エレン「水見式?」Part 2(60)

おまたせしました!
エレン「水見式?」の続編です!

たくさんのご希望・応援ありがとうございました!もう少ししたら書きます。

アニ編も密かに書いていたんですが、そちらに関してはお手数ですが『アニ「念を極める」』で検索してください

すみません。
エレン「水見式?」のURLがなぜかNGワードに引っ掛かってしまったんで、レス名で検索してみてください…

以下は今までに多かった疑問点にも、実は伏線を仕込んでおります。下記に今後の主な注目点をまとめておきます。

・ベルトルトは具現化系と思っていた人が多かったが放出系(しかも総オーラ量が極めて高い)

・ヒソヒソ念能力オーラ別性格診断の曖昧さをリアルに表現

・今回の物語はアニの「念を極める」とある程度平行世界

以上です!他にも疑問点があればかいっていってください!

すみません。
エレン「水見式?」のURLがなぜかNGワードに引っ掛かってしまったんで、レス名で検索してみてください…

以下は今までに多かった疑問点にも、実は伏線を仕込んでおります。下記に今後の主な注目点をまとめておきます。

・ベルトルトは具現化系と思っていた人が多かったが放出系(しかも総オーラ量が極めて高い)

・ヒソヒソ念能力オーラ別性格診断の曖昧さをリアルに表現

・今回の物語はアニの「念を極める」とある程度平行世界

以上です!他にも疑問点があればかいっていってください!

念の修行を行って早半年。僕は様々な研究をしつつも、みんなの念能力を引き出すためのサポートをしてきた。

彼らは104期生のメンバーの中でもトップクラスの才能をもった怪物達。

凡人の僕には想像もできないようなすさまじい才能を持っている。それにより、各々の修行は自らの能力を最大限にまで引き出せる段階まで来ていた。

そして同時に、訓練兵を卒業するまでに、残すところ1ヶ月と迫っていた。

ミカサ「アルミン」

アルミン「やあ、ミカサ」

ミカサ「エレンを見なかった?」

アルミン「いや、一緒じゃなかったの?じゃあライナー達と特訓でもしてるのかな?」

ミカサ「特訓…私がいるのに…」

アルミン(たぶんミカサと特訓するとプライドがズタボロになるからだと思うけど…)

ミカサ「はぁ…仕方ない。アルミンにお願いしよう」

アルミン「なにがだい?」

ミカサ「さっきキース教官が男子寮の掃除と荷仕度を済ませておくようにみんなに伝えろって」

アルミン「ああ、そんなことか」

ミカサ「きっとエレンは私がいないと片付けもできない…もうすぐ卒業だというのに」

ライナー「…なんでだ」

ベルトルト「…ごめん」

ジャン「…」

エレン「…」

ライナー「…絶望的な寝相の悪さだな…相変わらず」

コニー「昨日あんなに片付けたのになぁ」

ジャン「寝相でこんなに部屋がめちゃくちゃになるかよ」

ベルトルト「…うぅ」

エレン「寝ている間に念でも使ったのか?シーツはビリビリ、ベッドもグシャグシャ…」

ライナー「そして隣の俺のベッドは…」

マルコ「うわぁ…折れてるね…足が…」

ベルトルト「ごめんよぉぉぉおおおお!」

トーマス「ん?念ってなに?」

ライナー「いや、なんでもないんだ。気にしないでくれ」

ジャン「さーって!じゃあ掃除頼んだぜ!」


ガチャン


アルミン「はいるよー…ってええぇ!?」

エレン「おお、アルミンちょうどよかった!手伝ってくれ!」

アルミン「はぁ。またベルトルトが散らかしちゃったんだね…」

コニー「このままじゃ教官に殺されるぞw」

ライナー「それに卒業してからここを使う後輩たちがかわいそうだ…」

ベルトルト「…うぅ」シクシク

アルミン(ベルトルト・フーバー、放出系の念能力者。潜在能力は極めて高いけど…積極性がないのがもったいないな。能力は僕が確認している限りでは熱を放射させる応用技。その気になれば全身から炎をたぎらせることも可能だろう…)

