モバP「しょんぼりん」 (47)


P「凛の様子がおかしい?」

ちひろ「ええ」
ちひろ「具体的にどうこうっていうのは、解らないですけど」

P「うーん。いつからですか?」

ちひろ「ちょうどプロデューサーが休みだった、昨日ぐらいからですかね」

P「そうですか」
P「もうすぐ事務所に来ると思うので、ちょっと話を訊いてみますね」

ちひろ「お願いしますね」

P「はい。報告してもらってありがとうございます」

ちひろ「いえいえ」



ーーー



ガチャ

凛「おはよう」

P「よっ!おはよう」

凛「どうしたの?」

P「ちょっと話があるんだけど、いいか?」

凛「いいけど、私なにか失敗した?」キョトン

P「違う違う」
P「そうだな、喫茶店にでも行こうか」

凛「うん」テクテク

バタン


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ーーー喫茶店ーーー



P「最近、悩み事でもあるのか?」

凛「どうしたの?急に」キョトン

P「無いならいいんだけどな。プロデューサーとしての面談みたいなものだ」

凛「うーん・・・・・・ないよ」

P「そ、そうか。それならいいか」

凛「プロデューサーは、私が悩んでるように見えたの?」

P「ま、まあな」アセアセ

凛「・・・・・・そう」



ーーー翌日・休憩室ーーー



P「お疲れ様」

凛「プロデューサー、どうだった?」

P「バッチリだったぞ」
P「もうちょっと頑張ったら、もっと良くなると思うぞ」

凛「そう・・・・・・だよね」
凛「私なんて、所詮アイドルに成りたいだけの凡人だよ」

P「・・・・・・ん?凛はちゃんとしたアイドルじゃないか」

凛「私なんて、たまたまプロデューサーの視界に入って、運良くアイドルに成れただけの一般人だよ」

P「・・・・・・」

凛「やっぱり私なんて、大人しく花屋を継いでたら良かった」
凛「プロデューサーも、出来損ないの私より卯月とかの方をプロデュースしたいよね」

P「そんなわけないだろ!」ガタッ


凛「じゃあ、私と卯月とどっちが大事?」チラッ

P「どっちもだよ」

凛「どっち」ズイッ

P「だからな、凛」

凛「どっち!」

P「どっちもだ!」

凛「・・・・・・そう。私より卯月の方が大事だよね」

P「だから、そうじゃないって」

凛「ううん」フルフル
凛「プロデューサーは何も悪くないよ。悪いのは私だけだから」

P「・・・・・・凛が一番大事だ」

凛「・・・・・・本当に?」

P「ああ、本当だ」

凛「ギュッてして」

P「え?」

凛「私が一番なら、今すぐ抱きしめて」

P「い、いや。ここ事務所だし」

凛「けど、誰もいないし?」

P「壁の向こうには他のアイドルも居るし、ちひろさんだって居るし」

凛「やっぱり私なんて・・・・・・」ウルウル

P「分かった、分かったから!」

凛「んっ」バッ

ギュッ

凛「あっ」テレテレ
凛「嬉しい」ギュッ

P(それにしても、凛がこんなこと言い出すなんて珍しいな)



つづく


凛「今日のライブどうだった?」

P「おう!最高だったぞ!」ヨシヨシ

凛「やっ、やめてよ。子どもじゃないんだから・・・・・・」テレテレ

P「凛はもう15歳だもんな。すまん」スッ

凛「あっ」ショボン

P「さて、俺は杏をライブまで連れて行かないと」
P「1人で帰れるよな?」

凛「行く」

P「・・・・・・どこに?」

凛「双葉さんのライブに連れてって」

P「けど今日は疲れたろ?」

凛「ううん。大丈夫」
凛「私、もっと頑張りたいから」

P「うーん。杏のライブは参考にならないと思うんだけどなー」

凛「ほら、早く行かないと時間ないよ」

P「そっ、そうだな」タッタッタッ




ーーーライブ終了後ーーー



杏「あーっ!疲れた」

P「お疲れ」

杏「プロデューサーあぁーめー」グデー

P「控え室で転がるなよ」
P「ほい」

杏「んー、うまうまー」ゴロゴロ
杏「そういえば、なんで凛が居るの?」

P「凛は、杏のライブを見学に来たんだよ」

杏「へー」ゴロゴロ

P「もっと年上らしくしろよ」

杏「杏なんて見ても、なんの参考にもならないよ?」

凛「大丈夫。とっても参考になってるよ」

P「お世辞なんて言わなくていいぞ」

杏「酷いよっ!プロデューサー!」ゴロゴロ

P「床を転がってるアイドルが、なに言ってるんだよ」

凛「・・・・・・」ジー




ーーー翌日・事務所ーーー



ガチャ

P「おはようございます」バタン

ちひろ「おはようございます」

凛「おはよう、プロデューサー」

P「ん?凛?」キョロキョロ
P「声は聞こえるけど、姿が見えない」キョロキョロ

ちひろ「そこですよ」ユビサシ

P「ん?」
P「凛がソファーで寝そべってるなんて、珍しいな」

凛「うん」ゴロン

P「体調でも悪いのか?」

凛「ううん。大丈夫」フリフリ

P「寝そべるのはいいが、パンツ見えそうだぞ」

凛「・・・・・・ばか」モゾモゾ
凛「それよりも、プロデューサー」

P「ん、なんだ?」

凛「飴、ちょーだい」

P「い、いいけど、本当にどうしちゃったんだ?」ガサゴソ
P「まるで、杏みたいだな」ハハッ

P「はい、どうぞ」

凛「あー」

P「しょうがないな。ほら」ゴソゴソ

凛「んっ、ちゅっ」

飴を渡すプロデューサーの指先ごと口に入れた凛。
慌てて手を引くプロデューサーの指先には、ねっとりとした唾液が糸を引いた

P「こら!指ごと食べるなよ」

凛「ごめん」コロコロ


P「あっ!この飴、杏専用だった」

凛「えっ」

P「杏の奴、すごい怒るんだよな。どうしたもんか」

凛「ごめん、プロデューサー」

P「あっ、いや、別に凛を責めてる訳じゃないんだぞ?」
P「すまんな、気にしないでくれ」

凛「ううん、私が悪いんだよね」フリフリ

P「そ、そんな事はない!」

凛「私が双葉さんの飴を食べるなんて、おこがましいよね」
凛「プロデューサーも、私なんかより売れっ子の双葉さんの方が大事なのは分かるよ」

P「だからな、凛。前にも言ったけどな・・・・・・」

凛「さっきもプロデューサーの指、舐めちゃってごめん」
凛「今すぐ消毒しないとね。石鹸取ってくる」ムクリ

P「はぁ」

凛「・・・・・・ごめんね。プロデューサーに溜息を吐かせる事しか出来ないアイドルなんて、要らない・・・・・・よね」ウツムキ
凛「帰る」テクテク

P「駄目だ!これからレッスンだろ?」ガシッ

凛「駄目なアイドルは、レッスンしても無駄だよ。プロデューサーもそう思ってるんだよね」

P「違うっ!」

凛「っ!!・・・・・・お世辞なんて言わないで」
凛「早く双葉さんのお迎えに行ってあげたら」

P「凛っ!最近、変だぞ!」

凛「変じゃないって」

P「前にも言ったけどな。担当アイドルは全員大事だ、優劣なんてない」

凛「じゃあ卯月より私の方が大事って言ってくれたのは、嘘だったんだ」ショボン

P「ち、ち、違うっ!」

凛「ううん。プロデューサーは、プロデュースしたい子に力を入れたら・・・・・・」

ギュッ

凛「あっ」

P「これで、俺の気持ちは分かったろ?」

凛「ううん、駄目」フリフリ

P「えっ?」

凛「ヨシヨシ、して」ギュッ

ナデナデ

凛「ふふっ」ニコニコ

P(本当にどうしたんだろう)

ちひろ「何やってるんですか」



つづく

短いですけど、今日はここまで。

タイトルはどっかのスレのレスで見たのをいただきました。

渋谷凛(15)
http://i.imgur.com/sgyDHdX.jpg




ーーー



ちひろ「うーん、困りましたね」

P「本当にどうしたんでしょうか」

ちひろ「何か兆候とかなかったんですか?」

P「まったく」

ちひろ「こうなったら、本人に直接訊いてみるしかないですね」

P「そうですね」
P「凛っ!」

ガチャ

凛「どうしたの?」ヒョコ

P「最近、本当にどうしちゃったんだ?」

凛「ん?なにが?」キョトン

P「その、変な事を言い出したりしてたから、心配になってな」

凛「私、変な子かな?」ショボン

P「そっ、そうじゃない!」

ちひろ「なんていうか、自信が無くなっちゃったみたいね」

P「そう言われれば、そうですね」
P「凛は、アイドルが嫌になったのか?」

凛「ううん、そんな事ないよ」フリフリ


P「自信がないとか、不安になったりしてないか?」

凛「アイドルをずっと続けられるなら嬉しいけど、先の事を考えると不安にはなるよ」

ちひろ「それは普通ですね。特に思春期でもありますし」

P「そうですね」ウーン

凛「・・・・・・なかなか寝付けない時は、不安になる時もあるよ」

P「寝不足かもしれないな」

ちひろ「そうかもしれませんね」

P「けど、どうしたら寝付きが良くなるんだろうな」

凛「うーん・・・・・・。あっ」

P「良い案でもあるのか?」

凛「あ、その、えっと・・・・・・」チラッ

ちひろ「ん?」

P「あ、あー。ちひろさん?」

ちひろ「分かりましたよ。2人っきりになっても、さっきみたいに抱き合ってたりしたら駄目ですよ?」

P「分かってますよ」

ガチャ

ちひろ「それじゃあ、ちょっとコンビニにでも行ってきますね」

バタン

P「さ、話してくれ」

凛「うん」
凛「その、えっと、さっきみたいにしてくれると、眠れると思う」

P「さっきって・・・・・・。なんだ?」

凛「その、ギュッて」テレテレ

P「あー。けど困ったな」ウーン
P「凛の家に泊まるわけにもいかないし」

凛「私がプロデューサーの家に行く!」グイッ

P「そ、それもマズイだろ」

凛「大丈夫だよ。友達の家に泊まるって言っておくから、お願い」ウルウル

P「その顔は反則だ・・・・・・。1泊だけな」

凛「2泊」

P「駄目だ」

凛「お願い」ギュッ

P「・・・・・・しょうがない、か」

凛「プロデューサー、ありがと」ギュウ




ーーーお泊り当日ーーー



凛「うん、うん、今日と明日は友達の家に泊まるから」
凛「うん。えーっと、卯月って名前の同じアイドルの」

凛「うん。じゃあね」ピッ
凛「プロデューサー、早く行こ」

P「おう。それよりも、いつ卯月に了承得たんだ?」

凛「前に」

P「そうか。じゃあお疲れ様でしたー」ガチャ

ちひろ「お疲れ様です。ニュース沙汰はやめてくださいね」

P「大丈夫ですよ」

凛「・・・・・・うん」

バタン




ーーープロデューサーの家ーーー



ガチャ

凛「ここがプロデューサーの家」ジー

P「散らかってるからな」

凛「大丈夫。私が片付けてあげる」

P「別に何もしなくていいぞ」
P「それよりも、飯にするか」

凛「プロデューサーがご飯作るの?」

P「コンビニ弁当がある」ガサッ

凛「・・・・・・そんなの駄目だよ」

P「けど冷蔵庫に何もないぞ」

凛「・・・・・・明日は作るから!」

P「だからそんな事しなくていいって」
P「凛が快眠できるように、わざわざ家まで来たんだからな」

凛「・・・・・・私の手料理なんて、プロデューサーの口には合わないよね」

P「しまった」
P「ちっ、違うぞ!凛っ!気を遣わなくていいって言う意味で言ったんだぞ?」


凛「そんなに焦って取り繕わなくていいよ」
凛「別に私は気にしてないから・・・・・・」ウルウル

凛「大丈夫だから・・・・・・ひぐっ」ウルウル

P「あー、俺が悪かったよ。すまんな」ヨシヨシ

凛「ギュッ・・・・・・って」ウルウル

P「はいはい」ギュッ

凛「・・・・・・ワガママでごめんね」ギュウ

P「そんな事ないって」ヨシヨシ

凛「本当に?」ウルウル

P「本当だ」

凛「本当のホント?」ギュウウ

P「本当の本当だ。もう大丈夫か?」パッ

凛「あっ・・・・・・うん」ショボン

P「じゃあ明日の昼飯と夜飯を作ってくれるか?」
P「あと買い物に行くときは、ちゃんと変装しろよ?」

凛「うん!」ニコニコ




ーーー



P「ふー、美味かった」
P「今思えば、アイドルに高カロリーな物を食べさせてしまったな」

凛「1食ぐらい大丈夫だよ。それよりも・・・・・・」モジモジ

P「どうしたんだ?」

凛「その、お、風呂・・・・・・」テレテレ

P「あ、そうだな。先に入るか?」

凛「・・・・・・一緒に入ろ?」ウツムキ

P「・・・・・・え?」

凛「だから、一緒に・・・・・・」テレテレ

P「いやいや、そのだな。凛」
P「これは別に凛を責めているとかじゃないぞ?」

P「凛はまだ15歳だ。興味があるのは分かるが、こういうのはもっと大人になってからだ」

凛「私もう大人だよ?胸だって、ほら」ムンズ

P「そういう事じゃないだよ。大人はそんなこと言わないぞ?」

凛「むー」キッ

P「睨んでも、頬膨らませても駄目だ」

凛「じゃあ、大人同士だったらいいの?」

P「うーん、まあそうだな」
P「やっと解ってくれたか」ホッ

凛「じゃあ川島さんとか和久井さんとかと、一緒にお風呂入ってるんだ」ジー

P「そんな訳ないだろ!アイドルとそういう事はしたこともしたいとも思わない」キリッ

凛「じゃあちひろさんとは?」

P「・・・・・・ないぞ」

凛「・・・・・・」ジー

P「・・・・・・」

凛「・・・・・・」ジー

P「た、タオル巻けよ?」

凛「うん!」ニコニコ



つづく

今日は終わり。

R-18シーンはたぶん無いです。




ーーーお風呂ーーー



凛「プロデューサー、入っていい?」

P「お、おう」

ガチャ

凛「意外に狭いね」

P「1人暮らしの風呂なんて、こんなもんだよ」

凛「プロデューサー?どうして壁を見つめてるの?」

P「え?そ、そうか?そんな事ないと思うけど」アセアセ

凛「・・・・・・私より壁の方が好きなの?」ショボン

