ジョナサン(まいったな・・・オナラらしちゃったぞ)(44)

ジョナサン(授業中だってのに最悪だ!)

ジョナサン(・・・・・・)チラッ

教師「エー、波紋というのは・・・」

ディオ「・・・」マジメッ

ジョナサン「ホッ」

ジョナサン(よかった、すかしっ屁だから気づかれてないみたいだ)

ジョナサン(ぼくがしたなんて気づかれたら、ディオのやつ、きっとひどくからかうに決まってる!)

ジョナサン(本当に音が出なくてよかった!)

ジョナサン(さ、ぼくも授業に集中するぞッ!)マジメッ



クンクンッ

ディオ(ン? なんか臭いな・・・)

ディオ(これは・・・・・・)

ディオ(この、チキンを揚げたときのような香ばしい臭い・・・からの吐き気を催すようなすっかい臭いは・・・・・・)

ディオ(屁!?)ズギャァァーーーーンッ

ディオ「・・・」キョロッ

教師「仙道エネルギーが・・・」

ジョナサン「・・・」マジメッ

他の生徒「・・・」マジメッ

ディオ「・・・・・・」

ディオ(な、なに・・・!?)

ディオ(こ・・・この異常な臭いに、誰も気づいていないというのか!?)

ディオ(・・・・・・ぼくの鼻が効きすぎるんだろうか)

ディオ(こいつはくせーーッ! 間違いなく、この場にいる誰かが放屁した臭いだぜ!!!)

ディオ(ウウッ・・・臭すぎるッ!!! 時間がたつにつれて臭いが変化していくぞ)

ディオ(ア! また臭いが変わったッ! なんだこの腐乱臭は・・・ッ!?)

ディオ(いったい何を食ったらこんな七色の屁になるんだ!?)

ディオ(クソッ・・・)

ディオ「・・・・・・」キョロキョロ

ディオ(どいつもこいつも澄ました顔しやがって・・・ッ!)

ディオ(くっせー屁をたれたくせに、よくもそんな顔ができるよなァッ!)

教師「ディオ・ブランドーくん!」

ディオ「!」

教師「授業に集中できないのなら出ていってもらって構いませんよ」

ディオ「す、すみません・・・ッ!」

ジョナサン「・・・・・・」ポケーッ

ディオ(チッ! 臭いの元が気になって教師の目を忘れていたぜ・・・)

ジョナサン(・・・・・・どうしたんだろう、ディオ。トイレかな?)

ディオ(ムシャクシャするなァ!)

ディオ(こうなったら、どこのマヌケが屁をこいたのか探し出してやるぜッ!!)

ディオ(そして犯人を見つけ出したあかつきには・・・・・・)

ディオ(徹底的に追い詰めてやるッ! それも衆人環視の中でな)


ディオ「・・・・・・」ミギッ

クンクン

ディオ「・・・・・・」ヒダリッ

クンクン

ディオ「!」

ディオ(・・・・・・こころなしか、左の席に座るジョジョから濃く臭うような・・・?)

ディオ(こいつか?)チラッ

バチッ

ジョナサン「!」

ジョナサン(ディオと目が合ってしまったぞ!)

ジョナサン(ディオが挙動不審だったから、つい好奇心に負けて観察していたけども)

ジョナサン(ずっと見ていただなんて知られたら怒るかな?)

ジョナサン(・・・・・・まあ、今は授業中だから、さすがにイチャモンをつけられたりはしないだろうけど)

ジョナサン(困ったなァ。とりあえず笑っておこう)


ジョナサン「・・・・・・!」ニコッ

ディオ「・・・・・・!?」


ディオ(笑った!? ・・・なんだこいつ、気色悪い)

ディオ(・・・・・・もしジョジョが屁をしたとすれば、こうやってぼくに見られたらドキリとするはずだ)

ディオ(おそらく『自分が疑われているかもしれない』と、犯人は自意識過剰な状態にあるはずだからな)

ディオ(よって、こうして悠然と笑顔を作れるはずがない)

ディオ(コイツじゃあないのか・・・)チッ

ディオ(だとすると・・・・・・)

ディオ(左前に座るヤツが怪しいな・・・)

ディオ(だが、どうやって確認する・・・?)

ディオ「・・・・・・」

ディオ「・・・・・・なあ、なんか臭くないか?」ヒソッ

真後ろ「え?」

ディオ「魚が腐ったような・・・とにかく、なんとも言い難い臭い、するよなァ?」

真後ろ「そう? あいにく、ぼく今風邪気味で・・・」


ジョナサン「!」


ジョナサン(魚が腐ったような臭い・・・?)


ジョナサン(た、確かに・・・ッ!)ドドド

ジョナサン(確かに変な臭いがするぞッ!)ドドドドドド

ジョナサン(ディオが真後ろの子に言うまで気づかなかったけど、なんなんだ? この臭いは・・・)

ジョナサン(異常なまでにクサイッ!!!)

ジョナサン「ねえディオ」ヒソッ

ディオ「ン?」

ジョナサン「じつはぼくも・・・・・・臭いに気づいてるんだ」ヒソヒソ

ディオ「!」

ディオ「そうだろうそうだろう! やっぱり臭うよなァ?!」ヒソヒソヒソォッ


ディオ(ジョジョめ! 気づいているならそういう素振りくらいみせればいいものを!)

ディオ(・・・・・・まあいい)チラッ


左前「・・・・・・」チラッ

バチッ

左前「!」

ディオ「・・・・・・フン」

左前「・・・・・・」クルッ


ディオ(左前のヤツ、振り返って目が合ったかと思えばすぐに逸らしたぞッ!)

ディオ(思った通りだ!)

ディオ(気になるよなァ? 自分がこいた屁が他人からクサイクサイと言われるのは)

ディオ(まんまと振り向いてコッチを確認したなッ! バカめッ!!)

ディオ(今ので確信したッ!! このクッセー屁をばらまいた犯人はこいつだッ!!)


ディオ(左前のヤツだッ!!!!)ババァーーーンッ


ディオ(さてと)

ディオ(どうやって辱しめてやるかなァ! 今は授業中だし・・・・・・)

ディオ(やはり、授業終了直後に責め立てるのがいいだろうか?)

ディオ(となれば、今はまだ『オナラ』に触れずにいてやるか)


ジョナサン「ねえ、思うんだけど」ヒソヒソ

ディオ「アア? なんだい?」

ジョナサン「これ、シュールストレミングの臭いなんじゃあないかな」

『シュールストレミングとはッ! 産卵期のニシンを塩漬けにして発酵させた食べ物のことであるッ!』

『その臭いは強烈でッ! 【世界一臭い食べ物】として名を馳せているッ!!』


ジョナサン「きっと、お昼前だからって我慢できずに誰かが食べてるに違いないぞ」ヒソヒソ

ディオ「・・・そうかい」

ジョナサン「まったく! 紳士として許しがたい行為だよね!」グッ

ジョナサン「ぼくはこういうことを言うのもなんだが、『我慢できない』人だけはどうも苦手でね」

ジョナサン「欲望を押さえつけられないというのは、ほんと、人としてどうかと思うんだ!」

ジョナサン「そうだ! 見つけたらきっちり言ってやらなくては!!」

ジョナサン「その方がきっと、『彼』のためにもなるだろう!」

ジョナサン「協力してくれるね、ディオ!」ズイッ

ディオ(いきなりなにを言い出すんだこいつは)

ディオ「お、落ち着けよジョジョ。先生に睨まれるだろう」

ジョナサン「あ、ご、ごめんよ」

教師「・・・・・・」ジロリ

ジョナサン「す、すみませェん・・・」

ディオ「君の気持ちはわかったから、もうこれ以上授業中に話しかけるのはやめてくれよ」ヒソヒソ

ジョナサン「ウ、ウン・・・深く反省するよ」

ディオ(まったく、邪魔ばかりするヤツだなァ)

ディオ(こいつのおかげで教師によけい目をつけられてしまった)

ディオ(まったく嫌になるぜ)

ディオ(・・・・・・おや?)


ディオ「・・・・・・」

教師「オホンッ・・・・・・それではその応用について少し触れておきましょう」

ディオ「・・・・・・」

教師「まず、金属は通さないということを考慮し・・・・・・」

ディオ「く・・・」


ディオ「くせええええええええ!!!」ガターーンッ

教師「!?」

周りの生徒「!?」

ディオ(ウオオオオオオッ! 堪えられんほど臭いぞッ!!!!)

ディオ(薄れてきたと思ったのに臭いがより一層濃くなったぜ! 薄れてきたと思ったのにッ!!)

ディオ(クソ! 性懲りもなくまた屁をたれやがったなッ!!)ギロッ

左前の生徒「!?」ビクッ

ディオ(きさま! おれは関係ないね、みたいな顔をするんじゃあない!)

左前の生徒「・・・?」

ディオ(そう! きさまだきさま! おれはきさまがしたことを知っているんだ!)

ディオ(これ以上そのだらしないケツ穴から腐乱臭を撒き散らすようなら・・・ッ!)

ディオ(このディオにも考えがあるぞ・・・・・・)ドドドドドド




ジョナサン(いけない! ディオに力説していたら勢いあまってまたオナラが出てしまったようだ)

ジョナサン(これも反省しないといけないなァ)ポリポリ

ジョナサン(それにしても・・・)

ジョナサン(ディオったらいったいどうしたんだろう)

ジョナサン(突然立ち上がるなんて彼らしくない・・・正気の沙汰じゃあない)

ジョナサン(・・・・・・ハッ!)

ジョナサン(ま、まさか・・・)ドドドドドド


教師「ディオ・ブランドー君!」

ディオ「!」

教師「君はなにをしているかわかっているのかねッ!!」

ディオ「あ・・・」

ディオ(し、しまった! あまりのことに思わず立ち上がっちまったぜ)

ディオ(はやく取り繕わなくては・・・)

ジョナサン「先生!」ガタッ

ディオ「!」

ジョナサン「ディオは今朝から体調が優れないんです! だから今日は少しおかしな行動に出てしまっているんです! ね、ディオ」

ディオ「・・・・・・」

ジョナサン「しかし、先程から授業を妨害していることは事実!」

ジョナサン「罰なら義兄弟であるぼくが受けます! ですから先生、どうか彼をお許しになってください」

ディオ「ジョジョ・・・」

教師「・・・・・・」

教師「・・・仕方ありませんね」

教師「ディオ・ブランドーくん、今日はジョナサン・ジョースターくんの誇り高い精神と友情に免じておとがめ無しとします!」

ディオ「・・・ありがとうございます」

ディオ(チッ! ジョジョに助け船を出されるとはシャクだぜ)

ディオ(しかし、これで難を逃れることはできた)

ディオ(後は大人しく授業終了を待つとしよう)


教師「それから、ジョナサン・ジョースターくんはディオ・ブランドーくんを保健室へ連れていっておやりなさい」

ジョナサン「はい!」

ディオ「!?」

教師「体調が悪い時に、なにも無理して授業を受ける必要はないのです」

教師「一度休んだ方がよろしい」

ディオ「い、いえ先生! 授業を受けることはできますので」

ジョナサン「なにを言っているんだディオ!」

ジョナサン「今がチャンスじゃあないか」コソッ

ディオ「アア?」

ジョナサン「きみ、さっきからどうも様子がおかしいと思ったら・・・」


ジョナサン「・・・・・・便所に行きたいんだろう?」コソソッ

ディオ「・・・・・・・・・・・・・・・は?」


ジョナサン「いやいや、知らんふりしなくてもいいんだ。そういう『我慢』は体に良くないと聞くからね」

ジョナサン「さ、だからはやく便所に」グイグイ

ディオ「ふざけるな!」ダンッ

ディオ「さっきからなんなんだきさまは!!」

ジョナサン「ちょっと、ディオ声が大きいよ」

ディオ「このぼくの邪魔ばかりしやがって! いい加減にしろッ!!」

ジョナサン「ディオ、落ち着いてってば!」

ディオ「ええい! うっとおしい!」

ジョナサン「す、すいません、先生! ハハハ本当に気分が悪いみたいだ」

ジョナサン「さ、とっとと便所へ行って出すもの出してくるんだディオ」コソコソ

ディオ「・・・・・・便所だァ?」


ディオ「そんなに便所に行きたいなら! きみが一人で行ってこいよッ!!」ガッタァーーンッ

ジョナサン「な!」ムカーーッ

ジョナサン「ぼくはきみのためを思って便所をすすめてるだけだぞ!」

ディオ「それがよけいなお世話だと言っているんだ!」

周りの生徒「便所・・・?」「便所がなんだって?」「そういやあさっきからくっせーよなァ」

教師「こ、こら静かにしないか!」

ワイワイガヤガヤ

ディオ「ハッ!」

周りの生徒「やっぱ臭うよなー」「ぼくだけかと思ってたよ」「強烈だよな」

周りの生徒「え? この臭いまさか・・・」「便所がどうとか言ってたしなァ」「・・・まさか、するわけないだろ」


「ディオがオナラを?」


ディオ(ぼくに疑いの目がかけられはじめたッ!!!)

ディオ(クソ!!!! ジョジョに関わったばっかりに!!!!)