アルミン(なかでもこの能力の特質は熱を帯びることで体温を上昇させ、瞬発的な行動エネルギーを使用することができる。つまり、以前からベルトルトの身体能力の高さは、この資質にあったわけだ。)

アルミン「…はは、じゃあ片付けよっか」

ベルトルト「ごめん…」グスッ

ライナー「気にするな。こればっかりは仕方がない」

アルミン(ライナー・ブラウン。強化系能力者。強靭な肉体と精神力をあわせ持ち、仲間からの信頼も厚い僕たちのリーダー的存在だ。)

アルミン(ライナーはその肉体とずば抜けた頑丈さを念能力でさらに強化。まさに理想の戦士造だ。)

アルミン(技と言う技はないけれど。一番オーラを高められるのがタックルの時。突進時のライナーのパワーは、ミカサの硬の防御も崩してしまう…)

エレン「アルミーン。木材を取ってきてくれるか?ライナーのベッドを修理するから」

アルミン「あ、うん。わかったよ」


バタン


アルミン(エレン・イェーガー。強化系の念能力者。今のところ抜きん出た才能はないけれど、強いて言えばその異常なまでの行動力と努力かな。そのかいもあって成績上位はまちがいないだろう)

アルミン(エレンは発による必殺技にこだわってたけど…結局僕が薦めたのは治癒系能力と基本的な修行のみ。これから巨人達と嫌でも戦っていかなければならない環境で、やっぱり治癒能力は必要不可欠だろうからね…)

アルミン(エレン…そういえば最近、昔みたいに外の世界の事を聞かなくなったな…)トボトボ

サシャ「あ、アルミンじゃないですか!」

アルミン「やあ、サシャ」

サシャ「どうしたんですか?こんなところで」

アルミン「ああ、ちょっと木材を取りに…って、サシャはどうしてこんな所に?」

サシャ「ああ~それは…ちょっと小腹が…ですねぇ…へへ」

アルミン「また食糧庫かい?さっき晩御飯でおかわりいっぱいしてたじゃないか…」ハハ

サシャ「へへへ、なにせ念能力の修行もかかさずしてますからね!私の場合は食べるのも修行です!」

アルミン(サシャ・ブラウス。強化系の念能力者。食べることが大好きなサシャは、食べるエネルギーに応じてオーラの貯金ができる。でもその代償に、空腹もかなり早くなった気が…)

アルミン(あと、訓練中に見せた能力。ピンチの時に開花した、あの余地夢にも似た勘のするどさ。本人は自覚が無いんだろうけど…あれもサシャの故郷特有の才能を念能力で向上させてしまったのだろうか…)

アルミン「あ、マルコ」

マルコ「やあ、アルミン。君も材料をとりに?」

アルミン「うん、マルコは?」

マルコ「僕は小道具をね。必要になるだろうからもってきたんだ」

アルミン(マルコ・ポッド。僕と同じ操作系の念能力者。成績は優秀で、仲間のことも思いやる指揮官向けの分析派)

アルミン(マルコはいまだにはっきりとした能力はないな…。まあ基本的な念能力の修行は真面目にやってて、そのかいもあってか身体能力は極めて向上している)

マルコ「じゃあね」

アルミン「うん、僕もすぐにいくよ」


トコトコトコ


アルミン「あったあった。この倉庫に木材があったはず…」

アニ「ふぅ…」

アルミン「やあ、アニ」

アニ「アルミン…」

アルミン「アニはどうしたの?こんなところでプラプラと」

アニ「…べつに。今日は休暇で暇だし…女子寮もうるさいから、気晴らしに散歩」

アルミン「そっか。僕はこの倉庫に用事があるから、じゃあね」ガチャ

アニ「用事って…なに?」

アルミン「まあ、部屋の修理に必要な木材を取りにね。エレンに頼まれちゃって」ハハ

アニ「ふーん…」(エレンにね…)

