咲「幻想水滸伝?」 (695)
【注意】
咲-Saki- とKONAMI様のゲーム「幻想水滸伝?」のクロスのようなパロのようなよく分からない自己満足100%全開SSです
幻想水滸伝のキャラは残念ながら出ません。咲-Saki-キャラに全て無理やり当てはめていますので「このキャラは当てはまってないだろ」と思うかもしれませんすみません
幻水キャラは出ませんが場所やセリフのなどは幻水と咲-Saki-からそれぞれ部分的にもじったりそのままお借りしたりしています。
幻水でやる必要なくね?と思った方はそっ閉じ推奨します
幻水名物である「仲間集め」「戦争」「一騎打ち」にはあまり期待しないで下さい
技量がないので状況説明の為に地の文が入ってしまうかもしれません
ストーリーに直接関係のないシーンはある程度省きます
1は麻雀始めて一年にも満たない初心者なので闘牌描写はありません。気持ち麻雀要素あり。
暇潰しに読んでやろうという方向け
最後に成香ちゃんは天使
長々注意を並べましたが以上がOKな方だけ読んで、どうぞ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396712359
?王宮 控えの間?
咲「うぅ…」ソワソワ
照「咲、緊張してるの?」
咲「お姉ちゃん…だって…」ソワソワ
照「安心して。謁見はすぐに終わるよ」
照「咲はいつも通りにしてればいい。皇帝陛下は厳しい方だけど恐れる必要はないよ」
咲「うん…」
待女「照様、咲様、謁見の準備が整いました。こちらへどうぞ」
?謁見の間?
待女「帝国軍大将軍・宮永照様。その妹様、宮永咲様」
待女「皇帝陛下との謁見のため、ご入室いたします」
健夜「よく来てくれたね照。変わりはないかな?」
照「陛下と共に戦ったあの継承戦争と同じく」
健夜「頼もしい言葉だね。そう思わない郁乃ちゃん?」
郁乃「そうやねすこやん。さすが大将軍のお言葉?」
健夜「もうっ!その呼び方はここではやめてよ」
郁乃「ごめんごめん?」ケラケラ
健夜「ゴホン…さて照。」
照「はい」
健夜「あなたも北方での不穏な動きに気付いているでしょ。どう、北方の守りに出向いてもらえないかな?」
大臣「北の関西同盟との争いは一筋縄ではいかないでしょうが、照将軍ならば安心です。」
健夜「このわが愛剣アラサーは幾度となく私を守った幸運を呼ぶ剣。あなたに与える。持って行くといいよ」
郁乃「アラフォーとちごたっけ?」
健夜「アラサーだよっ!」
健夜「何言わせるの!!」
照「…ありがとうございます。この照、必ずや陛下のご期待に答えて見せます」
健夜「頼んだよ。必ず無事で」
咲「」オドオド
健夜「そちらが照の妹の咲だね」
健夜「なるほど…いい面構えだね。照が北の守りについている間、この帝国に力を貸してもらえないかな?」
咲「はっ…はい!!」
健夜「いい返事だね。照に似て立派なものだよ」
照「もったいないお言葉、ありがとうございます」
大臣「近衛隊隊長の久保殿が咲殿の上官となります」
郁乃「」フララー
咲「?」ドキッ
郁乃「ふふ…すこ…皇帝と違ぅてやっぱり若いなぁ。頑張ってや?」
健夜「一言余計だよ!」
照「それではこれで失礼いたします」
健夜「頼んだよ。咲、照以上の働きを期待しているからね」
咲「はい!」
照「帰ろうか咲」
?階下?
照「久保の部屋はここだよ。明日からお前の上官になるからあいさつしておきな。大丈夫。ここで待ってるから」
咲「うん」
?久保の部屋?
久保「お前が照の妹か。名前は?…咲かァ!!」
咲「よ、よろしく、お願いします」ペッコリン
久保「大将軍の妹だろうがここでは特別扱いしないからなァ!わかったかァ!わかったら、さっさと帰れ!仕事は明日からだ!明日の朝一番に、ここに来るんだぞァ!!」
咲「はい(うるさいな…)」
照「終わったの?なんか大声が聞こえてきたけど…」
咲「大丈夫だよお姉ちゃん」
照「しかしあんな小物がお前の上官とは…」
照「さてそろそろ帰ろうか。和が心配してる」
?キヨスミンスター 宮永邸?
咲「ただい 和「咲さーーーーん!!」ムギュッ
咲「」
和「お、お、おかえりなさい、咲さん! ど、ど、どうでした、うまくいきました? 皇帝陛下のまえで失敗しませんでした?私はもーーーーーーう心配で、心配で……でも、大丈夫だったみたいですね。さすが私の咲さん」
照「そんなに心配しないで和」
和「あ…!ああ…照様。いたんですか」
照「いたんですかって…和は咲のこととなると夢中なんだから」シュン
和「す、すみません照様。 そうそう咲さん、衣さんがお祝いに来てますよ…って咲さん?」
咲「」チーン
和「咲さーーーーん!?」
照「咲が和のおもちでー!」
和「ハッ!息をしていません!いま人工呼吸しますから」
照「やらせねーよ」ギュルギュル
咲「ふう…また死ぬかと思ったよ」
和「すみません咲さん…」
咲「もう慣れっこだから大丈夫だよ」ハハ…
和「ハッ!台所のアイスティーに氷をいれっぱなしでした。薄くなってしまうので見てきます」タタタ
照「変わらないなぁ昔から」
咲「そうだね。でもそれが和ちゃんのいいところだよ」
照「(何回も窒息死しかけてるのに)」
照「私は夕食まで少し出掛けてくるね」
咲「うん。迷子にならないでね」
ーーー台所
和「すみません咲さん、いま手が離せないんですよ。ここで薬を…いえ、美味しいアイスティーの作る秘訣ですから」
咲→「くすぐる」
和「あっああん!駄目ですよこんなところで!いやぁそんなところに手を入れないで下さい////」ハァハァ
咲「(ちょっと脇腹をつついただけなんだけど…)」
咲→「ジャマをしない」
和「もうすぐ支度が出来ますからね。お部屋でお休みになってて下さい。」
和「それとも添い寝 咲「部屋に行ってるね」
咲「…と、その前に皆に会っておこう」
─優希の部屋
優希「ZZZZZZタコスうまー…」
咲「そっとしておいてあげよう」
優希「うーーーん ムニャムニャおーーいのどちゃーん晩飯のタコスはまだかぁーーん?おりょ咲ちゃん!おかえりだじぇ!」
咲「ただいま優希ちゃん」
優希「謁見はうまくいったのか?」
咲「まぁなんとかね」エヘヘ
優希「皇帝陛下ならさぞゴージャスなタコスを食べてただろ!さて晩ごはんまでもう一眠りするじぇ!また後でな咲ちゃん」
咲「うん、また後でね
ーーーまこの部屋
まこ「おうお帰り。どうじゃったかいの謁見は」
咲「緊張したけど失礼はしなかったと思うよ」
まこ「そうかい。疲れとるじゃろ?衣も来とるけぇとりあえず部屋に戻って休みんしゃい」
咲「はい」
咲「(この家で唯一まともな人だなぁ)」
ーーー二階 咲の部屋
衣「さきーーー!」ギュッ
咲「衣ちゃ…さん!」ギュッ
咲「(苦しくない!)」
咲「…で……だったよ」
衣「ふんふむ。健夜皇帝は長野帝国はじまって以来の稀有な実力者と聞く。」
衣「…なぁ咲」
咲「?」
衣「頼みがあるんだ・・一生のお願い衣も近衛隊の仲間に入れてもらえないか?みなし子だった衣を拾ってくれた照に恩返しがしたいのだ」
咲「もちろんOKだよ!私も衣ちゃんと一緒に行きたいな」
衣「ホントか!?うわぁい!さすがは衣の莫逆の友だ!」パアァ
衣「……なぁ咲、衣は咲に話しておきたいことが 和「みなさん食事とアイスティーの用意が出来ましたよーーー」
ーーー食堂
照「グラスは満たされたようだね」
照「みんな聞いてほしい」
照「明日の朝には私は北方へ向けて旅立たなければならない。私がいない間は、咲がこの家をあずかることになる」
照「みんなは咲を助けてやってほしい」
照「和」
和「はい」
照「和には私達が幼い頃から咲の付き人をしてもらっている。両親亡き後も私も咲も和のおかげで毎日寂しい思いをせず過ごせた。感謝するよ」
和「いえ、これが私の仕事ですし…咲さんのお世話ができるのは、私にとっても喜びですから…//」ポッ
照「(なぜ頬を染めるのか まぁいい)」
照「まこと優希も今まで私の部下として仕えてくれたけれど、これからは咲を助けてあげてくれないかな?」
まこ「もちろんわかっとるけぇの」
優希「まかせとけい!このタコスに誓って咲ちゃんは私達が守るじょ!」
照「」フフッ
照「衣もいつまでも咲の仲良しでいてあげてね」
衣「愚問だな照よ。衣は咲が嫌だと言ってもそうするつもりだ。なあ、咲」
照「これぐらいにしないとアイスティーが温くなっちゃうね。
さぁみんなグラスを持って」
照「わが妹、咲と帝国に祝福あれ」
ワイワイ
チョーオイシイヨー
タコスオカワリダジェー
エエッモウ!?
ワリャータベスギジャ
アハハハハ…
??深夜 咲の部屋??
照「しばらく咲ちゃんの顔も見られなくなる」シュン
和「起こしましょうか?」
照「いや、いい。眠らせておいてあげて。再び会えぬ別れでもなし」キリッ
和「(そう言いながら目に涙が溜まりに溜まってますよ)」クス
照「和 咲のこと お願いね」グシュグシュ…
和「はい。照様」
和「(普段はクールなお姉さんですがなかなか重度のシスコンですね)」
咲「zzz 」
チュンチュン
咲「う、う?ん…」
和「あら、起こしてしまいましたかね。おはようございます咲さん」
咲「お、おはよう。なんで私の部屋に…」
和「咲さんが寝ている間に照様は旅立たれましたよ。もう咲さんがお寝坊だから」クスクス
咲「スルー!?」ガビーン
和「さぁ!咲さんも今日から帝国軍の一員ですよ。久保様の所に向かいましょう」
以下投下するのは謁見後、宮永邸に帰った際に少し出掛けた照の話です。
ーーー大星淡邸
淡「そっか…行っちゃうんだね」シュン
照「うん、これも帝国を守る為だから」
照「淡も頑張るんだよ」
淡「将軍100年目の私がいるから帝国は大丈夫だよっ…!」
照「期待してるよ。私も必ず無事で帰るから」
照「だから泣かないで淡」ギュッ
淡「クスン…テルー…」ギュー
「あわいのにっき」
『テルが北方に出向くと聞いた。
武人なら仕方ないって分かってるけどわたしの心はいたむ。
どうか無事でかえってきてね』
ーーー王宮 家畜小屋前
豊音「?♪」
竜「ファー…ブルスコ…ファー」
咲「(大きな人だなぁ)」
優希「すごいじぇードラゴンだ!」
まこ「間近で見るのは初めてじゃあ」
和「竜…少し怖いですね」
衣「なかなか立派な体躯をしているな!」
豊音「!?わぁーちっちゃくてちょーかわいいよー」
衣「!?衣は小さくなどない!お姉さんなんだぞ!衣はこう見えて300ね 豊音「だっこさせてよー」キャッキャ
衣「はっ離せーー!」
キンパツヨウジョダヨー
ヨウジョジャナイー!!
和「遅刻しちゃいますよー」
咲も幻想も好きだし期待
(なんかエタったのがあったよな)
>>25そうなの?見たかったなぁ…
豊音「またねー」フリフリ
衣「もう会わぬ!!」プンプン
咲「あはは」
???王宮内 久保の部屋
久保「遅かったなコラァ!いつまでも帝国将軍の妹では困るぞ!」
久保「今日からお前らの初仕事だ心して聞け!」
久保「このキヨスミンスターの北東に巫女の島がある!そこに祈祷師の神代小蒔様が住んでいる!」
久保「お前たちはそこへ行って星見の結果をもらってこい!!」
咲「はい(朝から大声はキツイなぁ…)」
久保「巫女の島へは船は出ていない。竜玄騎士団から竜騎士を呼んであるから乗せていってもらえァ!」
ーーー家畜小屋前
豊音「うわーまた会えたねぇうれしいよー」ピョンピョン
衣「竜騎士とはお前の事だったのか!」ガビーン
咲「あの、巫女の島まで乗せていってもらえませんか?」
豊音「いいよーそのために来たんだしね。さーこのカゴに入ってどうぞ!」
まこ「狭いのぉ…」
優希「のどちゃんのオッパイが場所とってるんだじぇ」
和「そんなに大きくありません!」ムギュムギュ
咲「(顔に当たってるよぉ…)」ポワポワ
豊音「みんな乗ったね。」
豊音「じゃあ行っくよーー!!」
竜「モルスァッ!!」
ビューーーーーーン
チョッ…マッ
ワアアアアア
ハヤイジェーー
キャアアアア ムギューー
ムッムネガカオニ…クルシ…
???巫女の島
豊音「ついたよーちょーはやかったでしょー」ニコニコ
和「咲さんしっかりして下さい!」
咲「」チーン
優希「またオッパイ爆撃に咲ちゃんがやられてるじぇ」
衣「予期せぬ奇禍だったな咲」
まこ「ほれ咲しっかりしんさい」ペチペチ
咲「うーん…」
豊音「ここで待ってるからねーノシ」ブンブン
咲「帰りもあれに乗らないといけないんだよね…」
和「怖くないように私がしっかり抱き締めておいてあげますよ」
まこ「(そもそもそれが原因じゃろ)」
ーーー森の中
優希「おろ?誰かいるじょ」
初美「おやおやー珍しいですねーお客さんですか」
衣「破廉恥な格好をしおって。何者だ」
初美「おやおや。じゃあ挨拶代わりにちょこっと遊んでもらいましょうかー」
初美「わが『真なる四喜和の紋章』よ…」パアアア
ズズズーーン
東、南、西、北の牌を纏った怪物が現れた!
四喜和の怪物「スーシー…ホァーー!!」
咲「ひぇええええ」ガタガタ
和「下がってて下さい咲さん衣さん!」
和「優希!まこさん!」
優希・まこ「おうよ!」
優希「先制攻撃なら私の右に出るものはないじぇ!!」
優希「『東風』の紋章!」
優希「高火力で先制!」
ボーーン!!
18000!(お や っ ぱ ね!!)
まこ「そして!」
まこ「キングクリムゾン!!」
期待してる
戦闘終了
初美「やりますねー。役満攻撃もものともしない実力ですねー」
和「さすが速攻が得意なお二人ですね。『のどっち』への変化は少し時間がかかるので」
まこ「どういうつもりじゃいわりゃあ!」
優希「そうだじぇ!いきなり仕掛けてくるなんて!」
初美「帝国近衛隊の方々の実力をちょーっとばかし見せてもらっただけですよー。確かに本物みたいですねー」
初美「姫様の元に案内しますよー」
>>34ありがとう。
ーーー巫女の塔
咲「や…やっと着いた…」ゼェゼェ
優希「疲れたじぇ…タコスが切れると人の姿を保てないというのに…」ハァハ
和「高い塔でしたね…」ゼェゼェ
まこ「衣にゃちとキツかったみたいじゃのぉ」ゼェゼェ
衣「」グッタリ
小蒔「あらあら…お待ちしておりましたよ」
小蒔「遠いところご足労でしたね」ニコリ
小蒔「私が祈祷師の神代小蒔です」ボイーン
初美「私はその弟子の薄墨初美ですよー」ペターン
優希「師弟といえどオッパイまでは大きくならないみたいだな」
咲「だね…」
小蒔「今年の使者はずいぶんお若いのですね」
咲「(なんだろう…この人の雰囲気)」ドキ
初美「一人を除いてみんなペッタンコですが実力は私が証明しますよー」
和「?」ボイーン
優希「貴様には言われたくないじぇ!」
小蒔「そうですね。お若くても全ての方に敬意を持たなければなりませんでした。星見の結果はこちらに用意してあります。奥へどうぞ」
和「咲さん どうぞ」
咲「う、うん」
中の人的な意味でルックが京太郎、レックナートは霞さんかと思ってた
貫禄のいくのん ウェンディで草
ーーー奥の間 『星見の部屋』
小蒔「さぁこちらへ…」
咲「はい」
小蒔「……………!」
咲「?」
小蒔「……あなた…お名前は?」
咲「み、宮永咲です…」
小蒔「…そう、咲…優しい名前ですね」ニコリ
小蒔「森林限界にも花を咲かせることがある…そういう…尊い名前です」
咲「ありがとうございます」アセッ
小蒔「私は星見の巫女。星の流れをみてそこに未来を読み取るのが仕事」
小蒔「時には目には見えない神でさえ、この身に宿すこともあります」
咲「はぁ…」
小蒔「しかし、未来とは定められたものではありません。私にわかるのはその大きな流れだけ」
咲「?」
小蒔「咲…あなたは世界の大きな流れの中で、厳しい宿命を背負わされています。それは、つらい選択であったり、癒されることのない悲しみかもしれません」
小蒔「そして、その結末は私にも知ることはできません。ただ、ひとつだけ…」
咲「…」
小蒔「あなたの運命は常にあなたの手中にあります。忘れないでください。あなたが正しいと思える事を、選びとるのです。わかりましたね」
咲「…はい」?
小蒔「今は分からなくてもかまいません。星見の結果を渡します」スッ
咲「どうも」
小蒔「これで私の仕事は終わりです。しかしあなたとは再び巡り会うことになるでしょう。これは星見ではなく私の願いですけどね」ニコッ
咲「はぁ(なんだろう)」
咲「(胸騒ぎが止まない)」
小蒔「自分の選択を信じるのです。今は…それ以上言えません」
咲「…」トテテ
和「!咲さん終わりましたか」
衣「大義であった咲」
優希「帰ろうじぇー!タコスを補給せねば」
まこ「そうじゃの」
咲「…」
和「…?」
ーーーキヨスミンスター
豊音「また会おうねーノシ」フリフリ
竜「ナデナデシテー…」
和「さぁ星見の結果を久保様に届けましょう」
咲「うん」
ーーーキヨスミンスター
豊音「また会おうねーノシ」フリフリ
竜「ナデナデシテー…」
和「さぁ星見の結果を久保様に届けましょう」
咲「うん」
ーーー王宮内 久保の部屋
華菜「遅かったな!久保コーチに怒られるし!」
『星見の結果を渡した』
久保「ふん…どうやら全くの役立たずというわけじゃないみたいだな」
久保「よし。すぐに次の仕事に取りかかってもらうぞ! どうしたァ!もっと嬉しそうな顔しやがれ!!」
華菜「そうだし!」
まこ「」イラァ
華菜「(新人が入ったから華菜ちゃんがコーチに怒られることも減るし!)」ニシシ
久保「いいか、ここから東にロックランドという町がある」
華菜「東のロックランドだし!」
久保「この町がどうしたことか今年は税金を納めに来ない」
華菜「こないんだし!」
久保「そこで、お前らがロックランドに出向き」
華菜「出向くし!」
久保「税金を納める日が」
華菜「納める日だし!」
久保「池田ァァア!!さっきからうるせーぞ!!」
華菜「そうだぞ!お前らうるさいし!!」
久保「お前の事だ池田ァァア!!」
華菜「えぇ!?華菜ちゃんのことですか?」
久保「…まぁいい。そこの軍政官である江崎仁美という女に税金のことを聞いてこい」
久保「それから今回は池田がお目付け役としてついていく」
華菜「近衛隊では華菜ちゃんが先輩なんだからな。あたしに逆らうことは帝国に逆らうと思うし!」
まこ「ウザいのぉ」イラァ
久保「じゃあさっさと迎えァ!!」
とりあえずここまでです。
最初は幻水?で書いてたんだけど、?やるならまずは?からだなと思って?を元ネタに書き直しました。
読んでくれてる人ちょー感謝だよー
乙
続き楽しみにしてる
幻水2で書いてたけど、まず1だろうな。です。
記号がおかしくなる…
乙
ここまででももー泣けちゃうんだよなー
2も3もそれ以降も無理矢理配役使い回したり当て変えたりしてやってもいいんやで(ニッコリ
あと記号使うならiの大文字Iとvの大文字組み合わせたりするといいかも 幻想IIとか
乙
俺も2ベースで書こうと思ったことあったわ
しず盾憧刃って感じで
和と衣に死亡フラグが・・・
>>52
ありがとう。なるべく完結させたい熱い気持ちと、まだストーリーの半分もいけてない絶望との間に挟まれてるよ…(白目)
>>55
2以降やるならすでに使ったキャラはどうしよう…って悩んでたけど、使い回しや当て変えが許されるならやってみたいな。
>>56
ありがとう!次から必要になった時にやってみるから出来てるか見ててね
>>57
ぜひ書いて下さいお願いします
>>58
幻水やったことある人ならキャラが出た時点で結末分かるよね…
???ロックランド
ネリー「ねぇねぇコイン勝負しようよ!」
華菜「遊んでる場合じゃないし!」
咲「ま、また後でね」
ネリー「ネリーはお金がいるんだよ!また声かけてね!」
和「たくましい子供もいるものですね」
まこ「戦争孤児も少なくないからのぉ…」
衣「…」
優希「この町にはタコスは置いてないみたいだじぇ」
ーーー江崎仁美の屋敷
使用人「こらこら何だお前らは。ここは江崎様のお屋敷だぞ。勝手に上がり込むな」
華菜「お前こそなんだ!帝国近衛隊隊長久保コーチの副官池田華菜が来たって江崎に伝えるし!」
使用人「はっ、はい、少々お待ちを…」
仁美「なんね?また町の奴らが抗議に来たと?追い返せ追い返せ」チューチュー
使用人「は…それが近衛隊だとか…」
仁美「近衛隊やて…?それをはよ言わんね」
仁美「これはこれは帝国近衛隊ん皆しゃん。こげな田舎までちゃうきんしゃったっちね。立ち話もなんやからこいばどげんぞ」チューチュー
???応接間
華菜「ふん!なかなかいい暮らしをしてるみたいだな」
仁美「いえいえしょげなこつなかとよ」チューチュー
華菜「まぁいいし。それよりなぜここに来たか分かってるんだろうな?」
仁美「もちろん。税金んこつやろ?」
仁美「実はこん近くん清澄山に山賊の住み着きましてな。辺りん村ば荒らし回っちちかっぱ税金の取れんっち困っちったんたい」
仁美「なんもかんも山賊が悪い」
仁美「ばってんもう安心たいな」
華菜「安心?」
仁美「近衛隊ん皆様なら山賊なんぞひっちひねりやけん。これで税金も納めるこつの出来ますな」チューチュー
仁美「まさか田舎の山賊ごとき尻込みするわけなかと?」
華菜「も、ももももちろんだし!華菜ちゃんにまかせるし!!」
ただよう部長の香り
応援してます!
頑張ってください!
博多弁に変換できるすばらなサイト見付けた!
九州組のキャラのセリフ全部変換やり直しするので少し更新遅くなります。
あと、あまりに変換後が分かりにくい文は博多弁にあえて換えていません。ご了承下さい。
九州の人いたらすみません
まこ「なに言うとんじゃ!わしらの任務は…」
優希「そうだじぇ!腕がなるな!」タコスウマー
衣「ふむ…刺激がある任務もそう悪くあるまい。なぁ咲」
咲「え、一度戻った方がいいんじゃないかな…?」
和「そうです!私達の任務は山賊退治ではありません」
華菜「リーダーは華菜ちゃんだし!あたしが行くと言ったら行く!この腰抜けどもめ!」
和「そうは言っても場所わかってるんですか?」シラー
華菜「い、いま聞くところだったし!」
ーーー清澄山 洞窟内
まこ「探索はキンクリじゃ」
和「もうだいぶ奥まで来ましたね…」ブルッ
優希「のどちゃん怖いのか?パイが震えてるじぇー」
和「震えてません!」
衣「…む…」
咲「どうしたの衣ちゃん?」
衣「いや…何か聞こえないか?」
まこ「何かって?」
グオオオオ…
華菜「ひぃ!?何かいるし!」
優希「なんだ!?」
グオオ……
咲「あれは…!!」
>>63
ありがとう。部長も一応出ます
それは蟻のようなものだった。
蟻のようなものというのは姿形がそれに酷似している、というだけで大きさは通常の蟻とはほど遠いものだった。
その大きさは以前出会った竜騎士の姉帯豊音をも遥かにしのぐもので全長は五メートルは越えると思われる。
そんな異形の怪物の視線は真っ直ぐにそして純粋な敵として不気味なほど静かに咲達に向けられていた。
クイーンアント「ギギギギギ」ギチギチ
華菜「ば、ば、ば、化け物ーーーー!!!」サササッ
優希「池田ァ!お前も戦え!」
まこ「ほっとけ!それよりコイツじゃ!」
和「咲さん!私の後ろに!」
咲「なんなのあれ…」ガタガタ
衣「…」
まこ「戦うぞ!」
優希「タコスぢからフル回転だじぇー!」
和「『のどっち』チェンジ!」
戦闘シーンキンクリ
優希「はぁ…はぁ…タコスが切れてきたじぇー…」グッタリ
まこ「何なんじゃコイツは…」ゼェゼェ
和「傷ひとつ付かないなんて…」ハァハァ
咲「そんな…」
クイーンアント「」ギュチギュチ
華菜「何やってるし!お前ら華菜ちゃんを守れ!」
和「咲さん逃げましょう。私が守ります」
まこ「逃げきれるかどうか…」
咲「(どうしよう…怖い…)」ガタガタ…
咲「(お姉ちゃん…助けて…)」
サキ…
咲「え?」
衣「咲。みんな聞いてくれ」
衣「衣に妙案がある」
衣「皆、下がっていてくれ」
咲「!?衣ちゃん!駄目だよ危ないよ!!」
衣「気遣い感謝するよ咲。だが大丈夫だ。衣に任せておけ」スッ
パアアアアアア!!
衣「」ゴゴゴゴゴ
咲「!?」
まこ「なんじゃぁ?!」
ズオオオオオ!!
和「蟻が…」
優希「なんかに掬われて消えていくじぇ!」
華菜「あれは…」
シュウウウウウ………
咲「消えた…跡形もなく…」
衣「…ふぅ」
和「こ、衣さん今のは…?」
衣「済まないノノカ。今は説明するのが憚られる」
衣「咲。家に戻ったら話さねばならぬことがある。それまでは静観しておいてくれまいか?」
咲「わかったよ」
衣「さぁ山賊どもを一網打尽にしてキヨスミンスターに戻ろう!」
優希「助かったじぇ!」
華菜「今のは…コーチの言っていた…」
ーーー山頂
塞「おや、お客さん?こんな所まで何の用かな?」
華菜「聞くし山賊め。国内無敗の皇帝・小鍛治健夜さまの天兵、うるわしの帝国近衛隊副官池田華菜ちゃんがお前らを成敗にきた。税金泥棒め、降参しろ!」
塞「聞いたシロ?税金泥棒だってさ。勘違いしてるんじゃない?」
白望「ダルい…どうでもいい」
塞「こんな時までそれ!?…税金泥棒の帝国軍め。ケガしない内に帰るがいいよ」
白望「塞。抵抗しないでおこう」
塞「ええ!なんでよ!?ここは戦うところでしょーに!」
白望「ここまで来られたってことは私達の仲間を倒してきたってことでしょ」
白望「こっちは二人で向こうは六人。不利なのはどうみても私達。戦った所でダルくなるだけ…それに」
白望「…塞にケガされると…もっとダルいから」
塞「ハァ…ったくもう…アンタは言い出したら聞かないもんね…分かったわよ」
塞「…どうせそろそろ帝国軍の奴らに嗅ぎ付けられたら限界かと思ったしね」
優希「なんかあっけなかったじょ」
まこ「まぁこっちも戦った後じゃしな。正直ありがたいの」
華菜「この華菜ちゃんに怖じ気づいたな!さぁこいつらを縛って連れていくし!」
和「(それはないと思います)」
白望「ダルいからおんぶしてふもとまで降りて…」
まこ「自分で歩かんかい」
ーーーロックランド
帝国兵「このガキ!!俺様のピカピカの靴に泥をつけたな!」ゲシゲシ
ネリー「やめてよ!ネリーはお金が欲しかっただけだよ!」
和「!助けないと…!」
華菜「あんなの日常茶飯事だからほっとくし!」
咲「日常茶飯事…?」
ーーー江崎邸
仁美「税金泥棒の山賊どもを生け捕りに?さすが近衛隊はやりますなー」チューチュー
塞「税金泥棒!?それはあんたのことでしょ!?」
白望「ダル…」
仁美「こいつらはここの牢に閉じ込めときんしゃい」
仁美「池田様」チューチュー
華菜「なんだし?」
仁美「これを持ってきんしゃい。心ばかりのお礼やけん」つお金
華菜「これはすまないな」
華菜「これは華菜ちゃんが預かっておいてやるし!」
まこ「(ネコババする気じゃの)」
華菜「さぁお前ら!華・菜・ち・ゃ・ん・の活躍で山賊どもは引っ捕らえた。とっとと戻るぞ。早くコーチに華・菜・ち・ゃ・ん・の手柄話を聞かせたいからな!」
和・まこ・優希「」イラァ
衣「…」
咲「(衣ちゃん…)」
ーーーキヨスミンスター
華菜「ようし、お前らはここまででいい。家に帰って休んでろ」
華菜「コーチへの報告は華菜ちゃんがしておいてやるし!なんて優しいんだ!」
まこ「おーおー優しいのぅ。あいつ手柄を独り占めする気じゃ」
和「あのくらいの手柄なんていつでも立てられますよ。それより早く帰りましょう」
華菜「おい衣。お前は華菜ちゃんと一緒に来るし」
衣「何用だ?」
華菜「なぁに大したことじゃない。すぐ済むし」
衣「上官には逆らえんな…咲、先に帰っていてくれ。話すこともあるのでな」
咲「う…うん…」
ーーー宮永邸 食堂
優希「腹一杯だじぇ!やっぱりタコスだな!」
まこ「久々にゆっくり出来るわい」
和「咲さん、アイスティーが入りました」
咲「ありがとう和ちゃん…」
ポツッ…ポツ…
サアアアアア…
和「雨が降ってきましたね」
和「しかし、最近どうも世間では帝国軍の評判があまり良くないみたいですね…」
まこ「そうじゃのう。わしらが戦うた継承戦争の頃から見れば、堕ちたもんじゃな」
和「久保や池田みたい奴らがのさばっているから評判が落ちるんですよ」
優希「いつまで久保の元で働かなきゃいけないんだじょ」
和「衣さん、遅いですね…」
咲「うん…」
サアアアアア……
咲「ちょっとおトイレ」
ガチャ
ーーー玄関
衣「うぅ……さき…」
咲「…!?」
咲「衣ちゃん!!!?」
衣「うぅ…」
和「咲さん?どうしまし…!!」
和「衣さん!!!」
和「優希!まこさん!手を貸して下さい!!」
咲「衣ちゃん!しっかりして!!」
優希「衣!?どうしたんだ!?」
まこ「すごい血じゃ…それもこの傷口普通じゃない…魔法か?」
和「とにかくベッドに運びましょう」
まこ「一体何が…城から戻る道で強盗に襲われた?…にしちゃあ魔法の傷痕というのはおかしいのぅ」
優希「目を覚ましたじょ」
衣「う…うぅ…ん…ここは…?彼奴らは…?近衛隊の者どもは…まだ来てないのか……た、助けてくれ咲…」
和「大丈夫ですよ。安心してください。落ち着いたら何があったか話してもらえますか?」
衣「ノノカ…実は…」
ーー衣の回想ーー
衣『早くしろ。衣は空腹なんだ』
華菜『黙るし。いま久保様が郁乃様に話を取り次いでるし』
久保『』ガチャ
久保『ふん。よし衣。私と一緒に来るんだ』
衣『ふん』
ガチャリ
郁乃『ひっさしぶりやねぇ。相変わらず小そおて可愛いらしいなぁ』
郁乃『300年前とちっとも変わっとらんやん。羨ましいわぁ』ニコニコ
衣『!?お前は…!あの時の魔法使い!!』
郁乃『覚えとってくれたん?嬉しいわぁ。勿論わたしもあんたを忘れたことあらへんよ』
郁乃『…その右手の紋章…返してもらおか』
衣『戯れ言を!こいつはお前だけには渡さぬ!』
衣『お前に渡すぐらいなら…』スウッ
パアアアアアア
郁乃『何するつもりなん?』
衣『呪いの紋章牌《一筒牌》よ…その力を示せ』ゴゴゴゴゴ
郁乃『アホなことしたらあかん!こんなとこで力をつこたら自分もタダじゃ…』
ーー衣の頭上に浮かび上がる一筒
衣『海 底 撈 月 』
ゴッ…!!!!
ーーー回想終わり
衣「さき…たのむ…」
優希「おい衣!」
和「駄目です…また気を失ってしまいました」
優希「どういうことだ?近衛隊に追われてるみたいだが…まさかな…」
和「衣さんが何かしたって言うんですか!?そんなわけ…」
優希「分からないじぇ。近衛隊に知らせた方がいいんじゃないか?染谷先輩」
和「何故です?咲さんの親友が帝国に追われるような事するわけありません!」
和「なんで近衛隊に知らせるような真似…それじゃまるで…」
優希「もしもということもあるじょ。照様がいない時にヘマ出来ないじぇ」
まこ「まぁ落ち着きんしゃい。とりあえず衣が目を覚ますまで待てばええ」
咲「衣ちゃん…」
和「咲さん心配しなくても大丈夫ですよ。衣さんが何かするわけないじゃないですか」
和「衣さんがさっき言ってた【筒子牌】という名前…どこかで聞いたような…」
優希「…衣の熱が下がらないみたいだから薬屋を叩き起こしてくるじぇ」
バタン
訂正
誤→和「衣さんがさっき言つてた【筒子牌】という名前・・・どこかで聞いたような・・・」
正→和「衣さんがさっき言ってた【一筒牌】という名前・・・どこかで聞いたような・・・」
でお願いします
ザアアアア……
和「雨…止みませんね」
まこ「イヤな雨じゃ。寒気がするわ」
衣「ぅう…」
咲「衣ちゃん!」
まこ「気がついたみたいじゃのう」
衣「咲…すまぬ……迷惑をかけたみたいだ…」
和「そんなことよりさっきの話はどういうことなんです?【一筒牌】というのは?」
衣「咲…一生のお願いだ。衣の頼みを…聞いてくれないか……?」
咲「なに?衣ちゃん」
衣「衣の…右手の…手袋を外してくれ……」
咲「うん」スル…
衣の右手の甲に一筒の紋章が浮き出ている
和「これは…」
まこ「まさか、34の真の紋章牌か?」
衣「そう…これがその一つ【一筒牌】の紋章牌…呪いの紋章…」
衣「こいつが全ての始まり…衣が宮廷魔術師…赤阪郁乃に狙われたのも…こいつのせいだ…」
和「郁乃様が何故そんなことを?」
衣「…目的は分からぬが…あの女は…これを狙っている…だから衣は…300年の間…世界を放浪し…逃げ続ける羽目になった…」
衣「…でも…このような所で…見つかるなど…。清澄山で…力を使ったのが…失敗の元だ…」
まこ「清澄山のクイーンアントを倒したのもこの紋章牌の力か」
衣「さき……衣は…この傷では…あの女から…逃げ切ることは…不可能だ……」
衣「……友情にすがり…このような事を…頼むのは…厚顔無恥だと…自覚している…」
衣「友に……不幸をもたらすと…知っていて……其れを…成そうとするのも…正しい…行いではない…」
咲「こ…ころもちゃん…」
衣「…だけど…でも…衣にはお前しかいないんだ…!」
衣「『一生のお願い』だ…!この雀牌を守ってくれ…!!…この雀牌を…赤阪に…渡すわけにはいかぬ…!!」
衣「…だから…たのむ…!この雀牌を…受け取ってくれ……!!!」
咲「…」
咲「………」ギュッ
咲「………分かったよ。安心して、衣ちゃん」コクン
衣「済まない…咲…この牌は…お前に…厄難をもたらすかも…しれない…」
衣「その時は……衣を…恨んでくれて…構わぬ…。でも赤阪にだけは…それを…渡さないでくれ……右手を…さき…」ギュッ…
咲「…」ギュッ…
パアアアアアア……
衣の右手から溢れでる光が浮き上がり…
咲「」シュウゥ…
静かに咲の右手に落ちた
衣「これで…衣も……安心して……」
ドンドン!!
バタバタバタ!!
和「な、何ですか?」
まこ「玄関の方じゃの。和、着いてきんしゃい」
和「はっはい」
タタタ…
衣「さき…衣は300年の間……一度も…ゆっくりと眠ったことが…なかった…」
衣「これで……初めて、ゆっくりと…ねむれそう…だ……」
衣「…………」
咲「ころも…ちゃん」
咲「玄関の方に行ってみよう」
ちょっと書き溜めします。
1スレで終わらせたかったけど無理かも…
1スレに収める為にある程度省いた方がいいか意見オナシャス
>>51
2スレ目にいってほんの少ししかスレ消費してないのに終了…だけは避けたいのでとりあえず書ききってみますね。
>>52
グッドエンドとバッドエンドで主人公の結末は大分変わるもんね。
咲はなんやかんやで芯が強い子だと思うのでそこが上手く出せるように頑張ります。
>>53
正直言えばある程度細かく書きたいけど、長々続けばグダってきて読み手の皆が疲れないかな、と心配はあるんですよね。
自己満足だけど、やっぱり書く限りは楽しんで読んでもらいたいし…とりあえずは書きたいように書いてグダってると意見があれば省く。という形でやってみます。
意見ありがとう。
意見ありがとうです。
とりあえず好きにさせてもらって、意見があればある程度省く…という風にさせてもらいますねー。
完全自己満足だけで書き始めたものだけどやっぱり書く限りは楽しんで読んでもらいたいのが本音なので。
では続きいきます。
書き込めてなかったと思った>>105が書き込めてたorz
レス番号も間違ってるし見なかったことにして下さい!
ーーー宮永邸 玄関
久保「これはこれは!宮永家の妹君もいらっしゃったかァ! 大人しく天江衣を引き渡してもらおうかァ!」
久保「奴がここにいることはわかってんだ!!帝国に忠実な優希さんが教えてくれたからなァァ!」
まこ「優希!お前!!」
和「何故ですゆーき!?」
優希「うぅ…」フイ
優希「照さまのいないときに何かあったら、照さまに迷惑がかかるじょ…。私にはそんなマネ出来ない…。照さまの信用を裏切るようなマネは……分かってくれ…」
久保「さぁ衣を引きずりだせァァ!」
まこ「そうはさせんぞ久保。いかに近衛隊といえど照様の家に理由なく入れるわけにゃいかん」
和「そうです!咲さんに誓ってここから咲は…いえ、先は通しません!」
衣「…待ってくれ…」ヨロッ
久保「ふん。大人しく捕まる気になったか」
衣「咲…奴等はまだ…衣が紋章牌を持っていると思っておる…」
衣「だから…衣がオトリになる…その隙に…逃げてくれ…」
和「それじゃあ衣さんは…」
咲「だめだよ、そんなの…!」
衣「大丈夫だ…衣も…逃げ切って見せる…」
咲「嫌だよ…無茶だよ…!」グスン
衣「…衣は…お前を…信じて…いる…。だ…だから…お前も…衣を…信じて…くれ…」
咲「…」フルフル
衣「衣を……悲しませるな…お前なら…衣の気持ちが…分かるはずだ………」
咲「ごろもぢゃん…わ…わがったよ……」ポロポロ…
和「咲さん!衣さんはあの怪我なんですよ!?逃げ切れるはずありません…!」
まこ「言うな和。咲にもわかっている筈じゃ。衣の気持ちを無駄にしない為にはここは逃げるしかない。そうじゃろ?咲」
衣「は…早く行け!」
和「分かりました。調理場の裏口から逃げましょう」
タタタタ…
衣「…ありがとう…咲…」
衣「300年の間で…お前が…お前だけが……ただ一人の友達だった……」
ーーーーキヨスミンスター 宿屋
由子「あら、あら、あら」
由子「誰かと思えば宮永さんとこの咲ちゃんじゃないのよ」
由子「一体何が…とにかくこっちなのよー」
ーーー翌朝 宿屋 屋根裏
由子「まったく、何があったのよ?帝国の兵士達は走り回ってるし、あんたらは濡れ鼠で逃げてくるし…」
由子「……まぁいいわ。何か事情があるのよね。宿代はツケにしといてあげるのよー」
和「かたじけありません」
由子「」トントントン…
和「咲さん、こうなった以上、しばらく身を隠した方がいいですね。…しかしこんなことになるとは…」
咲「うん…」
まこ「照様のおる北方へ行って、力を借りる以外に帝国に戻る術はないのぉ」
まこ「今は無事にキヨスミンスターを抜け出る方法を考えんと」
咲「私…ちょっとおトイレへ行ってくるね」
和「咲さん、あまりウロウロしないで下さいね」
ーーー宿屋 一階
セーラ「うーん、どないしたらええかな…」
咲「(トイレはこっちだったよね)」タタタ
ドンッ!
帝国兵士1「うわわっ!いててて!このガキいきなりぶつかってきやがって!」
パーン(だっけ)あいつもよかったな
34の真の紋章牌いいね
キヨスミンスター語呂いいな
咲「あわわ…」アセアセ
帝国兵士1「こっちはなぁ!休みだってのにいきなり駆り出されて徹夜で人探し。やっと一息ついたとこなんだぞ!」
ざわ…ざわ…
セーラ「んー?なんや?」
咲「(顔、見られないようにしなきゃ)」ササッ
帝国兵士1「人にぶつかっておいて謝りもしねぇのか!」
帝国兵士2「ん…?ちょっと待て。お前の顔どこかで…」
和「咲さん、大丈夫ですか?」
まこ「なんじゃお前らどういうつもりじゃ!」
帝国兵士2「なんだお前らは?ん、それに咲…?」
帝国兵士2「おいそのガキの顔を見せろ。おたずね者の宮永家のガキに似てるような気がする」
咲「(ど、ど、どうしよう)!」
和「なんですって?」
まこ「このまま騒ぎが大きくなるとまずいことになるのう」
和「咲さん、ここは私達が食い止めます。逃げてください」
まこ「そうじゃの。やるしかないの」
セーラ「はいはいはい。そこまでにしとけよネーチャン方。そっちのお偉いさんも」
セーラ「なぁ考えてもみろや。おたずね者になってまだこんなとこにおるアホなんかおるわけないやろ?」
帝国兵士2「ま、まあそうだが一応…」
咲「」ブルブル
セーラ「やめとけや。怖がっとるやろ。このガキ共はオレが外に叩き出しといたるから」
帝国兵士1「おい、ちょっと待て…」
帝国兵士2「いいじゃないか。帝国にそこまで義理立てする必要はねぇよ」
由子「あーーー!あの女!」
>>118
ビクトールに並ぶ男らしいキャラで好きです
>>119
優希の「東風の紋章」は牌ではないのて普通の紋章ってことで補完オナシャス
>>120
他の場所の一部はうまく咲-Saki-語に合わせられなかったので所々原作通りになってるけどご了承下さい(ペッコリン)
和「ありがとうごさいます。助かりました」
セーラ「ええよええよ。オレも飯代がなくて困っとったとこや」ケラケラ
和「あーーー!ってことはじゃあ!」
まこ「わしらを食い逃げのダシに使うたってことか」
セーラ「まぁええやないか」
セーラ「で、助かったってのにそないな困った顔してどうした?」
咲「うぅ…」
セーラ「知ってんで。お前やろ?宮永家の反逆者ってのは」
和「私達は反逆者なんかじゃありません!」
セーラ「そりゃどっちでもええわ。それよりお前らはここからどないして逃げ出す気や?」
咲「うぅ」
セーラ「お前らがその気ならオレに考えがある。この手のことには慣れてんねん。どや、乗ってみるか?」
咲「お…お願いします」
セーラ「よーし任せとけ!ただ一つだけ条件がある」
和「ほらきましたよ」
セーラ「難しいことやないで。ウマイこと逃げ出せたら、あんたらに会うてほしい人がおる。どや?悪くない条件やろ」
咲「」コクン
セーラ「ほな話は決まった。急ごうや。まずは城門まで一緒に行くで。大丈夫。帝国の奴らに引き渡したりせえへん」
和「は、はぁ…」
まこ「ウマイこと丸め込まれた気もするのう。まぁ今は仕方ないか」
ーーー城門
セーラ「さて、オレが話を着けてくるから大人しく待っとけよ」スタスタスタ
セーラ、交渉中
セーラ「OKや。顔見られへんようにな」
見張り「ふわぁぁぁあ。陽射しがきついな。ちょっとこっちの日陰にでも…」ソソクサ
和「はぁ…はぁ…やりましたね。心臓が飛び出すかと思いましたよ…」
咲「うまく出られたね…」
まこ「しっかしあんた、どんな手を使うたんじゃ?」
セーラ「なぁに簡単や。ちっとばかしワイロを掴ませたったんや。」
セーラ「帝国軍も弱者にゃ強いが、金にゃ弱い。皇帝の都いうても、この程度や。どこもかしこも腐って、緩みきっとる」
まこ「嘆かわしいのう…」
和「あれ?でもさっきお金が無いって…」
セーラ「お前らが逃げるための金をなんでオレが出すねん」
和「え?え?…あーーーー!サイフ!いつの間に!!」
セーラ「ほれ返すわ。今度はちゃんとしまっとけよ。さぁ約束忘れてないやろな。えーっと…お嬢ちゃん」
和「咲さんです!!」
セーラ「ほな、咲」
セーラ「お前らに会わせたい人がセンリヤマンプにおる。行ってくれるよな?」
咲「約束だから」
セーラ「よし!ほなこんなとこさっさとオサラバしようや」
ーーーセンリヤマンプ 宿屋『すいた亭』
セーラ「着いたで。しけた町やけどええ地酒がある。ま、お前にゃ早いか。はははは!」
セーラ「さぁオレはちょっと話をつけてくる。遅くなるかもしれんからお前らはゆっくり待っといてくれ。この宿の一番ええ部屋とっとるから」
和「会わせたい相手というのは誰なんでしょう? あの人どうも信用出来ません…」
まこ「まぁなぁ。それよりワシはシャワーでも浴びたいところじゃあ」
ーーー夜ーー
和「あの人…江口セーラと言ってましたっけ、帰って来ませんでしたね」
まこ「しかし今はあてもないけぇのう。しばらく待って、ダメなら北方へ向かおう。照様に会えたら何とかなるじゃろうよ」
和「ねぇまこさん、優希はなんで…」
まこ「言うな…和。」
咲「優希ちゃん…衣ちゃん…」
ガシャーン!
バターン!
和「何でしょう、こんな夜中に」
宿の主人「なんでしょうか?」
帝国兵士「この宿におたずね者の一行が泊まっていると帝国兵の通報を受けた。今から調べさせてもらう」
宿の主人「そんな乱暴な、お客さんはみんな寝ているんですよ」
帝国兵士「貴様!反逆者を庇うつもりか!」
和「咲さん、追手です!やっぱりあんな人、信用するんじゃありませんでした!」
まこ「まずいのぅ。このままじゃと見つかってしまうわ」
咲「どうしよう…」ハワワワ
???「こっちやで」
和「!?今の声は?」
まこ「そこのでっかい置き時計の方から聞こえたのう」
??「何しとんねん。はよこな見つかるで」
和「ひゃっ、誰ですか!?」
まこ「誰でもええわい、天の助けじゃ」サササッ
時計の下の隠し通路に下りる
支援
解放軍チーム楽しみ
ーーー宿屋の地下水道
和「宿屋の地下に水道が…」
怜「セーラの言うてた『新しい仲間』ってあんたらのことやろ?皆待っとるで。着いといで」ゴホッ
案内された先に四人の人間がテーブルを囲んでいた
セーラ「いやぁすまんすまん。ひどい目におうたな。でもスリルあったやろー」
和「どういうことですかこれは?」
セーラ「こないに早ようバレると思わんかったで。せやけど、その代わり怜とも会えたからよかったやんか」ハハハ
まこ「怜…?どっかで聞いたような…」
ーーー宿屋の地下水道
和「宿屋の地下に水道が…」
怜「セーラの言うてた『新しい仲間』ってあんたらのことやろ?皆待っとるで。着いといで」ゴホッ
案内された先に四人の人間がテーブルを囲んでいた
セーラ「いやぁすまんすまん。ひどい目におうたな。でもスリルあったやろー」
和「どういうことですかこれは?」
セーラ「こないに早ようバレると思わんかったで。せやけど、その代わり怜とも会えたからよかったやんか」ハハハ
まこ「怜…?どっかで聞いたような…」
和「まさか…!反乱軍の…!」
咲「反乱軍?」
怜「反乱軍とはエライ言いぐさやなぁ。私らは解放軍て呼んどるけど。まぁ呼び方なんか気にしてへんけどな」
怜「改めて、挨拶するわ。私が解放軍のリーダー。園城寺怜や。よろしくな。好きなものは膝枕や」
咲「ひざまくら?」
怜「せや。私、病弱やから…膝枕ないとあかんねん」ゴホッ
竜華「そのアピールやめっ」
まこ「あんたが、解放軍のリーダーじゃと…?」
怜「せやで?」ゴホッゴホッ
和「(どう見ても そんな血気盛んなタイプには見えませんが…)」
怜「あぁ、あんたらの言いたいことは分かるで。 わたし 病弱やけど結構おてんばやから」
咲「(おてんばで済むものなのかな…?)」
竜華「…セーラ。会わせたいっていうんはその子らなん?」
セーラ「せや。聞いて驚くなや、こいつはな、あの宮永照将軍の妹や。そしてその上おたずね者やで」
セーラ「どや?こいつが仲間になれば、解放軍の為になるってもんやろ?」
和「冗談じゃありませんよ!勝手なこと言わないで下さい!どうして咲さんが反乱軍の仲間になるんですか。ねぇ咲さん」
咲「え、えーと…?」
竜華「わけが分からへんって顔してるけど?」
セーラ「ほれ、まぁ…追々説得すりゃええねんて! どうせ行くとこないんやろ?」
怜「どうやらあんたらもセーラに騙されたクチやろ。自分が気に入ると強引に連れてくるんやから…」
怜「…でも帝国に追われとるみたいやし、外はまだ帝国兵でいっぱい。ほとぼり冷めるまでここにおったらええよ」
怜「それから後どないするかはあんたらの自由やで」
和「冗談じゃないですよ…反逆者の仲間なんて、そんなバカなこと出来るわけないですよね?」
咲「とりあえず、皆さんと話してみようかな」
竜華「怜が客として迎えるならウチも歓迎するわ」
竜華「ウチは清水谷竜華。解放軍の膝枕の竜華といえばウチのことやで!」ドヤッ
咲「はぁ…」?
竜華「え!?知らん?ほな覚えといて。そっちの無口なんは『ポン刀の智葉』と参謀の恭子」
竜華「そしてこの膝枕の竜華は解放軍やったらちょっとした有名なんやで!」
恭子「末原恭子いいます。よろしくお願いします」
智葉「………」
咲「よ、よろしくお願いします(ドス持ってるよこの人…)」タジッ
和「少し…外の様子を見てきますね」
まこ「ワシも行くよ」
ーーーアジト入り口付近
男「ぅ…うう…」
和「!大丈夫ですか!?」
男「怜…さまに…つ、伝えないと…」
まこ「とにかく中へ運ぶぞ」
男「…う…ここは…?」
怜「安心し。解放軍のアジトや。それより私に用があったんとちゃうか?」
男「じゃああなたが怜様? あ、ありがたい」
男「あっしは清澄山の山賊でして、いや狙うのはもっぱら悪どいやり口の帝国の奴らです」
男「ところがついこの間、帝国の近衛隊の奴らがやってきて、あっしらの親分の塞様と白望様を捕らえちまったんです」
和「塞と白望ってもしや…」
まこ「しっ。静かにしときんしゃい」
男「怜様、お願いです。塞様と白望様を助けてください。ロックランドの江崎仁美は、親分達を磔刑にしたまま飢え死にさせようとしてるんです!」
まこ「んなアホな!裁判もなしに処刑するなんて、帝国法でも許されとらんぞ!」
怜「んなひどいことを…」
竜華「せやけど怜。最近は帝国の監視が厳しいやん。あんまり目立った行動はとられへんよ」
怜「人手が足りひんことは分かっとる。せやけど私達を頼ってきたんや。それを裏切ることはできん」
咲「私たちのせいだ…」
怜「私たちのせいって…どういうことや?」
和「実は…」
セーラ「なるほどな。そんなことがあったんか。知らんかったとはいえ、このままにはしとけんよな、咲?」
セーラ「ここは塞と白望を助けたらなあかん。せやろ? 咲。オレも手伝うからよ」
咲「そうだね。雰囲気が悪い人達じゃなさそうだったし…」
まこ「そうじゃな。帝国を裏切る気はないが、江崎は許せん」
和「そうですね…江崎さんの不正を正すのも帝国の為になるでしょうし。…それに、咲さんがそうすると言うのなら、私はそれに従います」
咲「ありがとう和ちゃん」
男「ありがとうごさいます。塞様と白望様はロックランドの軍攻管の屋敷で磔になってます。早くしねぇと親分達が日干しになっちまう。お願いします」
怜「咲。私らからもお願いするな。セーラ、頼んだで」
セーラ「任せとけよ。さぁ咲、行くで!」ロックランドヘイクデー
咲「はい!」
ーーーロックランド 屋敷前
セーラ「よっしゃ。少し待っとけよ。まずオレが侵入するから合図したらお前らも来い」スタタタ
ン?ナンダキサマ
バキッドカッ!
ウワーーー
ヒーツケルデー
ゴオオオオオ…
和「!屋敷から火が!」
セーラ「今や!混乱しとる内にはよう!」
まこ「行くぞ!」
まこ「キングクリムゾン!」
ーーー屋敷の広場
セーラ「おった!塞と白望や」
塞「うぅ…やっぱキツイわ、これ…」
白望「はりつけダル…目がかすんできた…」
塞「んん…寝てたわ……ああ!あんたらはあの時の帝国の奴ら!私を笑いに来たのね!」
和「そんなことしにきたんじゃありません。私たちだって事情を知ってたら江崎なんかに力を貸しませんよ」
まこ「ワケあってのう。今じゃあんたらと同じおたずね者じゃ。いま助けちゃるけえの」
塞「助かるわ。シロの方もお願いね」
白望「その必要はないよ」
シュル…
和「え?自分で抜けた…」
塞「シロ!?あんた抜け出せるならなんで最初から…!」
白望「塞を置いてきぼりには出来ない。ダルいし…」
塞「もぅ…磔にされてる方がダルいでしょうに…」クスッ
セーラ「おい早いとこずらかんで!」
仁美「き、き、きさまらーーー!!皇帝陛下に逆らい、山賊ば逃のしたばいうえに、そん上、そん上、そん上、うちん家に火ばーーーー!ゆるさんぞっ!!」」
塞「へぇ。やるっての。かかってくるがいいよ。塞いでやるからさ」
仁美「えっ いや その」タジッ
白望「……ちょいタンマ」
白望「(跳満…倍満…いっそ数え…)」ゴゴゴゴゴ
仁美「う…うぅ…」
仁美「きさんら覚えておけちゃ!こんこつは久保様に報告て、さっち仕返ししてやるからなぁ!」ヂュゴゴゴ
和「まこさん、私たち本当に帝国に戻れるんでしょうか?」
まこ「さぁのう」
セーラ「はっはっはっ!大丈夫やて。人間どんなことがあってもなんとか食うていけるもんやで!」
ーーーロックランド 外
塞「これで解放軍とやらに借りが出来たわけね。怜様に伝えてくれるかな」
塞「『助けがいる時はいつでも言って。この【防塞の塞】と【マヨヒガの白望】が首を揃えて駆けつけます』てね!」
白望「ダル…でもありがとう」
塞「じゃあね。縁があったらまた会いましょ!」
セーラ「ひと仕事した後は気持ちええな!ほなセンリヤマンプに戻ろか。咲、もうちょっとだけ解放軍に付きおうてや。ええやろ」
まこ「咲…戻ったら話し合いじゃ。このままでは…」
ーーー解放軍アジト
恭子「お帰りなさいませ。無事で何よりですわ」
智葉「……………」
竜華「お、無事に戻ったんか!」
怜「咲、戻ったか。ありがたいな。これで問題が解決するわ」ゴホッ
和「それはどういう…」
竜華「怜!まさか!!」
怜「そのまさかや」
セーラ「なんやなんや?どないしたんや?」
怜「咲。これ見てくれるか?」
咲「?」
和「え、え、何ですか。私にも見せてください」
ある紙を広げている怜
セーラ「なんやこれ?」
怜「これは 『火力牌』の設計図や」
まこ「火力牌?」
怜「せや。私ら解放軍は帝国軍から見たらとるに足らへん存在。」
怜「でも、今はわずかな力しか無くてもいつかは必ず帝国軍と正面から戦う時が来る」
怜「そしてこの火力牌は、その時、必ず役に立つはずや」
恭子「そのために、ドワーフ鉱山から高い値段で買い取ったんですから」
怜「咲。これを解放軍の秘密工場へ運ばんといかんねん。しかしこのアジトを空っぽにするわけにはいかへん」
怜「せやからこの仕事。あんたにお願いしたいんや」ゴホッ
和「!」
和「いい加減にしてください!私達は帝国軍の一員なんですよ!そんな帝国に仇なすこと出来るわけないじゃないですか!」
和「行きましょう咲さん!こんなところにいる理由はありません!」
咲「あ、ちょ…和ちゃん」
怜「待って」ゴホ
怜「帝国軍が今、何をしているんか? 人々が何を望んでるんか? あんたはそれを、知らへんって言うんか?」ゴホッ
怜「和。あんたも見たやろう、その目で。 あんたも聞いたやろう、その耳で」
怜「自分の見たもん、自分の聞いたもんに嘘つくんか?」
怜「咲、あんたはどうや? まだ帝国に戻りたい? いつまでも宮永照の妹でいたいんか?」
咲「私は…」
咲「(そうだ…)」
「さすが『照様の妹君だ』!」
「期待してるよ『照さまの妹さん』」
「照様の…」
咲「姉は姉。 私は……私です」
和「ちょっと待って下さい咲さん。 そんなこと言って、本当に帝国に戻れなくなりますよ。それでもいいんですか? ねぇまこさんも言ってあげて下さい」
まこ「咲が行くと言うなら、わしはそれに従う」
まこ「わしの仕事は咲を守ることじゃ。それが、照様の命令でもあるしのぉ」
和「………………」
和「(私だって……けれど…)」
咲「ごめんね和ちゃん。…本当のところ、私にもよく分からないんだ」
咲「でも…もう少しだけ この人を、この人達を知りたい」
咲「そしてこの国のことも」
和「咲さん…」
怜「力を貸してくれるか…?」
咲「」コクン
怜「ありがとう」
怜「咲、さっそくやけど説明するな。 ここにある火力牌の設計図。これを解放軍の秘密工場へ届けなあかん」
怜「このセンリヤマンプの北西、河を渡った所に虎姫山っちゅー山がある」
怜「その山を越えたとこにサラディいう村がある。そこで秘密工場からの使いが待っとるはずやねん」
竜華「せやけどなぁ怜。なんでそないな子にこだわるん?」
竜華「その子らは帝国のスパイかもしれへん。せやのに解放軍の命運をにぎる火力牌の設計図を渡してもええん?」
怜「それは心配ないで。私も一緒に行くつもりや」ゴホッ
竜華「なんやて!? あんたが行くならウチも…」
怜「竜華。あんたまで来たら誰がここ守んねん。 そろそろあんたにもリーダーとしての自覚を持ってほしわ」
セーラ「心配すんなよ竜華! 怜はオレが守る。 その代わりお前はここを守んねん」
竜華「…分かったわ。あんたら、怜になんかあったらただじゃすまんで!」
怜「帰ったら膝まくらしてやー」
ーーー虎姫山 入り口
セーラ「ずいぶん日ぃ傾いてきたな。今日中に山を越えられるやろか?」
まこ「わしゃあ野宿はごめんじゃ」
怜「とにかく登らんことには始まらんわ。行くでー」
ーーー中腹
和「こんな所に宿屋がありますね」
恵「ぎっひ。いやーお客さん。こんな時間に下から登ってきたんですか? 大した度胸ですねぇ」
まこ「うさんくさい奴じゃの…」
恵「しかしこの先に行くのは明日にした方がいいですよ。この辺りは盗賊もうろついて物騒ですからねぇ。 どうです。うちの宿で一泊していくってのは?」
怜「ごめんやで。先を急いどんねん」
セーラ「ええやんええやん。もう足がくたくたやでー」
和「私も、これ以上はちょっと…」
咲「わ、私も…」
まこ「しょうがないのう。怜。こりゃ泊まるしかなさそうじゃ」
怜「ふふ。ほんまは私も足が動かへんねん。病弱やし」ゴホッ
ーーー宿屋
恵「ぎひっ。皆さん、食事の前にこれをどうぞ」つ茶
セーラ「どれどれ」
和「う、けっこう苦いですね」
まこ「そうじゃの。ずいぶんと苦いのぉ」
咲「ちょっと味見…」コクッ
恵「ぎっひ。さぁさぁどうぞ。熱いから気をつけて下さいね」ニヤニヤ
怜「変やな妙なにおいせぇへん?」
セーラ「おい この茶は なんて名前や」
恵「ぎっひ。このお茶は上柿特製『めぐめぐ茶』ですよ」
和「ずいぶんと変わった名前なんれふね」
まこ「こ、これは!」
セーラ「おい、おまえ!なにをまへやらったんや このやろふ…」
まこ「ふ、不覚…こんなへにひっははるらんて…」
怜「」
和「ひゃきひゃーーーん………」
バタン…
咲「」
和「」
まこ「」
セーラ「」
怜「」
恵「ぎっひっひ。上柿特製めぐめぐ茶を飲んで、みんなおねんねよ」
ゴソゴソ
恵「こりゃ旅の一行にしちゃ溜め込んでるねぇ。こりゃしばらく遊んで暮らせそう」♪
ガチャリ
棟居「おい恵!元気にしてるか! おっ今日も商売繁盛ってとこか」
恵「これは棟居の大将。いつもお世話になってます。 ええ今も一仕事終えたところで」
棟居「おっ いい病弱美少女もいるじゃないか、ん、待てよ確かこいつは……」
棟居「おい恵!!お前なんてことしやがった!!」
恵「ぎひっ!?何ですかいきなり」
棟居「こいつ…いや、この方が誰か知ってるのか!」
恵「誰って、まぬけな旅人」
棟居「バーロー! お前だって解放軍を率いている怜様くらい知ってるだろう」
恵「いやですよ大将。 怜様のことならその辺のガキでも…」
恵「えっ もしかしてこの方が……」
棟居「その通り。ほら早いとこ解毒薬を用意しろ」
棟居「怜様にもしものことがあったらお前の首と身体がオサラバするぞ!」
恵「ぎっひえーーーー」
ーーーーー
棟居「申し訳ありません 怜様。知らぬこととはいえ、この棟居の一生の不覚となるところでした。何でしたらこの上柿を…」
恵「ひえーー!あたしゃいつも通り大将に託しますよ!」
怜「あほなこと言わんといて。 ふう、それにしてもこれからは用心せんとな。病弱やからすぐ死んでしまうわ」ゴホッゴホッ
怜「竜華の言う通り、私は人を信じすぎるんかな」
恵「あの…お詫びと言っては何ですが、この宿にお泊まり下さい。出来る限りのもてなしをしますので」
まこ「毒入りはもうごめんじゃぞ」
ーーーー翌朝
咲「」ムクリ
怜「んー…りゅーかぁ…ひざまくらぁ…zzz」
まこ「ぐーぐー」
和「さきさぁん…そこはだめ…ムニャムニャ…」
セーラ「ぐわあああああ」
咲「おトイレ…」ガチャリ
棟居「起きたのか」
恵「いやぁもう毒入り茶はやめることにしましたよ。今回でこりごりでさぁ」
棟居「あんたも解放軍の一員かい?」
咲「」フルフル
棟居「なんだ違うのか。 怜様はすごい人だ。あの帝国を、本気でひっくり返す気だ」
棟居「帝国に不満を持つ者は多いが、そこまで考える奴はいない。 この私だって帝国を憎んでいても、やってることはただの盗賊さ。 だから怜様は 私達の希望なんだ」
咲「…」
和「おはようございます 咲さん」
セーラ「おう早いな咲」ノビー
まこ「メガネメガネ…」
怜「みんな揃っとるな。さぁ今日中にサラディまで行こか」
恵「もう出発ですか。今すぐドアの鍵を開けますよ」
棟居「怜様。どうぞお気をつけて」
ーーーサラディ
怜「秘密工場からの使者とはこの村の宿屋で落ち合う手はずになっとんねん」
和「あそこがそうでしょうか」
ーーー サラディ 宿屋
怜「ここみたいやな。部屋をとって使者を待つことにしよか。長旅で疲れたわ…」
セーラ「怜は病弱やからな。とりあえず休もうや」
咲「疲れたぁ」
店主「おやお客さんかな。何年ぶりだろうねぇ。入って、どうぞ」
ーーー宿屋 深夜
咲「ん…」パチ
セーラ「んがあああああ」
和「ぁあん…咲さん…」
まこ「ぐーぐー」
咲「怜さんがいない…あ…」
ーーーベランダ
咲「」キィ…
怜「咲…あんたも眠られへんのか?」
咲「目が覚めちゃって」
怜「私もな、眠られへん夜が時々あんね。でも、こうして夜の風にあたってると少しだけ…心が癒される。そんな気がしてくる」
怜「なぁ咲。私の話を聞いてくれへん?」
咲「なんですか?」
怜「虎姫山で会った棟居、それに竜華、智葉、恭子、皆が私に期待を寄せてくれとる」
怜「でもな、私はそこから時々、逃げ出してしまいたくなるんや。皆の大きな期待に、私は答えられるんかと考えたらな」
咲「…」
怜「あんたはこれからどうするん? ほんまは帝国に戻りたいんやろう?」
咲「…私。……私は…」
咲「わかりません」
怜「考えるんや。あんたなら、正しいものを選び取ることが出来るはずやで」
怜「あんたの姉は帝国の大将軍。もしかしたら平穏無事な暮らしに戻れるかもしれへん。…でもな、覚えといて」
怜「あんたは あんたの見たもんから、あんたの感じたもんから、目を背けることはできへん」
怜「それをするんは あまりにも、罪深いことやから…」
咲「怜さん…」
怜「あんたは不思議な人やね。あんたとおったら 優しい気持ちになれる。セーラも、そんなところを見抜いたからあんたを連れてきたんやろうな」
怜「解放軍にも、多くの人がおるよ。 智葉、恭子、美幸、 そして…竜華……」
怜「…でも、あんたのような…人を惹き付ける目をした人は…いない。多くの人を惹き付ける……」
怜「なぁ……もし私が………」
ガサッ
怜「!? 誰や?」
モモ「失礼。私はモモと申す者っす。秘密工場の長、椿野美幸殿の使者として参りましたっす」
咲「(ど どこ!?)」アワアワ
怜「美幸も珍しい人と知り合いなんやな。 彼女は元気しとる? 手紙には彼女の牛が病気になったて書いてたけど、もーもー言いながら看病しとんのが想像つくわ」
モモ「これはおかしなことを言うっすね。美幸殿は口ぐせがそうなだけであって、牛なんか飼ってませんが」
怜「ごめんな。あんたを試したんや」
モモ「私は 契約中は決して裏切らないっすよ」
怜「火力牌の設計図はここやで」スッ
怜「頼むで。これには解放軍の未来がかかっかとかるからな」
モモ「承知っす。それでは失礼っす」ユラァ…
咲「き、消えた…」
怜「ごめんな 咲、おかしな話に付き合わせてしもて。 もう夜も更けてきたから寝よか」
ーーー翌朝
セーラ「もう用事は済んだってどういうこっちゃ?」
怜「ふふ。昨日の夜にな。な?咲」ニコッ
咲「はい」ニコッ
まこ「そういや夜中 咲のベッドがもぬけの殻になっとったのう」
和「さ、さ、さ、咲さん!?何をしてたんですか!? まさか私に言えないようなことを…」バターン!
咲「あわわわ!和ちゃん!?」
怜「ほな行こかー。な、咲」ニコニコ
和「」
ーーーセンリヤマンプ 宿屋『すいた亭』前
店主「ぅ…うぅ…」
怜「なんやこれ…大丈夫か!?」
店主「う…て…帝国の…やつら…やってきて…すいません…怜さま…」
怜「これは…」
…キイイイーーーン…
怜「(! アジトに…!)」タタタタ…
セーラ「おい 怜!」
和「追いましょう咲さん」
ーーー宿屋地下水道 アジト
怜「きゃーーーー!!」
まこ「今のは!」
セーラ「大丈夫か!怜!!」
怜「ぅ、うぅ…」ヨロッ
怜「…さ…さあ、もう大丈夫やで……出ておいで……」
子供「お姉ちゃん…」ヒョコ…
怜「はよ………逃げや……」
子供「う、うん」トテテテ
怜「うっ…!」
咲「怜さん!!」
和「怜さん!血が…!」
怜「…えへへ…心配せんとって…仮病…やから…」
セーラ「アホ言うな!!怜!なんでこないなこと! お前がおらんようになったら、解放軍は…!」
怜「ご…ごめんなぁ セーラ… どうやら…わたしは…解放軍の…リーダーとしての自分より…ひとりの女としての…自分を…え…選んでしもた…みたいやわ…」ゴホッ
怜「私な…少しだけ…未来が…見えんねん…。だから…わたしには…あの子を見殺しにすることが…できひんかった…。リーダーとしては…失格やね…。
でも…間に合って…良かったわ…」ゴホッゴホッ
まこ「喋るな、怜。傷口が開くじゃろ!」
怜「へへ…血ぃ吐くのなんか…慣れっこやて…病弱やか…ら」…ニコリ…
怜「咲…こっちに…来てくれへんか…?」ゴホッ
咲「怜さん…」
怜「あ…あんたに……お願いしたい…ことが…二つあります……」
怜「一つは…こ、これを…この髪ゴムを……セイカの村に…住む…久という…人に…渡してほしい……」
セーラ「やめろや怜。最後の願いなんてアホなこと考えんな!」
怜「セーラ…おおきにな……でも…もう…無理なことは…自分でも分かるんや…予感はしてた…」
怜「さき…うけとって………」
咲「とき…さん…」ポロポロポロ
咲「」ギュッ
怜「もう…ひとつの…わたしの願いは…」
怜「わたしの…からだを…その水の流れに…投げ込んで…ほしいんや…」
咲「!?」
まこ「なっ…!」
和「そんな!なぜです? そんなひどいことをどうしてしなきゃいけないんですか!?」
怜「…たのむわ…咲…」
咲「そんなこと…出来ませ…ん…」フルフル
セーラ「せや なんでや怜!」
怜「私が…死んだことが…分かれば……芽生えたばかりの…解放運動が……またたく間に…消えてまう……」
怜「…だから…私が死んだことを…隠さんと…あかん…かすかに…生まれた希望を……消すわけには…いかへん…」
咲「いやです…いやだよぉ…」ボロボロ
怜「よう見て…咲…これは血や…わたしの血……でもな…帝国の政治の元で…もっと…多くの血が…流されとる……あんたは…それを知らへん……それを…止めなあかん…」
怜「わたしが死んでも…その意思が……残れば…
わたしは…わたしの命に…
流された血に…
誇りを持つことが…できる…
病弱で…なんの力もなかった…わたしやけど…
みんなが…いたから…」
咲「…」フルフル
セーラ「…分かった。オレがやる 怜」
怜「おおきにな…セーラ…わたしのために…泣いてくれるんか……」
怜「なぁ…どっかで…竜華に出会えたら…伝えてくれへん…? あんたのやさしさは…いつも……いつでも…わたしを…なぐさめてくれた…て……」
怜「じゃあ……そろそろ…サヨナラみたい…さき…わたしの未来視でも…見ることのできんかった……自由な…世界を……」
怜「(…さいごは…りゅうかの、ひざまくらが…よかったな……)」
怜「(いまやったら…フトモモに…雨が降るかな……)」
怜「」
ーーーー
セーラ「お別れや……とき…」
ザブン……
和「…たぶん 私達は行かなきゃ行けないんでしょうね。セイカの村へ」
まこ「ああ。久っちゅー人を探さんとな。しかしセイカの村へ行くにはクロゴ(黒五)の城塞を通らんといけん」
セーラ「クロゴの城塞…やっかいやな。 まぁなんとかなるやろ」
とりあえず連投はここまでです。
次回更新は不定期なので未定ですが近々なのは確実です。
暇が出来たらのぞいてやってください。
支援、レスありがとうございます
話もネタも楽しい オデッサもなぁ
末原あいつなんだろけど終盤どうなるんだろ
千曲東とか久保藤田リツベもほったらかしだししゃーないね
和ちゃんがそのままゲーム出れそうで面白いわ 乙ガデルデー
乙
たのしみにしてるんで宜しく!
>>182
話もセリフもほぼ原作をなぞっているので書くのは比較的楽なんで書き溜めも苦労ないのが救いです。
立先生が個人戦とそのもう少し先まで書きたいってブログで言ってたので、棟居やブルーメンタール姉妹もその時出るんでしょうね(遠い目)
>>183
ありがとう。そう言ってもらえるとやっぱりやる気になりますね。
ーーーークロゴの城塞
まこ「クロゴの城塞、ここを守っとんのは照様とも旧知の仲の 三尋木 咏様…。わしらの顔は知らんでも、咲の顔はよう知っとるはずじゃ」
咲「そうだね。何度も会ったことがあるよ」
和「バレるか、バレないか? 運試しというところですね」
セーラ「なーに大丈夫 大丈夫。それよりニセの名前考えとこうや。途中で聞かれたら厄介やからな」
和「じゃあ 私はアミ」
まこ「わしゃあリョウコじゃ」
セーラ「せやなぁ、じゃあオレは『StylipSのアリサ』ということにしとこかな!」キョウモポニーテールデスイッチON(´∀`)
まこ「」
和「」
和「咲さんは何にしますか?」
咲「えっと…じゃあ…『みっくすJUICE植田佳奈』で…」アセアセ
和「」
まこ「」
セーラ「ようし行こうや。アミ、リョウコ、みっくすJUISE植田佳奈!」
テクテク
兵士「おい、お前。お前だ!」
みっくすJUISE植田佳奈「(あわわ)」ササッ
StylipSのアリサ「」ズイッ
StylipSのアリサ「えっなんですか? あっしは貧しいたこ焼売りでして、家にはお腹を空かせた妹が…」
兵士「お前じゃない! そこのチビだ。お前、たしか手配書にあった宮永咲に似てるな…」
咏「どしたんだぃ?」ヒョコッ
兵士「はい。そこの少女が、手配書にあった、宮永咲に似ているような気がしまして」
咏「咲…そこのお嬢ちゃん、うつむいてないで顔をあげたらどーだい?」ヒラヒラ
まこ「まずい…咏様に顔を見られたら」
和「」ガッ
咲「!」
和「てめぇ! もうアタシは我慢できねぇ!!オメーはいつもいつもアタシ達の足を引っ張りやがる!!」
和「役立たずのくせに! 今度はお尋ね者と疑われやがった!! オメーは黙っていても厄介ごとを起こすのか!!!」
和「役人さんよぉ、疑うってんならこいつの首をこの場で落としてやるぜ?」
兵士「そ、それは…」
和「いや、お尋ね者と疑われたまんまじゃ寝覚めが悪ぃ。おい覚悟しろよ!」
兵士「ま、まて 待て」アワワ
咏「うーん、なぁ考えてもみろよ。 宮永家の次女がこんなみすぼらしいカッコ、するわけないって。知らんけど。」
咏「あんたら、行っていいよ」フリフリ
兵士「でも それでは…」
咏「いーのいーの。行かせてやれって」ヒラヒラ
ゾロゾロ
咏「おい、お嬢ちゃん。 ねーちゃん大事にしろよー。知らんけど」
まこ「ふぅ…何とかなったのう」
セーラ「あれが三尋木咏か…くえへんやっちゃな」
和「申し訳ありません 咲さん。切り抜けるためとはいえ、あんなことをするなんて」ペコリ
和「この原村和。いかなる罰も受けます。 それでも 足りなければ この首を…」
セーラ「なんやなんや和。オーバーなやっちゃなぁ、無事に済んだんやからええやんか。 咲かてそないに心の狭いやつとちゃうやろ」
咲「わかってるよ和ちゃん。ちょっと驚いたけど、お芝居上手なんだね」
和「ちょっと別の世界で人衣一体していた時を思い出しまして…」カアァ
咲「?」
咲「っ!」
ズキン!!
和「咲さん!?」
まこ「右手が痛むんか?」
咲「う、だ、大丈夫…」
セーラ「なんや…? まぁええわ辛ぅなったら言えよ?」
咲「うん。ありがとう」
咲「…………(衣ちゃん…?)」
アインジード渋かったなぁまんま勧進帳だけど名前ネタいいね スタイルキューブだったけの残ってる子達も人気安定すんのかなぁ
弁慶かな?
ーーーセイカの村
咲「着いたね」
まこ「久いうんを探さんとな」
久「」テクテク
和「あの人に聞いてみましょうか」
和「あの、すみません」
久「ん、私?」
久「どうしたの可愛いお嬢さん達。 告白? 困ったわ…今月で何回目かしら?」
和「い、いえ…私達は 久 という方を探していて…」
久「あなた達 会ったことあったっけ? …私が久よ。何か用かしら?」
咲「怜さんの遺言で、ここに来ました。 怜さんは最後にこの髪ゴムをあなたに渡すようにと言って……」
久「遺言…?」
久「…そう………怜は…死んだのね」
久「いい娘だったのに あんなことに首を突っ込むから…」
セーラ「あんなこと? 聞きずてならへんな。 怜のやってたことを あんなことやって?」ズイッ
久「ええ、馬鹿な娘よ。 いつかはこんなことになると思っていたわ。 髪ゴムは受け取れないわ。帰ってちょうだい」スッ
久「怜と私は もうなんの関係もないわ。もうここへは来ないで」
スタスタ…
『麻雀教室 悪待ち倶楽部』
セーラ「なんや、あいつは! なんて女や」
まこ「そうじゃのう。 でも どうして怜はあんな女に会えと言ったんじゃろう」
ドタドタドタ!!
兵士「おら!どけどけー!」
和「何でしょう?」
咲「今の帝国兵たち、久さんの麻雀教室の方へ行ったよ!」
まこ「何事じゃ? 気になるのう」
>>192
108星と敵に咲キャラ全部当てはめるのに苦労したからそれ以外は許して(震え声)
>>193
弁慶だね
ーーー麻雀教室前
桜子「だずげでーー」ビエーン
久「何するのよ、その子をどうする気?」キッ
兵士「園城寺久…いや、今は竹井とか言ったな。 あんたには帝国軍に戻ってもらう。」
兵士「当代きっての名軍師さまが、こんな田舎のひなびた村でくすぶってることはないだろう? カレッカの戦いの立役者さんよぉ」
久「断る! 私は、もう争いごとに関わりたくないの。 今の私はなんの力も持たないただの雀士よ」
兵士「しかし、そうもいかんのだ。 弘世菫様から直々の命令だからな。 無理やりにでもあんたを連れていく」
久「何度言われても、私は帝国に戻る気はないわ」
兵士「そうかい? あんまりわからず屋を言ってると、この子がどうなっても知らんぞ」
兵士「そうだな、罰符の牌山送りにでもするか。あそこの仕事はキツいぞ。 生きて戻って来られるかどうか…」
桜子「いやだよ!いやだよ!!ぶぢょーだずげでよ! ぶぢょーーーーー!!」
久「そ、その手を離しなさい! 今すぐによ!!」
和「なんか マズい雰囲気ですよ、どうしますか咲さん」
咲「助けよう!」
セーラ「よっしゃぁ! そうこなな!」
まこ「参ったのお、また厄介ごとかい。咲のお守りはツラいのう」
和「まこさん。そんなこと言って。ほんとは喜んでるくせに」クスクス
和「さあ 行きましょう 咲さん」
咲「うん」ゴッ
ザッ!
セーラ「おい待てや。 そのケンカ、オレ達が買うで」
兵士「なんだお前らは?」
まこ「通りすがりの正義の味方じゃあ」
兵士「???? 邪魔する気か? おい、反逆罪だ! こいつらから引っ捕らえろ!!」
ノドッチビーム!!
ズガアアアン!!
バスガデルデー! ドガーン
ギャアアアアア
カン!カン!モイッコカン!! マージャンッテタノシイヨネ!!
ドギャーーン
キングクリムゾン
ズバアアア!!!!!
ウ,ウワアアアーーー…
久「何てことを…あなた達は……子供たちの前で…こんなむごいことを……」ワナワナ
ーーー麻雀教室
久「知ってるわよ。宮永照将軍の妹、咲でしょ」
久「なんで知ってるかって。私には帝国軍に何人か仲良くしてる人がいるのよ。そういう話は伝わってくるのよね」ウインク
和「(きっと『特別に』仲がいいんでしょうね…)」
咲「?」
まこ「さっきの帝国軍は あんたのことを、園城寺久と…」
久「そうよ。怜は…園城寺怜は 私の妹」
咲「竹井という名前は?」
久「妹といっても怜とは腹違いなのよ。竹井は母方の姓ね」
和「なぜ そんなことを?」
久「私はね、もう二度と争いごと、人と人が戦うような事に関わり合いにならないと、決めたのよ」
久「でも、怜は違った。 でも、怜はちがった。自分の信じるもののために、その身をつねに戦いの中に置いた」
久「(身体が弱いのに…無茶ばかりしてた)」
久「怜は私のこと、なんと呼んでいたかしら?」
咲「セイカに住む久という人、と…」
久「…そう」
久「怜は やっぱり私を許してはくれなかったようね」
久「怜は言っていたわ。力を持っているのに、それを使わないのは 臆病だって」
久「確かに私は臆病者よ。でも、臆病と言われても、やっぱり あんな場面をもう二度と見るのは嫌だった」
久「たとえ、あのこに姉として、認められなくても」
和「あんな場面?」
久「みずからの行いで、人が死んでゆくこと。 それが 敵であれ、味方であれ」
久「…でも、今日 私の選択は間違いだったと 分かったわ。まぶたを閉じても、世界はなくなったわけではない」
久「私も 今日 この日から、彼女の目指したものを目指しましょう」
咲「じゃあ、この髪ゴム…受け取ってもらえますね」
久「髪ゴム?………………咲、これはあなたが持つべきものよ」
咲「なぜです?」
久「この髪ゴム ほどいてみなさい」
和「?なにか…地図のような紙が織り込まれていますね」
久「これは、解放軍のアジトをしるした小さな地図よ。 つまりこれを受け取る者は解放軍を引き継ぐ者でなければならない」
咲「でも、怜さんは…」
久「怜は 本当はこの髪ゴムを あなたに託したかったんだと思うわ」
久「私は軍師とガールハントの才は持っているけど、解放軍を、人々を率いるリーダーの器ではないわ」
咲「そこ同列!?」
久「しかし、咲。あなたにはそれがある」
久「怜もそう思っていたわ。 だから、あなたを私に会わせた」
久「(そうでしょ 怜。 あなたはこうなる未来を見たのかしら…?)」
久「お願いよ 咲。この地図と、そして怜の意思、解放軍の意思を受け取ってちょうだい」
咲「わ…」
咲「わたしは……」
『あんなの日常茶飯事だからほっとくし」 』
『税金泥棒!?それはあんたのことでしょ!?』
『これで…衣も……安心して……』
『あんたは あんたの見たもんから、あんたの感じたもんから、目を背けることはできへん』
『怜様は 私達の希望なんだ』
『私が 死んでも…その意思が……残れば…』
『なぁ……もし私が…』
咲「(怜さん 衣ちゃん…)」
咲「(そして)」
咲「…分かりました」
久「ありがとう、咲。 いえ、いまこの時から、あなたは解放軍のリーダーです」
久「ですから、これからは 咲殿と呼ばせてもらいます」
咲「そっ、それはやめて下さい久さん!」ブンブン
久「え、そう? 正直助かるわ。あの日以来 片っくるしい話し方が苦手でね」ペロッ
久「私のことは久って読んでね。教室の生徒からは『部長』って呼ばれてるけどね」
和「【悪待ち倶楽部】って看板に書いてましたもんね」
咲「部長…なんだかすごくしっくりくるなぁ。私もそう呼ばせてもらいます!」
久「好きにしてちょうだい」
咲「それと…この地図を抜いた髪ゴム。部長が持っていて下さい。 私は髪が短いし、今の髪型が気に入ってるから」
久「わかったわ」
久「大規模な帝国軍と戦う小さな解放軍… 面白いじゃない。分の悪い勝負ほど、私の力の見せどころよ…!」キュッ!
髪をおさげにする久
久「天才軍師『悪待ちの久』 …見せてあげるわ」ニッ
セーラ「和、まこ、どーすんねん。 帝国に戻れんようになってしもたで」
和「咲さんが行く道であれば、私はそれに着いていきますよ。 照様も 許してくれるはずです」
まこ「わしもじゃ。腐りきった帝国に愛想がつきてたところじゃ」
久「さて 咲。 あなたの軍師として最初の進言をさせてもらうわよ」
久「解放軍をよみがらせるには、人を集めなければならないわ。 帝国に不満を持つ人々を」
久「そして 人を集めるには、それを入れる器が必要」
セーラ「せやな。 センリヤマンプのアジトは無くなってもうたしな」
久「いえ、もっと大きな、帝国軍の攻撃にひるむことのない器が必要よ」
久「ドラン湖の湖上に、今は廃墟となっている城がある。この城を手に入れるのが良いと考えるわ」
久「まずは湖のほとりの町、カフ(加符)へ向かってはどうかしら」
和「久部長は一緒に行かないんですか?」
久「私は引っ越しの準備をしなきゃね。 子供たちにも一年分の宿題を出しておきましょう」フフ
ーーー宿屋
由子「おやまぁ咲ちゃんじゃないのー。無事だったのね」
咲「由子さん!」
和「なぜここに?」
由子「いやーあなたたちをかくまったのがバレちゃってねぇ」
まこ「なんじゃと…そら悪いことしたのう」
由子「あ、大丈夫よー恨んでないわよ。これも運命なのよねー」
咲「あの、私たちがお城を手に入れたら…ぜひ由子さんにも来てほしいです」
由子「お城?それはすごいのよー楽しみにしとくわね」
ーーーカフの町
セーラ「とりあえず腹へったから何か食おうや」
和「賛成です。ついでに舟を出してくれるがいないか聞いてみましょう」
ーーー酒場
胡桃「舟? 知ってるよ。井上って人が…ああ!!見つけた!」ズイ
セーラ「な、な、なんや?オレが何したって言うんや!?」
胡桃「何したって!? ここで会ったが百年目!あの世からだって注意する!がモットーの借金取り、このカクラサマ胡桃からは逃げられないよ!!」
まこ「なんじゃああいつは。セーラのコレか?」
和「さぁ知りませんが」
胡桃「さぁさぁ!あんたが踏み倒した借金、今すぐこの場で、現金で返してよ!! こっちはね二ヶ月もかけてあんたを探したんだよ!」フンッ
セーラ「ちょちょ…ちょお待て! オレ達は追われてる身で今は持ち合わせがないねん。ところでお嬢ちゃんその井上ってのを知ってるようだったけど…」
胡桃「知ってるよ」
セーラ「どこにおるんか教えてくれへん?」
胡桃「借金を払ったら教えてあげるよ。こっちだって商売なんだから」
セーラ「じゃあこうしようや。オレ達は、いま、金がない。 でもな、井上に会えたら金の入る当てがある」
セーラ「金が入ったら借金なんざ直ぐ払たるわ」
胡桃「うーむ……あっあんた達、私を騙す気でしょ!」
咲「そんなことありませんよっ」
胡桃「貧乏にんめ…。そうだね、それでいいよ。 ただし、借金を払うまでは着いていくからね!」
まこ「で、井上ってのはどこにおるんじゃ?」
胡桃「うん、あの人ならだいたい賭博場にいるよ」
和「とりあえず行ってみましょう」
ーーー酒場の下 賭博場
ジャラジャラジャラジャラ
ソレロン!
スバラッ!?
リーチ!
ワタシハショウサンノコロカラカケゴトヲシテイル!
誠子「なんだい?アニキに何の用だい? へ?ドラン湖に舟を出せーーー?!」
セーラ「せや。井上ゆう奴なら出してくれるんやろ?」
誠子「どうかなぁ。アニキは気分屋だから」
純「どーした誠子?」
誠子「あぁアニキ。 いや、コイツらがドラン湖に舟を出してほしいって…」
純「だからオレは女だ…なんだってぇ!? お嬢ちゃん面白いこと言うじゃん」
純「だが、あそこはバケモノでいっぱいだ。舟を出すのはこっちも命がけになる。こっちも命を懸けるんだ。あんたにも、それなりのもんを賭けてもらわねぇと」
咲「はい…(指を切るとかかな…)」ガタガタ
純「あんたの持ち金。有り金全部賭けてもらおうか。 どうだ、やるかい?」ジャラ
咲「やります」
咲「ツモ。四暗刻です。これでトビですね」ニッコリン
純「」チーン
和「ああ…」
まこ「悲惨じゃのお…」
胡桃「うわぁ…」
純「…やるじゃねぇかお嬢ちゃん。オレは強いやつが好きだぜ。 よし誠子、舟の準備をするぞ」
誠子「へいへい。 またアニキの病気が始まった」
純「オレは女だっつーの」
セーラ「やったな咲」
咲「うん!」
ーーードラン湖の城
和「城が…霧に覆われてますね」ブルッ
まこ「こりゃあほんとにお化け屋敷じゃのう」
咲「おばけやしき…」ブルブル
和「さささささ咲さん わわわ私がいますからここここわくないですよよよ」ガタガタガタガタガタガタ
セーラ「お前が一番怖がっとるやないか」
胡桃「こんなところに本当にお宝があるの?」
まこ「知らんわ。セーラが言うたんじゃろ?」
純「おぉこりゃすげぇな。中は化け物だらけか? 腕がなるぜ」パキッパキッ
誠子「ええ! アニキまで行くんですか!? 気を付けて下さいよ」
純「当たり前だろ。こんな面白そうなこと、ほっとけねぇ!」
まこ「探索は例のごとくキンクリじゃあ」
ーーー城の奥
ドラゴンゾンビ「フシューフシュー…」ゴゴゴ
和「ひいいいいいい」ガタガタガタガタ
まこ「やるぞ!」
バスガデルデー!!
ツモ! チューレンポートウ!!
ウルサイ!ソコノオバケゾンビ!
オレハオンナダッツーノ!
オリャアア!! キングクリムゾン!!
ズギャアアアアン!!!!
ドラゴンゾンビ「」チーン
セーラ「やったな。死体のクセに生意気やで」
咲「霧が…」
まこ「霧を作りだしとったのもコイツだったみたいじゃのう」
セーラ「おっしゃ!これでこの城はオレ達のもんやな! どや、この城に名前つけるっちゅーんは?」
純「面白いじゃん。りゅーもん城ってのはどうだ?」
胡桃「ミヤモリ城!」
和「ここはやっぱり、咲さんかわいい城ですよ」
まこ「咲はどがぁなんがええ?」
咲「えっと…」
咲「り…リツベ城、とかどうかな?」
和「いいですね。それにしましょう。なんだか創造主の雰囲気を感じて逆らえないような気がします」
胡桃「それ以上いけない!」メッ
久「おめでとう咲。 今日、この日を新生解放軍の決起日とするわよ!」
セーラ「そりゃ名案や! 今夜は宴会やで!」
胡桃「お金はどうすんの」
純「お嬢ちゃんヤボなこと言うなよ。それは後にしときな」
ヒュイーーーーーーン
一同「!!!?」
パアアア…
小蒔「お久しぶりですね、咲。ついにあなたは 自分の道を、自分で歩きはじめました」
咲「小蒔さま…!」
小蒔「今日はあなたに渡すものがあります。一つはこれです」
シュイーーン
和「これは…?」
小蒔「これは『約束の雀卓』です。 あなたの力、それは想いを一つにする仲間達です」
久「雀卓なのね」
小蒔「仲間を集めなさい。雀卓にはあなたの集めた仲間達の名が、刻まれてゆくでしょう。…そして、もう一つは…」
ヒュオーーーン
初美「お久しぶりですー。私のことおぼえてますかー? 薄墨初美ですよー」クルクル
胡桃「なんて格好!」フシダラ!
セーラ「はだけにはだけとるなー」チクビガデテルデー
小蒔「彼女の力も解放軍の助けとなるはずです。咲、歴史はまだ動き出したばかりです。挫けてはなりませんよ。…ではまた会いま グーーーー…
シュウウウ…
咲「消えちゃった…」
和「最後寝てましたよ!?」
まこ「寝ながら消えるたぁ器用じゃのう」
初美「と、いうわけでお世話になるですよー。よろしくです!」ピコピコ
久「咲。器は手に入ったわ。 次は人を集める番」
久「コーフォン(客風)の町に白水哩という女がいる。彼女を仲間に引き入れましょう。必ず、役に立つはずよ」
ーーー翌朝
コンコンコン
和「咲さんおはようございます。どうです、よく眠れました?」
咲「おはよう和ちゃん。少しだけ眠れなかったかな」
和「お屋敷と同じというわけには行きませんけど、住めば都ですよね。 支度が出来たら部長の所へ行きましょう。私はここで見張ってますので」ジー 〈O〉〈O〉
咲「(着替えにくいなぁ…)」
久「おはよう。よく眠れたかしら」ツヤツヤ
胡桃「」グッタリ
咲「」
和「」
まこ「何しとるんじゃあんたは…」
久「早速だけど本題に入るわね。 哩はコーフォンの町にいるわ。 彼女は情にあつい女。必ず力になってくれるはずよ」
セーラ「おう、当然オレを連れていくやろ?」
まこ「わしも行くけえの」
久「寄り道して仲間も集めてきてね」
咲「はい」
和「行きましょう咲さん」
ーーーー各地の町
由子「お城を持ったのは本当だったのねー。私も仲間にいれてほしいのよー」
由子「戦うことは出来ないけど、戦って疲れた戦士にあったかいスープくらいご馳走することは出来るわ」
咲「ぜひ!」
由子「そうと決まれば引っ越しよー。まだまだ負けへんのよー」
初瀬「えっあなたが解放軍のリーダー!? もちろん協力するよ! 憧もびっくりするえれべーたー作ってあげるからね!」
西田「ちょっとあなた、原村さんとどういう関係!? なに 解放軍!?人手不足なんでしょ。ここは私が一肌脱いで上げるわよ! その代わり原村さんの取材させてね」
絃「解放軍にも道具屋はいるでしょ?」
梢「解放軍と帝国軍…この時代に馴染むべきはどちらでしょう。 私も解放軍にお加え下さい。 人の心を真っ直ぐに鍛えるために」
南浦聡「んあ? オレは風呂職人だ。 へぇ…面白そうじゃねえか。仲間になってやるよ」
界「おぉ懐かしい顔じゃねえか。お前とは親子のような間柄だったな。咲、オレの仕込んだ麻雀の腕、鈍ってないだろうな?」
☆仲間がふえたよ!やったね咲ちゃん!!
ーーーコーフォン
和「着きましたね」
咲「白水さんのお家は…」
まこ「宿屋で聞いたあのデカイ屋敷じゃな」
ーーー白水の屋敷
葉子「悪いけど、主人の哩は忙しくて会えねーけど?」
セーラ「いつになったら暇になんねん?」
葉子「さーてね、明日か明後日か。一ヶ月後か一年後か」
咲「ダメみたいだね…」
和「一度出直しましょうか」
ーーー
田中舞「けけけ、哩んとこの屋敷に行ったんだって? あんたらみたいな素人が正面から行ったって何年経っても会えやしないよ」
舞「それよりどうだい、あたしの話に乗らないか?」
咲「なんですか?」
まこ「というよか誰じゃ」
和「(なんとなくエトペンを抱きしめる)」ギュッ
舞「けけ、ここじゃ場所が悪い。宿屋で話そうか」
ーーー宿屋
セーラ「で、お前の話てなんやねん?」
舞「けけっ焦んなよ。 あんたら何で哩が誰とも会わないか知ってるか?」
和「なぜなんでしょうね」
舞「あいつはね、あんたらみたいな帝国に歯向かう集団と関わり合いにならないために誰とも会わないのさ」
セーラ「なんでや?久の話と様子がちゃうな」
舞「さてね。さぁこっから本題だ。 哩には大事にしているものが二つある」
舞「一つは、妻の姫子。 もう一つは名鎖リザベさ」
まこ「そんで…」
舞「けっけけ…そこでだ。名鎖リザベを盗み出せば、否が応でも哩は追ってくる。そこであんたらは話すなり脅すなりすればいい。 どうだ、分かったか?」
セーラ「なるほど。ほんでリザベを盗み出すのはどうすんねん」
舞「けっけっけ。あたしに任せときな。役満ブチ当ててやんよ。しばらくしたら哩の家に来な。それじゃあな」
咲「大丈夫なのかな…」
和「今度は泥棒のマネごとですか、嘆かわしい」
まこ「マネごとやのうて泥棒じゃよ」
セーラ「そろそろ時間やな。行くで」
ーーー哩の屋敷、横
舞「来たな、よぅし待ってろよ」つ ロープ
シュルルル
舞「ほらよ、行ってきな」
セーラ「お前は行かへんのか?」
舞「あたしの仕事はここまでだ。こっから先はあんたらの仕事だ」
ーーー屋敷内部
鷺森公子「おやどうも。私は倉庫番だよ。あんた達は? 解放軍? 解放軍ってのは店番はいるかい? この公子、かねてより解放軍の店番をしたいと思ってたのさ」
咲「おっ、お願いします」ペッコリン
公子「おやおや嬉しいね。ついでにボウリング場でも作っといてあげるよ」スタスタ
ジャラジャラジャラ…
和「なんだか妙な仕掛けが多い屋敷ですね」
まこ「哩はこの町では金持ちじゃからな。警備に金かけとるんじゃろう」
セーラ「鎖ばっかり飛んできてジャラジャラうっさいな」
良子「オー、イッツサプライズ。なんですかあなた達は? コソドロ? それはライクハードワークですね」
セーラ「お前誰や?」
良子「私ですか? 私はからくり師の戒能良子といいますが、ユーたちは?」
まこ「からくり師? じゃあこのやっかいな鎖はあんたが取り付けたっていうんか」
良子「イエスアンドイエス。素敵なアトラクション楽しんでもらえましたか?」
セーラ「おいお前、早いとこあの鎖を止めろ」
良子「オーキードーキー、仕方ありませんね」
良子「まぁエンジョイングして下さったみたいで何よりですよ。そうだ、何なら解放軍に参加してあげますよ。ノンノン遠慮はノープロブレム。ではグッバイ、解放軍の皆さん」スタスタスタ
咲「行っちゃった」
セーラ「変な奴やったなぁ」
和「一番奥の部屋に着きましたね」
ーーー宝物庫
セーラ「これがリザベか」
まこ「ほう、さすがに名鎖じゃ」
名鎖リザベを手に入れた
和「まこさん、用が済んだらさっさと逃げましょう」
セーラ「そんなにビビんなよ和」ケラケラ
和「宮永家の令嬢が泥棒なんかで捕まったらいい笑い者ですよ…」
咲「ははは…」
セーラ「ほな、ズラカンデー」
ーーー屋敷 外
舞「おい遅いぞ。エモノは? おぉよくやった、早いとこ宿に戻るぞ」
ーーー宿屋
舞「いやーさすがあたしが見込んだだけあるな!ナイス巨乳」
咲「急に原村びいきっすか」
舞「まぁいいじゃん。それよりも、けけけ…」
舞「どうだい、疲れたろ。お茶でも飲みなよ」つ 茶
和「お茶ーー?」
セーラ「お茶ーーー?」
舞「さぁさぁ、一息いれなよ」
セーラ「舞さん」
舞「ん、なんだよ。けけけ」
セーラ「君が、最初にそれを飲んでもいいよ」
舞「」
舞「え、いや、あたしは何にもしてないから、疲れてないし…けけけ」
セーラ「そんなこったろうと思ったで。んな手に引っかかるマヌケやないで」
まこ「一回引っかったくせに」
舞「くそーーー!」ジタバタ
セーラ「オレ達を出し抜こうなんてアホなやっちゃ」
哩「出てこんか!コソ泥が!!はよう出てきた方が身のためやぞ!!!」
まこ「ずいぶん早いのう。もう見つかったんか」
舞「けけっ、あたしが知らせといたのさ。あんたらが寝てる間に捕まるようにな」
セーラ「行くで」
哩「家宝んリザベば盗みやしたんはお前か、大人しく返せばちゃし、さもなければ…」ギロリ
咲「うぅ…」
和「咲さん、本当のことを話しましょう」
咲「実は…久部長のすすめで…」
哩「なん?久の…」
哩「久ん誘いならば、すぐにも力になりたいの…私には捨てられんもんがあると。リザベば置いてお帰りくれんね」
咲「あなたの力が必要なんです」
哩「せっかくやけど、私ば慕ばいう家人たちんことば考えると……申し訳なか」
咲「お願いします」ペッコリン
哩「私ん身が私一人んもんなら喜んで力ば貸したいんやけど…今はそーいうわけにはいかんのや」
咲「どうしてもですか」
哩「申し訳なか。今はこん暮らしば捨てたくないんや。 それが姫子の為でもあっけん」
咲「分かりました…鎖は返します」ジャラジャラ…
哩「かたじけなか。では、これにて失礼さいてもらう」
葉子「哩さまーーーーー!!!」
哩「どげんした葉子、そげん慌てて」
葉子「姫子さまが…姫子さまが…!」
哩「姫子がどげんしたっちゅうんや」
葉子「新任の軍攻官に連れて行かれました…!止めようとしたのですが…」
哩「なんやっち!!」バッ
ダダダダダダ…!