P「ちっ、違うぞ!」クルリ
P「・・・・・・あれ?」

そこには一糸纏わない凛の立ち姿があった。
歳相応の体つきではあるものの、もう体は女性に成っている。

凛「そ、そんなに見つめないで」モジモジ

P「って!なんでタオル巻いてないんだ!」

凛「タオル置いてある場所が分からなくて」アセアセ

P「ちゃんと出しておいたろっ!今すぐに巻いて来いっ!」

凛「・・・・・・ごめん、そんなに怒られると思わなくて」ショボン

P「あっ、悪い。俺も言い過ぎた」


凛「・・・・・・ううん。私の方こそ、ごめん」
凛「こんな醜い体を見せられて、プロデューサーも迷惑だよね」

P「そ、そんな事はないんじゃないか?」アセアセ

凛「じゃあこっち見てよ」ジー

P「た、タオルを巻いたらな」

凛「・・・・・・そうだよね。私の胸なんて及川さんに比べたら、ペッタンコだし」ショボン

P「・・・・・・」

凛「お尻も卯月の方が魅力的だよね」

P「・・・・・・」ブクブク

凛「中途半端な私ってやっぱり、駄目な子・・・・・・」

P「あーっ!もうっ!分かった!見ればいいんだろ!」クルリ

及川雫には到底及ばないが、形の整った綺麗な双丘がプロデューサーの目に飛び込んできた。

凛「やっ、駄目!そんなに見られたら、私・・・・・・」モジモジ

P「ほら、手で隠したら駄目じゃないか」
P「全部見せてくれるんだろ?」

凛「ぷ、プロデューサー?」モジモジ

P「ほら!両手は横に置いて」

凛「う、うん」///

P「・・・・・・綺麗だよ」ニッコリ

凛「ほ、ホント?」///

P「本当の本当だ」

凛「・・・・・・ありがと」ボソッ




ーーー



P「さて、そろそろ寝るか」

凛「・・・・・・うん」モジモジ

P「うーん、いざとなると緊張するな」ドキドキ

凛「そうだね」ドキドキ

P「じゃあ俺は壁側で寝るな」ガサゴソ

凛「う、うん」ドキドキ

プロデューサーがベットに入ると、後を追うように凛も入った。
凛はすかさずプロデューサーの腰に手を回し、後ろからガッシリと抱きついた。

P「り、凛っ?!」アセアセ

凛「どうしたの?」ドキドキ

P「あっ、いや、その、いきなりだなって思って」
P「い、嫌ってわけじゃないからな!」アセアセ

凛「・・・・・・そう。それよりもプロデューサー」

P「ど、どどうしたんだ?」アセアセ

凛「こっち、向いてくれないの?」ボソッ

凛は、吐息のかかる距離で呟いた。

P「そ、そそそうだな・・・・・・ちょっと待ってろ」ガサゴソ

凛「ねえ、早くして」ボソッ ギュウウ

一層強く抱きつく凛。男には無い、とても柔らかい乳房が背中に当たる。

P「ちょ、ちょっちょっと待ってくれ!」
P「一度離れてくれないと、そっち向けないだろ?」


凛「・・・・・・駄目」ギュウウウ

P「お、おおお。凛、良い子だから、言うこと聞いてくれ」アセアセ

凛「私、子どもじゃないよ?」グイグイ

P「り、りりんっ?!」

プロデューサーは凛から離れようと移動するが、すぐに壁にぶつかってしまった。

P「そ、そそんなにくっついたら眠れないじゃないか」アセアセ

凛「ううん、私は大丈夫、だから」ウトウト

ギュウウウ

P(まっまあまあマズイ!)

