渋谷凛「最近事務所の皆がプロデューサーに甘えすぎている」(215)

    
みく「……いきなりどうしたんだにゃ」

凛「ん……ああみくか」

みく「ああってなんだにゃ……それより甘えてるってどういうことにゃ?」

凛「そのままの意味だよ。最近皆プロデューサーに引っ付きすぎじゃない?」

みく「うーん、そうかにゃあ? 仲がいいのは良いことだと思うけどにゃ」

凛「仲が良いのは別に構わないんだけど……最近は皆、度が過ぎてると思うんだ」

みく「度が過ぎてるかぁ……たとえばどんな感じにゃの?」

凛「うん。この前のことなんだけどね…………」

    
――――――――――――

P「……………………」カタカタ

雪美「……………………」

凛「……………………ねえ、プロデューサー」

P「んー? どうした凛」

凛「いや……なんで雪美ちゃんが膝の上に乗ってるの?」

P「ああ、これな。雪美がここが落ち着くって言うからさ」

雪美「…………Pの上…………あったかい………………好き…………」

凛「ああ、そうなんだ」

P「おう」

凛「っていやいやいや、おかしくない?」

         
雪美「…………何も…………おかしく…………ない」

雪美「…………ここは…………私の…………場所……だから…………」

凛「そうは言っても、プロデューサーも仕事があるから、ね?」

雪美「…………Pは…………嫌…………?」

P「いや、別に嫌というわけではないけど……」

雪美「じゃあ…………大丈夫……」

凛「いやいやいや、大丈夫じゃないってば。普通に仕事しづらそうだよ。だよね、プロデューサー?」

P「うーん、まあ少し……な」

凛「でしょ? だから雪美ちゃんもほらどこう、ね?」

     
雪美「…………………………」ギュッ

凛「………………………………」

P「………………えーっと、ごめんもう仕事終わったんですけど」

凛「あ、終わったんだ。じゃあ一緒に帰ろうよプロデューサー」

雪美「Pは……私と…………帰る」

P「いや、これから智絵理を迎えに行くことになってるから。なんだったら2人ともちひろさんに送ってもらうか?」

凛「……ふーん。じゃあもうちょっと事務所にいるね」

雪美「私も…………P……待つ」

P「いや、待つって…………まあいいや、行ってきます」ガチャ

凛「いってらっしゃい」

雪美「…………待ってる……から……」

       
凛「………………………………」

雪美「……………………………………」

雪美「……Pと…………私………………繋がってる…………」

雪美「…………Pといるのは………………私…………」

凛「まあプロデューサーは優しいからね。勘違いしちゃってもしょうがないよね」

凛「でも、雪美ちゃんもほどほどにした方が良いよ? 雪美ちゃんもアイドルなんだし、一線は引いとかないと」

凛「いつまでも甘えてられる訳じゃないんだから」

雪美「…………そんなこと…………ない」

雪美「私と…………Pは…………ずっといっしょ……約束…………したから」

凛「…………ふーん」

      
――――――――――――
    
凛「…………ってことがあってさ」

凛「雪美ちゃんも良い子なんだけど、やっぱり甘えすぎは良くないよね」

みく「…………別にそれぐらいなら良いと思うんだけどにゃ。それより凛ちゃんが大人気なさすぎる気がするにゃ」

凛「そんなこと無いよ。やっぱりアイドルなんだから、一線は越えちゃ駄目だと思う」

凛「まあそんなことより…………次は智絵里なんだけど」

みく「智絵里かにゃ。……まぁPチャンには懐いてるけどにゃ」

凛「それがね…………」

        
――――――――――――
    
智絵里「ただいま……です」

P「お帰り、智絵里。今日の仕事はどうだった?」

智絵里「あ、プロデューサーさん……。えと、なんとかできました」

P「そうかそうか。えらいぞ智絵里」ナデナデ

智絵里「ひゃっ!? あの……プロデューサーさん、なにを……」

P「ん? ああすまんすまん、つい癖でな。悪かった」サッ

智絵里「いえ……ちょっと驚いただけですから」

智絵里「………………あの、良ければ……もっと撫でてもらっても……いいですか……?」

P「別に構わないけど。…………いいのか?」

        
智絵里「はい。…………お、お願いします」

P「じゃあ遠慮なく…………」ナデナデ

智絵里「………………えへへ……」

P「…………………………」ナデナデ

智絵里「………………んっ……」

P「…………あのー、もういいか?」

智絵里「…………あっ、は、はい………………ありがとうございます」

P「お、おう」

       
智絵里「…………………………」

智絵里「あ、あのっ! プロデューサーさんに渡したいものが…………」

P「俺に?」

智絵里「は、はい。………………これを」

P「これは…………しおりか?」

智絵里「そ、そうです。……この前、四葉のクローバーを見つけて……それで、作ったんです」

智絵里「プロデューサーさんってよく本を読んでいるから……やっぱりい、いらないですか……?」

P「いや…………ありがとう、智絵里。大切にするよ」ナデナデ

智絵里「よ、よかった…………えへへ……」

    
P「でもよく四葉のクローバーなんて見つけたな。本物なんて初めて見たかもしれん」

智絵里「家の近くに生えている所があって……偶然見つけたんです」

P「そうか。わざわざありがとうな」

智絵里「い、いえ…………」

智絵里「………………あの、プロデューサーさんは……その、四葉のクローバーの花言葉って知ってますか……?」

P「ん? いや、知らないな…………幸運とかか?」

智絵里「そ、それは………………その…………」

P「……? まあ、また調べとくよ」

智絵里「だ、だめっ……ですよ。また……私が教えます……から」

P「そ、そうか。じゃあ楽しみにしとくな」

智絵里「は、はいっ」

智絵里「…………いつか、きっと伝えます……ね」

四葉のクローバー
花言葉は「Be mine.」(わたしのものになってください)

    
――――――――――――
       
凛「………………ってことなんだけど」

みく「別に甘えすぎじゃないと思うけど……智絵里は良い子だにゃあ」

凛「…………みくは四葉のクローバーの花言葉知ってる?」

みく「ううん、知らないにゃ」

凛「Be mine…………私のものになって下さいって感じかな」

みく「…………………………」

凛「…………智絵里は明らかに分かって渡してるよね」

みく「……………………まあいいにゃ! 次、次いこっ!」

凛「じゃあ次は……ゆかりなんだけど」

みく「ゆかりかにゃ? 別にPチャンに甘えすぎって訳でもにゃいよーな……」

凛「…………まぁ話すよ………………」

順調にCuの重い子が

>>31
かな子の話はしてないやろ! いい加減にしろ!

    
――――――――――――
     
凛「ただいま戻りました…………あ、プロデュー……」

凛「……………………………………」

P「…………………………………………」

ゆかり「んっ………………ぷろでゅーさー……さぁん……」

凛「………………なにしてるの」

P「凛、これは違うんだそう違うんだよ待ってくれ俺はなにもしてない」

凛「私にはゆかりとプロデューサーが抱き合って倒れこんでるようにしか見えないんだけど。
しかもゆかりの服はだけてるし。そっか、そういう関係だったんだね」

P「いや、だからこれには訳があってだな。とりあえず落ち着いてくれ。なんか目のハイライトが無くなってる」

凛「十分落ち着いてるよ? 大丈夫だよプロデューサー。私が今助けてあげるから」

P「いや待て、お前は何か重大な勘違いをしてるから。とりあえず説明を聞いてくれ」

        
凛「………………その前にゆかり、どきなよ」

ゆかり「…………んー………………」

P「いや、今ゆかり寝てるんだよ…………。よいしょっと……とりあえずソファーに寝かしとくか」

凛「……で? まさかゆかりが寝ぼけて抱きついてきたとか言わないよね」

P「いや、そのまさかなんだけど。ゆかりが起き上がったと思ったらこっちに倒れこんできて。
そしたら丁度そのときに凜が帰ってきたんだよ」

凛「…………ふーん」チラッ

ゆかり「……………………」スゥスゥ

凛「…………まぁ、本当みたいだね。信じるよプロデューサー」

        
P「ありがとうございます…………それにしても驚いたよ。呼ばれたと思ったらいきなり抱きついて来るんだから」

凛「……災難だったね」

P「ははは、まあそうかもな」

ゆかり「………………ふわぁ………………あれ……?」

P「お。目が覚めたか?」

ゆかり「あ、ぷろでゅーさーさんだー……」

P「お、おいゆかり?」

またかよ(歓喜)

