ありすSR 親愛度MAX
「Pさんと一緒の時は……自分に素直になれる気がするんです。
その……だから……これからも私と一緒にいて下さい……!」
http://i.imgur.com/TPkiGCz.jpg
http://i.imgur.com/wxUK3JW.jpg
橘ありす(12)
モバP「ありすが、最近とてもよく懐いてくる」
モバP「それはいいことだ。いいことなんだが……」
ありす「プロデューサー、一緒にゲームしませんか?」
モバP「あー、ありす?」
ありす「なんですか?」
モバP「俺、一応仕事中だからさ」
ありす「あ、そうですよね……でも、プロデューサーと一緒にいたいから……」
ちひろ「プロデューサーさーん? いちゃいちゃするのもいいですが、仕事してくださいよ?」
モバP「は、はい」
モバP「ちょっと、懐きすぎな気がする」
モバP「以前も、多少は懐いてはいたが……ここまでではなかった」
モバP「それがいつのまにやら……こうだ」
モバP「あぁ、『橘と呼んで下さい』と、少しツンツンしてた頃が懐かしい」
モバP「俺、ありすに一体何してこんなに好かれたんだろう……?」
ありす「どうしたんですか、プロデューサー?」
モバP「あ、いや、なんでもない」
ありす「む~……私のこと無視して考え事ですか?」
モバP「すまん、そういうわけじゃないけど……」
ちひろ「全く暇さえあれば、ありすちゃんといちゃいちゃして。これだからロリコンは」
モバP「いや、ちょっと……それは誤解です」
ありす「プロデューサー、お仕事終わるのまだかかりそうですか?」
モバP「そうだな、まだかかる」
ありす「……解りました。じゃあお仕事終わったら呼んでくださいね」
モバP「ああ」
ありす「絶対ですよ? 勝手にどこか行ったりしたら嫌ですからね?」
モバP「解った解った」
ちひろ「せいぜい早苗さんのお世話にならないように、気をつけて下さい」
モバP「だから誤解ですって……はぁ、仕事しよ」
ありす「…………」
モバP「…………」カタカタ
ありす「……プロデューサー、まだですか?」
モバP「うん、まだかかるな」
ありす「…………」
ありす「…………プロデューサー、まだですか?」
モバP「結構かかるからさ、一人で遊んでなよ」
ありす「プロデューサーと一緒じゃなきゃ、つまらないです」
モバP「そう言ってくれるのは嬉しいが、仕事を放り出すわけにも……」
ありす「そうですね……ごめんなさい。邪魔にならないようにします」
モバP「うし、こんなもんでいいか……」
ありす「終わりましたか?」
モバP「まあ、ひとまず」
ありす「じゃあ、一緒に遊びましょう……!」
モバP「って言ってもありす、もう仕事の時間だぞ」
ありす「あ、本当ですね……」
モバP「時間あるときなら遊んでやるから、ほら準備して」
ありす「はぁい……」
モバP「仕事場までは俺が送るからな」
ありす「よろしくお願いします」
~車の中~
ありす「…………」
モバP「…………」
ありす「プロデューサー」
モバP「ん、なんだ?」
ありす「何でもないです……えへへ」
モバP「なんだよ、全く」
ありす「…………」
ありす「プロデューサー」
モバP「ん、今度はなんだ?」
ありす「えへへ……呼んだだけです」
モバP「おいおい……」
ありす「だって、プロデューサー何も喋ってくれないから、退屈です」
モバP「あー、すまんすまん」
ありす「運転より優先してほしいとは言いませんが、せめて少しくらいお喋りしたいです」
モバP「そうだったな。とはいえ、俺あんまり話題ふるの得意じゃなくてな」
ありす「あ、それじゃあ、私がこの前読んだミステリー小説のお話、していいですか?」
モバP「ん、いいぞ」
ありす「もし興味が沸きましたら、今度一緒に読みましょうね」
モバP「……小説を一緒に読むのは、無理がないか?」
モバP「よし、着いたぞ」
ありす「ありがとうございます、プロデューサー」
モバP「んじゃ、頑張ってこいな」
ありす「え……プロデューサー見ててくれないんですか……?」
モバP「ん、ああ、もうありすならきちんと仕事出来るだろうし、俺がいなくても大丈夫だろ」
モバP「俺にもこの後予定があるし……」
ありす「…………そう……ですか……」
ありす「…………」
モバP(そう目に見えて落ち込まれると、罪悪感が……)
モバP「……ったく、仕方ないな。今日は一緒に行って、見ててやるから」
ありす「あっ……本当ですか!」
モバP「そんなに落ち込まれちゃ、仕事の出来に影響しかねない」
ありす「あう……そんなに落ち込んでましたか私?」
モバP「そりゃもう、目に見えて」
ありす「だって、プロデューサーが一緒じゃないと……寂しいです」
モバP「前はちゃんと出来てたじゃないか」
ありす「前は前、今は今です」
――――――――――――――
モバP(ふむ、ありすの仕事は順調だな)
モバP(時々、こっちを見てるのが気になるが……カメラ回ってない時だからまあいいか)
ありす「プロデューサー……!」
モバP「ん……ありす、休憩か?」
ありす「はい。それで……どうしたか?」
モバP「そうだな……よく頑張ってたよ。偉いなありすは」
ありす「そんな……えへへ……」
モバP「でも、時々こっちをちらちら見てたのはいただけないな」
ありす「あ……だって……プロデューサーが、ちゃんと見てくれてるか心配で……」
