コナン「お客さんどこまで?」光彦「警視庁まで」(176)

コナン「はいよ」

コナン「あー、ドア閉めますよ?」

光彦「あ、はい」

バタン。ブオーン

コナン「」

光彦「」

コナン「」

光彦「」

コナン「もうすっかり冬ですねぇ」

光彦「・・・そうですね」

コナン「お客さん、東京の人ですかい?」

光彦「えぇまぁ。でも今は福井に」

コナン「福井?それはまた」

コナン「福井には単身赴任で?」

光彦「いえ。結婚はしてないんですよ」

コナン「あ、そうですか」

ブオーン

光彦「」

コナン「」

光彦「東京も、すっかり変わりましたねー」

コナン「そうですか?ずっと住んでるとあんまりわからないですからねぇ」

光彦「ありますねーそういうの」

コナン「お客さんはいつ福井へ?」

光彦「えぇ。ちょうど20年ま・・・え・・・?」

コナン「? どうしましたお客さん」

運転手 江戸川コナン

光彦「こ、コナ」

コナン「あぁ、変な名前でしょ(苦笑)」

コナン「もしかしてお客さん。刑事?」

光彦「え?えぇ、まぁ」

コナン「なるほど、どうりで」

コナン「いい目をしてらっしゃる」

光彦「そ、そうですか?」

コナン「えぇ、今この瞬間にも」

コナン「私の発言に可笑しなことがないか注意深く観察しています」

コナン「ですが、私はなにもやましいことはしていないし、お客さんも」

コナン「そんなにはりつめていては、疲れてしまいますよ?」

光彦「ど、どうも・・・」

光彦「(江戸川コナン。忘れるはずもない)」

光彦「(そしてこんな名前、二人といない)」

光彦「(年齢も一緒)」

光彦「(中学卒業と同時に姿を消した江戸川コナン)」

コナン「おっと、ここを右でしたね」

光彦「こ、」

コナン「え?道、間違えてますか?」

光彦「こ、コナンくん何ですか?」

コナン「そうですが?」

コナン「先程変な名前と」

光彦「そうじゃなくて!」

コナン「な、なんです!?」

光彦「僕です!円谷光彦です!!」

コナン「みつ・・・ひこ?」

光彦「そうです!そうですよ!!」

光彦「思い出してくれましたか!?」

キキーッ

光彦「うわっ!なんです急ブレーキなんか」

コナン「・・・降りてくれ」

光彦「え?」

コナン「降りろ!!」

光彦「」ビクッ

コナン「お代は結構です。お客さん」

光彦「コナン・・・くん?」

コナン「降りてください。お客さん」

光彦「・・・はい」


ブオーン


光彦「コナンくん・・・」シュン

灰原「あら、もうこんな時間」

歩美「ホントだー。そろそろ帰らないと」

灰原「タクシー呼ぶわ」ピポパ

歩美「あー、久々に哀ちゃんと話せて楽しかった」

灰原「タクシー一台お願いします」

灰原「私だって楽しかったわ。あ、これタクシー代」

歩美「え?いいよ!!お金あるからっ」

灰原「でも・・・」

歩美「もー、哀ちゃんは昔から変わらないね」

灰原「そうかしら」

歩美「そうだよー!」

灰原「タクシー来たみたいよ」

歩美「うー寒い!」

コナン「吉田さんで?」

歩美「そーです!」

歩美「じゃ、哀ちゃん、またね!」

灰原「えぇ、気を付けてね」

歩美「それはこっちのセリフだよー。駅で変な人に絡まれないようにね!哀ちゃん美人さんなんだから!」

灰原「もう・・・」

歩美「じゃね!」

灰原「えぇ、またね」

バタン

コナン「どちらまで?」

歩美「○○まで」

コナン「あいよ」

ブオーン

歩美「」携帯ポチポチ

コナン「」

歩美「」ポチポチ

コナン「」

歩美「」ポチポチ

コナン「コホッ」

歩美「」ポチポチ

歩美「」スースー

コナン「お客さん、着きましたよ」

コナン「お客さん」

歩美「ふぇ?」

歩美「コナンくん・・・?」

コナン「・・・」

歩美「こ、コナンくん!?」

コナン「・・・お客さん、着きましたよ」

歩美「この名札!コナンくんなんだよね!?」

コナン「・・・1400円です。お客さん」

歩美「私の質問に答えて!」

