涼「パッション・アイドル」 (18)
愛「しゃちょー!涼知りませんかー!!」
石川「知らないわよ。あと、事務所では声のボリュームを抑えなさいといつも言っているでしょう」
愛「あ、ごめんなさい。困ったなぁ、これから涼さんと他の事務所の子達と合同レッスンがあるんですよ。スタジオが少し遠いんで、あと10分以内に出なきゃ間に合わないんです」
石川「それは大変ね」
愛「そんな他人事みたいに言わないでくださいよ」
石川「でも珍しいわね、涼が遅いなんて。あの子、いつも30分前には着いてるのに」
愛「そうなんですよねぇ。あ!もしかしたら事故にあったのかも!そうだったら助けに行かなきゃ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399564253
石川「待ちなさい、例えそうだったとしてもあなたが行ったところでなんにもならないわ。それにほら、足音が聞こえてきたわよ」
ダンダンダンバタン!
涼「す、すいません遅くなりました!」
愛「涼さん!今日はどうしたんですか?」
涼「いやぁ、ちょっと準備に夢中になっちゃって。えへへ」
石川「…?まぁいいわ、早く支度を済ませなさい」
涼「はい」スタスタ
愛「それにしても涼さん、凄い荷物でしたね」
絵理「それに、とてもいい匂いがした?」
愛「あ、絵理さん。おはようございます」
絵理「おはよう愛ちゃん。涼さんが遅れた原因は、おそらくあの荷物にある。これは私も一緒にレッスンにいくしかない」
愛「え、でも絵理さん今日は」
尾崎「今日はTATSUYAで一日ミニライブの予定が入ってるでしょ。ほら、私達もそろそろ出なきゃ間に合わないわよ」
絵理「あ~私も涼さんのお菓子食べたい~」ズルズル
愛「…絵理さんも、なんか性格変わったよね」
涼「お待たせ愛ちゃん、行こうか」
愛「あ、はい!ところでその荷物はなんですか?」
涼「ん?これはねぇ、お昼までのお楽しみだよ」
愛(お昼ってことはお弁当かな?)
~レッスンスタジオに移動中~
涼「ふぅ、やっと着いたよ」
愛「なんとか間に合いましたね、パッションプロの方はもう来てるみたいです」
涼「おはようございまーす」
??「あー!りょーせんせー!」ダダダッ
涼「ぐふっ?」
愛「大丈夫ですか涼さん!?」
涼「だ、大丈夫だよ愛ちゃん」
??「ご、ごめんなさいせんせー。つい嬉くて…」
涼「大丈夫だよ、薫ちゃん。平気だから」
薫「ほんと?流石せんせーだね!」
??「お、やっと来たねー」
??「なんとか時間通りに始められそうだね」
涼「すいません、僕が準備で手間取っちゃいまして」
??「いいっていいって、間に合ったんだから結果オーライだよ!ね、藍子ちん」
??「こら、私には同期だからいいけど876のお二人は先輩なんだからちゃんと敬語使わなきゃダメだよ未央ちゃん」
未央「おおっと、そうだった。ごめんなさい秋月さん」
涼「いえいえ、僕たち同年代みたいだし敬語は無しにしようよ」
愛「私も年下ですから、敬語なんて使わないで大丈夫ですよ!」
未央「さっすが涼ちん!話がわかるねー!」
藍子「もー、未央ちゃんは調子が良いんだから。それじゃよろしくね涼くん、愛ちゃん」
愛「はい、よろしくお願いします!」
薫「よろしくでしー!」
~レッスン中~
涼「薫ちゃん、今のとこはもうワンテンポ早く。愛ちゃんはターンの後に腕が下がり気味だからそこを意識してね」
薫「はーい!」
愛「はい!!」
未央「ふぅ、流石Aランクアイドル。私達とは違うねぇ」
藍子「うん、男性とはいえ涼さんのDa能力は凄いね。もしかしたら765プロの菊地さんや我那覇さん並かも」
未央「そんな今をきらめくトップアイドルにレッスン見てもらえるなんて私達ラッキーだよね」
藍子「ふふ、薫ちゃんに感謝しなきゃね」
未央「え?薫ちゃんがどうしたの?」
藍子「じつはね」
涼「次、未央ちゃんと藍子ちゃん踊ってみてくれるかな」
藍子「あ、はーい」
未央「ちょっ、待ってよ藍子ちん!実はなんなの!」
~レッスン終了~
未央「」
藍子「」
愛「はー、今日は久しぶりに全力で踊りましたー!」
薫「薫も一生懸命ダンスしたよ!」
涼「うん、二人ともよく頑張ったね」
未央「…なんであの三人は平気で喋れてるの?」ゼェゼェ
藍子「…Bランクアイドルの愛ちゃんはともかく、薫ちゃんも元気なのはちょっとショックだね」ハァハァ
未央「まぁ、子供は元気だからねー」ゼェゼェ
涼「二人ともお疲れ様。お昼はどうするかもう決まってる?」
未央「あ、おっつー。お昼?藍子ちんとどっか食べに行こうかっては話してたけど」
涼「じゃあさ、一緒に食べない?僕と薫ちゃんでお弁当作って来たんだ」
未央「えっホント!食べる食べる!」
藍子「いいの?」
涼「うん、元々皆で食べようと思って作ってきてたから」
藍子「それじゃ、ご馳走になろうかな」
はい、中途半端だけどここまで
以降涼ちんとPaアイドルの絡みを書いてきます
気が向いたら読んでやってくださいな
涼ちんは男verなのかな?