エレン「おーい!アルミーン!手伝いにきたぞー」タタタタ

アルミン「あ、エレン!ごめんね、遅くなっちゃって」

エレン「あ、なんだ!アニも一緒か!ちょうどよかった!手伝ってくれよ。男子寮まで木材を運びに」

アニ「はぁ?どうして私がそんなことしなきゃなんないの?」

エレン「どーせひまだろ?」

アニ「あのさ、レディーに重たい荷物持たせるなんて、最低じゃない?少しはいたわったらどうなの…?」

アルミン「ああ、大丈夫だよ!そんなに大荷物じゃないし。僕とエレンで大丈夫だから」ハハハ

エレン「よいしょ!これだな!」ゴト

アニ「…それじゃ」(…手伝ってあげてもよかったかな)トボトボ

アルミン(アニ・レオンハート。変化系の能力者。斬撃と対人格闘術に非の打ち所がないけど、連帯性に難があり、孤立ぎみ。変化系特有のウソつきってやつかな?)

アルミン(能力はオーラを宝石状の硬質化させて繰り出す対人格闘向け念能力。その硬度はリスクを背負うことでモース硬度1~10まで変化させることができる。)

アルミン(ミカサにも負けず劣らずの対人格闘術でこの能力は多様性に長けているから、使い方次第ではかなり有利な戦闘術になりうる)


バタン


アルミン「おまたせー、ライナー、ベルトルト」

コニー「よーっし、任せとけ!俺はこう見えて手先は器用だからな!」ガチャガチャ

ベルトルト「ホントにごめん…」

ライナー「たよりになるな」

アルミン(コニー・スプリンガー。強化系能力者。小回りの効く起動が得意。…けど頭の回転がやや鈍いのが難点…)

アルミン(エレンやマルコと同じく、まだ発のような難しい念能力は開花してないけど、素質は十分をもって余りある。きっとこれからも実戦を交えてよき念能力者になってくれるだろう)

コニー「これをこーして…」トントントン

ライナー「もうすぐ昼食の時間だな」

マルコ「荷仕度をある程度済ませたら食堂にいこうか」

エレン「ああ、俺はちょっとミカサとアルミンで街に行くから」

アルミン「あ、そうだったね」

12:00 訓練兵団 寮入口前


ミカサ「…」

エレン「よおミカサ。またせたな」

ミカサ「おそい」

アルミン「時間ぴったりだけど…w」

アルミン(ミカサ・アッカーマン。強化系念能力者。幼い頃から念能力を開花していた可能性を秘めているためか、訓練兵団のなかでも超優秀。そこに本格的な念能力の修行を加えたため、今では誰もついていけないくらいのオールラウンダー)

アルミン(ミカサの本気で念を込めた攻撃は砲弾にも負けず劣らずの破壊力。しかも斬撃に関しては岩でも真っ二つにしていまうため、念を扱う際は付近に誰もいないことを考慮するように言っておいた…)

アルミン(いったいミカサはどれだけ強くなれるんだろう…)

エレン「今日は訓練兵団最後の休みだよな」

ミカサ「そう、だから三人揃ってのお出掛けは非常に大切」

アルミン「そうだね。これからは社会人として働くわけだし、私服とかも色々買い揃えといた方がいいし」

エレン「身だしなみってやつか。それにしても久しぶりに街に出る気がするなぁ」

ミカサ「最近は念の修行で毎日休む暇もなかったから」

アルミン「はは、みんな熱心に修行してたからね」

エレン「お?あれは…ユミルとクリスタじゃねぇか?」

クリスタ「あ、エレン達だ」

ユミル「げ!」(クリスタとのデートが…)

ミカサ(エレンとのデートが…)

クリスタ「エレン達も街にでかけるの?」

エレン「ああ、今日は訓練兵最後の休暇だしな」

ユミル・ミカサ(一緒に行こうとかは言わないで…)

クリスタ「そうなんだ!じゃあせっかくだから一緒にいかない?」

エレン「ああ、まあいいけど」

ユミル「ちょっと!」

ミカサ「まった!」

アルミン「…」(腹痛が…胃薬持ってきてないや…)

