咲「どうだった?」照「……」 (69)


咲「私の対局」

照「……」

咲「決勝ではお姉ちゃんの学校の子に負けちゃったけれどね、でも全力でやりきったから私には悔いはないよ」

照「……」

咲「それで、帰って来てくれる?また家族で暮らせる?お姉ちゃん」

照「私に妹はいない」

咲「そっか…」



咲「わかったよ。…あ、優希お姉ちゃん?やっぱり駄目だった。うん、出来たら迎えに来て欲しいな」

照「ちょっと待って」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398827185


咲「えっ?あ、ううん、何でもないよ。ちょっと待ってね、優希お姉ちゃん」

咲「?」

照「どういうことなの」

咲「?」

照「その優希お姉ちゃんって」

咲「優希お姉ちゃん?優希お姉ちゃんは清澄の先鋒で…」

照「それは知ってる」

咲「タコスが好きでやんちゃなところが可愛い…え、知ってるの?」

照「……」

照「先鋒で戦ったから」

咲「へぇ、じゃあ何が聞きたいの?」

照「……」

照「別に何も」

咲「そっか。あ、優希お姉ちゃん待たせてごめんね?」


咲「大丈夫だよ。だから心配しないで?うん、帰ったら一緒に美穂子お姉ちゃんのタコス食べよう?ね?」

照「本当に待って」


咲「なに?さっきからどうしたの?」

照「どうしたの?じゃなく…優希お姉ちゃんとか美穂子お姉ちゃんとか一体」

咲「あぁ、美穂子お姉ちゃん?美穂子お姉ちゃんは個人戦で長野代表になった…」

照「それも知ってる」

咲「優しくて綺麗な瞳を…へ、それも知ってるんだ?」

照「……」

照「個人戦で戦ったから」

咲「ふーん、それなら何が言いたいの?」

照「……」

照「別n」

咲「そうなんだ。また待たせてごめんね?優希お姉ちゃん」


咲「ここまで時間かかりそう?あー衣ちゃ…衣お姉ちゃんも方向音痴だもんね?」

照「いい加減にして」

咲「……」

咲「そうだよね、赤の他人が目の前で携帯電話つかってたら煩わしいよね。場所、変えるよ」

照「そういう話じゃない」

咲「えっ?そういう話じゃないの?じゃあ一体…」

照「さっきから話してるお姉ちゃんの話」

咲「お姉ちゃん達の話?」

照「そう、それ。どうしてお姉ちゃんがいっぱいいるの?」

咲「えっと…皆がなってくれるって…」

照「それ、お姉ちゃんになってくれるなら誰でもいいってこと?」

咲「誰でもってわけじゃ…皆いい人だし…優しくしてくれるし…可愛いし…麻雀強いし…」

照「私も麻雀強いけど」

咲「……」

照「後輩曰く優しいし可愛いらしい」

咲「…じゃあまた一緒に暮らせる?」

照「それは無理、私に妹はいない」


咲「えぇ…衣お姉ちゃんだけじゃなくて桃子お姉ちゃんも来てるの?二人とも大丈夫かな…」

照「なんなの」


照「なんなの?どうしてお姉ちゃんがどんどん涌いてくるの?」

咲「涌いてくるって…」

照「だってもう四人も、しかもだいぶ前からこっちを見てるあれも」


豊音「」

白望「」

霞「」

春「」

恭子「」

洋榎「」


照「どうせお姉ちゃんのはず」

咲「一人で大丈夫だって言ったのに…」

照「……」

照「とにかく妹ビッチじゃ家族には戻れない」

咲「でも、妹処女でも帰って来てくれないんだよね?」

照「当たり前」

咲「なら仕方ないよ」

照「……」

咲「辛いけど怜お姉ちゃんも戦ってるから、私もメゲずに頑張って生きないと」

照「…園城寺さんもお姉ちゃんなんだ?」

咲「うん、倒れたって聞いてお見舞いに行ったらお姉ちゃんになってくれたの。憇お姉ちゃんが看てくれてるから、心配はいらないけれどね」

照「荒川さんまで…」


咲「もう行くね?お姉ちゃん達が待ってるし」

照「駄目」

咲「えぇ…まだ何かあるの?」

照「いくらお姉ちゃんを失ったからって、新しいお姉ちゃんをたくさんつくるのはどうかと思う」

咲「仕方ないよ…甘えたい年頃だから…」

照「……」

照「少しくらいなら甘えても構わない気がしないでもない」

咲「うちに帰ろう?お姉ちゃん」

照「それはちょっと」


咲「やっぱり神はいないんだねユキお姉ちゃんチカお姉ちゃん」

照「もうやだ」


照「どうしてそんなにお姉ちゃんが必要なの…」

咲「愛に飢えてるから…」

照「……」

照「一人に絞ればいい」

咲「ふぇ?」

照「一人に絞ればいい、そうすれば本物のお姉ちゃんが戻って来るって…菫が言ってた」


咲「菫お姉ちゃんが?」

照「もう驚かない」


咲「いくら菫お姉ちゃんの言葉でも、それは無理かな」

照「本物のお姉ちゃんがお菓子をアーンしてくれるのに?麻雀を楽しませてくれるのに?」

咲「うん。私を想ってくれてるお姉ちゃん達を裏切ることは出来ないよ…」

照「分かった。お姉ちゃん長野に戻る、必ず戻るから」

咲「でも…もうお姉ちゃんいるから…」


咲「ん、あれ?まさかまた一緒に暮らしたいの?お姉ちゃんに戻りたいの?」

照「それはない。なぜなら私には妹はいないから」


咲「だよね。早く迎えに来ないかな、お姉ちゃん達」

照「……」


咲「あ、長野に帰る前に数絵お姉ちゃんとお買い物があるんだった!」

照「……」

咲「でも敬老の日には早すぎるよね。意外と抜けてる数絵お姉ちゃん可愛い、えへへ」

照「…お母さんも連れて帰る」

咲「えっ?」

照「私だけじゃなくお母さんも連れて帰る、これ以上の歩み寄りは出来ない」

咲「うん。大丈夫だよ、もう」

照「……」

咲「ふふ、宥お姉ちゃんあったかーいだって。さっきまで一緒にいたのに、もうメールくれるなんて」

照「……」


咲「よっぽどロングスカートが良かったのかな、貸してあげて良かったよ」

照「か、貸してあげた…?」


照「貸してあげた…」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月02日 (水) 01:39:10   ID: 6QNUmyv4

照好きだけど
過剰なファンが気持ち悪い

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom