亦野「淡のほっぺをもにもにしたい」(115)

代行ID:7u0oIkRQ0

準決勝終了後 白糸台控室


菫「これより準決勝の反省を行いたいと思う」

菫「辛うじて決勝進出、そう言った方がいいな」

菫「正直、私たちが二位で通過するなど、想像もしていなかった」

菫「決して相手を侮っていたわけではないが、各自慢心や油断があったのは否定できないだろう」

菫「……もちろん、私も含めてな」

照「……」

尭深「……」ズズッ

亦野「……」

淡「うぅ……」グスッ

菫「準決勝の収支だけ見ても、照以外はマイナスだ」

菫「いかに私たちが照に頼り切っていたか、この結果で分かっただろう」

菫「だが、二位とはいえ決勝にはコマを進めることができた」

菫「準決勝の時点でこの事に気づくことができたことを良しとしよう」

菫「明日一日は自由にしたいと思う」

菫「練習するも良し、自分自身を見つめ直すも良し、ゆっくり休むも良し」

菫「各自好きなように過ごしてほしい。そして明後日の決勝に万全の状態で臨んで欲しい!」

菫「そして最後に勝つのは私たち、白糸台だ!!」

照「うん」

尭深「はい……」ズズッ

亦野「……」

淡「絶対今度は穏乃をギッタンギッタンに倒してやるんだから!!」グスリ

菫「ん、亦野どうした?」

亦野「……」

菫「気分でも悪いのか?」

照「菫、そっとしておいてあげて」

菫「……あぁ、なるほどな。分かった」

菫(六万点近くの失点、下手したら大戦犯、亦野がショックを受けていても不思議じゃないな)


亦野(はぁ……淡のほっぺ柔らかかったな~)

亦野(すべすべしていて、それでいてもちもちしていて、手にピタっとフィットする肌触り)

亦野(柔らかすぎず、固すぎず、程よい弾力を持ち、いつまでも揉んでいたくなる感触)

亦野(もにもにしたい……淡のほっぺをもにもにしたい!!)

菫「準決勝の反省は以上だ。それでは解散!」

尭深「誠子ちゃん、ホテル戻ろう?」

亦野「……」

尭深「誠子ちゃん?」

亦野(さて、どうしたら淡のほっぺをもにもにできるのだろうか?)

亦野(「おーい、淡。お前のほっぺをもにもにさせてくれ」と言ってお願いするか?)

亦野(いや、それだと淡に変に思われる可能性があるか……)

亦野(うーん、どうしたもんやら……)

尭深「誠子ちゃん!」

亦野「うわっ!?」ビクッ

尭深「やっと反応してくれた……」

亦野「あれ尭深? ん? みんなは?」キョロキョロ

尭深「とっくにホテルに帰ったよ……」

亦野(何!? いつの間に!?)

尭深「誠子ちゃん、無理かもしれないけど、気にしない方がいいよ……」

亦野(ん? 何の話だ?)

尭深「麻雀をやってたら、大きく失点する時だってあるから……」

亦野(失点……? あぁ、そうか、私約六万点失点したんだったな。すっかり忘れてた)

尭深「だから決勝で挽回すればいいと思うよ……」

亦野(決勝? そうか、決勝があったな!!)

――――――――――

亦野「ふっ、また大失点してしまったな」

淡「亦野せんぱ~い、優勝のお膳立てありがとうございまーす」

亦野「すまないな、後輩のお前に四位でバトンを渡すことになるとは」

淡「そんなの全然平気ですよ~」

淡「でも亦野先輩がまた大失点するなんて驚きです」

亦野「何、ほんの十万点削られただけさ」

淡「亦野先輩が取られた点、倍にして取り返してあげますね」

亦野「まったく、頼りになる後輩だよお前は」

淡「ふふん、当然ですよ!」

亦野「今度はビシッと決めてきてくれよな」モニモニ

淡「ふぁい。まふぁふぇてふらふぁい」

――――――――――

亦野「これだ!!」

尭深「ひっ!?」ビクッ

亦野「そうだった、決勝という絶好の機会があったな!」

尭深「う、うん、そうだよ。決勝で挽回すればいいんだよ」

亦野(ん? 挽回って何をだ? 尭深はいったい何の話をしてるんだ?)

尭深「よかった、誠子ちゃんが元気になって……」

亦野「? 私は最初から元気だが?」

尭深「ううん、無理しなくてもいいよ誠子ちゃん……」

尭深「それじゃ、ホテルに戻ろうか?」

亦野「ああ、そうだな」

ホテル


亦野「ふんふん♪」

亦野「あぁ、まさかこんなに早く淡のほっぺをもにもにできる機会が来ようとは」

亦野「早く明後日にならないかな~」

亦野「そういえば尭深が明日は自由だって言ってたな」

亦野「さて、何をして過ごすかな……」ウーン

亦野「ん? ちょっと待てよ?」

亦野「もしかしたら他にも私を満たしてくれるほっぺがあるかもしれないな」

亦野「よし、ただ待つだけでなく、他のみんなのほっぺをもにもにしてみようか」

亦野「善は急げだ。さっそく尭深の部屋に行ってみるとするか」

――――――――――

コンコン

尭深「はい、どうぞ……」ガチャ

亦野「やぁ尭深」

尭深「どうしたの誠子ちゃん?」

亦野「尭深に一つお願いがあるんだけどいいかな?」

尭深「何……?」


亦野「お前のほっぺをもにもにさせてくれないか」

尭深「」


亦野「どうだ、いいかな?」

尭深「…………えっと、誠子ちゃん……熱、ないよね……?」ピトッ

亦野「私は至って健康だ」

尭深「そう……なんだ……」

尭深(どうしたんだろう誠子ちゃん……?)

尭深(もしかして失点しすぎて頭がおかしくなっちゃったのかな……?)

亦野「なあ、頼むよ尭深!! 優しくするからさ!」

尭深(なんかすごい真剣な顔なんだけど……)

亦野「ちょっとだけ、ちょっとだけだからさ」

尭深(どうしよう……)

亦野「頼む、お前のほっぺをもにもにさせてくれ!」キリッ

尭深「う、うん、いいよ……」

亦野「ほ、本当か!? ありがとう!!」

尭深(誠子ちゃんにだったら、まぁいいかな……)

亦野「よし、さっそくもにもにするぞ」ワクワク

尭深「う、うん……」

尭深(なんかドキドキするな……)

亦野「レッツもにもに!!」モニュモニュ

尭深「んっ……////」


亦野(んー……このもっちりとした弾力、さらさらとした肌触り……)

亦野(例えるなら、そう、大福のようだな……)

亦野(これはこれでアリだが……アリなんだが……)

亦野(やはり淡のほっぺに比べると数段落ちるな)

亦野「ふぅ、尭深、ありがとう」

尭深「う、うん、いいよ……////」ポー

尭深(せ、誠子ちゃんの揉み方、上手すぎて癖になっちゃいそう……)

亦野「それじゃ私はこれで、おやすみ」

尭深「うん……おやすみ……////」

――――――――――

亦野「うーん、尭深のはそこまでではなかったな」

亦野「よし、今度は宮永先輩のほっぺをもにもにしてみようか」

亦野「っと、もうこんな時間か。仕方ない、明日出直すとするか」

亦野「宮永先輩のほっぺはどんなだろうな~、楽しみだ」ウキウキ

翌日


亦野「さて、さっそく宮永先輩のほっぺをもにもにしに行くか」

亦野「宮永先輩が居そうなところはどこだろうな」

亦野「とりあえず部屋に行ってみるとするか」

亦野「いや待てよ……普通に行ってもにもにさせてもらえるだろうか……」

亦野「淡は後輩だったし、尭深は同級生だったからすんなりできたが……」

亦野「うーん、これは何か策を練る必要があるな」

亦野「何かないだろうか……?」

――――――――――

コンコン

照「はい」ガチャ

亦野「失礼します!」

照「亦野、どうしたの?」

亦野「ちょっと先輩に用があって……」

照「私に用?」

亦野「はい。ところで先輩は何をされてたんですか?」

照「私は決勝で当たる相手の牌譜をチェックしてたところ」

亦野「さすがですね!」

照「ところで亦野の用は何?」

亦野「えっと、実はですね~」


亦野「宮永先輩のほっぺをもにもにさせてほしいんです!!」

照「嫌だ」キッパリ

亦野「ど、どうしてですか!?」

照「理由もなくいきなりほっぺを触られるのは嫌だから」

亦野「お願いしますよ宮永先輩!」

照「亦野、悪いけどその頼みはきけな――」


亦野「行列のできる店の一日五十個限定のプリンをお礼に差し上げますんで!!」

照「可愛い後輩の頼みだし、いいよ」


亦野「ありがとうございます!!」ペコッ

照「別に。それより早くプリンを」

亦野「プリンはもにもにし終わった後に差し上げますから、先にもにもにさせてください」ワキワキ

照「仕方ない、早く済ませて」ウズウズ

亦野「それでは、レッツもにもに!!」フニュフニュ

照「……」


亦野(んん……つるつるな肌の感触が心地いいな……)