ユミ・ミカ「そんなの悪いから!」

エレ・クリ「別に…」

アルミン(これはどっちにつけば…)

クリスタ(なんか嫌がられてるのかな…?悪いこと聞いたみたい…)

エレン(行ってもいいけど、なんかクリスタって苦手なんだよな…)

ミカサ「アルミン…」

アルミン「ひ、ひゃい!」ビクッ

ミカサ「せっかくだから行ってきたら?」ギロッ

エレン「お、おい。なんでアルミンだけなんだよ」

ユミル「そうだよ!そっちのいらないのこっちによこすなよ!」

アルミン「!!」(そんな!はっきり言わなくても…)ガビーン

クリスタ「ちょ、ちょっと!ユミル!ひどいよそれは!」

ミカサ「そのとおり。アルミンは大切な親友。いらなくなんかない」

ユミル「はいはい!じゃあ三人仲良くいけよ!こっちは急いでるんだよ!じゃあな!」タタタタタ

クリスタ「ちょ、ちょっとユミル!…ご、ごめんねぇーアルミン!」タタタタタ

ミカサ「…」

アルミン「…」グスッ

エレン「…おわったか?」

ミカサ「うん」

エレン「じゃあ行くか」

アルミン(クリスタ・レンズ。僕たちの天使で特質系能力者。その外見と他人を思いやる性格で、あらゆる生き物に好かれる人徳のある女の子)

アルミン「あまりの訓練の過酷さに最近では念能力の修行は遅れがちだけど、それでも素晴らしい才能を持ち合わせている」

アルミン「…」(本人は占いとか言ってたけど…なんだか違和感を感じる。彼女はきっと、もっと他の能力があるんじゃないだろうか…)

エレン「ったく!ユミルもあんな言い方しなくたっていいのにな!」

ミカサ「アルミン…私も悪いことを言ってしまった。ごめんなさい」

アルミン「…いや、もういいよ。気にしてないし…はは…」

アルミン(ユミル。彼女もまた特質系能力者。生まれ持った特別な環境や血統で決まる特質系の念能力者が、こんなに身近に二人もいるなんて驚きだけど…謎の多い彼女の事だ、きっと何かを隠している…にちがいない)

アルミン(クリスタをサポートしつつも成績は優秀で、なにより念の操作が手慣れている。能力は彼女もわからないらしいけど、あの成長ぶりをみるにもう発の能力は会得できてそうなものだけど…)

