貴音「……わんだぁもも?」 (105)

貴音「ここを切り抜ければ……」

響「決めてやる」



貴音「……はあっ!!」シュッ

響「うりゃあ」ブン






カキーン

貴音「っ!?」

響「あっ」

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響「頼む、伸びて!!」

貴音「せんたぁは……、春香!! これは余裕で」



ポトッ






『2‐3』

貴音「春香には失望しました」

響「そりゃ我那覇さんの打球だから」

響「Wiiって楽しいな」

貴音「響のお兄様には感謝せねばなりませんね」

響「『もう使わないから』だってさ」

貴音「ういぃ殿、手厚くおもてなしいたします」キリッ

響「遊ぶだけでしょ」



貴音「響、他のそふとを」ピッ

響「えっとね」ガサガサ







貴音「はて」

響「うん?」

貴音「ういぃにはげぇむそふとがたくさん入るのですか?」

響「一枚だけじゃないの」

貴音「しかしこれを」

響「ホントだ」






貴音「をんであ」

響「ワンダーモモ?」

貴音「」

響「ヲンデ」

貴音「わんだぁももですがなにか」キッ

響「いや別に」



貴音「響」

響「やっちゃえ」

貴音「はい」ポチ

チャーン






『ワンダーモモ』

貴音「なんと」

響「えっ」

響「まって、なにこれ」

貴音「可愛らしい女の子が」

響「お、お兄様?」

貴音「あっ、変身しました」






響「どうしてこんなソフトが……?」

貴音「気にしてはなりません」

テテテン♪

響「舞台だ」

貴音「観客もいますね」

響「……男の人しかいないぞ」

貴音「皆、はちまきを付けています」






『ACT1』

響「読める?」

貴音「……ばかにしていますね」

響「いえ、まったく」ニヤァ

ワーワー ピヨピヨ

貴音「始まりました」

響「お芝居なのか?」

貴音「劇中劇のようなものでしょうか」

響「面妖だ」



貴音「じゃんぷ、きっくがこちらのぼたんで」ピョイン

響「た、貴音!?」






響「気持ち悪いやつが!!」

貴音「っ!!」

バシッ

響「いっぱい湧いてきた」

貴音「いたっ、……触るな痴れ者!!」

バシッ バシッ ポヒャラ



響「しれもの」

貴音「はい」

響「難しいな」

貴音「『変態、ど変態、える変態』の意です」

響「プロデューサーのことだ」

貴音「えぇ」






響「プロデューサーを蹴散らせ!!」

貴音「あなた様、消え失せなさい!!」

響「あれっ、また変なのが」

貴音「かに男が!!」



ポヒャラ ポヒャラ

響「やられてる!!」

貴音「し、しかし操作が……!!」



貴音「っ!? 竜巻!?」

響「避けて!!」

貴音「はあっ!!」

ピョイン

響「上手いぞ貴音!!」

貴音「げぇむがわたくしに追いついた、のですかね」ハァ

響「Wiiが?」

貴音「わたくしの髪の色ですから」

響「貴音の髪の毛はWii色だったんだ」

貴音「ういぃ殿が貴音色なのです」ドヤ

響「なんと」



響「ところで貴音」

貴音「はい」






ティロリロリロリロ テケテケ……♪

響「ゲームオーバーなんだけど」

貴音「そうなのですよ」フゥ

響「女の子泣いちゃった」

貴音「幕が下りてしまいました」






貴音「はて」

『WONDER MOMO TOP10』

響「ランキングみたい」



『1.わんだあKOKO 2.わんだあSOSO 3.わんだあDODO……』

貴音「9位ですか」

響「これはすごいのか?」

貴音「そうですかそうですか」カチカチ

『9.わんだあYAAA』



響「わんだあWOWOって言いづらいな」