歩美「あの、少年探偵団のコナンくんだよね!」

コナン「」

歩美「コナンくん・・・?」

コナン「降りてください」

コナン「お代は結構ですから」

歩美「ちょっとどういうk」

コナン「降りろ!!」

歩美「」ビクッ

ブオーン

コナン「」

コナン「」

コナン「」

コナン「」

コナン「あいつら、あんまり変わってなかったな」

コナン「」

コナン「」

コナン「」

コナン「本当に嫌われちゃったかな、こりゃ」

翌日

灰原「江戸川くんに会った?」

歩美『そうなの!タクシーの運転手がコナンくんだったの!』

灰原「江戸川くんが、タクシーの運転手?」

歩美『そうなの!でもなんか』

灰原「?」

歩美「私ってわかったとき、すごい怒り出しちゃって」

灰原「怒った?」

歩美「うん、お代も結構だーって」

灰原「そう・・・」

コナン「」

ブオーン

コナン「」

コナン「」

コナン「!」

キキーッ

コナン「やっと、見つけたぜ」

コナン「元太、聞こえるか」

コナン「目標を確認。ポルシェ356A」

コナン「ジンの車だ」

元太『手筈通りに。気付かれるな』

コナン「わかってるよ」

コナン「任務完了。そっちは大丈夫なんだろうな」

元太『安心しろよ。ジンからの電話は逃さねぇ』

元太『タクシーを利用したが最後だ』

コナン「」

元太『・・・どうした、コナン』

コナン「昨日、光彦と歩美に会ったよ」

元太『』

コナン「」

元太『忘れようと誓ったはずだ』

コナン「・・・わかってっけどよ」

コナン「なぁ元太」

元太『どうした?』

コナン「ジンを殺ったら、オメーどうすんだ?」

元太『・・・さぁな。俺は両親を殺したあいつを殺せれば、もうどうなったっていい』

コナン「そっか」

元太『お前はどうすんだ?これから』

コナン「・・・さぁな」

ブオーン

灰原「そうですか、はい。失礼します」

灰原「何処のタクシー会社にかけても江戸川コナンなんて居ないばっかり」

灰原「個人情報守ってるだけかしら」

灰原「でもあの時、吉田さんだいぶ酔ってたみたいだし」

灰原「やっぱり彼女の見間違いかしらね」

灰原「だって、工藤くんはあの時」






灰原「私をかばって死んだんだから・・・」

ジン「ちっ。とうとう壊れやがったか」

ジン「タクシーで近くまで行くしかないな」

ジン「」ピポパ

元太『はい』

ジン「一台、至急だ」

元太『わかりました』



元太『コナン』

コナン「あぁ、聞こえてるよ」

コナン「お待たせしやした」

ジン「○○まで」

コナン「おいすー」

ブオーン

ジン「」

コナン「」

ジン「」

コナン「お客さん、すごい格好ですね」

ジン「なにか言ったか?」

コナン「いえ何も」

コナン「(そろそろ)」ガサゴソ

ジン「ん?」

ジン「なんだそれは」

コナン「あぁこれ?これね、ガスマスク」プシュー

ジン「き、貴様っ・・・」

ジン「う・・・ぐっ・・・!!」

コナン「一緒に地獄まで来てもらうぜ、ジン」

ジン「うっ・・・ここは・・・」

コナン「よう、目、覚めたか」

ジン「・・・貴様」

ジン「なぜ生きている。俺がこの手で殺したはずだ」

コナン「おぉ、覚えててくれて嬉しいよ」

コナン「だが残念なことに、お前が殺したのは俺じゃない」ハァ

ジン「?」

コナン「お前が殺したのは、灰原に心底惚れてた服部とか言う奴を使ったのさ」

ジン「服部?」

コナン「あいつのお陰だ。俺を殺したと思ったオメーは隙だらけだったぜ?」

ジン「く・・・」

コナン「だが、隙だらけのオメーを捕まえるのに10年かかっちまった」

もろたで工藤

ひどいやないか工藤

ジン「どういうことだ」

ジン「江戸川、いや工藤伸新一は仲間を巻き込まないような人間だった覚えがあるが」

コナン「」

ジン「」

コナン「そんなこと、あいつにしかわかんねぇよ」

ジン「」

コナン「あいつが勝手にやったことだ。心情なんか知らないな」

ジン「そうか・・・」

