仗助「料理対決をしよう」(182)

仗助「なあ、康一ぃ~、恵方巻きってしってっかぁー?」スタスタ


康一「?、なあにそれ?」スタスタ


仗助「ホラ、今日は節分の日だろぉ?節分に巻きずしを作って、その年の恵方ッつゥー縁起のイイ
   方角を向いて丸かじりすんだとよ」


康一「ん~、知らないなあ」

前スレも見て頂けると嬉しいです

仗助「ローストビーフを食べに行こう」
仗助「ラーメンを食べに行こう」

康一「億泰くんは知ってる?」



億泰「おお、今朝ちょうど作って食ったぜぇー」



仗助「まじかよォー! うまかったかー?」


億泰「ああ、ウマかったなぁー」

仗助「まあ、自炊しているオメーが巻きずしくらい作れるのにはおどろかねーけどよ、
   巻きずしってなんか寿司っていうには地味じゃあねーかッ   そんなにウマかったのかよ」


康一「確かに普通のお寿司と比べると地味だよね・・・かんぴょうとか凍り豆腐とか・・・」


億泰「だからよォー、自分で作って好きなモンばっか入れてやったぜ!」

億泰「まずはマグロだとかサーモンとかの刺身とよー」


仗助&康一「ふんふん・・・」



億泰「カニカマやタマゴ、キュウリなんかも入れたっけなぁー」


仗助「確かにそりゃあウマそうだな~」

仗助「うッ・・・」


康一「どうしたの、仗助くん?」



仗助「いやよ、ここ露伴の家じゃあねーか・・・おれあいつ苦手なんだよなあ~・・・」



億泰「なんでだよ?」

仗助「あいつがおれのことスッゲェ~目の敵にしてるからよぉー・・・」
   「それに自分勝手だし、考えることがぶっ飛んでやがるし・・・・・・」



康一「うーん・・・」


仗助「はっきり言って『嫌なヤツ』だぜ・・・」

仗助「だからできればお会いしたくないっつーか・・・」



露伴「じゃあさっさと帰ればいいじゃあないか、東方仗助」


仗助&億泰&康一「!!!!!!」ビックリ!

露伴「その『嫌なヤツ』の家の近くにいるのはさぞかしムナクソ悪い気分
   なんだろぉーなァ・・・仗助『くん』?」


仗助「い、いやぁ~じょ、冗談っスよぉー」
   (何でいきなり露伴があらわれるんだよ~!!  すげぇ気まじいじゃあねーかっ!!
    悪口言ってたおれが悪いんだけどよォ~・・・)



康一「ろ、露伴先生はどこかに出かけてたんですか~?」


露伴「昼食を食べに行っていたのさ、立ち話も何だ、お茶でも入れようか。
   せっかく来てくれたんだし。億泰と仗助も来るといい。まあ、『嫌なヤツ』の家で飲む
   お茶もオツなものだろうぜ」

仗助(ぐ・・・)「い、いやあ、俺たちこれから帰る所だから遠慮しよぉっーかな~、なんて・・・」



露伴「ふぅ~ん、君はこの岸辺露伴が、お茶を出してやるって言うのに断るっていうのかい?
   まあそうだろうなあ、ぼくはしょせん『嫌なヤツ』だもんな~」


仗助「い、いや、その・・・」

露伴「そりゃそうだよなぁー『嫌なヤツ』が入れたお茶なんて飲みたくないよなぁー」


仗助「ぐ・・・ヤッパリイタダキマス・・・」
   (露伴のやろぉー・・・やっぱりヤなヤツだぜッ!!!)



露伴(東方仗助め・・・今までの『借り』はどうにかして返してやるぞ・・)

露伴ハウス


露伴「・・・・・・」ジロー


仗助(ぐ、ぐぅッ・・・いつまでもにらんでんじゃあねーぞッ!!)