ディオ(・・・・・・冷静にならなくてはッ! まだそう決めつけられたわけじゃあない)

ディオ(落ち着けよディオ・ブランドー)


ディオ「・・・・・・ジョジョ」

ジョナサン「なんだい!」

ディオ「大声を出してすまない。きみの言う通り、ぼくのコンディションは最悪だ」

ディオ「さっきから何度も言っているように、ちょいと『頭痛』がひどくてね」

ジョナサン「・・・・・・頭痛?」

周りの生徒「頭痛か、腹痛じゃあないらしい」「なーんだ、便所は関係ないじゃあないか」「しかし臭いなー」

ディオ「先生、授業をかき回してしまって本当にすみません。さ、ジョジョ。ぼくを保健室まで連れていってくれないか」

ジョナサン「あ、ああ・・・?」

ジョナサン(アレ? おかしいなァ、頭痛の話なんて今の今まで出てこなかったというのに)

ジョナサン(・・・・・・)

ジョナサン(ま、いいか)コロッ

ジョナサン「では先生、ディオ・ブランドーくんを保健室へ連れて行きます」

教師「ウ・・・ウム」

ジョナサン「手を貸そうか、ディオ」

ディオ「いいや、そこまではいらないよ」


ディオ(ジョジョォ! きさまが今日ッ! このおれにした仕打ちッ! けっして忘れはせん)

ディオ(数年後を楽しみにしておけよ・・・)ゴゴゴゴゴゴ


ジョナサン(まったく、無理せず最初から従っていればいいのに)

ジョナサン(ディオがそんなに授業を大事にしているとは思ってもみなかったな)

ジョナサン「・・・・・・」

ジョナサン「やっぱり肩を貸すよ、ディオ」

ディオ「・・・結構だ」

ジョナサン「遠慮はいらないさ倒れられちゃあ困るからね」

ディオ「・・・・・・ジョジョ、お節介が過ぎるのはどうかと思うぜ」

ジョナサン「しかし、ぼくは心配して・・・ッ!」プウウ・・・



ブプゥ~~~~~~~~~~~~~~っ!!プヒッ



ジョナサン「あ」

ディオ「!?」


ディオ(な・・・・・・な・・・・・・!?)

ジョナサン(まいったな・・・力んだら今度は音つきで出ちゃったぞ!!)

ディオ(こ・・・こいつだったのか)

ディオ(この一連の・・・)ドドド

ディオ(言葉にできないほどの悪臭を学舎に散布した犯人は・・・)ドドドドドド


ディオ(・・・ジョナサン・ジョースター!!)ババァーーーーーンッ


ジョナサン(まずい! ディオにばれたぞ!!)


ディオ(・・・クソ! このディオを欺くとはいい度胸だなジョジョォ!)

ディオ(しかしまさかきさまが、この周りの目がある中で失態をしてくれるとはなァ)

ディオ(こいつはいい気味だぜ)ニヤリ


ジョナサン(・・・・・・ハッ!)

ジョナサン(まてよ! こんな人前で、しかも二人で一緒に立っている時にしちゃったら・・・)

ジョナサン(周りからはどちらがしたかわからないんじゃあないか!?)

周りの生徒「・・・すっげー音だな」「くさっ」「オエエーーッ!」「しんじらんないよ!」

ジョナサン(・・・・・・しかし! 紳士として罪を擦り付けるなんて行為は恥ずべきことだ!)

ジョナサン(潔く認めよう!!)

ディオ(・・・マヌケェ!)

ディオ(それでは彼の今後の『名誉』のためにからかってやるとしよう)


ディオ「・・・ジョジョ、ずいぶんと」

ジョナサン「待ってくれディオ!!」スッ

ディオ「・・・ン?」

ジョナサン「みんなも聞いてほしい」

ジョナサン「・・・勘違いをしている人も多いだろうけど」

周りの生徒「んん?」「なんだなんだ?」「ジョジョがなんか言い始めたぞ」

ジョナサン「今しがたしたオナラは、ディオのものじゃあない」

ディオ「・・・な!」

ザワッ

ディオ(まさか・・・ッ!)


ジョナサン「なにを隠そう・・・・・・このぼくだ!」ババァーーーーーンッ!


周りの生徒「ジョジョが!?」「やっぱりジョジョかァ~!」

ディオ(ま・・・)ドドド

ディオ(まずい!)ドドドドドド

ディオ(ぼくがからかう前に真っ先にこいつに言われてしまっては)

ディオ(逆にこう、開き直られてしまっては・・・)


周りの生徒「・・・え、でも」「どう考えても、なあ」「だよなァ」「ジョジョのあの堂々とした態度を見ろよ」

ジョナサン「・・・」キラキラ

教師「おお、ジョナサン・ジョースター・・・」

周りの生徒「庇ってるとしか思えねえよな」


ディオ(このマヌケェエエエエエェッ!!!!)ブチブチプッツーーンッ!!!

ディオ(やつらのぼくに対する疑惑は今ッ! 確信にかわった!!!)

ディオ(余計なことを! 余計なことをオオオオオオオオッ!!!)ギロッ

ジョナサン「!」

ジョナサン(心配ないよ、ディオ! きみの名誉は守られた!)ニコリッ

ディオ(このクソカスがアアアアアアアアッ!!!!)プッツーーーーンッ


周りの生徒「ディオがオナラ・・・」「プププ」「しかもジョジョに庇われてんのかよ」「あのジョジョに、なぁ」


「だっさ」


ディオ「今ッ! このディオに対して暴言を吐いたのはどこのどいつだーーーッ!!」ガッターーーンッ

周りの生徒「う、うわ! 机を蹴るなよディオ!」

ジョナサン「ディオ!? やめるんだ!」

教師「なにをやっているんですディオ・ブランドーくん!?」

ディオ「くそ! 皆殺してやる! ジョジョォ! きさまの責任だッ!!」

ジョナサン「ええ!? わけがわからないよ!」

『ディオが人前でものすごい臭いのオナラをしたという噂はッ! その日のうちにすごい早さで学校じゅうに広まったッ!!』

『しかしッ! ディオは持ち前の頭脳を駆使してッ! その不名誉な噂を一週間のうちにたち消えさせたのだったッ!』

『よってッ! このようなことを正確に覚えている生徒はッ! おそらく彼の他にはいないだろうッ!』

『ディオの威厳はッ! なんとか守られたのだったッ!!!』



ムクリ

DIO「・・・・・・」

DIO(嫌な夢をみたな、思い出したくもないことだ)

DIO(・・・過去を夢に見るとは、このDIOらしくもない)

DIO(・・・・・・)


アイス『・・・DIO様』

アイス『お目覚めでしょうか、DIO様』

DIO「・・・・・・ヴァニラ・アイスか」

アイス『はい』

DIO「入れ」

ギィーッ

アイス「失礼します」

DIO「用件はなんだ」

アイス「既にご存じのこととは思われますが、エンヤ様がジョースターたちの元へ向かわれました」

DIO「フム・・・」

DIO「して、その結果は」

アイス「いえ、まだわからないようです」

アイス「しかしながら、次の追っ手も既に向かっております」

DIO「・・・スティーリー・ダン、か」

アイス「はい」

DIO「・・・・・・」

DIO「報告はそれだけかな?」

アイス「はっ、今のところは」

DIO「わかった、下がれ」

DIO(・・・ジョースターたちが着々と近づいてくるのがわかる)

DIO(いいだろう)

DIO(ジョナサン・ジョースターの体を馴染ませるのに、まだ血は足りていないが・・・)

DIO(歓迎してやるとしよう・・・・・・)

DIO(先程の夢・・・・・・あれは『啓示』だ)

DIO(ジョナサン・ジョースターに邪魔されてばかりだった『人生』を思い起こさせるにはちょうど良い夢だった)

DIO(神を信じているわけじゃあないが、はっきりとわかる)

DIO(やはり、ヤツとの繋がりはこのDIOの手で断ち切るべきなのだとッ!!)

ゴゴゴゴゴゴ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アイス「それでは、お休みのところ失礼いたしました」

DIO「かまわん、また報告を期待しているぞ」

アイス「はっ」

DIO「・・・・・・」

DIO「いや、待てアイスよ」

アイス「はい」ピタッ

DIO「やはり女を数人連れてきてくれ」

アイス「・・・かしこまりました」

DIO「ああ・・・」





DIO「よろしく頼むぞ」プゥ~~~~~~~~~ッ!

~~~~~~ウウウウウウッ!






プビッ!


DIO「・・・・・・」

アイス「・・・・・・」

DIO「・・・・・・」

アイス「・・・・・・」

DIO「・・・・・・」

アイス「・・・・・・・・・」

アイス「・・・は」

アイス「腹の調子を整える薬もお持ちいたします」

DIO「・・・・・・」

アイス「し、失礼しました」

シュンッ ガオンッ ボッコォーーーーッ!





DIO「・・・・・・」

DIO「・・・・・・・・・・・・・・・」

DIO「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


DIO「・・・くっさ」


『しかしッ! なんだか懐かしい気分を味わったDIOなのだった!!』


ジョナサン(まいったな・・・オナラをしちゃったぞ)【完】

まいったな・・・スレタイミスってるぞ
スレタイ訂正→ジョナサン(まいったな・・・オナラをしちゃったぞ)

途中保守サンクス

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