モバP「心配しすぎだって」
モバP「ほら、そんなに休憩長くないだろ? 行かないと」
ありす「いやです」ギュゥ
ありす「ぎりぎりまでプロデューサーと、一緒にいたいです」
モバP「他の人を待たせるわけにはいかないだろ?」
ありす「でも……」
モバP「ほら、早く行かないと」
ありす「じゃあプロデューサーも、私のことぎゅーってしてください」
ありす「そしたら、このあとも頑張れます」
モバP「はぁ……どうしてもしなきゃ駄目か?」
ありす「駄目です。じゃないと離れません」
モバP「まったく……いつからこんなに甘えん坊になったのやら……ほら、これでいいか?」
ありす「私、もっとプロデューサーに甘えていこうって決めましたから……」
ありす「子供っぽいとは思いますが……今はそれでいいんです、えへへ……!」
モバP「……ありす、流石に時間がなくなってきたから、もう終わりな」
ありす「あっ……仕方ないです……じゃあ頑張ってきます」
モバP「ああ」
ありす「ちゃんと見ててくださいね?」
モバP「解ってるって。ほら、行ってこい」
ありす「プロデューサー、終わりました」
モバP「ああ、んでこの後だけど……」
モバP「ありすはもう仕事無いから、帰っていいぞ。送っていくから」
ありす「プロデューサーは、この後どうするんですか?」
モバP「俺はこの後は……他の子の収録もそろそろ終わるから、そっちの迎えに……」
ありす「じゃあ、私も着いていきます」
モバP「えっ、別に来なくても……」
ありす「プロデューサーと一緒にいますね。そうと決まれば行きましょう」
モバP「うわっと……解ったから引っ張るなって」
――――――――――――――
モバP「……結局ありすを連れてきちまった」
ありす「どうしたんですか、プロデューサー?」
モバP「まあいいか……ありすなら、先方に迷惑かけることもないだろうし」
モバP「で、そろそろ手を離そうなありす」
ありす「えっ……? だって私、迷子になっちゃうかもしれませんし……」
モバP「いや、今までそんなことなかったじゃないか……子供じゃないんだから……」
ありす「子供だもん……だからいいんです……」
モバP「はぁ……しょうがないな」
ありす「えへへ……それじゃあ行きましょうプロデューサー」
モバP(俺、ありすに甘すぎるかもなぁ……)
>>29
kwsk
凛「プロデューサー、迎えに来てくれてありがとう」
モバP「おーう、お疲れな凛」
凛「あとさ……」
モバP「ん、どうした?」
凛「この番組の収録は初めてだから、見てくれるって約束したじゃん。なんで来てくれなかったの?」
モバP「あー、その色々あってな……」
凛「色々っって……プロデューサーに引っ付いてるありすちゃんが関係してる?」
ありす「お疲れ様です、凛さん」
凛「あ、うん、ありがとうありすちゃん」
凛(ありすちゃん、最近プロデューサーにべったりだなぁ)
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http://i.imgur.com/U3bNfEG.jpg
渋谷凛(15)
>>32
http://i.imgur.com/fwvrSBN.jpg
凛「ありすちゃん、プロデューサーと仲いいね」
ありす「えへへ……そうですか? そう見えますか……?」
凛「それだけくっついてたら、誰だってそう思うよ」
凛「でもさ、あんまり人がいるところでしてるのは、どうかと思うけど……?」
ありす「もう、凛さんまでそんなこという……」
凛「んー、まあありすちゃんなら、まだ子供だから変な噂にはならないだろうけど……」
凛「前から、そんなふうだったっけ?」
ありす「私は、ちょっと素直になろうって決めただけですから」
凛(それでここまで変わるんだ……ちょっと羨ましい……)
凛(試しに、私もちょっとだけ……)
凛「プロデューサー……ほら、いこ」
モバP「おい、凛もか……? 流石にこれは色々と問題に可能性が……」
凛「大丈夫だって、ありすちゃんもしてるんだし。ほら、早く帰ろうよ」
モバP「解ったから引っ張るなって」
ありす「……む~」
モバP「ちょ、ありす、お前まで引っ張るなって……痛いから!」
凛(あ、ヤキモチ焼いてる。……ちょっと可愛い)
モバP「はぁ、やっと事務所に帰れた。酷い目にあったような気がする」
凛「送ってくれてありがとね、プロデューサー」
モバP「ん、ああ気にするな」
凛「あと一つ忠告しておくけど……」
モバP「ん?」
凛「ありすちゃんに手を出しちゃだめだよ? 犯罪なんだから……」
モバP「出すか!」
凛「そうかなぁ……プロデューサー、変態っぽいし」
モバP「ひでえ。今結構傷ついた」
凛「あはは、ごめんね? 冗談だからさ……じゃあ、またねプロデューサー」
モバP「ありすは、もう今日は終わりだな。このまま送っていくぞ」
ありす「あ、はい……」
ありす(今日はこれでプロデューサーと、離れ離れかぁ……)
ありす(それに……)
モバP「どうした?」
ありす「いえ、その……」
ありす「プロデューサー、やっぱり迷惑でしたか?」
モバP「えっ?」
ありす「よく考えたら沢山わがまま言っちゃって……迷惑掛けちゃったかもって思ったら……」
モバP「なんだ、気にしてたのか?」
ありす「だ、だって……急に不安になってきたから……」