康一「さっき昼食を食べにって言ってましたけど、露伴先生は料理はしないんですか?」


露伴「ん?ああ、しないね」


億泰「何でしねぇーんっスかあ?ずっと外食じゃあカネもかかるだろぉがよー」

露伴「逆に、金を払えば美味いメシが食べれるってのに、料理なんかするヤツの気が知れないねッ」


億泰「むッ!?」


露伴「だってそうだろう?料理なんて時間の無駄さッ」



億泰「なんだとォー!!?」





仗助「実は料理できないだけなんじゃあないっスかぁ、露伴先生ェー」
   (あ、おれ今余計なこといったかもしれね~)

露伴「・・・・・・そんなワケがないだろう?ぼくは『作れない』んじゃあなく、『作らない』だけさ」



億泰「それじゃあよぉー、おれとどっちがウマいもん作れるか勝負すっかぁ!?」


露伴「・・・・・・いいぜ、勝負してやるよ」


露伴「だが、ただの『勝負』じゃあおもしろくないよなぁー!」ニヤリ

あ!こりゃたまらん!ヨダレズビッ!!・・・・つぅ~味だぜきっとよぉ~

露伴「ぼくが勝ったら、仗助、お前には一ヶ月間、ぼくのアシスタントをしてもらうぜ」


仗助「何でおれなんっスか!?」



億泰「おれが勝ったらどうするつもりなんっスかぁー?」



露伴「そうだな・・・仗助・・・お前が主人公の読み切りマンガを描いてやるよ、この岸辺露伴がな」



康一「ろ、露伴先生が仗助くんを主人公にっ?これはスゴイことだぞっ!!よ、読んでみたいっ!!

億泰「そんなにスゲェことなのかよぉー?」


康一「一流ミュージシャンが僕らのために曲を作ってくれるようなものだよっ!!」

億泰「なるほどなァ~」


康一「でも、露伴先生ってアシスタントなんかいらないんじゃあ・・・」

露伴「そうさ、康一くん。ぼくが漫画を描くのにアシスタントなんか必要ない。だから仗助、億泰が負けたらお前には雑用をやってもらうぜ・・・?
   洗濯や窓ふき・・・トイレ掃除なんかを一日中させてやるからなぁー!!」


億泰「いいぜえ~、それじゃあ勝負だぜッ!!」



仗助「だから何でおれなんだよォ~~~~~!!!!!」

イタリア料理店 トラサルディー定休日


トニオ「料理対決のワタシに審判を頼みたい?」


億泰「そうなんスよおー!  ぜひお願いします!!」フカブカ


露伴「トニオさんが審判ならぼくも信頼できるな」

>>30 料理対決の審判を私に頼みたい?   です  ゴメーヌ

康一「あの、ダメですか?」



トニオ「・・・いいでショウ。喜んで引き受けさせてもらいマス!」


康一「やったあ!」



露伴「ついでに店のキッチンも貸してもらいたいんだけどイイかなぁー?」


康一「そ、それはまずいんじゃあ」

トニオ「ウーン、ソウデスネ・・・かまいませんよ」


仗助「い、いいんスかあー?」


トニオ「普段はお客サマを入れることは絶対にしないのデスガ・・・皆サンは同じスタンド使いノ仲間デスシ・・・
    ソシテ何より、料理を作ることを楽しんでくれる人が増えるとワタシもうれしいのデス」



億泰「ありがとぉーございまぁ~っス!」


トニオ「ソノ代わり、後でシッカリ掃除してクダサイネッ!」


康一「はーい」

億泰「おいちょっとこい仗助」

仗助「(露伴の野郎しつこすぎるぜぇ~っ まだ家焼けたこと根に持ってんのか)」

億泰「(この前フェラガモの靴欲しいつったよな?ほら・・・)スッ」

億泰「(受けてくれたらグッチのバッグも買ってやるから、な?)」


仗助「・・・・」



仗助「露伴先生!僕やります!」



こんな展開になるかと思った

トニオ「では億泰サンはコッチの予備のコンロと流しを使ってクダサイ。性能はマッタク同じものでスので」


トニオ「ワタシは客席で待たせてモらいマス。調理を見てしまっては面白みがなくなりますしネ」



億泰「さあっ~てと、何をつくるかなあ・・・」


仗助「おいおいたのむぜぇ~、億泰ッ、おれ露伴ちのトイレ掃除なんかゼッテェーしたくねーからよお・・・」



億泰「この億泰サマにまぁーっかせなさい!!露伴のヤロォーなんかに料理で負けるわけがねーだろッ!」

康一「そうだよねっ!!  毎日自炊している億泰くんだし!!  今日は何を作るの?」

億泰「ビーフシチューにしようと思ってんだよなぁー」


仗助&康一「ビーフシチュー?」


仗助「ビーフシチューってのはあれかよぉー、市販のルゥとか使うのかぁー?」

康一「料理勝負なのにそんなの使っていいのかな?」


億泰「いや、ルゥは使わねえんだけどよッ、その代わりデミグラスソースってヤツが必要になるんだよなぁ・・・
    さすがにおれもデミグラスソースをほいほい作れるわけじゃあねーからよお」


仗助「ああ、なんか聞いたことあるぜ~」



億泰「だからデミグラスソースを使わない、フランス風ビーフシチュー『牛肉の赤ワイン煮』を作ることにするぜッ!!」



仗助「おお、なんか高級そうな名前だな」

デミグラスソースって牛骨がいるんだっけ

お、来たー
待ってたよ

億泰「そろえる材料はこれだぜッ!」

牛すね肉 ブロック  300~400グラム   バラ肉とかシチュー用とかでもOK
塩・コショウ       適量
小麦粉         適量
にんじん        1本
タマネギ        一個
ニンニク        2~3片
きのこ         お好みで
サラダ油orオリーブ油 適量

煮込み汁用
赤ワイン        500cc
ホールトマト(カット) 1缶
コンソメ         10グラム(固形のヤツ2つ)
砂糖          15グラムくらい
水            200cc
ローリエ        1~2枚
他香草(ブーケガルニとか) あれば

付け合わせ
じゃがいも      2コ
塩・コショウ     適量
バター        10グラム
牛乳         少し

康一「な、なにかスゴク本格的な料理ってカンジがするねッ!」

億泰「まあ、ローストビーフとかよりはいろいろめんどくさいかもなぁー」

億泰「まずは肉に塩コショウで味付けをして、小麦粉をまぶしていくぜぇー」


仗助「なんか唐揚げみてーだなあ」


仗助(おれのトイレ掃除がかかってんだからなぁー、ゼッテェーまけんじゃあねーぞ、億泰ッ!!)

億泰「それをフライパンで軽く焼き色を付けていくぜッ」


康一「ああ、このニオイッ!!  たまんないよォー!!」


仗助「牛肉の焼けるニオイってさいこうだよなぁー」


億泰「焼き色がついたら、肉をさらにどけておいて、次ににんじんタマネギ、そしてニンニクを炒めていくぜっ!」


仗助「入れる順番とかあんのかよぉ~」


億泰「タマネギとニンニク、後でにんじん、の順番で入れてよお、タマネギが飴色になるまで炒めていくぜエー!」


仗助「億泰よぉー、まさかこのフライパンで煮こんでいこうってんじゃあ、ねーだろうな」


億泰「あせんなって、ちゃんとこっからは鍋を使うからよッ!
   次に鍋に赤ワインを入れて、軽く沸騰させるぜぇー!」


康一「沸騰させるのには意味があるの?」


億泰「気分だよぉ気分!!」

今回は露伴先生と勝負なのかw

億泰「お次はここにホールトマト、葉っぱ、コンソメ、砂糖と水を入れて、また沸騰したら肉と野菜を入れて煮込んでいくぜぇー!」


仗助「やっとかよおー」


康一「下準備だけでけっこう時間がかかったね」


億泰「料理ってのはそんなモンだよぉ~ん!」

億泰「それじゃあ後は2時間ほど煮込んで完成だなぁ・・・火加減に注意しねーと・・・」



仗助「康一よぉー、露伴のヤローはどんな感じだ?」ヒソヒソ


康一「そ、それが『ついたて』までされて全然みえないんだよぉー・・・
   さっきも『康一くんっ!見るんじゃあないぜッ!!」なんて怒られちゃったし・・・」ヒソヒソ


仗助「露伴はミョーに自身ありげだったしよ~、ちょっと不安になってきたぜぇー・・・ホント頼むぜェ、

億泰「それじゃあよお、煮込んでる間に付け合わせをつくるぜぇー」


康一「付け合わせ?パンとかでいいんじゃあないの?」


億泰「もちろんそれでもいいけどよぉー、今回は『マッシュポテト』を付けてみようと思ってなッ」


仗助「マッシュポテトっていったらよー、あのポテトサラダみてーなヤツだよなぁ?」


億泰「そうそう、それがこの料理にあうんだってよぉ」

チャーシューうまうま
http://viploda.net/src/viploda.net_2858.jpg

億泰「まずはじゃがいもの皮をむいて、薄くスライスしてぇっと」


康一「ふんふん」


億泰「シッカリと火が通るまで茹でていくぜッ」

億泰「ゆでたじゃがいもにバター、塩コショウ、牛乳を混ぜてぐしゃぐしゃにつぶしたら完成ッと!」



仗助「おお、スッゲエ簡単だなぁ~」


億泰「このまま食べてもウマイんだよなぁ~」

康一「確かに! パンに挟んでも良さそうだねッ!!」

億泰「マッシュポテトはこのまま置いておくぜッ!」


2時間後

億泰「そろそろイイかな~」


仗助「おお、確かにいいニオイだなァー」


康一「あっ! スゴイっ!  最初はスープみたいだったのに、今はちゃんとシチューみたいにとろみがあるッ!」


億泰「さてさて、肝心の味の方はどうかなぁーっと・・・」ペロリ

康一「・・・・・・」ペロリ

仗助「・・・・・・」ペロリ





仗助&億泰&康一「う、ウマイッ!!!」

支援つくれぽチャーシュー丼
http://viploda.net/src/viploda.net_2860.jpg

康一「味がすっごく濃くて、ホントにビーフシチューみたいだよっ!」


仗助「最初の方はタダのトマトスープみてぇな味だったってのに、煮込むだけでこんなにも変わるとはよぉー」


億泰「久しぶりに作ったケドよー、けっこう美味くできたなぁー!!」

仗助「よぉっしょあぁー!!コレなら露伴のヤローにも勝てるだろォ!」

露伴「フフ、それはどうかなぁー」ユラリ


仗助「!!」


億泰「い、いきなりあらわれんじゃあねー!  びびるだろぅがよぉー!!」ドキドキ


康一「ど、どういうことですか?」

ドミグラス不要とは!

露伴「いや、我ながら改心の出来でね・・・。はっきり言って負ける気が全然しないよ」フフ


仗助「な、なんだとォ~!?」


露伴「ハハハ、それじゃあいこうじゃあないか、審判の待つ『客席』へ」


仗助(露伴のヤツ・・・何でこんなに自身たっぷりなんだよォ~?)

露伴先生はどんな策があるのか

トニオ「フフ、待ちくたびれてしまいまシタ。サッソク審査いたしまショウ」

億泰「おれの方が先攻でイイっスかぁー?」


露伴「ああ、かまわないよ」


億泰「おれの料理はこれっスよ!!」ドン!!

トニオ「ホウ、これはビーフシチュー・・・いや、『ブッフ・ブルギィニョン』デスね?」


康一「ぶふ・・・何ですか?」


トニオ「フランスのブルゴーニュ地方の郷土料理でス。ビーフシチューの元祖ともいわれていマス。
    日本語で言うなら『牛肉の赤ワイン煮』、デスネ」

億泰「そのとぉ~りだぜェー! さっすがトニオさんっ!」

ゴクリ

トニオ「デハ、さっそくイタダキマショウ」


トニオ「・・・・・・」モグモグ



仗助&億泰&康一「・・・・・・」ドキドキ



トニオ「・・・フフ」ニコリ
   「とってもおいしいデス!」



康一「やったぁー!!」

トニオ「柔らかく牛肉が煮込まれていますし、味にコクと深みもでていマス。
    ローリエなどの香草をシッカリといれたおかげでショウ」

億泰「あの葉っぱ意味あったんだなァ~!」





トニオ「欲を言えば、火加減と時間をシッカリ調節すれば、とろけるぐらいマデ、モット牛肉が柔らかくなったかもしれマセン」


億泰「むむ・・・!」

トニオ「シカシ、料理人でない億泰さんが作ったとしてはかなりオイシイと思いマス!」
    


トニオ「ワタシが料理修行時代、ブルゴーニュ地方のとあるドメーヌ(ワインの蔵元)でお世話になった時、ソコの娘さんが
    同じものを作ってくれましたガ、まさにそれと同じ味デシタ。とってもおいしかったデス」ニコリ


仗助「こ、これはかなりの高評価と捉えていいよなァー!!」

億泰「へっへーん! 露伴先生ェー!!  どうっスかぁー?おれの料理は?」



露伴「・・・驚いたよ・・・まさか(バカでまぬけの)億泰くんがこんな料理を作れるなんてね・・・」


露伴「だがッ!!  勝つのはぼくだぜッ」ドン



仗助「なっ!!?」

何が出る!?

料理対決で最初に出す方は大抵……

露伴先生がくんづけするのは康一君だけ
後は呼び捨て

参考画像です

康一「こ、これは!!!?」


露伴「ぼくの料理は『子牛フィレ肉とファアグラのロッシーニ仕立て』だッ!!」



億泰「な、なんじゃあこりゃあ~!?」



仗助「ほ、ホントにアンタが作ったってのかよおー!?」


露伴「当然だろう? イカサマのようなマネはしないさっ。君と違ってね」

>>88
心の中で呼ぶ以外はつけてね?(仗助除く)

康一「どうして露伴先生がこんな高級そうな料理を・・・」


露伴「なぜって、康一くん。君は知っているはずだぜ?この岸部露伴が、漫画に対して究極の「リアリティ」を求めている、ということを!!」


康一「リア・・・ああッ!!」


露伴「自分の漫画に料理を出すんなら、その味、材料、作り方まですべて知っておくのは当然だろう!?」バアァァ~~ン

露伴先生のちに自分にスタンド使えるようになってるんだよな…

露伴「いろんな店に行って調べたさ!  親切な店なら、他言無用の条件で丁寧に細かい作り方まで教えてくれたよッ!」
   (まあ、モチロンこの岸部露伴が有名になってからの話だがね・・・)



康一「ああーなるほど・・・!」


露伴「高級料理店と全く同じ材料、やり方で作った一皿だ! たとえ料理の経験はほとんどなくとも、
    ぼくの料理が、負けるはずがないっ!!」

億泰「ぐう・・・!!」


仗助(こ、こりゃあマズいんじゃあねーかぁ!?仗助くんピンチだぜッ!)

露伴「さあ、食べてくれよ、トニオさん」


トニオ「エエ、イタダキマショウ」



トニオ「・・・・・・」モグモグ







仗助&億泰&康一「・・・・・・」ドキドキ

露伴「・・・」フフン

>>94
>露伴「高級料理店と全く同じ材料、やり方で作った一皿だ! たとえ料理の経験はほとんどなくとも、
>    ぼくの料理が、負けるはずがないっ!!」

いやそのりくつは

露伴先生、パネェッス
だが、「相手が勝ち誇ったとき」・・・

トニオ「・・・これは驚きマシタ!!」



億泰「な、なにィ!!」




露伴「ま、高級店の味をそのままマネしたんだ。美味いのはとうぜんだろうなぁ」


仗助「うぐぐ・・・」


トニオ「イエ、驚いたのはソウイウことではアリマセン」



露伴「?」

トニオ「普通、一度作り方を聞いたからといって、その料理を違いなく再現できる人はなかなかイマセン。
    シカシ露伴さんの料理はかなりのレベルのものデシタ。ワタシはソコに驚いたのデス」



億泰「ムムム・・・」


トニオ「シカモ普段料理はほとんどしていないんですヨネ?露伴さんは漫画ダケでなく『ものを作り出す』ということにおいて
    天才なのかもしれまセン」


露伴(そんなことわかってるよ)フン

御飯先生や

>>101
ww

トニオ「シカシ、料理の経験がないせいで、ところどころでアラが目立ちマス。料理の完全再現、とマデハ、いきませんネ」


露伴「な、何だって?」


トニオ「モシ普段から料理をされていたナラ、モット高いレベルのものが作れたでショウ。それが非常に残念デス」



露伴「うぐぐ・・・」

ほほう

トニオ「ですが。ヤッパリ料理としては、とても美味しかったですヨ」ニコリ


仗助(あ、あぶねー。コレでぼろ負けってことはないだろうが、こりゃあわかんねぇーぜェー!!)


康一(ど、どっちが勝つんだろう・・・)


億泰「お、おれはまけねぇーぞォ!?」

トニオ「ムムム、コレはとてもムズカシイデスッ!  とっても悩みマスッ!」ウーン


露伴(フッ、ぼくが負けるワケがないさ)


仗助(た、頼むぜぇ!!  トニオさんよぉー!!)

露伴先生、味見しなさそうw
模倣だから、気候とか風土とか材料の違いを丸められないかもなぁ

トニオ「ヨシ、決めましタ!」



トニオ「デハ、結果を発表シマス!」



仗助&億泰&康一&露伴「・・・・・・」ゴクッ

・・・ハァハァ

トニオ「今回の勝者ハ・・・・

















   億泰サンでス!!!!」



億泰「!!!!!!」

露伴「ば、ばかな!?」

ヤッタネ

億泰「いよっしゃあぁ~~~!!!!!!」


仗助「うしッ!!  やったぜ億泰!!!」


康一「やったね!!  億泰くん!!」


露伴「納得出来ない!!  理由を言えぇー!!」


億泰「おれもおれが勝った理由があるんならしりてーなあ」ヘヘヘ

トニオ「ソウデスネ・・・実は非常に悩みまシタ。二人ともとても美味しい一皿で、どちらが優れている、とは決められなかったのデス」


露伴「じゃあなぜ・・・」


トニオ「コレをみてクダサイ・・・」ゴソゴソ


康一「え、コレは二人が使っていたゴミ箱・・・あ、あれっ!!?億泰くんのゴミ箱はゴミの量が圧倒的にすくないぞっ!」


トニオ「エエ、億泰サンの料理はゴミがほとんど出ていないのです。ソコが勝敗の分かれ目デス」ニッコリ

露伴「そ、そんな『地球に優しく料理できましたーバンザイッ!』って感じの子ども騙しじゃあ納得できないぞォー!!」



トニオ「モチロンそんな理由ではアリマセン。ワタシもプロですカラ。料理によってハ、たくさんの食材から少しの料理しか出来ないものもアリマス。
    シカシ、同じレベルの料理をより無駄がなく、より少ない材料で調理できた・・・」





トニオ「つまり、20の食材で10の料理を作った露伴サンよりも、10の食材で10の料理を作った億泰サンを評価したのデス」


露伴「ぐ・・・」

おぉ、なるほど
ぶらぼー

億泰「じゃあ、おれの勝ちってことでいいっスねぇ?露伴先生?」ニヤニヤ
 

露伴「・・・・こうまでいわれちゃあ仕方がない・・・プロの言葉だしね」


露伴「負けを・・・認めるよ・・・」ガックリ


億泰「よおぉしッ!!」

露伴「敗北の代償はマンガの読み切りを描く、だったね、スグに描いて、一ヶ月後のジャンプに載せてやるよ・・・」


仗助「おれが主人公だってんならカッコよく描いて下さいよォー!」


露伴「ああ、ぼくがマンガで手抜きをすると思うかい?最高のマンガにしてやるよ・・・いまいましいがね」クソッ

読者「髪型変じゃね」

露伴「お前が主人公の漫画を書いてやるよ(ハッピーエンドとは言ってない)」

帰り道


仗助「しっかしよぉー、露伴の料理が出てきた時はさすがに負けるとおもったぜぇー」


康一「あんな料理に勝てるなんて、さすが億泰くんだね」


億泰「へへ、まあな」テレテレ

>>132
www

億泰「でもよお、トニオさんの言ってた事がよくわかんなかったんだけどよぉー、『ゴミが少なかったから』おれの勝ちってことだよなぁ?」



康一「うーん、まあだいたいはそういうことだよ」ホントハチガウケド


億泰「いやあー、確かに生ゴミは汚いと思ったからよー、『ザ・ハンド』で消しといてよかったぜぇー」


仗助&康一「え!!!?」

マリリンマンソン「ふ、不正はなかった」

仗助「お、億泰・・・おめー、ゴミを『ザ・ハンド』で消してたのか・・・・・・?」


億泰「ああ、トニオさんの店をよごしたらわりぃなあ~と思ってよー。なんかまずかったかぁ~?」

仗助「い、いや、いいんじゃあねーかッ!?」アセアセ
   (あ、アブネー、これ露伴にばれたら殺されるぞ、おい)


億泰「だあぁっろぉー?」



康一「ハハハ・・・・・・」
   (ごめんね露伴先生・・・)




トニオ(ゴミの量があり得ないくらいすくなかったのには違和感を感じマシタガ、マア、黙っておきまショウ)

一ヶ月後


康一「あっ!!ほんとうに露伴先生の読み切りのってるよッ!」


億泰「・・・おれ普段漫画なんか読まねーけどよー、コレは確かにおもしろいぜぇー」ペラペラ


仗助「露伴は性格はあんなんだけどよぉー、マジで漫画に関しては天才なんだなぁー!」ペラペラ
   (おれが主人公だしねッ!!)


客A「露伴の読み切り見たかー?おもしろかったよなー」

康一(お、他のお客さんにも人気みたいだぞ!)

客B「確かにねー、でも、主人公の髪型ださくね?」
客A「確かに!! ハンバーグみてえな頭してるよなこいつ」


仗助「あん!!!?」プッツゥーーン



康一「あ、やば・・・」

億泰「お、おれしーらねっと・・・」

はんばーぐwwwwwww

仗助「誰の髪型がローストビーフみてぇーだとォー!!?」



客A「え!?」ビクッ

客B「そ、そんなこといって・・・・・・」




ギャアアーーーー


岸部露伴の読み切り『穣助のグレートな冒険』は評価が高く、かなりの人気が出たが、
おもしろいのに主人公の髪型がダサイ、と話題になったという



← To Be Continued

というわけでローストビーフな>>1でした
今回も読んでくれてありがとうね
みんなのレスにとっても応援されていマス

コンソメの代わりにデミグラスソースを入れると、日本のビーフシチューになるのかな?たぶん
ローリエなんて初めて買ったよ

http://viploda.net/src/viploda.net_2861.jpg

先週描いたよ

>>168
うめェーじゃねぇーか!

>>168
マジで!!?  マジで!!?  すごくうれしいです!!!
ホンと泣きそう・・・  しばらくデスクトップにしとこう!!


ちなみに、7部のホットパンツの「ローストビーフサンド」も作ったけど
おいしかったよ


みんなありがとう!!

>>173
お、喜んでもらえたw
次回も楽しみにしてるよー

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