エレン「はやく……はやくしろよ!!」
ミカサ「お、落ち着いてエレン……!」
エレン「はぁーっ……はぁー……っ!」
ミカサ「待っていて、すぐに……」カチャカチャ
エレン「あぁ……あああぁぁぁ!!」ガッシ
ミカサ「!!……エレン駄目! 服がやぶけちゃう!!」
エレン「服なんてどうでもいいだろうが!!」
エレン「うおおぉ!!」グイッ
ミカサ「あ……まって……!」チラ
エレン「お、おおぉ……おおおぉぉ!! 腹筋だあああぁぁ!!」スポ
ミカサ「あっ……!」
エレン「んりゅれるろろろ!! んじゅるるるろろろ!!」ペロペロペロペロ
ミカサ「うぅっ……!!」ビクン
エレン「んぷあっ!ふんじゅるるる!!んれろろおおぉっ!!」
ミカサ「……!……!!」
こんなことを続けてもう何日たっただろうか……
エレンが私の腹筋に異様に固執するようになって何ヶ月たっただろうか……
そう、全ては……
あの日から……
―――――――
―――――
―――
エレン「……」
ミカサ「……」サワサワ
エレン「ミカサ、どうした?」
ミカサ「エレン、今日の格闘訓練は私と組もう」サワサワ
エレン「あぁ、別にいいけど……」
ミカサ「うん」サワサワ
エレン「どうでもいいけど俺のケツ触るなよ」
ミカサ「うん……」サワサワ
キース「対人格闘訓練、はじめ!!」
ミカサ「エレン」
エレン「おう、言っとくけど手加減しないからな?」
ミカサ「……じゃあ私は手加減してあげる」
エレン「言いやがったな……」
ミカサ「……」
エレン「あとで後悔するなよ!!」
5秒後
エレン「あぐぁぁ……」ギチギチ
ミカサ「……」
エレン「ミカサ……キまってる、キマってる……!」ギチギチ
ミカサ「エレンは単純」パ
エレン「はぁ……くそ! 交代だ!」
5秒後
エレン「……どうだ!!」ギチギチ
ミカサ「ふっ!」バイン
エレン「!?」
エレン「嘘だろ! 今の完全に決まってたろ!?」
ミカサ「単純に筋力の問題だと思う」
エレン「えぇー……お前どんな腹筋してんだよ……」
ミカサ「……」
エレン「ちょっと見せてくれよ腹筋」
ミカサ「え……」
エレン「なんだよ、隠すようなものでもないだろ?」
ミカサ「う、うん……エレンが見たいって言うなら……」スルスル
エレン「おぉ……」
ミカサ「どう、エレン……」
エレン「すげぇ腹筋だな……」ペタペタ
ミカサ「あっ……」
エレン「ん? なんだよ」ペタペタ
ミカサ「う、ううん……」
エレン「こりゃたまんないな……」ナデナデ
ミカサ「う、うぅ……」
キース「……」
エレン「……」
ミカサ「……」
キース「……」
キース「……アッカーマン、イェーガー」
エレン「は、はい!」
ミカサ「は、はい……」ハァハァ
キース「……訓練中に堂々とペッティングとは良い度胸だ」
エレン「……え!?」
ミカサ「は、はい……」ハァハァ
キース「二人とも死にそうになるまで走っていろ!!」
エレン「!?」
ミカサ「は、はい……」ハァハァ
キース「もちろん飯抜きだ!!」
サシャ「やったー!!」
エレン「!?」
ミカサ「は、はい……」ハァハァ
―――――――
―――――
―――
ミカサ(あの日から……エレンは腹筋をせがむ様になった)
ミカサ(最初は見せてくれ、触らせろぐらいだったのに……)
ミカサ(私が拒まないのをいいことに、要求がどんどんエスカレートして……)
ミカサ(揉ませろ、舐めさせろ、へそに指をいれさせろ……)
ミカサ(それが今では……)
エレン「じゅばっ! でゅじゅるる!じゅるるっるるるる!!」
ミカサ「ふっ……ふぅっ……」
ミカサ(これはもう舐めるとか、そういう次元じゃない……!)
ミカサ(私は腹筋をしゃぶられている……!)
