ウォッカ「肉が食いてえですぜ兄貴!」 ジン「ほう」 (100)

ジン「確かに最近ベルモットのやつがダイエットだなんだわめいて、魚や野菜中心の食事だったからな」

ウォッカ「たまにはガッツリ食いてえですぜ…」ウルウル

ジン「よしわかった、今日はステーキでも焼くか」

ウォッカ「ステーキ!」キラキラ

ジン「幸い今日はベルモットは出掛けている、恐らく夕飯は外で済ますんだろ」

ウォッカ「そうと決まれば早く肉を買いに行きやしょうぜ!」

ジン「まぁそう慌てるな」ヤレヤレ

~某イオン、肉コーナー~

ジン「お、ちょうどステーキ用肉が安くなってるな」

ウォッカ「しかも兄貴、国産のサーロインですぜ!」

ジン「あぁ、ラッキーだったな」

ジン「ちなみに肉の選び方だが、綺麗に赤みがかってるものを選ぶ。赤が濃すぎたり、逆に灰色がかっているものは避けるべきだ。」

ウォッカ「へぇー」フムフム

ジン「それとトレーの中に肉汁が溜まってるのも焼いた後旨味にかけるからNGだ」

ウォッカ「兄貴、これなんかどうですぜ?」ミセー

ジン「うむ、淡いチェリーのような赤で脂身と赤みもはっきり分かれてる。これなら大丈夫だろう」カゴニイレー

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ワオン!の人か

ウォッカ「あれ、ソースは買わなくていいんですかい?」クビカシゲ

ジン「市販のステーキソースでも十分うまいが、せっかくだし今日は自分で作ろうと思ってな」

ウォッカ「兄貴お手製のソース、楽しみですぜ!」ワクワク

ジン「よし、早いとこ会計済まして帰るとするか」


~黒の組織 キッチン~

ジン「よし、さっそく作り始めるか」

ウォッカ「へい兄貴!」

ジン「まず最初に、肉は常温でしばらく放置する。冷えたままだと十分に火が通らないからな」

ウォッカ「じゃあそれまで何するんですぜ?」

ジン「まずは下準備からだ。ウォッカ、ご飯は炊いてあるな?」

ウォッカ「ばっちしですぜ!」スイハンキパカー

ジン「よし、最初はガーリックライスを作る。ステーキにはただの白米よりもガーリックライスだ」

ジン「ニンニク、パセリ、クレソン、青じそをみじん切りにする」タタタタ

ジン「そしたらフライパンにバターと一緒にぶち込む」ジュー

ウォッカ「おぉ、ニンニクのいい香りですぜ!」

ジン「焦げないうちにご飯を入れて、塩・胡椒・醤油で味を整える」パッパッ

ジン「ウォッカ、取り分け用の皿をとってくれ」

ウォッカ「え、もう完成ですかい!?」ビックリ

ジン「あぁ、こんなちょっとした手間で肉をより美味く味わえるんだ」ヨソリヨソリ

ウォッカ「じゃあ次はいよいよ肉を焼きますかい?」ワクワク

ジン「まぁ待て。もう一品付け合わせを作る」

ジン「ウォッカ、レストランなんかでハンバーグやステーキにはなんの付け合わせがある?」

ウォッカ「えっと、甘いにんじんですぜ!」

ジン「そうだ、ステーキの付け合わせといえば人参のグラッセだ」

ウォッカ「でも作るの難しそうですぜ?」クビカシゲ

ジン「あんがいそうでもないんだ、ウォッカでもできるぞ」

ウォッカ「ほ、ほんとですかい?」キラキラ

ジン「あぁ、やってみるか?」

ウォッカ「へい兄貴!」

ジン「まずは人参を輪切りにする」

ウォッカ「輪切りっと」ザックザック

ジン「そしたら次に角を一周切り落とす、いわゆる面取りだな」

ウォッカ「角だけ、角だけ…」オソルオソル

ジン「なかなか上手じゃないか」

ウォッカ「そ、そうですかい?」デレデレ

ジン「そしたらそいつをバター・砂糖と一緒に鍋に入れて、人参が全部かぶるくらいまで水を入れる」

ウォッカ「へい!」ジャー

ジン「あとは強火で煮て、沸騰したら弱火にしてしばらく煮るだけだ」

ウォッカ「簡単ですぜ!」

ジン「だから言ったろ?ウォッカはそのまま鍋の火を見ててくれ、俺はその間に肉に取りかかる」

ウォッカ「了解ですぜ!」

ジン「まずはニンニクの芯を抜いて1ミリ幅くらいの輪切りにする」タタタタ

ジン「フライパンに牛脂を入れて、溶けたら1度フライパンを濡れ布巾の上に置いて、ニンニクが焦げないように冷ます」

ジン「そしたらフライパンにニンニクを入れて、弱火で揚げ焼きにする」ジュー

ウォッカ「あぁ、いい匂いですぜ」

ジン「揚がったら1度キッチンペーパーに取り出す」

ジン「ウォッカ、人参の方はどんな感じだ?」

ウォッカ「もうだいぶ水気が飛びましたぜ!」

ジン「よし、そんなもんで大丈夫だ。皿に盛り付けてくれ」

ウォッカ「へい兄貴!」モリツケー

兄貴!ジャガイモは蒸しとかなくていいんですかい?

ジン「肉は焼く前に何ヶ所かスジを切っておく」

ジン「両面の水分を軽く拭き取って、塩胡椒で下味を付ける」パッパッ

ジン「さっきニンニクを揚げ焼きした時に出た油をそのまま使って、フライパンを強火で熱する」モクモク

ウォッカ「兄貴!煙が出てますぜ!大丈夫なんですかい?」アセアセ

ジン「あぁ、問題ない。そのまま肉を入れる」ジュワー

ウォッカ「ニンニクの香ばしい香りがたまんねぇ!」ジュルリ

ジン「肉汁が浮いてきたら裏返して」クルッ

ジン「フライパンに赤ワインを入れる」ボッ

ウォッカ「フライパンから火が!」

ジン「心配するな、すぐ消える。火が消えたらすぐに肉を取り出す」ジュー

ジン「ここですぐに肉を切らずに置いておく」

ウォッカ「どうしてですぜ?」

ジン「すぐに切るとせっかくの肉汁が溢れ出てしまうが、少し置くことで肉の中に肉汁が閉じ込められるんだ」

ウォッカ「なるほどですぜ!」

ジン「その間に、ソースを作る」

ウォッカ「いよいよ仕上げですかい?」

ジン「あぁ、もうちょっとの辛抱だ」

ウォッカ「早く食いてえですぜ!」ジュルリ

コナン「これは・・・!グレイビーソースか・・・!!」ペロッ

ジン「醤油・みりん・赤ワイン・砂糖・チューブわさびを合わせてよく混ぜる」マゼマゼ

ウォッカ「わさび、ですかい?」

ジン「わさびは火にかければ鼻にツーンとくるようなあの辛さが吹っ飛ぶんだ」

ウォッカ「初めて知りやしたぜ!」フムフム

ジン「フライパンは拭き取ってもいいが、せっかくだからさっきの肉汁が付いたままで使おうと思う」

ジン「さっき混ぜ合わせたものを入れて、わさびが溶けたら完成だ」

ジン「肉を切ってくれ盛り付けて、ソースをかける」

ジン「よしウォッカ、待たせたな」

ウォッカ「早く食べやしょうぜ!」ワクワク

~黒の組織 リビング~

ウォッカ「いただきますぜ!」パクッ

ウォッカ「……」

ジン「どうした?」

ウォッカ「兄貴…美味いですぜ!こんな美味いステーキ生まれて初めて食いましたぜ!」

ジン「ふっ、そいつはよかった」

ウォッカ「口の中で溢れ出てくる肉汁、肉に良く合うソース、それにニンニク風味のご飯も肉の美味さを引き立てて…最高ですぜ!」

ジン「ウォッカ、自分で作った付け合わせの人参も食べたらどうだ?」

ウォッカ「おっと、忘れてやしたぜ!」パクッ

ウォッカ「うん、甘さがよく染みてて柔らかい!自分で作ったとは思えませんぜ!」

ジン「あぁ、うまく作れてるな」パクパク

ウォッカ「えへへ、兄貴の教え方がうまかったからですぜ」デレデレ

ウォッカ「こんなに美味いなら姉御にも食わせてやりたかったですぜ!」

ジン「まぁ奴はああ見えて頑固だからな、1度ダイエットすると言ったからにはそうそう肉を食おうとは…」

ガチャ

ベルモット「ただいまー!たまにはいいかと思って牛丼買ってきちゃったー♡みんなの分もちゃんとあるわよー!」

ウォッカ「あ、兄貴…」

ジン「…ベルモット、やっぱりてめぇは隅に置けねえ女だよ」


おしまい

なんかID途中でおかしくなったけどどっちも俺ですぜ

あとイオンとか唐揚げとか餅つきの人とは違います
その人のを真似て書いてみた次第であります、ご本家様気を悪くしたなら申し訳ございません

ちなみに以前1度お菓子のやつも書かせていただきました

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