ジン「で、俺を殺すのか?ならさっさとしやがれ」

コナン「断る」

ジン「なに?」

コナン「お前はもっと、苦痛を味わって死ぬんだ」

の…伸新一

ジン「俺に大切な物があるとでも?」

コナン「そうだな。取り敢えず俺の推理を聞いてもらおうか」

ジン「推理?」

コナン「お前がなぜ、組織にいるかだよ」

コナン「苦労したぜ、調べるの」

ジン「」

コナン「オメーが組織にいる理由」

コナン「周りにはボスを崇拝してるとかなんとか言ってるみたいだが」

ジン「」

コナン「まず、ボスはオメーなんだよな?ジン」

コナン「ボスであることを隠す理由」

コナン「一幹部になりすまし、自分はボスの考えは知らないがボスのためなら・・・という言い訳」

ジン「・・・何を言ってるのかわからんな」

コナン「くくく。」

ジン「なにが可笑しい」

コナン「お前、孤児院を持っているな」

コナン「それも世界各地に」

ジン「!!」

コナン「その孤児はテロリストの子供なんだってな」

コナン「内密に消される運命にあった」

コナン「しかし、オメーは大金を払い、いや払い続け」

コナン「今なお子供たちの命は救われている・・・が」

コナン「オメーよ。いいこと利用されてるな」

コナン「しかも、悪の組織のボスが戦争孤児を養うために活動」

コナン「可笑しな話しすぎる」

ジン「」

コナン「そして俺はお前を許さない」

コナン「犯罪者だけならともかく、一般人にまで手をかけちゃな」

コナン「これを見ろ」

幼女『なぁにこれぇ』

幼男『カメラっていうやつだよ。お前知らないのぉ?』

ジン「!!」

ジン「な、何をする気だ!?」

コナン「これ、なにかわかるか?」

ジン「スイッチ・・・?」

ジン「まさかっ!!」

コナン「ニヤ」メガネキラッ

幼女『せんせぇー!おしっこしーーー』ザザ

画面『ザーーーーーッ』プツン

ジン「あ・・・あ・・・?」

コナン「ハーッ!!」

Kさん「ハーッ!」

コナン「世界6ヶ国に存在する裏の孤児院」

コナン「綺麗な花火だったなジン」

ジン「貴様ぁ!!」

コナン「泣いてるのか?」

コナン「オメーにも、人の心ってもんがあったんだな」

ジン「うるせぇ!」

コナン「安心しろよ。死んだのはテロリストの子供200人程度だ」

コナン「世界にとっちゃ、反乱分子が消えただけ」

コナン「それに、お前だってもうすぐ死ぬんだ」

コナン「あの世でもう一回孤児院開いてやれよ」

コナン屑すぎwwwwwwww

元太『コナン、そろそろ』

コナン「あぁ悪い」

ジン「」

コナン「もう言葉もないか、ジン」

コナン「じゃあ、そろそろ消えてくれ」

光彦「させませんよ、コナンくん!!」

コナン「!!」

コナン「光彦?」

光彦「動かないでください。撃ちますよ」

コナン「な、なんでここに」

光彦「たまたまですよ」

光彦「僕は今、別件の捜査でこの東京にやって来ました」

光彦「指名手配犯の目撃情報が絶えないためです。それで拳銃の携帯も許可されています」

コナン「そんなことは聞いてねぇ!なんでオメーがここにいんだ!?」

光彦「言ったでしょう?たまたまです」

光彦「たまたま貴方のタクシーを見つけ、たまたま同じ方向へ向かった」

光彦「貴方のタクシーの異変から、なにかおかしいと思いつけましたが」

光彦「さすがは地元タクシー運転手。見事に撒かれてしまいました」

光彦「コナン君、そんなことしたらちゃまるが」

コナン「ちっ」

コナン「オメーは関係ないだろ?スッこんでろ」

光彦「そうはいきません。この縛られている方が何者であろうと」

光彦「たとえ犯罪者であろうとなかろうと」

光彦「命を法の裁きなくして失わせるわけにはいきません」

光彦「僕は・・・刑事ですから」

コナン「(´・д・`)」

こなん(´・ω・`)顔

撒かれたのに見つけ出した光彦すげええええええ

コナン「えらく立派なこと言うようになったじゃねぇか光彦」

ジン「逃げるんだ。コイツは危険だ」