モバP「ははは、不安になるくらいなら言わなきゃいいのに」
ありす「ずっと一緒にいたかったけど、プロデューサー他の子もプロデュースしてるから……」
モバP「大丈夫だ。本当に迷惑ならちゃんと言うさ」
ありす「本当ですか? 私に気遣ってたり……」
モバP「流石に仕事に支障が出ると困るが、そこまでじゃないなら多少の我が儘は聞くさ」
ありす「プロデューサー……嬉しいです……えへへ」
モバP(あー、やっぱ俺甘いなぁ)
~翌日~
ありす「おはようございます」
モバP「あれありす? お前今日オフだったよな?」
ありす「あ、はい……でも、退屈なので来ちゃいました」
モバP「……まあいいが、俺は仕事あるから相手できんぞ?」
ありす「そうですか……解ってます、仕方ないですね」
モバP「ああ、すまんな。その辺で大人しくしといてくれ」
ありす「解りました」
モバP「……ん」ガタッ
ありす「プロデューサー、どこに行くんですか?」
モバP「え、ああ……コンビニにでも行こうかなって」
ありす「あ、そうですか。じゃあ私も行きます」
モバP「まあ、いいけど。何か欲しいものでもあるのか?」
ありす「いえ、特には……」
モバP(じゃあなんで着いてくるかは……まあ、聞くまでもないか……)
モバP「ちゃんと上羽織れよ? まだ寒いからな」
ありす「はい、心配してくれてありがとうございます」
モバP「……ん」ガタッ
ありす「プロデューサー、どこに行くんですか?」
モバP「え、ああ……コンビニにでも行こうかなって」
ありす「あ、そうですか。じゃあ私も行きます」
モバP「まあ、いいけど。何か欲しいものでもあるのか?」
ありす「いえ、特には……」
モバP(じゃあなんで着いてくるかは……まあ、聞くまでもないか……)
モバP「ちゃんと上羽織れよ? まだ寒いからな」
ありす「はい、心配してくれてありがとうございます」
モバP「んっ、ん~……もう昼か」
ちひろ「プロデューサーさん、休憩取りますか?」
モバP「そうですね。昼飯でも食いに……」
ありす「あ、プロデューサー……私、お弁当作ってきたんです」
モバP「え、俺に?」
ありす「はい……その、一緒に食べませんか?」
モバP「あー……まあ断る理由もないしな。いいよ」
ありす「ありがとうございます……これ……ですけど……その……」
ありす「頑張って作ったんですけど……お料理まだあんまり上手じゃないから……えっと……」
モバP「とりあえず、食べてみないことにはな……食べていいか?」
ありす「あ、はい……! どうぞ」
コピー出来てると思ったら出来てなかった。恥ずい
ついでにご飯食べてきます
モバP「じゃ、いただきます……あむ」
ありす「えっと、どう……ですか?」
モバP「うん、悪くないじゃないか。練習してたのか?」
ありす「プロデューサーって、いつも外でご飯食べてるじゃないですか……?」
モバP「ああそうだな。一人暮らしだし」
ありす「だから、お昼くらいは……と思って、頑張って練習したんです」
モバP「なるほど……ありがとな」ナデナデ
ありす「そ、そんな……いつもプロデューサーに迷惑かけちゃってるし……」
モバP「俺はそんなふうに思ってないって」
モバP「あ、そろそろ収録終わる子がいますね」
ちひろ「そうですね。迎えお願い出来ますか?」
モバP「はい……で、ありすは……」
ありす「…………」ギュウ
モバP「……やっぱり着いてくるのか」
ありす「駄目……ですか?」
モバP「はぁ……仕方ないな」
ありす「ありがとうございます……プロデューサーと一緒だと嬉しいです……」
凛「……で、また今日も一緒に来たわけ?」
モバP「まあ、そういうわけだ」
凛「プロデューサーさぁ、ありすちゃんの保護者じゃないんだから……」
ありす「いいんですっ……私が一緒にいたいって言ったから……」
凛「うーん、ありすちゃんがそう言うならいいけど……」
凛「実際、仕事に影響とか出てないわけ?」ヒソヒソ
モバP「それは大丈夫だ。流石にそこまでべったりだと俺も困る」ヒソヒソ
凛「そっか……でも正直、近いうちにそうなりそうな気がするんだけど」
モバP「う~む……凛からもそれとなく言っといてくれると……」
凛「いいけど……効果あるのかなぁ」
ありす「あの……目の前でこそこそ内緒話されると、あまりいい気分では……」
モバP「あ、ああ、すまなかったな」
凛「それじゃあ帰ろっか。ほら、ありすちゃんも」
ありす「あ、はい。……行きましょう、プロデューサー」
モバP「ん、解ったから引っ張るなって」
凛(ありすちゃん腕組んでるし……体格差あるのに、必死にしてるのが可愛い)
凛(じゃなくて……やっぱり昨日より酷くなってるよね)
凛(プロデューサーもきちんと言えばいいのになぁ……そこのところは甘いんだから)
~車の中~
凛「……ねえありすちゃん」
ありす「はい、なんですか?」
凛「最近、プロデューサーにべったり……もっと言うなら、依存し過ぎじゃないかな?」
ありす「そう……でしょうか?」
凛「一緒にいるな、とは言わないよ? でも、プロデューサーも四六時中一緒にいれるわけじゃないからさ」
凛「前はこんなのじゃなかったよね? 徐々にでいいから、戻していけないのかな?」
ありす「やっぱり……駄目でしょうかこんなのじゃ?」