ミカサ「エレン、身長伸びた?こないだまで私の方が少し高かったのに」

エレン「ん、そうか?そう言えばミカサともう同じくらいだな。…でも目標は2mだ!」

ミカサ「そんなにいらない。大きすぎても困る」

エレン「なんでだよ、そりゃあ立体起動の訓練には邪魔だろうけどよ。でも俺達には念があるからな!体は大きくていいんだよ!」

ミカサ「今のままで充分」

エレン「いつかライナーやベルトルトにチビっていってやる!ははは!」

アルミン「大柄なエレンかぁ~…なんだか怖そうだね。目付きも凶悪だし、元々エレンは悪人面だから…」

エレン「はぁ?悪人面ってのはジャンみたいなやつのことだろ!」

アルミン「うん、二人ともそうだね」ハハハ

エレン「あのなぁ…」

ミカサ「…」ピタ

エレン「うわ!…いきなりとまるなよ!」ドンッ

アルミン「どうしたんだい?」

ミカサ「だれかいる…」

エレン「え?どこだよ。だれもいねえぞ」キョロキョロ

ミカサ「そこ、隠れてないで出てきたら?」


ガサッ


???「あらら、見つかってしまいましたね…」テヘヘ

エレン「サシャ!」

サシャ「へへへ…すみません。私の隠、ダメでした?」

アルミン「いや、完璧だったよ」

エレン「気にすんな、こいつがおかしいんだ。どうやったら円もなしにこんなとこで気付けるんだよ」

ミカサ「サシャ、なんのつもり?」ギロッ

サシャ「ええ~っとこれはですねぇ…」

アルミン「僕が言ったんだよ」

サシャ「あ、アルミン!」

アルミン「いや、僕がサシャにミカサを尾行してみてって言ったんだよ。ある能力を開花させたくてね」

エレン「ある能力?それってどんなのだ…?って…言えるわけないよな…」

ミカサ「…それにしても尾行なんて失礼。でも教えては尾行の意味がないから仕方がない。ので、サシャを許す」

サシャ「…ほっ」

アルミン「ごめんよ、ミカサ。でもサシャは尾行し始めたのはさっきからだから安心してよ」

ミカサ「わかってる。開始17秒ほどで見つけた」

サシャ「ショックです…」シュン

エレン「なんでそんなに早くわかるんだよ」

ミカサ「サシャほどの使い手の気配がいきなり消えたら、私じゃなくても警戒する」

ミカサ「手練れを尾行するなら、隠は相手が離れているところじゃないと意味がない。ただ、場所と方向はなんとなく気配でわかっただけ」

エレン「へぇ…」

アルミン「さすがだね、ミカサ」

サシャ「勉強になります…」

エレン「でも、じゃあいつ隠を使えばよかったんだよ」

ミカサ「私が気配だけで察知できるのは半径20~30m」

エレン「忍者かよ…」

ミカサ「円を使えば最高150mはいける」

アルミン「え?ということは、本気出したらミカサは宿舎の半分は監視できるってこと?」

ミカサ「長時間じゃなければ可能。円は神経を削るから、丸1日使うことを考えたとしたら50mが限界」

アルミン「まあ充分だけどね…ははは」(怪物だ…予想以上だ…こんなに極めていたなんて…)

サシャ「出直してきます、ミカサ様!」ビシッ

エレン「くそぅ…」(俺も何かミカサに勝ちてえ…)

エレン「よし!今晩みんなで腕相撲大会やろうぜ!」

アルミン「え?」

ミカサ「どうしたの急に」

エレン「念を使って基本的な力比べをするんだよ!ちょっとしたお遊びさ!」

アルミン「へぇ。でも僕はダメそうだな…操作系だし…」

エレン「何いってんだよ!念を使うんだから、どうなるかわかんねえだろ?」

ミカサ「…」

サシャ「どうですか?アルミン」

アルミン「…んー、個人的には興味あるけど、参加者としては自信がないかな」ハハハ

エレン「よーっし!決まり!じゃあみんなを今晩集めよう!晩飯を食べたらすぐだ!」

その日の晩の食事中

ジャン「おい、アルミン。今日の腕相撲大会はどうやって決めるんだ?勝ち抜き戦か?」

アルミン「んー、情報収集としては総当たり戦がいいと思ってるんだけど」

ジャン「つまり11回やって勝ちが多い順番でランク付けするのか?かなりハードだな。終盤もつか?」

アルミン「あくまで念の力比べだから、適度に回復しながら行えば大丈夫だよ」

アルミン(ジャン・キルシュタイン。放出系能力者。立体起動はトップクラス…でも抜き身すぎる性格が軋轢を生みやすい)

アルミン(自己中心的な人物だけど、的確な状況判断と行動力を持っている。念の能力もかなりの上達ぶりで、基本的な技術は殆ど扱えるようになった。中でも立体起動装置のガスの噴出に、独自の改良技を加えた念の放射により、より高度な空中戦術を会得した。)

