P「春香、誕生日おめでとう」 (9)
春香「ありがとうございます!」
P「春香もすっかり成長したな。初めて会った時のこと、憶えてるか?」
春香「最初、ですか……? えっと、……えーっと、うーん…」
P「そっか……まあそうだよな。忘れちゃうぐらい、
俺達はそれだけの長い間、一緒にいるんだ」
P「俺はちゃんと憶えてるぞ。俺は、春香のプロデューサーだからな」
P「って、これは後付けだけどな」
春香「プロデューサーさん……」
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P「あの時はびっくりしたなぁ。改札前でいきなり転んだりして、
かなり焦ったよ……」
春香「? ……あぁ! そっかあの時からですね!
い、嫌なところ見られてるなぁ……」
P「ハハハッ、『この子をプロデュースするのか……』って思ったりしてな」
春香「ひどいッ!!」
P「……」
P「……春香は、本当に成長したよ」
春香「あ、改めてなんですかプロデューサーさん。私そんなことじゃ、
機嫌直したりなんてしないんですからねーっ」プンスカ
P「ハハッ、そりゃ参ったな……でも、言わせてくれ」
春香「……どうぞ」
P「アイドルとして春香は成長した、もちろん一人の女の子としても。
もうどこに出しても心配ないくらいに、だ」
春香「……///」モジモジ
P「よく、頑張ってきたな春香。偉いぞ」ニコッ
春香「……!」
春香「……っ」ジワッ
春香「もう、ズルいですよプロデューサーさん…」
P「俺からのプレゼント──って言ったら違うかもしれないけど、
俺から精一杯の、褒め言葉だよ」ナデナデ
P「プレゼントは仕事が終わったらな」
春香「っ……ぷ、プロリューサーしゃぁん…!」ギュッ
P「って、おいおい……今日だけだからな」
春香「……っ、うぅ…っ!」
────
──
P「泣き止んだか?」
春香「はいっ、もう大丈夫です」ニコッ
P「それじゃ、気を引き締めて! 仕事だ春香!」
春香「よーっし今日もがんば──ってきゃああぁ!?」ズテーン
P「は、春香ッ!?」
春香「い、いったたた……え、えへへ…」
P「……変わったと思ったのは、どうやら俺の思い違いらしいな」
春香「えぇ! そ、そんなぁ…!」
P「冗談だよ。ほら、行くぞ」
春香「……は~いっ」
これからも私は走り続ける。
転んでもまた立ち上がって、前へ進んでいく。
アイドルとして、どこまでも先を目指して。
だって私は──天海春香だから。
─了─
春香おめでとおおおおおおおおおおおおおおおおおお
かなり短いけどおめでとおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
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