葉子「哩さまが…ど、ど、ど、どうすれば…」
セーラ「心配すんなよ」
和「ですね」
まこ「ほうじゃの」
咲「行こう!」
ーーー軍政官の屋敷前
哩「貴様ら、何ゆえ私の妻ば連れ去った。新任の軍政官やらば出せ!」
兵士「久保様は約束がない方とはお会いしません」
哩「なんやと!」
哩「ロン!2300!!」リザベーション、クリア!!
兵士「ぶべらっ!!」ズギャーン!!
兵士「なんだお前は!ここを久保様と知っての狼藉か!」
哩「うるさい!盗人のなんばえらそーに!!」
ツモ!2000・4000!!
兵士たち「ひでぶっ!!!」ドガラグシャーン!!
セーラ「やるやん」ヒュー
咲「うわ…すごい」
哩「はぁ、はぁ…。こん数ではさすがん私も骨の折れる。 んっ貴様らよか所にきよった。力ば貸せ」
和「もちろんそのつもりです」
まこ「やったるぞ!」
ウオー!
テキタオスデー
サ キ サ ン カ ワ イ イ !!
リザベーション!!セブン!!
ギャアアアアア
ーーー軍政官の部屋
和「はぁ…着きましたね」
哩「姫子…!」
バターン!!
姫子「哩さん!!」パアッ
久保「ぐぬぬ…またしてもお前か咲! お前のせいで私はこんな田舎に追いやられたんだぞァ! 」
久保「私の出世の邪魔をして、その上 今度は私の楽しみの邪魔かァァ!!」
哩「なんやっち!姫子ば返せこんゲス野郎!!」
まこ「わりゃだきゃー許せんのう」
久保「フン!」ガッ
姫子「きゃっ…!」
哩「姫子!」
姫子「哩さん!」
咲「その人を離して下さい!」
久保「フン、そこまでだ。それ以上近寄んなよ。私も美しい女性を傷つけたくないからな」
和「なんて人なんでしょう。腐りきってますね。こんな人の命令を聞いてたかと思うと…」
久保「何とでも言え。私は自分の身がかわいいからな」
久保「それよりも、懐かしいやつと会わせてやろう。おい!早く出てこい!」
スッ
優希「…」
まこ「優希!」
咲「優希ちゃん!」
久保「ふん、おい優希。そいつらを捕まえろ、そうすれば照様の名誉挽回にもなる」
和「ゆーき。そんな人の言うことを聞くんですか?」
優希「染谷せんぱい、のどちゃん、咲ちゃん……」
咲「優希ちゃん…」
優希「私は、あの日の選択を間違っていたとは思わないじょ。今でも正しかったと思う」
久保「そうだ、その通りだ。優希」
優希「しかし、それでも 私の心は傷む。私は……やっぱり私は自分の心に正直に生きたいじぇ」
優希「それが正しいことなのか、間違っているのかは、時が答えをだしてくれるはずだじぇ」
久保「な、何を言ってる片岡ァ!」
優希「トルティーヤの皮をかぶったニセタコスめ!これでもくらうじぇ!!」ダゴス!!
久保「めひこっ!」ズザザザー
哩「姫子っ!姫子…!」ギュッ
姫子「哩さん!」ビビクン
久保「うぅ…ぐ…」
セーラ「なんや知らんけど、お前ずいぶんと恨まれとるやないか」
久保「う…待て、落ち着け。私に何かあったら姉の照がどんな目にあうか考えてみろ」
咲「……」ギュッ…
咲「…早く出ていってください」
和「咲さん、どうしてこんな人を…。この人は衣さんのかたき…」
久保「ひいー」スタコラー
まこ「和、咲の決めたことじゃ。やはり わしらとは器が違うようじゃ。嬉しいの」
優希「…」
優希「咲ちゃん。いや、咲さま。この私を解放軍に加えてほしいんだじぇ。咲さまに許しをこえる立場じゃないけど、それでも私は咲さまの元で働きたい」
咲「今まで通りに呼んでよ。 あと、それと」
咲「力を貸して、優希ちゃん」
優希「さ…咲ちゃん…」ウルウル
優希「感謝するじぇ。この命のタコス、いつでも咲ちゃんのために使うじょ!」
和「よかったですね。ゆーき」
まこ「じゃの」
姫子「本当にあいがとやね。哩さんもほんとはあんた達に力ば貸したくてウズウズしよったいね」
咲「そうなんですか?」
哩「…咲どの。どげんやらこれで私もおたずね者になりよった」
哩「私は、家ば守るため帝国ん横暴に目ばつぶっちきよった。やけん、その結果がこいや」
哩「姫子…」
姫子「はい」
哩「お前とは、夫婦の縁ば切る」
姫子「!」
姫子「な、なしてですか!?」
哩「私は、これから解放軍に入る。もうここへは戻っちはこれんけん」
姫子「…………あなたはひどい人たい。こん私ばそげな女やと思っとるですか?」
哩「辛いことんなるぞ」
姫子「覚悟は出来てます。あなたと夫婦の鎖ば結んだ時から」ジャラ
哩「そうか」ジャラ
哩「お前と私は二人で一つ。この鎖が…二人の絆になるとやけんな」ジャラジャラ
セーラ「(ジャラジャラやかましい、とは言えんな)」
哩「咲どの。私ん力、解放軍んために使わせてください」
咲「はいっ!」
セーラ「ほなカエルデー」
とりあえずここまでです。
アニメ最終回で有珠山がワシャーっと出てきて色んな思いがあふれてテンション上がりました。こういう時どんな顔をすればいいか分からないの
支援、レスしてくれた人ちょー感謝だよー
爽ちゃんは強くて可愛い筈
乙
爽と咲の大将対決楽しみだ
乙乙
このSSでも有珠山の出番期待していいかしら
ちょいキャラまで使ってて乙
からくり屋敷は結構面倒だった記憶あるな
>トルティーヤの皮をかぶったニセタコス これ好き
続き楽しみ
カイ師匠がある意味でまんまで吹いた
原作では非常に世話になった協力攻撃もあって印象的な仲間の一人だったな
ほんまや親父まんまやんけ
テル様も語感似てるな
>>223
きっとそう(確信)
>>225
さわやん大将確定っぽいね。おもちバランス的にクロチャー涙目だけどw
副将戦は私と由暉子のアイドル対決もいいかもしんないね。絹ちゃんが戦犯にだけはなりませんように(血涙)
>>226
そこそこに…とだけ
>>227
ちょいキャラも使わないと108埋めるのに苦労したのよorz キャラ把握出来てない所は脳内補完オナシャス
台詞は原作からほぼ引用…というセコいことやってるんでせめてネタ部分は頑張るつもりです(震え声)
>>228
ありがとう。必ず完結させるつもり
>>229
自分も常時スタメンだったわ。カイ師匠には世話になったなぁ
>>230
最初に当てはめたキャラがこの親父だったよ。あとは消去法で
では続きいくっす
ーーー本拠地
和「あ、あそこにいるのは…」
塞「やぁやぁ、久しぶりだね咲!お互い生き延びたみたいね」
白望「元気だった?」
和「塞さんと白望さん。どうしてここに?」
塞「噂を聞いてね。借りを返すいいチャンスだと思ってここまで来たのよ。 私たちも解放軍に加わるね」
塞「ほらシロも挨拶しなよ」
白望「ダルいけど…よろしく」
塞「ったくあんたは…。 それよりも怜さんに挨拶がしたいんだけど」
和「と、怜さんは…」
久「怜は今、わけあって北へ行ってるわ。その間、咲がリーダーをつとめることになってるの」
塞「北ねぇ…。それにしてもすごいじゃん咲、リーダーなんて見直したよ」
久「咲。哩や塞、白望などの新たな仲間を祝う宴なんて開いてはどう?」
咲「そうだね、パーっといこう!」
和「じゃあ久々に腕をふるいますよ」アイスティーノジュンビデスネ…
ワイワイワイワイ
ウマイッ! テーレッテレー!!
タコスオカワリダジェ!
ソコ!タベスギ!
マダマダアルノヨー
ハムッ ハフハフ ハフッ
セーラ「はっはっはっ!楽しいなー!」
まこ「このワカメ酒うまいのぉ」
優希「ウマイ!帝国のタコスは不味かったからなぁ」
哩「咲どの、なかなか陽気な仲間やね。やはり来てよかったと」グビグビ
姫子「哩さん、あんまり飲みすぎよったら…」ビビクン
塞「こりゃいいや。こっちにきて正解だったねシロ」グビグビ
白望「そうだね」グデー
純「咲、今夜は月が綺麗だぜ」グイッ
久「私はどちらかというと、女の子と静かに二人っきりで飲むのが好きなんだけどね」
まこ「優希!タコスばっかり食いすぎじゃい!」
和「咲さん、楽しんでますか?」
咲「うん。ちょっとおトイレ行ってくるね」
ガチャリ
アサシン「咲、その紋章牌をいただく、覚悟!」
咲「!」
和「エトペンシュート!!」ズバムッ!
アサシン「ラモスッ!」ズガーン
和「ふぅ…大丈夫ですか!?咲さん!」
咲「ありがとう和ちゃん」
優希「どーした!? 何だきさま!!」
セーラ「解放軍の本拠地に乗り込んでくるとはアホなやっちゃな」
アサシン「ふははは、何が解放軍だ!帝国に勝てるなんて本気で思っているのか? SOAだしwww」
まこ「なんじゃと!!」
アサシン「気をつけろよ咲。郁乃様はいつでもお前を狙っているぞ!」ササササ (((((((;・・)
和「……」
優希「……」
優希「咲ちゃんの見張りは私がやるじぇ」
和「いえ、私が咲さんの身を守ります」
咲「あわわわ」
セーラ「ええ加減にせえ。二人で見張ったらええやろ」
和「安心してお休みください。おはようからおやすみまで、咲さんの身は私が守ります」キリッ
優希「私も今日から咲ちゃんの部屋の前で見張るじぇ!」
咲「あ、ありがとう」アセッ
咲「…ぐぅ…」zzz
和「やはり心配なので咲さんと添い寝したほうがいいでしょうか?」ソワソワ チラッチラッ
まこ「やめときんしゃい」
◎
ーーー翌朝
咲「ふわぁ…」ノビー
和「おはようございます。今日もいいお天気ですよ」
咲「お、おはよう和ちゃん(すでに部屋に居てても驚かなくなっちゃった)」
咲「少し城内を散策してみようかな」
和「お供しますね」
ーーー 一階
塞「気楽な山賊暮らしもよかったかなぁ」モノクルフキフキ
白望「ダル…」
西田「原村さんのネタない?」
セーラ「よっす!咲。 しけたツラしてたらあかんぞ。皆が暗くなるからな」
公子「はいよ。ボウリングやってくかい?」
哩「咲どの、やはり解放軍に参加してよかった。共に帝国ば倒しようや」
ーーー船着き場
純「よぉどうした?」
誠子「やぁ、釣りでもやるかい?……って何だありゃ!?」
穏乃「」
咲「! 人…!?」
穏乃「うっ………」
純「生きてる、まさかここまで泳いできたってのか」
和「とにかく、中に運びましょう」
ーーーー
穏乃「」
和「どうしたというんでしょう、こんな所まで泳いでくるなんて…」
久「よっぽどの訳アリなんでしょうね」
穏乃「ぅ…ううん……。 ここは…、助かったのか…」
咲「大丈夫ですか?」
穏乃「うわさを聞いて…ここまで……教えて…もらえますか…解放軍というのは…」
久「安心して。ここは解放軍の本拠地、リツベ城よ」
穏乃「よかった…お願いがあります。解放軍のリーダーに、怜という方に会わせてください」
咲「…………」
久「怜とは今、会うことは出来ないわ。今のリーダーはここにいる咲よ」
穏乃「では、咲様。 どうか私達を助けてください」
和「助ける?」
穏乃「帝国軍の大将、小走やえが私たちヨシノの一族を根絶やしにしようとしているんです
穏乃「お願いします。解放軍の力を私たちに貸して下さい」フカブカ
咲「わ、分かったよ」
久「…ちょっと待って咲。現在の解放軍の力はわずかなものに過ぎないわ」
久「旧解放軍の生き残りと、塞の連れてきた山賊たちを合わせても数百の兵力よ。 いま軍を動かすのは得策ではない」
咲「じゃあそれだと…」
和「ヨシノの方々を見殺しにすることに…」
久「もちろん彼女達を見捨てるわけにはいかないわ。私たち解放軍のただ一つの強みは人々の期待を受けていること。それを裏切るのもやはり得策ではないわ」
久「そこで、ここはまず、少人数で状況を調べ、その後の方策はそれを見てから決めるのがいいと思うの」
穏乃「…! ありがとうございます!村へは私が案内します!」ウッキー
和「咲さん。誰がなんと言おうと私はついていきますからね」
咲「うん、ありがとう」
穏乃「私達の村は大森林を越えた所にあります。まずは大森林の村へ行きましょう」
和「途中で仲間集めもしておきましょう」
ーーー各地の町
春「解放軍に良子がいるって聞いた」ポリポリ
セーラ「良子…? あぁあのルー語使っとったカラクリ師か」
春「だから私も解放軍に入る」ポリポリ
咲「えと、ありがとう?」
まこ「すんなりやのう」
春「それが自慢」ニコッ
慕「へぇー解放軍かぁ。料理なら私も力になれるよ。私も参加していいかなぁ?」ニコニコ
穏乃「(優しそうな人だなぁ)」
咲「ぜひ!」
慕「ありがとう。ほっぺが落ちる料理をたくさん作って待ってるからね」ポワポワ
優希「タコス100人前頼んだじぇ!」
まこ「(ほんわかする人じゃのう)」ポワポワ
京太郎「そこのお姉さーーん♪ ん?ごめん、オレ今忙しいんだ。用事なら後で…」
和「?」ボイーン
京太郎「」
京太郎「引き返すべき道は、いらない。 オレも解放軍に入ります」キリッ
ーーー大森林
穏乃「この先に、ヨシノの一族のみが知る森の抜け道があります。急ぎましょう」
ザザザザザ(木々をかき分ける音)
「ーーーっくしゅん!」
シュイーン
成香「あれ?あれ?あれ?あれ? どうやらまた失敗してしまいました…」
優希「なんだ?」
まこ「急に現れたように見えたが…」
成香「あのっすみません、ここはどこですか?」
和「長野帝国ですが…」
成香「長野っ!? どうしよう…闇チンで倍満あてられたみたいです…」
成香「あの、わたし成香っていいます。行くところがなくて困ってるんです…私のこと守ってもらえませんか…?」
咲「え、えーと…」
まこ「行くとこないなら仕方ないじゃろ」
咲「そうだね」
成香「いいんですか? ありがとうございます!うわぁ…素敵です!お城に行けばいいんですよね、それくらいなら…エイっ」
シュイーン
咲「成香ちゃんの霊圧が、消えた…」
和「テレポーテーションってやつですか」
まこ「仁丹が入ったブローチは持ってなかったのう」
和「まこさん…いくつなんですか…」
ーーーレジェンドの村
穏乃「こ、これは…」
和「どうしたんですか?」
穏乃「ここはレジェンド赤土晴絵を称えるために作られた村なんです。 それが、どうして誰ひとりいなくなっているんだ…」
ガサガサ!
晴絵「お前ら帝国の人間だな! お前らが仲間を連れ去った、許さないぞ」
咲「な、なに!?」
晴絵「でも今は時間がない…私は皆の病気を治すっ」タタタタ
和「行ってしまいましたね。何だったんてしょう」
優希「仲間を連れ去った とか、みんなの病気 とか言ってたな」
穏乃「何かあったのかな。私たちの村に急ぎましょう。何があったか分かるかもしれない」
ーーーヨシノの村
ヤイノヤイノ!!
煌「いい加減になさって下さい。私の話を聞いてください!」
村長「話だと? お前ら町の人間がまともに話を出来るとは思ってもみなかったわ!」
村長「話とは何だ? わしらを山暮らしの田舎者を根絶やしにするいい方法でも思いついたのか? そのクワガタみたいな頭で!!」
煌「そう、そうですよ。小走さんは、彼女は恐ろしいことを考えていらっしゃいます」
煌「あなた方を根絶やしにするどころか、この森を、私の故郷でもあるこの長野の森を、焼きはらうつもりなんです」
村長「お前ら都会のモヤシっ子にそんなことが出来るものか。おい、こいつを牢にぶちこんどけ」
煌「くっ…すばらくない…」
ズルズルズル…
咲「どうしたんだろう?」
ーーー村長の家
憧「! シズ!」バッ
穏乃「わわっ」ギュッ
憧「シズーーー! どうして私を一人にしたのよ。寂しかったのよ!」ギューーー
穏乃「いや、一人にしたわけでは…」クルシイヨ アコ…
憧「ひどいじゃない、一人で行っちゃうなんて、私も連れてってくれたらよかったのに…。ね、町はどうだった?」
穏乃「いや、その、遊びに行ったんじゃないから…危ないから憧は連れて行けなかったんだよ」
まこ「そりゃあそうじゃろうなぁ」
憧「ねぇあんた何かやらかしたの? おじいちゃんが怒ってたわよ」
村長「穏乃。わしの許しなく村の外に出て、何をしてきたんだ」
穏乃「はい。 都会人の中にも、帝国と戦っている人がいます。彼女たち、解放軍の力を借りるために、私は村を出ました」
穏乃「このヨシノの山を守るために」
村長「!! この山を、村を守るためにだと? 何を言うか、この山を守るのに都会もんの力を借りる必要なんぞない」
村長「確かに、一時は小走の軍におされ気味だったが、しょせんは都会の貧弱モヤシ。最近は大人しいものだ」
穏乃「しかし……」
村長「うるさい。穏乃よ、村を勝手に出た上に、排ガス臭いトンキン共を連れてきおって。皆まとめて牢にぶちこんどけ」
村人「はい」
憧「え?え?ちょ…ちょっと待ってよおじいちゃん!なんでシズまで…!」
ーーー牢屋
和「なんでこんなことに…」
まこ「仕方ないわな。あちらさんにとってこちらは敵と何も変わらんけえの」
優希「腹へったじぇ…」
咲「うん…」
穏乃「ごめんなさい皆さん」
咲「穏乃ちゃんは悪くないよ」
泉「ん?穏乃やて?」
泉「誰かと思ったら帝国が攻めてくるのを知って逃げ出したシズモンやんか。 私? 私を忘れたんか、私はこの村一最強の泉さまやんか」
咲「だれ?」
泉「見せてやりたかったわ。小走が攻めてきた時の私の村一最強の逃げっぷりを。はははははははは」
優希「アホだじぇ」
煌「私は花田煌です。あなた達は? 解放軍? ヨシノを助けに?それはすばらですね。 …けどお互いバカを見たものですね…」
和「その服装は、帝国軍の…」
煌「ええ。 全く、私もバカでしたよ。命懸けで帝国を裏切って捨てゴマをまかされ、ここまで来てこのザマです」
煌「ヨシノの方には私の話なんてこれっぽっちも信用してくれませんでしたよ。そこはすばらくない」
穏乃「話というのは?」
煌「この地方をあずかっていらっしゃるのは、帝国の大将軍 小走やえです」
煌「彼女はしばしば反乱を起こすヨシノ山の民たちを根絶やしにするために恐ろしい兵器を作ったのです」
和「恐ろしい兵器ですか…なんでしょうね」
煌「私も詳しいことは知りませんが、名前は『九蓮砲』という、なんでも森を一瞬で焼き尽くせるらしいのです」
煌「そんなものを使ったら、ヨシノ山どころか私の生まれた村まで…」
煌「だからここに来たのです。ヨシノの方々にこの事を知らせて、『九蓮砲』が出来るのを防いでもらおうと思ったのですが…」
まこ「気がつけば、こんな牢の中っちゅーわけか」
煌「こんな所でグズグズしている暇はないのですが…」クッ
咲「煌さん…」
泉「ははっ、この村ー最強の泉さまの逃げ足を今こそ見せたるで!」バビューーーーーン
咲「す、すごい」
憧「ねぇ、シズも逃げて。あんな風には無理だろうけど…」
穏乃「逃げないよ。煌さんの言っていた『九蓮砲』を何とかしないと。諦めるわけがない!」
煌「方法があるのですか?」
穏乃「ええ、心当たりは」
穏乃「咲さん。このヨシノ山の北東にドワーフ達の住む鉱山があります。彼らなら何かしっているはずです。力を借りましょう」
咲「そうだね、分かったよ」コクン
煌「同意です。早くしないと取り返しのつかないことになります。『九蓮砲』が出来るまでに何とかしないと」
憧「! シズ!ドワーフの所に行くの!? ドワーフは田舎者を食べちゃうって…」
穏乃「それは偏見だよ。私はそういうものを無くしたいんだ」
穏乃「行きましょう、咲さん!」
ーーーヨシノ村 入口
煌「咲さん。この私も同行させて下さい。この森を、守りたいのです」
咲「もちろんですよ煌さん」
煌「ありがとうございます。すばら!」
優希「すばらだじぇ!」
スバラッスバラッ
まこ「もう仲良ぅなっとるわ」
和「あの二人から同じ空気を感じます」
憧「シズ…」
穏乃「一緒に行くかい憧。 今度は連れて行ってあげるよ」
憧「………私は残る。私はここでシズが帰ってくるのを待ってる」
憧「だから……だから、必ず帰って来なさいよ。約束だから」
穏乃「うん。必ず帰って来る。もう憧を悲しませるようなことはしないよ」ギュッ
憧「きっとよ」ギュッ
咲「わわわ」カァーー
和「(ピュアな咲さんも可愛いですね)」
ーーードワーフ村への山道
晴絵「くそ…ケチなドワーフめ。病気の治し方を隠してやがる。でも私は諦めない」
和「あのレジェンドは確か…」
晴絵「あ、お前らは!許さないぞ!……でも私はいま忙しい」
タタタタ
咲「?」
ーーードワーフ村
莉子「へぇ、梢さんが…」
咲「あなたも仲間になってくれませんか?」
莉子「んー…私はここで鍛冶屋の修行中だしなぁ」
穏乃「ロン!6400」カッ
莉子「ひいっ!わ、分かりました、解放軍に参加しますーー」
和「こうして時々、唐突に仲間勧誘描写が入りますが、そういうものだとスルーご了承下さいね」
まこ「誰に言っとるんじゃ」
ーーードワーフ長老の家
長老「ほっほっこりゃ珍しい。トンキンと山猿が、このドワーフ鉱山に何の用かね?」
穏乃「あなたにお願いがあって来ました」
長老「フン…山猿がドワーフにお願いときたか」
穏乃「『九蓮砲』というものをご存知ですか?」
長老「ほっほっ。そりゃ知ってる。わしらの宝の一つじゃからな」
穏乃「その『九蓮砲』の設計図を小走やえが手に入れ、森を焼き払おうとしているのです」
長老「ほっほっほっほっ。こりゃ愉快。山猿どもなんぞ、焼き殺されればいいわい」
和「なんてことを…」
長老「それにな、ウスノロの人間にわしらから設計図を盗めるとは思えん」
煌「しかし、確かに モモ という名の方が設計図を盗み出して来たのです」
長老「ほっほっ。そんなに言うなら試してみるか? わしらの金庫から設計図を盗み出せるかどうかを」
優希「やってやるじぇい!」
まこ「ああ!」
長老「ほっほっほっ、面白い。なら、金庫から宝の一つ『一盃棍』を盗み出してみるがいい。それが出来たらお前らの話を信じてやろう」
咲「分かりました」ゴッ
ーーードワーフ金庫
まこ「キンクリじゃぁぁあ!!!」ワカメッ!!
ーーー金庫 最奥
和「これですかね…」ハァ…ハァ
穏乃「そうですね。盃のマークが書いてあります」ゼェゼェ
ーーードワーフ長老の家
咲「持ってきました」つ イーペーコー
長老「」
長老「うぬぬぬぬ…わしらの金庫が破られるとは…仕方ない、お前らの話を信じよう」
咲「やった!」
長老「…確かに『九蓮砲』は恐ろしい役満兵器じゃ。 しかし、わしらの秘宝の一つ『天砲(テンホー)』を使えば一瞬で粉々になる。さっそく作らせることにしよう」
穏乃「ありがとうございます。ドワーフの長老どの!」ウッキー!!
穏乃「咲さん、村に戻って報告しましょう。村長も、今度こそ私たちの話を信じてくれるはずです」
咲「うん!」
長老「頑張れよ、お若いの」フッ
ーーーヨシノ村への山道
ゴオオオオ…
穏乃「あ、あれは…」
和「なんでしょうね…」
咲「確か…あの方角は…!」
まこ「ありゃあまさか!!」
優希「村の方だじょ!」
穏乃「バカな!そんな、バカな!!」
煌「急ぎましょう!」
ーーー焼けたヨシノの山 村
煌「これは…ひどい…」クッ
和「この有り様では…」
咲「こんな…」
優希「焼け野原だじょ…」
煌「自分達のしたことは……」
穏乃「そうです、無駄でした。 全て無駄だったんです」
咲「……」
穏乃「なぜです? なぜなんですか? 咲さん、教えてください。私のしたことは、何だったんですか?」
まこ「穏乃…」
穏乃「なぜですか! 私達は頑張ったじゃないですか! バカにされても、くじけなかった」
穏乃「それなのに、それなのに………」グッ
咲「穏乃ちゃん……」
穏乃「それなのに…なんにも、何にも残らなかった!」
穏乃「私の守ろうとしたものは、すべて……」
スッ
穏乃「これは、すべてが終わったら憧に渡そうと思っていた指輪です」
穏乃「かわいそうな憧…。この指輪は、誰の指にもはめられることなく無用になってしまった…」
ポトッ
穏乃「もう…何も……」
スッ
和「穏乃さん。これは、この指輪は、あなたの希望です。希望を捨てちゃいけません」
和「ほんの少しでも希望があれば生きていける。それは都会でも田舎でも同じだと思います」
穏乃「のどか……」
和「咲さん。城へ戻りましょう。こんな悲しいことを繰り返しちゃいけません」
咲「和ちゃん」
和「小走やえの軍をやぶり、九蓮砲を打ち破りましょう。そうでなければ報われません」キッ
まこ「やったるけえのう」
優希「タコスパワーはいつでも満タンだじぇ!」
煌「やりましょう!」スバラッ
咲「みんな、頑張ろう!!」ゴッタオス!!
ひな「あちゃーこりゃひどいねー。こんなことされたら困るよね」
咲「あなたは?」
ひな「私は山谷ひなだよー。お姉ちゃん達は解放軍? そういえば最近ドラン湖の城が解放軍のものになったって耳にした気がするよ」
ひな「ねぇ私を仲間にしてよ。地図作りなら任せてほしい所存ー。お近づきの印にこれあげるよ」
つ「長野図」
咲「地図かぁ。ありがとう」
ー山谷ひなが仲間になった!
ーーーレジェンド村
ダダダダダ…
兵士「待てゴルアアー!」
和「何でしょう?」
穏乃「赤土さんだ!追われているみたいですね」
晴絵「私はこんなとこで捕まるわけにはいかない!皆を助ける」
咲「わっ、こっちに来るよ」アセアセ
兵士「なんだーーお前らは?」
兵士「ん?お前は裏切り者の花田!こんなところで会えるとはな」
煌「しまった…!」
兵士「お前には懸賞金がかかってる。大人しく捕まるこった」
和「咲さん、すっかり囲まれてしまいましたね。これはちょっとピンチですよ」
優希「むしろ大ピンチだじぇ」
煌「そこのあなた。私が捕まれば残りの方は見逃してくれますか?」
兵士「なんだ、取り引きか? いいだろう。アラフォーに誓って手は出さない」
和「煌さん!捕まれば、反逆者は死罪ですよ」
煌「ええ、知ってます」
まこ「知っとるなら…」
煌「九蓮砲は止めなければなりません。そのためには、私達がここで全滅するわけにはいかないのです」
煌「解放軍が、今リーダーを失うわけにはいきません。リーダーとはそういうものです。だから………」
咲「駄目ですよ煌さん!」
煌「咲さん。いけませんねぇ。大きな目的を見失ってはいけませんよ、それはすばらくない」
咲「うぅ……すみません…」
煌「いいってことですよ。嬉しいことです。こんな私でも、誰かに必要とされている。そんなすばらなことはない」
煌「捨てゴマ、任されましたぁっ!!」スバラッ
兵士「ようし、いいこだ。暴れんな、暴れんなよ」
兵士「おいお前ら。残りの薄汚いサルとレジェンゴ、反逆者の人間どもを皆ごろしにしろ」
煌「!?何ですって! さっきアラフォーに誓ってと…」
兵士「アラフォー? アラフォーなんている時代かよ」
和「(アラサーはいますけどね)」
兵士たち「ヒャッハー!!」ドワッ
優希「うわー!襲いかかってきたじぇ!」
晴絵「私は戦う。死ぬわけにはいかない」バッ
レジェンドツモ!!
レジェンドロン!!
ドガバキャーー
まこ「きりがないのう」ハァハァ
咲「数が多すぎる…」ハァハァ
優希「タコスが切れてきたじぇ…」
和「ダメです…このままでは…」
穏乃「ここまでか…」
晴絵「だらしないぞお前たち。私は諦めない…!」
兵士「いつまでそんなこと言ってられるかな。それかかれ!」
久「咲、いま助けるわよ」
咲「部長っ!?」
兵士「な、何事だ!」
伝令兵士「はっ!解放軍と名乗る者たちが現れて…」
兵士「なにー!? 退け、逃げろーーー!」スタコララー
和「部長、どうして来られたんですか?ここへはあの森を抜けないと…」
久「九蓮砲のことを、知らせてくれた子がいたのよ」
穏乃「それって…」
憧「まずひとり!ここにいる…っ!」ドン
穏乃「!」
憧「シズーーーー!!シズ、シズ…寂しかったよーー!」ギューー
穏乃「あ、憧…お前…何で…」ギューー
泉「それは私のおかげや」
憧「スゴかったのよ。ロン(物理)されたかと思ったら、泉がすごい勢いで助けてくれたの」
泉「私の最強の逃げっぷり、見せてやりたかったわ」ドヤァ
穏乃「あこっ…あこーーー!!」ギュウウウ
泉「おいおい、私の逃げ足の最強話、聞きたくないんか」
スッ…
和「はい、指輪です。やっぱり希望は捨てるべきではないですね」
穏乃「和…」
憧「え?なになに?指輪?なんなのシズ」チラッチラッ
穏乃「えっ、こ、これは全てが終わったら…」アセアセ
まこ「ひとまず良かったのお」
咲「はい、でも部長…」
久「あなた達が城を出た後、恭子や智葉が残りの組い…旧解放軍の生き残りを率いてやって来てくれたのよ」
優希「(いま組員って聞こえた気がしたけどやめとくじぇ)」
久「今なら小走やえのグントモ戦えるはずよ。咲、進軍の合図をお願い」
咲「うん…よし!全軍出発!!」ゼンブ…ゴッタオス!!
※ここから幻水名物の一つ『戦争イベント』が入ります。が、初めに記載した通りかなり期待のできない仕上がりになっておりますので、ご了承下さい(ペッコリン)
ーーー小走やえの城 ピンフ・ヤミテン城
穏乃「小走やえ!山を…私の村を焼き払ったことの償いをしてもらうッ!!」
やえ「解放軍などとニワカなことを。皇帝陛下に成り代わり、この小走やえが見せてやる、王者の戦いぶりを!!」
久「新生解放軍の初陣よ。皆、気を引き締めて 各自全力をつくすのよ」
セーラ「オラーーー!ヤッタルデーー!!」
ーーーーピンフ・ヤミテン城 攻防戦ーーーー
久「命令をどうぞ」
咲→『突撃』
晴絵「はっ…しょうがないな…まずはお前らの相手してやるか!」
スーパーレジェンドツモォォ!!
ギャアアアアア!!
小走軍にダメージ!
咲→『その他 こそどろ』
舞「けっけ、イタズラしてやろっか」
ビリビリビリー!
ウワアアアア!!
舞「奴らをエトペンの腕みたいに引きちぎってやったよ」
和「」
咲→『軍師』
久「まぁ任せといて」
アラ?モウイッチャウノ?ホラホラ
ラメェェエ!!
久「何人か絶頂させて戦意喪失させておいたわ」ペロッ
咲「」
咲→『その他 白水家』
哩「殺(と)いに行く!貪欲に!!」
リザベーションッッ! セブンッ!!
姫子「ま、哩さぁん!」ビビクンッ!!
カゾエヤクマーーーン!!
やえ「クッ…ニワカ共にこの王者の軍が敗れただと!!」
優希「やったじぇい!」
大 勝 利 ババーーン
久「おめでとう。我が軍の勝利よ」テ フキフキ
やえ「お、おのれ…こうなったら、九蓮砲で…」
進んでるなー ゆっくり読むけど 無理しないでね 支援
ーーーピンフ・ヤミテン城
九蓮砲「」グゴゴゴゴ
やえ「はっはっは!こいつで焼き払ってやる!!」
煌「しまった、彼女は九蓮砲を使う気です!」(キンクリされていましたが助け出されてました)
久「何ですって!? 全軍退却よ!」
久「いえ、被害を少なくする為に各自、出来るだけ散らばるのよ!!」
やえ「ほう…散らばって被害を少なくするか。ありゃ相当散らばってる。だがもう遅い」
やえ「私は小3の頃から容赦はせぬ。帝国に弓ひく者たちよ、王者の裁きだ!くらえっ!!!」
バゴーーーーーン!!!!
九蓮砲「」チーン
やえ「」
やえ「な、何事だ!?」
長老「ほっほっほっ。人のものを盗むからこうなるんだ」
長老「役満には親の役満。わしらの『天砲』の力、思い知ったか!」
穏乃「ドワーフ長老!」
長老「ヨシノのお猿さんよ。今度は間に合ったようじゃな」
セーラ「よっしゃ、後は場内に入って小走やえの首を獲るだけや!行くで咲!」
和「私も行きますよ咲さん」
穏乃「私も行きます!」
晴絵「私も行く。仲間を助けたい」
セーラ「ほな行くで!」
ーーーピンフ・ヤミテン城 最上階
やえ「来たなニワカめ。解放軍のリーダーか。ん、確かお前は照の妹…」
咲「…」
やえ「そうか、噂は聞いていたが、照の妹が解放軍のリーダーとはな。しかし手加減はせんぞ」
やえ「私も王者と呼ばれた女。くるがいいニワカの諸君。私の力を見よ、郁乃様にいただいたの紋章牌の力だ」
發の紋章牌「」シュウウウ…
咲「役牌一つでは1翻にもなりません」
咲「カン」
バチコーーン
やえ「くっ、明カンではなく…暗カンだと…こんなことが……」バタッ
晴絵「お前が皆をおかしくしたんだ、皆を治せ!」ザッ
やえ「レジェンド…なぜお前は平気なのだ?紋章牌の力が…ぐわぁぁぁぁぁあ!腕がぁぁぁぁ!!!」
咲「!?」
やえの右手がなんかエラいことになる
和「何事ですか?」
セーラ「分からん。この發の紋章牌とやらが関係しとるんちゃう、そう言うてたし」
やえ「ぬわーーーーーーー!!」ガクリ
やえ「…………」
咲「だ、大丈夫かな?」
フララーーーーン
セーラ「!?」
郁乃「久しぶりやねぇ咲ちゃん。あら、やえちゃんを倒したん。まったく役牌つけたげたってのに使えへん子ぉやねぇ」フララー
優希「役牌といえど三つないと意味ないじぇ」
晴絵「なんだお前は? 皆を治せ!」
郁乃「おや、レジェンドやん? やえちゃんの發の役牌が消滅して呪いがとけたんやねぇ」
咲「赤阪郁乃…」キッ
郁乃「咲ちゃん、いつまでもあんたを野放しにはせぇへんよ。私の愛するすこやんがあんたを倒してくれるからねぇ。…ほな、失礼するわ」
フララーーーーン…
咲「消えた…」
セーラ「なんやねんあの胡散臭い女」
やえ「」ムクリ
和「あ、小走さんが」
やえ「こ、これは……今までのことは…」
晴絵「覚悟しろ」
穏乃「そうだ、皆の仇だ!」
やえ「ヨシノにレジェンド……そうか。好きにするといい。お前たちにはその権利がある」フッ
やえ「君が解放軍のリーダー、咲か。さあ、私の首をはねるがいい。それが王者としての最期よ」
和「ちょっと待ってください。様子が変です」
咲「そうだね、なんだかおかしいな」
やえ「どうしたの、はやく首をはねなさいよ。私は気が短いの」
まこ「あんたはどうして急に…」
晴絵「そうだ。さっきまでの奴とお前は違う」
やえ「これよ。この焼けただれた紋章牌のせいよ」
セーラ「紋章牌?」
やえ「こいつは郁乃様にいただいた發の紋章牌よ。これには雀士を操る力がある。しかしその代わり私の意志にも影響をおよぼすようになっていたみたいなの…」
やえ「郁乃は信用のおけないニワカだ。それを皇帝陛下は気付いているのか……。しかしなにを言っても言い訳にすぎない。あのようなことをして、王者として他に償うすべはない」
咲「つぐなう方法なら…あります」
やえ「?」
咲「解放軍の仲間になって下さい。死ぬことは…本当の償いにはなりません。生きて、私たちと一緒に帝国を正して下さい」
和「咲さん…」
やえ「この私を仲間に…はっはっは、この私が解放軍に? 小3の頃から健夜様につかえたこの私に、反逆者なれと言うのか」
まこ「そうじゃ。今の皇帝はお前の知ってる小3の頃の皇帝とは、違う」
やえ「………………」
やえ「私の信じてきた皇帝はもう何年も前に居なくなっていたのかもな」
やえ「咲。この私も解放軍に加えてほしい。私の健夜様に対する忠誠心はニワカではないものだ。しかし今の皇帝陛下に忠誠を尽くすことは出来ない」
咲「共に戦いましょう」
やえ「ヨシノの民よ、本当にすまなかったね」
穏乃「咲さんの決めたことなら、私は何も言いません。生きて…償って下さい」
やえ「ああ、無様な真似は見せないさ」
久「おめでとう咲。初陣としては大成果ね」
咲「えへへ」コモセン顔
レジェンド母「晴絵ーー」
晴絵「母さん!みんな!!」
和「操られていた方々も解放されたようですね」
穏乃「咲さん。ありがとうございました」
和「これからどうするんですか?」
穏乃「はい。山は無くなってしまいました。それに、私の戦いはまだ終わっていない」
穏乃「咲さんの戦いが終わるまで、私の戦いも続くんだと思います。私も解放軍に加えて下さい」
憧「あたしも!」
泉「あ、私も私も」
穏乃「あ、憧は駄目だよ、危ないんだからね」
憧「ダメ。もう離れてやんないんだから」
泉「じゃあ、私も私も」
優希「……………」
泉「なんや?」
優希「別に(打たれ強さだけはありそうだじぇ)」
晴絵「私も連れてってくれないかな…解放軍。皆は治ったけど、この国は治っていない」
煌「私も戻る所を失いました。あんなことを二度と起こさせないために、私も戦わせて下さい」
久「咲、今回でずいぶん成長したわね。こんなにも多くの者があなたの下に集まった
久「さぁリツベ城に戻りましょう」
>>258
ありがとう。ちょうど書きためも尽きそうなんでいったん切ります。
以前、なるべくキリよく1スレ内に納めたい&でもその為だけに内容を省きたくない…どうしよう…という意見をここで聞きましたが、苦肉の策として『内容は省かずに1レスに納める文を増やす』という対策を取ることにしました。
そのせいで読みにくかったりしたらまた考えますので、お手数ですが意見いただけたらと思います。チラッ
ダンジョン探索と戦闘シーンはイベント以外は特に会話もないので初めからキンクリしています。ぺっこりん
スタリオン少し便利 バレリア中盤までは使えたかな~
金庫~一騎撃ちは楽しかった記憶
クワンダとか敵側も結構かっこいいのが良かったかもね
>>240 レジェンドの人望が無くていなくなったのかな(すっとぼけ
>>268
Lレンジキャラにはとりあえず返し刃つけてたわ
ハルちゃんは人気者だから(震え声)
ほな続きです
『小走やえの軍を破って 三ヶ月後…』
ーーー本拠地 広間
ヤイノヤイノ!!
咲「どうしたんだろう?」
和「広間の方ですね。行ってみましょう」
竜華「なぁ、怜がおらんってのはどういうことなん! ここは新しい解放軍の本拠なんやろ?」
セーラ「竜華、落ち着け!」
竜華「アジトが襲われた後、ちりぢりになった解放軍のメンバーを集めて、ようやくここにたどりついたのに、どういうことなんよ!?」
咲「竜華さん」
竜華「ん?あんたは咲やないか。怜はどうしたん?何で出て来いへんの?」
咲「それは…」
久「あなたが竜華、ね」
竜華「なんや?誰やねんあんた!」
久「私は園城寺久。今は竹井だけど、怜の姉よ。今は解放軍の軍師をつとめてるわ」
竜華「怜の姉………なぁ、なんで怜は出て来おへんの?おるんやろ?」
久「怜は死んだわ」
竜華「は…」
セーラ「おい、久!」
智葉「………………!」
恭子「なんやと…ほな行方不明いうんは…」カタカタ
久「咲、話してもいいわね?」
咲「けど、怜さんの遺言は……」
久「怜の遺言は、解放軍がバラバラにならない為だったわ。 こうして新生解放軍が出来上がった今なら、もう話してもいいはずよ」
竜華「なんや?何を隠してるんよ? 怜が死んだってどういうことなん、なぁ答えてや咲!」
久「いつまでも隠し通すことは出来ないわ。すでに疑いを持ってる人も多いはずよ」
咲「そう…ですね」
久「怜はセンリヤマンプのアジトが襲われた、あのさなかで死んだわ」
竜華「…!! なんやて!? セーラ!あんたがついていて、なんで!!」
セーラ「すまん、竜華」
久「怜は最期まで解放軍の行く末を案じていたそうよ」
竜華「そう。それで、怜のあとを継いだんが、咲ってわけなん」
咲「はい」
竜華「冗談やないで!! ええんか、智葉!恭子!こんな子に怜の代わりがつとまるん!?」
智葉「……………………リーダーは必要だ。咲はよくやってるよ」
恭子「竜華さん、そんなに興奮せんと。それより用があってここへ来たんとちがいます?」
竜「そうや、用があってここに来た。…ただ、ウチは怜に用があったんや。咲、あんたやない」
咲「…」
竜華「智葉、恭子、ウチはカフの町の宿屋におる。気が変わったら来てや。あんたらかて、そんな奴らと一緒におる気ないやろ!」
スタスタスタ…
和「竜華さん…」
恭子「咲。竜華は怜の死にショック受けとると思うんや。普段はあんなんとちゃうから」
セーラ「竜華とはよう話し合った方がええな。なんていうても解放軍の副リーダーやった女や」
久「そうね。今は少しでも戦力がほしい時だから」
咲「私…行きます」
ーーーカフの町 宿屋
竜華「咲、セーラ。 来てくれたか」
セーラ「すまん竜華。オレが不甲斐ないばっかりに、怜を…」
竜華「あんたのせいやないんやろ。 昔よく言われたわ。あんたは、もっとリーダーとしての自覚を持つべきや、て」
竜華「今になって、その言葉がよみがえる。あの子は自分の死を視てしもたんかもしれへんな」
竜華「せやけど、ウチはあの子の期待に応えてやれへんかった」
咲「竜華さん…」
竜華「さっきも怒りに駆られてここに来た目的を見失ってしもた。こんなウチやったら怜が見放すんも仕方ないかもな…」
セーラ「…」
竜華「咲、ウチはまだ、あんたをリーダーとして認めることが出来ん。せやけど、今はそんなこと言うてる場合やない」
竜華「せやから……ウチからお願いする。一緒に戦ってほしい」
咲「もちろんです」ニコッ
竜華「ほんま?ありがたいわ。これで残してきた仲間も救われる。 ほなウチはさっそく軍勢をまとめてあの湖の城へ行っとるから!」
セーラ「咲。オレらも仲間集めしてから戻ろうや」
◎
ーーー各地 仲間集め
遊月「なんだい?あんた解放軍? 最近勢力増やしてるみたいだけどまだまだ守りはうっすいねー。けどあんたツイてるよ。私に出会えたんだから。私もあんたに賭けてみるか」
ーーーセイカ 久の麻雀教室
美穂子「あなたね、久先生を連れていったのは。シラを切っても分かりますよ」ミギメカイガン
咲「ひいっ」
セーラ「先生?」
和「麻雀教室の生徒さんだったんでしょうか」
優希「そう呼ばせるプレイだったのかもしれないじぇ」
久「っくしゅん!…なんだか失礼な噂をされた気がするわ」
美穂子「久先生は『二度と争い事には関わらない』って言ってたんですよ。それをどうして!」ミギメ クワッ
咲「これはただの争いじゃありません。この悲しみを終わらせる為に、部長の力がどうしても必要だったんです」
美穂子「終わらせる、ために…」
美穂子「分かりました。あなたの目は嘘を言っていない。私が、直接先生に話を聞いてみます」スタスタ
咲「仲間になってくれた…ってことかな?」
まこ「ま、部長にまかせとこう」
ーーーコーフォン
ムロ「ふーん…解放軍ねぇ」ジロジロジロジロ
咲「うぅ…」
ムロ「分かりました。あなた強そうだから仲間になります!」
ーーーレジェンド村
純代「ご飯代…代わりに払ってくれたら、仲間になる…」
咲「分かりました、いくらですか?」
純代「これだけ…」つ 伝票
咲「」
純代「…ありがとう。ご飯代分は、頑張る」
咲「」サイフ ペラペラー
灼「ハルちゃんが解放軍に入ったって本当?」
咲「うん。毎日レジェンドツモしてるね」
灼「わずらわし…でも私もNext Legendになりた…だから解放軍に入る」
咲「あ、ありがとう(Next Legendって何だろう…)」
灼「(Next Legendになって多くの人の想いとともにーーーハルちゃんも平和な国につれていく)」
咲「(脳内に直接…!?)」
成香「仲間が増えました。素敵です!」
ーーー本拠地 広間
久「咲。竜華が話があるって」
竜華「みんな揃ったようやな。ほな聞いて」
竜華「センリヤマンプのアジトが襲われた後、ウチはダヴァンの治める西方へと逃げ込んだ」
恭子「ダヴァン…、帝国五大将軍の一人、麺将軍メガン・ダヴァンですね」
竜華「せや。そこでウチはちりぢりになった解放軍のメンバーを集めてたんやけど、突如、帝国の反乱分子狩りが激しくなって、仲間がぎょーさん捕まってしもた」
竜華「そんな時に、新生解放軍の情報を聞いてウチはここへ来たんや」
竜華「ダヴァンの治める西方を解放するために、一緒に戦ってほしい」
久「そうね。竜華の率いてきた軍勢を合わせれば西方への入り口、カンツの関所を破れるはずよ」
久「咲、どうする?」
咲「すぐに出発の準備をしましょう」
久「分かったわ。急いで準備を進めるわね」
ーーーカンツの城塞
帝国兵「解放軍?なんだいそりゃ? えっ!あの小走様の軍を破った、あの!」
和「行きますよ咲さん!気をつけて下さいね」
まこ「行くぞ、優希!!」
優希「タコスぢから満タンだじぇーーー!!」マントバサーー
◎戦争◎
ーーーーカンツの城塞 攻略戦ーーーーー
久「命令をどうぞ」
咲→『魔法』
初美「まかせてくださいよー、いつもよりはだけますからねー!」
胡桃「それ以上ハダけちゃだめ!!」メッ
スーシーホー! 8000・16000デスヨー!
ウワァァア!
ソンナンコウリョシトランヨー…!!
敵に深刻な精神的ダメージ!
咲→『その他 山賊』
白望「深いところにいたなぁ…」
マヨヒガァァァア!!
ドゴーーーーン!
白望「ダル…終わったら起こして…」
胡桃「なまけるな!」ビシッ!
咲→『突撃』
純代「噴っ!!!」ドグッシャアアアア!!!
ギャアーーーーー!!
和「た、たった一撃で1000人も張り倒しました!」
ウオオオオオ!!!
久「敵が攻撃してくるわね」
咲→『その他 山賊』
塞「まかせて! さァかかってくるがいいよ、帝国軍!」
モノクルフサギッ!
ナンダ!? コウゲキガキイテナイゾ!!?
塞「まっ、ラクショーってことで!」
久「おめでとう。我が軍の勝利よ!」
竜華「やった!ウチらが、解放軍が帝国軍を破った!!」ピョンピョン
大 勝 利 ババーン
◎
ーーーカンツの城塞
セーラ「はははは!どんなもんや!帝国軍なんてエラそーにしとるけど所詮こんなもんや」
和「ふぅ。 あ、咲さんお怪我はありませんでしたか?」
咲「大丈夫だよ」
優希「のどちゃんは相変わらずだじぇ。さぁ咲ちゃん、このまま一気に攻め上るじぇ!!」
久「待って咲。相手の手の内が分からないのに不用意に攻めるべきではないわ。 ここは偵察を出して様子を見た方がいいと思うの」
竜華「いや、敵は油断してるで!ここは一気に攻めるべきや!みんな行くで!!」
◎戦争◎
ーーーーーキューシュ・キューハイ(九種九牌)城 攻防戦ーーーーー
メガン・ダヴァン「バカな人たちデスネ。ワタシのジロウラーメンの素晴らしさをおしえてあげマス!」
久「気をつけて、様子が変よ」
咲→『軍師』
美穂子「久様、見てて下さい!」カイガンッ!
美穂子「敵の攻撃はラーメンです」
セーラ「ラーメン!?なんやそら?」
穏乃「ラーメン食べたい! ラーメン!!」ダダダダダ!!
和「穏乃っ!あまり近付いてはいけません!」
巨大なラーメン「ヤサイマシマシニンニクカラメッ!!!」
ズバァァァァァア!!!
穏乃「」モッサリ
巨大なラーメン「ギルティ」
憧「シズ!!」
優希「シズノが具まみれに!」
久「穏乃を回収して! 退却よ!!」
ーーーカンツの城塞
セーラ「なんやあのバカでかいラーメンは?あいつのせいで近付くことも出来へんで」
恭子「ここは、やはり近辺の町で調査をした方が良さそうですね。それが多少はつながるってもんやろ?」
咲「そうですね」
セーラ「よっし、オレも行くで!」
竜華「ウチも行かせてもらうで。ウチはまだ、あんたをリーダーとは認めてへん。ホンマにリーダーの器か確かめさせてもらうわ」
和「咲さん、もちろん私も行きますよ」
セーラ「和…お前はここに残れ」
和「!」
和「何を言い出すんですかセーラさん。私が咲さんを守らずに、誰が…」
セーラ「和、お前も分かるやろ。咲はもう一人前。 いや、解放軍のリーダーや。 お前のお守りが必要なガキやない」
和「だ、だからといって私が一緒に行っちゃ行けない理由にはなりませんよ」
セーラ「オレは、オレの村を出てから長いことあちこち旅してきた。色んな奴に会って、色んな目に合った。バスが出るのもわかるようになった」
セーラ「せやから、"むしの知らせ"ってやつを感じることがあんねん」
セーラ「和、お前はここに残れ」
和「冗談はやめて下さい。咲さん。まさか咲さんは私を置いていったりしないですよね」
咲「和ちゃん…。 …ッッ!」ズキン
咲「(右手が…)」ズキンズキン…
咲「…和ちゃん、ここに残った方がいいよ」
和「咲さん。私は照さまに誓いました。どんなことをしても、咲さんを守ると」
和「お願いします、咲さん。連れていって下さい。この身にかけて、咲さんを守ります」
咲「けど…(なんだろう…)」
咲「(『あの時』と同じ…)」
和「お願いします、咲さん。私も連れていっていって下さい」
セーラ「和、お前は足手まといになりかねへん。諦めろ」
和「さ、咲さん…」
咲「…」
和「お願いします…咲さん…」ウルウル
咲「…」
咲「分かったよ、和ちゃん…」
和「ありがとうございます咲さん!」パアア
セーラ「咲。優しいだけやったら、リーダーは務まらへんで」
久「ダヴァン戦に備えるために、仲間集めもしておくといいわ。 くれぐれも気をつけるのよ」
◎仲間集め◎
トシ「あたしは熊倉トシさ。あんたの名は咲だろ。知っているさ。これでも紋章牌を持つ子を見付けるのが得意なんでね」
トシ「あんたの持つ筒子の紋章。そいつは無限のカン 力と邪悪な意志を併せ持ってる。マジよぉ大マジよ」
トシ「どうだい?あんたの未来を見せてくれないかい?ただとは言わない。私の力、あんたに貸してあげるよ」
ーートシが仲間になった!
トシ「で、ドリンクは?」
ーーーアンカケソバの町(アンパイの町)
マホ「こんにちわ!ここは…えっと?なんでしたっけ?…そうそう、アンカケソバの町です」
咲「あ、あんかけそば? 変わった名前だね」
マホ「ダヴァンにここいら中の町の名前を『美味しくなさそうデース』って勝手に変えられちゃったんですよー!」ウワーン
ーーー酒場
いちご「あらぁ、あんた咲じゃろ。知っとるわよ。あんたけっこう有名なんよ。ちゃちゃのんは佐々野いちごじゃ。歌って踊れるアイドルがちゃちゃのんの仕事よ」
いちご「仲間に? うーーん? ええよ。ただし、ちゃちゃのんと歌ってくれたらのぉ」
ヒューヒュー
チャチャノーン
ホーンノツイタムスメモイルゾー
サキサンカワイイ
いちご「じゃあいくよ」
イチゴノヨウニーカワイクテー♪
イチゴノヨウニアマズッパイー♪
ソレガイチゴノイキルミチー♪
ケッシテアマイミチジャナイー…
ワーー
ヒューヒュー
チャチャノーン!
ーーーー
いちご「あんたぁ信用してええ人みたいのぉ。一緒に踊りゃぁそれぐらいわかるわ。ちゃちゃのんはプロなんじゃけぇ。頑張ろうのぉ、咲。」
咲「恥ずかしかったぁ…」
◎仲間集め◎
ーーー民家
史織「やぁん解放軍のリーダーってほんとぉ?さらに私をさらって身代金を要求するつもりなのぉ?」
史織「仕方ないわぁ、これもこの美貌せいなのねぇん。分かったわよ、解放軍に入ってあげるわぁ」
咲「」イラッ
ーーー服屋兼防具屋
揺杏「いらっしゃーい。はやりん御用達の衣装もあるよー。え、客じゃない?」
揺杏「ん?あぁ、あんた知ってるよ 解放軍のリーダー咲っしょ。私も解放軍に入れてよ。衣装作りなら得意だから!」チラ
咲「じゃあ、是非」
揺杏「よろしくお願いしまーす。この衣装お近づきの印にどーぞ」フフン
和「素敵な服ですね」
咲「(この服…スカートにスリットが入っていてちょっと怖いです)」
ーーー紋章屋
花子「らっしゃーせー。あんた解放軍の咲じゃん、マジっすかー。え?解放軍に入れ?ふーん、面白いかもね。んじゃ勝負してみよっかなー」
ーーー民家
はやり「やっほーー。はやりのおうちに何の用かな☆? はやっ、解放軍?噂になってるあれだね☆」
はやり「なんでも久ちゃんも参加してるとか☆ あの子がそんな気になるとは思わなかったよ、世の中わかんないもんだねっ☆」
はやり「久ちゃんによろしく伝えてね☆」ハヤッ
咲「はぁ…(このプロきついっ)」
ーーー民家
誓子「あれ?なるかがいなくなっちゃった。ねぇあなた、私の猫のなるかを探してくれないかな? 探してくれたら仲間になってあげるよ」
まこ「キンクリで捕まえといたぞ」
なるか「にゃーん」
誓子「わわわっ、やっと見つけた。探したよなるか」
誓子「感謝します、咲さん。お礼に仲間になりますね」ニコッ
ーーー質屋
瞬斗「オレは周藤瞬斗。質屋だよ。なに、解放軍?」
瞬斗「え、かわいい子いっぱいいんの? 紹介してよ。仲間?なるなる!!」
※シノハユに出てくる質屋さんです
煌「仲間が増えてすばらですっ!」スバラッ
ーーーエースコックワンタンメンの町(リコンの町)
町人「あんた知ってるかい? なんでも、いくら食べても満腹にならない秘薬を作れる人間がいるんだとさ」
竜華「いくら食べても?」
和「じゃあ…」
セーラ「あのバカでかラーメンもなんとかなるかもしれへんな」
咲「その人は何ていう方なんですか?」
町人「荒川憩先生だよ。彼女は色んな薬を作っている医者なんだ」
セーラ「その先生ってやつはどこに住んでんねん」
町人「確か、ここから船で南下した所の庵に住んでるって話だが…」
竜華「船か…船着き場へ行こか」
ーーー船着き場
竜華「こっから船で行ける言うてたな」
セーラ「おっしゃ!行くで」フネガデルデー
船「」ザザーー…
船「」ザザザッ!!
和「! なんでしょう?」
咲「ど、どうしたの?」
竜「アカンわ…えらい急流でこれ以上進むんは危険やで」
セーラ「とりあえず引き返すか」フネガモドルデー
ーーー船着き場
セーラ「参ったなぁ、あの急流やったら荒川んとこへ行かれへんやん」
竜華「せやけど船で行く以外に方法はないしなぁ…」
船頭「あんたら憩先生んとこに行きたいのか?普通の船じゃ無理だよ」
咲「どうしたらいいでしょうか?」
船頭「えっと、テンホウ…、今はキンチャンラーメン?の町に船大工がいるって話だが、相談してみたらどうだい?」
和「またラーメンですか…」
セーラ「なんでもええわ。そのサッポロ一番?って町に行ってみようや」
竜華「金ちゃんラーメンやろ」
ーーーキンチャンラーメンの町(テンホウの町)
和「『船大工 らんこ』ここみたいですね」トントントン
藍子「ん?お客さん。解放軍の方達ですね。船大工の店に何か用ですか?」
竜華「単刀直入に頼むわ」
咲「急流を乗り切れる船がほしいんです」
藍子「へえ、あのデュナンの急流ねぇ。いいじゃない。いっちょ腕前見せますか!」
藍子「ただし、私一人じゃ無理ね。普通の船じゃあの急流は越えられないから」
和「じゃあどうするんですか?」
藍子「なぁに心当たりはあるよ。隣に住んでる友達のもこちゃんなら何とか出来るはずだから、行ってみようか」
ーーーもこの家
藍子「もこちゃーん、いるーー?」
ドア「ギィイ…」
もこ「」ブツブツブツブツ…
セーラ「おぉう…」
藍子「調子はどう? そっかバッチリかぁ!」
咲「分かるの!?」ガビーン
もこ「(・・ )」ブツブツブツブツ
藍子「え? この人たちは解放軍の方だよ。なんでもデュナンの急流を渡りたいんだって」
もこ「(・・ )」ブツブツブツブツ
藍子「もこちゃん、手伝ってくれるの?」
もこ「(・・)」コクン
咲「本当ですか!」
竜華「せやけど、この子は何を手伝ってくれるん?」
藍子「フフフ。もこちゃんはこう見えてスゴーイ錬金術師なんだよ」
もこ「(^^)v」
咲「そうなんですか」
もこ「(^^ )」ブツブツブツブツ
藍子「船を渡るために特別なエンジンを作ってくれるみたいだから、今日は宿屋に泊まって、明日の朝またここへ来てね!」
咲「よろしくお願いします!」ペッコリン
もこ「(・・)b」グッ
ーーー宿屋
竜華「とりあえず何とかなりそうやね」
セーラ「せやけどあいつで大丈夫やろか」
和「今は彼女達に期待するしかありませんね」
咲「今日はもう休もうか」
ーーー宿屋 深夜
セーラ「んがぁぁぁぁぁぁあ」zzz
竜華「すぅすぅ…んん…ときぃ…そんなとこ…まくらに…したら…」zzz
和「……………………」ムクリ
咲「くー…くー…」
和「咲さん…」
和「咲さん……和は咲さんが小さな頃から共に過ごしてきました」
和「咲さんが、妹…いや、恋人のようにさえ思う時があります」
和「最初は、照さまへの恩返しのつもりでしたが、今は………」
和「でも、もう咲さんには…この和の助けはいらないのかもしれないですね…」
とりあえず以上っす。
ここから先は鬱展開が続くから書くのが辛いような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!
読んでくれてる人ちょー感謝だよー
ミルイヒと監獄って結構後のイメージあったけど割と中盤だったかぁ
乙
幻水側のキャラは把握出来なくなってきた
多分説明されても憶えてないだろうけど
アップルが病院から抜け出しそうなキャップってのは凄く納得。
原作的には1では目立たないけど2ではとてつもない迷将っぷりもあって忘れられない
ーーー翌朝
セーラ「おう起きたか、咲。」
竜華「船はどうなっとるやろなぁ」
ーーー船着き場
藍子「出来てるよ!もこちゃん頑張ってくれたもんね」
もこ「(^ω^)v」ブツブツブツ
セーラ「おぉー!」
藍子「これだよ!」ババーン!
ロリータ装飾された船「」
咲「」
竜華「これは…!」
セーラ「(痛船や)」
和「素敵ですね」キラキラ
藍子「さぁ、進水式といきましょうね!」エンジンシドウ!
もこ「(`・ω・´)」ハッシン!!
ロリ船「にっこにっこにー☆」ブウウーーーーン
ドオオオオオオオ!!!!
咲「うわっ!は…速っ…!!」
ロリ船「おー」
ドオオオオオオオ…
ーーー憩の庵
竜華「つ、ついた」ハァ
和「ものすごい速さでしたね…」フゥ
咲「もこちゃん、藍子さん、ありがとうございます!」
藍子「いいよいいよ。私達も楽しかったし。お礼は解放軍に入れてくれたらいいよ、ね、もこちゃん」
もこ「(・ω<)」☆
憩「あらぁ、ここまで来る人なんておったんやなぁ。こりゃ逃げてもムダやってことかなぁ」
セーラ「お前が荒川憩か」
咲「どういう意味です?」
憩「どうせうちに薬を作れって言うんでしょ?精神異常に効くお薬ばっかり…もう疲れたんですよねぇ」
和「お願いします。ダヴァンのラーメンを食べ尽くせるようになる薬を作ってほしいんです」
ダヴァン「そんなもの作られては困りマスねー」ヒュイーン
セーラ「ダヴァン!!」
ダヴァン「オハツお目にかかりマス。ワタシは五大将軍の中でもその人アリと言われた、麺将軍 メガン・ダヴァンといいマース」HAHAHA
和「何を言うんです、五大将軍にその人ありと言われているのは照さまです!」
ダヴァン「オヤ、これはテルの所の下女。それにコッチは、サキミヤナガ」
ダヴァン「サキ、皇帝陛下に逆らうとハ、お姉さんが泣いてマスよ」
セーラ「おい、メリケン野郎!何しに来たんや」
ダヴァン「OH! そうでシタ。ワタシの可愛いジロウラーメンを食べ尽くされては困るのでネ」
ダヴァン「ケイ・アラカーワには、我が鉄壁のソーズエール監獄にご招待イタシマース」
憩「勝手に決めんといて下さいよぅ」
ダヴァン「そんなにエンリョなさらずに。さぁ今日はこれで失礼しマス。ではアデュー」
ヒュイーーーン
セーラ「しもた!」
竜華「アデューはフランス語やん!」
和「ツッコんでる場合ですか」
咲「連れて行かれちゃったね…」
セーラ「ソーズエール監獄…こりゃ難儀な所へ連れ去られたもんやで」
和「咲さん、これは部長の知恵をかりた方がいいかもしれません。一度リツベに戻りましょう」
ーーー本拠地 広間
久「…そう。荒川憩がね……分かったわ。私にいい考えがあるわ、少し待ってて」
久「おまたせ。アンパイの町、えっと確か今はアンカケソバの町に変わったはずだけど、」
久「そこにニセ印作りの、はやりという(28)がいるはずよ。彼女と、代書屋の恵という男を仲間に引き入れましょう」
久「はやりは、私の知り合いよ。ここに手紙を書いておいたから。これを渡せば仲間になってくれるわ」
久「(年増をつまみ食いしたかった頃もあったのよねぇ)」シミジミ
和「彼女達を仲間にして何をさせるのですか?」
久「それは後でのお楽しみよ。まずははやりと恵を見つけて来てね」フフ
ーーーアンカケソバ
はやり「やっほーまた会ったね☆ え?久ちゃんからの手紙?どれどれ…オープンマイハートッ☆」ガサガサ
『はやりのスッピン写真』
はやり「」
咲「?」
和「固まってしまいましたね」
はやり「ゴメンね☆ちょっと感動して固まっちゃった☆」
竜華「(感極まったようには見えへんかったけど)」
はやり「…ふんふむ。なるほどねぇ。よぉーし分かったよ☆」
咲「仲間になってくれるんですか?」
はやり「うぅーーん、そうだねぇ…」チラリ
竜華「ん?」
セーラ「へ?」
はやり「そこのお二人さん☆」
竜華「ウチらですか?」
セーラ「なんや?」
はやり「アイドル…やってみない☆?」キャルン
竜華・セーラ「はぁ!?」
はやり「あなたたちの声…とぉってもアイドルっぽいよ!今晩はやりと三人でステージに立ってくれたら仲間になっちゃうよ☆」ハヤッ
竜華・セーラ「」
咲「ステージ?」
和「あれ?アイドルって、職業はニセ印屋さんのはずでは…」
はやり「いやん!ニセ印屋は裏のお仕事だよ☆本業はアイドルなのです☆」ハヤッ
はやり「どう?やってくれるかな☆」
セーラ「ふざけんな!誰がやるかそんなん!」
竜華「せ、せや…ウチがアイドルとか、そんなん///」カァア
和「お願いしますよ、解放軍の…と き さ ん の為にも」
竜華・セーラ「ぐ…」
はやり「☆」ニコニコ
セーラ「い、一回だけやぞ……」
はやり「わーーーい☆マンモスうれぴー☆さっそく練習だね☆」ミ☆
咲「(この人いくつなんだろう…)」
ーーー酒場
セーラ「うぅ…////」←乙女モード
竜華「可愛いやんセーラ」←もう諦めた
セーラ「くぅぅぅ…///」
はやり「わぁお!二人ともとっても可愛いよ☆ じゃあ行こっか!」
ウオオオオオーーー!!
ハヤリーーーン!!
セカイイチカワイイヨォォ!!!
はやり「みんなーーー!今日もありがとーー!☆」
ウオオオオオーーー!!!
ハッヤリーーン! ハ、ハーッ、ハヤヤーッ!! ハヤーッ!!
はやり「今日は素敵なゲストもいるよー!最後まで楽しんでねー☆」
竜華「い、いえーーい!」
セーラ「モリアガッテイクヨー//」
はやり「じゃあいっくよー!1曲目は『MIRACLE RUSH』☆」
カガヤイテーココイチバーン♪
ワアアアアアーー…
泉「おかしい。こんなことは許されない」←お城待機中
ーーー翌朝
はやり「昨日は最高のステージになったよ☆またやろうね!」
セーラ「やるかっ!」
はやり「約束通りこれでみんな王国民だね!はやりはお先にお城に行ってるよ☆」
咲「お、王国民…?」
和「仲間って解釈でよろしいかと…」
はやり「あ、そうそう☆恵ちゃんもこの町にいるよ。表家業は弁護士の事務所だから。それじゃーねー☆」
咲「よかったね」
和「弁護士事務所、ですか」
セーラ「オレははよ帰りたいわ」
竜華「行くで」
ーーー弁護士事務所
原村恵「君たちは? そうか、解放軍の。弁護の依頼かな?」
咲「えっと…そうじゃなくて、あなたの力が必要なんです」
恵「ん、なるほど…そっちの依頼か」チラ
和「?」
恵「もう裏の仕事はしないと決めていたんだがね。だが、そちらのお嬢さんとは他人のような気がしない。力を貸すよ」
和「?あ、ありがとうございます」
竜華「色々あったけど、そろそろリツベ城に戻ろか」
ーーー本拠地 広間
久「咲。戻ったのね。こっちの手筈はすでに整ってるわ。はやりと恵さんに腕をふるってもらったからね」
はやり「はやりの仕事はバッチグーだよ☆」ハヤッ
恵(けい)「私の方も問題ない」
和「腕をふるって…何を?」
久「咲。ここに彼女たちに作ってもらったニセの命令書があるわ。ダヴァンのサインも、帝国の正式の印も、すっかり真似ているわ」
久「これがあれば、ソーズエール監獄に堂々と入ることが出来る。これで荒川憩をお願いね」
咲「分かりました、行ってきます!」
ーーーソーズエール監獄
帝国兵「ご苦労様です」
セーラ「うむ。ダヴァンさま直々の命令書だ」
帝国兵「はい。これは確かに。それでは中に」
ギイイイ…
ーーー監獄内部
和「うまく行きましたね」
セーラ「憩は最奥の牢におるみたいやな」
咲「気味悪いね…」
竜華「さっさと憩を助けて帰ろう」
ーーー最奥部
咲「いた、憩さんだ」
憩「おやぁ、なんですかぁ。とうとうお迎えですか。覚悟は出来てますよぉ、この世に未練も……ちょっとありますけど」
竜華「未練なくされたら困るわ。あんたを助けに来たんや」
憩「あんたらは…そうか、ウチの家に来て厄介ごと引き起こしてくれた…」
セーラ「なんでもええからここから出るで!」
憩「せやねぇ。そろそろナース服着たいしなぁ」
ーーー入り口付近
和「出入口が見えて来ましたね」
咲「早く出よう」
ギィイ ガシャーーーン!!
和「! 扉が!!」
ダヴァン「オヤオヤ、マタ会いましたネ。コソドロが入ったと聞いてきてみたら、アナタ達でしたカ」ダヴァーーン!
竜華「ダヴァン!」
セーラ「へっ、ちょうどええわ。ここで決着つけようやないか。手間が省けるわ」
ダヴァン「OH! これはこれは野蛮なジャップデスネー。 生憎デスがラーメンにお湯を入れているので失礼させてもらいマス」
ダヴァン「そうだ、アナタ達にもラーメンのおすそ分けシテあげマス」スッ
謎のカップ麺を出すダヴァン。
ダヴァン「…ただシ、ラーメンはラーメンでも、これは人食いラーメンなのデス」
竜華「なんやて? そんなもんどうするつもりや!」
ダヴァン「こうしマス」ジョボボボボ
お湯を注ぐダヴァン
ダヴァン「アナタ達にはラーメンに食べられてもらいまshow。 さぁ早く逃げないと危ないdeathヨ。 まぁ、そっちは行き止まりなので同じことデスが」
ダヴァン「デハ、ワタシはこれで……」スタスタ
セーラ「クソっ、開かへん! ダヴァンの奴しっかり鍵かけて行きやがった!」ガチャガチャガチャ!!
竜華「逃げるで!3分たってまう!」
和「逆の扉の開閉レバーをとりあえず開けましょう!」ガチャン!
タタタタ!
和「咲さん、早く扉の外へ!」ドンッ
咲「わわわっ、」ヨタタ…
ガシャン!!
咲「和ちゃん!?」
セーラ「おい!まさか…! おい!和!早く出てこい!! 何してんねん!」
和「セーラさん。 この扉はこちら側からしか開け閉めが出来ないみたいです」
セーラ「何言うとんねん! 大丈夫や、何とかなるて! せやから早くこっちへ…」
咲「そうだよ、和ちゃん! 早く!!」
和「いえ、もう無理みたいです。 私の足元まで、麺がのびて来ましたから。 いま開けたら皆さんまで…」
>>286
人食い胞子のシーン…トラウマだわ
>>289
わかる。これを書こうと決めた時に攻略本引っ張り出したりサイト掘り起こしたりしたよ。もうティアクラとか誰が誰状態だわ
>>290
2で戦争はアップルにおまかせ選んでたらエライことになったのはいい思い出w
支援、レスくれた人、読んでくれてる人ありがとうなのよー
あああグレミオさんがあ
当時は情報少なかったし中心人物で割とかっこいい奴が消えると思わなかったなぁ まあ他のゲームでもよくあったちゃそうなのかもだけど
ラーメンが以外にマッチしてるね
>>308
きれいな淫ピ。
ありがとう。花だとあまりに原作通りつまらないし、ラーメンにしたのはこの鬱な流れを少しでも緩和する為のフザケ要素なの。人食いラーメンてなんやねんあほか
では続きっす
咲「和ちゃん!扉を開けて!!」ポロポロ
和「咲さん。和は初めて咲さんの言うことに逆らいます」
セーラ「和!!」
咲「和ちゃん…!」ボロボロ…
和「咲さん。聞こえますか?」
和「すみません。和は もうこれ以上、咲さんをお守りすることが出来なくなりそうです」
和「…………………でも、もう咲さんは 私の助けなど必要がないほど、成長なされましたね」
和「咲さん……………咲さんは 立派になられましたよ。 その姿を、照さまにお見せしたかった…」
咲「のどがぢゃん……」ボロボロ…
セーラ「のどか…」
和「咲さん……そろそろお別れみたいです…。 目が…かすんできましたよ……」
和「さきさん…さきさんは 和の誇りですよ…。お願いです…。咲さんは 最後まで 信じることを つらぬいてください…」
和「それがのどかの……さいしょで…さいごの……おねがいで……す…」
和「………」
咲「………!!」
ーー
ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーー
……ガチャン……
ザッザッザッ……
久「…無事だった?咲。 帰りが遅いから軍勢を率いて来てみたのだけれど…」
久「…どういうことなのかしら?帝国兵の影も形も見当たらなかった」
セーラ「多分、さっきの人食いラーメンにやられて…」
久「人食いラーメン?」
咲「…」
セーラ「まずはここを出ようや。咲には、休息が必要や」
一同、外へ。
そこには和の非常にマイノリティーな服と、エトペンだけが遺されていた……。
咲「…」
ギュッ…
咲「……」
『そんなオカルトありえません』
『咲さん、アイスティーしかなかったけれどよろしかったですか?』
『咲さんをお守りするのは私です!』
『どうしてもと言うなら、添い寝してあげてもいいですよ?』ハァハァ
『私がいつも、そばにいますからね』
『咲さん』
咲「…」ジワッ
咲「……」
咲「」グイッ
咲「行きましょう」
久「…いいの?」
咲「はい」
セーラ「あぁ、ちょっと待ってくれ」
スタスタ
セーラ「ええで、行こう」
ーーー本拠地
まこ「和があんなことになってしまったとはのぅ…戦争に死は付き物かもしれんが、それでも納得は出来んよ」
優希「のどちゃんが…。私は 私は…くっそーーー!!」
咲「優希ちゃん…まこさん…」
塞「…聞いたよ、和のこと。あんたを助けるために死んだんだってね。 いい?和のくれたその命、大事に使うんだよ。あんたはあんた一人のもんじゃないんだから…」
白望「充電したいならいつでもおいで…ダル…くないから」
咲「ありがとうございます…」
セーラ「咲、眠れたか。今は別のことを考えた方がええ。 ダヴァンの城を攻めるんやったら今や」
咲「」コクン
セーラ「お前が指揮を取りたくないんやったら、オレが…」
咲「…大丈夫です」
セーラ「そうやな、すまん。お前が指揮をするべきやな。解放軍のリーダーとして、甘えることは許されへんはずや」
咲「分かっています」
ーーー広間
久「咲。軍師として、進言させてもらうわ」
久「今こそ、キューシュ・キューハイ城を攻めるべきよ」
憩「ここに、あのラーメンを防ぐお薬がありますぅ」
憩「ウチは、乱れたこの世に嫌気がさして、山奥にこもり静かに暮らそ思てたんですけど、気が変わりましたわ」
憩「ウチも一緒に戦おうと思いますぅ。よろしくお願いします、咲ちゃん」
咲「(和ちゃん…)」
咲「行きましょう。進軍の準備を」
◎戦争◎
ーーーキューシュ・キューハイ城 攻防戦ーーー
ダヴァン「何度やっても無駄デース」
久「命令をどうぞ」
咲→『突撃』
優希「のどちゃんの弔い合戦だじぇ!!」
まこ「殺ったるけぇの!!」
ズバババーーーン!
ウワァーーー!
咲→『その他 からくり』
良子「オーケイオーケイ、やりますよハル」ナゾノオーラ ゴッ!
春「勝ったら黒糖買ってね」ポリポリ
ゴオオオオオ!
ギョワーーーー!
カラクリトハナンダッタノカ…
咲→『突撃』
やえ「お見せしよう、反逆者の寝返りっぷりを!!」
ドリルクラッシャーーー!!
ニワカハアイテニナランヨッ!
咲→『その他 ヨシノ』
憧「よくもシズをやってくれたわね!」
穏乃「ラーメン食べたいっ!」(※復活しました)
ハムッ!ハフ ハフッ!!ハフッ!!!!
穏乃「ウマイっ!」テーレッテレー(※薬の力で満腹になりにくくなってます)
ダヴァン「クッ…、生意気なジャップ共め!行きなさいジロウラーメン!」
巨大なラーメン「ヤサイマシマシッ!!」
トシ「まいったね、チョモランマが良かったんだけどねぇ」
ズルズルズル
トシ「で、ニンニクは?」ペロリ
巨大なラーメン「イラッとくるね」
ダヴァン「Shit!よくもジロウラーメンを…!」ワナワナ
久「おめでとう。我が軍の勝利よ」
憩「ウチの腕もまだまだイケるみたいやねぇ」
大 勝 利 ババーン!
咲「和ちゃん…やったよ」
ーーーキューシュ・キューハイ城ーーー
久「咲。まずは城内部に突入してあのラーメン鉢を破壊しましょう」
セーラ「咲、和のカタキはオレがとる!」
竜華「咲、ウチも行かせてもらうで!」
まこ「わしらも行くけぇ!」
優希「おうよ!」
セーラ「ほな行くで!」
久「私たちも後から行くから」
ーーー城内 一階
エイスリン「ワタシハ…ジユウナ エ カキタイ。ケド、ワタシハ ダヴァンニジユウヲウバワレタ。 アナタハ ワタシニ、ジユウヲクレル?」
二階
ハギヨシ「わたくしはハギヨシと申します。ダヴァン様のお世話と、歌をつむぐのがわたくしの仕事」
ハギヨシ「そして、わたくしの歌を理解してくれる方のみに、わたくしの忠誠はあります。わが主、ダヴァン様のために」
ーーー屋上
久「さぁ、手の空いてる人は、このラーメン鉢をひっくり返すわよ」
ダダダダダ!
ダヴァン「ヤメロおおお! ワタシの、ワタシのジロウラーメンに何をするだァァァア!!」
セーラ「ダヴァン!お前だけは許さんで!!」
ダヴァン「このファック共め! 許さ…」
バチーーーーン!!!
ダヴァン「!? ギャアアアア!!」
セーラ「!?」
ダヴァン「腕が…!ウデがぁぁぉぁ!! 焼けるようニ…! 郁乃サマの紋章牌ガ…、溶けてシマウ…! ヤメテくれぇぇぇえ……」
シュゥゥゥゥゥン…
咲「…これは…」
ダヴァン「ゥ、ウウ…、これハ…どうしたことでショウ…」
ザッ
セーラ「おう ダヴァン。年貢の納め時やで」
優希「のどちゃんのかたき、討たせてもらうじぇ」
まこ「同じく。覚悟せぇ」
ダヴァン「ノドカ…? かたき…?」what's?
咲「もしかして…」
久「待ってみんな。ダヴァン将軍、もしかしてあなたも紋章牌を…」
ダヴァン「役牌の紋章…そうデスか、あの女…イクノのよこした紋章牌のことデスか」
セーラ「どけや 久!役牌だか何だか知らんが、こいつは和のカタキや!」
優希「そうだじぇ!許すわけにはいかないじょ!」
竜華「咲。あんたはどう思う?」
咲「……」
咲「(和ちゃん…ごめんね)」グッ
咲「この人に…罪はありません」
まこ「咲、和のカタキをとるんとちがうんか」
セーラ「せや。オレは納得できへん」
竜華「やめとき。セーラ」
セーラ「竜華!止めんなや!!」
竜華「セーラ。やめるんや。リーダーが決めたことや。それに従うんや」
セーラ「竜華。リーダーって、おまえ……」
咲「竜華さん…」
咲「…………分かりました。力を貸して下さい」
優希「なんでだ? 私は納得できないじぇ」
まこ「やめるんじゃ、優希」
シュタタタターー!!
泉「大変や、たいへんやぁ!!」
久「何事なの 泉!」
泉「帝国軍が、帝国軍が攻めてくるって…。恭子さんがはよ戻って来てくれって!」
久「なんですって!? 咲、すぐに軍を出発させるわよ」
ーーー本拠地 広間
久「咲。彼女が、エイスイの隠れ里から来た忍のカスミと言っているわ」
霞「咲様。私はエイスイの忍、石戸霞と申します」フカブカ
咲「よろしくお願いします」ペコッ
霞「わがエイスイの村は、帝国に抵抗を続けていましたが、ついに 宮永照の率いる討伐軍によって……」
霞「我らの頭領さまは、このことを解放軍に知らせろと、私を逃がしてくれました。咲様、私も…」
咲「宮永…お姉ちゃん…」
久「咲。急ぐわよ。照の率いる討伐軍は、すぐそこまで来ているはずよ」
まこ「ついにこの日が来たか…」
優希「私は、照さまと戦うことになるのか…」
久「すぐにも、迎え撃つ準備を進めましょう」
ーーー本拠地 船着き場
誠子「あ!」
純「来やがったな」
ーーー広間
純「来たぜぬるりと。対岸に現れやがった。かなりの数だ」
久「そう」
久「咲。ここは一度軽く戦って、相手の戦力を見極めた方がいいわ」
咲「だけど、お姉ちゃんと戦うのは…」
久「何を言っているの、あなたにも分かっていたはずよ。この日が来ることを」
咲「けど…」
久「あなたはもう解放軍のリーダーになったのよ。見なさい、ここにいる彼女達を見捨てるの?」
咲「部長…分かりました」
◎戦争◎
ーーーー照との戦いーーーー
照「帝国に刃を向ける反逆者ども!!わが妹といえども、許すわけにはいかない! 宮永照の名にかけて!!」ギュルルルル
優希「て、照さま…」
久「命令をどうぞ」
咲→『その他 忍者』
霞「私にお任せください」
シュタタタ
霞「敵の攻撃は『竜巻騎馬兵』です」
照「」ギュルルルルッッ!!
ドガーーーーーン!!!
界「ぬわーーーーーー!!」
恵(けい)「界さーーん!」
咲→『その他 京太郎』
京太郎「かわいこちゃんどこーー!?」
照「わが照魔境の前にはどんな手の内もお見通しだ」ゴッ!
京太郎「アッーーーーー!!」
ズギャーーーン
ハギヨシ「京太郎さーーーーん!!」
久「……ここまでね、全軍退却よ!」
ーーー退路
久「このままでは解放軍の命運が尽きてしまうわ。退却するわよ」
ザッザッザッザッ
照「洋榎、絹恵、逃がすな。解放軍を一気に叩きつぶすよ」
洋榎「ぉおっしゃーー!やるでーーー!!」
絹恵「お姉ちゃん、転ばんといてや」
優希「」スー…
優希「」ハー…
優希「」カッ!
ザッ…
照「優希…そこをどいて」
優希「そういうわけにはいかないじょ」
照「私に逆らうの、優希」
優希「私は、帝国のために働き、一度は咲ちゃんを裏切りもしたじょ」
優希「けど、今は…今の私は自分が何をしたいのか、どういう風に行きたいのか知ってるじぇ」
優希「知ってしまった以上、それを失うわけにはいかないじょ」
照「そっか。お前と戦う日が来るとは思わなかったよ。洋榎、絹恵、手は出さないで」
照「真剣勝負だ!優希!」ギュルルルル!!
優希「参るじぇ!」ゴッ!
※照と優希の戦闘は本編でもまだなので、キ ン ク リ されました。 二回戦、準決勝を経て成長した優希が、決勝で照に食らい付く所を脳内幻視してください※
とりあえずいったん切ります。
揺杏ちゃん好きすぎて吐血しそうマジで中堅戦あと2年くらい続けて
やめろ
本当に二年続くことがありえるから
乙 和ちゃん安らかに…
乙
おれには見える照を蹂躙するタコスの姿が
ミルイヒも只の色物じゃ無くて好きだったなぁ 初回はendとか考慮しとらんし どうせ仲間取りこぼすと思ったからころしたけど
パーン・テオも負けイベントと思ってたし 暫くしたら帰ってくるのかと思ってた
あと中堅戦ほんとたのしい 全員すき
ここの決闘でパーン死なせると只でさえ鬱いラストが更に救われないものになるからよく覚えてる
加えて現状で可能な限りの強化と防具を準備しても、完全に行動を読まないと[ピーーー]るから緊張感は何周しても消えない
>>335
ゴメンww
>>336
和ちゃんは死してなお、のどっちに変化して咲ちゃんのおはようからおやすみを見守っているはず(白目)
>>337
ここまで優希にいいとこ無かったから決勝では期待してます立先生!
>>338
ミルイヒ最初[ピーーー]コノヤローだったけどゲーム進めるごとにだんだん男前キャラが際立ったよな
>>339
永水、宮守の時も思ったけど、一回こっきりで終わるには余りにも惜しいキャラばかりで悲しい。コクマ編に期待しよう(提案)
>>340
パーン死に固定キャラだと思ってたわ。スタメンに入れてなかったからリセットして慌てて鍛えた記憶があるよw
支援の方もありがとう。
では続きっす
照「……………」ギュル…
優希「はぁ…はぁ…」ヨロッ
照「強くなったね……優希」
照「洋榎、絹恵。引こう」
洋榎「ウチに任せてくれたらあのタコス娘の首、とったるけど…」
照「私は引くと言ったんだよ。聞こえなかった?」クルッ
洋榎「おぉう…わかったがな」
スタスタスタ…
優希「は、はははは…」ヘナヘナ
優希「か、勝ったのか? それとも 見逃して……」ペタン
ーーー本拠地 広間
久「咲、兵たちも疲れているわ。今日は休みなさい」
セーラ「くそっ、なんなんやあれは! こっちの攻撃が全く歯ぁ立たへんやん!!」
竜華「竜巻騎馬兵……」
久「咲、ベッドの用意は整えておいたわよ」
久「…それとも寂しいのなら添い寝しましょうか?」ウインク
咲「あはは…もう、部長ったら…大丈夫ですよ」クスッ
ーーー深夜 咲の部屋
咲「くー…くー…」
パアアアアア…
小蒔「さき…咲…、起きなさい、咲……」
咲「ん…小蒔さま……?」ムクリ
小蒔「咲…あなたは迷っていますね。 和の死、姉との戦い……。それでも、あなたは進まねばならない」
咲「それは、そうかもしれませんが…」
小蒔「そろそろ、あなたに、私と、お姉様……郁乃のことを話す時が来たようですね」
小蒔「わが姉、郁乃と私は『絶一門の一族』の生き残りです。咲、あなたの右手。衣にもらった、その紋章牌を見なさい」
咲「…」
小蒔「その紋章牌『一筒の紋章牌』は34の真の紋章牌の一つです」
小蒔「この世界には多くの紋章牌があります。しかし、それらは全て34の真の紋章牌から生み出されたものです」
小蒔「それゆえ、34の真の紋章牌は恐ろしいほどの力を秘めています。 あなたの持っている『一筒の紋章牌』も、まだその本当の力を見せていません」
小蒔「そしてわが姉 郁乃も34の真の紋章牌の一つ、『絶一門の紋章牌』を持っています」
小蒔「『絶一門の紋章牌』もまた、大いなる力を秘めていますが、彼女は より大きなものを求めています。ですから、姉はあなたを狙うのです」
小蒔「姉が真の紋章牌を手に入れ、それを復讐のために使えば、この世界に災いをもたらすでしょう」
小蒔「真の紋章牌の力は、人間が使うには大きすぎるものなのです。あなたなら、姉を止められます」
咲「…小蒔さま……」
小蒔「そろそろ、時間のようです。 お願いです。 決して負けない心を…」
パアアア……
咲「…」グッ…
◎翌朝◎
ーーー広間
咲「おはようございます、どうしたんですか皆さん?」
久「咲、私はあの娘に……怜に助けられたようだわ」
咲「?」
恭子「咲、喜んでや。竜華が…」
セーラ「おう、お前が寝とる間に名案が生まれたで」
竜華「なぁ聞いてや、リーダー! ええ事を思い付いたんや!」
咲「?」
セーラ「ええからはよ話せや!」
竜華「火力牌や、覚えとるやろ 火力牌!」
セーラ「ああ、前にオレ達が設計図を運んだあれか」
竜華「せや。あれがあったら、竜巻騎馬兵を打ち破れるはずや。 何たって怜の、残してくれた形見でもあるからな………」
恭子「どうでしょうか。旧解放軍のアジトが急襲された時、各地のアジトも一緒に潰されたみたいやし…秘密工場が今でも残っとるかどうか…」
久「しかし、今はそれにかけるしかないみたいよ」
竜華「せやけど、秘密工場のある北方へ行くんは……」
セーラ「とりあえずは、秘密工場のあった北へ行くしかあらへん。もちろん船でやけど……」
咲「船か…」
ーーー船着き場
藍子「あら咲ちゃん」
もこ「」ブツブツブツ
咲「藍子さんにもこちゃん、何やってるんですか?」
藍子「この船、もこちゃんと一緒に作った改良版高速船だよ。さっそく乗ってみる?」
純「なんだぁ?面白そうなことやってんじゃねぇか!船と行ったらオレだろ。なぁ咲?」
咲「えっと…」
誠子「やれやれこうなったアニキは止めても無駄だよ咲ちゃん」
純「だからオレは…ってまぁいいか」
純「秘密工場まで船で行きたいんだろ?ちょうど良かったじゃねぇか。行こうぜ」ルンルン
藍子「その方がいいよ。この船はちょっと扱いが難しいから…男の人じゃないと」
純「オイ」
ロリ船 改はとんでもないスピードでぶっ飛ばしてくれました。
ロリ船改「きゃるーーん☆」ズドドドドドド
ーーー秘密工場
上田良子「こんな所をうろつきやがって、怪しい奴め。ことと次第によっちゃタダじゃ済まねぇぞ!」カベドン!
上柿恵「あわわわ、アタシはなんて不幸なんでしょ。山を追い出されたと思ったら、こんなところで紅丸女につかまって…」
上田良子「何だって、誰が紅丸だって!?」カベドン!
恵「ひぃっ!いや、それは…」
棟居「私もヤキが回ったよ。こんな紅丸にやられちまうとはな」ボロッ
良子「そんな減らず口ばっかり叩いてどうなるか分かってんだろうな」ギロッ
恵「ちょ、ちょっと待ってください。アタシは一回しか紅丸って言ってないですよ」アワワワ
棟居「それを言うなら私だって、紅丸って言ったのは一回だ」
恵「あ、でも棟居の大将は、これで紅丸って言ったのは2回目ですよ」
良子「」プルプル
良子「あんたらぁぁぁぁぁあ!!人のことを紅丸、紅丸ってぇ…許さん!!」
純「なんだぁ一体?」
咲「あっ、上柿さんと棟居さん」
棟居「あんたは…」
恵「あんたは、確か怜さまと一緒にいた…」
純「なんだよ咲、知り合いか?」
咲「一応…」
恵「ぎっひ、そうですよ。怜さまとこちらのお嬢さんをアタシの宿にお泊めしたことが…」
良子「あんたらさっきから、怜、怜ってもしかして、園城寺怜さまのことかい? あんたら何者だい?」
咲「私は解放軍のリーダー、宮永咲です」
良子「解放軍のリーダー!? こりゃ大変だ、美幸のアネキに知らせなきゃ。 あんたら、秘密工場に用があって来たんだろ? ついてきな」タタタタ
恵「咲さま、哀れなアタシを助けてくださいよぉ。 帝国の奴らにちょっとお茶を振る舞っただけなのに、アタシの宿屋をメチャクチャにしやがって。 咲さま、アタシも解放軍に入れてください」
棟居「全く面目が立たない。帝国軍が山賊狩りをはじめやがって、私達は山を追われたってわけさ」
棟居「聞けば、解放軍が旗揚げをしたっていうじゃないか。こうなりゃ私もと思って来たんだが、こんなところで解放軍のリーダーに会えるとはラッキーだよ。 咲さま、私も加えて下さい」
咲「こちらこそ、お願いします」ペッコリン
棟居「ありがたい。じゃあ私達は先に山を降りてます。咲さまも気をつけて」スタスタスタ
恵「ぎっひ」
ーーー秘密工場 内部
良子「遅いよ。美幸のアネキなら奥にいるぜ」
美幸「アーリーモーニングー。あなたが解放軍の新リーダーだね。本部のアジトが襲われたって聞いてしんぱいしてたんだよもー。 それで怜はどうしてるの?」
咲「怜さんは、もう……」
美幸「そう…いい子だったのにもー…」
美幸「じゃあ、あの火力牌の設計図は形見になっちゃったねもー…」
純「火力牌! 火力牌はあるってのかい?」
美幸「もちろん揃っているよ。これは私の作った中でも傑作に入るよもー。 けど、船はどうするの? 船がなければ運べないよもー」
純「船かぁ…それならオレなね心当たりがある」
咲「ほんとうですか?」
純「ああ。チーホウの町に、昔からの馴染みの野依理沙ってのがいる。ヤツならなんとか出来るかもしれねえ」
美幸「じゃあ私は、準備が整いしだい、後を追ってチーホウの町に向かうね」
モモ「」ユラァ…
咲「ひゃ、だ、誰?」ビクッ
モモ「私はモモという者っす。私にとっては帝国軍も解放軍もありません。ただ、私の存在を認めて求めてくれる方の仕事をこなすだけっす」
咲「私は 君が欲しい!!」
モモ「」
モモ「ふふっ…おもしろい人っすね」
モモ「こんな、私でよければ!!」
純「さぁチーホウに行こうぜ。途中で仲間も集めねぇとな」
◎仲間集め◎
ーーー湖族の砦
城菜「こんにちはだし」
緋菜「あたしたちがこの界わいを仕切っているんだし」
純「よぉ菜沙さんよぉ。おめぇさんもこんな所でくすぶってないで力を貸せよ」
菜沙「くすぶる?この菜沙ちゃんがか?上等だし!この菜沙ちゃんの腕がにぶってるかどうか勝負するし!」
咲「えっ、し、勝負って」アセアセ
緋菜「このドンジャラで勝負するし」ジャラ
城菜「このまえ買ってもらった[たぬき]ドンジャラDXだし」
咲「あ、それなら」ホッ
菜沙「よし!緋菜、城菜。手を抜くんじゃないし!」
ーー闘ジャラシーンはキンクリですーー
ドンジャラ! ミラクルセットデス
菜沙「負けたし」
緋菜「ミラクルセットなんて初めて見たし」(※バックの色が全て同じ役のことです)
城菜「ビックリセットじゃ点数負けてるし」(※配られた時点でドンジャラしている天和のようなものです)
菜沙「分かったし。いけすかない帝国のやつらに一泡ふかせてやるし。緋菜と城菜はどうするんだ?」
緋菜「菜沙が行くなら当然だし!」
城菜「当たり前だし」
純「恩にきるぜ」
◎仲間集め◎
ーーーカレッカ
咲「ここは…」
純「すいぶんと荒れてるな。 もう町としては機能してねぇみたいだが」
浩子「『カレッカの虐殺』って知っとるか? ここは昔、戦争で帝国軍に利用されて滅びた町なんや」
咲「あなたは?」
浩子「私は浩子、や。あんたは解放軍のリーダー咲やろ?知っとるよ」
浩子「油断したらアカンで。戦争は強い方が勝つ。それ以外はあらへんのや。 仲間を集めることやで」
咲「……」コクン
尭深「」ザクッ ザクッ
咲「あそこにも人が…」
純「おいあんた、何してんだ? 」
尭深「畑を…作っています…」ザクッザクッ
純「畑っつってもな…。こんな人もいねぇ荒れた土地で何が出来るんだよ…」
尭深「あなたは…そう。解放軍のリーダーさん。 …私は…あなたたち軍隊の荒らした戦場に種をまいているんです」
咲「その戦場を…無くすために、いま戦っています。あなたの力も…貸してください」
尭深「…」ザクッ
尭深「あなたは、戦いの後に 何を残すつもりですか」
尭深「…………………あなたは、信用できそう。そういう目をしています」
尭深「地に蒔いた種が木々になり、実る頃。この国はどうなっているでしょうか」
尭深「収穫の時(ハーベストタイム)まで…私も力になりましょう」ニコ
ーーーチーホウの町
真佑子「私は多治比真佑子。職業は自由人ってとこかな。簡単に言えば遊び人かな? どう、一局遊んでいかない?私に勝ったら仲間になるよ」ジャラ
◎ダブリー1発ツモしました
真佑子「」(←阿知賀編コミックス6巻60P 1コマ目の顔)
真佑子「ヤクソクドオリ、ナカマニナリマス」カタカタ
絃「そこのあなた」
咲「はい?」
絃「あぁ…あなた……あなたから感じる『音』…。あなたの紋章牌から『音』聞こえるわ…私を呼んでる…」
咲「えーと…仲間になってくれるってことかな…?」
絃「ええ…これで、私の力が…目覚めます…。私も…解放軍に参加させてもらいます…この小さな力を…みなのために…使いたいのです…」
咲「よ、よろしく…(憩さんに報告しておこうかな…?)」
以上っす。
コンスタントに投下出来るようにだいぶ先まで書いていたのですが、手違いで全部消えてしまいました…なんでや…ワシが何したって言うんや…そんなん考慮しとらんよ…
なのでテンションだだ下がりで全くの白紙から書き直しですので、次回更新は未定、未定アンド未定で、しかも割と先になるかもしれません。でも出来るだけ早く戻り、必ず完結させます。ここまで来たら絶対完結させたいのです。
支援してくれてるちょー感謝だよー
わらっちゃいかんがそんな様な事あるよな
私生活に支障が出ない様に気が向いた時にでもやって欲しいな 無理せずに
乙乙
幻想水滸伝2はマゾゲー
キバの死で気分を落とさせてからナナミが瀕死になってもう一段落とされてまだ意識はあるから医者が間に合うと思ったら手遅れで絶望を味わうと言う……
幻想水滸伝は続編は絶望的かな?
ハルモニアやヒクサク関連や27の真の紋章が全部でこないまま未完とか…
>>356
いやほんとショックすぎて笑ったよw
ありがとう。やる気はいっぱいあるから、いま急ピッチで書いてるよ
>>359
あれはナナミへの選択肢が出るごとに毎回いい答えを選んでないとダメなのと、矢が飛んできた時に素早くセリフ選択肢を選ばないと絶望的なんだよね
ツンデレ態度ばっかりとってたから序盤からやり直したことあるw
>>360
外伝系はもういいから6出してほしいよホント…
少しだけ書けたので投下します。
なるたけ少しずつでも毎日投下するようにしますので。
未春「」ゴシゴシ
咲「こんにちは。私は解放軍リーダー、咲です。あなたは何しているんですか?」
未春「吉留です、吉留未春。洗濯をしているんですよ」ゴシゴシ
咲「あなたも解放軍に入っていただけないでしょうか?」
未春「(胸のない人が増えた!)良かった…」
未春「いいですね。洗濯のしがいもありそうですしね」
ーーー理沙の屋敷
咲「こ、こんにちはー」
理沙「だれ!?」プンスコ
純「よぉ、ずいぶんと他人行儀じゃねぇか。のよりんよぉ」
理沙「あ、純!何しに来たの!」
ーーー理沙の屋敷 調理場
純「船は何とかなったが、腹へったなぁ」
純「お、シチューがあるじゃねえか」パカッ
咲「か、勝手に食べたら…」
純「かまわねぇよ。理沙とオレの仲だ。…ウマイ!」テーレッテレー
閑無「だれだおめー。私の作ったシチューを勝手に食べやがったな」
咲「あなたは?」
閑無「私は石飛閑無。この屋敷の料理人さ。べっ、別に慕に料理を教えてもらったからって、瑞原に美味いって誉められたからって浮かれて料理人やってるわけじゃねーし!」
咲「慕って白築慕さんですか? 慕さんもはやりさんも解放軍に入って下さっていますよ」
閑無「」
閑無「べっ…、別にあいつらなんかどーでもいいし!」
閑無「お前ら解放軍なんだってな!お前らみたいな足りねーのには、こういうランダムな戦争の方がチャンスあるもんな!!」
閑無「し、仕方ねーから私も参加してやるし!私は基本無敵だから大船に乗ったつもりでいろよ!」
閑無「帝国とか基本無敵だから倒おしてやるし!」
咲「は、はぁ…」
ーーー船着き場
上田良子「えっほえっほ」
火力牌→船
美幸「これで全部だよもー」
良子「アネキは人使いが荒いよ。儚げな美少女の私にこんな重いものを持たせやがって」
美幸「ゴメンねー。でも紅丸ちゃんにしかこんなこと頼めないよもー」
良子「いま何つった」
咲「ありがとうございます。紅丸さん!」ペッコリン
良子「」
理沙「純…この人たち…」
純「ああ、解放軍さ」
理沙「意外!」プンスコ!
純「なぁに、しゃれだよ」
純「よし、そろそろいいな。咲、出発しようぜ」
咲「そうですね」
咲「理沙さんも、ありがとうございます」
理沙「別に!//」プンスコ!
良子「しょうがないから、私もついてってやんよ!」
一同、船へ乗り込み本拠地へ
ーーー本拠地 船着き場
純「疲れたな。オレは少し休ませてもらうぜ」
ーーー広間
藍子「火力牌の準備はバッチリだよー!」
もこ「(^^)b」ブツブツブツ
まこ「ついに照さまに……」
久「咲。火力牌があれば、帝国の竜巻騎馬兵を打ち破れるはずよ。 どうか出陣の合図をお願い」
咲「…よし。全軍に出陣の合図をお願いします!」
久「分かったわ」コクン
久「全軍に伝えて。この一戦には、解放軍の命運がかかっているわ。各自 奮起せよ!」
◎戦争◎
ーーーーー照との戦いーーーーー
照「何度やっても同じだ。無駄な血を流すな」ギュルルルルッ!!!
純「へっ、こっちにゃ秘密兵器があるんだぜ!」
久「命令をどうぞ」
咲→『その他 軍師』
久「さてさて…笑壺の会になるかしら」ペロッ
アーーレーー…
ラメェエ!!
久「前から思ってたんだけど、戦場で裸になるのってもやもやするわね」
まこ「何バカなことゆっとるんじゃ」
美穂子「」イソイソ
まこ「脱がんでええ」
咲→『突撃』
竜華「怜…みててや!」ココニ トキヲ…カンジルッ!
ドグシャアアアア!!
洋榎「なんやと!?」
照「怯むな!行けっ!!」ギュルッ!
『照の竜巻騎馬兵』
ギュルルルルッ!!! ウオーーー!!
優希「迎え撃つじぇっ!」カリョク バクアゲッ!!
ドギャーーーーーン!!
8000オールダジェ!!
照「なにっ!?」ギュル…
優希「速攻の火力なら私の敵はないじょ!
優希「まずは一本だじぇ!」タコスパワー
咲→『その他 二本場』
優希「だめ押しのダブルリーチだじぇ!!」ドッ!
バゴーーーーーン!!
16000オールダジェェ!!
※全員火力牌のおかげで戦闘雀力が爆上げしているので余裕でしたマル
久「おめでとう。我が軍の勝利よ!」
大 勝 利 ドドン!
照「なん・・・だと・・・」
セーラ「ははは!火力牌の ちからって すげー! 竜巻騎馬兵をぶっ倒しやがった、」
照「……」
洋榎「くっそぉ…」ワナワナ
絹恵「お姉ちゃん…」
久「宮永照将軍。あなたの軍勢は打ち破られたわ。ここは潔く降伏してちょうだい」
洋榎「なんやと!?ウチらは最後の一人になっても降伏なんかせぇへんで!!」ズイッ
絹恵「せや。この命、お姉ちゃんと、照さまのため、いつでも捧げたる」
照「洋榎、絹恵。下がってて」
洋榎「何する気ぃやねん、照!」
照「洋榎……下がっていて」スッ
咲「」
照「皇帝陛下 健夜様に弓引く逆賊、天下の大罪人、宮永咲よ」
照「この宮永照が、皇帝陛下に代わり成敗する。受けてもらいたい」
咲「……!」
セーラ「ははは!火力牌の ちからって すげー! 竜巻騎馬兵をぶっ倒しやがったで!」
照「……」
洋榎「くっそぉ…」ワナワナ
絹恵「お姉ちゃん…」
久「宮永照将軍。あなたの軍勢は打ち破られたわ。ここは潔く降伏してちょうだい」
洋榎「なんやと!?ウチらは最後の一人になっても降伏なんかせぇへんで!!」ズイッ
絹恵「せや。この命、お姉ちゃんと、照さまのため、いつでも捧げたる」
照「洋榎、絹恵。下がってて」
洋榎「何する気ぃやねん、照!」
照「洋榎……下がっていて」スッ
咲「…」
照「皇帝陛下 健夜様に弓引く逆賊、天下の大罪人、宮永咲よ」
照「この宮永照が、皇帝陛下に代わり成敗する。受けてもらいたい」
咲「……!」
セーラ「咲!」
久「咲、バカなマネしないで。 セーラ!その女の首をはねるのよ!」
咲「お姉ちゃんと戦うのは…」
照「解放軍のリーダーともあろう者が戦いに私情をはさむのか、笑わせるな!!」
咲「……!」
咲「(…そうだよね)」
咲「その勝負、受けましょう」ゴッッ!!
火炎槍てどっかで見たけど何だっけとか思ったかな
マッシュもシビアでいいキャラだったなあ
乙
>>376
火炎槍ってどんな武器なんだろうな。槍型の火炎放射器みたいなもんかな。
支援感謝します。
では続きっす
ーーーーー 一騎打ち ーーーーー
照「こんな日が来るとは思わなかったよ…」
咲「…」
照「しかし、私は帝国のため、そしてお前は解放軍のため……」
照「いくぞ、妹よ」
咲→『攻撃』 照→『攻撃』
照「姉より優れた妹など…存在しない!!」コークスクリューツモ!!
咲「私だって…もうあの頃のわたしじゃない!!」カンッ!
ガキャーーーーーン!!!
咲「うっ…」
照「貧弱!貧弱ゥ!」
咲「(や、やっぱりお姉ちゃんは強い…!)」
咲「(だけど…!)」
咲→『攻撃』 照→『防御』
咲「やぁああ!!」
ガキン!
照「どうしたの?解放軍のリーダーとやらがその程度なんて笑わせる!」
咲「くぅう…!」
久「まずいわね…。さすが帝国大将、咲が圧されてるわ」
竜華「セーラ、こんなんアカンよ!なんで…」
セーラ「…」
まこ「くっ…」
優希「咲ちゃん…!」
竜華「なんで、姉妹で殺し合わんとアカンの…こんなん…止めんと…!」
久「駄目よ」
久「彼女達は今、姉妹としてではない」
久「(それに…)」
照「どうした!こんなものか!?」ギュルルッ!!!
咲「まだまだだよ!!」ゴッタオス!
久「(二人とも、何だか楽しそうじゃない)」
※注意※
照咲戦闘シーンはセリフのみで進めるには技量不足のため、地の文が入ります。嫌いな方は飛ばして下さいなのです。
なんもかんも技術ないのが悪い
咲→『防御』 照→『攻撃』
咲「(一度体制を整えないと…)」
照「休んでる暇はないぞ!」ギュルル!!
ドーーーーン!!
咲「きゃああああああ!!」ドサッ
照「…………ッ」
咲「う…」ヨロッ
照「これで…終わりだッ!!!」ギュルッ
ーーーーー照が今まさに全身全霊を込めた止めの一撃を放とうとした直後、異変が生じた
咲「…………!」
ーーーーー照の手が、ほんの一瞬揺らいだ
咲「…!」
ーーーーーそれはこの場にいた誰もが気付くことのない程に刹那の一瞬だった…
照「……………ッ」
ーーーーーただ一人、咲を除いて
咲「うぁぁぁぁあああ!!!」
ーーーーーそれは愛する妹を終わらせることに躊躇った照の、姉として消し去ることの出来なかった最後の愛だったのかもしれない
咲は考えることをやめ、捨て身の一撃を放った
ドッ……!
照「…………」
…ドサッ
照「…」
咲「はぁ…はぁ…」
照「強くなったね…さき…」
咲「お姉ちゃん!」
まこ「照さま!」ダッ
洋榎「照っ!!」ダッ
照「さき…宮永咲……私の妹…強くなったね……」
照「私は、私の…信じるもののために生きた。そして……悔いは無い…」
咲「おねぇちゃん…」ギュッ…
照「お前も……おまえの信じたもののため…生きると良い…。 私は…お前の選択を…祝福するよ…」
まこ「照さま!しっかりしてくれえ!」
洋榎「照っ!!死んだらあかん!あんたが死んだら…帝国はどうなんねん…!!」
照「洋榎、絹恵…頼みが…ある…」
絹恵「なん…ですか、照さま」
照「私は…皇帝陛下…ただ一人のために戦った…それは…私の意地でもある…」
照「けれど…お前たちまで…それに付き合う必要は、ない…。 時代の流れは…もう、止めることは出来ない」
洋榎「…」グッ…
絹恵「…」グスッ
照「洋榎…絹恵……お前たちは…解放軍に……私の妹に…力をかしてあげてほしい…。 それが…お前たちのためにも…なるはずだから……」
洋榎「照!」
照「さき…私の大切ないもうと…私は…幸せだよ……」
照「姉にとって、妹が…自分を越える瞬間を…見ることが……できるのは…最高の…しあわせ……」
照「がんばる…んだよ……愛する…いもうと…さき………」
照「」
咲「…………!!」
まこ「照さまーーー!!」
キィン…
咲「…!」
パァァァァァ…!
まこ「今の光は……咲の右手の中に…」
久「…全軍引き上げよ。合図を出して」
見事 勝利の凱旋をした解放軍だったが、全ての者がその喜びを外に出すことはなかった。
まるで敗戦したかのような雰囲気を誰もがかもしだしていたが、一番最初に笑顔を見せたのは、他でもない咲だった。
涙を流すことのないその姿は姉を失った少女ではなく、解放軍のリーダーの背中だったと、後に誰もが語っていた。
その夜、咲の提案にて勝利の宴が開かれた。
その席でも笑顔を見せていた咲だったが、早々に宴会場を抜け出し、自室で一人になった瞬間に、泣いた。
いまだけは全てを忘れるように、そしてずっと忘れないために………
ーーー翌朝、広間に現れた咲は全てを吹っ切った、儚げで美しいまるで一輪の花が咲いたような笑顔だったが、腫らした目を隠しきれていなかった事をその場にいた者皆が気づいていた。
しかし気付かないフリでやり過ごしたという
見返していたらとんでもないミスを発見した。
>>364
咲「こ、こんにちはー」
理沙「だれ!?」プンスコ
純「よぉ、ずいぶんと他人行儀じゃねぇか。のよりんよぉ」
理沙「あ、純!何しに来たの!」
テル様もしんでまうからなー
意外にまこちゃんくらいだな最初から最後までいるの
クレオ結構優秀だと思うけど後半もっとイベントあってもいいような なんか地味かなあ 最後まで連れてたけど
>>364
咲「こ、こんにちはー」
理沙「だれ!?」プンスコ
純「よぉ、ずいぶんと他人行儀じゃねぇか。のよりんよぉ」
理沙「あ、純!何しに来たの!」
あれ、なんで?
この>>393の文ののよりんのセリフの後にもう少し順調…ニキとの会話が続くんですが、なぜかその部分だけ表示されてないorz
理沙「あ、純!何しに来たの!」
の後に純ニキがお願いがあるって言って、船を使って商売やってるのよりんに船を10艘ほど貸してくれって頼む内容です。
何度も同じ文投下してゴメンナサイデシタ ぺっこりん
ーーー広間
セーラ「ここんところ連戦連勝やからな!次もバッチリや、まかせとけ!」
竜華「サンマーの城塞、その先にはウチの生まれた雀戦士の村があるわ」
恭子「サンマーの城塞には、現在4000程の兵力が残っとると情報がありますが……」
智葉「………………」
久「咲。哩が話があるって…」
哩「咲どの。解放軍はすでに、南方・小走やえ、西方・メガン・ダヴァンの領土ば解放し勢力ば日ましに大きくしておるとばい。 また、帝国内の各地で反乱の火の手が上がり、帝国軍はそれに掛かりきりばい」
久「これは先日の、宮永照の軍が破れた事が伝わったためだと思われるわ」
哩「帝国は反乱ば鎮めるため、地方の帝国軍ば集結させておる。 そのため守備の手薄になっとる地方がいくつかあると」
哩「そこで、私達は帝国のスキばついて、各地の反乱勢力ば一つにまとめるのが得策かと思われますばい」
久「私も哩の意見に賛成よ」
霞「私の集めた情報では、サンマー地方から帝国兵が引き上げることがあったりなかったりだとか…」
恭子「サンマー地方への入り口、サンマーの城塞の守りは堅くありません」
智葉「……………私も賛成だ」
セーラ「よっしゃ、いっちょやったろうや。なぁ咲!」
咲「うん。サンマーの城塞を…攻める!」ゴッ
久「分かったわ。急いで進軍の準備を」
ーーーサンマーの城塞
シーーーーーン…
セーラ「なんや? まったく答えがあらへんやん」
優希「これはきっと罠だじぇ!」モグモグ
久「分からないわ。 霞、中を調べて来てもらえないかしら」
霞「分かりました、行って参りますわ」シュタッ
優希「あのおもちでなんという身のこなし…!」
未春「ある意味では…敵です…っ!」グヌヌ
シュタッ
霞「咲様。中はもぬけの殻です。帝国兵の姿は見当たらなかったわ」
咲「えっ。 どうしてだろう?」
セーラ「どういうこっちゃ? 調べてみようや」
ーーー城塞内
セーラ「なんやこりゃあ?」
優希「墓が荒らされてるじょー」
久「これは…ただ事ではないわね。 奥へ攻めこむ前に、詳しく調べる必要があるわ」
咲「そうですね」コクッ
まこ「咲、わしも連れてってくれんかのう」
咲「まこさん」
まこ「和、照さまの死…あまりにも多くのことがありすぎた。 今は全てを忘れて戦いの中にいたいんじゃ。 それに、わしも優希に負けておられんからのう」
咲「はい、一緒に来てください」
セーラ「こいつはミステリーやな。おもしろくなりそうやで」
初美「私も行きますよー。 悪霊ならおまかせですよー」
胡桃「しょーがないから私も行ってあげるよ。それ以上はだけないように見張ってなくちゃ!」
セーラ「とりあえずこの近くの雀戦士の村っちゅーことで何があったか聞いてみよか」
久「じゃあ、私は一度軍をリツベ城へ戻すわ。どうか気をつけてね」
那岐「……」
咲「ん?」
セーラ「誰かおるな」
初美「お墓の前で無言で佇んでますよー」
胡桃「ちょっときもちわるい…!」
咲「あの…どうかされたんですか?」
那岐「私の仕事は罪人の首をこの刀で斬ることさ。しかしな、最近はこの通り、商売上がったりなんだよ」
咲「あ、あのもしよかったら…仲間になってはもらえませんか?」オズオズ
那岐「首切り以外は何も出来ない。それしか知らないからね。 それでもいいか?」
咲「(う)それでもいいです」
那岐「君はおもしろい人だね。 いいよ、ついてってあげよう。 私も日の当たる場所へ出てみたいしね」
咲「(なるべくそうならないようにしよう…)」
ーーー雀戦士の村
爽「やめとけよユキ。行かない方がいいって」グイグイ
由暉子「離してください、爽先輩。 私はもう行くって決めたんです」
爽「ダーメだって。食われちゃうぞ。皆そう言ってんだからさ」
由暉子「じゃあ先輩が守ってくれるんですか? まだ自分の気持ちを自覚出来ずに剣に名前を付けられないあなたが、どうですか?先輩」
爽「う…そ、そ、それはなぁ。まぁ何とかするって」ハハ
由暉子「…先輩はいつもそうですね。それに血を吸われるなんて、ただの噂ですよ迷信ですよSOAですよ」
爽「んー…そっかなぁ」
ヤイノヤイノ
咲「何だかもめてますね」
胡桃「うるさいそこ!って注意してこようか?」
リチャードソン「由暉子! あれほど家を出るなって言ったのに、心配かけて。 いつ藤田が来るか分からんのに!」
セーラ「なに!? 藤田やって!!」
咲「セーラさん?」
※リチャードソンは「シノハユ」に登場する白築耕介 氏(慕の叔父)のことです
50?60代くらいのナイスミドル姿を想像して下さい。
セーラ「おい!オッサン! いま藤田って言うたか!」ズイッ
リチャードソン「な、なんだお前らは」
セーラ「うるせぇ!聞いとるんはこっちや!答えろ!!」
まこ「どうしたんじゃセーラ? あんまり興奮すんな」
爽「もしかして、あんたら解放軍の…」
咲「えっと…」
爽「そうだよ、私は見たぞ。ダヴァンの城を解放軍が攻めるとこを。 この裸みたいなチビッ子も見たことあるなぁ」シゲシゲ
初美「裸じゃありませんよー服着てるじゃありませんかー」ヒラヒラ
胡桃「限りなく裸一貫に近いからそれ!」ビシッ
由暉子「そんなにシゲシゲ眺めたら失礼ですよ」ミミヒッパリ
爽「いだだだだ」グイグイ
リチャードソン「そうですか、解放軍の方々…するとあなたが咲殿ですね」
咲「はい」
リチャードソン「噂は聞いていますよ。 私の家に来てもらえませんか? 藤田の話もそこでしましょう」グイッ
由暉子「あっ、お父さん…」
爽「ほっ。助かった…」
ーーー村長の家
爽「いいねいいね。解放軍の皆さんにあいつをやっつけてもらおう! 打倒 藤田!!」
由暉子「はぁ、先輩は本当にダメですよね。 ねぇあなた。 先輩の代わりに私を守ってくれますか?」
咲「えっ、えっとぉ…」ワタワタ
リチャードソン「3ヶ月ほど前のことです。この地方を治める新しい将軍として、藤田という女がやってきました」
リチャードソン「奴は恐ろしい魔法をかけ、帝国兵をゾンビやスケルトンに変えてしまったのです」
まこ「なるほど。そいでサンマーの砦にあんなに墓が…」
リチャードソン「そして奴はゾンビ達をつかい、近くの村を脅し始めたのです。 その要求というのが……」
爽「ロリ幼女を城に差し出せ、だってさ」
由暉子「私が…その生け贄として藤田に要求されているんです」
セーラ「ヤツのやりそうなことや」
咲「でも…幼女というよりは」チラ
由暉子「?」ボイーーーン
爽「だよなぁ。 そっちの二人の方がよっぽど幼女なのになぁ」
胡桃「うるさいそこ!」
初美「私はそんな年齢じゃないですよー」
爽「そういやなんか藤田は、新ジャンル開拓中とかどうのこうの言ってて、ユキを見た瞬間に…」
藤田『ロリ巨乳 キタ━━☆゚・*:。.:(゚∀゚)゚・*:..:☆━━━!!』
爽「…とか鼻血出しながら叫んでたなぁ」
咲「へぇー…」ヒキッ
まこ「じゃと。よかったのぉお前さんら」
胡桃「なんか複雑!」
初美「ま、まぁまぁ、襲われないのはいいことではありませんかー」
爽「いや、普通のペッタンコ幼女も随時受付中らしいよ」
胡桃・初美「」
リチャードソン「他の村は要求をのんで幼女からロリババァにいたるまでを差し出しましたが、この村は違います。この村は雀戦士の村。そもそもこの村は…」
爽「げっ」
由暉子「私は知りませんよ…」
リチャードソン「…聖雀戦士ハユシノが最後の戦いの後、この村を開き、代々、クリフトの末裔である我ら雀戦士の村の一族によって守られて来た村なのです。もちろん、ただ平穏無事に過ごして来られたわけではありません。当然のことながら、この村にも危機と言えることもありましたし、自ら一族を率いて戦いに出た村長もおりました。その中でも、取り分け大きな手柄を立てた村長が5人おりまして………」ペラペラペラ
咲「」
ーーー夕方
リチャードソン「……これにより、先代よりこの私が、雀戦士の村長の役目を引き渡されたわけなのです」
セーラ「え…エラい目におうたわ…」
咲「」
胡桃「(うるさい!って何回も言いそうになっちゃった)」
まこ「もう日ぃが暮れてしもた。よぅもあれだけ喋れるのぉ…」
初美「疲れましたよー…」
セーラ「オッサン、話はもう終わりやろな」
リチャードソン「なに、もっと聞きたいのか? それならもっといい話が…」
セーラ「わわわ、ええ!もう結構や! オレは休ませてもらうで!」ワタワタ
リチャードソン「それなら部屋を用意してある。ゆっくり休んでくれ。続きの話は明日にでも…」
ーーー夜
咲「(ちょっとおトイレ…)」
リチャードソン「ん?どうされました。眠れないのでしたら私と話でも…」
咲「お、おトイレに行くだけなんでっ!」ピュー
由暉子「……」ジー
咲「あ」
由暉子「あそこで先輩と話しているの…確かあの人、まこさんでしたよね」ジー
咲「あの…なに見てるんですか?」
由暉子「い、いえなにも。私は別に気になってなんかいませんよ?ただちょっと通りかかっただけですからそれじゃあおやすみなさい」スタスタスタスタ
咲「?」
まこ「話ってなんじゃ?今日はもうこれ以上聞きたくない気分なんじゃがのお」
爽「ごめんねまこさん」ナハハ
爽「………なぁまこさんよ」
まこ「なんじゃ?」
爽「まこさんは普通の人なのに、どうして戦ってるんだ? この雀戦士の村じゃ普通の人が戦うなんてことしないのに」
まこ「どうして…か……。別に普通の人が戦うんにオカルトもデジタルもない。 特別な理由はいらんよ」
まこ「あんたらとおんなじじゃあ。 守りたいもんが、ある。 爽、あんたにも守りたいものがあるんじゃろ」
爽「え、まぁ、うん。 でも私は強くないからなー 。 いっつもユキに怒られてるし」ハハ
まこ「そうじゃな。弱いやつが無理するこたぁない。死んでしもたらどうにもならんからのぉ」
爽「…………でも…」
まこ「爽。自分が弱いと思うとる内は強くはなれんよ」
爽「そうだよな。ありがとなーまこ」
まこ「ああ、おやすみ」
爽「おっと、ゴメンよ」トン
咲「あっ、いえ」
爽「………! 咲。おやすみー」タタタ
咲「…あ、おトイレおトイレ」イソイソ
カチャリ
まこ「ぐーぐー…」
初美「んー…ボゼ仮面…ですよー…」
胡桃「じゅーでん…じゅーでん…」
咲「…」
ーーー窓辺
咲「…」
セーラ「咲か。眠れへんねん。やっと、やつの…藤田の尻尾を掴んだんやからな」
セーラ「ヤツは、藤田は人間やない。紋章牌を使て吸血鬼になった女や。 ヤツのせいでオレの生まれた村は全滅したんや」
セーラ「オレが村に戻った時に見たモンは、ヤツの魔法でゾンビにされた家族が、お互いに食い合っとる姿やった」
咲「……!」
セーラ「それからや、オレの旅が始まったんは。…それも、ここで終わるんかもな。 ここで……、この手でヤツを……」グッ
セーラ「咲、お前はもう寝え。 オレか? オレはもう少し、この月を見とるよ」
咲「うん…おやすみなさい」
セーラ「おやすみ、咲」
ーーー翌朝
まこ「おはよう咲。どうじゃ、昨日の疲れは取れたか?」
ヤイノヤイノ
初美「なんだか外が騒々しいですねー?」
胡桃「注意しに行かなきゃ!」
セーラ「…まさか!」
いったん切ります
>>391
グレミオは例外として、何気に最後まで信じて側にいてくれたもんなクレオ。確かにもっと掘り下げてやってほしかったわ。貴重なLレンジキャラだったし
支援の方もありがとう
藤田「おはよう諸君」
リチャードソン「何をしにきた!藤田!!」
藤田「もちろん娘を迎えに来たのさ。それくらい分かるだろ娘のことなんだから」ハァハァ
リチャードソン「由暉子は渡さんぞ!」
爽「そうだそーだ。それに吸血鬼が昼間に起きてるなんて変テコだぞー」
藤田「変テコ? そう言われてもな。私は紋章牌を使って吸血鬼となった、由緒正しき吸血鬼なんだからな」
藤田「このぐらいの日の光なんざ何てことないさ。ただ、昼間は眠くて仕方ないんだけどな」
リチャードソン「とっとと帰れ!雀戦士の村の力、見せてやる!」
ソウダソウダ!
ウオオオーーー!
藤田「そぉい!!」
ズガーーーーーン!!!
リチャードソンと愉快な村人たち「」チーン
藤田「まくった。まぁこんなもんだろ。人間の力なんて」(-.-)y-~ タバコプカー
乙
はっちゃん今はこうしてるけど10年以上したら
真の風の紋章が見せる灰色の世界や27の真の紋章が起こす争いを見続けてやさぐれてしまうのか……
セーラ「藤田!貴様!!やっと追い付いたで!覚悟せぇや!!」ダッ!
まこ「セーラ!」
藤田「やれやれ…」
ズゴーーーーーン!!!
セーラ「ぅ…ぐ……」
咲「つ、つよい…」
藤田「ふふ、私も有名になったものだ。インカレ、実業団と苦労した甲斐があった…」ボソボソ
藤田「さぁ、気が済んだだろ。彼女を渡せ。私の記念すべき70番目の花嫁はロリ巨乳だ」ハァハァ
由暉子「う…」ヒキ
爽「まぁ待て待て待て。ユキは渡さないって」
藤田「どけ。それとも死にたいのか?」
爽「それは困る!」キリッ
藤田「ハァ…仕方ないな…」
由暉子「待って。どいて下さい先輩」
爽「何言ってんだよユキ。私がお前を…」
由暉子「ありがとうございます、先輩。 でも、そんなことをして死んでしまったら……」
由暉子「そこをどいて下さい 爽先輩」
藤田「いい心掛けだな。素直な子は好きだよ」ハァハァ
胡桃「素直な子が好きなんじゃなくて…」←念のため隠れてる
初美「幼女好きの変態ですよー…」←念のため隠れてる
由暉子「私が行けば、村の皆を傷つけたりしない約束ですよね」
藤田「もちろん。私は約束は守る」ハァハァ
爽「由暉子…! 絶対に絶対に、お前を助けるから」
由暉子「はい。待ってます 先輩」ニコ
藤田「さて行きますか。私の可愛い花嫁よ」ハァハァハァハァ
胡桃「(きもちわるい…!!)」ゾワー
初美「(あれはちょっと、祓えそうにないですねー)」ブルブル
咲「」
ーーー村長の家
咲「ん……」パチ
セーラ「気いついたか咲。 ヤツを目の前にして何も出来へんとはな…」
咲「……」
セーラ「あいつを倒すには、やっぱり特別な武器が必要なんや。 特に紋章牌の力で吸血鬼になったヤツには、普通の武器は歯が立たへん」
まこ「村長に聞いてみるか」
リチャードソン「吸血鬼を倒せる特別な武器ですか…さて、そういう話は……」
リチャードソン「…いや、待てよ。そうだ、あそこなら…何か……」
セーラ「心当たりがあんのか!」
リチャードソン「ああ、この村の西に3コロンという寺があります。 そもそも、この3コロン寺というのは、古くは一人の僧…」ペラ
セーラ「だーーーーーー! 分かった分かった!必要なとこだけ言え! 必要な!」
咲「お寺…ですか…」
リチャードソン「おお、そうでした。 その3コロン寺には、門外不出の秘密があるとか…」
セーラ「なんや。頼りない話やな」
まこ「しかし、他に手がかりがないしの。 行ってみるしかなさそうじゃ」
咲「そうですね」
ーーーーー 一同、3コロン寺へ
初美「私たちは念のためお留守番ですよー」フリフリ
胡桃「あのきもちわるい人に見付からないようにしてよう!」
ーーー3コロン寺
美子「お待ちしておったんやけん。雀星主どの」
咲「じゃん…?」
セーラ「雀星主? なんやそれ。咲のこと知ってるんか?」
美子「もちろんたい。咲どのは、我ら天地ん108雀星ば導くお方やから」
セーラ「108星?まこ、アカンでこの尼さん。ボケとるわ」
美子「セーラ。あんたは天孤雀星ん元、まこ。あんたは天満雀星ん元、あんた方はみな108星ん元に生まれとる」
美子「そいで、うちも含め108雀星が再び、天魁雀星 咲殿んもとに集まる。これもまた天命っちお知りくれんね」
咲「てん…」
セーラ「おい鶏ヘッドの尼さん。与太話はそんくらいにして、こっちの話聞いてくれ」
美子「知っちおるけん。吸血鬼 藤田靖子ば倒す為にここに来よった。そーやね」
咲「じゃ、じゃあ藤田を倒す方法があるんですね!?」
美子「ええ、ご案内しようや。こっちへどうぞ」
ーーー祠の前
まこ「なんじゃ、このほこらは?」
美子「これは過去ん洞窟たい。 こん奥にな、あなた達に必要なもんがあるとよ」
セーラ「なんやねん、もったいぶって。来るんが分かっとったら出しといてくれたらええのに」
美子「咲殿。こん奥にな、多くんものが待っております。そいらをあなたは受け入れなければならんとです」
咲「多くの…? 受け入れる?」
美子「では、お入りくれんね。お気ばつけて」スッ
キィィィン…!
祠「オープン」
美子「くれぐれも…お気ばつけて」
ーーー祠内 洞窟
大沼「」ユラ…
咲「ひゃっ!?」
セーラ「誰や?」
大沼「あー…見付かったか…。 ここなら誰にも見付からないと思ったんだがなぁ…」
咲「あの…仲間に…」
大沼「わしを仲間に? そうだな、もう少し城が大きくなったら考えよう」フフ
ーーー洞窟内 最奥
剣「」フヨフヨ
咲「剣が…浮いてる」
セーラ「あの尼さんが言ってたのはこいつのことだな」
まこ「おい、むやみに近寄るな」
セーラ「なーに、大丈夫やって」
星辰剣(ロリコンバスター)「私の眠りを覚ます者、その呪いを受けるがいいわ…」カッ!
セーラ「え?」
ゴゴゴゴゴゴゴ
ドギャシャーーーーーーーン!!!
ウワァァァアアアアーーーー…
ドッカヘトバサレルデーーーーー…
ーーー謎の村
ドサドサドサ!
咲「わぁあ!」
セーラ「いててて…なんやここは?」
まこ「さあのう。洞窟から放り出されたみたいじゃのう。うかつな誰かさんのせいで」ジト
セーラ「ま、まぁ生きてたんやからええやないか」タハハ
バタン!
タタタタタタ!
セーラ「家から誰か出てきたで」
衣「」タタタ!
まこ「…!あの子は」
咲「!」
衣「む!」
咲「あ…」
衣「ねぇねぇ。おねえちゃんたちが、たからものを とりにきた人なの?」
咲「ち、ちがうよ」
衣「そっか。やっぱりちがうんだね! よかった。 おじいちゃんがこわいかおしてるから、ころも しんぱいになったんだよ」ピョコピョコ
「衣!こっちに来なさい!」
衣「はーーーい」タタタ
まこ「咲…今のコマいの、たしか衣と…」
咲「…衣ちゃん…だったよね」
セーラ「なんや知らへんけど、行ってみようや」
ーーー村の村長家 前
衣「え?なぁに?ころものかおに なにかついてる?」
村長「お前らが、あの女からの使者か?」
セーラ「あの女? 使者? どういうことやねん」
村長「では、あの女とは関係ないと言うんだな」
セーラ「せやからあの女ってなんやねん!」
村長「関係がないのなら早くここを立ち去るんだ。来るんだ衣」
衣「まってよおじいちゃん。あのひとたちのはなしをききたいよ」
村長「来るんだ!」グイッ
バタン!
咲「どうしよう」
セーラ「とりあえずここがドコなんか聞かなアカンよな」
まこ「そうじゃのう。今の老人の家をもう一回 訪ねてみるかの」
まこ「衣…と呼ばれとったあの子供のことも気になるしのう」
咲「うん」
ーーー村長の家
村長「なんだ、まだ出て行ってなかったのか。ヨソ者に用はない」
まこ「あんたは何をそがぁに怯えとるんじゃ? あんたが言ってた『あの女』に関係あるんかいの?」
郁乃「あらあらぁ。人のことを『あの女』呼ばわりやなんてひどいやぁーん」
村長「い…郁乃……なぜこんな所に…」
藤田「」ニヤニヤ
セーラ「藤田!!お前、こんなとこにまで現れて!! ……ところでまこ、こんなとこって、ここはどこなんや?」
まこ「……………知るか」
咲「赤阪郁乃…!」
村長「郁乃、何の用だ」
郁乃「いやぁん村長さん。あんたが素直に紋章牌を渡さんからわざわざ出向いてあげたんやないの。感謝してやぁ」フララー
郁乃「ほな、早いとこ『一筒の紋章牌』を渡してや」
村長「そんなもんは知らん!」
郁乃「隠したかて無駄やで。ここが、隠された紋章牌の村ってのはぁ分かってるんやから」
セーラ「オイまこ、ここは隠された紋章牌の村らしいで。覚えとかな」メモメモ
まこ「隠された紋章牌の村……衣と言う名前の子供…」
ドォーーーーーーン!!
咲「!?」
セーラ「火が!!」
郁乃「村長。いまの見たやろ? あんたが分からず屋言うてる間にアレクちゃんが退屈したみたいやわ」
村長「きさま…!!」
郁乃「さぁ、はよぉ紋章牌くれんと順番に村を焼き払ったるでぇー」フララー
村長「お、おのれ…! そんなにこの呪われた力が見たいのか…」スッ
ゴオオッ!
村長「呪いの紋章牌『一筒牌』よ、その力を示し、我が敵を打ち倒せ…!!」
カッ!!
郁乃「!!?」
郁乃「あれ…おらへん」?
ーーー村長の家 掛け軸裏の秘密の一室
村長「旅の方よ。こんなことに巻き込んでしまってすまない」
セーラ「ホンマやで」
咲「いえ…」
村長「衣よ。こっちに来なさい」
衣「? なぁにおじいちゃん」トテテ
村長「右手を出すんだ。 そうだ。いいかい衣じっとしてるんだよ」
衣「?」
村長「汝、『一筒』、生と死と…孤独を司る紋章牌よ。 我より出て、この者にその力を与えよ」
キィィィン…
シュウウウウウ…!!
衣「お、おじいちゃん。これなぁに?」
村長「衣…許しておくれ。 お前に、辛い運命を背負わせてしまうことになる。 しかしこの紋章牌は使われてはいけないのだ」
咲「…」
村長「旅の方よ。この奥に村の外へ通じる秘密の抜け道がある。 この子を、衣を連れて逃げてください。 私は、郁乃達の目を引き付ける為にオトリになります」
セーラ「なんやて!?そんなこと…」
まこ「セーラ。 …行こう衣」
衣「う、うん…。おじいちゃんは後から来るんだよね?」
咲「うん、そうだよ。だから今は急ごうね」
衣「お、おじいちゃん。これなぁに?」
村長「衣…許しておくれ。 お前に、辛い運命を背負わせてしまうことになる。 しかしこの紋章牌は使われてはいけないのだ」
咲「…」
村長「旅の方よ。この奥に村の外へ通じる秘密の抜け道がある。 この子を、衣を連れて逃げてください。 私は、郁乃達の目を引き付ける為にオトリになります」
セーラ「なんやて!?そんなこと…」
まこ「セーラ。 …行こう衣」
衣「う、うん…。おじいちゃんは後から来るんだよね?」
咲「うん、そうだよ。だから今は急ごうね」
ザッザッザッザッ!
衣「はぁ…はぁ…」
咲「頑張ってね。もうすぐだから」
ザッ!
アレクサンドラ「…フン」
咲「!」ゾクッ!!
アレク「郁乃様も心配性だな。こんな村など、回りくどいことをせず一気に潰してしまえばいいのに。言われたとおり見張っていれば、やってくるのは子供と腰抜けだけではないか」
セーラ「なんやとーーー!!」
まこ「迂闊に近寄るなセーラ!こいつ…強いぞ!」
セーラ「ああ、分かっとる。こいつ人間やない。怖さがここまで届いてくるわ」ブル
衣「うぅ…」カタカタ
咲「…」キッ
アレク「ほお、私の強さが分かるか。この私相手に気持ちだけは引いてなさげ。ほしいわちょっと
アレク「……だが残念だけど大人しく私の剣の餌食になりなさい。痛くないように切り刻んであげるから」
まこ「く、くそう…」
シュン!
藤田「おいアレクサンドラ。郁乃様がお呼びだ。あのジジイ、森に逃げ込んだらしい」
セーラ「藤田!!」
藤田「またお前か。今は忙しいんだ。お前の相手はいずれしてやるさ」
シュイン!
セーラ「あ!この野郎…」
咲「はぁ……」
ーーー村長の家 前
まこ「助かった……みたいじゃのう」
セーラ「ああ、村の方もだいたい火も治まったようやな。村人がどうなったかは分からへんけど」
衣「おじいちゃんはどうなったの?」
まこ「衣ちゃん。あんたはこれから一人で生きてゆかなくてはいかん。 分かるか?」
衣「…?」キョトン
まこ「咲。やっぱりこの子はあの衣みたいじゃ。ここは、多分過去の世界なんじゃろう…」
咲「…うん」
セーラ「過去?あの星辰剣(ロリコンバスター)とかいう奴の呪いで飛ばされたって言うんか」
まこ「ああ、多分。 今のは、衣の言っていた300年前の事件……そして、この子は、衣は今から、300年の間一人で、旅を続けんといかん…」
まこ「とにかく、わしらは何とか戻る方法を見つけんと」
セーラ「そうかもな」
パァァ…
咲「!?」
セーラ「おい咲。あの光はなんや? あそこはオレ達が最初に出て来た所やないんか?」
まこ「そうじゃの、あそこに戻ってみよう」
ーーー 一同、祠の前へ
セーラ「ここに入れば、元の世界に戻れるかもな」
まこ「たしかに、そうかもしれんの。あんたにしちゃまともな考え方じゃ」
セーラ「ちぇっ。咲、その衣とかいうガキはどうするんや?」
衣「ころもはこどもじゃない!」
咲「つれて行こう」
まこ「しかし、この子を連れて行っていいもんかどうか…」
セーラ「はやく行こうや咲。いつこの光が消えるか分からへんから」
咲「そうだね行こう、衣ちゃん…!」ギュッ
衣「うん」
ーーー 一同、祠の光の中へ
ーーー洞窟内
パァァァァァ
セーラ「おお、ラッキー。 戻れたみたいや」
咲「あ、あれ?」キョロキョロ
セーラ「あのガキがおらんな?」
まこ「過去は変えられんいうことじゃったんか…」
咲「せっかく…また会えたと思ったのに」
まこ「これから衣は…たった一人で300年間たった一人で…」
咲「……」
星辰剣(ロリコンバスター)「」フヨフヨ
セーラ「うおっ、またコイツや。みんな近づくなよ、またあんなことはゴメンやで」
まこ「元はと言えばあんたのせいじゃろ」
星辰剣(ロリコンバスター)「」クルクルクル
咲「わっ、回りだしたよ」ワタワタ
星辰剣(ロリコンバスター)「セーラよ……」
セーラ「!? うわわっ!オ、オレは何にもしてへんで」
星辰剣(ロリコンバスター)「セーラ…お前には目的があったんじゃないの?」
セーラ「!」
セーラ「せや。藤田の野郎をぶっ殺 す」
星辰剣(ロリコンバスター)「私も眠るのに飽きたところだし。 仕方ないから付き合ってあげる! 私を抜きなさい」
セーラ「なんやコイツ? 横柄でツンデレ?なやっちゃな…」
星辰剣(ロリコンバスター)「嫌ならいいけど。 その代わりあのロリコンは倒せないけど」
セーラ「おお、分かったわ」タジ
星辰剣(ロリコンバスター)「分 か っ た わ ?」ジトッ
セーラ「いえ、分かりました」キリッ
グッ…
星辰剣(ロリコンバスター)「さぁ行こうか私の舎弟」
セーラ「(なんで剣に舎弟呼ばわりされなアカンねん…)」
咲「はは…」
◎仲間集め◎
ーーー祠前
巴「あ、こんにちは」ザクザク
咲「こんにちは。何をされているんですか?」
巴「私は、ここで庭いじりをさせてもらっています。名を狩宿巴と申します」ザクザク
咲「あなたも…解放軍に入ってもらえませんか?」
巴「私を? んー……。 そうですね。平和になった世界が荒れ地ばかりじゃ悲しいですものね。 私もこの世界に花を咲かせるお手伝いをしましょう」ニコ
ーーー寺内
智紀「おかしい…ない…」ゴソゴソ
咲「あのー…何か探してるんですか?」
智紀「秘蔵の…同人誌……この辺りに隠してあったんだけど…」
咲「(もしかしてさっき洞窟で拾った…)もしかして…これですか?」つ ガチBL本
智紀「…それ」
咲「(詳しくは触れないでおこう…)」
智紀「ありがとう。お礼に仲間になる。本の管理はまかせて…」
咲「(普通の本なのかな…?)」
智紀「これあげる」つ ロリコン同人誌
咲「」
セーラ「お…おおきに…?」
智紀「ナンテコトナイッテ」
文堂「私は文堂星夏と申します。訳あってここに厄介になっています。あなたは?」
咲「私は解放軍の宮永咲です」ペッコリン
文堂「そう、咲さんですか。あなたの顔、拝見したいですね。 その声、魔王めいたものを感じます」
セーラ「目細いから見えてへんのか」
咲「細いですもんね」
まこ「目細いもんな」
文堂「お前ら人間じゃねぇ!!」ガビーン
ーーー雀戦士の村
村人A「♪みーーんなで やるダ」
村人B「♪どーーんどん やるダ」
村人C「♪そーーれが オレたち」
村人D「♪じゃーーんせんし うまれ」
村人E「♪どーーんな やつでも」
村人F「♪ひーーと ひねり」
村人G「♪しーーっかり やるから」
村人H「♪どーーなるな カアちゃん」
咲「ドゥカティ・ブルース…」
リチャードソン「おお 咲どの。戻られましたか。 それで、藤田を倒す方法は見つかりました?」
セーラ「任せとけ。コイツを見てみろや。 オイ挨拶せぇや」
星辰剣(ロリコンバスター)「なんで私が人間に挨拶?そっちがしなよ」
リチャードソン「喋る剣? コイツが吸血鬼に…」
星辰剣(ロリコンバスター)「もちろん。あんなロリコンごとき私の敵ではない」フンス
セーラ「て、言うてる」
まこ「自信過剰なとこはそっくりじゃなあの二人」
咲「あはは…」
リチャードソン「それは心強い。これから我々は藤田の城へ行く所だ」
リチャードソン「奴め…こんなものを送りつけて来おった…」スッ
咲「これは…?」
セーラ「結婚式? 招待状か。 誰のや?」
爽「ユキのだよ。あのロリコンやろー、早くしないと血ぃ吸われるかもなぁ…」
村人「村長、準備が出来ました」
リチャードソン「よし、行くぞ。 咲どの、我々は一足先に行きます」
咲「お気をつけて」
ザッザッザッザッ…
爽「…………」
ーーー藤田の城
セーラ「ここが藤田の城か」
リチャードソン「来ましたな咲どの。 行くぞ皆!雀戦士の力を見せろ!」
オーーーーー!
ヤッテヤルデス!
藤田「おいおい。人の結婚式に武器なんか振り回して物騒な奴らだな」シュイーーン
リチャードソン「何を言う、由暉子を…娘を返せ!!」
藤田「そうはいかん。やっと見つけたロリ巨乳なんだからな」ハァハァ
藤田「あの夕日だ。あの夕日が沈んだ時が私たち二人の結婚式の始まりだ 」ニヤニヤ
咲「夕日…」
藤田「咲、お前は解放軍のリーダーだろ。お前を今宵の主客として招待してやろう。 夕日が落ちるまでに城の最上階へ来なければ、由暉子は永遠に私のものだ」ハァハァ
咲「むむ…」
藤田「そうそう、この城の扉は招待された者しか通れないようになってるからな」
ーーーロリキャラの描かれた扉
セーラ「なんやあの扉…」
まこ「痛ドアか」
リチャードソン「おのれぇ!バカにするな!行くぞ皆!!」ダッ!
まこ「ま、待てぇ!」
バチコーーーーン!!!
リチャードソン&村人達「ぬわーーーーーーー!!」ドーーーン!
咲「だっ、大丈夫ですか?」
セーラ「どうやら、あいつの言うたことはホンマみたいやな」
まこ「咲、これは罠じゃ。 解放軍のリーダーと知って、それで……」
咲「みたいだね」
セーラ「せやけど、オレ達が行くしかないみたいや」
リチャードソン「うぐぐ…咲どの、お願いします。娘を、由暉子を、あの薄汚いロリコン吸血鬼から取り返してください、お願いします」ペッコリン
咲「分かりました」
爽「待ってくれー」タタタ
咲「爽さん」
爽「咲。私も…私も連れて行ってくれないか」
リチャードソン「無理言うな爽。それに、お前はまだ雀戦士として認められとらん」
リチャードソン「雀戦士として認められてない者、剣に名前を持たぬ者は戦いには出られない。 それが村の掟だ」
爽「私はまだ…一人前じゃないし、強くもない。 でも、それでもこの手でユキを助けたい」
爽「ユキに約束したんだ。 だから、ユキとの約束だけは……頼むよ咲」ペコ
咲「けど…」
まこ「咲、わしからも頼む。爽を連れて行ってやってくれんか。 わしが爽を助けるからの」
爽「まこ…」
咲「…分かりました。行きましょう」
爽「! ありがとう」パァァ
リチャードソン「爽。ここへ来るんだ」
爽「はい」
リチャードソン「その言葉が聞きたかった」キリ
まこ「(BJ…)」
リチャードソン「雀戦士の村の爽。 お前を雀戦士と認め、ここに剣に名を持つ資格を与える。 そして、新しき雀戦士が生まれたことが皆の喜びとならんことを…」
リチャードソン「さぁ爽。お前もこれで雀戦士として認められたことになる。 お前の勇気、それこそ雀戦士に相応しい。 …由暉子を頼む」
爽「あ、ありがとうございます」
リチャードソン「自分の剣に名前を付けるがよい。 考えてあるか?」
爽「はい。剣の名前だけは、前から、もう何年も前から決めていました」
まこ「行くぞ爽。由暉子が待ってるんじゃろ」
爽「おう!」
リチャードソン「咲どの、由暉子を…我が娘をお願いします」
咲「はい!」
ーーー藤田の城 内部
まこ「薄気味悪いのぉ」
咲「うぅ…」
ゾンビ「かゆ…うま…」ヌッ
咲「ひぃ!」
セーラ「出やがったな!」
ゾンビ「ぷるぷる…ボク 悪いゾンビじゃないよ! いいこと教えてあげるからいじめないで!」
セーラ「いいことってなんや?」
ゾンビ「えぇっとぉ…クラスの皆にはナイショダヨッ?」
ゾンビ「『森の中でも、夜だけでなく、仕事の時も、我らが女王を称えよ』…と、藤田さまはいつもボク達に言うんだよ」
まこ「なんかの暗号か?」
ゾンビ「いじめる?」ウルウル
爽「シマリス君みたいだなー」
咲「い、いじめないよ…じゃあ…」ソソクサ
ーーー三階
咲「絵が飾ってあるね」
セーラ「えーっとなになに…
『幼女達の森』
『昼下がりのおひるね幼女』
『のら仕事の幼女』
……………」
咲「…………」
まこ「ぜんぶ有名絵師の作品じゃな…」ジロジロ
爽「こっから行き止まりだなぁ」ジロジロ
ロリ声「おーぷん☆」
グゴゴゴゴ…
咲「壁が!」
まこ「隠し扉か」
爽「さっきのゾンビが言ってた暗号ってこれか」
セーラ「たまたま眺めた順番が合ってたみたいやな」
咲「ここから最上階へ行けるみたいですね」
ーーー最上階
藤田「ハートに♪若葉色のダーイアリー♪」プァプァーーン
パイプオルガンを演奏しながら「アイドル天使ようこそようこ」の主題歌を唄う藤田!
由暉子(ウェディングドレス姿)「…………(いくつなんでしょうこの人…)」
バターーーーーン!!
書き溜め終了したので切ります。
咲さん達の戦いはこれからだ!
>>414
やさぐれて更にはだけてしまうハッちゃん…アリですね キリッ
見てくれてる方もアリガトデス
やさぐれたっていうか…厨二病だよなルックはww
漫画版だと真の風の紋章が魂にまで深いレベルで侵食していて暴走する危険性があるため紋章の保管庫にされていたらしい
ビクトールの星辰剣 ヒックスのテンガアールとかまるで主人公の様な良いイベントだったなぁ もうちょっと魔 力が高ければなあ
ネクロードも鉄板吸血鬼キャラって感じでよかったね
セーラ「藤田ぁ!」
藤田「おやおや、遅かったな。待ちくたびれたよ」
爽「ユキ!いま助けるぞ」
由暉子「先輩…来てくれたんですね。嬉しいです」
藤田「ちょっと待てよ。それじゃ私が負けるみたいじゃないか」
セーラ「その通りやで藤田、お前はここで負けるんや! 」
藤田「やれやれ。この【まくりの女王】に勝てるとでも思ってるのか」
セーラ「その減らず口…二度と叩けんようにしたる。 いくで星辰剣!」
星辰剣(ロリコンバスター) 「こんなロリコンの一匹や二匹、私の敵じゃないし!」フンス
爽「我が剣・ユキコにかけて」スッ
爽「お前を倒してやる! 打倒 藤田!!」
カッ!
由暉子「先輩!」
藤田「これは勇ましいことで」ヘッ
藤田「咲、あなたの右手の紋章牌、郁乃様に献上させてもらおう」
咲「させないよ!」ゴッ
セーラ「いくで!!」
藤田「ふん、生意気な人間め。行け、ゾンビ共!」
ゾンビ達「wらうww」
ゾンビ達「うぇうぇうぇうぇw」
咲「カン」ゴッ!
ドゴーーーーーン!!
ゾンビ「うはwまじでwww」バシューーン
咲「もいっこ、カン!」
ゾンビ「うwざー」バシューーン
藤田「何!?」
咲「ゾンビ達は倒しました!お願いします!」
爽「うおおおおお!!」
爽「」つ 『ともきーにもらったロリコン同人誌』
藤田「!これは!!」
藤田「……<●><●>」(ガン読み中)
まこ「今じゃ!」
セーラ「おらぁ!」
ズバンッ!!
藤田「ぐわぁあ!?」ズザザーーー
セーラ「おお、効いとるで!」
星辰剣(ロリコンバスター)「当然」ドヤァ
藤田「な、なぜ…!」
まこ「そして」
まこ「キ ン グ ク リ ム ゾ ン」
ドドドドドド
藤田「」
藤田「ゴバァ!!」(吐血)
藤田「ぐ…な、何が起きた…なぜお前達の攻撃が…」ガクッ
星辰剣(ロリコンバスター)「私は夜雀みすちーの生まれ変わり。ただのロリコンであるお前が、私に叶うわけないんだから!」
藤田「おのれぇ…私は500年もの間 生きたんだぞ…! それをこんなところで終わらせて…!!」グヌヌ
セーラ「それで500年の間、悪さしてきたんやろ。 今こそオレの旅も終わるわ」
セーラ「家族と、仲間を殺したお前に、復讐する旅やった」
セーラ「そいつも今日で終わりや。 覚悟せえや!」
※夜雀みすちーと麻雀は全く接点はありません。字の感じだけそれっぽいものをお借りしました。
ロリコンストラーーーーッシュ!!!
アバンセンセーーーー!
藤田「ウボァーーーーーーーー!!!」
バシューーーーン……
咲「やった!」ワァ!
セーラ「」ハァ…ハァ
セーラ「やったで…」
由暉子「先輩!」ダッ
爽「由暉子!」ダダッ
由暉子「ありがとうございます。 助けに来てくれるって…信じてました。 嬉しかったです」ヒシッ
爽「え、え、いや、あはは…私は何にもしてないし…藤田はセーラが…倒しちゃったし」ナハハ
由暉子「…あなたって人は。 いいんですよ、こういう時は。 それに私にとってあなたはイイスス・ハリストスです」クス
爽「私は死んでも生き返らないぞー」ハハ
由暉子「ところで、その剣の名前…」
爽「あ、いやコレは、ゴメン…勝手にお前の名前を……」
由暉子「本当ですよ。人の名前を勝手に使って…」
爽「ゴメン…」
由暉子「なんで謝るんです」
爽「へ?」
まこ「バッチリ尻に敷かれとるのう…こりゃこの先大変じゃぞ」ニヨニヨ
咲「そうですね」ニヨニヨ
ーーー城の入り口
リチャードソン「由暉子!無事だったか」
由暉子「もちろんです。先輩が助けに来てくれたんですから」
リチャードソン「咲様。ありがとうございます。われら雀戦士の村の一同は、解放軍に、あなたに、従いましょう」
リチャードソン「我々の力が必要な時はいつでも、お呼びください」
咲「こちらこそ、感謝します」ペッコリン
まこ「藤田も倒した。雀戦士の村の人達も仲間になってくれた。 そろそろリツベ城へ戻ってもええと思うんじゃがのう、咲」
咲「そうだね。部長に報告しないと」
セーラ「咲」
セーラ「いや、咲様」
咲「ど、どうしたの?いきなり…」
セーラ「オレは長い間、藤田を追って旅を続け、そしてついに復讐を遂げました」
セーラ「それを、今は無き故郷に報告に行こうと思っています。 必ず、また解放軍に戻ってきます」
セーラ「…ですから、今はしばらく解放軍を離れることをお許し下さい」
咲「えっ、えっと」
セーラ「頼む。どうしても、一度だけ死んだ家族の墓に報告に行きたいんや」ペコリ
咲「……分かったよ。 早く戻ってね?」
まこ「セーラ。お前がおらんのは、解放軍にとって大きな痛手になるのお」
セーラ「ああ、分かっとるよ。オレがおらな解放軍も締まらへんからな」ヘヘッ
由暉子「大丈夫ですよ。そこのソフィアみたいな方の代わりに、私が解放軍で戦って差し上げますよ」
セーラ「誰が両性具有や!」
爽「ええっ!? 待てよユキー」
由暉子「だめですよ先輩。もう決めたんですから。それに、先輩も一緒に来るんですよ?」キョトン
爽「え、私も」キョトン
由暉子「当然でしょう? あなたが守ってくれなかったら、誰が私を守るんですか?」キョトン
爽「えっと…」
リチャードソン「行くがいい、爽。お前は雀戦士の儀式は済ませたが、成人のための試練を受けていない。 それに引き留めても わが娘は飛び出していってしまうだろう。 ……由暉子を守ってくれるか爽?」ギロリ
爽「は、はい!(親バカ…)」ビシ!
セーラ「先に行くで、咲。すぐに戻る」
咲「うん」
セーラ「それまで元気でおるんやで」ナデナデ
ーーー雀戦士の村
胡桃「た、たすけてーーー!」
初美「ロリコンがまだいたですよーーー!」
咲「なんですって!?」
一太「ハァハァハァお嬢ちゃん達かわいいねぇ。大丈夫僕は吸血鬼なんかじゃないよぉただの飾り窓職人さ」ハァハァ
一太「そうだ、僕と仕事場においでよ。お菓子もあるし可愛い窓作ってあげるよぉ」ハァハァ
咲「」
まこ「」
爽「しょーがねぇなあ」
爽「」つ 『ともきーにもらったロリコン同人誌』
一太「!?」
一太「そそそそそ、そ れ は! ! !」
一太「即日完売、委託なし、転売ヤーのせいでヤフオクで1万超えの幻の同人誌!」
一太「ついに私の長年の夢が今、 ここにジツゲンした。今のこの気持ちを何か例えるならば、それはあたかも当たらないと 思っていた宝クジで1等が当たったような、 いや、ちがうな。そんなありふれたものでは なくて、もっとコウショウな喜びである事は当然だけど、ああ悲しいかな、私のとぼしいボキャブラリーではこの感動を言い表わす事 はできないのではないかという事実に今気付いた次第であったりするのは事実なのだが、私は何を言っているのか自分でもわからななってきてしまって、もう、このあふれ出すパトスを押し止どめる事はなんぴとたりとも出来ないであろうことはもはや事実と限りなく確信に近かったりするのだよ、これが。 この植木ばちを手に入れたときにはよもや、この大きさに見合うだけの植物があろうとは、なかなか信じきれなかったのだが今こうして自分の目でこの同人誌を見るにつけ、ああ何と幼女とは素晴らしいものなのだろうかと
思いを新たにするこの私はロリコンでよかった。
つまり、とってもうれしい。
そういうこと」
咲「」
まこ「」
由暉子「」
爽「あちゃー」
一太「解放軍には他にも素敵なお仲間がいるんですよね!? 入りますよ!!!これ緊急案件でOKですよね!?」
咲「」
まこ「まぁ…仲間が増えてよかったんじゃないかのう…」
咲「そうですね…。帰り道に仲間集めして帰ろう…」
※【再度すみませんが、『マリオRPG プランターおじさん』でググるとよく分かります】
>>451
3は漫画版しか手を出したことないんだけど、割と切ない結末だったね。幻想全てにおいて言える事なんだけど。 特にバッドエンドだった時は…
>>452
キャラ固定のイベントは割と好きだわ。
お前固定かよ!ってのもあったけどw
いったん切ります。
読んでくれた方、ありがとうですよー
ここいらが後半の初まり辺りって感じだったけかな やっぱ結構ストーリーあるね どんなパーティーにしてたか思い出せない
一太の登場の仕方いいね 乙
>>463
内木くんのセリフ一部修正です
一太「ついに私の長年の夢が今、 ここにジツゲンした。今のこの気持ちを何か例えるならば、それはあたかも当たらないと 思っていた宝クジで1等が当たったような、 いや、ちがうな。そんなありふれたものではなくて、もっとコウショウな喜びである事は当然だけど、ああ悲しいかな、私のとぼしいボキャブラリーではこの感動を言い表わす事 はできないのではないかという事実に今気付いた次第であったりするのは事実なのだが、私は何を言っているのか自分でもわからなくなってきてしまって、もう、このあふれ出すパトスを押し止どめる事はなんぴとたりとも出来ないであろうことはもはや事実と限りなく確信に近かったりするのだよ、これが。 この同人誌を手に入れたときにはよもや、この興奮に見合うだけの同人誌があろうとは、なかなか信じきれなかったのだが今こうして自分の目でこの同人誌を見るにつけ、ああ何と幼女とは素晴らしいものなのだろうかと
思いを新たにするこの私はロリコンでよかった。
つまり、とってもうれしい。
そういうこと」
に変更です。
コピペしたから修正モレあってすみませんw
>>467
そうだね。これでも本拠地のキャラのセリフは省いてるからまだ少ない方なんだけども。
まだまだ出てきてないキャラがあるからお楽しみにしといてね
◎各地 仲間集め◎
ーーー雀戦士の村
鍛冶屋『さとうじゃなくてよりふじ』
澄子「はい、お仕事ですか?」
咲「いえ、解放軍に入っていただけませんか?」
澄子「解放軍…確か私の先輩と後輩がいるって聞きましたよ。 彼女たちは元気ですか?」
咲「はい、とっても!けれど、あなたに会いたがっていました」
澄子「そうですか。ならば私も行かなければいけませんね。 よろしくお願いしまーす」
ネリー「あ、お姉さん!また会ったね!」
咲「ネリーちゃん!」
ネリー「ねぇねぇ、いいお仕事ない? ネリーはお金がいるんだ!なんでもするよ」グゥー
ネリー「あ…///」
咲「……うちに…解放軍においで…」ポロポロ
ネリー「かいほー軍? お金稼げる?お腹いっぱい食べられるなら頑張るよ!」ピョンピョン
ネリー「なんで泣いてるの?」
咲「(絶対勝たなきゃ…こんな子供を増やしちゃいけない…!)」
ーーー3コロン寺
祠・洞窟内
大沼「あー…また来たのか。………ふむ」
大沼「分かった。この老体でも何か役立てるのなら。 かつて『火薬(ガンパウダー)』と呼ばれたこの名も、まだ湿気るのはいささか早いだろう」
咲「お願いします」ペッコリン
ーーーカンツの城塞
数絵「私は南浦数絵。今は狩人をしているけど、その内成り上がるつもりです」
咲「解放軍に入っていただけませんか?」
数絵「仲間に? 仲間なんて…必要ありません。仲間なんて足を引っ張るだけの存在」
咲「…そうですか」シュン
数絵「う…」ズキ
咲「あの、南浦さんって南浦聡さんとご関係が?」
数絵「! お祖父様を知っているんですか!?」
咲「は、はい。聡さんは解放軍でお風呂を作って下さいましたよ」
数絵「お祖父様が…」
数絵「わ、分かった。解放軍に入りましょう」
咲「本当ですか!?」ワッ
数絵「お、お祖父様が参加しているなら必ず成り上がれると思っただけです! そ、それだけですからね!」
数絵「(それに…ちょっと楽しそうって思ったし…)」←寂しがり屋
ーーーレジェンドの村
ハオ「……お前、解放軍のリーダーだな…」
咲「あなたは?」
ハオ「私は?慧宇(ハオホェイユー)。ヨシノの民だったものだ」
ハオ「そっちに穏乃と憧がいると聞いた。 なぜ奴らはお前たち都会の人間などに手を貸す?」
咲「…私には難しいことは分かりません。 けど、田舎も、都会も、そんなことは関係ないと思うよ。 この大地に生まれた者に変わりはない。だから、復讐の為でなく、皆の為に…仲間の為に……」
咲「って、前に穏乃ちゃんが言ってたんです」エヘヘ
ハオ「穏乃が……。 昔はただ野山を駆け回って猿に間違えられるほどだったのに、立派になったものだ…」
ハオ「…分かった。私も力となろう。この大地に生きる、全ての仲間の為に」
ーーーテンホウの町
睦月「私は津山睦月。武者修行をしている。ただし、私は強い奴しか認めない。お前は強いか?」
咲「こんなものでしょうか」ゴッタオス!!
睦月「」
睦月「む、いきなりセオリー外…。 分かった、修行にもなるし、力を貸そう」
咲「わぁ、ありがとうございます」パアア
睦月「う、うむ。よろしく」
ーーークロゴの城塞
玉子「我が名は宇津木玉子! さすらいの行商人である! 何、貴様 解放軍なのか!配下にほしいのである!」
咲「えっと…」
玉子「決まりだ!さっそくリツベ城とやらに向かおう。王である私にこそ城はふさわしい!」
咲「……」
ーーー本拠地 広間
恭子「咲、無事に戻ったか。軍を使わんとサンマー地方を解放出来たんは非常に大きかったで」
咲「えへへ」
久「霞の情報では、北方の首尾を引き継いだ弘世菫が軍勢を整えているようね」
恭子「帝国軍の兵力は、弘世菫がほぼ8000、水上砦ダブルリーチに6000、帝国本土に兵力10000ほどや」
哩「いまの兵力では弘世菫の軍勢ば相手にするので、精一杯やな。ここは、各地の反乱勢力ばひとつに集めなければ太刀打ちしいえんじゃろもんうばい」
智葉「西方にある竜玄騎士団領の騎士団長、松実玄とは旧知の仲だ。 竜玄騎士団を仲間につけるつもりなら同行するが…」
恭子「竜玄騎士団は、帝国の下に入らず、これまで中立を保ってきました。 彼女らを味方に出来たら、一気に情勢を挽回出来ますね」
恭子「ただ、竜騎士たち…、特に騎士団長の玄は少々クセのある方です。彼女らを味方にするには、咲自ら出向く必要があるかと…」
竜華「咲、行くんならウチも一緒に行くで!」
智葉「そうだな、その方がいい」コクン
咲「分かりました。竜騎士の方々に会ってみましょう」
恭子「騎士団領は、今はアンパイの町の北西になりますわ」
哩「咲、私らの精力…いや勢力は、日増しに大きくなっとるぞ」
久「よろしくお願いね、咲」パチッ
咲「はい!」
竜華「行くでー!」
智葉「ああ」
ーーー竜洞
智葉「この竜洞を通ると騎士団領に入る」
門番「そう。これより先は皇帝陛下より許された竜玄騎士団の領地なり。 いかなる者であろうと入ること、まかりならん」
智葉「私は、元帝国軍百人隊長、辻垣内智葉。 竜玄騎士団 松実玄 殿に取り次ぎをお願いしたい」
門番「たとえ皇帝陛下であろうと、入れるなと言うのが騎士団長よりの命令だ」
竜華「ありゃ…皇帝陛下でもアカンってのはエライ手厳しいなぁ」
咲「そんなぁ」
門番「とにかく、帰るんだ」
竜華「どう思う? 咲。ウチは何かあったんやと思うんやけど…」
咲「そうだね。話を取り次いでくれたっていいのにそれさえもダメなんて…」
智葉「少し情報を集めてみよう。 ここから一番近いのは南東のアンパイの町だ」
ーーーアンパイの町
ヤイノヤイノ!
竜華「なんか揉めとるみたいやな」
主人「このインチキ食い逃げ女め!」
明華「ノン、ノン、ノン。それは違いますよ。これだから庶民は困りますね」
明華「私は、しばらく借りにしておいてあげると言ってるのです。 この私、帝国貴族 雀明華に貸しを作ることが出来るんです。 もう少し喜んだらいかがですか?」
主人「まだそんな口をきくか? 貴族様ならメシ代くらい払えるだろ!」
明華「ああ、それを言われると心苦しくなります。 私も持ち合わせがあればいくらでも払って差し上げるのですが、あいにく、先ほど恵まれない子供に全てあげてしまったところなんで…」ヨヨヨ
咲「いい人だね」ホロリ
主人「やっぱり貴族なんてのは口からでまかせだな!」
竜華「ちょ、ちょっと待ちいや」
主人「うるせぇなぁ……あっ、これは解放軍のリーダー咲様じゃないですか」
明華「咲?これは宮永照殿の妹君、咲殿では?」
咲「そうですけど…」
明華「私はこの帝国内を遊学中の帝国貴族、雀明華(チェーミョンファ
)であります。 以後お見知りおきを…」ペコリ
咲「これはご丁寧にどうも」ペッコリン
明華「いえいえ、お互い高貴な出身、仲良くしようじゃありませんか。 …つきましては咲殿。」
咲「はい?」
明華「少しばかり金子を貸していただきたいのです。 この男は私を疑っているようで…」カサヒロゲー
明華「私はこれから竜玄騎士団の玄を訪ねようと思っているのです。 そういうわけで急いでいるので、これにて失礼させてもらいますね」ファッサー ←傘を広げ足早に去る
主人「あっ」
竜華「なんやぁ? あいつ確か竜玄騎士団の所へ行くって言うてたな」
主人「あのー…ところでどなたがメシ代を払っていただけるのですか?」
竜華「えっ」
智葉「…………私が払おう」
主人「まいどありー」
咲「すみません」
智葉「構わないさ。 しかしあいつ、竜玄騎士団の所へ行くと言っていたな」
竜華「ウチらも行ってみよか」
ーーー竜洞
門番「しつこい人ですね。ダメなものはダメです」
明華「おお、なんてことを言うのです。 私はあなたのことを思って言っているのですよ」
明華「この明華は玄の特別な友人なのです。それを追い返したとなれば、ただでは済みませんよ? あなた新人ですね。 今なら許して差し上げますよ」
門番「私はここを任されてからすでに5年が経っています」
明華「ああ、そうでしたね。この前ここを訪れたのは5年と1ヶ月前でした」フフン
門番「いい加減にしないと許さないぞ! この嘘つきめ!」
竜華「はは、またやっとるわ」
明華「ん?」
明華「これはこれは、心の友 咲どのじゃないですか」
咲「あ、どうも」
明華「あなたも騎士団に用がおありで? それなら無駄のようですよ。この石頭の門番ではラチがあきません」
咲「けど、私達は玄さんに会わないと…」
智葉「そうだな」
明華「おや、どこかで見たと思えば、帝国百人隊長の中でもその名を轟かせていたサトハじゃないですか。 あなたまで解放軍に………」
智葉「……」
明華「咲どの、心の友よ。いいことを教えてあげます、着いてきてください」ファッサー
咲「?」
ーーー入り口より少し離れた所にある竜の石像の前
咲「ここがどうしたんですか?」
明華「フフ、懐かしいですね。私は小さい頃よくこの騎士団領に遊びに来ていたのです。 だから、ここの事はよく知っております」
咲「はあ」
明華「咲どの、ここを見てください。この岩の裏から中に入れるようになっています。子供の頃はよくここで遊んだものです」
竜華「ここから騎士団領の中へ?」
明華「正解です。あなた、庶民の割には頭がよろしいですね」
竜華「」
咲「それを知ってるなら、なぜあなたはここから中に入らないんです?」
明華「フフ、私のような貴族はこそこそしたことはしないのです」ファッサー
竜華「ええ加減にせえ」
明華「おおお、咲、心の友。貴女は信じてくれますよね」
咲「は、はぁ…」
明華「ああ、よかった。 貴女にまで疑われたら私はどうしようかと思いました。 でも、気を付けて下さい。 中はけっこう危ないですから」
智葉「危険は承知だ。行こう」
咲「ありがとうございます」ペッコリン
明華「いえいえ、心の友ではありませんか」ファッサー
ーーー 一同、洞窟の中へ
ーーー 洞窟
ザッザッザッ…
咲「薄暗いですね」
智葉「とりあえず奥まで行ってみよう」
ザッザッザッ…
…ヴー…ヴゥー…
竜華「おっ、開けたとこに出たな。ここどこやろ?」
咲「何か聞こえる…」
智葉「…し……と…」
竜華「え?何のこと?」
智葉「………足元だ」
咲「足元って、わっ、わわっ」
ウワーーーーーーーーー…!!!
ドシャーーーーーーーン!!
宥「!?」
竜華「いたたたた…」
咲「崖があったなんて…あたた…」
智葉「………!」プルプル←痛み必死にこらえ中
宥「そこで何をしているんです!?」
竜たち「zzzzzzzz………」
竜華「げ」
宥「まさか、泥棒さんですか!?」ブルブル
咲「えっと、私達は…」
豊音「咲ちゃん!!」
タタタタタ!!
豊音「咲ちゃんでしょ! 覚えてないの? 私だよ、豊音だよーー! みんなを巫女の島まで乗っけてあげた豊音だよ! また会えてちょーうれしいよーーー!!」ギュムーー
咲「く、苦し…」ムギュギュ
宥「咲? するとあなたが解放軍のリーダー…」
竜華「なぁ、この竜たちはなんでみんな寝てるん? 竜ってんは怜より寝ぼすけなんやな」
咲「ほんとだ、みんな眠ってるね」キョロキョロ
豊音「あ………」
宥「解放軍の方々が、この騎士団領に何のご用ですか?」ブルブル
竜華「スルー!?」ガビン
智葉「私は元帝国軍百人隊長 辻垣内智葉です。 騎士団長玄どのにお会いしたい」
宥「……………」
豊音「宥さん…」
宥「分かりました。この様子を見られた以上、玄ちゃんに報告しなければなりませんから」
智葉「すまないな。 あー…」
宥「宥です。竜玄騎士団、副団長 松実宥です。 そして玄の姉です」
智葉「あなたが玄の。失礼した、彼女に姉がいたとはな」
宥「私は戦闘よりもここで竜の育成が主なので」
宥「この洞を抜けると騎士団の館はすぐに見えます。 私は先に行き、妹に報告をします。 行くよ豊音ちゃん」スッ
豊音「あ、うん……」
咲「………?」
ーーー竜騎士の砦『松実館』
竜騎士(ちょっと巨乳)「解放軍の咲様ですね、どうぞお通り下さい」
咲「どうも」
竜騎士(ちょっと巨乳)「…それにしても、豊音はどうしたんだろう…あの見張りの日から元気がないけど…」
咲「?」
竜騎士(巨乳)「私達の主、玄様の腕には真の紋章牌の一つ『ドラ爆の紋章牌』が……。 そのせいで、玄様は決して歳をとることがない美少女の姿のまま。 それが、あの方の呪いなのです」
竜華「(うらやましい呪いやけどなぁ…)」
竜騎士(巨乳)「玄様は二階の団長室でお待ちです、どうぞ」
ーーー二階 団長室
宥「玄ちゃん、この人たちがさっきの話の方々だよ」
玄「智葉ちゃん! お久しぶりです!相変わらず控えめで、でしゃばっていない素敵なおもちですね!」
智葉「…ああ…」
玄「心配してたんだよ。 あのカレッカの事件のあと、まったくの行方知れずだったんだから」
智葉「すまない、色々あってな。 玄、こちらが解放軍を率いる咲だ」
咲「初めまして、解放軍を任されている宮永咲です」ペッコリン
玄「あなたが咲どの… 私が竜玄騎士団、騎士団長松実…」ハッ
竜華「へ?」ボイーン
玄「ふおおおおおお!」ウホホーイ
竜華「う、ウチが何か…?」
玄「お若いのにうちのお姉ちゃんと同じか、いやそれ以上のおもちをお持ちで!!!」ワキワキワキ
咲「え、えぇ!?」
玄「ぜ、ぜ、ぜひ一度確認を、確認をば!!!」ワキワキワキワキワキワキ!!
竜華「ひぇええ!!?」
宥「玄ちゃん、めっ!」
玄「きゅ!? ご、ごめんなさい…」シュン
竜華「あはは…」
咲「ええっとお…」
智葉「…話を戻していいか」
玄「ごめんね…」シュン
咲「いえ、」アハハ…
玄「改めまして、竜玄騎士団、騎士団長 松実玄です。あなたのお噂は聞いていますよ、以後お見知りください!!」ドヤッ
咲「こちらこそ」
智葉「今日は大事な話があって来た」
玄「大事な話…とは?」
咲「解放軍に、力を貸してほしいんです」
玄「解放軍に……。 確かに今の皇帝、いえ、帝国に対し、私たち竜騎士達の不満も高まっているのですが………」シュン
竜華「何か困ったことでもあるん? 竜たちが全部眠っていたことに関係でも?」
玄「あれを見てしまったのですね。 それを知られないために、誰も入れないようにしていたのですが…」
宥「…実は数ヵ月前から、突然 竜たちが眠り込んだまま目を覚まさなくなったのです。 色々手を尽くしたのですがどうにもならなくて…」アッタカクナイ
智葉「眠ったまま…」
玄「今の竜玄騎士団は何の力も持っていません。 多くのお医者さんにも診てもらったけれど、誰も治すことは不可能でした…」
宥「神医と呼ばれていた荒川憩様にも使いを頼みましたが、行方知れずで…」
竜華「ほな、憩ちゃんなら竜たちを治せるん?」
宥「ええ、当代きっての名医ですから、多分…」
智葉「ならば話は早い。 戻って憩を連れて来よう」
咲「そうですね、一度戻りましょう」
ーーー本拠地 医局
憩「ふんふむ、竜ちゃん達が。 ウチで間に合うか分かりませんけど行ってみましょかぁ」
咲「お願いします」
智葉「頼む」
竜華「成香ちゃん頼むわ」
成香「はい!…そぉい!」テレポートッ!
ーーーシュン!!
ーーー竜騎士の砦 『松実館』
ゆみ「ん?」シノビー
ーーーシュン!!
咲「わぁっ!」
ゆみ「うわぁ!」
ドサドサドサ!
竜華「いたた…またかいな」サスサス
ゆみ「な、なんだ、君達は!?」
憩「えろぅすいません」
咲「わぁ、ごめんなさい!」
ゆみ「…とりあえずどいてくれないか?」
智葉「…すまないな」
ゆみ「い、いや…」
咲「あなたも竜騎士の方ですか?」
ゆみ「見つかってしまっては仕方ないな。私は忍の道に生きる者、名は加治木ゆみ と申す。侵入者を見張るようにここに雇われているんだよ」
ゆみ「気配を完全に消していたのだが、まさか上から落ちてこられるとは…私もまだまだのようだ」フッ
竜華「成香ちゃんのテレポートはどこに飛ぶか分からへんからなぁ」
ゆみ「君は解放軍のリーダーだね。ただ者ではない眼力を感じる…」ジッ
咲「うう…//」
ゆみ「帝国の噂も聞いている。私も解放軍に加えてもらえないだろうか? 少々おいたが過ぎる帝国に、反乱される恐怖という餌を与えておくのも悪くない」
咲「お願いします、すごく心強いです!」
ゆみ「そうか、感謝する。 では先に失礼させていただくよ」シュタッ!
漫「なんやぁ今の音? …って、ああ!お前は」
智葉「上重…」
漫「あんたはあの時の百人隊長、辻垣内とか言うたな。どないしたんや?」
智葉「………」
漫「あの時、ウチの主を討った小鍛治健夜の下にいたアンタが、今度は小鍛治を討つ側に回るっちゅうんか? 簡単なもんやな」
智葉「…あの時の私は、健夜様を信じた」
漫「ほな今はなんで解放軍におる。 心変わりかいな?」
智葉「私は変わっていない…………変わったのは…………漫……お前に頼みがある」
漫「はっ、敵やったウチに頼みかい?」
智葉「私達、解放軍の力はいまだ帝国軍に遠く及ばない。少しでも戦力がほしい」
智葉「前皇帝の下にあって、ただ一人、『消えない炎』の二つ名を得ていたお前がいれば、大きな力になる。…頼む 」アタマサゲ
漫「は、…アンタが頭なんか下げるとはな」
漫「……ウチにとっては、主は前皇帝様、ただ一人」
漫「…せやけど、前皇帝様を討った小鍛治を討てるんやったら、爆発見せたるんも悪ないわ。 よろしゅう頼むで、咲」
咲「ありがとうございます!」
ーーー騎士団長室
宥「あ、あなたが荒川憩様! あなたが解放軍に入っていたとは…」
玄「竜たちをお願いします!」ペッコリン
憩「はいはぁーい、まっかせてー」ニコリ
ーーー竜洞
竜たち「zzzzzzzz」グースカピー
憩「ふんふむ…んー…」
宥「どうですか?憩様」
憩「いやですよぅ、様やなんて。憩ちゃんって読んで下さいよ。 …これは病やなくて毒やねぇ。眠りの毒を飲まされとるみたいやわ」
玄「病気じゃないんですか?」
憩「そうですよぉ。誰かが竜ちゃん達に毒を飲ませたんやわ」
豊音「やっぱり、誰かがこの騎士団領に忍び込んだんだね…」
咲「それで、治す方法はあるんですか?」
憩「解毒剤は作れますけど材料がいりますわぁ。 材料は、撈月草、国士竜蘭、そしてもう一つは…」
竜竜「もう一つは?」
憩「いえ、まずその二つを集めましょか。 咲ちゃん、撈月草はのシーパイ(洗牌)の谷に生えてるはずですぅ」
宥「シーパイの谷……玄ちゃん、今この竜洞で目を覚ましてるのは、豊音ちゃんのと、私のストーブだけよ。の谷まで私のストーブで咲ちゃん、達を案内するね」
咲「す、ストーブ?」
智葉「竜の名前だろう」
玄「お願いするね、お姉ちゃん」
宥「咲ちゃん、私のストーブは温室の温かい所にいるはずだよ」
咲「分かりました、お願いします」
豊音「やっぱり…あの時……」
ーーー温室
ストーブ「ポカポカ」
咲「この子かな?」
竜華「名前の通り真っ赤っかやなぁ」
宥「咲ちゃん、この私のストーブで、シーパイの谷まで行きましょう」モコモコ
竜華「わっ! どないしたん、そんな着込んで…」
宥「空を飛ぶとすごく寒いので…」ブルブル
智葉「(着ぶくれと言うレベルじゃないぞ…)」
宥「ストーブちゃん、シーパイの谷までお願いね」ナデナデ
ストーブ「アッタカーーイ」ガオー
ビューーーーーン
ーーーシーパイ(洗牌)の谷
ストーブ「…アッタカーーイ…」バサバサ
宥「…ここがシーパイの谷間です…」ガタガタガタ
竜華「大丈夫なん?」
宥「わたし、寒がりだから…」ブルブル
咲「ありがとう、ストーブちゃん」ヨシヨシ
ストーブ「///」ハズカシーイ
竜華「それらしい草は見当たらへんな…奥の方まで行ってみよか」
ザッザッザッザッ…
智葉「山小屋があるな」
竜華「あそこで聞いてみよか」
ーーー鍛冶屋『でーちゃん』
友香「んー?あんた達だれ? 何の用でー?」
咲「解放軍の宮永咲と言います。 この谷に撈月草があると聞いて…」
友香「解放軍? じゃあ私の仲間もいるね。この前のエアメールに書いてたから知ってるんでー」
(※元 帰国子女なので、手紙はすべてエアメール扱いです)
咲「ひょっとして『鍛冶屋・けんたに』の方ですか? 皆さん一緒に戦ってくれていますよ?」
友香「ほんと!? そーとなったら私も参加するんでー!いっちょ4649!」
ーーー森垣友香が仲間になった
友香「あ、撈月草ならこの谷の一番奥に群生してるんでー」
ーーーシーパイの谷 最奥
撈月草「」キラキラ
竜華「撈月草ってこれのことやろか?」
宥「そうですね。 海に映った月のように、おぼろ気で美しいって図鑑に書いてたのを見たことがあります」
郁乃「そうやで、それが撈月草。気付け薬の材料やでぇ」
竜華「誰や!? 出てき!」バッ
郁乃「よぉここまで来たわ。せやけど撈月草を持って帰らせへんよぉ」フララー
咲「郁乃!」
竜華「誰か知らへんけど、こっちは苦労してここまで来たんや! これは貰ってくで!」
郁乃「あらあら、元気なお姉ちゃんやねぇ。せやけど私は咲ちゃんと話してるんや。 静かにしといてな」
咲「あなたと話すことなんかありません」
郁乃「いやぁん、いけず言わんといてぇや。そろそろ解放軍ごっこも飽きたやろ? あんたのその右手の紋章牌、ちょうだいよ」
咲「何を…!」キッ
郁乃「あぁん!そんな怖い顔せんといてよ。 力付くて取ったりなんかせぇへんよ。 せやねぇ、もっとスイートな方法やで」
郁乃「出といで、衣ちゃん」
いったん切ります。
読んでくれてる方、支援してくれてる方ありがとうでー
ああーテッド君が出てくるんだったか
貴族もクロイツ結構キャラ立ってる感じだったんだなぁ
この頃になると魔翌力重視パにして吹き飛ばしてたかな
配役面白いね乙
乙!
本編中堅戦は長く続きそうだねー
揺杏ちゃんはらっさいらっさいかわいい
>>495
4にもテッドが出たときは嬉しかったなぁ。キノコ栽培も1の戦争が再現されててそれがやりたいばかりにキノコ育てまくってたわw
>>497
次は休載orz
副将戦を早く見たい気持ちと揺杏ちゃんがらっさいするのをずっと見ていたい気持ちで複雑だわ
部長がどんな お・も・て・な・し をしてくれるかも楽しみ
では続きっす
咲「…!!!」
衣「…久方ぶりだな、咲。 衣を置いてゆくなど酷かったではないか」
咲「衣ちゃん…」
衣「まぁよい。私達の仲だ、許してやろう。…さぁ、お前に『預けた』紋章牌を返してくれないか」
咲「預けた……?けど、あの時…」
衣「衣はその紋章牌の力で300年もの間、老いることなく生き延びることが可能だった。だから、それがないと……だから返してくれ」
咲「………分かった……」スゥ
咲の右手「」ゴゴゴゴゴ…!
竜華「紋章牌が…!!」
咲「……!!?」
カッッ!!!!!!
ーーー闇の空間
咲「ここは……?」
衣「……さき…咲………衣の声が聞こえるか?」
咲「衣ちゃん!」
衣「すまない、再会を懐かしむ時間がないんだ」
衣「紋章牌と…それを持っていた者。 つまり衣と『一筒』の間には不思議な聯絡が残っていたようだ。 それを介してお前に話しかけている」
咲「衣ちゃん…」
衣「衣の体は郁乃の『監督の紋章牌』によって、既に衣のものではない。 そしてこの紋章牌の力はやがて、衣の心も………」
咲「っ、そんな」
衣「咲、一生のお願いだ」
衣「これから、衣がすることを…赦してほしい」
咲「え」
シュウウン!!
智葉「…!?」
郁乃「い、今のは……? 衣ちゃん、早く一筒牌を奪うんや!!」
衣「咲、紋章牌を返してくれ…断るなら、力づくでも…」
咲「分かった」スッ
竜華「咲!?」
郁乃「物分かりがええこは好きやでぇ。さぁ衣ちゃん、取り返してぇな」
咲「………」
衣「………」
衣「一筒牌よ。私はお前と300年もの間、時を同じくした。 お前のことはよく知っている。その呪いの意味も、その悪しき意志も」
衣「お前はあの日…衣が故郷を失った日だ。あの日、衣の知る者全ての魂を盗みとった。300年の長き旅の間、多くの国で戦乱を起こし、多くの魂を掠めた」
衣「そして…! 怜という者の魂も! 照の魂も! 和の魂も! 全てお前が盗んだ!! お前はその主の最も近しい者の魂を盗み、力を増大させる!!」
郁乃「衣! 何しとんねん!早く紋章牌を…」
衣「一筒牌が近くに在ることが、衣に力を貸してくれた。 ほんの少し、体を自由にする力を…!」ニヤリ
衣「さぁ、一筒牌よ! かつての主人として命じる!」
咲「! だめ…」
衣「今度は衣の魂を 盗みとれ!!!」
ゴッ!!!!
衣「う…ぐ…」ドサッ
咲「衣ちゃん!!!」
キィィィ…
ーー 一筒牌の力が上がった。……そして…
衣「はぁ……はぁ……そうだ…それでいい……自分の…自由にならぬ命なら……衣は…そんなもの、いら…ない………」
咲「衣ちゃん!…衣ちゃ…ん!!」ポロポロ
衣「300年もの…あいだ、お前が…引き延ばしてきた…いのち…返すぞ……いーぴん…らおゆえ…よ……」
郁乃「くっ…!」
一筒牌「」ゴゴゴゴゴゴゴ…!
郁乃「(なんて禍々しいオーラ放っとるんや…! いま手ぇ出したら…)」ギリッ
郁乃「忌々しい…。いつかその紋章牌、私のモンにしたるからな!」
シュン!
竜華「消えた…」
宥「あの小さい子が…!」タッ
衣「」ゼェ……ゼェ…
咲「衣ちゃん…!」ボロボロ
衣「泣くな…さき……ころもが…選んだ…ことだ…」
咲「……」ギュ
衣「こんどこそ…ほんとうに…おわかれ…だね…」
衣「…げんきでな……さき…」
衣「ころもの…ぶんも……いきて………」
衣「」
シュウウウウ…
智葉「身体が…」
竜華「消えてく…」
宥「これが撈月草ね……」
咲「……」
宥「…急いで帰りましょう…ここは、寒すぎる…」
竜華「そうやな、竜たちを…」
宥「いえ…」
咲「………」
宥「(この子を…温かい所に……)」
ーーー竜騎士の砦 『松実館』
憩「咲ちゃん、無事に戻ったみたいやねぇ」
玄「おかえり、お姉ちゃん」
宥「…ただいま」
玄「どうしたの?」
宥「なんでもないよ。これが撈月草だよ」
咲「次は国士竜蘭ですね。 もう地の果てだってどこだって行っちゃいますよ」アハハ
宥「(この子…)」
宥「(強い子なんだね…これが、解放軍のリーダー…)」
憩「それがなぁ…」
竜華「どうしたん?」
玄「豊音ちゃんが一人で、帝国のキヨスミンスターへ行っちゃったんだよ」
憩「国士竜蘭はキヨスミンスターの空中庭園にしかないんや。 ウチが口を滑らせてしもうたばっかりに…」
ーーーキヨスミンスター 王宮空中庭園
ハッシャク「ファー…ブルスコ…」バサッバサッ
豊音「よーし、ここで待っててね! すぐ戻るからね」ナデナデ
ハッシャク「ファー…」
テクテク…
豊音「うーん…これ以上行くと誰かに見つかっちゃいそうでちょー怖いよー」キョロキョロ
豊音「ええっと、たくさんあるなぁ。どれが国士竜蘭なんだろう? これが憩ちゃんが言ってたのと一番似てるけど…」
健夜「そうだよ。それが国士竜蘭」
豊音「だ、だれ!?」ビクッ
健夜「あなたこそ誰かな? ここが皇帝の庭って知らないわけじゃないよね」
豊音「あ、あなたは、こっ、皇帝陛下! さ、サイン…じゃなくて!」アワワワ
健夜「眠れなかったから風に当たりにきてみたら、花泥棒さんに会うなんてね。 その格好は竜騎士かな?」
豊音「は、は、はい! 私は竜玄騎士団、姉帯豊音ですっ!」ビシ
健夜「大きいけど見習いさんなんだね。それで、ここに何の用かな?」
豊音「ここっ…国士竜蘭を取りに来ました。お、おねがいです、見逃してくださいぃ」ドゲザ
健夜「わっ、ちょ、ちょっと」
豊音「国士竜蘭が必要なんです! みんなの竜を助けるために…」
健夜「竜……。そっか、また郁乃ちゃんだね…、ねぇ頭を上げて?」
豊音「へ?」
健夜「私の気持ちが…まだ優しい内に、ここを早く出た方がいいよ」
豊音「みっ、見逃してくれるんですか!?」
健夜「そうだよ。…だから早く…」
豊音「わわっ、しし失礼しますっ!」
タタタタタ…
健夜「…………」
ハッシャク「ファー…」
豊音「ふー…あ、あれは本当に皇帝陛下だったのかな? でもすごい迫力だったよー。 サイン頼めばよかったかなぁ」
豊音「噂とは雰囲気も違ったし、ちょー優しかったなぁ。 …ま、いいや。国士竜蘭も手に入ったし急いで帰ろうハッシャク!」
ハッシャク「モルスァ」バサッ
郁乃「あらぁ何してはるん?」フララー
いったん切ります。
見てくれてる人ちょーありがとー
テッド君もすこやんも熱いええシナリオだなぁ (T-T) 名シーンだったんだなあの山なんか記憶が薄くて
次は八尺様かぁ かなしいなー 乙
このスレの影響で幻想水滸伝シリーズまたやりたくなって
手出してなかったティアクライスやったらめちゃ面白かった
これぞ幻想水滸伝だと思った
豊音「だ、だれ!? 国士竜蘭ならもうもらったからね! さよならだよー」
ハッシャク「モルスァ!!」バッ!
郁乃「あらあら、そない急がんでもええやん」スゥッ
パリパリパリ…
豊音「!?」
ズドーーーーーーン!!!
豊音「きゃぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
ハッシャク「グォォォォォォオオ……!!」
ーーー竜騎士の砦
……ね
………よね……
豊音「うう…」
宥「豊音ちゃん、しっかりして、豊音ちゃん、目を覚まして」
豊音「こくし…竜…らん…持って帰ら…ない…と……」ウーン
憩「どうやら気い付いたみたいやねぇ」
豊音「はっ! あれれれ??? ここは…? 国士竜蘭は!?」
宥「大丈夫だよ。森の中で倒れているのを見つけた時も、その手にしっかりと国士竜蘭を握りしめていたよ」クス
豊音「じゃあ…みんなの竜は?」
憩「ええ、材料がちゃあんと3つ揃ったさかいすぐに薬を作って飲ませときましたよぉ。 もうじき目を覚ましますぅ」
豊音「よかったぁ…ちょーうれしいよぉ」ウルウル
豊音「ねぇ憩ちゃん、3つ目の材料って何だったのかなぁ?」
憩「! それはぁ…」
豊音「? どーしたの?」
玄「…私が話すよ」
豊音「玄ちゃん団長?」
玄「豊音ちゃん、3つ目の材料は【竜の心臓】なの? そして、その心臓は……」
豊音「!……まさか………ハッシャクは…」
宥「私達が見つけた時には、もう……」
豊音「そんな……そんなぁ……ハッシャク……ううぅ…」
玄「…恨むなら、私を恨んでほしい。 けれど、それしか……」
豊音「うわぁぁぁぁぁあああん…!!!」
ーーー 一階
咲「そう…そんなことが…」
智葉「ああ。しかし彼女のおかげで玄達全ての竜は目を覚ました。 解放軍と竜玄騎士団との盟約を結ぶために、玄の部屋に行こう」
竜華「そうやな。 まだ仲間になってくれるて決まったわけやないし…」
ーーー二階 団長室
宥「咲様、これで竜達も…」
玄「咲どの、竜たちの事、竜玄騎士団を代表してお礼を言います」ペコリ
智葉「それじゃあ、玄」
玄「うん、また智葉ちゃんと一緒に戦うことになりそうだね。 …ただ、今度は相手は違う」
玄「咲どの、竜玄騎士団はあなたについていきます。帝国を倒すために」キリッ
咲「ありがとうございます。共に頑張りましょう」ペッコリン
竜華「これでやっとリツベ城に帰られるなぁ」
玄「…智葉ちゃん、実はお願いがあるの」
智葉「………なんだ?」
玄「豊音ちゃん」
豊音「……」オズオズ
玄「豊音ちゃん…」
豊音「はい。分かってるよ」
玄「…竜を失った竜騎士は、ここを出なくちゃいけない…。 ハッシャクを失った豊音ちゃんは、ここにはいられないの。ごめんね…」
豊音「掟だもんねー…、ハッシャクはあの時に私をかばって……」
宥「豊音ちゃん、自分を責めないでね…」
豊音「いいんだよー。 私はハッシャクがかばってくれたと思いたいんだぁ…」
玄「智葉ちゃん、豊音ちゃんを引き取ってくれないかな? 智葉ちゃんなら安心して任せられるので…」
智葉「…………分かったよ」
豊音「わぁ、うれしいよー。よろしくねー」パア
玄「咲どの、戦の時はいつでも呼んでね、いつでも駆けつけるから!」
咲「はい」
玄「豊音ちゃん、元気でいるんだよ。 いつかここに戻れる日がきっと来るからね」
豊音「はいっ!」
竜華「元気だしてや。解放軍には仲間もいっぱいおるからぼっちやないで」
豊音「うん!ちょー楽しみだよー」
玄「豊音ちゃんをお願いします」
宥「お城までお送りしますね」ガタガタ
咲「ありがとうございます(また厚着するのかな?)」
ーーー中庭
竜騎士(なかなかの巨乳)「豊音、元気でね。竜騎士じゃなくなっても友達だよ!」
豊音「ありがとう! 解放軍でも頑張るからねー」
宥(厚着)「…では、参りましょうか」ブルブル
ストーブ「アッタカーーーイ!!」ギャオオーン
ーーー本拠地 入り口
舞「けけけっ間違いないって。あいつはスパイだ。あの常識はずれな格好を見ただろ?」
霞「まだ決めつけるのは早いんじゃないかしら」
舞「お前は栄養が頭にいかずに全部胸にいっちゃったのか? このオッパイお化けめ」
霞「あらあらウフフ…」ゴゴゴゴゴ
舞「」
咲「どうしたんですか?」
舞「(た、助かった!)お、戻ったか」
霞「あらあら咲ちゃん、おかえりなさい」
咲「ただいまです。なにを揉めていたんですか?」
霞「あぁ、ちょっとね…」
竜華「? とにかく久んとこ行ってみよか」
霞「その方がいいわ。…あなたはこちらでお話しましょうか」ニコリ
舞「」
ーーー広間
久「おかえりみんな。それで、竜玄騎士団とは……」
智葉「…………………ああ」
久「…………盟約は結べたのね?」
咲「えっと、大丈夫です。協力してくれると約束してもらいました」
久「そ、そう。よかったわ…」
智葉「………」
竜華「ところでさっきから黙りこんでるちじ、…セクシーな服の子は誰なん?」
一「………………………」グッ
久「ああ、この子ね。霞と舞が城の周囲を伺っていたところを捕らえてきてくれたんだけど、この通り何も話してくれなくてね。 咲が戻ってからどうするか決めようと…」
一「咲!?」ガタッ
咲「わわっ」
一「あなたが解放軍のリーダー咲様!?間違いないね!?」
咲「ははは、はい!(お尻が見えてる…すごい格好だよぉ)」
竜華「(これがNAGANOスタイル…!)」
一「よかったぁ。これでボクも透華のいいつけを守れるよ。 咲様本人に伝えるまでは誰とも話すなって言いつけられてたからさ。ずっと黙ってたんだよ」ホッ
咲「はぁ」
一「ボクは透華付きのメイドの国広一だよ」
咲「よ、よろしく」
一「北方の守りを宮永照から引き継いだ弘世菫が、最近になって突然反乱分子の弾圧を始めて…」
恭子「巻き返しを狙っとるんやろうな」
一「ボクの主である透華は北方でも名の通った大富豪でね、帝国からも一目置かれていたんだよ」
久「北方の龍門渕といえば確かに有名だわ」
一「その為、透華の屋敷は帝国に追われる者達の避難場所になっていたんだけど、弘世菫は兵を率いて屋敷を取り囲んじゃったんだ」
一「透華と、ちょうど立ち寄られていたセーラさんが帝国兵相手に戦ったんだけど、力尽きて捕らえられちゃったんだ…」
竜華「セーラが!?」
一「透華はこのことを解放軍に知らせろとボクを…」
久「咲、セーラは解放軍の大きな戦力、龍門渕透華は大富豪でありながら義理堅いことで知られていて、慕う者も多い…。 何としても助け出さないとね」
咲「そうですね!」コクン
恭子「現在の弘世菫の兵力は8000を越えると言われとるな」
竜華「それに向こうは訓練を受けた軍やけど、こっちは寄せ集めの軍やし」
咲「うーん…」
久「咲。解放軍はいまだ軍としては統率がとれていないわ。この先、戦いを続けていくには軍としての訓練を行う必要があると思うの」
咲「そうですね、明日は訓練しましょうか」
久「準備は任せておいて。さぁ明日にそなえて早く休んでおくのよ」パチッ
咲「?」
>>512
幻水(特に1)はえげつないけど忘れられないエピソードが多い気がするよ
>>513
もう10年以上前の作品なのに未だに色褪せないのはすごい。
1のキャッチコピーが確か「これがRPGだ!」ってので妙に納得した
いったん切ります。
見てくれてる人ありがとうですよー
スパイ→訓練に行く→ のエピソード好きだったなあ
あれも何か元ネタあるんだろうか
ダブルリーチ砦の主があの娘なら一応この時代登場する将軍揃ったのかな 乙
>>528
あれはプレイしてても「おーそういうことか」って思ったよ。
元ネタはわかんないなぁ…。
ダブリー城のあの子はもっといっぱい出したかったから最初は違うキャラのつもりだったんだけどね…
最初考えていたのと今とで、当てはめていたキャラが割とガラッと変わったんですよ
では続きっす
ーーー四階 咲の部屋
久「咲」
咲「部長?」
久「ごめんなさいね、お休み前に。 ちょっと折り入って話があってね」
咲「いえ、とりあえず入ってください」ガチャ
久「悪いわね」
咲「それで、話って?」
久「…実は解放軍の中にスパイが紛れ込んでいるみたいなの」
咲「え!」
久「咲がいない間に、モモちゃんや霞に帝国領を探らせていたんだけど、どうもこちらの情報がもれているみたいなの」
久「そこで私に策があるの。 咲、明日の訓練は私の指示通りに軍を動かしたいのだけれど、よろしいかしら?」
咲「なにか、考えがあるんですね?」
久「ええ。私を信用してちょうだい」
咲「わかりました、部長にお任せします」
久「ありがとう。ごめんね、疲れてるのに。じゃあこれで失礼するわ」
咲「はい」
久「……」
久「咲。この先の戦いは、今までよりも過酷なものになるわ」
久「この私は…戦いに勝つためにはどんなことでもするわ。それが、どんな犠牲を払うことになっても………」
咲「………………」
久「…それじゃあ、おやすみなさい」パタン
咲「…………部長……」
◎翌朝◎
ーーー広間
久「おはよう咲。準備は整っているわ」
咲「ようし、出発しましょう!」
ーーー練習地
久「皆、揃っているわね」
久「よし!これより全軍北へ向かい、このまま北方へ攻めこむわ!」
解放軍一同「!!?」ザワッ!
咲「!」
竜華「なんやってーー!? なんで、そんないきなり…」
恭子「せや、今日はただの訓練やったはず…」
久「帝国軍もそう思っているはずよ。その機を逃すことは出来ないわ。 このまま北方へ攻め上がります」
智葉「………奇襲か…」
竜華「どうりで訓練にしたら多い装備やと思ったわ」ガチャガチャ
久「北へ向かうわ。いいわね、咲」
咲「」コクン!
◎
ーーー北の関所
兵士「ま、雅枝さまーーー!大変です、解放軍の奴らが!!」ドタタタ
雅枝「あーー? 聞いとる聞いとる。今日は訓練に出とるんやろ」
兵士「そ、それが、突然攻め込んで来たんです!」
雅枝「そうそう。知っとる知っとる………! なんやてぇ?」
雅枝「なんや、スパイの情報はパチもんやったってことか? そらえらいこっちゃ。それで解放軍はどこまで来とんねん?」
兵士「もう目の前ですぅーー!」
雅枝「こりゃ本気でヤバいなぁ。じゃあ、私が時間かせぎしてみるさかい菫様に知らせを出しといてや」
兵士「はいぃ」スタタタ
少ないですが、いったん切ります。
次に戦争イベントです。
今までに影の薄かったキャラメインでやります。
◎戦争◎
ーーー北の関所 攻略ーーー
雅枝「解放軍って奴らは血も涙もないんやなぁ。朝飯を食べる時間もくれへんのかい」
久「悪いわね。でも、もう昼よ?」
雅枝「ブランチっちゅうやつやがな…ん、見たことあると思ったら洋榎と絹恵やないか」
洋榎「おかん!」
絹恵「お母ちゃん!」
雅枝「あんたら何で………まぁええわ」
洋榎「ウチらオカンと戦いたないで!降参してや!」
雅枝「こら困ったなぁ、愛娘二人とは戦いたないわ。降参するわ」
恭子「戦いを避けられるんやったら…」
雅枝「…とは言うても納得せえへん兵もおるやろし、時間をもらえへんやろか?」
久「これは時間かせぎの策よ!ここは一気に攻める!」
雅枝「バレてもうたか。おい、あんたら適当に頑張りや。命を無駄にしたらあかんで」
絹恵「うう…」
洋榎「やるしかあらへんか…」
久「命令をどうぞ」
咲→『突撃』
やえ「お見せしよう!反逆者の寝返りっぷりを!!」ドリルボーン
ホビァァァァア!!
やえ「ニワカは相手にならんよ!」ドヤ!
咲→『その他 忍者』
ゆみ「まかせてくれ」シュタッ
モモ「私も行くっす!」ユラァ
ゆみ「敵の次の攻撃は弓矢だ。ゆみだけに」フッ
モモ「先輩ステキっすーー!!」ダキッ
ゆみ「こっ、ここではやめろー! あと、いつから先輩に!?」
雅枝「突っ込んでったら無駄死にするからな。弓矢で応戦や!」
ピュピューン!!
洋榎「防御が得意な洋榎ちゃんにはそんなん効かへんでーー!!」
バシバシバシッ!!
絹恵「さすがお姉ちゃんや!」バシバシバシッ!!
京太郎「(おもちのお姉さんも素手で矢をさばいてて充分スゴいけどな…)」
咲→『その他』
白望「この程度の兵隊じゃ、エイスリンには勝てないだろうな…」ダルー
塞「戦場でだらけられるあんたも大したものよ…」
エイスリン「カツ、イメージヲ、エガク!」サラサラサラ
ウワアアアアア!!
ナンカカテナサソウー!
雅枝「なんやなんやコイツら、寄せ集めのくせにやるやないか」
尭深「戦争の終わり…『収穫の時(ハーベストタイム)』!!」ササササ
ネリー「お金になりそうなものを収穫だよ!」ササササ
久「わが軍の勝利よ!」
大 勝 利 ! !
雅枝「…まぁ仕方ないか…」
ーーー北の関所
雅枝「分かった分かったわ。降参する。命は大切にせんとあかんしな」
洋榎「おかん…」
雅枝「洋榎、絹恵。帝国軍にいたあんたらがなんで解放軍におるんか、理由は聞かへん」
絹恵「うぅ…」
雅枝「ちゃーんとした理由があるんやろ?寝返っても後悔せえへん大事な理由が。そんくらい分かる。母親なんやから」
洋榎「せや!ウチも絹も…この国を正すために反逆者になったんや。おかんといえど邪魔するんやったら…」
絹恵「お姉ちゃん…」
咲「あの、それなんですけど…」
雅枝「なんや? まさか娘に私の首斬らそ言うんか」
咲「ち、ち違いますよ! あなたも仲間になってください」アワワ
洋榎「咲!?」
雅枝「私を仲間に? 長年使えた帝国を裏切れて言うんか」
絹恵「お母ちゃん、今の帝国は昔の帝国と違う! 」
雅枝「絹…」
洋榎「せや、解放軍はこのウチがおっても、まだまだ弱い。おかんも力を貸してや」
雅枝「………こないだまで鼻水垂らしとったガキ二人が立派になって」フッ
雅枝「リーダーの、咲…言うたな」
咲「はい」
雅枝「一つ約束してほしい。兵達の命を助けてやってもらえへんか」
雅枝「娘二人ももちろん大切や、けどそれと同じくらい私に仕えてくれた部下達も大事なんや」
咲「はい」コクン
久「分かったわ。兵達の命は保証しましょう」
雅枝「それならOKや。帝国軍やろうが解放軍やろうが、おまんま食べられるんやったらええ」
雅枝「娘たちと戦うんも悪うないわ」ニッ
洋榎・絹恵「…!」パアア
兵達「雅枝さま…私達は雅枝さまに着いていきます!」
雅枝「なんやあんたら。…どうなっても知らんで?」フフフ
絹恵「お母ちゃん照れとるな」
洋榎「素直とちゃうんやから」ニヤニヤ
ーーー本拠地
久「咲。この北の関所が落ちたことが伝わる前に北方へ攻めこむわ。哩、あなたに一軍を任せるから、トイツバの砦を攻めてちょうだい」
哩「分かった」
久「智葉、あなたにも一軍を任せる。ラスカクの砦を攻めてちょうだい」
智葉「………………3コロしてきてやる」
久「北方を守る弘世菫はそれぞれの砦に助けを出すわ。 その間にシャープシュート城に忍び込み、龍門渕透華、セーラを救いだしましょう」
咲「分かりました」
久「この役目には私と咲、霞、ゆみと雅枝さんがつくわ」
ゆみ「ふむ」
モモ「潜入ならおまかせっすよー」ユラァ
ゆみ「(ナチュラルにメンバーに割り込んでる…)」
モモ「(この軍師と先輩を一緒にするのは危険な気がするっす。別の時系列的に!)」
久「…まぁいいわ。このメンバーで行きましょう」
咲「はい」
霞「うふふ、よろしくね」
哩「囮になるのはよかが、助けに出た帝国軍はどうすっと。まともにやりあえば勝ち目はなか」
久「帝国兵が現れたらすぐに逃げるのよ」
竜華「それやったらシャープシュート城に忍び込むヒマはないで」
久「大丈夫よ。こちらも助けを呼んであるから」
咲「助け?竜玄騎士団の皆さんですか?」
久「いえ違うわよ。頼れる援軍よ」
咲「?」
久「作戦は以上よ。さぁ全員、すぐに行動を起こしてちょうだい」
ーーー北の関所
雅枝「なんや?私をどないしようって言うんや」
久「雅枝さん、あなたにはシャープシュート城に忍び込む手伝いをしてもらいます」
霞「どういうことかしら?」
久「雅枝さん、あなたは私を捕らえたふりをして下さい。 咲は雅枝さんの部下のふりをして一緒に城の中に入るのよ」
咲「分かりました」
雅枝「なるほどな、ひと芝居うつってことかいな。私は別にかまへんけど、あんたは私を信用してええんか?」
久「私にもしものことがあったら、あなたの部下と娘さんがどうなるか…」ニヤリ
洋榎「」ゾクッ
絹恵「お姉ちゃんどうしたん?」
洋榎「いや、なんか寒気が…」
絹恵「?」
久「あなたの部下と娘さんと、私ではワリが合わないでしょうけど、あなたはそれらを見捨てるような人じゃないでしょう?」
雅枝「はっ、この女狐め。お見通しってわけかいな。分かったわ、手伝うよ」
久「さあ咲、行くわよー♪」
咲「あはは…(つくづく味方でよかったなぁ)」
ーーーシャープシュート城
咲一同「」コソコソ
隊長「今度はラスカクの砦だ!解放軍の奴らめ、目にもの見せてくれるわ!!」
ドドドドドドド!!!
咲「…出ていきましたね」
久「さぁ行きましょう」
雅枝「お疲れさんさんさんころりー」スタスタ
門番「こ、これは雅枝様。ご無事でしたか。解放軍が攻めてきたと聞いて…」
雅枝「せやせや、大変やったでー。せやけどさすが私や。こいつを見てや」
久「……」
雅枝「こいつは解放軍の軍師、竹井久や。こいつを捕まえてきたんや。弘世様に報告したいから中に入れてもらえんか」
門番「分かりました。報せて来ますので少しお待ちを」タタタ
◎
咲「はー…」ドキドキ
霞「うまくいったみたいね」
ゆみ「しかしこんなもので騙せるのか?」
モモ「いざとなったら私が先輩と運命をともにするっす!」
久「まぁ、まかせておいて」
タタタ!
門番「お待たせいたしました。中の控えの間へどうぞ」
ギィィィィ…
ーーーシャープシュート城 城内
久「咲。私と雅枝さんは控えの間にいるわ。その間にセーラと龍門渕さんを」
雅枝「牢は城の最上階にあったはずや。急いでや。菫様を長いこと騙し続けるんは骨が折れるで」
咲「は、はい!」タタタタ!
ゆみ「急ぐぞ、ここで捕まったらいっかんの終わりだ」タタタタ!
モモ「先輩になら捕まってもいいっすね」
◎
ーーー上階
咲「行き止まりだ」
霞「これじゃあ渡れないわね」アラアラ
ゆみ「任せろ」
シュバッ!
咲「ロープが!」
ゆみ「ざっとこんなものさ」フッ
モモ「先輩カッコいいっす!」キャー!
ーーー最上階
咲「セーラさん!」
セーラ「おお、お前ら!待ちくたびれたでー!」
透華「解放軍の皆さん! はじめがやってくださいましたわ!」
モモ「鍵が開いたっす!」ガチャン
セーラ「ふー」
透華「あなたが咲様ですね。わたくしは龍門渕透華。お礼を申し上げますわ」フカブカ
セーラ「言うた通りやろ透華。必ず助けが来るってな」
透華「そうですわね」フフ
咲「あれ、あなたは?」
明華「ああ心の友サキ。助けに来てくださったのですね。友情とはなんと美しいのでしょう!」
咲「なぜあなたまで?」
明華「私にもよく分かりませんが、高貴な身分である私を妬んだのでしょう。全く弘世菫もイタズラ好きの仔猫ちゃんなんですから」
咲「はあ…」
明華「この者達からあなたのことも伺いましたよ。あなたが解放軍のリーダーでしたとはね…。 水くさいですよサキ。この雀明華、あなたの為に帝国貴族の身分を捨て、共に戦いましょう。 それでは喜びの歌を…」LAAA…
セーラ「行くで!」
明華「」
ーーー控えの間
菫「久しぶりだな。園城寺…いや、今は竹井か? 3、4年ぶりか」
久「そうね」
菫「なぜ帝国を離れた。 やはりあの事件のせいか?」
久「…それもあるわ。 けど、それ以上に私は戦っている時の自分が…嫌いだった」
菫「そのお前が反乱軍に味方する。おかしなものだ」
久「そうかもしれないわね」フフ
菫「どうだ、もう一度戻ってこないか? お前を処刑するのは忍びない」
久「その心配はご無用よ」
菫「…どういうことだ?」
タタタタタ!
兵士「菫様、大変です! か、解放軍がこの城を取り囲んでおります!」
菫「なに!?…なるほど、そういうことか。砦を攻めたのは囮だったわけだな」
久「そういうこと、ね」
菫「しかし腕が鈍ったな久よ。助けに出た我が軍が戻れば、解放軍などひと溜まりもないぞ?」
久「戻ってくればの話だけどね」
菫「なんだと?」
ダダダダダ!
兵士「菫様ァァ!」
菫「今度はどうしたァァ!」
兵士「砦の援軍に出た部隊から、ションパイ都市同盟の軍に待ち伏せを受けたとのしらせが…」
菫「なに!?なぜ奴らが…。 そうか、これもお前の仕業か久!」
久「ええ、私が書状を送ったの。帝国軍が都市同盟を攻めようとしているとね」
久「ションパイ都市同盟はこの帝国領を欲しがっているからね、動かすのは簡単よ」
菫「貴様…!この帝国を都市同盟の奴らに渡すつもりか!!」
久「そんな気はないわ。私は彼らを利用したまで。手を結んだつもりはない」
久「一時的にはこの北方は奪われるでしょう。けれどそれ以上の振る舞いは、私たち解放軍が許さないわ」
菫「よくもぬけぬけと……!!」ワナワナ
バターン!
哩「久、無事やったか。外の連中はあらかた片付いたけんね」
智葉「……………ふっ」
ダダダダダ!
セーラ「場決め、終わっとる!?」ジャーン!
菫「くっ…」
久「菫。今度は私からお願いよ。 潔く降参してちょうだい」
菫「なにを…」
久「あなたが理想に燃えた帝国の姿も、忠誠を尽くした皇帝陛下の姿も…今はすっかり変わってしまった。 それでもあなたは過去にしがみつくつもりなの?」
菫「それでも、私は……」
ザッ!
ダヴァン「スミレ。あなたはよくよくガンコな人ですネ。…まったく五将軍はガンコ者ゾロイで…」
菫「ダヴァン…」
ダヴァン「菫、アナタよく考えてごらんナサイ。今の皇帝陛下の姿が、本当のワレワレの知る皇帝陛下の姿なのでショウか?」
菫「それは…」
ダヴァン「アナタも分かっているはずデス。皇帝陛下に忠誠を尽くすのであれバ、その過ちを止めるのも、ヤハリ忠誠ではないのですカ? ワレワレ五将軍は帝国がココマデ乱れるのを止められなかった」
ダヴァン「ナラバ、今こそ皇帝陛下の目を覚まさせなければなりまセン。そうではないですか?セニョール」キリ
菫「……………」
菫「分かった…降参しよう」
久「分かってもらえたのね。菫」
久「咲。急いで退却しましょう。ぼやぼやしていると私達まで都市同盟の餌食になるわ」
咲「はい!」
セーラ「なんやねん、オレの出番は無しかい。久々に暴れられると思ったのによ」ブツブツ
咲「まあまあ」クス
ーーー北の関所
智美「ワッハッハー、ついに横暴極まりない帝国軍に正義の鉄槌を下す時が来たぞー!私達も解放軍に助太刀するんだ、遅れるなよ佳織ー」
佳織「智美ちゃん、待ってよぉ」
智美「ワッハッハ!とつげきー」タタタタタ!
咲「きゃっ!」ドン!
智美「おおっと、ごめんな。急いでるんだ。解放軍の皆が私達の助けを待ちわびてるんでな、シャープシュート城まで行かないと」
咲「え?」
佳織「さ、智美ちゃん…」
智美「なんだ、佳織?」
佳織「こ、この人…」ハワワ
智美「だからなんだー?」ワハ
佳織「解放軍のリーダー、咲様だよぉ…」
咲「えっと…」
智美「なんだってー!? こりゃ失礼」
咲「いえいえ」
智美「私の名前は蒲原智美。今はなきカマボコ騎士団の元団長だ。私の最後の仕事として、解放軍に力を貸したい。私達も解放軍の一員に加えてくれ、頼む」
佳織「智美ちゃんのお願い、聞いていただけませんでしょうか」ペッコリン
咲「こちらこそ、ぜひともお願いします」ペッコリン返し
智美「おお、ありがたい!よろしく頼むなー」ワハハ
佳織「良かったね智美ちゃん!」
久「ありがたいわ。最後の戦いに向けて、少しでも仲間を増やしておきましょう」
咲「分かりました。行ってきますね」
いったん切ります。
長々続けましたがもうじき終わります。見てくれてる方、もう少しお付き合い下さい。ペッコリン
敵の敵を利用とか歴史もん見出すとあったりするけど 当時はへー!と思うたな
カシムの辺りはそんな仕掛けが多かったんだな
やっぱ武将キャラが漢気ある感じでいいわ
明るいサトミーも似合ってていいね
乙
◎仲間集め◎
ーーーリコンの町
善野「なんですか、私の顔になにか?」
咲「い、いえ(顔色が悪いけど大丈夫かなぁ?)」
善野「あなたのことは知っていますよ。解放軍のリーダー。 …帝国…赤阪郁乃と戦っていますね」
咲「なぜそれを?」
善野「彼女とは前世で少し、ね。 いいでしょう。このままあてもなく旅をするより有意義です。私も力をお貸ししましょう」フッ
ーーー藤田の城 屋上
ヒュオオオオ…
えり「………」
咲「あの、ここでなにを…?」
えり「あなたこそ、こんなところにまで。 そう、あなたが藤田を…人間が彼女を倒せるなんて」
咲「あなたも…仲間になっていただけませんか?」
えり「私を、解放軍に? …帝国に逆らうつもりなんですか」
咲「はい」
えり「ふむ…いいでしょう。『奴』も帝国にいるみたいですしね」
咲「やつ…?」
えり「いえ。こちらの話です。ではリツベ城とやらに伺えばよろしいんですね」フッ
咲「き、消えた!?」
ーーーカレッカ
浩子「…なんや、また来たんか。こんなとこに来てもなんもないで?」
咲「あなたは何を?」
浩子「私はちょっとな。 …なぁ久に伝えてくれへん? 立派になったもんやて」
咲「分かりました」
久「浩子……そう…」
久「ここに書をしたためておいたわ。これを彼女に届けてもらえるかしら?」
咲「? はぁ…」
浩子「久からの手紙やと?」ガサッ
浩子「ふむ…あいつが私の力を借りようとするとは…」
久「そうよ。私はこの戦いに勝つためならどんなものでも利用するつもりよ。それがたとえ、あなたであっても」
咲「部長!」
浩子「久…あんたは私を信用してないはずや。それでも力を借りたい言うんか」
久「あなたを信用はしていないわ。今でも疑ってる。 けど、あなたの力は信用してる。その力、解放軍のために貸してほしいの。お願いするわ」フカブカ
咲「部長…」
浩子「この私にあんたが頭下げるとはな…ええわ、またあんたと戦うことになるとはな」
久「……」
一応捕捉です。カレッカの悲劇とは、長野帝国と都市同盟で小競り合いが頻発していた頃、都市同盟がシャープシュート城を占領したときに、この状況を打破するために浩子の策によりシャープシュートの南のカレッカの民を自軍で虐殺し、それを都市同盟の仕業にして復讐という名目で兵の士気を上げ、その勢いに乗って都市同盟軍を追い払った、という出来事です。
サイトから引用させていただきました。
浩子と久は親戚で、代々軍師とかエリートの家系です。久は直接的ではないにせよ、近くでこの悲劇を目の当たりにしたせいで争いを嫌って隠居してました。
ーーー本拠地
◎広間◎
哩「ついに…ついにここまで来たんやな、咲殿」
智葉「……………」
セーラ「腕がナルデー!」
竜華「怜…もうすぐや。見ててや…」
恭子「あとは帝都キヨスミンスターと、それを守るダブルリーチ砦とクロゴの城塞だけです」
久「咲。現在私達は、帝国領のほとんどを解放して帝国首都部を残すのみになったわ」
咲「いよいよですね…」ゴクリ
恭子「解放軍の兵力も、帝都に残る帝国軍本体に匹敵するものになりつつありますわ」
セーラ「これで準備は整ったな。次は当然、帝都に乗り込むんやろ」
久「帝都に入るには三尋木咏の守るクロゴの城塞か、水上からなら大星淡の守る水上砦ダブルリーチを落とさないといけないわ」
哩「ここはクワバの城塞ば攻めるべきやな。こっちは、ダブルリーチば攻めるだけの船ば用意できん」
久「もちろん向こうもそう考えるでしょうね。…船のことは任せてちょうだい。明日までに500の船を用意してみせるわ」
哩「500の船やと!?」
咲「そ、そんなの無理ですよ!」
久「この竹井久、約束は必ず果たしてみせる。 明日までに船を用意出来なければ私の首を切ってくれても構わないわ」
咲「部長…分かりましたよ」
久「ありがとう。必ず約束は果たすわ。明朝を楽しみにしてて」パチッ
セーラ「明日はどえらい戦いになるで。早めに休んだほうがええな」
次からそれぞれの決戦前夜です。多少長くなってます。すまん。なんせ100人以上いるから…
あと原作で絡んでないキャラ同士が絡んでて違和感MAXなのは許してね
──決戦前夜──
ーーー久の部屋
智葉「久…」
久「なにかしら、智葉」
智葉「久は以前、帝国軍にいたと聞いた。 それがあのカレッカの事件が元で離れたとも…」
久「ええそうよ。私は、あの悲しい事件を止めることが出来なかった」
久「戦争の中で、自分の無力さを知り、私は帝国を離れた。…もう二度と争いに関わることなく、静かに暮らしていくつもりだった」
智葉「…私はカレッカを襲った帝国の部隊の一員だった。私はあの時のことを忘れることが出来ない…」
久「本当にひどい事件だった。自軍の士気を上げる為だけに行われた帝国の偽装工作。真実を知らされずに戦った兵士たちも、町の人達も……」
智葉「…それを後に知った私は…怒りに任せて指揮官を斬り、帝国に追われる身となった。憎しみだけで人を斬ったのはあれが最初だ」
智葉「…そして、あれが…最後であってほしい……」
久「智葉。今は悩んでいる時ではないわ。私達にはやるべきことがある」
久「そして、争いが終わったら………」
◎
藍子「もこちゃーん、起きてる?」
もこ「」ブツブツ
藍子「明日はいよいよ決戦なんだね…」
もこ「……」
藍子「最後になるかもしれないから…もこちゃんの顔見ておこうと思ってね。 まーったく久ちゃんがとんでもないこと言うからこっちは徹夜仕事だよー!」アハハ
もこ「…」スッ
藍子「ん、なに?」
もこ「…とっておきの、お菓子…」
藍子「!」
◎
ーーーまこの部屋
まこ「明日は大きな戦になるのう」
優希「そうだじょ」
まこ「…咲はもう、わしらの手の届かんところへ行ってしもうたみたいじゃのう」
優希「うん…」
まこ「ちょっと寂しいのう」
優希「すごく寂しいじぇ」
まこ「ワカメ入りタコス食うか?」
優希「いただくじぇい!」ニパー
◎
ーーー酒場
はやり「…でさぁ…もういい歳なんだからアイドルなんてやめて身を固めろなんてぇ言われたわけぇ…」ヒック
慕「飲みすぎだよはやりちゃん」クスクス
閑無「明日は決戦だっつーのに相変わらず気の抜けた奴らだな…」
はやり「だあってぇ…まさかこんなところで二人に再会できるなんて…はやり嬉しかったんだもん」ヒック
慕「そうだねぇ」ニコニコ
閑無「戦争が引き合わせたってのも皮肉なもんだけどな」フン
慕「でも閑無ちゃんすごく嬉しそうだったじゃない」
はやり「そうなの!? はやりもうれしーよぉ!」
閑無「ち、ちげーし!お前らが昔と変わらずバカ面で呆れただけだし!」
はやり「よぉーし!友情に乾杯だぁー!」ガチャン
慕「おー」ガチャン
閑無「けっ、しゃーねえなあ!」ガチャン!
◎
ーーー 一階 外
由暉子「ねぇ先輩、今夜は月が綺麗ですよ」
爽「へ、なんか言ったか? それよりこの魚おいしーぞ、食べてみろよ」フガフガ
由暉子「もう…どうしてあなたはいつもいつも…」ムスッ
爽「なんで怒ってんの? もしかしてせい…由暉子「そこまで!」
◎
ーーー階段 踊り場
竜華「………」
恭子「どないしたんや竜華? そないなとこで月なんか眺めて。風邪ひくで」
竜華「いや、ちょっと考え事や」
恭子「怜……のことか」
竜華「…………」
恭子「…明日は早いで。寝られへんのやったらええワインがあるで?」
竜華「すまんな、恭子」
◎
揺杏「この衣装なんか成香にどうっすかね?」ヒラヒラー
成香「ええ?」
誓子「こっちも捨てがたいわよ」フリフリー
成香「えええ!?」
揺杏「もういっそこれでどうすか?」スッケスケー!!
誓子「採用!」
成香「ええええーー!?」
塞「いよいよだね…」
白望「うん」
塞「勝てるかなぁ」
白望「分かんないけど…ようやくダルい戦いも最後だと思うと頑張れる」
塞「戦うこと自体はメンドくないんだ?」
白望「だらけるためには多少の労力は必要…」ゴロン
塞「時々あんたがうらやましーわ」クス
◎
エイスリン「デキタッ!」ババーン
『全員の集合絵』(全国編アニメ13話の皆が手を繋いでる感じのやつ)
豊音「うわー!ちょーすごいよー!」
胡桃「ほんと、上手だね」
エイスリン「ソレホドデモ///」
豊音「もし私が死んだらこれを遺影にしてほしいよー…」
エイスリン「…」
胡桃「そこ!縁起でもないこと言わない!」
豊音「だってぇ…」グスン
胡桃「私達、こうして出会ったのも何かの縁なんだもん。明日は絶対負けないよ!」
エイスリン「ミンナデ、ガンバル!
」
豊音「グスン…うん、頑張っちゃうよー!」ギュウウ
エイスリン「グエェ」
胡桃「く、苦しい!」
@
ゆみ「いよいよなんだな…」
桃子「そうっすね…。ねぇ先輩」
ゆみ「なんだ?」
桃子「もし、明日負けちゃったら…先輩と一緒にいる理由、なくなっちゃうんすかね」
ゆみ「それは…」
桃子「負けたくないっす」
ゆみ「モモ…」
桃子「頑張るっすよー!」
ゆみ「ああ!」
大沼「どうだろう、明日の戦い…。わしらは勝てるか」
トシ「勝てるさ。勝てるけど…」
大沼「勝てるが?」
トシ「多くの若い命が失われる。それが私には心苦しいねぇ」
大沼「そうだな。わしらのようなオイボレなら先は見えてるが…わしらより若い者達が死んでゆくのは辛いな」
トシ「ああ…」
@
いちご「うー…緊張するのう…。そうじゃ、歌でも唄ってリラックスじゃ!」イチゴノヨウニー♪
洋榎「まーたその歌かいな」
いちご「な、なんじゃ!何しに来たんじゃ!」
洋榎「最後の戦いにヒヨって泣いてんちゃうかと思ってからかいに来たんやけど、大丈夫そうやな」
いちご「大きなお世話じゃ。まったく人の歌に文句つけよって…」
洋榎「聴かせてや」
いちご「へ?」
洋榎「無敵のウチでも人の子やからな。一応緊張しとんねん。あんたの間抜けな歌でも聴いたらちっとはほぐれるってもんや」
いちご「なんじゃと…」
洋榎「頼むわ」フルフル
いちご「(手が震えとる…)ふ、ふん、仕方ないのう。あまりの上手さに泣いても知らんからの!」
洋榎「(こんな情けない姿、絹やおかんには見せられへんからな)」
◎
ーーー風呂
カポーーン
初美「ふいーー…」
ガラガラ…
霞「あら?先客ね」
初美「これはこんばんわですよー。 いやー、ここのお風呂が気に入ってしまいましてね」
霞「奇遇ね。私もなのよ」ウフフ
初美「解放軍に入って、もう長いですからね。私の方が先輩ですよー」フフン
霞「そうなるわね。じゃあ先輩の御髪を洗わせてもらおうかしら?」フフ
初美「えへへ、よかろうですよー」
憧「シズー」
穏乃「んー…?」
憧「明日…なんだね」
穏乃「うんー…」
憧「緊張してる?」
穏乃「ううん…」
憧「そっか…さすがシズだね」
穏乃「ん…」
憧「私はさ、すっごく緊張してるよ」
穏乃「………」
憧「ねぇ…明日の戦いが終わったら、さ…私と…」
穏乃「んがー…zzzz」スピー
憧「…って、寝てたんかい!!」ズコー
穏乃「あこー…ぜったいまもるからねー…」zzz
憧「な、なに言ってるのよもう!」
◎
菫「あ」バッタリ
宥「あなたは…」
菫「確か竜玄騎士団の…」
宥「副団長の宥、です」
菫「君は帝国と戦うことに抵抗はないのかい?」
宥「帝国と…というよりは、戦うことそのものに抵抗はあります」
菫「ならば何故…」
宥「それでも、現状を知りながら何もしないのは同罪ですから。時にはその手に武器をとらなければならないこともあるんだと思います」
菫「それが、今だと」
宥「」コクン
菫「君は強いんだな…。私は正直、今でも躊躇いがある…。長年仕えた皇帝陛下に弓を引かなければならない。それが…」
宥「それでもあなたはこちら側に来てくださった。素敵だと思いますよ」
菫「そ、そうかな?////」カァァァ
宥「ええ」ニコリ
玄「(お姉ちゃんと菫さん…どっちのおもちも甲乙つけがたいね!)」
セーラ「よお」
浩子「なんや?一つの町を潰した私に一言文句でも言いに来たんか?」
セーラ「そうツンケンすんなや。そんなつもりないて」
浩子「ほな何の用や」
セーラ「お前は、あの時のこと…今はどう思うてんねやとちょっと気になったもんでな」
浩子「………確かにあの事件は最低な采配やったと思っとる。そやけど間違ってたとは思ってへん。結果的に都市同盟はあれから迂闊に手出ししてくることはなくなったしな」
浩子「正直、なんでここにおるんかも分かってへんのですわ。…せやけど…、いや、せやから、この戦いの行く末を見届けなあかんのでしょうね、私は」
セーラ「…そうか」
浩子「戦いから逃げへんのが私なりの責任ですよ。 さぁ、もうええでしょ。出てって下さい」シッシッ
セーラ「すまん、邪魔したな」
浩子「…………」
◎
久「……」
コンコン
久「どうぞ」
美穂子「…失礼します」
久「あらいらっしゃい。眠れないのかしら?」クス
美穂子「少しだけ…お話をしてもかまいませんか?」
久「ええいいわよ。私も一人でこの夜を過ごすには、心細いと思っていたの」
◎
智美「んがー…やったー…大勝利だぞーかおりー…ワハハー…zzz」グガー
佳織「うぅーん…やったねさとみちゃん…」ウーンウーン ←ワハハの寝相の悪さに押さえつけられてる
緋菜「明日は最後の戦いだし!」
菜沙「絶対勝つし!」
城菜「負けないし!」
緋菜「今日は仲良く3人で寝るし」
城菜「川の字になるし」
菜沙「くっついて寝るし!」ギュー
緋菜「別にふあんとかじゃないし」
3人「それじゃあおやすみだし!!!」ギュギュギューーー
◎
純「ぷはーー」
誠子「飲みすぎですよアニキ」
純「だからオレは…ってまぁいいか。いいじゃねえか、今夜が最後の酒になるかもしれねえんだから」グビグビ
誠子「…まったくもう…分かりましたよ。好きなだけ付き合います」ハァ
純「そうこなくっちゃな!」
◎
京太郎「いよいよなんすねー」
ハギヨシ「そうですね」
京太郎「出番…あるかなぁ…」
ハギヨシ「出番があってもなくてもやることに変わりはございませんよ」
京太郎「そうですよね。よーし!頑張るぞー!」
ハギヨシ「ふふふ」
棟居「………」
恵「ぎっひ。どうしたんです大将?お茶でも入れましょうか?」
棟居「…普通の茶を頼むよ」
恵「分かってますって。ぎっひ」
◎
晴絵「いよいよだな灼。レジェンド村の強さを見せつけてやろう!」
灼「ほどほどに頑張るよ」
晴絵「怖いのか?大丈夫!私が守ってやるから!」バシバシ
灼「わずらわし…ふふ」クス
◎
マホ「けじらみさん…けじらみさん…」
祐子「なにブツブツ言ってるんだ?」
マホ「緊張しないおまじないなんですよ!…けじらみさん…けじらみさん…」
祐子「なんだそりゃ…」
祐子「……………」
マホ・祐子「…けじらみさん…けじらみさん……」ブツブツ
※分かんない人は「ラブじゃん マホちゃんの必殺技完成!」を見てね
巴「」ザクッザクッ
尭深「こんな時まで花を植えてるんですか」
巴「こんな時だからですよ。…そういうあなたこそ泥だらけじゃないですか」
尭深「いま種を蒔いておけば、戦いが終わった後に収穫出来ますから」
巴「私も同じですよ。戦いが終わったら、それで終わりじゃない。その後に芽を出して…花を咲かせて…そうやって次に繋げていかないといけませんものね」
尭深「…お茶…飲みますか?」ニコリ
巴「いただきますね」ニコ
◎
絹恵「お母ちゃん…」
雅枝「なんや、絹。洋榎はどないしたんや?」
絹恵「どっか行ってしもてん」
雅枝「そうか。相変わらず落ち着きのない娘やで。 ほんであんたはまだ起きてたんか?」
絹恵「うん…。一緒に寝たらあかん?」
雅枝「ふふ…なんや、大きいナリして甘えん坊やな」
絹恵「せやかて…」
雅枝「ほらおいで」
絹恵「…うん!」
絹恵「(こんなとこ、お姉ちゃんに見せられへんわ)」
ーーー咲の部屋
咲「…」スピー
コンコン
セーラ「咲、入るで」
咲「!?は、ははい!」バタバタ
セーラ「すまん、寝てたんか。頼もしいな、明日の決戦を前に悠々と寝られるとはな。将ってのはそうでないとな」ケラケラ
咲「うぅ…//」
セーラ「咲、お前に渡したいものがあってん。これを受け取ってくれや」スッ
咲「これは…」
エトペン「」
セーラ「こいつは和の持っとったペンギンや。あのソーズエール監獄からオレが拾ってきたもんや。 今まで隠してきたんや、お前を悲しませるだけやと思ってな」
咲「…」ギュ
セーラ「せやけど、明日の戦い、オレも死ぬかもしれへん。だから今夜の内に渡しとこ思ってな」
咲「セーラさん…」
セーラ「咲。明日は大きな戦いになる。仰山の命が失われる。 せやけどな、お前は進まなあかん。未来を信じて戦った奴らの為にも、和の為にも。そうやろ」
咲「」コクン
セーラ「ほな、オレは部屋に戻るわ。明日は絶対勝とうな!」
咲「はい!」
いったん切ります。
次回は戦争からです。イベントが入るのでちょこっと長くなるかもです。見てくれてる方感謝ですよー
>>559
やっぱり泥臭い武将キャラって格好いいね。
ワハかおりんのポジションは最初、愛宕姉妹のつもりでしたw
乙
水上砦前に決戦前夜だったか やっぱ結構な人数で大変だな 船の用意の仕方も面白かったなぁ
◎翌朝◎
ーーー船着き場
純「ほお、こいつはすごいな」
咲「どうしたんですか?…ああ!!」
めっちゃ大量の船「」ズララーン
誠子「まったく、軍師さんはとんでもないことを考え付くなぁ」
宥「さ、寒い…」ブルブル
玄「ほええ…」
おもクロ号(玄の竜)「オモチ…」
ストーブ「ふしゅー…」
蘭子「すごいよ、氷の船だよ!玄さん達の竜のアイスブレスで湖面の水を凍らせて作ったんだってさ!」
煌「これはすばらです!水にちゃんと浮いてるし、けっこう固いですよ!」スバラッ
咲「すごい…!」
宥「乗りたくないなぁ…」ブルル
玄「お姉ちゃん、少しだけだから我慢しよ。ねっ?」
菫「も、もしよければその…私の膝の上に…」ゴニョゴニョ
宥「?」
菫「ななな、なんでもない…」
ーーー広間
久「約束通り、500の船用意したわ。後は咲の命令を待つだけよ」
哩「咲、ここがこの戦争の行方の分かれ目やけんね」
竜華「絶対勝つで!」
智葉「………………やるぞ」
恭子「ダブルリーチの兵力はおよそ17000。勝てるやろか…」
霞「攻撃は苦手だけど…頑張らせてもらうわね」
セーラ「ダブルリーチを落としたら後は帝都へぶっ込むだけや!」
憩「咲ちゃん、気ぃつけるんですよぉ」
まこ「ついに…ここまで来たんじゃのう」
優希「タコスぢからは100%だじぇい!」
咲「みんな…」
咲「よぅし、全軍出撃!!」
◎戦争◎
ーーー水上砦ダブルリーチ攻防戦ーーー
淡「将軍100年目の名に懸けてこの水上砦は守っちゃうもんね!」
純「なんだなんだ、可愛い嬢ちゃんじゃねえか」
淡「えっ!えへへ、それほどでもあるよ!…じゃなくて!」テレテレ
淡「私の可愛さに騙されてもしらないよー!」カミノケウネー
久「命令をどうぞ」
咲→『突撃 親子』
洋榎「待ってましたやでー!」
雅枝「娘にばっかりええカッコさせへんでー!」
絹恵「私も頑張るでー!」
ドォーーーン!!
咲→『突撃 竜玄騎士団』
玄「おもち…じゃなくて突撃ーー!!」ドラバク7ッッ!!!
ギャオオオオン
ナ,ナナイロノリュウダァァーー!
咲→『その他 歌』
明華「やっと私の美声を御披露目できますね」LAAAA!
いちご「ちゃちゃのん音頭ロックverじゃっ!」イッチゴノヨォニィェェイ!!
ラッサイラッサイ!
イチゴノヨウニー!ハァ!
ボエエエエ!
コ,コマクガヤブレルーー!
洋榎「ロックやのに音頭てなんやねん!」
胡桃「でもひどい不協和音…!」ウルサイ!
淡「あらら…どんどこずんどこ攻撃してくれちゃって」
淡「…イイ!イケてんじゃん!かいほーぐん!」
淡「…そろそろ耐えるのも限界…やっちゃってもいーよね?」ググ…
ズアーーーン!!
◎
咲「!?」
優希「金髪ねーちゃんの様子が変だじぇ!」
揺杏「こりゃ攻めに転じたってことかなー?」フフン
智美「ワハハ!私に任せろー」バリバリバリー
佳織「智美ちゃん、危ないよ!」
淡「リーチ!」
ズゴーーーン!
智美「…こ、このくらいでは泣かないぞ…」ワハ…
佳織「智美ちゃーーーん!」ガビーン
淡「一本場!」
淡「まだ攻撃やめる気ないから」フフン
ゴガーーーーン!!
やえ「ぬわーーーーー!」ドバーン!
初瀬「やえさーーーん!」
智葉「くっ…強いな…」
穏乃「…………く…」
晴絵「やはり手強いな…」ハァハァ
灼「だてに五大将軍じゃないとおも…」ゼェゼェ
晴絵「1速上げとくか?穏乃」
穏乃「よく分かんないけど…10速でお願いします!」
晴絵「よしきた!レジェンドパワー持っていけ!」レジェーン
咲→『弓矢』
菫「シャープシュート!!」ビュン!
淡「ふふーん♪」ササッ
菫「かわされた!?」
泉「は!? あれをかわすやなんて!」
淡「ツモ」ボッ!
菫「ぐわあーーー!!」ドカーン!
宥「菫さん!」
菫「ぐぅ…(宥さんにカッコ悪い所を見られてしまった…)」
久「やるわね…大星淡」
咲「つ、強い…!」
数絵「う…耐えるのが精一杯…」
セーラ「へっ。やっこさん、なかなかやるやないか!」
竜華「せやな。せやけどここで諦めるわけにはいかへんよ」
竜華「(…ここに怜がいてくれたらなぁ…)」 ペチペチ
…キィィン…
…カ…ウカ……
竜華「へ?」キョロキョロ
セーラ「どうした、竜華?」
竜華「いや、別に…」
…か……竜華!
竜華「!」
怜ちゃん「やほー」フヨフヨ
竜華「とき!!」
セーラ「何やて!?怜がどこに…」
竜華「どこにって目の前に…」
セーラ「竜華…まだ認められへんのも分かるけど、今はそんな状況とちゃうやろ?しっかりせえ!」
竜華「そ、そんなぁ」
怜ちゃん『無駄やで。私の姿は竜華以外には見えへんねん』フヨフヨ
竜華「そうなん…」シュン
怜ちゃん『そない落ち込まんでもええよ。…おお!なんやごっつう増えとるやん、これみんな解放軍かいな?』
竜華「せやで!あんたの後を継いで咲が精一杯頑張ったんやで、ほんまに…うぅぅ…」ウルウル
怜ちゃん『りゅーか…?』
竜華「うぅぅうえええん…ときぃーー!会いたかったーーー!」ビエーン!
怜ちゃん『おおう!?』
竜華「どぎが…どぎが…死んだってぎいで…ホンマに辛かった…!ホンマに…」
怜ちゃん『ごめんなぁ…。ずっと寂しい思いさせたな。ありがとうな。解放軍を助けてくれて』ナデナデ
竜華「ウチは…ウチはなんもしてへんよ…。咲が、怜の後を継いで…頑張って…セーラも…きょうこも…智葉も…みんな…怜に笑われんようにって、頑張って…」グスングスン
怜ちゃん『…そうか…。咲やセーラと話せんのは残念や…。ところで今の状況は?』
竜華「大星淡のダブルリーチ砦を攻めとんのやけど、強すぎてまくられ寸前や…」グスン
怜『そっか。けど心配ないで。竜華』
竜華「ほえ?」グス…
怜『未来を見せたるわ』
セーラ「竜華がちょっとおかしなってしもたんや…後で診たってもらえへんか?」ヒソヒソ
憩「ええお薬ありますよぉ」ヒソヒソ
ズガーーン!
ウボアーーー!
哩「…この状況ば続くとまずいな…」
姫子「哩さん…」
哩「…姫子」
姫子「はい」
哩「縛りばキツうなるが…着いてきてくれるか?」
姫子「あなたとなら、どこまでも」
ボガーン! ズガーン!
スバラァァァァ!!
咲「このままじゃ…」
咲「そうだ…、紋章を…」
久「咲、それだけはだめよ!」
咲「部長…けど…!」
「その必要はないよ!」
咲「…え?」
穏乃「100速まで仕上がりましたー!」グルングルン
姫子「こ、ここから反撃開始やけんね」ビビクン…
竜華「まあ任せといてや!」
咲「皆さん…」
久「何か秘策があるみたいね。…咲、彼女達に任せましょう」
咲「分かりました。…お願いします!」
穏乃・姫子・竜華「おまかせあれ!!!」
>>580
水上砦辺りがイベント的に割と最終戦としての区切りっぽいんだよね。
氷の船なんて実際に乗ったら宥姉が死んじゃうw
いったん切ります。
見てくれてる方感謝ですよー
優希「みんな!諦めるんじゃないじぇ!」
まこ「ほうじゃ!死なない限りは負けとらん!」
淡「しぶといなぁー。まだ負けを認められないなんて哀れなやつらだな」
姫子「…」ドン!
竜華「…」ドドン!
穏乃「…」ドドドン!
淡「…なんだ、こいつら?」
怜ちゃん『ほないっちょやりますか』フヨヨ
ダブル! ゴォッ!!!
竜華「二巡先や! みんな、大星淡は絶対安全圏、そしてダブリーからのカン裏のせや!」
淡「バレてる!? でも分かってても防げないもんね!」ウチュウオーラ!
哩「姫子」
姫子「大丈夫ですよ、哩さん。こん絆…誰にも負けません!」ジャキン!!
倍満キー「」バーン!
姫子「倍満キー大砲!!」
ドゴォーーーーーン!!!
淡「なにっ!?」
煌「すばら!あの絶対安全圏を破りましたよ!」
爽「ビビクンっと一発ヤッたおかげだ、」
由暉子「そこまで」
淡「寄せ集め軍団のくせに生意気…!」ググ
淡「でも、テルだって認めてくれたダブルリーチは破れないよ! 」
ゴォォォ!!!
泉「出たぁーー!あの全国に10人しか破れないと言われているダブルリーチやぁ!」
白望「必ずカン裏が乗り、爆発的な火力をもつダブリーを受けたら…ひとたまりもないね…」グデー
塞「なんであんたらは解説役的ポジションなのよ」
憧「…けどその10人の人間…が、まずここに、一人いる!」
晴絵「シズ!」
穏乃「はい!!」100ソク!
誠子「カドを作らないように切れ目を入れて隊列を円形にしておいたよ!」
灼「準備万端。あとはよろしく、ヨシノ山の大将…」
穏乃「精一杯やってきます!」ウッキーーー!!
ワーワー!
淡「おかしい…そろそろ向こうが降参してくるはずなのに…。まるでモヤがかかったように戦場が…」
浩子「もうテリトリーに入ってしもとんねや」
セーラ「テリトリー?誰の…?」
浩子「そら…深い山の主ですよ」
穏乃「うおおおおおおーー!!!」
ドッカーーーーーーン!!!
ウ,ウワァァァァーーーー…!!
兵士「淡様!我が軍が今の攻撃で…壊滅状態です!」
淡「!!?そんな…!」
穏乃「残念だけど、大星さん」
穏乃「そこはもう…あなたのテリトリーじゃない」
淡「……………!!」ワナワナ
久「わが軍の勝利よ!」
勝 利 ! ! ダン!
咲「や、やった…!」
美幸「しんどいわーもー…」
セーラ「おっしゃああ!」カッタデー!
怜『やったなー』フヨフヨ
竜華「勝てたな、怜」
淡「うぅ…ごめん…テルー…」
穏乃「やったーー!勝ったよ!」ウキキー
晴絵「よくやった!」ドヤ
灼「ハルちゃんのおかげだとおも…」
憧「さすが私のシズ!」ダキッ
ハオ「……ふっ」
煌「やりましたね」
ハオ「………ああ。解放軍はまだまだ強くなれる」
竜華「怜…怜のおかげで勝てたよ。おおきにな」
怜ちゃん『皆がガンバったからやでー』フヨヨ
竜華「なんか縮んでない?」
怜ちゃん『あー…そろそろやな』
竜華「なにが?」
怜ちゃん『私が生きてる間に、竜華の膝に溜めとった膝枕パワーが限界やねん』フヨ
竜華「そんな…!また消えてまうん!?」
怜ちゃん『そこに溜めとけるパワーには限界があるからな…』スゥー…
竜華「そんなんイヤや!…せっかく…せっかく、また会えたのに…!」
怜ちゃん『泣かんとってや竜華。大丈夫。私が見えたんならまた必ず会える。…それが枕神怜ちゃんのお告げや』
竜華「とき…」
怜ちゃん『いつかまた…私が必要になった時、その時にまた来るからな。それまで頼むで。私の夢』スゥゥー
怜ちゃん『解放…ぐ……さきの……こ…と……』
怜『りゅ…か………』…シュン
竜華「とき…………」
哩「姫子、ようやってくれた」
姫子「哩さんが先にキーばくれてたおかげです」
哩「私らの、二人の絆の力やけんな」
姫子「…はい!」
哩「姫子…」ミツメアウ
姫子「哩さん…」ミツメアウ
エイスリン「リアジュウバクハツシロ!」ピューピュー
洋榎「おーおー!おアツいこって!」ヒュヒーヒュヒー
絹恵「お姉ちゃん。口笛吹けてへんよ」
白望「…今夜はリザベーション…」
爽「出し入れするってこ…」
胡桃「下ネタ禁止!」メッ!
久「さぁ、持ってきた油樽をおろして!」
上田良子「まかせろい!」ダッシャー!
久「咲、この砦を油で焼き払うわ。そのために、砦の奥にある水門を閉めてきてちょうだい」
咲「はい!」
久「水門が閉じたら油を流し、砦に火をかけるわ」
セーラ「水門は砦の奥やな!」
恭子「ええ、すでに霞が調べてくれとりますわ」
霞「うふふ」
泉「(この乳は隠密行動に向いてへんと思うんやけどな…)」
セーラ「おっしゃ。とっとと行くで!」
竜華「ウチと智葉は残った敵の追撃に行くで!」タタタタ
智葉「………フッ」タタタタ
憩「ウチは負傷者の手当てで手一杯ですぅ」
久「気をつけてね、咲」
恭子「咲…これで帝国の最後の守りは………」
憩「気をつけてくださいよぉ。このウチといえど天に召された命を戻す方法は知りませんからね」
咲「…」コクン
ーーーダブルリーチ砦内
タタタタタ!!
咲「はぁ…はぁ…」
セーラ「ここやな!」
セーラ「ほなオレが門を閉めてくるから、咲は待っとけよ」タタッ
咲「お願いします」
スタタタ
ピョン!
キュイ…キュイ…キュイ…
バッ! ストン!!
セーラ「よっしゃ、これでOKやな!後はオレ達が脱出すれば、この砦を焼き払っておしまいや」
咲「早く戻りましょう」
タタタタ!!
淡「待って!」ヨロ…
咲「!」
セーラ「お前はさっきの帝国軍の大将!」
淡「はぁ…はぁ…そうだよ。…帝国の五将軍も私ひとりになっちゃった。 …ねぇ咲。あなたに聞きたいことがあるの」
咲「…何ですか?」
淡「なんで…あなたは帝国を裏切ったの?…なんで、姉を…テルを裏切ったの…?」
咲「……」
淡「乱を起こして、戦いを始めて、人々の命を……それがあなたの正義なの?」
咲「…あなたの言っていることは……」
ドォォォォォーーーーーン!!!
咲「!?」グラッ
セーラ「な、何や!?」グラッ
淡「!?」
ボォォォォォォ!!
咲「火が!」
セーラ「なんで火が…早すぎるやろ!」
淡「…う!」ドサッ
咲「淡さん!」
セーラ「大丈夫か!?」
淡「さ、触らないで!」バッ!
咲「なっ…」
淡「はぁ…はぁ…この身は誰にも、汚させはしない…この私は、帝国の…皇帝陛下の……そして、テルの……」ゼェゼェ
セーラ「…ちっ!」
バッ!
淡「やめてっ、なにすんのよ!?」
セーラ「お前は死なすんには惜しいベッピンさんやからな。…なんか訳ありみたいやし。 咲、こいつは連れてくで!」カツギッ
咲「…はい!行きましょう」
ダダダダダ!!
ーーー砦入り口
美穂子「久さん!しっかりしてください!久さん!!」
憩「久ちゃん!!」
智葉「………………久…!」
咲「…?」
セーラ「な、なんや、どないしたんや一体全体?」
憩「咲ちゃん達、無事やったか」
竜華「恭子ぉ!!あんた!なんでや…!なんで久を刺した!? なんで勝手に油に火ぃつけたんや!? 答えろ!恭子!!」
久「うぅ………」
咲「部長!!」
恭子「すまんな、竜華。…私は、凡人のフリして…あんた達を今まで騙し続けてきたんや」
竜華「なんやと…」
恭子「…私は7年前の継承戦争の時から、皇帝陛下に仕えてきた」
竜華「ほな、ほな…あんたが…あんたがスパイやったってことなんか…」ガクッ…
咲「…!」
恭子「そうや。継承戦争の頃の皇帝陛下は素晴らしい御方やった。そして私も皆と同じように、皇帝陛下への忠誠を誓った…」
竜華「ほな、アジトが襲われて…怜が……怜が死んだんも…あんたのせいなんか!」
恭子「結果的にはそうなった。否定はせえへん」
恭子「…しかし、私は悩み続けていた。あんたらと一緒におる内に、何が正しいことなんか?自分はどうすべきなんか?」
咲「…」
恭子「でも、私は皇帝陛下への忠誠を守ることを選んだ。…最初に強く誓った想いは、変えられへんかった……。怜のことはホンマにすまんかった…」
竜華「怜の名前を呼ぶなや。あんたにその資格はあらへん」
恭子「……そうやな」
竜華「ウチは、あんたを許すことはできへん。我が剣トキにかけて……あんたの首をもらう」…チャキ
セーラ「竜華!」
恭子「せやな。私には思い残すことはあらへん」
咲「恭子さん…」
恭子「けど、覚えといてや。 私は皆が好きやった。竜華、あんたは単純で未熟や。でも、その未熟さゆえの素直さが私には羨ましかったんやで。せやから、多分、怜もあんたのそんなとこが………」
竜華「…覚悟せえ、恭子」チャキン
久「ま、待って!」
竜華「久…」
憩「久ちゃん、大丈夫!?」
久「…いま、恭子を斬り…彼女がスパイだったことが分かれば…解放軍全軍の士気に関わるわ…」ゼェゼェ
美穂子「久さん、喋っては…」
久「…彼女の処分は後にして、今は軍を整えてすぐにキヨスミンスターを目指すべきよ…!」
憩「なにアホなこと言うてんねん。久ちゃん、あんたは重体なんやで? 今動いたら命に……」
咲「そうですよ、部長…!」
久「…この世には、流れというものがあって…戦いには時期というものがあるわ。…いま、この期を逃せば、帝国を倒すことは出来ないわ!……咲、決断を…」
憩「…どちらにせよ、一度城に戻らんとあきませんね」
咲「部長…」
セーラ「くっ…」
恭子「………………」
ーーー本拠地
◎地階 牢屋◎
淡「………」
まこ「ちょっとええか」
淡「あんたはテルの部下だった、確か…」
まこ「染谷まこ、じゃ」
淡「何しにきたの? あなただって、やっぱり裏切り者だよ」
まこ「…わしは照様の側にいつもおった。 だから、あんたの気持ちがよお分かる。…それに、照様とあんたの関係のことも……」
淡「うるさい!それ以上言わないでよ!」
まこ「なぁ淡…照様は咲を憎んどるじゃろうか?」
淡「…………………」
まこ「あんたは、咲と家族になったかもしれんお方じゃ。 そのあんたが、咲を憎む。それがわしには耐えられんのじゃ」
淡「けど、私は帝国とテルに対する忠誠を捨てることは…」
まこ「照様の死に顔……そりゃあ安らかなもんじゃった。 妹の成長を喜んどったんじゃろう。その事を知っておいてほしい」スッ
淡「…………」
咲「……」スッ
淡「サキ………なんの用? 処刑するなら早くすれば」
咲「あなたに…仲間になってほしいんです」
淡「…は? …私はあんたを憎んでいるんだよ。それでも仲間になれって言うの?」
咲「それでもいい。この帝国を…正すことが出来るなら、誰に憎まれても構わない」
咲「私には成さなければならないことがあるの。…だから…」
淡「……………」
淡「ふ、ふん。いいよ。仲間になってあげる。 けど、手は貸さないからね。一緒にいて、哀れな死にザマをみてやるんだから!」フン
咲「淡さん…ありがとう」
淡「(サキ…テルに似てたな……)」
ーーー広間
咲「部長、寝てなくて大丈夫なんですか!?」
憩「どうしても言うて聞かへんのですよ…」
美穂子「久…」
久「私が倒れてるところは見せられないもの」
久「咲、ダブルリーチは落ち、帝国への道は開かれたわ。今こそ全軍をあげて一気にキヨスミンスターまで攻め上るべきよ。さぁ進軍の合図を私に命じて」
憩「医者として言わせてもらいますぅ。久ちゃんは戦いには連れては行かせませんよ」
久「そんなわけにはいかないわ。この私が、ここで戦いをやめるわけにはいかない。あの娘に、怜に誓ったのだから……」
咲「でも、様子を見た方が…」
久「咲、私は以前に言ったわね。どんな犠牲を払おうとも、この戦いに勝つと。…その犠牲というのはこの私をも含んでいるのよ。迷う必要はないわ」
咲「部長…(すごい汗だよ…ひどい傷なのに…)」
咲「(部長と、皆の気持ちを無駄には出来ない)」
咲「帝都へ、進軍しましょう」
久「ありがとう。咲……」
久「帝都に残る帝国軍の兵力は2万ほどよ」
美穂子「それも、死に物狂いで戦いを挑んでくるはずです」
咲「」コクン
久「解放軍の全メンバーを集めてちょうだい。全軍の士気を高める必要があるわ」
ゾロゾロ
竜華「よし、全軍揃ったで。軍師さん」
久「咲、それでは始めるわ」コホン
久「解放軍の戦士達よ!ついに時は満ちたわ! 長き間、人々を苦しめてきた帝国の最期の時よ!!」
哩「友を想え!家族を想え! そして彼女達の為に戦うけん!!」
透華「人々の怒りは地に溢れ、嘆きの声は天に木霊しておりますわ!今こそ、それを止めるときなのです!」
いったん切ります。
もうじき終わるのでご勘弁をば!
いいね あとちょいだね 当時もサンチェスの事色々思ったけど 今見てもなんだかなと思ってしまうなあ バックボーンが分かればまた違うんだろうが
マッシュクレオ良い事言うね ソニアは結構きつかったんだなあ 乙
どういう終わり方するのか楽しみ
続きです。
一気に最後まで投下します。
しつこいですが、戦闘シーンは雑です
小蒔「私の姉、郁乃の望みはこの世界への復讐です。我ら『絶一門の一族』は数百年の昔、その力のために皆殺しにあいました」
小蒔「その時、私と郁乃のみが『絶一門の紋章牌』の力を使い、逃げ延びました。『絶一門の紋章牌』は【表】と【裏】、【入り口】と【出口】の2つからなります」
小蒔「郁乃は【表】を、私は【裏】の紋章牌を宿しています。その力は表裏一体」
咲「では、小蒔さまの命を狙っていたのは…」
小蒔「わが姉は力を得るために、私の持つ【裏】の紋章牌も手に入れようとしました。だから私は巫女の島に引きこもり、結界を張り、時を待ったのです」
小蒔「咲、あなたのような人が現れるのを」
小蒔「皆さん、聞いてください。天地宿命の108の雀星が、ここに集いました」
小蒔「あなた達は皆、この空を自由に駆けることのできる放浪の星。それが今、ここに集まったのです。必ず勝利を得られます!」
セーラ「ちょっと待てや。あんた、108の雀星が集まったて言うたな。そりゃ間違いや」
セーラ「ここには一人足らへん」
まこ「和……」
優希「うぅ…のどちゃん」
咲「……………」
小蒔「……咲、私の『絶一門の紋章牌』の力を見せましょう」
小蒔「解放軍の戦士達よ、108の雀星達よ、心を静かにし、友のことを想うのです」
セーラ「……………」
竜華「……………」
まこ「……………」
優希「……………」
咲「(……………………和ちゃん…!)」
小蒔「次元の門よ開け、ここにいる108雀星の心を繋ぎ、彼の者をここへ……」
パァァァァアアア…!
和「…あぁ…こんなところで死にたくありませんね…どうせなら咲さんの慎ましい胸の中で…それにまだまだ咲さんのために………そういえば貯まっていた咲さん隠し撮りコレクションの編集作業も出来ていないし………それに…」シュゥゥゥゥ
和「…あ、あれ……?」キョトン
咲「……………!」
まこ「和!」
優希「のどちゃん!!」
和「まこさん、ゆーき…?」
咲「のどかちゃん…」ポロポロ
和「咲さん…」
咲「…」ギュッ
和「」
智美「ワハハ、気絶したぞ」
揺杏「むしろ昇天してね?」
白望「…よかったね」
塞「グスン…うん…」←もらい泣き
小蒔「『絶一門の紋章牌』の力と、集まった108雀星の力です。しかし、次はありませんよ」
初美「さっすが姫様ですよー」クルクル
久「良かったわね…本当に」
美穂子「ええ…」←号泣中
久「帝国との戦いも終わりが近い。私達?解放軍にも犠牲が出たわ」
久「死んでいった友の為にも、そして何より未来の為に私達は進まないといけない。この戦いを終わらせなければならない。私達解放軍の旗のもと、咲のもと……」
咲「我らに勝利を!」
セーラ「我らに勝利を!」
竜華「我らに勝利を!」
ワレラニショウリヲーー!
ワハハ!???スバラッ!??ダジェイ!
ステキデス!??
ウオオオーーーー!!
久「帝国との戦いも終わりが近い。私達?解放軍にも犠牲が出たわ」
久「死んでいった友の為にも、そして何より未来の為に私達は進まないといけない。この戦いを終わらせなければならない。私達解放軍の旗のもと、咲のもと……」
咲「我らに勝利を!」
セーラ「我らに勝利を!」
竜華「我らに勝利を!」
ワレラニショウリヲーー!
ワハハ!???スバラッ!??ダジェイ!
ステキデス!??
ウオオオーーーー!!
塞「みんな!頑張るわよ!」
オオーーーー!
白望「死なない程度にね」ダルン
ーーー船着き場
藍子「直せるとこは直しとかなきゃ!これが最後だからね!」
もこ「(`・ω・´)キリッ」ブツブツブツブツ
晴絵「レジェンドの力を見せる!みんな、私についてこい!!」
灼「おー」
ーーー広間
恭子「すまんな。今はいつも通りにしとけて久が……」
久「咲、これが最後の戦いよ。合図を…」
咲「……」チラッ
和「…」コクン!
咲「よし!…出撃!!」ゴッ!
ーーーキヨスミンスター
華菜「アレク様、解放軍が来たし!」
アレクサンドラ「解放軍?ふふふ、ふはははははは!この10万の軍勢の前では奴らなど、軍と呼ぶのもおこがましいわ!」
モンスター兵達「「「「…じょうじ…じじょう……」」」」ゾロゾロゾロ
穏乃「敵の軍勢を発見しました!て、敵はおよそ10万の軍勢です…!」シュタッ
咲「10万!?」
久「10万ですって!?ばかな…そんなことあるはずないわ」
小蒔「10万といえど、そのほとんどは姉の郁乃が火星から呼び出した怪物達でしょう。私が怪物達を火星に戻します」バッ
キュィィイーーーーン
シュイーーン????シュイーーン
華菜「あ、アレク様、怪物どもが…消えていくし!」
アレクサンドラ「なに、食いとられただと!???…そうか、郁乃様の妹のあの女がいるな」
アレクサンドラ「大丈夫だ。あの女一人の力では郁乃様の魔雀力に敵うはずはない」
小蒔「…くっ…ダメです…。私の力だけでは…姉の力に……」
咲「私の紋章牌の力も…!」スッ
小蒔「いけません、その紋章牌の力を使っては…」
玄「お困りですね?おもちの巫女様!」
咲「玄さん?」
玄「私のドラ爆の紋章牌の力をお貸しするのです!」フンス
小蒔「お、お願いします…!」プルン
玄「(巫女さんのおもちが揺れてる!)」シャキーン
玄「さぁ、我が『ドラ爆の紋章牌』よ。人ならぬその力、空を裂くその力を、このおもちの者に貸さん!!」ピカーーー!!
和「す、すごい…!」ボイーン
玄「いつもより多くパワーが出ています!!」ゴォォォォ!!!
宥「玄ちゃんの紋章牌は、お胸の大きい人が側にいるとなぜか普段よりも数倍のパワーが出るの」
菫「そ、そうなのか…」
シュパーーーーン!
華菜「ひえぇ、アレク様ぁ!怪物どもがみんな消えてしまったし!」
アレクサンドラ「恐れるな。怪物どもがいなくなっても、こちらの優勢は変わらないさ」
アレクサンドラ「全軍進め!!!」
◎戦争◎
ーーーーー最後の戦いーーーーー
アレクサンドラ「ふん、この私に楯突くとは![ピーーー]!!」
晴絵「そうはいかないな!」レジェーン!
久「命令をどうぞ」
咲→『突撃』
上田良子「おらーーー!!」ドゴス!!
豊音「負っけないよーー!」ソガイ!
純代「怒ん!!!!」メメタァ!!
ギャァァアーーー!!
ゴシャーーーン!
成香「て、敵とはいえ同情します…」カタカタ
優希「大型部隊すげーじょ」
咲→『その他????竜玄騎士団』
玄「みんなのおもちを守るのです!」ドラァ!!
絹恵「私、騎士団やないんやけどな…」ドカッ!!
竜華「ウチかて名前に『竜』がつくだけやで…」ズガン!!
和「なんで私まで…」バゴーーーン!!
宥「玄ちゃんはおもちが近くにあると張り切っちゃうから…」ズバーン!!
アレクサンドラ「なんだこいつら…反撃だ!」
咲→『その他????忍者』
桃子「せんぱい、見ててくださいね」ユラッ
桃子「敵の次の攻撃は魔法っす」
アレクサンドラ「魔法で蹴散らしてくれるわ!!」
菫「その前に射抜くっ!!」ビシュン!!
ズパーーーン!!
アレクサンドラ「何ぃ!?」
宥「菫さんすごいですね!」アッタカーーイ
菫「///(宥さんにいいところを見せられた…!)」ヤッタ!
咲→『その他????けんたに』
梢「文武両道の力、見せてあげましょう!」
友香「りこっち!トラウマパワー発動でー!6400!」
莉子「ひ、ひぃーーー!」バギャーーーン!!
澄子「なんつー自虐的攻撃…」
美幸「がんばるよっ!もー!!」
ズガーーーーーーン!!!
アレクサンドラ「な……ん…だと…!?」
美穂子「我が軍の勝利です!」
大?????勝?????利??!??!??DAN!
和「…やりましたね…咲さん!」
咲「和ちゃん!」
美幸「莉子ちゃんのトラウマパワーのおかげだよもー」
莉子「そ、そうですか…(複雑)」
アレクサンドラ「はぁ…これまでか。これでこの国もおしまいだね。まぁ、未練はないけども…」ザッ
華菜「あ、アレク様!どこに行くし…!?」
アレクサンドラ「どこって、国に帰るのさ。じゃあね」シュイン!!
華菜「ああ!?か、華菜ちゃんも逃げるし!!」スタタター!
セーラ「咲、戻って来たで。キヨスミンスターや」
咲「ええ」
セーラ「こっから逃げ出した時とはずいぶん立場が変わってもうたな。後は皇帝小鍛治健夜の首をとるだけや。乗り込むで!!」
竜華「咲、いやリーダー。ウチを連れてってや。ウチのこの手で、怜のカタキをとりたいんや。頼む」
和「咲さんが行くところ、私も着いていきます」
咲「みんな…」
久「気をつけるのよ咲。帝国軍は破れたとはいえ、皇帝は強敵………ぐはっ!」ヨロッ
美穂子「久!!」
咲「部長!」
憩「久ちゃん!これ以上の無理はあかんよ!外におったら身体に障るわ…」
美穂子「私が運びます」
久「咲…私の妹、怜の…目指したものを……たのむわね…」
咲「…必ず…!」
ーーー城前
咏「おーっす。久しぶりだねぃ」フリフリ
咲「あなたは…」
セーラ「お前は…そうか、思い出したで。クロゴの城塞でオレ達のサル芝居を見逃してくれた…」
和「三尋木咏将軍…」
咏「んん?…あーあんたは確か、StylipSのアリサちゃんだったかねぃ??知らんけど」ケラケラ
セーラ「何の用や??そこをどいてや」
咏「それは出来ねーんだよねぇ。私は帝国の将軍だからさ」フリフリ
咲「うぅ…」
セーラ「もう帝国軍に勝ち目はあらへん!どいてくれや。恩のある相手を斬りたない」
咏「帝国軍が破れたとしてもさ、私はすこやんを裏切らねーんだわ。私まで裏切ったら、すこやんが可哀想だろ?」
咏「咲ちゃんよ。ここを通りたかったら、この三尋木咏を倒してもらおうかねぃ」
咲「た、倒してって…」
セーラ「せや、…あんた……」
和「血が……!」
咏「ふふ…流れ矢が当たっちまってねぃ……全く情けないもんだよ…」ボタボタ
咏「だけどここで倒れるわけにゃいかないってもんさね。そうだろ?…最期まで…、敵の前から逃げ出さずに戦うのが帝国の将軍ってやつさ。…知らんけど…」ヨロッ
咏「さァ来なよ」
和「うっ……」
咲「…」ザッ
和「咲さん…?」
咏「さすがはリーダーってやつだねぃ。手負いだからって敵は敵だ。容赦しちゃいけないよ」
咲「あなたを尊敬します。あなたは最期まで誇り高い軍人です」
咏「よせやい。…さァ来い!!!」ドッ!
咲「」ゴッ!!
ドンッ………!!!!!
セーラ「…!」
咏「ぐふっ…!!」ドサッ
咲「ッ……!!」ツツー
和「咲さん…!」
咏「ふふ…強いねぃ………すこやん…先に逝くぜぃ……」
咏「」
咲「…」ハァハァ…
竜華「こんな…こんなこと…間違っとる……」
セーラ「ああ、奴は間違っとった…。せやけど、正しくったって価値のないもんがあるみたいに、間違っとっても…価値のあるもんがあるんとちゃうか?…………知らへんけど……」
咲「…行きましょう」
ーーー最上階????空中庭園
ヒュオオオオオ…
健夜「解放軍のリーダー、咲…。よくここまで来てくれたね」
咲「健夜皇帝…」
健夜「見てよ、この庭を……。花咲き乱れる美しい場所だよ。まるで、あなたの名前のように…。私に残された、最後の帝国領なんだよ」
咲「……」
健夜「咲、私はこの帝国を守る。この手で、この最後の帝国領を守ってみせるよ…!」ググッ
健夜「我が『国士無双の紋章牌』よ…その覇者の力を…!」
ゴッ!!!!
セーラ「!!?」
竜華「なんやあれ…!!」
和「巨大な…化け物が…!!」
健夜「グオオオオオオオオ!!!」ビュン!
ドゴーーーン!!
セーラ「うわあああ!?」ドン!!
和「きゃぁぁぁああ!!」ドシャッ!!
竜華「な…なんやこの強さ……」グググ…
和「これがグランドマスター…」ヨロ
咲「…」スッ
和「咲さん!」
セーラ「咲っ!下がれ!!」
健夜「」ゴゴゴゴゴゴ
咲「大丈夫」スゥ…
カッ!!!
怜『やっと会えたな、咲。』
咲「怜さん…」
怜『ここまでよう頑張ったな。最後に力を貸したるわ』スゥ…
パァァァァ!
咲「カン」
咲の右手の一筒牌が二筒に…!
照『咲……』
咲「おねえちゃん…!」
照『妹を助けるのは、いつだってお姉ちゃんだよね』スッ
パァァァァ!!
咲「カン」
咲の右手の二筒牌が三筒に…!!
衣『衣もいるぞー!』ポン
咲「衣ちゃん!」
衣『持っていけ。衣の力も!』スッ
パァァァァ
咲「カン」
咲の右手の三筒牌が四筒に…!!!
『リーダー!』『頑張って…!』
咲「みんな…」
和「咲さん…!私の力も…」ギュッ
咲「和ちゃん…!」
咲「…みんなの、みんなの気持ちが私に力を与えてくれた。…だから大丈夫」
健夜「グォォォォォオオ!!!」ゴゥッ!!!
咲「カン」
咲の右手の紋章牌が…五筒に……!!
パアッ!!
咲「嶺上開花」
健夜「!!!?」パァァァァ!!
セーラ「!」
和「花が…一面に…!!」
竜華「すごい…」
健夜「ぐっ…!うううう……!!」ヨロッ…
菫「皇帝陛下!!」ダダダ
健夜「はぁ…はぁ……菫ちゃん…」
菫「皇帝陛下…あなたは変わってしまった。なぜです?我らの信じたあなたは…」
健夜「菫ちゃん…懐かしいね…あなた達と戦った日々が…懐かしい…」
菫「あなたは、あの女に…郁乃の…」
郁乃「すこやーん。なんや、負けてもうたん?」バサッ
菫「郁乃…!」
郁乃「なっさけないなぁ。グランドマスターの名が泣いてんでぇ」
菫「おのれ…貴様!皇帝陛下を侮辱することは許さないぞ!」ジャキ!
郁乃「あほやねぇ」スゥ…
ズガーーーン!!!
菫「ぐわあああ!!!」
咲「菫さん!」
郁乃「あはははははは!さあ咲ちゃん、次はあんたの番やで」
咲「…!」
郁乃「もう帝国はおしまいや。せやけど、あんたの紋章牌だけはもらっていくわ!」
和「させません!」キッ
郁乃「なんやの、あんたも痛い目ぇにあいたいん?」フララ
五筒牌「」バチン!!!
郁乃「!?」
竜華「紋章牌が…拒んだ?」
郁乃「な、なんでや…」ワナワナ
咲「……」
郁乃「なんでや、一筒牌!なんで私を拒む!??生と死を司り、魂を盗む呪われたお前が…!」
セーラ「………」
郁乃「お前こそ…私に相応しいやないか!この呪われた世界に、一緒に復讐しようや!お前まで…お前まで私を拒むんか!」
郁乃「…この世界で、最も呪われた紋章牌…お前さえも…私を受け入れようとせんのか…!!」
セーラ「…こいつは、もう呪われた紋章牌やない。色んな魂を奪って…色んな悲しみを背負って、やっと花を咲かせたんや」
郁乃「おのれぇ…!こうなったら…」
ギュッ
健夜「もういいよ。もうやめよう、郁乃ちゃん」
郁乃「なにすんねん!あんたなんか、私の魔翌力で…」
健夜「無駄だよ。私の持つ『国士無双の紋章牌』はいかなる魔法も受け付けない。それが『絶一門の紋章牌』であろうと」
郁乃「せやけど…、あんたは『發の紋章牌』で……」
健夜「それもまた、戯れ言だよ」
ギュッ!
郁乃「な、なにする気や…」
健夜「私はあなたを愛していたよ」
郁乃「嘘や!あんたが愛してたんは…私の中に残る恒子の面影や…!」
健夜「それは違うよ。私は、あなたの瞳の奥に沈む悲しみを消してあげたかった。受け入れられない者の悲しみを」
郁乃「………」
健夜「私はあなたを愛した。けど、それは間違いだった。…私の犯した、ただ一つのあやまちだよ。そして、それは許されることじゃない」
ズズ…
セーラ「…後ずさって…なにする気ぃや…」
郁乃「やめて…やめてや、すこやん…」
健夜「私は、私の帝国を、自分の過ちで失った」
健夜「咲、あなたが果たして、ここにどんな国をつくるのか………」ニコ
咲「…………」
淡「健夜さま!!!」
ダヴァン「健夜サマァ!!」
やえ「皇帝陛下!!」
健夜「さようなら」ニコ
郁乃「…!!」
バッ!!!
咲「!!!」
和「そんな…!この高さから飛び降りたら……」
セーラ「皇帝の最期や………」
竜華「うん、そして…帝国の最期や………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
咲「うわわ!」グラッ
和「咲さん!」グラッ
セーラ「まずいな、どうやら皇帝の紋章牌の力で、ここが保たれとったみたいや」
竜華「ほなここも崩れてしまうやん!」
セーラ「ああ、ここが崩れたら城までヤバい。早いとこ脱出するで!」
菫「先に逃げろ、ここはもう持たない」
咲「皆さんは…?」
淡「私達は後から行くから、早く!」
ダヴァン「健夜サマ………」
やえ「皇帝陛下が………」
セーラ「帝国の五将軍達や!自分らで逃げられる。行くで!」
和「咲さん、早く!」
咲「わ、分かったよ」タタタ
淡「うぅ……健夜さまぁ……」グシュグシュ
菫「陛下……」
ダヴァン「健夜サマ………」
やえ「くっ…うう………!」
ゴゴゴゴゴゴゴ
菫「まずいな…、とりあえずここを出るぞ」
ーーー城内
帝国兵「解放軍の奴らだ!生かして帰すな!!」
セーラ「咲、ここはオレが食い止める。お前らは先に行け!」
咲「なに言ってるんですか!」
セーラ「咲、お前はまだまだこの国に必要な人間や、新しい国にな。せやけどこのオレは、戦争が無くなったら必要のなくなる人間や」ニコ
咲「そんな」
セーラ「なに、心配すんな!せやから頑張るんやろ??すぐに後を追うわ。竜華!咲を頼むで!!」ダダダ
竜華「行くでリーダー、セーラの気持ちを分かったってや」ダダダ
咲「必ずですよ!」
セーラ「b」グッ
ダダダダダダ…
帝国兵「逃がすな!」
セーラ「さぁ、死にたい奴は前へ出ぇや!この心臓が破裂するまで、オレは戦いをやめへんで!!」
ダダダダダダ!!
帝国兵「[ピーーー]!」ビシュン!!
咲「!」
竜華「おっと!気いつけや!!」キィン!
帝国兵「あそこだー!」ドドドド
和「お、追ってきました!」
竜華「咲、あんたは怜の見込んだ女や。怜の望んだ国を造る女や」スッ
咲「竜華さん…!?」
竜華「そのあんたを、こんなとこで殺させるわけにはいかへん。……あの世で、怜に怒られてまうからな…」
和「竜華さん、まさか」
竜華「そのまさか、やで。行きや、咲。皆が待っとる…怜の目指したものを…さぁ、はよ行き!」チャキ
咲「あなたを置いていけません…!」
竜華「大丈夫やで、セーラと一緒に後から行くから。早ようせんと…ウチはここで自分の首を斬るで!!」
咲「竜華さん…」
和「行きましょう、彼女ならきっと大丈夫です…!」
咲「死なないで下さいよ!?」タタタタ
竜華「怜のとこへ行くんは、ウチがもうちょいええ太ももになってからや!和、頼むで!」ニコ
和「はい!!」
竜華「………うおおおおおおお!」ダダダダダダ
キィン! ズバッ!
ウワアアアア!!
竜華「はぁ…はぁ…!」
セーラ「竜華!」ダダダ
竜華「セーラ!無事やったか」
セーラ「咲と和はどないした」
竜華「先行ったわ」
セーラ「よし、これで思う存分戦えるな」
竜華「せやな、あんたと一緒いうんも悪うないわ」フフ
帝国兵「咲はこっちへ逃げたぞ!!皇帝陛下のカタキをとるんだ!!!」ドドドドドド
セーラ「行くで!!」バッ
竜華「とき、見ててや!!」バッ
────────
───────
─────
ーーー広場
純「見ろよ!勝ったぜ!オレ達が勝ったんだ!」
初美「やりましたねー!!」ピョンピョン
胡桃「やったよ!!」ピョンピョン
理沙「やった!」プンスコ
哩「ああ、ついに帝国が亡んだ…」
穏乃「やったよ、憧!!」ダキッ
憧「シズっ!」クンカクンカ
まこ「ついに…終わったんじゃな……咲…」
優希「私たちの帝国も滅びたじぇ…」
爽「み、見ろユキ!私らが勝ったんだよ!帝国を倒したんだ!!」ギュッ
由暉子「せ、せんぱ…苦し……」
爽「ご、ゴメン……」
豊音「ハッシャクのカタキはとった、ことになるのかなぁ……」
智葉「…………終わったな」
塞「やったんだね…とうとう…」
白望「はあ…やっとゆっくりできる…」ゴロン
塞「あんたはずっとダラダラしてたじゃない…」
ーーー天幕内
ワーワーー!ワッハッハー!
ヤッター!スバラデスッ!
キャッキャ!カッタゾーー!
ステキデス!
ウッキーー!!
久「憩、美穂子……あの声は…勝ったのかしら……」
美穂子「ええ、ええ。そうですよ…!」
憩「みんなええ顔してますわ」フフフ
久「そう………。二人とも…、私は戦いを嫌っていたの…。どんな理由があろうと…人の命を殺めることは…間違いだと思ってきたわ……」
久「ねぇ、美穂子。手を……握ってもらえないかしら…?」
美穂子「久……」ギュッ
久「ありがとう……。………そして、その私が戦争を指揮し、多くの命を奪ったわ……。ねぇ……私は…本当に…正しかったのかしら……」
美穂子「………」
憩「………久ちゃん…」
久「あの村で……ひとり…麻雀教室をしながら…人生を終えた方が……よかったんじゃ…ないかし…ら…」
美穂子「…………久……!」ポロポロ
憩「久ちゃん…それは…その答えはな………」
久「………………」
美穂子「久…!久ぁ……!!」
憩「…お眠りになったみたいやね久ちゃん……安らかに眠ってや……」
久「」
憩「あんたは、多くのことを成し遂げたんやから………」
エンディングとエピローグちょこっと挟みます
─────長野帝国は崩壊。新しい国の名前として、解放軍の本拠地を構えていたドラン湖の名からとって、【ドラン共和国】と改められた。
戦いの最中に静かに息を引き取った久は、彼女が生前残していた遺言通り、彼女が営んでいた麻雀教室の裏に墓を建てひっそりと埋葬された。久の訃報を聞いて、彼女の生徒たちは3日3晩泣きはらしたという。
末原恭子については処刑の声が上がったが、久の遺言とそれを尊重しようとする哩の指示により、秘密裏に放免される。その後は善野一美が彼女の身柄を引き取り、共に共和国から姿を消した。
池田華菜は、生き別れていた妹達が解放軍にいたことで無事和解。その後は考えを改め、3人の妹達と真っ当に商売を始める。そこには本来の妹想いで優しい彼女の姿があったという。
照を初めとする咏などの名のある帝国将軍は、キヨスミンスター近くに新たに造られた墓地に丁重に埋葬された。
江崎仁美は数年後、片田舎で政治家になったと風の噂が聞こえた
園城寺怜は遺体が見つからず、埋葬は叶わなかったが、解放軍設立初代リーダーとして永く歴史に語られたという…………
────108雀星その後─────
─天コウ雀星─
白水哩
辞退した咲に代わり、ドラン共和国の初代大統領に選ばれる。しばしば鎖で縛られている姿が目撃されたが誰も知らないフリをした
─天機雀星─
竹井(園城寺)久
解放軍の勝利を知り、永い眠りにつく・・・・・・。彼女の墓には連日各方面から訪れた女性の墓参り客が供えた花で、たいそう埋め尽くされていた
─天間雀星─
薄墨初美
小蒔と共に姿を消していた。相変わらず服ははだけていたという。
─天勇雀星─
辻垣内智葉
豊音を連れて、行き先を告げずにドラン共和国を去る
─天雄雀星─
弘世菫
総司令官のイスを断り、北方の守りを固めるためシャープシュート城に戻る。時々、竜玄騎士団へ足を運んでいるらしい
─天猛雀星─
小走やえ
共和国の総指揮官に就任し、王者の指揮ぶりをお見せしている
─天威雀星─
針生えり
姿を消したアレクサンドラを追い、共和国を去る
─天貴雀星─
龍門渕透華
ドラン共和国の初代議長を務め、目立っている
─天富雀星─
野依理沙
商人ギルドの長となり牽制を振るうが、相変わらず口ベタのままである
─天満雀星─
染谷まこ
「戦いに疲れた」と言い、照の屋敷でワカメメイド雀荘を開く。照の眠る墓を守る墓守も兼任しているので、何気に毎日多忙な日々を送る
─天孤雀星─
江口セーラ
戦いの最中で行方不明となる
─天傷雀星─
花田煌
ドラン共和国の部隊長となり、ヨシノの村との調停役を務める。後に「ドランいちの聖人」と呼ばれるようになるが、本人は知らない
─天立雀星─
愛宕雅枝
「やっぱり関西人は商いやろ!」と、共和軍に入るのを嫌がって商売を始める
─天捷雀星─
善野一美
戦いが終わると、すでに末原恭子と姿を消していた
─天暗雀星─
清水谷竜華
セーラと共に、戦いの最中で行方不明となる
─天祐雀星─
鹿倉胡桃
共和軍のお叱り役に抜擢される。彼女に怒られたくて日夜イタズラをする者が後を絶たないが、微笑ましいので放置されている
─天空雀星─
上重漫
共和軍に誘われるが、それを断り、ひっそりとお好み焼き屋を始める
─天速雀星─
二条泉
「世界最強になって帰ってくる」と言い、ドヤ顔で旅立つ
─天異雀星─
東横桃子
「契約は終わったっす」と、ゆみの後を追いかけて姿を消した
─天殺雀星─
深堀純代
しばらくはレジェンド村でただ飯を食らっていたが、更なる旨いものを求めて旅に出た
─天微雀星─
高鴨穏乃
ヨシノの山をよみがえらせる為に、力をそそぐ。野山を駆け回る彼女の姿が度々目撃されていた
─天究雀星─
メガン・ダヴァン
健夜と恒子の眠る墓を守って、ラーメンを食べながら一生を終える
─天退雀星─
片岡優希
未熟な自分を鍛える為と、新しいタコスを求めて旅立つ(後の単行本カバー裏の『タコス外伝』である)
─天寿雀星─
大星淡
共和軍の水軍を引き継ぎ、将軍100年目の名をほしいままにする。彼女の傍らには、宮永照が好んだお菓子が常に置いてあったという
─天剣雀星─
池田緋菜
姉と再開したのち、船を使った貿易を始め、一儲け企むし!
─天平雀星─
井上純
カフの町に戻り、気ままに暮らす
─天罪雀星─
池田城菜
姉と三つ子で商売をしたし!
─天損雀星─
亦野誠子
ドラン湖のほとりでのんびりと魚釣りを楽しんでいる
─天敗雀星─
池田菜沙
姉妹みんなで商売を始めたし!
─天牢雀星─
獅子原爽
雀戦士として本当に認められたため、旅に出る。…フリをして、兼ねてから夢だったアイドルプロデューサーを目指す。手始めに揺杏と組んで由暉子をアイドルに仕立てあげようと目論む
─天彗雀星─
真屋由暉子
自分がいないとダメだからと、爽の後を追いかけて知らぬ間にアイドルデビューさせられそうだが、彼女はどんな衣装にも、いかなる無茶ぶりにも抵抗したことがなかった
─天暴雀星─
臼沢塞
国境警備隊隊長に任命され、不法入国者をバシバシ塞いだ
─天哭雀星─
小瀬川白望
塞と共に共和軍に誘われるが、「ダルい」の一言で姿を消す。しかし、身の回りの世話をしてくれていた塞がいないので3日で戻ってきた。塞の家の『自宅警備員』を勝手に務める
─天巧雀星─
白水姫子
哩の側には常に寄り添う姫子の姿があった。なぜか時々ビビクンしていた
─地魁雀星─
舟久保浩子
カレッカの町に戻り、残りの人生をそこで過ごす
─地サツ雀星─
多治比真佑子
ダブリーを克服するために北に旅立った
─地勇雀星─
エイスリン・ウィッシュアート
モット、スゴイ エ カク!とニュージーランドと呼ばれる国に旅に出た
─地傑雀星─
浅見花子
アンパイの町で紋章牌の仕事を続ける
─地雄雀星─
津山睦月
強い相手を探すために私なりに精一杯努める
─地威雀星─
蒲原智美
騎士のつとめを果たした、と引退して実家の職業を継ぐ。彼女の顔には常に笑顔が絶えなかった
─地英雀星─
妹尾佳織
智美に振り回されながらも楽しそうに家業を手伝う
─地奇雀星─
愛宕絹恵
首都警備隊の妹将軍をつとめる。後世に語り継がれる「仲良し姉妹将軍」となる
─地猛雀星─
愛宕洋榎
首都警備隊の姉将軍をつとめる。「後ひっかけの洋榎ちゃん」と皆に慕われる
─地文雀星─
原村恵
ドラン共和国の書記官と弁護人を兼任する
─地正雀星─
周藤瞬斗
共和国城下町で質屋を営む
─地闊雀星─
室橋裕子
マホが心配なので彼女を見守る役目に密かについている
─地闘雀星─
渋谷尭深
共和国でも大規模なぶどう園と茶畑を造る。彼女が育てたお茶の葉は遠方からも買い付けに来るほどの名産品となった
─地強雀星─
松実玄
竜玄騎士団に戻り、後進の指導とおもちの育成に余念がなかった
─地暗雀星─
文堂星夏
3コロン寺に戻り、修行を再開する。時々開眼していた
─地軸雀星─
椿野美幸
首都となったキヨスミンスターの復興に、もーもー言いながらも大変貢献する
─地会雀星─
水村史織
庭付き一戸建ての家で優雅な生活を送る
─地佐雀星─
霜崎絃
世界中の音を集める為に旅に出る。…が、時々荒川病院のお世話になる
─地祐雀星─
岩館揺杏
服屋をやめ、デザイナーになる。彼女のデザインしたフリフリでスリット入りの服は、一部の熱狂的なファンの間で大人気となった
─地霊雀星─
荒川憩
荒川病院を開設し、『様々な』患者を救う
─地獣雀星─
安河内美子
3コロン寺に戻り、レズ撲滅に尽力する
─地微雀星─
姉帯豊音
竜騎士の資格を失い、智葉と共に旅立つ
─地急雀星─
石戸霞
エイスイの隠れ里に戻る
─地暴雀星─
古塚梢
自分の腕と謝罪スキルを更に磨く為に、修業に打ち込む
─地然雀星─
大沼秋一郎
世事を嫌い、再び洞窟に隠居する
─地好雀星─
加治木ゆみ
モモと一緒に愛の逃避行する
─地狂雀星─
依藤澄子
「私は佐藤じゃなくて依藤」だと訴えるために旅立った
─地飛雀星─
安福莉子
6400を克服するために、更なる過酷な修業を自らに課した
─地走雀星─
岡橋初瀬
解放軍で仲良くなった憧の後を追い、ヨシノ村に永住を決め込んだ
─地巧雀星─
瑞原はやり
誰にキツいと言われようと、生涯現役アイドルを貫いた
─地明雀星─
須賀京太郎
相変わらずおっぱいの大きい女性のナンパに精を出すが、成功率は低め
─地進雀星─
棟居仁美
ドラン共和国の初代パトロール隊長に任命される
─地退雀星─
ネリー・ヴィルサラーゼ
お金を求めて、日々をたくましく生きた
─地満雀星─
百鬼藍子
テンホウの町に戻り、もこと仲良く船大工を続ける
─地逐雀星─
沢村智紀
彼女の同人誌が大人気を博し、超大手サークルとなった
─地周雀星─
熊倉トシ
カップラーメンを食べながら、小蒔の代わりに星見の役を引き継いだ
─地隠雀星─
佐々野いちご
ちゃちゃのん音頭がミリオンヒットし、共和国で一、二を争う人気アイドルとなった
─地異雀星─
松実宥
竜玄騎士団領に戻り、自分の務めを果たした。時折モコモコに厚着し、ストーブに乗ってシャープシュート城方面に向かっているのを目撃された
─地理雀星─
対木もこ
ブツブツ言いながら錬金術の研究に没頭している
─地俊雀星─
戒能良子
どこかで傭兵をしながらソロモン王の力を得た、とよくわからない噂が流れた
─地楽雀星─
ハギヨシ
そのスゴ腕により、素敵滅法執事の異名をもらった
─地撻雀星─
本内成香
相変わらず泣き虫は直らなかったが、だがそれがいい!…と可愛がられた
─地速雀星─
ハオ慧宇
復興したヨシノ村に迎えられた
─地鎮雀星─
雀明華
家に戻り、財産を受け継いだ後、歌を世界中に披露するために旅立った
─地稽雀星─
滝見春
「黒糖が私を呼んでる」と旅立った
─地魔雀星─
国広一
透華付きのメイドとして彼女を助けた。後に一の服装を真似するのが大流行し、これを『国広の乱』と呼ばれた
─地妖雀星─
門松葉子
哩からのれん分けして、気の合った舞と商売を始める
─地幽雀星─
南浦数絵
祖父と共に風呂屋を経営。南の風が優しく吹く、人気の風呂屋となった
─地伏雀星─
福路美穂子
久の死後、しばらく塞ぎこんだが、復活した後は彼女の素晴らしさを多くの人達に説くために旅立つ
─地僻雀星─
宮永界
共和軍の武術指南役に任命される。本人は家でテレビを観ていたかった
─地空雀星─
桧森誓子
猫のなるかと一緒に、小さな教会で懺悔室を担当する。悩める子羊からの懺悔に、日々わわわっと驚かされている
─地孤雀星─
森垣友香
帰国子女とか憧れるんでー。と言いながらどこかに留学した
─地全雀星─
西田順子
噂好きがこうじて、記者の道を歩んだ
─地短雀星─
赤土晴絵
レジェンド村に戻り、村長となり更なる伝説を作った
─地角雀星─
鷺森灼
レジェンド村でのNEXT LEGENDを目指し、日々奮闘する
─地囚雀星─
白築慕
由子の宿屋で働く。時折、閑無やはやりと3人で過ごしているのが見かけられた
─地蔵雀星─
石飛閑無
由子の宿屋の近くでお店を開く。店主のツンデレっぷりがたまらないと日夜行列が出来た
─地平雀星─
新免那岐
愛用の刀を和に譲り、農婦になる
─地損雀星─
鷺森公子
キヨスミンスターにボウリング場を建設。ボウリング以外にも、テニスや釣り、カラオケなど様々なエンターテイメントな施設で大盛況
─地奴雀星─
上柿恵
まっとうな宿屋を開く。面倒なことは棟居に託していた
─地察雀星─
新子憧
小さい頃からの約束通り、穏乃のお嫁さんになる。…が彼女が山にばかり行くので少し不満
─地悪雀星─
上田良子
壁ドンの力を生かし、解体業を営む
─地醜雀星─
寺崎遊月
ポケモンマスターになると、家を飛び出した
─地数雀星─
内木一太
理想の痛窓を造る、と日々努力を惜しまなかった
─地陰雀星─
真瀬由子
共和国首都キヨスミンスターで宿屋を再開する。
─地刑雀星─
狩宿巴
彼女の訪れた場所には、地味だが美しい花たちが咲き誇った
─地壮雀星─
吉留未春
由子の宿屋で女中をしているが、時々謎の黒い笑みが浮かんでいるのを目撃された
─地劣雀星─
南浦聡
孫娘と一緒に風呂屋を営む
─地健雀星─
夢乃マホ
リツベ城の案内役を立候補したが、毎日なにかしらのチョンボをする
─地耗雀星─
山谷ひな
世界中を旅するという妙案を思い付き飛び出す
─地賊雀星─
田中舞
キヨスミンスター城の宝をくすねて葉子と徹夜でカラオケを楽しんだあと、二人で商売を始める
─地狗雀星─
宇津木玉子
念願の自分の城…もとい店を持つことが出来た
─────そして
ーーーどこかの原っぱ
咲「ねぇ、本当に良かったの?…私に着いてきて」
和「何回目ですか、それ」
咲「だってさあ…」
和「何度だって言います。あなたのいるところが、いつだって私の居場所なんです」
和「それに一度地獄から戻ってきたんです。次はそう簡単には死にませんよ」フフ
咲「和ちゃん……」
和「そして、私のいるところが……咲さんの居場所になればと思っています……///」ゴニョゴニョ
咲「……」ギュッ
和「あ、手……」
咲「行こっか」ニコ!
和「………はい!」
─天魁雀星─
宮永咲
ドラン共和国の初代大統領を辞退し、大切な人と共にどこかに旅立った
─天英雀星─
原村和
咲の後を一生着いていくと決め、共に旅立った
咲「幻想水滸伝?」
───カン───
以上で終了です。長々とお付き合い本当にありがとうございました。
咲さんは一応大丈夫になったとは思うけど、紋章牌がまた誰かの命を奪ったらどないしょう…ということで旅立ちました。
のどっちはもう二度と咲さんの側を離れたくないので、咲さんが止めても無理矢理ついていくことにしました。
だらだらと続けた完全な自己満足SSにレスと支援くれてちょーうれしかったです
咲-Saki-と全く接点のないのってどうよ?って方も恐らくいらっしゃったと思うので、続きの2を書くかは全くの未定です。
当面は有珠山SSでも書こうか書くまいか思案中です。
1を書く前に、先に途中まで書いていた2をおまけで載せときます。
咲「幻想水滸伝2?」
ーーー聴牌の峠
◎牌ランド軍ユニコーン少女兵部隊 夜営地キャンプ
パサッ
咲「…うぅーん…」
和「咲さん?すみません起こしてしまいましたか?」
咲「ううん、何だか目が冴えちゃって」
和「無理もありませんよ。ってもう私服に着替えてるんですか?」
咲「えへへ、つい」
和「ふふ…私もなんですけどね。明日キャロの街に帰れると思うと可愛らしくない軍服なんて着てられませんよ」
咲「(胸が見えそう…)」アワワ
和「…咲さん」
咲「ん?」
和「照さんも待ってるでしょうね。あなたが帰ってくるのを…
ご両親が亡くなってからはあなただけが、ただ一人の家族だから……」
咲「うん…」
和「戦いなんかなければ……」
咲「…」
和「さぁ!もう休みましょうか。明日は朝一番に帰りたいですもんね」
咲「うん」
ワーワー
咲「…ん…?」パチ
和「…なんだか外が騒がしいですね」
隊員「てっ…敵襲ーーー!!!」
咲・和「!!?」
咲「てっ、敵襲!?」
和「そんな…!都市同盟との休戦協定は…!?」
和「とにかく行ってみましょう咲さん!」
バサッ
ワーワー!!
ヒガコンナトコロニマデ
ワハハータイヘンダー
コロモハテキナドコワクナイゾ!!ガタガタ
咲・和「!?」
和「そんな…辺りが火に…」
久保「咲ァ!!和ァ!!」
咲「!コーチ隊長!これは!?」
久保「都市同盟の奴らの奇襲だァ!!協定を破って攻めて来たんだ!汚い奴らめァ!!!」
咲「そんな…」
久保「ここは囲まれてる!お前らは東の森から山道を通って逃げるんだ!早くしろァ!!」ダダダダ
咲「あっ…コーチ隊長!」
和「逃げましょう。ここで死ぬわけにはいきません。照さんが一人ぼっちになってしまいます」
タタタタタ…
?森の入り口ー
和「…」
和「待ってください咲さん」
咲「どうしたの和ちゃん?」
和「おかしいと思いませんか?逃げるなら必ずこの森を通らなくちゃいけません。敵だってそれくらい分かってるはずなのに…」
咲「あ…確かに」
和「…一度戻りましょう。この森には伏兵がいるかもしれない。それを隊長に知らせないと」
夜営地キャンプ
咲「誰かいる…」
和「隠れましょう」ササッ
久保「手筈通りです。健夜様。皆なにも知らずに森へとにげ込みました。」
久保「今ごろは伏兵の餌食です」
健夜「ふふ…都市同盟の裏切りによって死んだ犠牲者ってところだね。私もこの腕を振るえばよかったかな。この頃赤土さんの相手ばかりで腕がなまって仕方ないよ」
…ここまでです。
誰か2で書いて
1と2は別物って考え?
おつおつ面白かったぜ
原作知らずに読んでたけどこれを機にやってみよう
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