凛「まあ、私はプロデューサーじゃないから、はっきりどうかは言えないけど……そこのところはどうなのさ?」
モバP「えっ……? ああ、そうだな」
モバP「凛の言う通り俺もずっと一緒にいれるわけじゃない」
モバP「ありすの人気がさらに上がると、もっと一緒にいる時間は減るだろうしな……」
ありす「そう……ですよね……」
凛「寂しいのは解るけどさ……それは他の娘も同じだし」
モバP「一緒にいるのが駄目だとか迷惑だとかは言わないが、それは解ってくれ」
ありす「はい……」
モバP「その分、一緒にいれるときは出来るだけありすといるからさ」
ありす「あ……はい、ありがとうございます……!」
凛「……ありすちゃんばっかりいいなぁ……私は?」
モバP「え、いや……凛も?」
凛「なんてね、冗談だよ。大体、子供みたいに甘えるような歳でもないしね」
凛「ただ、ありすちゃんばっかり贔屓してたら駄目だよ?」
モバP「ん、まあそれもあるな……ありすもそこは解ってくれ」
ありす「あ、はい……プロデューサーは、他の娘もプロデュースしてますもんね……」
凛「それに私だって、プロデューサーと一緒にいたいなーって思うことはあるよ?」
モバP「……それも冗談か?」
凛「さあ、どうだろうね、ふふっ」
ありす「む~……」
~女子寮~
ありす「はぁ……今日は色々注意されちゃった」
ありす「解ってはいるけど……やっぱり一緒にいれないのは寂しいです……」
ありす「あ……メールとか電話くらいならいいかな……」
ありす「送っても迷惑にならないよね……? メールくらいなら……」
ありす「なんで今まで気づかなかったんだろ」
ありす「なんて送ろうかな……『今何してますか?』みたいなのでいいかな……」
ありす「あ、でも返事くれなかったらショックかも……でも……」
ありす「……送っちゃえ」
ありす「……返事くるかな」
ありす「…………」
ありす「……まだかな」
ありす「……プロデューサー、忙しかったのかも」
ありす「……送らないほうが良かったのかな」
ありす「……無視とかじゃ……ないよね……?」
~~♪
ありす「あっ……!」
ありす「プロデューサーから……よかった、ちゃんと返事きた……」
ありす「あ、まだお仕事の途中だったんだ……忙しいんだプロデューサー」
ありす「えっと……お疲れ様です……あまり……無理せず……」
ありす「……あ、もうこんな時間」
ありす「もう流石に、お仕事終わっただろうし……お休みなさいってメールしようかな」
ありす「……送信っと」
ありす「ん、返信きた……」
ありす「『明日も頑張ろうな』だって……えへへ……」
ありす「メールもいいな、もちろん直接話せたら一番だけど……」
ありす「……それじゃあお休みなさいプロデューサー」
ほんのちょっとだけ出かけます、すまない
~翌朝~
ありす「ふぁ……よく寝た……」
ありす「朝……プロデューサーにメール送っても大丈夫かな?」
ありす「あ、それより電話にしようかな……プロデューサーの声聞きたいし」
ありす「プロデューサー、いつも早くに事務所にいるから、もう起きてると思うし……」
ありす「起きてなかったら、モーニングコールってことにしちゃえ……」
ピッピッピッ プルルルル
ありす「プロデューサー出るかな……ちょっと、どきどきする」
ガチャ
ありす「あっ……!」
モバP『もしもし、ありすか? どうしたんだ、こんな朝早く』
ありす「あ、プロデューサー……もう起きてました?」
モバP『ああ、もう起きてたけど……』
ありす「あの、モーニングコールでもしようかなって……」
モバP『モーニングコール? ははっ、なんでまた急にそんな』
ありす「あと……プロデューサーとお喋りしたいな、って思って……」
モバP『事務所でいくらでも喋れるだろ?』
ありす「そうですけど……そういうのとはちょっと違うんです」
モバP『そういうもんか……? よく解らんな』
ありす「それで……少しだけお喋りいいですか?」
モバP『ん、ああ……まあちょっとくらいなら時間あるしいいぞ』
ありす「ありがとうございます。えっと、それじゃあ……」
ありす「それでですね……」
モバP『あ、そろそろ時間がやばいから、終わろうか』
ありす「えっ……そう、ですか……」
モバP『事務所に来たら、また話せるだろ?』
モバP『それじゃあ、また事務所でな』
ありす「あ、あのっ、プロデューサー……!」
モバP『ん?』
ありす「またこうやって、時々電話していいですか?」
モバP『ん、ああ……まあ暇なときならな』
ありす「ありがとうございます……それじゃあまた……」
ありす「ふう……」
ありす「朝からプロデューサーとお話出来て良かったな……えへへ……」
ありす「早く事務所に行って、プロデューサーに会おうっと……」
~数日後~
ヴヴヴ
モバP「ん……ありすからのメールか」
モバP(あいつ今収録に行ってるはずだけど……)
モバP(……ふむ、今から収録開始みたいだな)
モバP(少し不安になってるようだな……励ましておくか)
モバP「……これでよし。ありすなら大丈夫だろう」
モバP「この後の予定は……先に凛のほうの仕事が終わるし、迎えに行っておくか」
――――――――――――――
凛「あ、プロデューサー今日も迎えに来てくれてありがとう」
モバP「気にするな」
凛「でもさ一人でも帰れるし、わざわざ迎えに来なくても……」