エレン「んっびゅるるん!! んぼふぼばばばばゅるるる!!」
エレン「んばっ!!」チュッポン
ミカサ「っ……!」ブルッ
エレン「ハァッ……ハァッ……」
ミカサ「……エレン……お、落ち着いた?」
エレン「あ、あぁ……悪い、ミカサ……」
ミカサ「構わない、エレンが望むなら……」
エレン「そう…か……」
ミカサ「……よだれまみれ」
エレン「う、わ、悪い……」
ミカサ「別に良い、このままで」ゴソゴソ
エレン「……ミカサ」
ミカサ「言わないで、エレン」
ミカサ「私は、エレンが望むならなんだってする」
エレン「俺が……お前の腹筋目当てで、腹筋にしか興味の無い男でもか?」
ミカサ「……そう、私の命も身体も、元々エレンのものだから……」
エレン「腹筋は?」
ミカサ「腹筋も」
ミカサ(それからも、エレンの要求は続いた)
ミカサ(子供同士の、戯れにも劣る触れ合い)
ミカサ(だけど、他ならぬエレンが私の身体を、肉を求めているという高揚感は隠しきれず)
ミカサ(それが、ただ手近な腹筋を求めただけの結果だったとしても)
ミカサ(その背徳的な快楽が、この児戯のような蜜月を拒めないものとしていた)
ミカサ(そして、事件は起こった)
エレン「じゅるるるん! じゅるるっるるっるるるるん!!」
ミカサ「あっ……ああぁぁっ!!」ビクン
エレン「はあっはぁ……はぁっ!!」
ミカサ「え、エレン……ちょっと、激しい……!」
ミカサ(その日、エレンはいつもより格段に激しく私の腹筋を求めた)
ミカサ(その欲求は費えることなく、普段よりも長く、深く私を責め上げた)
エレン「はっはっはっ……んぶっちゅうううるるるる!!」
ミカサ「!!…エレンっ……今日は、どうして、そんなっ……」
エレン「う、うおおぅ……っ!!」カチャカチャ
ミカサ「……!!」
カチャカチャジイイィィィィ
エレン「ガアアアアアアアアアアアアアアァァァァ!!」ブルン!!
ミカサ(あ、あぁ……ついに、ついにエレンのイェーガーが私のウォール・マリアを……)
カタン
ミカサ「!!」
エレン「ハッ!?」
アルミン「えっ……あっ!?」
アルミン「あっ!?あああああああぁぁぁっ!?」
エレン「あ……、アル……ミン……?」
ミカサ「……!」
アルミン「い、いやっ!ご、ごめん二人ともっ!!ま、まさかこんなところでそんなっ……!!///」
エレン「み、見た……のか……?」
アルミン「いやいやいや!な、何も!ナニも見てないよぉお!ほら僕本好きだから目悪いし!!」
エレン「あ、アルミン、これは……!」
アルミン「やっ!いやいやいや言わないで言わなくていいよ!言わなくて!!
いやでもなんというか安心したよ僕も!二人ともちゃんとやって……ほら、ね!?」
エレン「すまない、アルミン……お、俺は……!」
アルミン「いやー!見てない見てないって!! いや!でも、僕のほうこそごめんって言うか!!
なんか、今まさに!って感じだったみたいだから!?邪魔しちゃったかなってさああははははは!!」
ミカサ「……」
アルミン「そっそれじゃあぼくもう寝なきゃ!寝なきゃならない!!
それじゃあね!二人とも!ごめんね!!ミカサも!!じゃあ!オヤスミ!!///」ダダダダダ
エレン「あ……」
ミカサ(その日、こともあろうか幼馴染のアルミンに、この行為を知られてしまったのだ)
ミカサ(彼は驚嘆の表情を浮かべ、その場から逃げた出した)
ミカサ(その日以来、アルミンと私たちとの接触は極端に減っていった)
ミカサ(かといって、エレンの……いや、私たちの暗い欲望は消えることは無く)
ミカサ(むしろ以前よりも強く、日を追うごとに私たちを蝕んでいったのだった)
ミカサ「だ、だめ、エレン……! 今日はお風呂がまだっ……!」
エレン「んじゅばばふぁ!?」
ミカサ「え……な、なに?」
エレン「んじゅばふぃ! ふぃんびゅるるんじゅばふぁ!?」
ミカサ「ご、ごめんなさいエレン……聞き取れない……」
エレン「ぷあぁ!……今日も暑かったな!」
ミカサ「え、あ、うん」
ミカサ(私たちの行為は、留まる所を知らなかった)
ミカサ(一日に複数回は当たり前となり、訓練が無い時は、決まって二人で行為に耽るようになった)
ミカサ(たまの休暇では一日中、食事もとらず、二人で堕落した欲求に身を沈めた)
ミカサ(きっと、私たちは既に狂っていたのだろう)
ミカサ(そして当然のように、悲劇は繰り返された……)
エレン「はぁっ、はぁ……!!」カチャカチャジイイィィィ
ミカサ「あっ……ついにエレンの巨人が私の内地まで侵略を」
フランツ「あ、なんだ先客がいるよ」
ハンナ「え?あっ、ご、ごめんね?お邪魔しました……」
エレン「!?」
エレン「ふぅっ!ふぅっ!」カチャカチャジイイィィィ
ミカサ「あぁぁ……とうとうエレンの立体機動装置が私の壁を飛び越えて」
クリスタ「……え?……きゃああぁぁぁ!!///」
ユミル「おまえらwww廊下でやるなよwww」
エレン「!?」
エレン「ふ、ふおおぉぉ!!」カチャカチャジイイィィィ
ミカサ「あうっ……今度こそエレンのぶどう弾が私のウォール・シーナまで到達」
アルミン「ちょっとミカサ!?ここ男子トイレだよ!?」
エレン「!?」
ミカサ「……もう、限界かもしれない」
エレン「……」
ミカサ「日中、宿舎で人目につかない場所はもうなくなってしまった」
エレン「あぁ……」
ミカサ「……エレン、しばらく腹筋は見せられない」
エレン「そう、だな……俺も、しばらく控えた方がいいと思ってたんだ」
ミカサ「……そう」
エレン「あぁ……悪かったな、ミカサ。今まで……」
ミカサ「……ううん」
エレン「……」
ミカサ「……」
ミカサ(その日を境に、エレンは私の腹筋を求めなくなった)
ミカサ(今までの数ヶ月間が嘘のように、昔の私たちに戻ったのだ)
ミカサ(結局、私の壁はシーナどころかマリアすら破られることは無かった)
ミカサ(こうして、私たちの蜜月の日々は終わりを迎えた……)
ミカサ(わかっていたことだ。涙は出なかった)
数日後
キース「それでは対人格闘訓練、はじめ!!」
ミカサ「……」
ライナー「ようエレン、ちょっと相手をしてくれないか?」
エレン「あぁ、いいぜ。手加減無しだ」
ライナー「ふ、いいだろう……じゃあ、まずは俺が暴漢役だ!」
エレン「よし、こい!」
ミカサ「……」
ミカサ(これでいい……これでよかった……)
ライナー「うおっ!!」ドサ
エレン「悪い、加減の仕方が下手でな」
ライナー「いや、かまわんさ……じゃあ次はお前の番だ」
エレン「……」
ライナー「……? エレン、どうした?」
エレン「…………」
ライナー「……おい?」
エレン「………………」
ウワアアアアアァァァァ!!
