メリー「私、メリーさん。今貴方の腕の中にいるの。えへへ」(64)

男(幽霊、妖怪なんてそんなものは存在しない。古来科学が発達してなかった時代に現象を説明するために産まれたものでそれが実際にあるわけではない。これが妖怪だ。そして人間の脳というものは三点あれば顔に見えるし揺れている柳を人としてみてしまうこともある。これが幽霊だ)

男(そう、だから科学が発達した今超常現象なんてものは存在しない。全て科学で説明できるのだから。そしてなにより)

男「怖いじゃないかっ」

友「お前って本当に素直だな」ずずっ

先輩「素直は美徳と私は思うがね」

男(この目の前で青汁のパックを飲んでいる男が僕の中学からの友人、友。そしてその隣に立っている女性が先輩さんだ)

友「まぁ、妖怪はいるよ。幽霊は知らんが」

男「そ、そう言って僕をビビらせようとする魂胆だな!? その手にはかからないよ!?」

友「そもそも俺オカ研だし、超常現象を認めてる立場なんだが」

男「そんな夢見がちなこと」

先輩「そもそも超常現象が怖いってことはそれを認めてるってことじゃないのかい?」

男「うぐっ!」

友「まぁ、信じてないものを怖いわけがないからなぁ」

友「でもこの町で超常現象を否定するって珍しいよな」

先輩「妖怪幽霊なんて超常現象で有名な町だからね」

男(そう、ここは日本でも有数の妖怪で名高い町で、それで町おこしをしている。なので住民は皆超常現象容認派だ)

男「信じられないよ。何で皆そう信じるのかな」

友「信じても害はないからな。お前以外は」

男「怖いものは怖いんだいっ!!」

友「素直だなー」

先輩「そういえば友君。君の家は現在山の上らへんなのだから早く帰ったほうがいいんじゃないかい?」

友「やべっ。メイドに怒られる!」

男「メイドがいるって本当君のうちどうなってるのかな」

友「いたって普通の日本家屋だ」

男「いたって普通の日本家屋にメイドは存在しないよ。というかメイド自体特殊な喫茶店ぐらいでしかお目にかかれないよ」

男「じゃあ僕も帰ろうかな」

先輩「では私も帰ろう。それではまた明日だ、諸君」

友「んじゃあまた明日ー。帰り道何か出るかもしれないから気をつけろよー」

男「ひうっ!?」

先輩「濡れ女子とかかい?」

男「そんな全身びしょぬれで笑いかけてきてそれに笑い返すと一生付きまとわれる妖怪なんているわけないじゃないですか!!」

先輩「………詳しいね」

男(くそぅくそぅ。あんなこと言われたら帰り道怖くなるじゃないか。まだ夕方でも………いや夕方が危ないんだったね。気をつけなければ)

タラララッタラー♪

男「うひっ!?」

男(なんだ、携帯かぁ)

男「あれ、でもこの番号誰からだろう。(ピッ)もしもし」

???「私メリーさん。今北海道にいるの」

ツーツーツー

男「………え?」

男「な、なんだったんだ今の」

テレレレッテレー

男「ま、また!?」

メリー「私メリーさん。今秋田県にいるの。きりたんぽなの」ツーツーツー

男「い、悪戯だよなぁ。早く帰ろう」

テレレレッテレー

メリー「私メリーさん。今佐渡島にいるの。たぬきがぽんぽこりーんなの」ツーツーツー

男「な、なんなんだよ。あ、そうだ着信拒否にしてっと」

テレレレッテレー

男「!?」

メリー「私メリーさん。今新潟なの。お米食べろ!なの」ツーツーツー

男「な、なんなんだよぉ………」グスッ

男「もう、早く帰ろう」

テレレレッテレー

男「あ、そうだ出なければいいんだ」

メリー「私メリーさん。今茨城なの。メリーさんこんな寒い中でがんばってるんだよ、しじみがトゥルル」ガチャッ

男「うわぁあああぁあんっ!!」ダダダッ

メリー「私メリーさん。途中で切るのはひどいと思うの。もっと熱くなれよーなの」ツーツーツー

男「知らないよぉおおぉおっ!!」ダダダッ



男「はぁ、はぁ。やっと家だ」

テレレレッテレー

男「ひぃ! あ、そ、そうだ。電源を切れば、こ、これで」

プルルルル

男「い、家電………さすがに違うよね?」

メリー「私メリーさん。東京に私は帰ってきたーなの。今秋葉!なの!!」ツーツーツー

男「な、なんでそんなサブカルチャーな場所なんだよぅ」

プルルルル

メリー「私メリーさん。まだ秋葉原なの。メイド喫茶なの」ツーツーツー

男「わ、わけがわからないよぅ」グスッ

男「というかどんどん家に近くなってるし」

プルルルル

メリー「私メリーさん。今うらめし町にいるの」ツーツーツー

男「一気に近くなってる!?」


トゥルルル トゥルルル

友「んー。なんだ?」

男「大変なんだよっ。なんかメリーさんってやつから電話かかってきてどんどん家に近づいてくるんだよっ!」

友「おぉう。ストーカーか?」

男「分からないよ、なんか着信拒否にしてもかかってくるし、出なくても勝手に繋がるし」

友「妖怪だな。お憑かれさまです」

男「冗談にならないよっ!」

友「っていっても俺は寺生まれじゃないTさんだからどうしようもない」

男「じゃあ僕はどうすればいいんだよ」

友「あ、なんか電波」ジジッ

メリー「メリーさんなの」

男「ひっ!」


メリー「メリーさん今あなたの家の近くのコンビニで今週号のサンデー読んでるの。メリーさんも月の光浴びてパワーアップしたいの」

男「僕マガジン派だから分からないよ」

メリー「えぇ!? サンデーを読まないなんて人生の半分は損してると思うの!、あ。温めてくださいなの」ツーツーツー

男「………なんか買ってたな」

男「そうだ。鍵しなきゃ」

ガチャリ

男「これで安心かな」

プルルルル

メリー「私メリーさん。今あなたの家の前なの。普通のアパートなんだね」ツーツーツー

男「大学生が立派な家に住めるわけないじゃないかぁ。って家の前か。でも鍵したから」

プルルルル「私メリーさん。今ピッキング中なの」

ガチャンッ

男「力技だ!?」

男「ど、どうしよう」

男「み、見に行ったほうがいいかな」

プルルルル

男「ひぃっ」

メリー「私メリーさん。今あなたの部屋の中にいるの」

男「ど、どこだよぅ」

メリー「それはね」

メリー「あなたの後ろだよー」ギュっ

男「っ!!」

メリー「えへへ、驚いた?」

男「………」

メリー「?」

男「………」キュウ

メリー「気絶してるの」

男「ん、んぅ」

男(あれ、僕いつの間に寝て)

メリー「おはようなの」

男「………」キュウ

メリー「話が進まないの。起きてなの」

男「はっ! き、君はいったい!?」

メリー「私メリーさん。あなたに会いに来たの」

男「よ、妖怪なのか!?」

メリー「んーとね。みたいなものかな」

男「………」キュウ

メリー「だから話が進まないの」

男「はっ。き、君は僕を殺す気なのか!?」

メリー「そんなことないの。メリーさんは適当に電話かけて繋がった人のおうちで暮らす種族なの」

男「濡れ女子よりたちが悪いじゃないか!!」

メリー「可愛い女の子と同棲できるんだから喜ぶべきだと思うの」

男「妖怪ならノーセンキューだよっ」

メリー「とにかくもう決定事項なの」

男「出て行ってくれよ。お願いだから」

メリー「無理なの。メリーさんはこのあなたに取りついたからあなたが死なないと自由になれないの。責任とって欲しいの」

男「理不尽だよっ!」

メリー「妖怪なんて得てしてそういうものなの」

男「あ、霊能力者に電話すれば」

メリー「別に害はないんだからあわてすぎだと思うの」

男「人外がいきなり出てきて落ち着ける人間なんていないよっ」

メリー「日本人の大半は憧れるシチュエーションだと思うの」

男「日本人差別だよ!」

メリー「でもうる○やつらとかまもって守○月天とかあるの」

男「………………」

メリー「というわけでここに住むの」

男「とんだキングボンビーだよ………」

メリー「100年プレイするの?」

男「結構です!!」

男「とにかく僕は実家に戻るからここは好きにするといいよ」

メリー「無理なの。あなたに憑いてるからどこまでも憑いていくの。いつもプルルル這い寄る妖怪なの」

男「やっぱり駄目なのかぁ」

メリー「男の子なら腹をくくるの」

男「無理だよ」

メリー「なんでそんなに嫌なのか分からないの。メリーさん見た目完全に人間なの」

男「人外って怖いから」

メリー「よく分からないの」

男「科学で説明できないことが怖い。助けて上田先生」

メリー「案外科学でまだ解明されてないことは多いと思うの」

男「妖怪が科学を語るんじゃない!!」

メリー「妖怪差別なの」

男「………」カタカタ

メリー「なに調べてるの?」

男「君の対処法」

メリー「無駄なの。弱点はないの。えっへんなの」

男「くっ」

メリー「いい加減にしないと他の妖怪呼ぶの。見た目が怖いの呼ぶの」

男「………わかりました」

メリー「わかればいいの」

男「脅しは卑怯じゃないか………」

メリー「とにかく今日からメリーさんはここに住むの」

男「くそうくそう」

メリー「ということで荷物だすの。あとおなか減ったの」

男「ずうずうしいなぁ」

メリー「今日からひとつ屋根の下だから気を使わなくていいの。あんちゃん」

男「そこに愛がないから駄目だよ。っていうかよくそんな古いドラマ知ってるね。妖怪なのに」

メリー「だから妖怪差別なの」

男「だって妖怪がドラマ見てるなんて想像できないよ」

メリー「むー」

男「でもおなかすいたって言われても材料は僕分しかいれてないし」

メリー「寂しい冷蔵庫なの」

男「買い物行ってないんだよ」

男「そもそも人の家に勝手に住んで食事を要求って本当僕に損しかないじゃないか」

メリー「そんなことないの」

男「じゃあ何ができるの?」

メリー「目の保養になるの」

男「………ふっ」

メリー「鼻で笑われたの!?」

男「僕はロリコンじゃないんだよ」

メリー「日本人って皆ロリコンじゃないの?」

男「そんな誰かから怒られそうな発言はやめるんだ」

男「仕方ない。食べに行こうか」

メリー「高級レストラン希望なの。うーうー」

男「その高いところ希望するのはやめなさい!」

メリー「え、そっちに突っ込むの?」

男「貧乏学生にお金はないんだよ」

メリー「うー」

男「美味しいもの食べたいのなら別の人に取り憑いたほうがいいんじゃない?」

メリー「メリーさんはそんな尻軽妖怪じゃないの!」

男「尻軽妖怪って始めて聞いたよ。ファミレスでいいよね」

メリー「仕方ないの」

男「連れてかないよ? 連れて行く義理もないし」

メリー「人には優しくするべきなの。教えられなかったの?」

男「人に優しくするってことは母さんから教えてもらったけど妖怪に優しくしろとは習ってないからね」

メリー「これは一本とられたの」

メリー「こうなったら最終手段なの」

男「な、なんだのろいでも使うのか!?」

メリー「泣き叫んで人を呼ぶの。誘拐って叫ぶの」

男「妖怪が国家権力に頼るんじゃない!!」

メリー「ふっふっふー。許して欲しくば美味しいご飯とあったかい寝床を用意するのだーなの」

男「無茶じゃない請求だけど。これだから妖怪は嫌なんだよ」

メリー「座敷わらしが知り合いにいるの」

男「妖怪はもう呼ばないでくれ」

メリー「座敷わらしを拒否する人間初めてみたの」

男「妖怪にかかわらず堅実な人生を歩みたいんだよ僕は」

メリー「もう手遅れなの」

男「君のせいでね!!」

メリー「リーズナブルなお値段で有名なイタリア料理ファミリーレストランなの」

男「学生の味方だよ」

メリー「それじゃあ突入なの!」

先輩「いらっしゃいませ、っておや」

男「あれ、先輩さんってここで働いていたんですか?」

先輩「そうだよ。それで君………ろr」

男「違います」

メリー「メリーさんは男の彼女なの」

男「君は黙っててくれないかなぁ!?」

メリー「妖怪は人に害を加える存在だったりもするの」

男「君、害ないってさっきいったじゃないか」

メリー「昔のことをいう男の人って女々しいの」

先輩「そうだね。男君は女の子のようだ。外見も」

男「好きで女々しいわけじゃない!」

男「あー。えっと親戚の子です。今預かってます」

先輩「さっき思いっきり妖怪って言ってたけども」

男「嘘です」

先輩「………納得はいかないが君が誘拐なんてことに手を染める人間じゃないと、信じていたよ」

男「進行形で信じてください」

先輩「まぁ、席に案内するよ」

男「誘拐じゃないんですからね」

メリー「同棲なの」

先輩「………」スチャッ

男「携帯を取り出さないでください」

先輩「私は正義に生きる女なのだよ」

男「僕は何も悪いことはしていない!」

先輩「まぁどうでもいい。これ以上喋っていると店長に怒られそうなのでさっさと席に案内するよ」

男「誤解されたままですけど仕方ないですね」

メリー「いこうなの。ダーリン」

男「食べさせないよ?」

メリー「虐待なの」

男「妖怪に人権はない」

先輩「………」

男「あ、いやなんでもないです」

先輩「メニューが決まったらボタンを押して呼ぶといい」

男「あ、はい」

メリー「ドリア食べるの。あとサラダも食べたいの」

男「うん。リーズナブルだ」

メリー「あと赤ワイン」

男「おい」

メリー「ぶー。鬼なの」

男「見た目子供なんだからお酒なんか飲ませられないよ」

メリー「仕方ないの。今日は許しておいてやるなの」

男「もう二度と外食なんてしないよ」

メリー「理不尽なの」

男「僕の言葉さ。さてと、僕はパスタでも食べようかな」

メリー「オリーブオイルを用意するの」

男「僕はそんなにオリーブオイルは使わないよ」

メリー「じゃあボタン押すの」ピンポーン

先輩「はいはい。いったい何を食べるんだい?」

メリー「ドリアとサラダと。以上なの」

男「僕も頼むよっ! あーあとカルボナーラ」

メリー「チョイスが女々しいの」

男「全国のカルボナーラ好き男子を敵に回すんじゃない」

先輩「了解したよ。しばらく待っててくれ」

男「それで、君に話したいことがある」

メリー「愛の告白なの? いやんっなの」クネクネ

男「違う。結局君は得体の知れない存在のままだから君について教えてくれ」

メリー「んーとメリーさんはさっきも言ったけど電話がかかった相手に寄生する妖怪なの。その代わり家の家事をするんだけど」

男「するんだけど?」

メリー「メリーさんは出来ないの」

男「………結局役立たずなわけか」

メリー「む。これから覚えていくの。メリーさんはきっと高いポテンシャルを秘めているの」

男「じゃあ今日帰ったら掃除をしてくれるかい?」

メリー「明日からがんばるの。今日は移動してきて疲れたの」

男「………………」

メリー「そんな目で見られると照れるの」

男「そんな好意的な目線をしたつもりはないんだけどね。むしろ逆だったはず」

先輩「お待たせした。カルボナーラとドリアとサラダだね。ごゆっくり」

メリー「早いの」