貴音「えぇ」

『9.わんだあYUAA』



貴音「では言いやすい名前に」

『9.わんだあYUMA』






響「次はヒビキの番なの」ギュム

貴音「いひゃああああ!!」

『9.わんだあYUMJ』

貴音「」

響「なんと悪質な」カチカチ



『TO CONTINUE PUSH RUN BUTTON WITHIN 3 SEC.』

響「はて」

貴音「2、1」



『ワンダーモモ』

響「タイトルに戻っちゃった」

貴音「はい」

響「四条君、先ほどの英文を訳したまえ」

貴音「……なんとなくは分かったのですよ、なんとなくは」

響「さあ」

貴音「……『押したら続きかなーって』」






響「いや、あってるんだけど」

貴音「爪を隠すことに飽きてしまいましたので」ドヤ

響「」

響「まあ一面だから、はい」ポン

貴音「またわたくしがぷれいを?」

響「自分には一面なんて、ね?」

貴音「そうですか」






響「なんか今の冷たい」

貴音「いえいえ」

響「我那覇さん泣いちゃうかも」グス

貴音「この慈愛に満ちた表情を見てください」ニヤァ

響「千早みたい」

貴音「」

貴音「いえ、最近の千早は柔らかくなり云々」

響「でもこの前、『最近の私は私なのかしら』って悩んでた」

貴音「千早じゃないのですか?」

響「『マックラクラーイクライ』って」



貴音「やっぱり千早は変わりましたね」

響「そう思う」

貴音「っ!! あうっ!?」カチカチ

響「竜巻!!」

貴音「はっ!!」ピョイン



響「体力が」

貴音「しかし!!」

ベシ!!

ティロリロリロリロ テケテケ……♪






貴音「ぐぬぬ」

響「カニ強いな」

貴音「もう一度」

貴音「一度攻撃を受けてしまうと……!!」

響「連続でくらっちゃうね」

貴音「こ、このっ!!」

響「もっと素早く!!」

貴音「第一どうして正面を向くのですか」

響「正面?」

貴音「右向きから左ぼたんを押しますと」カチ

響「あ、正面向くんだ」

貴音「敵と戦いの最中だというのに!!」

響「四条さん、四条さん」チョイチョイ

貴音「なにか」






響「お芝居ですよ、お芝居!!」ボソボソ

貴音「なるほど」

響「はい」



貴音「ありがとうございます」

響「くるしゅうないぞ」

貴音「食してやりましょうか!?」カチカチ

響「絶対まず、……竜巻が!!」

貴音「あっ」



ピピッ ピピッ ピピッ

テーデーデデデレレレレレーン♪






響「えっ」

貴音「わんだぁもも!!」

~♪

響「へ、変身した!!」

貴音「響、このように素早い動きが!!」ピョイーン

響「ジャンプも高い!!」

貴音「これなら!!」






ベシ!!

ティロリロリロリロ テケテケ……♪

響「なんでよ」

貴音「申し訳ありません」

響「今のところは倒さなきゃ」

貴音「変身した時にはもう体力が少なく」



響「でもいけるね」

貴音「ええ、確実に掴みました」

響「次で」

貴音「任せてください」






『7.わんだあHARB』

貴音「体力は……、約半分ですか」

響「竜巻!!」

テーデーデデデレレレレレーン♪






貴音「はあっ!! やあっ!!」グイグイ

響「よく見て、正面に気を付けて!!」

ベシ ベシ!!

貴音「ぐっ……、これでもまだ……!!」

響「距離とって!!」



貴音「こ、この輪っかは……?」

響「あっ、持った」

貴音「いったいなにを」ポチ



貴音「っ!?」

響「投げた!!」






貴音「武器だったのですね!!」

響「また来たぞ、もういっかい!!」

貴音「刻んでやりましょうか!!」カチカチ

響「とどめだ!!」



ドカァン!! ピヨピヨピヨ!!

貴音「っ!!」

響「やった!!」






テンテテンテテンテテン♪ テンテテンテテン♪

貴音「くりあですね」

響「はいたーっち」

貴音「いぇい」ペチ

響「最後の連続はすごかったね」

貴音「朝飯どころか起床前ですね」

響「なんと」

貴音「『えす・てぃい・えぇ・あぁる・えす』からお声がかかる腕、ですから」ドヤ






響「『スターズ』な」

貴音「まぁ、庶民はそう読むのでしょうね」

響「」

~♪

『ひろいはらっぱでそよかぜにふかれているととてもいいきもち。』

貴音「こ、これは」

響「あの女の子の絵だ」

貴音「これは制服でしょうか」



『こんなとき あなたがそばにいてくれたら もっとすてきなのに。』

貴音「さぁびすしょっと、なるものですね」

響「ふーん」ポパピ

貴音「響?」

響「ちょっと待ってて」






アッ、オニイサマ?

ネェ、ワンダーモモッテシッテル?

……ナニガチガウンダ

貴音「」

響「まったく」

貴音「お兄様がくれたのですよ?」

響「それとこれとは別だもん」






貴音「ところで響」

響「うん」

貴音「かに男は強敵でした」

響「はい」

貴音「しかしそれは変身前の話であって」

響「そうだな」

貴音「わんだぁももならば互角、いやそれ以上の戦いが出来ましたね」

響「輪っかも強かったよね」

貴音「真、強由実で」

響「やめ」






貴音「響に止める資格はあるのでしょうか?」ボソ

響「えっ」

響『竜巻さー!! 避けるさー!!』

響『はいさい!! 竜巻は避けなきゃだめさー!!』

響『カンペキカンペキ!! ぎゃなはははは!!』

貴音「響」

響「」






響「それとこれとは別」ギュム

貴音「いひゃいいひゃい!!」

貴音「響」

響「いや、その」



貴音「我那覇」

響「あれは仕方なく……」






響「じ、自分達の戦いはまだまだこれからだ!!」






貴音「いただきます」カプ

響「うぎゃああああ」

『遊びをクリエイトする』

響「調べてみたらさ」ポパピ

貴音「はい」

響「この女の子、神田桃って言うんだって」

貴音「ほぅ」






響「かんだぁもも」ボソ

貴音「なんと」

『ぢゅいっ』

響「愛の戦士ワンダーモモはロリコット星から来たんだって」

貴音「ろりこっとですか」

響「自分なに星にしようかな」

貴音「ごぉや星です」

響「違う」

貴音「鳴き声は『ごぉやぁ!!』で」

響「そんな安直なやつなんているわけないって」

貴音「……それもそうですね」

響「うん」






貴音「うふふふ」

響「あははは」

『グレーゾーン』

響「ちょっと上手くなってるかも」

貴音「慣れてきたのでしょうか」カチカチ



カシャ

響「あっ!?」

貴音「かめら小僧が!!」

響「うわぁ」

貴音「なんと卑劣な」



響「舞台前から撮るなんて」

貴音「あからさま過ぎます」






響「このしれものめ」

貴音「ぷろでゅうさぁめ」カチカチ

『受け継がれるもの』

響「この幕の桃ちゃんの絵が」

貴音「こ、これは」

響「超ミニだぞ」

貴音「破廉恥な」

響「企画した人はしれものさー」

貴音「はい」

響「うん」






貴音「うふふふ」

響「あははは」

『名前はモドキ』

響「自分達がしれものになりきることで、あいつらの動き方が云々」

貴音「なるほど」



響「」クネクネ

貴音「」チラッ

あずさ「えっ」



響「」グルグル

貴音「」グルグル

あずさ「いやああああ」



貴音「これはいけません」

響「けしからんな」

あずさ「」

『名前はワンダーリング』

響「自分達が輪っかを使う云々」

貴音「なるほど」



響「よっ」コロコロ

貴音「ないすこんとろぉる」パシ

響「フラフープって意外とでっかいな」

貴音「もも嬢のように……」ビュン

響「あがっ!?」ゴチン






貴音「たいみんぐよく連続で……」ビュンビュン

響「いたっ!! たかっ!! ぐえっ!!」ポコポコ

『であるがゆえに』

響「自分もヒロインに憧れたなー」

貴音「ほぅ」

響「ごっこ遊びとか好きだったもん」

貴音「ごっこ遊び、ですか……」スゥ

響「えっ」






貴音「あれは遠い昔の記憶」

響(なんかはじまった)

