の夜、二人は混ざり合った
まるでこの世界に2人しかいないような感覚
しかし間違いなくそこは光彦によって廃れた世界だった
コナン「へへ、行くかな」
愛用の眼鏡を身に付ける
コナン「…じゃあな、灰原」
幸せな寝顔を見せてくれる灰原、
見るのは最後だろうと悟りながらも、
コナンは歩き出した。
コナン「来たぜ光彦」
光彦「コナン君」
コナン「博士、死んだんだな」
光彦「ええ、死にましたよ」
コナン「ははっ、すげーや」
光彦「その事実を知ってなお、僕に挑むんですか?」
コナン「まーな」
2人の間に言いようのない空気が流れる
人にはそれぞれ様々、譲れぬものがあり
コナン「いくぜ、光彦!うおおぉー!」
光彦「きなさい、コナン君!シャッ!!」
それを守り抜くためなら、戦うのが本能
コナン「…へへっ(わりぃな灰原)」
ズボォッ
コナン「かっ…はっ…」
光彦「博士よりもちんけなその装備でなぜ僕に挑んだんですか?」
コナン「あがはぁぁ!うぐぁぁ!かっはぁ!!」
コナンの腹からは臓物が溢れ出ていた
コナン「光彦、俺を殺してくれ」
光彦「わかりました。さようなら、コナン君…いや、工藤新一」
コナン「…はっ」
そうだ、
彼は
江戸川コナンなどではなく
伝説の高校生探偵 工藤新一
コナン「ああああああ!!!うおああああ!!」
光彦「ななんですかこれは!?」
コナン、いや、工藤新一の周りに風が巻き起こる」
新一「シンイチ」
光彦「馬鹿な!!」
新一「クドウシンイチ」
新一「伝説の高校生探偵!クドウシンイチ!!」
新一「シャオッ!!」
光彦の腕が引きちぎられた
光彦「こ、こんなことが!!」
新一「クハァッ!!」
光彦の足がもぎ取られる
新一「ヒハハァッ!!」
光彦「あ、あ、あああ!!」
新一「犯人はアナタアナタアナタ」
光彦の首は胴体からおさらばした
新一「ヒヒヒィー!」ガクン
新一は気絶した
次に目覚めた時に彼は再びコナンとなっているだろう
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