アシタカ「おなごにこんなことは言いたくないが……」
サン「やめろ! それ以上言うな!」///
アシタカ「イノシシと大差ない臭さだ」キッパリ
サン「うあああああああ‼‼‼‼‼‼」/// カオマッカ
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アシタカ「むしろ肥溜めと言った方が近いかもしれん」
サン「やめろおおおお‼‼‼‼‼」///
アシタカ「特に脇の方がヤバい。しっかり洗った方がいいと思う」
サン「こ、こ、[ピーーー]ぞ! それ以上なんか言ったら[ピーーー]ぞ!」///
アシタカ「そんな腐れ神のそなたに……」
サン「誰が腐れ神だ!」///
アシタカ「ペアで行く1泊2日の温泉旅行券を持ってきた」
サン「へ?」
アシタカ「エボシ様がこれでゆっくりしてこいと仰ったのだ。明日の明朝にここを発つ」
サン「え、ちょ、そんないきなり……」
アシタカ「嫌か? 嫌なら臭いランキング第2位のジコ坊を誘うが……」
サン「なに勝手に臭いランキングなんか作ってんだ!」
アシタカ「どうするのか早急に決めてほしい。私はこれから道中で食べるおやつを狩りに行くからな」
サン「で、でもお母さんの許可がいるし……」
アシタカ「モロか……。少々厄介だな……。なんだったら私が一緒にお願いしよう」
サン「そ、それに私は人間が嫌いだし……」
アシタカ「それは大丈夫だ。明日行く温泉は神ばかりだからな」
サン「?」
アシタカ「で、結局どうするのか?」
サン「でも……でも……」
アシタカ「別に無理して行くことはない。ただ私はそなたの腋臭が凄まじいから誘ったまでだ」
サン「行きます‼‼‼‼‼‼」///
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アシタカ「……というわけで、1泊2日の温泉旅行にサンを連れていきたいのだが……」
モロ「一人で行け、小僧!!!!!!!!!!!!!」
サン(やっぱりね……)
モロ「若い男女が温泉旅行だと!? 貴様、私のかわいいサンに何する気だ!?」
アシタカ「何もするつもりはありませんよ、お義母さん」
モロ「誰がお義母さんだ!」
アシタカ「青少年にあるまじき行為は極力避けると約束する。それにサンの体臭は狼のそなたにとって堪えがたいはずだ」
モロ「いや、極力じゃなくて絶対しないと約束しろ!」
アシタカ「絶対しない。不可抗力が働かない限り、絶対しない」
モロ「なんだ不可抗力って!?」
アシタカ「だいたい娘を何年も風呂に入らせていないとか、ネグレストもいいとこだ。それでもそなたは母親か!?」
モロ「ぐ……」
アシタカ「心配しなくてもサンは無事にさっぱりして帰ってくる。そう、普通のおなごのように……」
モロ「うーん……」
アシタカ「そして大人の女として……」
モロ「やっぱりお前、何かする気だろ!」
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翌日
アシタカ「なんとか許可が下りてよかったな」パッカパッカ
サン「昨晩しきりに心配された。『何かあったら必ずいいなさい!』って……」ズダダダダ
アシタカ「少し冗談がすぎたようだ。あ、兎の燻製、食べるか?」スッ パッカパッカ
サン「昨日狩りに行ってたのはこれか……」ズダダダダ
アシタカ「旅館は長い洞穴を抜けた先にあるのだが、そこからはヤックと山犬を置いて歩いて行く。動物はお断りだそうだ」パッカパッカ
サン「格式が高いのはちょっと緊張するな……」ズダダダダ
ミスです、すみません。
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トンネルの向こうの世界 露店
サン「おお! なんか見たこともないご馳走だらけじゃないか!」ワクワク
アシタカ「客へのサービスだろう。じゃんじゃん食べなさい」ガツガツ ムシャムシャ
サン「え、でもコレお金払わなくちゃいけないんじゃ……」
アシタカ「いざとなったらこの燻製と等価交換だ」パクパク ウマウマ
サン(……全然等価じゃない……)
今日はこの辺で休みます。
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