たかね『わたくしもいれてください』

たかね『えぇと、れっどわるきゅうれをしょぼうしま』

たかね『し、しるばぁ?』

たかね『いえ、わたくしもみなといっしょに』

たかね『おまちください!! おまちください!!』



貴音「いつも司令官や正体不明の味方ばかり」

響「あぁ……」






貴音「うわあん、あうあうあう!!」ポロポロ

響「よしよし、辛かったんだな」ナデナデ

『推定135度』

貴音「桃嬢は変身する前から強いと思うのです」

響「確かに」

貴音「お芝居とはいえ、迫り来る敵を勇敢に」

響「ジャンプもすごいよね」ピョイン

貴音「そしてきっくの角度も」ブン






雪歩「あれ、今日四条さんは?」

響「肉離れでレッスン休むってさ」

雪歩「『たまたま硬かっただけです』ってメールが来たんだけど……」ピッ

『推定210度』

響「自分も変身して能力が上がったらなぁ」

響「いや、桃は変身する前からキレのある動き云々」

響「……自分だってダンスには自信あるし!!」

響「っ!?」

響「あの動きをダンスに取り入れることが出来たら……」






真「あれ、今日響は?」

雪歩「股関節痛でレッスン休むんだって」

真「『160度以上は未知の世界』ってメールが来たんだけど」ピッ

『濡れた枕』



『地球の平和を守るため 遥かな星から来たけれど』

貴音「ろりこっと星からはどのようにして来たのでしょうか」

響「桃はロリコット星人でもあるのか、変なの」

貴音「ごぉや星人の貴女が言いますか」

響「」






『泣いちゃう日もあるホームシックで 女の子なんだもん』

貴音「誰かさんと一緒ですね」

響「うん?」

『ハイレグ』

貴音「あくと4をくりあしました」

響「あのムキムキの怪人は手ごわかったね」

~♪

貴音「はて」



『わしは はまの やどかりよ。』

『モモの ぼでいさいず 82 57 84 というところかの。』

『よかおなごじゃ』

響「」

貴音「水着の桃嬢が」

貴音「響?」

響「ちょっと待ってて」ポパピ






ナンダアレハ

チガクナイゾ

ペッ

貴音「」

『某力士のような』

ポヒャラ ポヒャラ

貴音「このっ、ぐっ、あぁ!!」カチカチ



ベシ!!

ティロリロリロリロ テケテケ……♪



貴音「この青いぱっくまんは卑怯です!!」

響「似たような形だけどさ」

貴音「ただでさえ強いのに、同時に二体なんて」

響「リズムよく攻撃しないと」

貴音「どのようなリズムでしょうか」

響「えっ」






響「無理!! 真横になんか飛べないから!!」

貴音「カンペキなのでしょう」

響「そういうことじゃ」

貴音「もっと勢いを!!」

響「うぎゃああああ」

『アーケード版は例のあれ』

貴音「『なむこみゅうじあむあんこぉる』?」

響「安かったから買ってみた」

貴音「ぷれすて殿のそふとですね」

響「ワンダーモモ出来るんだってさ」

貴音「さっそくぷれいをば」パカッ






『ガンガリマース』

貴音「なんと」

響「シャベッタアアアア」

『充実の敵ボイス』

貴音「ういぃ殿の方に比べて非常に動きが……」カチカチ

響「ゆっくりだし滑ってるね」

貴音「いわゆる慣性というものでは」



響「来たなカニ男」

貴音「もう手こずるわたくしではありませんよ」

『カニカニィ』






貴音「」

響「安直なやつだああああ」

『それはもう無数の塔を飲み込んで』

貴音「良い調子です」カチカチ

響「あれ、Wiiの方やってるの?」

貴音「……っ」フルフル






貴音「ぷれすて殿はかに男にさえ勝たせてはくれないのです……!!」ポロポロ

響「えっ」

『この世の全てはじめは妄想』

美希「ねぇ」

貴音「ごめんなさい」

美希「ちゃんと『ミキのおやつ』って書いといたよね?」

貴音「一口だけならばと思い」

美希「10コ入りなのにもう2コしか残ってないの」

貴音「美希」

美希「なに」

貴音「そっと胸に手を当てて、心の声を聴くのです」

美希「……っ」

貴音「悪い人は誰でもありません、これは悪の波長の」






美希「貴音は人間が出来てないの」ギュウゥ

貴音「はやああああ!!」

『扱いは怪人』

貴音「敵の女戦士が!!」カチカチ

響「アマゾーナっていうらしいぞ」ポパピ

貴音「なかなかに素早い動きを……」

響「モモの宿命のライバルなんだって」

貴音「あなたにとってはらいばるかもしれませんがわたくしにとってはらいばるでもなんでも」

響「はい」



ベシ!!

貴音「口ほどにもない!!」

響「なんだかあっさりと倒し」






ドカァン!! ピヨピヨピヨ!!

貴音「」

響「」

『泡風呂』

~♪

貴音「例のさぁびすしょっとですか」

響「」



『がんばったあとは おふろ。』

『あわからうまれた めがみみたいでしょ。』

『これがほんとの おふろでィーて なんてね。』

響「」

貴音「泡風呂に入る桃嬢の姿が」

貴音「響?」

響「貴音、キャリーケース持ってる?」ガサゴソ

貴音「……どうして?」

響「ちょっとトロピカルな旅行に」






響「離して!! 直接文句言いに行く!!」ジタバタ

貴音「やめろぉ!!」

『灯台もと黒し』

貴音「巧みにわんだぁりんぐを操作するには」

響「上手くやればずっと舞台をぐるぐる」



高木「おや?」

貴音「これは高木殿」

高木「ワンダーモモとはまた懐かしいねぇ」

響「社長知ってるのか?」

高木「もちろん」

高木「神田桃君だろう?」

貴音「どうしてそれを」

高木「そりゃなんたってねぇ」

響「社長も持ってたのか?」

高木「彼女は順一朗が手掛けた初めてのアイドルだからね」

貴音「えっ」






貴音「」

響「しれものだああああ」

高木「わ、私じゃない!! 順一朗だよ!?」

『行き届いたアイドル教育』

響「でも社長と会長ってそっくりだって聞くし」

貴音「あのような水着が好みなのですね……」シラァ

高木「ぐぬぬ」






高木「神田桃君を紹介しようと思ったのだがねぇ」

響「社長、肩をお揉みしましょう」モミモミ

貴音「粗茶ですが」コトッ

『みせすかんだ』

小鳥「神田さんに会ったんですって?」

響「うん」

貴音「心震えるひと時でした」

小鳥「それはそれは」

響「でも全然モモって感じじゃなかった」

貴音「まさに大人の色気が」

小鳥「でしょ」






響「『おふろでィーて、は無いわよねぇ』って」

貴音「あれは高木殿のせんすだったのですね」

小鳥「はい?」

『思いもよらない予感が』

響「あと娘さんの桃子にも会ったぞ」

小鳥「桃子ちゃんもアイドルなのよね」

貴音「桃子嬢の方がももの雰囲気に近かったと思います」

小鳥「んふっ」

響「おっちょこちょいなところは春香っぽいかも」

貴音「春香には及ばないのでは」

春香「なになに?」






響「スタイルは桃子だな」

貴音「えぇ」

小鳥「そうね」

春香「えっ」

『それじゃNoGood』

貴音「たしかこのように……」カチカチ

テーデーデデデレレレレレーン♪



響「竜巻なくても変身できたのか!?」

貴音「桃嬢に教えていただきました」

響「自分で回って変身するんだ」

貴音「ただ、変身中無敵ではないらしいのですが」

響「さすが本物」






貴音「……高速で回ればわたくしも変身を?」

響「えっ」

貴音「響!! もっと早く!!」グルグル

響「もっと!? 椅子壊れないか!?」

貴音「律子嬢の椅子はそんなにやわではありません!!」

律子「ちょ、ちょっと!!」



貴音「なんだか身体にみなぎるものが」グルグル

響「つ、続けていいのか?」

律子「込み上げてくるものの間違いじゃないでしょうね」

貴音「そうです」



貴音「その調子で」



貴音「世界が激しく」ズルッ



ドンガラ

ゴチン






貴音「うわあん、あうあうあう!!」ポロポロ

響「し、しんどい……」

律子「慰める気にもならないわよ」

貴音「ぎもぢわるいいいい」

律子「そっちかい」

『みんながギョエ~って』

貴音「変身には決め台詞がつきものです」

響「ヘンシーン」

貴音「わたくしも考えてきました」

響「ほぅ」



貴音「いくしあどぅおきあしむやらぁ!!」ドヤァ






真美「おひめちーん」ギュ

亜美「そーゆうのは」ギュ

伊織「よくない」ギュ

やよい「かなーって」ギュ

響「やめろォ!!」ギュ

貴音「ちぎれてしまいまふからああああ」

『最終決戦』

貴音「ぼすはまだですか!!」カチカチ

響「貴音集中して!!」

貴音「長すぎます!! 体力が!!」

響「か、回復でたぞ!!」






貴音「っ!?」

響「戦車!?」

貴音「卑怯極まりない!!」

響「変身しないと!!」

貴音「ま、間に合わ」






ベシ!!

ティロリロリロリロ テケテケ……♪

貴音「ぐぬぬ」

響「ワルデモンの本気を見たぞ」

貴音「もしかしたら最後ですかね?」

響「んーとね、……ACT12だから最後かな」ピッ

貴音「らすぼすですか……、腕がなります」



響「……貴音、ホント上手くなったよね」

貴音「そ、そうですか?」

響「最初なんてカニ男にボコボコだったのに」

貴音「なによ、もんくあるわけ? ふんっ」

響「怒られるぞそれ」






『TO CONTINUE PUSH RUN BUTTON WITHIN 0 SEC.』

貴音「あっ」

響「あっ」

『ワンダーモモ』

貴音「」

響「」






貴音「あそこで響が褒めたりしなければ!!」ギュム

響「貴音が変なモノマネなんかするからいけないんでしょ!!」ギュム

ギャーギャー!!

貴音「ようやく戻ってまいりました……」

響「無駄に疲れたぞ……」



貴音「今度こそ!!」

響「やっつけろ!!」






貴音「ぐっ……!!」カチカチ

響「全然ひるんでない……」

ベシ!!

ティロリロリロリロ テケテケ……♪

貴音「つ、強い」

響「前からじゃダメだと思う」

貴音「といいますと?」

響「ジャンプして戦車を飛び越えてから、後ろから攻撃じゃないかな」

貴音「となると、変身前では出来ませんね」

響「変身して高く飛べる間が勝負さー」



貴音「いざ!!」

貴音「はっ!!」カチカチ

ピョイーン

響「そっから後ろに!!」

貴音「ええ!!」

ベシ ベシ!!



ポヒャラ

貴音「邪魔です!!」

響「この脳みそなんだ?」






ベシ ベシ ベシ!!

貴音「なんというしぶとさ……」

響「じ、時間が」

ピーピーピー

貴音「変身が解けてしまってはもう……」

響「ジャンプが低い……」






ベシ!!

ティロリロリロリロ テケテケ……♪

貴音「ああああ」

響「ああああ」

ベシ!!

ティロリロリロリロ テケテケ……♪

貴音「また!!」

響「いけると思ったのに」



ベシ!!

ティロリロリロリロ テケテケ……♪

貴音「今のは避けたでしょう!!」

響「今の当たっちゃうのか……」



ベシ!!

ティロリロリロリロ テケテケ……♪

貴音「ぐぎぎぎ」

響「ぐぎぎぎ」

貴音「なんなのですかあいつは!!」

響「ワルデモンめ!!」



フワフワ

貴音「邪魔だと言っているでしょう!!」

響「その脳みそからやっちゃえ!!」

貴音「わんだぁりんぐ!!」ビュン






ドカァン!! ピヨピヨピヨ!!