光彦「逃げません」

コナン「相変わらず頑固だな」

コナン「まぁいい。おい聞こえるか」

元太『』

コナン「名前は伏してやるよ」

元太『なんだ』

コナン「あいつを、頼む」

元太『・・・わかった』

コナン「」上着バッ

光彦「!」

コナン「元太、光彦の腕抑えてろ」

光彦「元太くん!?」

元太「でどーすんだよ、おめー?」

コナン「おめーだって分かってんだろ、ケツの穴塞ぐんだよ」

光彦「!!!」

光彦「コナンくん・・・」

ジン「正気か?」

コナン「あぁ、見ての通り」

コナン「爆弾だ、ダイナマイトだ」

コナン「爆弾だ」

光彦「爆弾ですね」

ジン「爆弾か・・・」

コナン「あぁ、爆弾だ」

コナン「爆弾だ、ダイナマイトだ」

コナン「爆弾だ」

コナン「こいつを押せば爆発する」

光彦「待ってください!貴方にだって大切な人がいるでしょう!?」

コナン「いないよ」ポチっとな

光彦「!!」

ジン「くそ・・・!!」



コナン「」

光彦「」

ジン「」

コナン「」ポチっとな

光彦「」

ジン「」

コナン「(´・д・`)」

コナン「爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ爆弾だ」

元太「俺は死にたくない」

工藤紗枝ってだれ?

コナン「くそっ」

光彦「江戸川コナン。確保」

コナン「離せ!おい光彦!」

光彦「イヤホン、借りますよ」

光彦「貴方も逃げられませんよ」

元太『(み、光彦)』

光彦「僕はね、ある名探偵の弟子ですから」

光彦「彼から譲り受けたものは、全て発揮して貴方も捕まえます」

光彦「犯罪は許してはならない、そうですねコナンくん」

「あぁ、そうだな」

彼は笑っていた。彼自信解っていたのだ。こんなやり方は間違いだって
でも、こんなやり方しかもう思い付かなかったのだろう。金髪の男を捕まえるためには

「歩けますか?」

「あぁ」

そう言い、立ち上がる彼。手錠を掛けられた腕を振り回すこともせず、観念したようだった

「江戸川コナン。俺は貴様を許さない」

「あっはは、安心しろよ。あれは作り物。みんな生きてるよ」

「なに・・・?」

光彦には二人が何を言っているのか解らなかった。でも、良い報せであることは理解出来た
二人の、違う意味であろう笑顔を見て

「行きますよコナンくん」

彼は数秒の時間、黙り、そして言った

「ありがとう、光彦」


えんどぉ

遠藤ちゃうで工藤や

えんど!終わり!

        / ̄ ̄ ̄\
        /        \
     /   ─   ─  ヽ
      |   (●)  (●)  |
     \   (__人__) __,/
     /   ` ⌒´   \

   _/((┃))______i | キュッキュッ
.. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \
/  /_________ヽ..  \
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

         ____
        /⌒   ー \
       / (●)  (●) \  +
     / :::::⌒(__人__)⌒:::::ヽ
      |     |r┬-|    |  +
.      \_   `ー'´   _,/
      /            \     +
      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |  トン
   _(,,)  このスレは    (,,)_
  /  |まだまだ続きます |  \
/    |_________|   \

うなぎー、とか。なえぎーとか。
あざっす。おやすー

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom