玄「ゆ、ゆ、宥さん!おもちを触らせて貰えないだろうか?」(146)

玄「そそそその…、駄目だったら断わってくれても構わないが…」

宥(いつも勝手に揉むのに…。変な玄ちゃん)

宥「別にいいけど、脱ぐのは寒いから服の上から触ってね」

玄「いいのか!?」ガタッ

宥「…今日はどうしたの?」キョトン

玄「では…、失礼して…」ゴクリ

玄「うっ…夢にまで見た松実宥のおもちが…」プルプル

宥(早くして欲しいなぁ…)

玄「すーはー…、深呼吸深呼吸」

宥「いつもならガバッって感じで、モミモミって感じなのに今日は随分大人しいんだね」

玄「いつも私はそんな風に揉んでるのか!?」

宥「うんうん。私は実のお姉ちゃんだからいいけど、他校の生徒さんのおもちを許可なく揉むのはめっ!だよ」

玄「では。し、失礼して…」ツンツン

宥「……」

玄「す、すごい大きさだな。弾力も素晴らしい。指が跳ね返ってくる///」ツンツン

宥「…揉まないの?」

玄「い、いや!満足した!もう十分だ///」

宥「そう。じゃあ、学校に行かないと。遅刻しちゃうよ」

玄「そうだな。松実館から学校は遠いのか?」

宥「毎日通ってるじゃない?ここから30分くらいの所にあるよ」

玄「そそそそそ、そうだった」コクコク

放課後

玄「部室、部室は…っと」

宥「こっちだよ。玄ちゃんが一番部室に詳しいはずだよね?」

玄「すまない。最近ど忘れが激しくてな」

宥(普通ど忘れなんてするのかなぁ…)



憧「シズ、マクド買って来たよ」ゴチャ

穏乃「おおっ!ありがとー。灼さんも食べましょうよ」

灼「うん。このマックフルーリーちょうだい」

憧「晴絵の奢りだし好きなの取りなさいよ」

宥「美味しそうな匂いがするねー」

玄「この匂いマックだな」

宥「マクドじゃないの?」

玄「マックだが?しかし、阿知賀女子は部室内での飲食を禁止してないのか?」

宥「一応禁止だよ…。まぁ、みんな隠れて食べてるけど」

玄「なーにぃ」ピクッ



ガラガラ

玄「おい、お前達!」

穏乃「あっ玄さんだ」ハフハフ

憧「阿知賀女子全員集合ね。今、サンマしてるから少し待っててよ」パクパク

ベチョ

灼「この萬子にケチャップついてる!?」

憧「ごめんごめん。ポテトにケチャップつける派だからね私」

穏乃「ポテトうめぇぇぇぇぇ」ジャラジャラ

灼(手を洗ってから牌を触って欲しいけど)

憧「今日の掃除当番、誰だっけ?」

宥「玄ちゃんだよ」

憧「ついでに牌も磨いといてね。よろしくー」ジャラジャラ

玄「新子、貴様は一年だよな?」ピキピキ

憧「そうだけど?」

玄「私は二年生。貴様は一年生。下級生が上級生に仕事を頼むのに違和感を感じないか?」

憧「なんで?いつもやってくれるじゃん」チューー

穏乃「まぁまぁ二人とも。私も手伝いますから」クチャクチャ

玄「高鴨!ポテト喋りながら話すな!喋るか食べるかどちらかにしろ」

穏乃「は、はひ!」ピーン

灼(珍しい。玄が一年生達に指導?するなんて…)

灼(まっ、たまにはいいかもね)


玄「おい、鷺森。お前が部長だろ?何を我関せずみたいな顔してるんだ」

灼「えっ…」

玄「本来ならば、貴様が注意すべき所だ」

灼「別にそこまで怒る事じゃないよね?まぁ、憧が牌を磨けば解決じゃない?」

玄「いいや、部室内での飲食は禁止と聞いた。飲み物は100歩譲って目を瞑ろう。しかしマックの食べ物は駄目だろう」

灼「ハルちゃんの差し入れなのに?言わばハルちゃんの好意だよ」

穏乃「そうですよ。運動部でも差し入れ買ってくれる顧問の先生もあんまり居ませんよ」

玄「顧問の先生の差し入れか。ならば部活が終わってから頂こう」

憧「バーカ。マクドの食べ物なんて冷めたら美味しくないじゃん。暖かい内に食べないと」ハムハム

玄「さっき私は高鴨に同じ事を注意しなかったか?」

憧「聞いてたけど、別にいいかなーって思う」パクパク

玄「同じ事を注意させるな。食べるか喋るかどちらかにしろ」

憧「気を使う相手ならちゃんとするよ。ここには玄と宥姉と灼しか居ないし」


憧「私達、幼馴染だもんね」ニコッ


パーーーーン!

玄の平手打ちが飛ぶ

憧「ッッ!」

玄「幼馴染かもしれないが、部活内では先輩後輩の関係でしかない。あまり調子に乗るなよ?」ギロッ

   / :/  ...:/:′::/ :.:.:.....:./.:/:!:.:.:.i:..!:.:.....:{:.:.:.:.:.:ハ
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宥「玄ちゃん!暴力は駄目だよぉ」

玄「軽くはたいただけだ。新子、同じ事は二度言わせるな」

憧「…は、はい」プルプル


玄「ったく。牌が油まみれじゃないか…。ここは五人しか居ないのだろ?」

灼「は、はい」

玄「一人は牌を磨け。そして残った四人で打つぞ」

穏乃「なら私が牌を磨いてます…」

玄「いや、新子にさせる。新子、いいな?」

憧「…」コクコク

目覚めるアコチャ

玄(さて…、ドラが入るのはありがたい事だが…)

灼(今日の玄は何だか威圧感がある気がするよ…)

宥(玄ちゃんと打ってるはずなのに、なんだか暖かくないよ)

穏乃(誰も喋り出さない)



玄「リーチ」トン

灼(玄の親リー!?これは降りるしかない)コト

穏乃(現物からかな)トン

宥(聴牌しちゃった。萬子の染め手だけど…)

玄「…」ゴゴゴ

宥(筒子で待ってそうな気がする。振っちゃうかな…。練習だし別にいいよね)



宥「…」タン

玄「ロン。跳満だ」

灼(なんでこの待ち!?筒子のシャンポン待ち)

宥(違うこれは…)



玄「宥さんから出ると思ってた。萬子の染め手だろ?じゃあ、この辺りは絶対に余るよな」

クロチャーは何を射るつもりなのか

玄「松実宥はこの程度だったのか…、少し残念だ」タン

宥「!?」タン

玄「練習だと思って軽く打ってるのか…」トン

宥「…」トン

玄「はたまた妹には本気で打てないとか」トン

宥「…」トン


玄「リーチだ」

宥「…」タン

玄(むっ、振り込むと思ってたが…。回避したか)

>玄「ゆ、ゆ、宥さん!おもちを触らせて貰えないだろうか?」
>玄「松実宥はこの程度だったのか…、少し残念だ」

スミー

穏乃(玄さんがノってる。ほぼ満貫以上確定だし振り込めない)

穏乃(これなら大丈夫かな)

宥「…ごめんね、穏乃ちゃん。それロン」パラララ


玄(安目だが、高鴨から直撃を取ったか…)

宥「玄ちゃんの親番は終わりだね」

宥「お姉ちゃん、何だかわからないけど今日の玄ちゃんには負けたくないなって」ニコッ

玄「私も負けたくないな…、お・姉・さ・ん」

憧「玄さん、牌磨き終りました」

玄「ご苦労。高鴨の代わりに入れ」

穏乃「はい!私は何をすればいいでしょうか?」

玄「宮永照の資料を用意して来た。きっといつか役に立つ。これをしっかり読み込んでおけ」

穏乃「はい」



灼(一位が玄で二位が宥さんか…。点数はあまりかわらないけど)

宥「くっ…、何だかわからないけど悔しい。玄ちゃん、もう一回打とう!」

玄「望む所だ!何度でも叩きのめしてやる」

宥「それはこっちの台詞だよ。今日の通算成績で負けた方が食事当番ね」

玄「了解した」

そして部活が終わって


晴絵「なんだこりゃ!宥がぶっちぎり一位じゃないか」

宥「えへへ…、たまにはこんな事もありますよぉ」

玄「ドラ捨てれないのが辛い」チッ

宥「今日は暖かいご飯作ってね」

玄「わかってる。味は期待しないでくれよ」



穏乃「頭がパンクするー」フラフラ

憧「シズ、まだ部活終わってないから掃除しよ」

灼(宥姉はやる気出すとすごいなぁ)

玄「じゃあ、宥さん。帰ろうか」

宥「うん、掃除は…」



憧「私とシズがやりますから、心配しないで下さい!」

穏乃「はい!」

玄「いい心構えだ」ウンウン

玄「高鴨、新子。君達には才能がある。良かったら朝練もつけてや…」

憧「結構です!」穏乃「同じく!」



灼「朝練は…、ほら家の都合もあるしさ」

玄「そうだな。朝練はまたの機会にするか」

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      ,|:{ .::/l| .:小≧==' '^     ´` ̄´`!:.:.: |' }:.:.:..|: . { 
     八| :ハ| .:.:{:.i xxx   ,     xxx |:.:.:.:|_,}:.:.:..|: . .i
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     ノイ ..:.:.:./! く 廴. / .|乂 __人/::.:.:.:./   /    i: : . .:.
    __ノ/ ..:..::厶}/  \ ノ{ /j__ 斗-/::.:.:.. / i /      {: : . ∧

松実家

玄「どうだ?おでんにしてみたけど」

宥「美味しいよぉー」パクパク

玄「そうか…、良かった」

宥「でも、いつもの出汁と違うんだね?こっちも美味しいから別にいいけど」

玄「関西の出汁は薄すぎる」ズズズ





宥「玄ちゃん、久しぶりにお風呂一緒に入ろうか?」

玄「は?」

玄「いやいやいや…、いや!ありえないだろ!?」

宥「なんで?いつも一緒に入るのに」

玄「わ、わわわわ私と君は、年頃の娘で…」モジモジ

宥「姉妹だからね」

玄「裸を見てしまったら責任を取らないと…///」モジモジ

宥「責任?」

玄「とにかく駄目だ!駄目ったら駄目!」ブンブン

宥「そっか…、お姉ちゃん少し寂しい。玄ちゃんもお姉ちゃん離れする年なんだねぇ」ホロリ

お風呂場


宥「目隠しして入るなんて…、変わってるね」

玄「これで結構だ!済まないが転ばないように、手を引いてくれ」

宥「わかってるよ」



手拭いタオルで目隠しをする玄

宥「今日はどうしたの?憧ちゃんも穏乃ちゃんも少し怖がってたよ」

玄「あれでも優しくしてたつもりなのだが…」

玄「私が一年の時なんて…」

宥(一年の時は一人で掃除してたって言ってたような…)

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