ミカサ「?」
アニ「……? なんだいライナーの奴、大声上げて……」
ベルトルト「まさかケガでも……」
ミカサ「……!?」
エレン「う、うおおおぉぉ! うおおおおおおおおぉぉぉ!!」グイグイ
ライナー「ちょ!? エレン!! お前何してる!!」
エレン「出せえええぇぇぇ!!」ビリビリビリ
ライナー「ひっ!?やめろ!! うわあああああぁぁぁ!?」
エレン「う、うお、うおおぉぉ……!!」
アニ「……何、あれ」
ミカサ「……!! まさか、そんな……!!」プルプル
ミカサ(いえ、でもこれは初めから分かっていたこと……)
ミカサ(エレンは、別に私の腹筋を特別視していたわけじゃなかった……)
ミカサ(そう、分かっていた……分かっていたはず……)
ライナー「おい!? おい!! こいつおかしいぞ!? 誰か……誰か!!」
エレン「はぁ、はぁ、はぁ……!!」
ライナー「え、エレン、落ち着け、な……?」
エレン「ガアアアアアアアアアアアアァァァ!!」
ライナー「ウワアアアアアアアアアアアアァァァァ!!」
ベルトルト「ライナアアアアアアアアアアァァァーーーーーーーー!!」
エレン「じゅるるっるるるうるるばあうあうあうあうふうぅぅぅぅ!!」
ライナー「アヒイイイイイイイイイィィ!!」
ミカサ「うああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」ポロポロポロ
クリスタ「きゃああああぁぁぁぁ///!!!!」
ユミル「あっはっはっはっはwwwwwwwwなんだありゃwwwwwww」
エレン「びゅうううううるるるるるびょおおうびょうびょうびょう!!!!」
ライナー「イヤアアアアアアアアアァァァァ!!」
ベルトルト「ライナアアアアアアアアアアァァァーーーーーーーー!!」
ミカサ「うああああああああぁぁん!!うわああぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」ポロポロポロ
アルミン「地獄だ……」
アルミン「もう……やめてくれ……」
アルミン「これ以上は…もう……無理だ……」
エレン「じゅ」ピタ
ライナー「……は」
ミカサ「……!?」
エレン「……」
ライナー「……え、エレン?」
エレン「うっ」
エレン「うぇっ……う、うろっ、ウェロロロロロオォォロロロロロ!!」モロロロロモロロロロ
ミカサ「!?」
ライナー「ウワアアアアアアアアアアアアァァァァ!!」ビタビタビタビタビタ
ベルトルト「ライナアアアアアアアアアアァァァーーーーーーーー!!」
アルミン「地獄すら生ぬるい……!!」
ミカサ「……!! エレン!!」
エレン「はぁっ……はぁっ……ミ、ミカサ……」
ミカサ「……」チラ
エレン「……!!」
ミカサ「……エレン!!」
エレン「み、ミカサああぁぁぁ!!」ガッシ
ミカサ「あっ……! エレン!エレン!!」
エレン「んじゅっるるるるんぷふぶふうううううううっぅ!!」
ミカサ「ぅんっ……!」
エレン「ふぁ、ふぁっふぁりふぃふぁふぁふぉふっふぃんふぁ!!ふふぃぶは!!」
ミカサ「……あ、ああぁぁぁっ……うん、エレン……エレン!!」ジュンジュワー
ジャン「……」
ミカサ(こうして、私たちは再び死ぬ寸前まで走ることとなった)
エレン「はぁ……はぁ……」
ミカサ「エレン、大丈夫? 無理に私のペースに合わせなくてもよかったのに……」
エレン「はぁ……はぁ……っ」
ミカサ「……エレン?」
エレン「ミカサ……!!……はやく腹筋出してくれ…!!」
ミカサ「……! う、うん……」
エレン「はぁっ、はぁっ……!!」カチャカチャジイイィィ
ミカサ「あ、あぁ、エレンのイェーガーが超大型で顔をのぞかせて……!!」
エレン「い、いくぞ……ミカサ、お前のウォール・マリアに……!!」
ミカサ「う、うん……」
エレン「は、はあぁぁっ……!!」ペチン
ミカサ「あっ……!!」
エレン「うっ……す、すごい……想像以上に……!」ペチンペチン
ミカサ「んうぅっ……えれん、エレン……!! もっと、もっとぉ……!!」
エレン「お、おう……こんな、すげぇ腹筋……!!」ペチペチペチペチペチ
ミカサ「ああぁっ……くぅっ……んんっ!!」
エレン「はぁっ……や、やばい……これ、もう……」ペペペペペペペペ
ミカサ「んっ……だ、大丈夫、だから……エレンの、すきなように……」
エレン「……!? あっ、ぐっ!!」ズドオオオオォォン!!
ミカサ「くぅっ……熱っ……んっ……!」
エレン「はぁっ……はぁっ……」
ミカサ「ふぅ……ふぅ……」
エレン「ミカサ……大丈夫か……?」
ミカサ「う、うん……」
エレン「ミカサ、俺は……俺はやっぱり……」
ミカサ「……いわないで、エレン」
ミカサ「……私の身も心も、元々エレンのものだから」
エレン「腹筋は?」
ミカサ「腹筋も」
進撃の腹筋 ~attack on abdominal~
おわり
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