亦野(それでいてピタッと手にフィットするあたり、お見事だな……)

亦野(しかし……柔らかすぎる!! まるでおもちのような柔らかさだ……)

亦野(尭深のよりは良いが……それでも淡のには遠く及ばない……残念だ)


亦野「宮永先輩、どうもありがとうございました」

照「それよりも早く、プリンを」

亦野「分かってますって。どうぞ」スッ

照「ありがとう。それではいただきます」パクリ

亦野(早い!! もう食べ始めてるよ)

亦野「それでは私はこれで。失礼しました」ガチャ

照「……幸せ」

――――――――――

亦野「さて、残りは弘世部長か……」

亦野「部長には宮永先輩のように物で釣るのは難しいし……」

亦野「仕方ない、こうなったら誠心誠意頼んでみるか!」

――――――――――

コンコン

菫「誰だ?」ガチャ

亦野「失礼します!」

菫「亦野か……どうした、何か用か?」

亦野「はい、弘世部長にお願いがあってきました!」

菫「お願い?」

亦野「はい!」

菫「すまないが明日までに癖を修正しなければいけなくてな」

菫「あまり時間は取れないんだが……」

亦野「大丈夫です、手短に終わりますから」

菫「そうか。それで、お願いとは何だ?」


亦野「弘世部長のほっぺをもにもにさせてください!」

菫「…………………………はぁ?」


亦野「お願いします部長!! この通りですから!!」ペコリ

菫「…………亦野」

亦野「はい」

菫「バカなのか?」

亦野「いえ、自分はいたって真面目です」

菫(どうしたというんだ亦野は?)

菫(昨日までそんなことを言う奴じゃなかったはず……)

菫(……もしかして昨日の大失点が周りが思ってる以上にショックだったのか!?)

菫(それが原因で壊れて、バカな事を言うようになってしまったんじゃないだろうか!?)

菫(そうだとしたら、部長として何とかしてやらないといけないな)

亦野「お願いします、部長!!」

亦野(うーん、やはり頼むだけでは無理があったか……)

菫「いいだろう」

亦野「ほ、本当ですか!?」

菫「ああ」

亦野「ありがとうございます!!」

菫(私のほっぺを揉むことで、少しでも以前の亦野が戻ってくれるなら……)

菫(これくらい、安いもんだ)

亦野「それでは弘世部長、失礼しますね」

菫「あ、ああ」

亦野「イェイ、レッツもにもに!!」グニグニ

菫「くっ……」


亦野(んん……すべすべしてる……すべすべしてるのだが……)

亦野(まったく手にフィットしない!!)

亦野(加えてこの弾力、まるでゴムのように固い!!)

亦野(駄目だ、あまりにも駄目すぎる……)


亦野「ほっぺ力5、ゴミめ」

菫「はぁ?」

亦野「失礼しました部長、それでは」ガチャ

菫「……な、なんだったんだいったい……」

――――――――――

亦野「尭深、宮永先輩、弘世部長と、もにもにしてきたが……」

亦野「誰一人私を満足させるほっぺは持っていなかったか」

亦野「やはり私のほっぺ欲を満たしてくれるのは淡だけということか」

亦野「さて、そろそろ部屋に戻るとする――ん?」

淡「あっ、亦野先輩だー!」

亦野「おお、淡じゃないか。どうしたんだ?」

淡「今ちょっと打ってたんですけどね――ってそうだ、亦野先輩も暇なら付き合って下さいよ!!」

亦野「付き合うって、麻雀にか?」

淡「もちろんですよ!」

亦野「らしくないじゃないか、淡が積極的に打つなんて」

淡「そ、そんなの当然ですよ! だって私の所為で二位通過になったんですから」

淡「だから特訓するんです!! そして次は穏乃を絶対に倒す!!」

淡「亦野先輩も、次あんなに削られたら許しませんよ!!」

亦野「……えっ?」

淡「だから亦野先輩も、一緒に特訓しましょうよ!!」

亦野(次削られたら許さない……それってつまり――)

――――――――――

亦野「ふっ、また大失点してしまったな」

淡「……亦野せんぱ~い」イライラ

亦野「すまないな、後輩のお前に四位でバトンを渡すことになるとは」

淡「ほんっと情けないですね。よくそれで白糸台のレギュラーに入れましたね」

亦野「あ、淡?」

淡「淡だなんて馴れ馴れしく呼ばないでください! 正直、亦野先輩とはもう話したくありません」

亦野「そ、そんなこと言わないでくれよ!」

淡「近づかないで下さい!! この雑魚!!」

亦野「あ、ああ……」ガクッ

――――――――――

亦野(淡許さない→嫌われる→近づけなくなる→もにもにできない)

亦野「――よし淡、特訓するぞ!!!」

淡「わぁ!? ど、どうしたんですか急に!?」

亦野「明日の決勝は一位でお前に繋いでやるぞ!!」

淡「なんだかよく分かんないけど、まあいいや」

亦野「絶対に明日は活躍してみせるぞ!!!」ゴゴゴ

インターハイ決勝 副将戦


亦野「ポン! ポン! ポン! ツモ!!」

和「……さすが白糸台ですね……」

灼「くっ、準決勝の時とまるで別人……」

絹恵「アカン! 誰か止めてーな!!」


恒子「決まったー!! これで四連続和了だー!!」

恒子「三位だった王者白糸台、一気に一位浮上です!!」

健夜「今日の亦野選手は何か鬼気迫るものがありますね……」

健夜「何が彼女をここまで変えたんでしょうか……?」


亦野(淡のほっぺもにもに淡のほっぺもにもに淡のほっぺもにもに!!!)ゴゴゴ

廊下


亦野「ふぅ……準決勝の失点分今日は稼げたな」

亦野(これで堂々と淡のほっぺをもにもにできる……)

淡「亦野せーんぱい!! お見事です!」

亦野「淡、約束通り一位でバトンを繋いだぞ」

淡「さすがですね! でもこの点差、余裕過ぎて拍子抜けしちゃいますよ」

亦野(――今だ!)

亦野「おいおい、準決勝も余裕こいて失点したんだろうが」モニモニ

淡「ふぁい、ほうふぇひたね」

亦野(ああああああ!!! これだ、この感触だ!!!)パァ

亦野(宮永先輩や尭深のほっぺの感触とはレベルが違う!!!)

亦野(シャープシューターのほっぺとは月とすっぽん!! いや、宮永先輩と石戸霞くらい違う!!)

亦野(これぞ、これぞ……究極のほっぺだああ!!)

淡「? まふぁのふぇんぱい?」

亦野「――はっ!? だ、だから余裕なんて持たず、他校をトバすくらいの気持ちでいけ!」アセアセ

淡「わふぁりまふぃた」

亦野(いかんいかん、あまりの気持ち良さに、ついもにもにし過ぎてしまった)

淡「それじゃ、最初から全力で打っちゃいますね!」

亦野「あ、ああ!! 頼んだぞ!」

亦野(あぁ……淡のほっぺが離れて行ってしまう……もっともにもにしたいのに……)

淡「……亦野先輩、ありがとうございます!」ニカッ

亦野「ん? 気にしなくてもいいぞ」

亦野(一位通過は約束してたしな)

淡「行ってきますね!!」

――――――――――

ガチャ

菫「おお亦野、良くやったぞ」

照「……お疲れ様」

尭深「誠子ちゃん、お茶飲む……?」

亦野「……」

尭深「誠子ちゃん……?」

亦野「ふ、ふふふ……」ニヤニヤ

亦野(それにしても、やはり淡のほっぺは極上だったな)

亦野(今もこの手にもにもにした時の感触が残っている)ワキワキ

亦野(今私は最高に幸せだ。ここで死んでも悔いはないぞ)

菫「……やはり一度、亦野を病院に連れて行った方が良いのかもしれんな……」ハァ

――――――――――

恒子「き、決まったーー!!」

恒子「白糸台大星淡が役満を阿知賀に直撃!!」

恒子「な、なんとオーラス待たずに終了!!!」

恒子「インターハイを制したのは、王者白糸台高校だあああ!!!!」

恒子「これで白糸台高校は史上初の全国三連覇達成!!!」

健夜「王者の名に相応しい決勝戦でしたね」

健夜「中でも副将の亦野選手、そして大将の大星選手は群を抜いて凄かったですね」

健夜「共にこの大会で一番の出来だったのではないでしょうか」

淡「やったー!! 穏乃に勝った!!」ワーイワーイ

穏乃「うぅ……悔しいけど、お見事でした、大星さん」

咲「……届かなかったな」

末原「や、やっと終わった……」カタカタ

穏乃「また打っていただけますか、大星さん!」

淡「もちろんだよー! またこのメンバーで打とうよ!!」

穏乃「はい!!」

咲「うん、私も末原さんや淡ちゃん、穏乃ちゃんともう一度打ちたいな」

末原「勘弁して下さい助けて下さい許して下さい」カタカタカタカタ

ガチャ

淡「ただいまー!!」

照「よくやったね、淡」

淡「テルー!! 今度はちゃんと勝って来たよー!」

照「えらいえらい」ナデナデ

淡「えへへー」

菫「淡、お疲れ。ゆっくり休んでくれ」

尭深「お疲れ様……今お茶入れるね……」

菫「それにしても決勝で他校をトバして優勝を決めるとはな」

淡「亦野先輩が、トバすくらいで打てって言ってたんで、本気出しちゃいました」テヘ

菫「その本気を準決勝でも出してくれてたら良かったんだがな」

淡「良いじゃないですかー、ちゃんと勝って来たんですから!」

淡「あれ、そういえば亦野先輩はどうしたんですか?」

菫「あ、ああ……亦野なら……」チラッ

淡「?」


亦野(淡のほっぺをもにもにするのもいいが、愛でてみるのはどうだろうか?)

亦野(こう、たくさんのお菓子を口に入れさせて、ハムスターみたいにほっぺが頬張る)

亦野(……アリだな!! 物足りないかもしれんが、これなら写真に撮っていつでも楽しめるな)ニヤニヤ


菫「……さっきからこんな感じなんだ」ハァ

淡「ふーん」

淡「亦野せーんぱい」ダキッ

亦野「――わぁ!!? あ、淡か!? ビックリしたぞ!!」

淡「ちゃんと見てましたか、私の活躍?」

亦野「えっ? ……あ、ああ、もちろんだとも! さすが淡だな!」

淡「そうですよねー! なんたって私の実力は高校100年生なんですから」フフン

亦野(言えない……淡のほっぺもにもにの余韻に浸っていて見てないだなんて……)

淡「でも、本当は亦野先輩のおかげなんですよね」

亦野「ん? 何がだ?」

淡「終わったから言いますけど、私結構緊張してたんですよ」

亦野「緊張だって? 淡が? はは、まさか」

淡「本当ですよ! テルーにだってあんな負け方しなかったのに、穏乃には完敗だったんですから」

淡「内心次も負けるかもって思ってたりして……」エヘヘ

亦野(……そうか……どうりで昨日の淡はらしくなかったわけか……)

亦野(普段が普段だからあまり気にしなかったが、よくよく考えてみれば、淡はまだ一年だ)

亦野(プレッシャーを感じないわけがないな)

淡「でもでも、今日対局前に亦野先輩に、ほっぺを、こう……もにもにってされたら、ビックリするくらいパッと緊張が解けたんですよ!」

亦野「……嘘」ポカーン

淡「本当ですって!! だから今度は穏乃に勝てたんですよ!!」

亦野(まさか私がほっぺをもにもにしたことが淡にプラスに働くとは……)

淡「ですから――」


淡「これからも対局前に、ほっぺをもにもにしてくれませんか?」

亦野「!!!!!」

淡「お願いしますー、亦野せんぱーい!!」

亦野(よっしゃ―!! 淡公認で淡のほっぺもにもにできる!!)

亦野「し、仕方ないな……か、可愛い後輩のためだ。いいだろう」ニヤニヤ

淡「本当ですか!! やったー!!」ピョンピョン

照(亦野、なんか嬉しそう)

菫(明らかに嬉しそうだな)

尭深(……私のほっぺも誠子ちゃんに揉んで欲しいな……)

菫「おっと、もうこんな時間か」

菫「おいみんな、そろそろ団体戦の表彰式だ。全員出るぞ」

照「うん」

尭深「行きましょうか……」

淡「あっ、そうだ亦野先輩」

亦野「なんだ?」


淡「……他の人には、私のほっぺ触らせたりしないんですよ」

淡「亦野先輩だから、いいんですよ……」クスッ


亦野「えっ!? ちょ、淡、それって……!?」

淡「んふふ~、自分で考えてみて下さい」

淡「待ってテルー、置いてかないで!」トタタ


亦野「……そ、それってまさか……いや、そんなわけないか」




亦野「淡のほっぺをもにもにしたい」  カン

代行、支援ありがとうございました。

亦野さんがただ淡のほっぺをもにもにしたいだけのSSです。
最近咲SSが減っているので、少しでも貢献できればと思ってます。
機会があれば亦野さんメインでまた書きたいですね。

最後に、亦淡少しでも流行れ!!

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