貴音「えっ」

響「……倒しちゃった」

貴音「や、やりました!!」

響「やったぞ貴音!!」

貴音「ついにわたくしは地球の平和を!!」

響「終幕だな!!」






『ありゃりゃ! くりあしちゃった』

『まんずめでたいこったべさ!』

貴音「なにゆえ訛るのでしょうか……」

響「さあ……」

『1.わんだあTAKA』

~♪

『いやだあ とうとう ここまできちゃったのね』

『あなたって ほんとに すきねえ。』



貴音「裸ワイシャツですか」

響「最後までこうなんだな」

貴音「やはり現在の桃嬢とは大分違いますね」

響「目もまんまるだもんね」

『でも うれしい。』

『さいごまでモモといっしょに あそんでくれたんですもの。』

『それじゃ すたっふの おじさまたちを しょうかいするわね。』

『みんな とてもHなのよ。』






響「知ってるぞ」

貴音「えぇ、知っています」

『きかくとちゃちゃ いばるどみんご……』

響「ちゃちゃ、って」

貴音「かすたねっときもと、とは」



『モモからのおねがいをきいてくれる?』

貴音「はい」

『しゅくだい きちんとやってね。』

響「はい」



『おふろにも はいるのよ。はあ びばのんのん!』

響「桃さん……」

貴音「お察しします……」

『ほんとうに どうも ありがとう。』

『それじゃ あとは あなたに おまかせするわ。』

『さようなら。 むちゅっ。』



『おしまい。』






貴音「きすされました」

響「ね」

貴音「終わってしまいましたね」

響「ゲームクリアの時ってちょっと寂しかったりするよね」

貴音「それもまた、げぇむの風情かと」

響「そっか」






貴音「というわけで、つぎはのぉこんくりあなるものを」カチカチ

響「」

『エピローグ』

ガチャ

貴音「おはようございます」

響「まーす」

高木「おっ、来た来た」



貴音「高木殿、どうかされましたか?」

高木「ちょうど今届いたところでね」ガサゴソ

響「あっ」






響「ワンダースーツ!?」

貴音「なんと!?」

高木「ふふふ」

貴音「た、高木殿、これは」

高木「久々に見たらティンときてしまってねぇ」

響「作ったのか!?」

高木「いや、神田君に頼んで借りたのだよ」






貴音「響、本物ですよ!!」

響「ヘルメットもあるぞ!!」

千早「なにかしら、あれ」

真「さぁ……?」

貴音「これはいつ着ることが出来るのですか!?」

響「今すぐにでも!!」



律子「あんたら楽しそうねぇ」

貴音「律子嬢、本物ですよ、本物!!」

春香「」



響「すっごい短いけどな!!」

貴音「誰の趣味なのでしょうかね!!」

高木「」

律子「まあ、着るのは良いんだけど」

響「うん?」

律子「衣装に負けない動きが出来なきゃダメ、よね?」

貴音「えっ」






律子「ほら貴音、もっとキビキビ動く!!」

貴音「……わんだぁももへの道は、辛く厳しいのですね」

響「た、貴音大丈夫か?」

貴音「攻略法さえつかんでしまえばらすぼすも……」

貴音「響?」

響「……すぅ、……すぅ」

貴音「寝てしまいましたか」





貴音「ふふふ」ニヤァ

貴音「わたくしの勝利です」カチカチ

貴音「どうせなら1から10まで全て……」

貴音「真、愉快ではありませんか」






貴音「……ぐぅぐぅ」ポカァン

響「貴音、朝だぞ」

貴音「……ひびき?」

響「台所借りるねー」

貴音「……わたくしもてつだいます」ムクリ



貴音「そういえば」チラ






貴音「っ!?」

『1.わんだぁHIBI 2.わんだぁHIBI 3.わんだぁHIBI…… 10.わんだぁHIBI』

貴音「」






ハヤアアアアアアア!!

響「……ひそかに夢見た正義の味方♪」

今度こそ終

ありがとう、ナムコ
そしてごめんなさい、はらみー

誰かスマホ版ワンダーモモの感想を教えてください

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