モバP「波うち際」 (13)

ザザァ........ン



P「誕生日おめでとう、渚」

渚「ありがとうッ!へへ、嬉しいな!」

P「それはよかった」

渚「それにしても海に来るの久しぶりだなァ」

P「俺も最近は全くきてなかったな」

渚「夜の海もいいね」

P「ああ。あんまり水に近づくなよ」

渚「わかってるって」





ザザァ........ン

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渚「......」

P「......」




渚「ねェ、今なに考えてる?」


P「ん?ああ、渚と出会ってから今までのことを思い出してたんだよ」


渚「そっか...いろいろあったなァ」


P「大変だったがここまでこれたな」



渚「最初スカウトされたときはなんの冗談かと思ったよ。私がトップアイドルなんて」

P「ははは、俺は一度も冗談で言ったことはなかったぞ」

渚「そうだね、何度も言われてるうちに信じるようになってた。心の中にシュート決められた気分だったよ」


P「いまや渚も有名アイドルだもんな。俺の目は間違ってなかった」

渚「でもまだデビューしたてのときは大変だったなァ」

P「仕事もなかなか入らなかったからな...」


渚「それでもプロデューサーとなら頑張れる、って思ってたよ」

P「それは嬉しいな」


渚「でも私まだまだ輝いてないと思うんだ」

P「...そうか。それなら、もっと輝くように頑張ろう」


渚「うん!...私、アイドル好きだよッ!バスケと同じくらい!...プロデューサーも」

P「...そうか、アイドルが好きか、それは良かった」



渚「...頑張ったのに」

P「......」

P「渚もだいぶ俺を頼ってくれるようになったよな。最初の頃は一人でいろいろしようとしてたけど」


渚「自分はキャプテンなんだから頑張らなくちゃ、みたいに思っててサ」

P「ああ、だから最近は頼られて嬉しいよ。なんというか、プライドみたいなものを越えてきた感じだ」


渚「へへ...」

渚「いまさらなんだけど、私の歌どう?」

P「ああ、良いよ。聴いてて気持ちいい...そうだな、この夜風みたいな」


渚「そっか、ありがとう!もっと気持ちの良い...風のような歌を歌えるように頑張るよッ!」

P「おう、俺もサポートするよ」




渚「そうだ!プロデューサー、走ろッか!」


P「レッスンで疲れてないか?」


渚「大丈夫大丈夫!ほら、いくよッ!!」


ザザァ........ン



      ザッザッザッザッザッザッザッ




   
                       ザッザッザッザッザッザッザッ



ザザァ........ン

渚「ふぅ...結構走ったかな?」



P「ちょっと座ろう、渚」


渚「うん」

ザザァ........ン


渚「ねえ、プロデューサーの夢ってなに?」


P「ん?そりゃ、渚をトップアイドルにすることだよ。渚はなんだ?」


渚「決まってるよ!トップアイドルになることッ!!」


P「そうか、じゃあ頑張ろうな」

渚「二人とも夢が同じだね!」


ザザァ........ン

ザザァ........ン



P「気持ちいいな...」

渚「そうだね...へっくしょん!」

P「おっと、そろそろ帰ろうか」

渚「うん!今日はありがとね、プロデューサー」

P「ははは、今年一年が渚にとって良いものになるといいな。もう一度、渚、誕生日おめでとう」

渚「ありがとうッ!プロデューサーと一緒なら最高の一年になるよ!!私たちはベストコンビだからねッ!」


ザザァ........ン

               ザザァ........ン

渚は二人の夢を混ぜ合わせる



          揺れながら輝いて

短いけど終わり

渚誕生日おめでとう

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