>>7
はい、涼は男バレ済みの設定です
未央「なにこれすっごく美味しい!」
藍子「うん、そこらのお店で食べるよりもずっと美味しいよ」
涼「そんな、褒めすぎだよ」
愛「薫ちゃんのお弁当もとても美味しいです!」
薫「えへへ、愛お姉ちゃんありがとでしー!」
藍子「薫ちゃんも料理上手だね、この鶏とヒヨコのおにぎりすっごく可愛い」
未央「唐揚げも美味しいよ~、これ全部薫ちゃんが作ったの?」
薫「ううん、揚げ物はまだ危ないからってお母さんに揚げてもらったの。でも下味と衣つけるのは薫がやったんだよ」
愛「凄いなぁ、私なんて何も作れないよ」
未央「私も私も。料理は全部お母さんに任せっぱなしだもん」
藍子「私も薫ちゃんほどじゃないかなぁ。お菓子なら少しは自信があるんだけど」
愛「お菓子といえば、涼さんが作るデザートってすごく美味しいんですよ!」
未央「えっ!?涼ちんってお菓子作りもいけるの!」
涼「まぁ嗜む程度にはね」
未央「ほえー、歌も踊りも上手くてその上料理もいけちゃうのかぁ。クラスの男子がハマってるのもわかるなー」
涼「…男子、なんだ」
愛「涼さんどうしました?」
涼「ううん、なんでもないよ…はは」
薫「涼せんせぇ元気だしてくださー!」
未央「私もしかして地雷踏んじゃった?」
藍子「そうみたいだね、あはは…」
未央「あ、そういえば薫ちゃんと涼ちんって前から知り合ってたみたいだけど、何かの番組で共演してたの?」
涼「うん、三ヶ月位前にゲロゲロキッチンの特別編に一緒に出たんだ」
薫「その時に薫失敗しちゃったの、でも涼せんせぇが助けてくれたんだ!」
藍子「それでその時から共演したり合同レッスンする時はお弁当を作り合いっこしてるんだよね」
未央「ほほぉ、こんな小さな子を誑かすとは。涼ちんも隅におけないねぇ」
涼「そんなつもりはないよ!?」
薫「愛お姉ちゃん、たぶらかすってなーに?」
愛「さぁ、私もわかりません」
藍子「二人はまだ知らなくて大丈夫だからね」
未央「でも、ほんと凄いなぁ。才能がある人はなんでも出来ちゃうんだね」
涼「そんなことないよ。出来ないことの方が多いし、僕なんかより才能がある人は業界なにもたくさんいるから」
愛(いや、涼さん並に才能ある人はそうそういないと思いますが)
未央「そうなんだ…涼ちんよりも凄い人がいるなら、私が通用しなくても仕方ないよね」
藍子「未央ちゃん?」
未央「才能ある人がさらに努力してるのに、私みたいな才能がない子がトップアイドルになるなんてさ…ぶっちゃけ可能性0だよね」
涼「そんなことないよ」
未央「え?」
涼「未央ちゃんの持ち前の明るさ、周りの人を元気にしてくれる雰囲気。それは、立派な才能だよ」
未央「そ、そうかな」
藍子「そうだよ、いつも私未央ちゃんに元気を分けてもらってるんだから」
未央「藍子ちん…」
涼「それに、さっきのレッスンも最後まで全力で頑張ってたじゃない。あれだけ頑張れるってことはきっと、アイドルをやることが好きだと思うんだ。その気持ちがあれば、必ずトップアイドルになれるよ」
未央「…ありがとう、涼ちん。いやぁ、でもそんなに見られてたのはちょっと恥ずかしいなぁ~。もしかして、私に惚れちゃった?」
涼「えぇ!?そそそ、そうじゃないよ!」
愛「そうだったんですか!?涼さん夢子さんのことはどうするんですか!」
涼「だから愛ちゃん違うんだって!」
薫「あー、涼せんせぇお顔が真っ赤でしー!」
涼「ぎゃおおおおん!!」
藍子「ごめんね未央ちゃん。最近元気が無いとは思ってたんだけど、そんな風に悩んでるって気づけなくて」
未央「ううん、私がウジウジしてただけだし!ねぇ藍子」
藍子「なに?」
未央「私たちも涼ちんみたいなトップアイドルになろうね」
藍子「うん!」
涼「ぎゃおおおおん!!」
未央「まぁあれはどうかと思うけど」
藍子「あはは…」
…
藍子「今日はありがとうね。レッスンだけじゃなくお弁当までご馳走になっちゃって」
涼「気にしないで。僕も勉強になったから」
未央「それじゃまたねー」
薫「涼せんせぇ、愛お姉ちゃんまたねー!」
愛「はい!また会いましょー!」
涼「さてと、僕たちも帰ろうか」
愛「はい!あ、私は事務所に戻りますけど、涼さんはどうします?」
涼「僕も荷物置いてるから一度戻るよ…ねぇ愛ちゃん」
愛「なんですか?」
涼「僕たちも、もっと頑張らなきゃね」
愛「はい!!」
合同レッスン編終わり
個人的にはPa涼ちんCu愛ちゃんCoエリーのイメージですね
涼ちんのキャラクターはPaに合ってると思いますし、愛ちゃんも春香がCuにいるので一緒なんじゃないかなって
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません