ちひろ「そんなことはないです。だいたい、麗奈ちゃんがいつも悪戯してかばってるの、プロデューサーさんだけじゃないですか」
P「そんなことないですって……」
麗奈「おーい!プロデューサー!レイナサマが帰ったわよ!水!」
P「はい!レイナサマ!」
麗奈「…なにこれ、氷入ってない!入れてきて!」
P「はい!レイナサマ!」
ちひろ「……」
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麗奈「あー。肩凝った。揉んで」
P「はい!」モミモミ
麗奈「いたたたた!ヘタクソ!もっと優しく!」
P「はい!すいませんレイナサマ!」
ちひろ「ちょっと!言ったそばから!」
P「何がですか」
麗奈「あー、もういいわ。ジュースもってきて」
P「はい!何にしますか!」
麗奈「オレンジジュース」
P「はい!」
P「……すいません、オレンジジュースが切れておりました」
麗奈「えー!?なんで!?買ってきて!」
P「はい!どこのにしますか!」
麗奈「ミニッツメイト!五分で!」
P「はい!レイナサマ!」タ゛タ゛タ゛
麗奈「ふぅ……」
ちひろ「ちょっと!麗奈ちゃん!」
麗奈「ん?」
ちひろ「いつもいつもプロデューサーさんをこき使って!申し訳なく思いなさい!」
麗奈「違うのよ、あいつが好きでやってることだってー。アタシは悪くないよ」
ちひろ「そういうことじゃなくて……」
P「買ってきました!どうぞ!」
麗奈「お疲れ…ってこんなでっかいほうの牛乳パックで買ってきてたらわざわざコップ注がなきゃいけないでしょ!役立たずね!」
P「すいません!レイナサマ!」
ちひろ「プロデューサーさん!」
P「なんですか」
ちひろ「文句の一つも言えないんですか!」
P「違います。今のは完全に自分のミスですから……事実、洗い物が増える。レイナサマの言うことも一理あります」
ちひろ「そ、そうですけど……」
ちひろ「いやそういうことじゃなくて!ごまかされるところだった!」
ちひろ「もっと感謝の気持ちを忘れないようにしないといけないんですよ!子供として!」
P「大丈夫ですよ。ちゃんとレイナサマも感謝の心はありますから」
麗奈「そうよ。コップもってきて」
P「はい!レイナサマ!」
ちひろ「ああもう!」
P「レイナサマ、次の仕事の収録に向かいましょう」
麗奈「ああ、あの特番のめちゃくそ長いやつでしょ?はいはい行くわよ行きゃいいんでしょ」
P「はい!車で向かいます」
麗奈「でもあの番組のテレビ局ってそんなにかかる距離でもないでしょ、歩きで行くわ」
P「しかし、足腰が疲れ…」
麗奈「わざわざそんな距離のところまで車で行ったら燃料もったいないでしょ!ほんと頭が働かないわね!」
P「はい!すいませんレイナサマ!」
ちひろ(……なるほど、的を射てる)
P「ちひろさん、送ったら帰ってきます」
ちひろ「ああ、はいはい」
麗奈「もたくさしてんじゃないの!ここで無駄に時間過ごしたら楽屋入りして挨拶する時間もなくなるでしょうが!早く!」
P「はい!すいませんレイナサマ!すぐに!」
ちひろ「はーい行ってらっしゃーい」
麗奈「本当にあんたは鈍臭いわね!」
P「すいません、レイナサマ」
ちひろ「……褒めていいのか悪いのか」
外
P「ああ、レイナサマ、そのように歩いてはバレてしまいます」
麗奈「かまわないわよー。そんなの軽くあしらってついでに好感度もアップするっていうのがアイドルでしょ」
P「流石ですレイナサマ。アイドルとしての気心を忘れないとは」
麗奈「当然でしょ。アタシがこんなところでつまづいてたらいつまでたってもアイドル界の伝説とはなり得ないわ」
P「はい!頑張りましょう、レイナサマ!」
麗奈「ふん、頑張るのなんて当然のことでしょ!もっと頑張れ以外の他のこと言えないの!」
P「すいません!レイナサマ!」
麗奈「おっと……着いたわね。じゃ、行ってくるわ」
P「はい!お気をつけてレイナサマ!」
ちひろ「はー……どうしたらいいのやら」
P「ただいま帰りましたー」
ちひろ「あ、お帰りなさい」
P「どうかしましたか?憂鬱そうな顔して」
ちひろ「あなたのことですよ」
P「自分のことで何を悩んでいるんですか」
ちひろ「どう考えても麗奈ちゃんのことでしょう!」
P「何も心配はいりませんよ」
P「レイナサマも、普段の挙動は考えがあってのことですから」
ちひろ「あと前々から気になってたんですけどレイナサマってなんですか!」
P「それは当然、レイナサマのことを慕っているからこそですよ」
ちひろ「それがおかしいです!」
ちひろ「いいでしょう。じゃあ麗奈ちゃんのことについてアンケートしましょう」
P「アンケート?」
ちひろ「ええ、事務所内で麗奈ちゃんのことをどう思ってるかアンケートをとるんです。これで麗奈ちゃんの横暴さがわかるでしょう」
P「そんな、レイナサマには横暴さなどありません」
ちひろ「今のうちに言ってるといいですよ!バーカ!」
ちひろ「その結果を見せられてがっくりしても遅いんですからね!ちゃんと反省させてやる!」タッタッ
P「……はぁ」
ちひろ「というわけで、アンケートに協力してください」
凛「麗奈ちゃん?」
ちひろ「はい!どうです?普段のことについてどう思ってます?横暴ですよね?」
凛「そうかな。確かにいたずらはするけど、悪人にはなりきれてないよ。」
ちひろ「え?で、でも、プロデューサーさんもこき使われて……」
凛「大丈夫だよ。一緒にいるときのプロデューサーは楽しそうだし、」
凛「なにより敬語でいつも傍にいてくれるプロデューサーに興奮する」
ちひろ「……あ、そうなんだ。」
ちひろ「うん……ありがとうね」タ゛タ゛タ゛タ゛
凛「?」
幸子「麗奈さん?」
ちひろ「どう思います?」
幸子「そうですね、確かに最近はわがままさが増えてきて……」
幸子「正直ボクのキャラを奪われた気がするっていうか……なんというか……」ホ゛ソホ゛ソ
幸子「この前もボクの約束蹴って麗奈ちゃんのお迎えに行ったし……」フ゛ツフ゛ツ
幸子「プロデューサーさん……ボクのプロデューサーさん……」フ゛ツフ゛ツ
ちひろ「え?なに?」
幸子「……別になんでもないです。」
ちひろ「どう?横暴だよね?あんな主従関係認められないですよね?」
幸子「うーん、それは違いますよ。」
ちひろ「え?」
幸子「主従というより……そうですね。親子みたいなものだと思います」
ちひろ「そ、そう……」
幸子「そうですよ!!一生親子でいればいいんです!最後にプロデューサーさんの傍にいるのはボク一人で十分なんですから!」
ちひろ「そうね……チッ」
留美「麗奈ちゃんのこと?」
ちひろ「ええ、どう思います?」
留美「そうね、元気でわがままな子供に見えるわ」
ちひろ「やっぱりですか……」
留美「それに付き従うプロデューサーさんは父親のように見えるわ」
ちひろ「やっぱりですか……」
留美「やっぱりプロデューサーさんもそろそろ結婚を考えたほうがいいわ」
ちひろ「そうですかね……?」
留美「はぁ……いい年なんだし、そろそろ考えてくれても良いのに……」
留美「またお母さんから結婚の話がきたし……アイドルなんだしそう簡単に結婚相手も見つからないし……」
留美「プロデューサーさんは振り向いてくれないし……」
ちひろ「…………」サ゛ッサ゛ッ
光「麗奈のことか!?」
ちひろ「うん。どう思う?」
光「良きライバルだ!」
ちひろ「……他には?」
光「そうだな!現場で暑いときだったら黙って水をくれるぞ!敵に塩を送る、だ!」
ちひろ「うん……プロデューサーさんについては何かある?麗奈ちゃんずいぶんと好き勝手してるでしょ?」
光「そんなことはないぞ!」
光「ちゃんとプロデューサーを気遣ったことが多いんだ!プロデューサーの服をわざわざ伸ばしてしわほなくしてたんだ!」
ちひろ「え?そんなことしてたの?」
光「アタシがきたときは転んで顔から突っ込んじゃってたけど、しわを伸ばしてたに違いない!」
ちひろ「え、それって匂いかいd」
光「なに?」
ちひろ「いや、なんでもないわ」
千枝「麗奈さんですか?」
ちひろ「そうよ、ひどいでしょ?」
千枝「千枝の悪い子になる先生です!」
ちひろ「え?」
千枝「悪いこになるためのことをいろいろと教えてもらってます!」
ちひろ「それってどんなこと?」
千枝「えーっと……『悪役は暴論でなくてはいけない』」
ちひろ「ふんふん」
千枝「『悪い子は引き際を潔くすること』」
ちひろ「ふんふん」
千枝「『悪役は部下らに慕われていなくてはいけない』」
ちひろ「……うん」
千枝「『悪役は主人公に見せ場を作り、なおかつ目立たなくてはいけない』」
ちひろ「いい奴か!!!!!」ハ゛ンッ
千枝「えっ!?そ、その」
ちひろ「ああ、ごめんね千枝ちゃん、何かを期待していた私がだめだった」
千枝「そ、そうなんですか」
ちひろ「ああもう……うまくいかないなぁ……」
P「どうでした?」
ちひろ「……このアンケートはなかったことにします」
P「なんでですか?」
ちひろ「もう!うるさいですね!全く!」
ちひろ「麗奈ちゃんは言葉遣いから何からなにまで更正させなくちゃいけないの!」
P「そんなことはないです!レイナサマのキャラ上、普段からそうじゃないとメッキがはがれます!」
ちひろ「生々しい話しないで!一理あるけど!」
prrrrrrr
P「あ、電話……仕事先からだ」
P「はい、お世話になっております……え?」
ちひろ「ん?」
楽屋
P「ど、どうしたんですか。緊急事態とは……」
心P「どうしたも何も、あんたんとこのアイドルがうちのアイドルの楽屋にひどいことしたんだよ!」
心「スンスン……」
P「そ、そんな……そんなことは……」
心P「ほら、説明してやれ」
心「あのぉ、わたしの楽屋に入ったらぁ、そこらじゅう『無理すんなババァ!』とか『シュガーハート(佐藤)』とか『大人気おめでとう』とか『SR化期待』とか書いてあってぇ……」
P「それはひどい……」
心「それでぇ、そこに麗奈さんがいたんですぅ……」
P「えっ?」
心P「ひどいだろう?あんたのとこのアイドルがやったに決まってるじゃないか!」
P 「ほ、本当なん…本当か?」
麗奈「………」
麗奈「……ああ。そうだよアタシがやったよ」
P「そ、そんな…」
心P「おら!どう責任とってくれるんだ!」
心「スンスン……」シクシク
P「そ、そんなことないですよね!?本当はやってないんですよね!?」
心P「なんだ?俺たちが嘘をついてると?」
P「そ、そんなことは……」
麗奈「………」
P「な、なんとか言ってくれ、麗奈……」
麗奈「……」
ちょっと飯落ち
麗奈「……うるさい」
P「な……」
麗奈「アタシが起こしたことだ。この番組は辞退する」
P「なに言ってるんだ!」
麗奈「……ごめん」フッ
P「ちょ、どこ行く……」
麗奈「知らない!」タタタ
P「まっ、待って……」
心P「ふん。当然だ」
心「ふぇーん……フヒヒ」
心「わたしちょっとトイレ行ってきますぅ……」
心P「ああ、行ってこい」
トイレ
心「……ぷぷっ、あはははは!帰っちゃった!」
心「もう……邪魔する人はみんなこうしちゃおうかなー☆」
心「ごめんなさい小関さん……でも特番で目立って輝くのはこのシュガーハート一人で十分なの☆」
心「あ゛ー……ううっ、便秘が……久しぶりの通じだぁ……いいタイミングでトイレ入っちゃった☆」
心「ゔゔゔー……」カ゛チャ ハ゛タン
??「ねぇ、シュガーハートさん……だっけ?」
心「!?」
??「その話……ほんと?」
心(と、隣の個室に……誰かいた!?)
心「ね、ねぇ?何か聞いたかしら?」
??「いやいや、何も?」
心「だよねぇ☆」
??「ただ、麗奈ちゃんをけしかけて罠にハメたのがそのシュガーハートさんだってことしか」
心「……何が望みなの?」
??「うーん……そうねぇ……」
??「たくさんスタドリ買ってくれるのと、麗奈ちゃんの無実を告白することね」
心「そ、そんなこと……」
??「出来ないの?一応、録音機もあるんだけど?」
心「な、録音したの!?」
??「さっきのは録音出来てないけど……」
??「どうしようかな?『現役アイドルシュガーハートの排泄音CD』っていうタイトルにしようかな?」
心「ま、待って!!言う!!言うから!!やめっ……」
??「わかったらこのスタドリ契約書にサインを」スッ
心「ううー……」
公園
麗奈「………」
P「……やっぱりここに居ましたか。」
麗奈「………なによ。辞めるって言ったじゃない」
P「スタジオに戻りましょう。」
麗奈「なによ!アタシの決定なのよ!?アタシの命令なのよ!!辞める!!」
P「なりません!!!」
麗奈「!」ヒ゛クッ
P「……レイナサマ、自分は確かに鈍臭くて気が利かなくてダメなプロデューサーでありますが」
P「担当アイドルの心情が読み取れないほど、間抜けではありません」
麗奈「……なによ。アタシは……」
P「隠していてもわかります。いつもスタジオには10分前に入っていますが、今日は30分も早く入っていましたね」
麗奈「……それがなによ」
P「特番、楽しみだったのでしょう?初の特番ですねもんね。そうでしょう。わかります」
麗奈「うるさい!」
P「自分はレイナサマが所属してきたときからの担当です。わかりますよ。レイナサマは重要な仕事をするときはいつもまじめに取り組んでらした」
麗奈「……何が言いたいの?」
P「……レイナサマ、正直に申されてください。何かあったのですか?」
麗奈「……あの女よ」
P「あの女?」
麗奈「佐藤心よ。あの女の楽屋に挨拶に行ったら、閉じ込められたのよ」
P「閉じ込められた?」
麗奈「そうよ。手足縛られて動けなくなって、あの女が言ったのよ」
P「……なんと?」
麗奈「『あなた、邪魔だからどいてもらえる?☆』って」
麗奈「ふざけてやがるわね。アタシの邪魔して目立とうとするなんて、百年早いのよ。」
P「そ、それをなぜ言わないんですか!」
麗奈「……あの女も根回しが巧かったのよ」
麗奈「事前に悪い噂流して、アタシを煙たがらせてたわ」
麗奈「いつものイタズラか、それを逃れる言い訳に聞かれるでしょう」
P「許せません!!!」
麗奈「!!」ヒ゛クッ
P「行きましょう!早く!」
麗奈「だ、だから今更行ったって……」
P「いいから行きましょう!」
麗奈「行かないって言ってるでしょう!!」
P「ああもう!」ヒョイ
麗奈「ちょっ!誰の許可得て持ち上げてんのよ!下ろしなさい!」
P「聞こえません!」タッタッタッ
麗奈「いやああああああ!!怖い!!下ろして!!」
P「聞こえません!!」タッタッタッ
心「……」
心P「……」
P「はぁ……はぁ……あれ?どうしたんですか?」
麗奈「でたわね……」
心P「本当に……本当に!!申し訳なかった!!」ハ゛ッ
P「ど、どうしたんですか!?ど、土下座はやめてください!」
心P「全てうちのアイドルが悪かったんです……心」
心「!」ヒ゛クッ
心「は、はい……」
麗奈「……どうしたの?アタシをどかすんじゃないのかしら?」
心「す、すす、すいませんでしたぁ……」
心「ゆ、許してください、その、あの、ううう……」
心「買いましたから!!スタドリも買いましたから!!」
P「すいません、なに言ってるか全然わかんないんですけど」
心P「最初はやられたものだとばかり思っていましたが、うちの心が罪悪感にかられて、告白してきたんです。」
心「はい……そうなんれす……はぁ……」
心P「そちらには大変申し訳ないことを致しました……本当に……どうお詫び申し上げてよいやら……」
P「……どうしましょう」
麗奈「……ふん。面白くないわ。」
心「……」
麗奈「その顔、ぜんっぜん面白くない!!」キュホ゜ッ
心「へ?」
P「……マジック出して、どうするつもりですか」
麗奈「レイナサマがその辛気くさい顔面白くしてやるって言ってんのよ!!感謝しなさい!!」
心「ひょあぁぁぁぁぁぁ!?」
麗奈「あははははは!!似合ってるじゃない。」
心「な、なにするんですかー!」
麗奈「ふぅ……これでおあいこね」
心「へ?」
麗奈「帳消しにしてやるって言ってるのよ」
心「そ、そんな……わたしを……許してくれるんですかぁ……?」
麗奈「……うん」
心「ありがとう……ありがとうございます……ありがとうございます……」
麗奈「なーにまた辛気くさい顔してるの!また落書きするわよ!」
心「ひっ!?」
麗奈「アイドルは笑顔が基本なのよ。最初に習わなかったの!?」
心「は、はい!」
麗奈「笑いなさいよ。ほら鏡」
心「こ、これわたしのかおぉ!?」
麗奈「フゥハハハハハァァーー!ウッ、ケ゛ホケ゛ホッ」
心「うふふ、あははははははは!」
P「……これは、許してくれますか」
心P「……そうですね。ご迷惑おかけしました」
心「ぎゃーーーー!落書きしないで!すんなボケ!」
麗奈「安心しなさい!水性だからいくらやられても平気よ!」
心「そういう問題じゃないわ!」
スタッフ「……そろそろ、ク゛スッ、リハーサル入りまーす」
P「なに泣いてんのあんた」
麗奈「ほら!行くわよ!」
心「……はい」
麗奈「こら!!」
心「はいっ!?」
麗奈「……笑顔」
心「……!はい!」
心P「……私も行くことにします。申し訳ありませんでした」
P「……はい。それでは」
心P「……」ヘ゜コッ
P「……帰ろう」
P「ただいま帰りました」
ちひろ「ふひひ、長期契約がとれたわ……」カタカタ
P「……なにやってるんですか?」
ちひろ「いや、これから確実に入る収入の計算を……」
P「……」ニヤニヤ
ちひろ「どうしたんですか?」
P「いやいや、頑張っているかと」
ちひろ「頑張っていますよ。きっと」
後日
麗奈「あー疲れた!足揉みなさい!」
P「はい!レイナサマ!」
麗奈「ブラックサンダー買ってきて!ペプシNEXも!」
P「はい!レイナサマ!」
麗奈「あのとき命令違反したんだから、せっせと働きなさい!」
P「まだ許してはいただけないのですか」
麗奈「当然でしょ!?アタシに怖い思いさせて走るなんて論外よ論外!」
P「はい、申し訳ありません」
麗奈「わかったらさっさと行きなさい!」
P「はい!レイナサマ!」ニコッ
麗奈「な、何笑ってんのよ!」
P「いえ、なんでもありません!行ってきます!」
麗奈「早く行きなさい!」
ちひろ「こらこら、こき使うのもいい加減にしときなさい」
麗奈「はーいわかってまーす……チッ」
ちひろ「なんか言った?」
麗奈「別に言ってませーん…」
ちひろ「全く、こりゃ帰ってきたらプロデューサーもお説教ね」
麗奈「ふん、勝手にして」
ちひろ「ま、今回は麗奈ちゃんのおかげでいい稼ぎが出来たから良しとするか……フヒヒ」
麗奈「なに?」
ちひろ「大人の話よ」
麗奈「なんかむかつくわね」
P「お待たせしました!」
麗奈「遅いわよ!」
P「五分ぴったりに帰ったはずですが」
麗奈「余裕持って帰ってくることが何事も大事なのよ!ぴったりでも遅い!」
P「はい!すいません!レイナサマ!」
麗奈「……ちょっとあんた、ここ座りなさい」
P「?はい、レイナサマ」
麗奈「違う!ソファーの上にあぐらで!」
P「はい!レイナサマ!」
麗奈「ふぅー」ホ゜スッ
P「れ、レイナサマ!?なにを……」
麗奈「うるさいわね、今から始まるでしょ」ヒ゜ッ
\テレテテレテーン/
P「……前に録った特番ですね」
麗奈「ほら、買ってきたもん出しなさい!」
P「はい!」
麗奈「……ちょっとあげる」
P「あ、ありがとうございます!レイナサマ!」
ちひろ「あれ?どうしたんですか?」
P「いえ、なにもありませんよ?ですよね?レイナサマ」
麗奈「そうよ。出た番組を一緒に確認するのは当然でしょ?」
P「その通りですね!レイナサマ!」
麗奈「ほら!見て!ここから大ウケしたのよ!渾身のギャ……」
P「……まるまるカットされてますね」
麗奈「………」ムッ
P「……レイナサマ?」
麗奈「もー!コップもってくる!コーラ注ぐ!」
P「それぐらい自分がやりますレイナサマ」
麗奈「うるさいわね!アタシが注ぎたいのよ!」
P「……なんでふたつコップを?」
麗奈「ちょっとあげるって言ったでしょ?言ったことも覚えてないの!?」
P「す、すいませんレイナサマ!」
麗奈「ん」
P「ありがとうございます、レイナサマ」
麗奈「……別にっ」
P「……あ、CM明けましたよ。レイナサマ」
麗奈「わかってるわよ!」
P「終わりましたね、レイナサマ」
麗奈「……ぜっんぜんダメね!アタシのカットが全然入ってないじゃないの!こんなんじゃ全然目立てないじゃない!」
P「そうですね、レイナサマ」
麗奈「……あんたなにちょっと嬉しそうにしてるの!?バカにしてるわけ!?」
P「実はレイナサマ、先日心Pのほうがご連絡が入りまして」
麗奈「……あの女のプロデューサー?何の用なのよ」
P「なんでも、先日のお詫びとしてコネを使ってテレビの出演を回していただけるとか」
麗奈「ふーん……」
P「いかがなさいますか、レイナサマ」
麗奈「いらないわ!そんな仕事こっちから願い下げよ!アタシは自分の力でトップに上り詰めるのよ!何のためにあんたがいると思ってんの!?」
P「はっ、すいませんレイナサマ」
麗奈「いい!?今後一切、あんたのとってきた仕事しかやらないから!わかった!?」
P「はい!レイナサマ!」
P「この番組、一応録画しておきましたが、どうしましょう?」
麗奈「DVDに焼いてアタシのところに持ってきなさい!」
P「はい!レイナサマ!」
麗奈「あー気分悪いわ!」カ゛タッ
P「レイナサマ、どこへ?」
麗奈「トイレよ!」
P「DVD、焼いときます!」
麗奈「さっさとセットしなさい!」
P「はい!レイナサマ!」
ハ゛タン
ちひろ「……プロデューサーさん」
P「なんです?」
ちひろ「やっぱり、プロデューサーさんは麗奈ちゃんのこと甘やかしすぎです」
P「そんなことないですって」
ちひろ「でもこういうこともわかりましたよ」
P「なんです?」
ちひろ「麗奈ちゃんも、プロデューサーさんにわがまますぎ。と、いうか、ね……」
P「だから、なんですか?」
ちひろ「いえ、言ってもわからないでしょう」
P「?」
ちひろ「あ、ほら帰ってきますよ?」
P「あ、レイナサマ!ハンカチを!」
麗奈「持ってるわよ!余計なお世話!」
P「すいません!レイナサマ!」
ちひろ「麗奈ちゃんも、プロデューサーさんに甘え過ぎね……」
終わり
心Pのみなさんに謝りたいです。ごめんなさい。
シュガーハートちゃんはこんなに腹黒じゃないですよね!!
ありがとうございました。
幸子Pとして休みはプロデューサーのわがままを聞いている幸子を提案します
小関麗奈(13)
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渋谷凛(15)
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輿水幸子(14)
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佐々木千枝(11)
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佐藤心(26)
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画像先輩あざます!
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