凛「ぷろ、でゅー、さー・・・・・・」ボソッ

P「りっ、凛っ!」ガバッ

プロデューサーの理性は吹き飛び、思いっきり体を捻り凛の方を向いた。

凛「・・・・・・んっ」スヤスヤ

P「・・・・・・・・・・・・ほっ」

文字通り胸を撫で下ろす。

P「良かった。うん、これで良かったんだ」ボソッ

そう自分に言い聞かせ、凛の寝顔を見つめる。

P「ふぁーあ、寝顔見てたら眠たくなってきちゃったな」

起こさないようにゆっくりと布団の中に戻ると、聞こえはしないけれど小声で挨拶をする。

P「おやすみ、凛」



つづく




ーーー2日後・事務所ーーー



ガチャ

P「おはようございます」

ちひろ「おはようございます」
ちひろ「あれ?今日は凛ちゃんと一緒じゃないんですか?」

P「今日は朝からレッスンがあるんで」

ちひろ「スキャンダルとかやめてくださいね」

P「言っておきますけど、昨日までの凛とは違いますよ!」

ちひろ「へー」

P「変っていうとアレですけど、いつも通りの凛になりましたよ」

ちひろ「実際に見てみないと、信じられないですね」

P「お昼には事務所に戻って来るんで、ちゃんと見てくださいね」



ーーーお昼・事務所ーーー



ガチャ

凛「ただいま」バタン

ちひろ「おかえりなさい」

P「おかえり」

凛「あっ、おはようございます」ペコリ

ちひろ「はい、おはよう」ニコニコ

P「ね?」チラッ

ちひろ「まだ挨拶しただけじゃないですか」

凛「ん?」キョトン

P「じゃあちょっと試してみますね」

凛「試す?」ハテナ

P「凛、今日のレッスンはどうだった?」

凛「うん、今日はトレーナーさんにも褒められたよ」

P「どこも注意されなかったか?」

凛「うーん。ダンスレッスンをもうちょっと頑張れって言われたぐらいかな」」

P「そうか。アイドルにとってダンスも重要だ」

凛「うん、分かってるよ」

P「レッスンが辛いなら、アイドルを辞めてもいいんだぞ?」

凛「・・・・・・どうしてそんなこと言うの?いくらプロデューサーでも、怒るよ?」キッ


P「すまんすまん。凛の為を思って言ったんだが、要らない心配だったな」

凛「次言ったら、本当に怒るからね?」

P「肝に銘じておくよ」
P「まあ、こんな感じですよ」ドヤァ

ちひろ「確かに落ち込まなくなりましたし、名前通りの凛々しさですね」
ちひろ「それにしても、原因が本当に寝不足だったとは」ウーン

P「俺もそこは疑問なんですけど、まあ戻ったから良しとしましょうよ」

ちひろ「そうですね」
ちひろ「あっ!凛ちゃんもお昼まだだよね?」

凛「うん」

ちひろ「私、この前に美味しいお店を教えてもらったんですよ」
ちひろ「3人で食べに行きませんか?」

P「いいですね」
P「じゃあ早速行きましょう!」

凛「・・・・・・私はいいや」

P「どうしたんだ?何か用でもあるのか?」

凛「うん。今日は友達とご飯食べに行く予定だったから」

ちひろ「うーん、それならまた別の機会にしますか?」

P「いや、せっかくなんで行きましょうか」
P「こうやって2人共、お昼に事務所に居る事なんて滅多にありませんし」

ちひろ「でも・・・・・・」チラッ

凛「私の事は気にしなくていいよ」

P「凛もこう言ってますし」

ちひろ「そうですね。それでは行きましょうか」

ガチャ

P「いやー、楽しみですね」

ちひろ「そんなに期待されても、困りますよ」フフッ

バタン

凛「・・・・・・」




ーーー事務所ーーー



P「もうこんな時間か」チラッ

ちひろ「今日は書類も溜まってませんし、そろそろ帰りますか」

P「そうですね」ガタッ
P「もう暗いな。帰るついでに凛を送って行きますね」

ちひろ「・・・・・・暗い夜道で、女性の1人歩きは危険ですからね」チラッ

P「そうですね。じゃあ凛、行こうか」ガチャ

凛「うん」テクテク

バタン

ちひろ「・・・・・・」

ポツーン

ちひろ「・・・・・・帰ろ」ガサゴソ



ーーー車内ーーー



凛「プロデューサー?」

P「ん?どうしたんだ?」

凛「・・・・・・本当は私じゃなくて、ちひろさんを送りたかったんじゃない?」

P「・・・・・・どうして、そんな事を言うんだ?」

凛「お昼も、ちひろさんと楽しそうにご飯食べに行ってたし」プイッ

P「そ、そんな事ないぞ」
P「それにちひろさんは事務員だし、アイドルの凛の方が大事だ」

凛「・・・・・・嘘だったら、怒るよ?」

P「俺が嘘つくわけないだろ」

凛「・・・・・・分かった」

P(それにしても、ちゃんと元に戻ってよかった)