男「まだ混んでないからね」

メリー「あついのっ!」ナミダメ

男「はぁ………お水持ってくるよ」

メリー「早くするの!!」

男「やれやれ」

メリー「ぷはー。助かったの」

男「ちゃんとふーふーして食べないからだよ」

メリー「あつあつが美味しいの」

男「じゃあ我慢しなよ」

メリー「むぅ。二律背反なの。難しい問題なの」

男「知らないよ」

メリー「そんなんじゃモテないの。もっと女の子を大切にするの」

男「残念だけど君は女の子だけど人外だ」

メリー「屁理屈なの」

男「僕にとっては重要なことなの」

メリー「じゃあそれを一口寄越すの」

男「なんでじゃあなのかは分からないけど。はい」

メリー「あーんなの」

男「自分で食べなよ」

メリー「甘い恋人的な雰囲気を出したかったの」

男「ごちそうさま」

メリー「それだけで足りるの?」

男「足りるよ」

メリー「だからひょろいの。もやしっこなの」

男「昔からよく言われるよ」

メリー「だから食べるの」

男「断るよ」

メリー「というか食べて欲しいの」

男「………サラダとドリアを微妙に残すね。はぁ、もったいないから食べるよ」

メリー「ありがとうなの」

男「どういたしまして」

メリー「私は帰ってきたーなの」

男「そういえば君ってお風呂に入るの?」

メリー「セクハラなの」ジトー

男「そう言う意味じゃなくて妖怪がお風呂に入るのかなって思っただけだよ」

メリー「そんなこと良いながらメリーさんのないすばでーに興奮を隠しきれないの」

男「僕はロリコンじゃないからね。お風呂洗ってくるからテレビでも見てるといいよ」

メリー「ご苦労様なの」

男「というか、君がするべきなんじゃないの? というかしろ」

メリー「むう」

男「ほっぺた膨らませてもだめ」

メリー「不服なの。ストライキなの」

男「早く終わらせないと放り出すよ?」

メリー「やっぱり眼鏡って酷い人種なの」

男「眼鏡は関係ないだろ眼鏡は。さっさと手を動かす」

メリー「凄い………熱くて太いの」

男「よし、外にでろ」

メリー「冗談なの」

男「ふぅ、良いお湯」

メリー「本当なの?」ガチャ

男「入ってくるんじゃない」

メリー「おかしいの、童貞ならここで大慌てのはずなの」

男「子どもの体を見ても嬉しくもなんともないので」

メリー「ちょっとよってなの」

男「だから出ていってくれって」

メリー「くあー生き返るの~」

男「オッサンっぽい」

メリー「てへっなの」

男「というか体つき洗って風呂に入りなよ」

メリー「oh! これが日本の常識なのですか!?なの」

男「なのなのうるさいエセ外人」

メリー「あぁ~さっぱりしたの」

男「………そういえば、君の着替えは?」

メリー「鞄にいれてるの。とってくるの」ペタペタ

男「体濡れてる!!」

メリー「このまま布団にだいーぶなの」ベチャッ

男「ぶっころすぞ!?」

メリー「いやん、なの」

メリー「あぁ~さっぱりしたの」

男「………そういえば、君の着替えは?」

メリー「鞄にいれてるの。とってくるの」ペタペタ

男「体濡れてる!!」

メリー「このまま布団にだいーぶなの」ベチャッ

男「ぶっころすぞ!?」

メリー「いやん、なの」

メリー「ぐっすりすぴーなの」

男「風呂上がってすぐ寝るし、邪魔ばっかするし、もしかしてメリーさんってのは疫病神なのかな」

メリー「えばら~」

男「………友にもう一度相談してみるか。写真つきなら信じてくれるだろう」カシャ

メリー「覚悟完了!」

ピロリロリンッ

男「あ、帰ってきた」

友『通報しますた』

男「おい!」

男「あの野郎。電話するかな」トゥルル

友「あんなことするやつには見えなかったんですけどねー(棒)」

男「おい! 人を勝手に犯罪者扱いするんじゃない! 妖怪なんだよ!」

友「分かってるよ。でも俺は何もできないから」

メリー「ちくわ大明神」

友「誰だ今の」

男「メリーさんの寝言だよ」

友「そ、そうか。俺はどうしようも出来ないが明日俺の知り合い向かわせるから」

男「本当か!? 助かる!」

友「おう、じゃあまた明日な」

男「うん、ありがとう」

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