ジャン「じゃあ、あとでな」

アルミン「うん」

ミカサ「アルミン」

エレン「あれ?珍しいな、ジャンと喋ってたのか?」

アルミン「うん。あ、そうだ。明日は成績発表の日だね」

エレン「ああ、そうだったな」

アルミン「二人ともきっと上位10番以内に入れるよ」

エレン「まあ、俺は調査兵団希望だから、興味ないけどな」

ミカサ「アルミンもきっといい成績」

アルミン「僕はきっとダメだよ…座学以外さんざんだったから…」ハハハ

ミカサ「その座学をいかす道にはいかないの?」

アルミン「いや…どうだろう…」

ライナー「どうしたアルミン?まさかみんなと別れるのが辛いのか?」ヒョコ

ベルトルト「…」

アルミン「え?いや、まあね…」ヘヘ

ライナー「どんな道に進むことになろうと、兵士としての道を貫く。それが俺達の使命だ」ゴクゴク

ベルトルト「…」モグモグ

エレン「そうだな、でも少し寂しい気がするな。お前ら憲兵団狙いだろ?きっと10位以内に入れるよ」

アルミン「なんにせよ、もうすぐだね…」

ミカサ「…」モグモグ

エレン「お、そろそろ時間だな、いこうぜ!腕相撲大会に!」ガタッ

倉庫にて

アルミン「えーと、それじゃあ腕相撲大会あらため、念による力比べをはじめまーす」

ライナー「よーし!じゃあ俺から全員と対戦だ。順番にいこうぜ。まずは…」

ミカサ「私からいこう」

アルミン「わかったよ、じゃあマルコ、そのホワイトボードを持ってきて」

マルコ「うん、まずはライナーVSミカサっと…」キュキュ

アニ「とっとと始めてくんない?」

サシャ「いきなり優勝候補の二人ですね」

ユミル「どーでもいーけどクリスタには怪我させんなよ」

倉庫にて

アルミン「えーと、それじゃあ腕相撲大会あらため、念による力比べをはじめまーす」

ライナー「よーし!じゃあ俺から全員と対戦だ。順番にいこうぜ。まずは…」

ミカサ「私からいこう」

アルミン「わかったよ、じゃあマルコ、そのホワイトボードを持ってきて」

マルコ「うん、まずはライナーVSミカサっと…」キュキュ

アニ「とっとと始めてくんない?」

サシャ「いきなり優勝候補の二人ですね」

ユミル「どーでもいーけどクリスタには怪我させんなよ」

ライナー「いくぜ、ミカサ」

ミカサ「大丈夫。手加減はしない」

アルミン「じゃあこれを使ってもらおうかな」

マルコ「よいしょ!」ゴトン

エレン「おお、鉄製の台か」

ジャン「この鉄のかたまりなら本気でやっても壊れなさそうだな」

マルコ「じゃあいいかい?両者腕を出して」

ミカサ「…」スッ

ライナー「…」スッ

マルコ「レディー…」

ミカサ・ライナー(硬!!!!!)ボンッ

アルミン(凝!!)

マルコ「ゴー!!!!!!」


ミカサ「ふっ!」

ライナー「…ぬぅぅぅうああああああッ!!!!!!!!」グワッ

マルコ「おお!すごい!両者少しも譲らない!」

アルミン「…」

ドッゴーーーーン!!!!!!!!!!!!!


ジャン「そんな…」

サシャ「まさか…」

コニー「ミカサが…」

マルコ「勝者ライナー!!!!!」

ミカサ「そんな…どうして」

ライナー「へへ、悪いなミカサ。本気出しちまった…ぜ…イテッ」ズキン

ミカサ「ごめんなさいライナー。強く握りすぎた」

ライナー「まあようやくひとつお前に勝てたからな。代償としては高くない」

アルミン(なるほど、ライナーは右腕のみじゃなく、左腕にも多少オーラを分散させたのか…)

アルミン(その証拠に鉄の台にライナー側だけ左手の手形がついている)

アルミン(おそらくミカサは右腕に100%のオーラをこめて、ライナーは左右に30:70の割合で引っ張る力を分散した。その結果、適度に必要なエネルギーをオーラで固める事で腕相撲にバッチリの態勢をとることができた…ということか)

アルミン(その証拠にライナーの右腕にミカサの手形がついている。100%同士でやりあえばおそらくミカサが勝っていただろう…)

こうして総当たり戦を行った結果、みんながオーラをうまく使いこなせているかどうかの見学ができることになった。

本当にこの数ヵ月で見違えるように成長した11人。そして肝心な僕はというと…


腕相撲ランキング

1位 ライナー
2位 ミカサ
3位 ベルトルト
4位 ユミル
5位 アニ
6位 サシャ
7位 エレン
8位 ジャン
9位 マルコ
10位 コニー
11位 クリスタ


12位 アルミン


アルミン「…一回も勝てなかった」

エレン「おかしい!もう一回やろうぜ!俺は強化系だぞ!」

ミカサ「エレン、往生際が悪い」

サシャ「なんでですかねぇ」

ユミル「もういいだろ?早く寝ようぜ…」

クリスタ「そうだよ。卒業してからもまた会えるかもしれないし」

アルミン「そうだね、今思えばみんなとはあと3日しか会えなかったんだ」

エレン「あと3日あるじゃねーか!くそっ!こんなに俺が未熟だったなんて…!」

ライナー「エレン、お前がその気ならいつでも相手になってやるぞ。ま、もう少し強くなてから出直してこい」ハハハ

ベルトルト「…」

ジャン「まあ、俺はもう二度と会わねえけどな!」

アニ「わたしも憲兵団狙いだから、もう会うこともないかもね」

ベルトルト「…」

マルコ「ジャンも喧嘩友達がいなくなって寂しいんじゃない?」ハハハ

ジャン「はあ?ふざけんなよ!」

エレン「まあ、とりあえずは明日の成績発表だな」

アルミン「そうだね。基礎トレーニングと最終抗議、それとと教官達の報告会とかで、発表は恐らく夜になると思うけど」

コニー「さっさと寝よーぜ」

マルコ「そうだね、じゃあみんな、また明日」

まだどなたか見ておられますかね?

なんだかノーコメントが心配で…

まだどなたか見ておられますかね?

なんだかノーコメントが心配で…

翌日

ミカサ「おはよう、エレン、アルミン」

エレン「おぉ、おはよう」

アルミン「おはようミカサ」

ジャン「いいか、お前ら。憲兵団ってのはな、街の巡回を適当にしとけば国から金が貰えてだな…」ペラペラ

マルコ「結局最後までそのキャラなんだね…」ハハハ

ジャン「あったりめーだろ!俺は絶対にまちがってねー!どっかの死に急ぎのバカとは違ってな!」チラ

エレン「お前、もし壁内に巨人が入ってきても助けてやんねーからな」イライラ

ジャン「はぁ?俺は別にお前の力なんか借りなくても一人で生きていけるッつーの」

エレン「お前憲兵団だろ!街の人間助けろよ!」

ジャン「ウォールシーナの奴等なんかまともな人間なんかいねえんだよ!どーせ死んでもかまわねえ奴等ばっかだ!」

エレン「このクズ野郎!」

ジャン「はあ?何かまちがってんのか!?俺は何がなんでもてめえみてーなバカにはならねぇ!」

エレン「この野郎!」

アルミン「この喧嘩を見るのも最後かもしれないなー」ハハハ

ミカサ「でも二人とも念を出していない。じゃれあってるだけ」

マルコ「ジャンもわざわざエレンに聞こえるように言わなくても…」

ライナー「…」モグモグ

ベルトルト「…」モグモグ

アニ「…」ズズ

クリスタ「あ、教官だ」

エレン・ジャン「え!?」ガタッ

キース「お前ら…最後までその調子か…」ゴゴゴゴゴゴ

エレン「いや、あの、その…」

ジャン「こいつが急につっかかってきて…」ハハハ

エレン「はあ!?ふざけんなよ!てめぇ!」

キース「いいかげんにしろ!貴様ら!」グワッ

エレン・ジャン「え?」

コニー「いててて!やめてください!ちょっとつまみ食いを…」

サシャ「そうですよ!私たちは食料庫から盗むと怒られるからキース教官の引き出しのおやつを…」

キース「…このバカどもが!勝手に部屋に侵入したあげく私の引き出しから物を盗んでその言い訳か!」

キース「お前たち!腕立て・腹筋・背筋・スクワット1000回ずつだ!それが終わるまで飯ぬきだ!」

コニー・サシャ「がびーん」

アルミン「はあ、なんだかもうすぐみんなと離れるのが嘘みたいだね」

クリスタ「アルミンもやっぱり寂しいんだ?」

ミーナ「大丈夫だよ。同窓会でもしよう♪」

ユミル「まあ死に急ぎのバカが生きてたらだけどなw」

クリスタ「ユミル!」

ミカサ「エレンは…死なせない」

アルミン「はは、でも調査兵団志望者は生存率がどうしても低いから…難しいかもね」

クリスタ「私は…調査兵になろうかな…」

ユミル「…おい」

アルミン「え!?」

ミカサ「また言ってる」

アルミン「クリスタも調査兵団志望なの?」

クリスタ「うん…まあ私の成績じゃ憲兵は無理だろうし、人の役に立って死ねるならその方がいいかなって…」

アルミン「…そんな、死ぬことだけが人の役にたつことじゃないよ」

ユミル「そうだよ、だいたい人のためにってところがダメだ!もっち自分のためにいきろ!」

クリスタ「うん、でもせっかく念もできるようになったし。死亡率の高いところに入団すればきっと役に立つかなって…」

ミーナ「念?」

ミカサ「なんでもない。ミーナ、ミリウスが呼んでいる」

ミーナ「え?ほんとに?」

クリスタ「あ、ごめんなさい」ボソッ

アルミン「あ、もうこんな時間か…。ミカサ、エレン、早くガスの補給所のメンテナンスにいこう」

エレン「おう、そうだな」

ミカサ「…」



アルミン「こうしてその日、夜になり暗くなった宿舎の中庭で成績発表会が開かれた」

教官「それでは成績上位10名を発表する!」

教官「主席!ミカサ・アッカーマン!」

ミカサ(…)

教官「次席!ライナー・ブラウン!」

ライナー(…)

教官「3位!ベルトルト・フーバー!」

ベルトルト(よかった…)

教官「4位!アニ・レオンハート!」

アニ(まあ、こんなもんか)

教官「5位!エレン・イェーガー!」

エレン(よしっ!やったぜ!)

教官「6位!ジャン・キルシュタイン!」

ジャン「…っ!」(なんでエレンより下なんだ!くっそっ!)

教官「7位!マルコ・ポッド」

マルコ(よし!これで憲兵団に入れる!)

教官「8位!コニー・スプリンガー!」

コニー(よし!これで憲兵団だ!村のみんなが喜ぶぞ!母ちゃん待ってろよ!)

教官「9位!サシャ・ブラウス!」

サシャ(あんなに怒られてたのに…やったで!)

教官「10位!クリスタ・レンズ!」

クリスタ(え!?ええ!?…わたし?ユミルじゃなくて?)

ユミル「よかったな」ボソッ

教官「…以上をもってお前たちを正式な兵士として迎え入れる!なお、憲兵団を志願できるのは先程発表した成績上位10名のみだ!」

一同「はっ!」バッ

エレン(やっとここまできた。今度は俺達が巨人を食い尽くしてやるばんだ!)

アルミン(みんな…念の修行で見せた今までの成果を、兵士として充分に発揮してくれ)

教官「以上!解散!」


こうして僕たちは長かった訓練兵団の生活を終えた。そして明後日から各々の選んだ所属兵団にうつることになる。
しかしこれは、これから始まる地獄への序章に過ぎなかった。


Part2 Fin

ご愛読ありがとうございました。
これにてPart2を終わります。

次回からはいよいよ対巨人編を展開する予定です。

それまでにアニ以外の訓練兵団時の話も入れていきたいと思います。

ご感想ご感想をいただければ幸いです。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月09日 (日) 16:25:39   ID: r4fw_4Fz

超期待

2 :  SS好きの774さん   2014年03月07日 (金) 19:27:05   ID: zs1Ob0Gc

小説にして欲しいです!

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