モバP「まあ、ボディガードも兼ねてみたいなもんだ。凛は人気アイドルだしな」
凛「ふふっ、プロデューサーのおかげだよ。それはそうと……」
モバP「ん、どうした?」
凛「今日はありすちゃん、一緒じゃないんだ?」
モバP「ああ、仕事が入ってたからな」
凛「前にそれとなく言ったつもりだったけど……あれからどう?」
モバP「そうだなぁ……前とあんまり変わらないかもしれん」
モバP「ただ聞き分けは良くなった。あまり無理して一緒にいようとはしなくなったかな」
モバP「仕事にもついてきてほしいって言ってたんだが、俺にも仕事があるって言ったら納得してくれたしな」
凛「ふーん、よかった、のかな?」
モバP「ただ……」
ヴヴヴ
凛「ん……? プロデューサーの携帯じゃない?」
モバP「ああ……電話か」
モバP「もしもし」
ありす『あ、プロデューサー今大丈夫ですか?』
モバP「ああ、大丈夫だ」
ありす『今日の収録も上手くいきました』
モバP「そうか、一人で大丈夫だったか?」
ありす『本当はプロデューサーがいなくて、不安でしたけど……私、頑張りました……!』
モバP「よくやったな、ありす」
ありす『えへへ……プロデューサーに褒めてもらえて嬉しいです』
ありす『あ、あのっ、それで……もうすぐ終わりますから、迎えに来てくれますよね……?』
モバP「ああ、大丈夫だ。今から向かうからな」
ありす『ありがとうございます。それじゃあ待ってますね、プロデューサー……』
モバP「ふう……」
凛「ありすちゃんから?」
モバP「ああ……最近一緒にいないときは、メールや電話をよくしてくるようになってな」
凛「……それって、あんまり変わってないどころか、前より駄目になってない?」
凛「ビシッと言ったほうがいいと思うんだけど……」
モバP「とは言ってもなぁ……別に、度を超えた頻度でしてくるわけでもないし……」
モバP「応答も出来るときだけしてくれたらいい、って言うからな」
凛「じゃあ、仕事に影響は出てないわけ?」
モバP「ああ。それに一番困るのは、突っぱねて仕事のモチベーションが下がることだからな」
モバP「ぶっちゃけ、最近ありすが先方からの受けが良くなってきてるのは確かなんだ」
凛「ふぅん……でもやっぱりこのままってどうかと思うけど?」
モバP「まあ……今だけだろう。あんまり今まで甘えてこなかった分の反動が来てるだけさ」
モバP「しばらくすれば、自然と離れていくだろ」
凛「だといいけどね……」
モバP「さてと……じゃあ、ありすを迎えに行かないとな」
モバP「あ、凛はどうする? 先に戻りたいなら、事務所に送ってから……」
凛「いいよ、ありすちゃんも待ってるだろうし、ついでに一緒に行くよ」
モバP「そうか、じゃあ乗ってくれ」
――――――――――――――
ありす「あ、プロデューサー……!」
モバP「待たせたか?」
ありす「いえ、そんなことないです」
モバP「今日の収録も上手くいったんだっけ。流石だな」
ありす「そんな……プロデューサーのおかげです」
モバP「俺の?」
ありす「収録前に送ったメールで、私のこと励ましてくれたじゃないですか」
モバP「そういや、そうだったな」
ありす「だから私、頑張れたんです……」
モバP「偉いなありす」
ありす「そんなこと……あ、でも……その、お願いが……」
モバP「なんだ?」
ありす「頑張ったから……ご褒美、というわけじゃないんですけど……」
ありす「今日、事務所に帰ったらずっと一緒にいてほしい……です」
モバP「ふむ……」
ありす「えっと……だめ……ですか……?」
モバP「まあいいか。最近ありすは仕事頑張ってるしな」
ありす「あ……やったぁ……ありがとうございます、プロデューサー」
モバP「ただ、俺にも仕事があるし、それは解ってくれよ?」
ありす「それじゃあ、早く事務所に帰りましょう……!」
モバP「うおっと……解ってるのかな……ほら、嬉しいのは解ったけど、抱きつくのはやめなさい」
ありす「ほら、早くプロデューサー」
凛(…………べたべたしすぎ)
凛(あのありすちゃんが、自然に離れていくのは想像できないなぁ)
凛(楽観視しすぎじゃないかな、プロデューサーは……)
凛(まあいいか。私が余計なこと言って、仕事に影響出たらプロデューサー困るだろうし……)
凛(プロデューサーなら、なんとか出来そうな気がするのも確かだもん)
モバP「ああ、凛すまんな、放ったらかしにして」
凛「別にいいよ。もう帰るよね?」
モバP「ああ、さっさと事務所に帰るか」
~事務所~
モバP「戻りましたー」
凛「ただいまー」
ありす「ただいま戻りました」
モバP「……ん、あれ?」
ありす「どうしたんですか?」
モバP「いや、今予定確認したら……そういや明日俺、休みなのか。すっかり忘れてた」
ありす「あ、そうなんですか……」
ありす(じゃあ、事務所に来ないんだプロデューサー……)
モバP「俺休んでも大丈夫なのかなぁ……?」
凛「そういやプロデューサーが休んでるのほとんど見たこと無いよ……」
モバP「そうだったかな? まあ、確かにすごい久々の休みだけど」
――――――――――――――
モバP「ふー……もうこんな時間か。少し休憩するか」
ありす「あ、プロデューサーお疲れ様です……コーヒー淹れてきましたから、どうぞ」
モバP「お、サンキュー……というか、まだ帰ってなかったのか? もう結構遅い時間だぞ」
モバP「凛もとっくに帰ったし……もうありすと俺くらいしか残ってないぞ?」
ちひろ(私もいるんですけれど……)
ありす「えっと、せっかくだからプロデューサーと一緒に帰りたいな、って……」
モバP「んー、とは言っても……すいません、ちひろさん」
ちひろ「えっ? あ、はい、なんですか?」
ちひろ(忘れられてたわけじゃなかったみたいですね……良かった)
モバP「今日中に済ましたほうがいい仕事、まだあります?」
ちひろ「そうですね~……いくつか済ましておいたほうがいいのがありますね」
モバP「というわけで、俺はまだかかりそうだからさ」
モバP「もう遅いし、ありすは帰ろうな。送っていくから」
ありす「はい……解りました……」
モバP「ちひろさん、そういうわけでありすを寮まで送っていきます」
ちひろ「解りました。気をつけて下さいね」
モバP「まあ、大して離れてるわけでもないし、心配ないですよ」
モバP「じゃあありす、行くか。帰る準備は出来たか?」
ありす「は、はい……えっと、それじゃあお疲れ様でした」
ちひろ「お疲れ様でした」
ちょっとお風呂に
>>136
ありす「一緒に入ってもいいですか?」
先客いた。もうちょい後で入ります
モバP「よし、それじゃあありす今日もお疲れ」
ありす「はい、送ってくださってありがとうございます」
モバP「気にするな。ありすに何かあったら大変だしな」
ありす「それじゃあプロデューサー、また明日……」
モバP「ああ、また明日な」
モバP「……って言っても俺明日休みだったな、はははっ」
ありす「そう……ですね……」
モバP「じゃ、俺は戻るな」
ありす「あ、プロデューサー……!」
モバP「ん?」
ありす「……えっと、その……お仕事頑張ってください」
凛「プロデューサーまだかな……のぼせそう」
モバP「ただいま戻りました」
ちひろ「お帰りなさい、プロデューサーさん」
ちひろ「ところで、プロデューサーさんは明日お休みですし、仕事終わったら飲みにでも行きませんか?」
モバP「いいですけど……二人でですか?」
ちひろ「せっかくなので、アイドルたち何人か誘おうかと思ってます」
ちひろ「最近忙しくて、そういうお付き合いもさっぱりありませんでしたからね」
モバP「そうですね、悪くないんじゃないですか」
ちひろ「そうと決まったら、早く仕事終わらせちゃいましょうか」
モバP「さくっとやって、飲みに行きますか」
――――――――――――――
ありす「はぁ……明日、プロデューサーお休みなんだ」
ありす「会いたいけど……私もお仕事あるし……仕方ないよね……」
ありす「プロデューサー、今何してるのかな……」
ありす「もう結構遅い時間だけど、まだお仕事してたりするのかな……?」
ありす「メール送ってみよう……」
ありす「…………」
ありす「返信来ないなぁ……」
ありす「まだお仕事忙しいのかな……」
今度こそ風呂
モバP「うぅ……やっと帰ってこれた……」
モバP「やっべえな……飲み過ぎた……」
モバP「明日休みだからって……みんな遠慮無く飲ませすぎだ……」
モバP「こりゃ明日は間違いなく……二日酔いだな……」
モバP「……うっ……やばいな……さっさと寝るか」
モバP「…………お休み」
ヴヴヴヴ
モバP「zzz……」
ありす「…………」
ありす「まだ返信来ない……」
ありす「電話も出てくれない……」
ありす「いつもなら、この時間に返信来ないなんてことないのに……」
ありす「もしかして……無視、されてる……のかな……」
ありす「やっぱり……迷惑……だったのかも……ぐすっ……」
ありす「…………ううん」
ありす「まだ解らないよね……お仕事で何かあったのかもしれないし……」
ありす「プロデューサーが、そんな酷いことするはずないもん……」
ありす「もうちょっと……待ってみよ……」
ありす「…………ん」
ありす「……あ……わたし……少し寝ちゃって……」
ありす「……もうこんな時間」
ありす「メ、メールはっ……?」
ありす「…………まだ返事来てない……電話も……」
ありす「うぅ……そんなぁ……ぐすっ……うぇぇぇん……」
――――――――――――――
ありす「…………」
ありす「よく考えたら、心配しすぎだったかな……」
ありす「きっとプロデューサーは、もう寝ちゃったんだ」
ありす「もうこんな時間だし……プロデューサーだって、返事し忘れることくらいあるよね?」
ありす「そう……きっとそう……」
ありす「もう寝よう……お休みなさいプロデューサー……」
・
・
・
ありす『待って……待ってプロデューサー……』
ありす『いや……行かないで……お願い……行かないで……』
ありす『一緒にいるって……言ったのに……』
ありす『嫌です……もう二度と逢えないなんて……いや……』
ありす『いや……いや……』
ありす「いやぁぁぁぁっっっ!?」ガバッ
ありす「はぁ……はぁ……ゆ、夢……?」
ありす「……夢……夢だよね……?」
ありす「ちょっと不安になってたから、あんな夢見ちゃっただけ……」
ありす「今、何時かな……? あ、もうこんな時間なんだ……」
ありす「プロデューサー、きっと起きてるよね。メールは……」
ありす「……返信来てない」
ありす「大丈夫……きっとまだ起きてないんだプロデューサーは……」
ありす「電話で起こしてあげよう……お休みだからって、こんな時間まで寝てるのは良くないもん……」
ピッピッ プルルルル
ありす「…………」
プルルルル プルルル
ありす「……なんで出てくれないの?」
ありす「いつもなら寝てても……ちゃんと起きて出てくれるのに……」
ありす「もしかして……やだ……怖い……」
ガチャ
ありす「あっ……!」
『留守番電話サービスに接続します。合図が――』
ありす「そ……んな……」
ありす「嘘……さっきのは夢なんかじゃなくて……ほんとに……」
ありす「いや……怖いよ……プロデューサーがいなくなるなんて……」
ありす「そんなの……そんなの……」
ありす「逢わなきゃ……すぐに……今すぐ……」
――――――――――――――
ありす「はぁっ、はぁっ…………」
ありす「着いた……プロデューサーのお家……」
ありす「いるよね……? 今日お休みだもん……」
ありす「私を置いて、どこかに行ったりしないもん……」
ピンポーン、ピンポーン
ありす「…………プロデューサー」
ありす「本当にいないんですか……? いなくなっちゃったんですか……?」
ピンポーン、ピンポーン
ありす「…………」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン……
モバP「zzz……」
ピンポーン、ピンポーン
モバP「う……ううっ……」
モバP「あたま、いてぇ……こりゃ完全に二日酔いだ……」
モバP「今何時だ……うわっ、こんな時間か……」
ピンポーン、ピンポーン
モバP「ああもう……誰だよこんな時に……」
モバP「変なセールスとかだったら、怒るぞ……」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
モバP「うるせえ……少しは待ってくれよ……今開けるから……」
ガチャ
モバP「どちら様……って、ありす?」
ありす「あっ……」
モバP「ど、どうしたんだ……? なんで俺の家に……」
ありす「……ぐすっ……ひっく……」
モバP「……ありす?」
ありす「よ……よかっ……よかったぁ……えぐ……」
ありす「ぷろでゅーさぁ……が……いてぇ……うぅ……うわぁぁぁぁぁん……!」
モバP「うわっ……どうした? なんで泣いてるんだ……?」
ありす「だって……だって……ひっく……ひっぐ……わああぁぁぁんっっっ……!」
モバP「と、とにかく家にあがれ……こんなところ見られたら色々とまずい」
ありす「ぐずっ……えっぐ……うん」
ありす「…………」
モバP(泣き止んだけど……さっきから俺に抱きついて離れない)
モバP(ていうか俺、二日酔いなのに……あぁ、つれえ……)
ありす「…………夢を見ました」
モバP「えっ?」
ありす「夢……プロデューサーがどこかに行っちゃう夢……」
ありす「それでもう二度と逢えなくなって……」
ありす「だから私……わたし……ぐすっ……」
モバP「不安になって俺の家まで来た?」
ありす「ものすごく怖くて……ほんとになっちゃうんじゃないかって……」
モバP「まさか、たかが夢だろ?」
ありす「じゃあ、メール……」
モバP「メール?」
ありす「なんで昨日メール返してくれなかったんですか……?」
モバP「あ、昨日メール送ったのか……」
ありす「気づいてなかったんですか……?」
モバP「いや、昨日は仕事終わった後飲みに行って……帰ったらそのまま寝たからな」
ありす「じゃあ朝のは……? 電話もしたのに……」
モバP「寝てたし……携帯もスーツにいれたまま、適当に放ったらかしたから」
モバP「気づかなかったんだと思う。マナーモードのままだったし」
ありす「じゃあ……別に私のことが、嫌いになったわけじゃないんですね……?」
ありす「私を置いて、どこかに行ったりしないですよね……?」
モバP「ああ、大丈夫だ……だから、安心しろ」
ありす「じゃあ、もっとぎゅーってしてください……安心できるように……」
モバP「はいはい」
ありす「…………ふふっ……えへへ……」
モバP「で、ありす……お前今日仕事は?」
ありす「はい……?」
モバP「もうこんな時間だ。仕事もあるはずだし、いつまでも俺の家にいるのは……」
ありす「…………」
モバP「もういいだろ? そろそろ離れて……」
ありす「いやです」
ありす「プロデューサーがいなくなっちゃうかもしれないから」
モバP「おいおい、あれは夢なんだから……」
ありす「……ぐすっ……いや……」
ありす「夢でも……すっごく怖かったんです……独りはいや……一緒じゃなきゃいや……」
モバP(そこまでなのか。よっぽどの夢だったのか、それとも……)
モバP「でも、仕事をサボらせるわけにも……」
モバP「どうするか……うっ……ってぇ……」
ありす「プ、プロデューサー……? どうしたんですか……!?」
モバP「あ、いや……情けない話だが、飲み過ぎて二日酔いなんだ……」
ありす「じゃあ私が看病しますね」
モバP「いや、ありすは仕事に……」
ありす「いやです……プロデューサーが一緒じゃなきゃ、絶対に行きません」
モバP(こんな有様じゃ、俺が付いて行っても酷い結果にしかならなそうだ……)
モバP(それに俺だって休みてえよ……二日酔いだし……)
ありす「プロデューサーいいですよね? 一緒にいて……」
モバP「はぁ……仕方ないか。今日だけだぞ?」
ありす「今日だけ……? 今日一日しか、一緒にいてくれないんですか……?」
モバP「あ、いや違う。仕事をドタキャンするのは、だ」
ありす「解ってます……それにプロデューサーが一緒なら、お仕事もちゃんと頑張れますよ?」
モバP「そうか……一緒なら、か……」
ありす「プロデューサー辛いんですよね? ベッドで横になってて下さい」
ありす「今日は、私がお世話しますから」
モバP「いや、別にそこまでしてもらわなくても……」
ありす「いいんです、プロデューサーは気にしないでください」
ありす「あ、さっき起きたばかりですか? なら、朝ごはん作りますね」
モバP「えっ、ああ……助かるよ」
ありす「何がいいでしょうか……? 二日酔いには何がいいか、よく知らないので……」
モバP「軽く食べれるものなら何でもいいよ……あとは水くれないか」
ありす「はいっ……! ちょっと待っててください」
モバP(まあ……正直辛いのは確かだし、ありがたい……)
モバP「ええ……はい……すいません」
モバP「大丈夫です……今日だけだと思いますので、はい……」
モバP「よろしくお願いします……では……」
モバP「……はぁ~」
モバP「ちひろさん、驚いてたな……まあ、そりゃそうか」
モバP「事後処理大変だろうなぁ。今度お詫びに何か奢るか……」
ありす「あのプロデューサー、ご飯できましたよ?」
モバP「ああ、ありがとう。いただくな」
――――――――――――――
ありす「~~♪」
モバP「……なあ、ありす?」
ありす「なんですか、プロデューサー?」
モバP「そろそろ帰ったほうがいい。もう外もかなり暗くなったし」
ありす「えっ…………?」
モバP「タクシー呼ぶからそれに乗って帰るといい。もちろんお金も渡しておくな」
ありす「やだ……」
モバP「やだって……流石に帰らないとまずいだろ?」
ありす「帰りたくない……離れたくない……独りになるのは……いや……」
モバP「ありす心配しすぎだ……お前が見たのはただの夢なんだから」
ありす「そんなの解らないじゃないですか……!」
モバP「約束するからさ。絶対ありすを独りにしないから」
ありす「ほんとですか……?」
モバP「ああ、本当だ」
ありす「ほんとに……ほんとですか……?」
モバP「本当に本当だ」
ありす「信じてますからね……? 嘘ついたら嫌ですよ……?」
モバP「大丈夫だ。だから帰ろう? なっ?」
――――――――――――――
ありす「すぅ……すぅ……」
モバP「はぁ……結局一緒に寝るって聞かなかったな」
モバP「仕事も休んじゃうし……今日だけならいいんだが」
モバP「今さら離れるように言っても、無理……だよな」
モバP「こんなことになるなんて……俺、甘く考えすぎてたな」
モバP「すまないな、ありす……」
ありす「んん……ぷろ、でゅーさー……すぅ……」
~数日後~
モバP「おはようございまーす」
ありす「おはようございます」
ちひろ「あ、お二人ともおはようございます」
ちひろ「相変わらず仲がいいですねぇ。今日も一緒に出社ですか」
モバP「ははは……からかわないでくださいよ」
モバP「ほらありす、俺仕事しなきゃだから離れて」
ありす「はーい……」
凛「おはよ、プロデューサー」
モバP「ああ凛か……おはよう」
凛「今ちょっとお話いい?」
モバP「仕事の邪魔にならない程度なら」
凛「ありすちゃんのことだけど……大丈夫なの? 前、仕事休んだって聞いたよ?」
モバP「あぁ、それな……大丈夫だ、色々あったけどさ」
凛「前にも増して、ありすちゃんがプロデューサーに依存……してるように見えるよ?」
モバP「それは……仕方ないんだよ……俺がありすの気持ちを軽く考えてたせいだからな……」
モバP「ちゃんと解ってれば……もう少しやりようもあったのにな」
ありす「プロデューサー、あの……」
モバP「ん、どうしたありす?」
ありす「私この後、すぐお仕事入っているんでした……送ってもらえますか?」
モバP「解った、ちょっと待ってろ」
ありす「お願いします……それで、その……」
モバP「ん?」
ありす「お仕事の間も……一緒にいてくれますよね……?」
モバP「大丈夫だ、心配するな……」
モバP「……というわけだ凛、すまんが俺はちょっと出て行くな」
凛「あ、うん……」
凛「いいの、あのままで……?」
モバP「そうだな、突き放せたら楽なんだけどな……」
凛「必要ならそうしてあげるのも、優しさだと思うけどな」
モバP「でもな怖いんだよ。それをして、ありすがどうなるのか」
モバP「ありすに、ずっと一緒にいてやるって言ったからな……」
モバP「だから……今はこのままでいい」
ありす「……あの、プロデューサー……まだですか……?」
モバP「っと、すまん……それじゃ凛行ってくる」
凛「行ってらっしゃい、二人とも」
凛「……酷いねプロデューサーは」
凛「ずっと一緒にいることは……とても難しいのにね……」
END
眠いので終わり。支援等ありがとうございました
前回は趣味全開で酷かったので、今回は普通のありすちゃんで
これの続き書いたらほんとに病んじゃう
次はそろそろ他の子書くかも。あと早坂美玲ちゃんが可愛い
あと画像ありがとうございました。では、お休みなさい
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