ーーー凛の家ーーー



キキーッ

P「ほら、着いたぞ」

凛「スースー」

P「おーい、起きろー」ユサユサ

凛「スースー」

P「駄目だ、起きない」バタン
P「親御さん呼んでくるか」

ピンポーン

シーン

P「あれ?」

ピンポーン

シーン

P「そういえば明かりが・・・・・・ん?」

張り紙「明日は臨時休業」

P「・・・・・・どうしよう」チラッ

凛「スヤスヤ」

P「しょうがないか」ハァ



ーーープロデューサーの家ーーー



P「ヨイショっと」

ガチャ

バタン

P「まあ寝てるし、このまま寝かせておけばいいか」チラッ

凛「スヤスヤ」

P「大丈夫、だよな」




ーーー翌朝ーーー



P「ふぁーあ。ちょっと早いけど、凛を起こさないとな」
P「おーい、起きろー!」ユサユサ

凛「んっ、んー」ゴシゴシ
凛「あれ?どうしてプロデューサー・・・・・・が?」ゴシゴシ

P「昨日、送っていく途中で凛が寝ちゃったからだろ」

凛「えっ!?ええっ?!」バタバタ

P「どうしたんだ?」

凛「ダメっ!こっち見ないでっ!」ヒュン

P「うわっ?!危ねっ!」
P「どうしたんだ?!凛っ!」

凛「だからこっち見ないでっ!ばかーっ!」ウルウル

P「あれー?」



つづく

今日は終わりです。
今更ですが、できるだけクールという事を忘れないようにしたいと思います。




ーーー事務所前ーーー



凛「近づかないで」

P「はいはい」

凛「・・・・・・先に行ってよ」

P「はいはい」ハァ

ガチャ

P「おはようございます」

ちひろ「おはようございます」

凛「・・・・・・」

ちひろ「凛ちゃんも一緒だったね。おはよう」

凛「・・・・・・はよ」ボソツ

ちひろ「・・・・・・ど、どうしたんですか?」ヒソヒソ

P「それが俺にもさっぱり」ヒソヒソ

ちひろ「まっ、まさか凛ちゃんに手を出して、それで元気が無くなったんじゃ」ジー ヒソヒソ

P「ちっ、違いますよ!」ヒソヒソ
P「けど、さっきまでは元気よかったですよ?不機嫌っぽかったですけど」ヒソヒソ

ちひろ「そういえば、入り口前で何か騒いでましたね」ヒソヒソ

P「まあ様子見でお願いします」
P「俺はこれから打ち合わせがあるんで、じゃ」タッタッタッ

凛「あっ・・・ぷろ・・・・・・」

バタン

シーン

ちひろ(気まずい)
ちひろ「おっ、お茶でも飲む?」

凛「・・・・・・ん」ボソッ




ーーー給湯室ーーー



ちひろ「本当にどうしちゃったのかしら」ジャー

ガチャ

>オハヨウゴザイマス

ちひろ「あら?誰かしら」


ーーー


乃々「あっ、ちひろさん・・・おはようございます」ペコリ

ちひろ「おはよう、乃々ちゃん」

乃々「あの、凛さんも、おはようございます」

凛「・・・・・・はよう」ボソッ

乃々「あの・・・えっと・・・その・・・おはようございます」ペコリ

凛「・・・・・・」チラッ

乃々「あうぅ・・・ち、ちひろさん」アセアセ

ちひろ「あー、凛ちゃんは今日ちょっと調子が悪いのよ」アセアセ

乃々「あの・・・私も・・・えっと・・・調子悪いんですけど・・・」

ちひろ「大丈夫?」

乃々「その・・・大丈夫じゃないんですけど・・・」
乃々「えっと・・・帰りたいんですけど・・・」ソワソワ

ちひろ「駄目よ」

乃々「あうぅ・・・」

Trrrrrrr

ちひろ「はいはい」

ガチャ

ちひろ「はい、もしもし。CGプロ事務所です」
ちひろ「あっ、プロデューサーですか。どうしたんですか?」

ちひろ「はぁ、もうしっかりしてくださいよ」
ちひろ「はいはい、いいですよ。それじゃあ」ガチャ

ちひろ「凛ちゃん、乃々ちゃん。プロデューサーに忘れ物を届けてくるから、しばらく留守番よろしくね」ガチャ

乃々「あの・・・えっと・・・」

バタン

乃々「あうぅ・・・」チラッ

凛「・・・・・・」

乃々「・・・・・・」




ーーー



ガチャ

ちひろ「ただいま戻りました」
P「戻りました」

バタン

乃々「あの・・・お帰りなさい・・・」ボソッ

凛「・・・・・・なさい」ボソッ

P「おっ!乃々も来てたのか。おはよう」

乃々「あの・・・おはようございます・・・」ペコリ

凛「あっ、ぷろ・・・・・・」ボソッ

P「あっ!そういえば乃々。次のライブだけどな」

凛「・・・・・・」ショボン

乃々「あの・・・もうライブとかしたくないんですけど・・・」

P「なに言ってるんだ。この前のライブは大成功だったじゃないか」

乃々「あうぅ・・・あんな恥ずかしい衣装着せるなんて・・いぢめですか・・・」

P「みんな可愛い可愛い言ってたじゃないか」ニコニコ

乃々「あうぅ」テレテレ
乃々「あっ。ライブなら凛さんの方が・・・」

凛「っ?!」ビクッ
凛「あっ!ぷろでゅ・・・・・・」パアァ


P「なんだ、凛。まだ居たのか」


凛「え・・・・・・」

P「もうすぐレッスンだろ?そろそろ出ないと遅刻するぞ」

凛「あっ、わた・・・・・・」

P「乃々、この後まだ時間あるか?」

乃々「あの・・・えっと・・・帰りたいんですけど・・・」

P「大丈夫だな。じゃあ会議室で話そうか」テクテク

ガチャ

乃々「ひっ、引っ張らないでほしいんですけど・・・」

P「それで次のライブだけどな」

乃々「あうぅ・・・」ズリズリ

バタン


ポツーン

凛「ぷろ・・・でゅ・・・さー・・・」ショボン



つづく

少ないけど、今日は終わり
オチが全然思いつかない

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