ゆかり「…………ふふっ……ぷろでゅーさーさーん、すきですよー」ギュッ

P「ちょっ、ええ!?」

凛「ちょっとゆか……」

ゆかり「ねー、ちゅしましょー?」

P「ちょ、やめ……むぐっ!?」

ゆかり「んー………………ぷはぁ。わーい、ぷろでゅーさーさんとちゅーしちゃった」コテン

凛「ちょ、なっ…………なにやってるのゆかり!?」

P「」

凛「ねえちょっと待ってよ!? おい起きろよゆかり!!」

これにはPも苦笑い

      
――――――――――――
       
凛「…………はぁ。思い出しただけでもイライラするよ」

みく「ありゃー…………意外とゆかりちゃん大胆なんだにゃ…………」

みく「ま、まあ寝ぼけてたんだったら仕方ないにゃ? それより凛の焦り具合の方がビックリしたけどにゃ」

凛「みくもあの場にいたら私の気持ち分かってるよ…………。それに、後でゆかりが呟いてたんだけどさ」

みく「にゃんて?」

ゆかり『もうちょっとで既成事実作れたのになぁ…………次はもっとタイミングを見計らなきゃ』

凛「……って」

       
みく「……………………………………」

凛「…………………………………………」

凛「…………次の人にいっていい?」

みく「…………なんだかこれ以上聞いちゃ駄目な気がしてきたんだけど……」

凛「語尾ににゃ付けるの忘れてるよ。それにここまで来たら全部聞いていってよ」

凛「じゃあ話すよ…………この前響子がね…………」

――――――――――――

     
――――――――――――  
     
P「ふー、お疲れ様です」ガチャ


響子「プロデューサー、お疲れ様ですっ!」

P「ん? ああ、響子か、お疲れ様。あれ、結構遅いけどまだ事務所に残ってたのか?」

響子「はい、ちょっとやることがあって…………プロデューサー、お腹空いてませんか?」

P「そうだな……実は結構減ってるかな。なんだ、飯でも食いに行くか?」

響子「あ、それなら私がお夜食作ったんですよ! オムライス、食べますか?」

P「本当か? それなら遠慮なく貰うけど」

        
響子「本当ですよっ、はいどうぞ! 料理は得意ですから、いっぱい食べて下さいねっ!」

P「おお……すごいなこれは。それじゃ、いただきます」

響子「……どうですか?」

P「………………うまいっ!! いやーありがとうな響子。もしかして、このためにわざわざ残ってたのか?」

響子「えへへっ。どんどん食べて下さいねー!」

P「おう。………………そういや、その指の絆創膏、どうしたんだ?」

響子「これですか? …………いやー、ちょっと包丁で切っちゃって」

P「そうか……。料理作ってくれるのは嬉しいけど、気をつけてくれよ? お前の体が一番大事なんだからな」

    
響子「もしかして心配してくれてます?」

P「いや、当たり前だろ。そりゃ響子は俺にとって大事な人だからな」

響子「…………そっかー………………えへへ」

P「…………ふぅ、ごちそうさまでした」

響子「ふふっ、おいしかったですか?」

P「ああ。すっげー美味かったよ。良ければまた作ってくれるか?」

       
響子「本当ですか!? いいですよ、これからもいっぱい作りますねっ!」

響子「あ、なんだったらプロデューサーさんのお家に作りに行きましょうか? プロデューサーさんって一人暮らしですよね?
どうせなら掃除も洗濯もいえ家事全部私がやってもいいですよあそれならもういっそのことプロデューサーさんのお家に一緒に住んじゃおうかななんて――」

P「え、えっと……響子さん?」

響子「ふふねえプロデューサーさん私いいお嫁さんになると思うんですよ確かにお菓子作りは少し苦手ですけどそれでもいっぱい練習するんで安心してくださいね
大丈夫ですよ一緒に幸せになりましょうねプロデューサーさん」

P「………………あ、あのー」

響子「――だから今度プロデューサーさんのお家に行っても良いですか? 良いですよね?」

P「いや、それはだな…………」

響子「良いですよね?」

P「………………はい。どうぞ来て下さい」

響子「えへへっ、じゃあまた今度のオフの日にでもおじゃましますねっ、プロデューサーさん!」

佐城雪美(10)
ttp://i.imgur.com/tuEma.jpg

緒方智絵里(16)
ttp://i.imgur.com/CPaiR.jpg

水本ゆかり(15)
ttp://i.imgur.com/xNVQu.jpg

五十嵐響子(15)
ttp://i.imgur.com/QURMX.jpg

前川みく(15)
ttp://i.imgur.com/NtQr5.jpg

渋谷凜(15)
ttp://i.imgur.com/1MZor.jpg

ちえりんゆきみん以外15歳組か

     
――――――――――――
    
みく「………………………………」

凛「…………さらにね、この話には付け足しがあるんだけど」

みく「…………まだあるのかにゃ」

凛「うん。響子が料理作ってたときなんだけど」

    
――――――――――――
     
響子「ふーふふーん♪ プロデューサーさん喜んでくれるといいなー」

響子「さーてチキンライスはこんなもんかな、と……あ、そうだこれ忘れちゃうところだった」

響子「えーっと……うん、小指にしよっと」スッ

……ポタ……ポタ……

響子「……はぁぁ………………プロデューサーさんに届けこの思いっ、なんてね」

      
――――――――――――
      
みく「………………え、それじゃもしかしてPチャンが食べたオムライスの中に…………」

凛「うん。入ってるよね」

みく「………………なんかもう甘えるとかいうレベルじゃなくなってないかにゃ?」

凛「ん? そうかな……?」

みく「えっ」

凛「……? まぁいいや。……次は和久井さんね」

みく「るーみんかにゃ。大人なんだしやっと安心できそうにゃー」

凛「…………さあ、それはどうだろうね。この前のことなんだけどね…………」

ちえり、ゆかり、響子
Cuヤンデレ四天王

あと一人は……わかるな?

     
――――――――――――
     
P「……………………」カタカタ

留美「…………プロデューサー君、コーヒー淹れるけど、飲む?」

P「あ、お願いします」

留美「分かったわ。じゃあちょっと待っていてね」

P「……………………」カタカタ

留美「………………はい、どうぞ」

P「ありがとうございます。……ふぅ」

留美「事務仕事も大変そうね」

P「いえ、別にどうってこと無いですよ……。和久井さんや他の子たちの方がもっと大変ですって」

留美「…………ふふ、でも少なくとも私は今の仕事が好きだから、苦ではないわよ?」

      
P「あはは、それなら俺も全然苦では無いですよ。俺だって今の仕事は好きでやってますから」

留美「あらそう…………ま、確かに仕事をしている時のあなたって、素敵かもしれないわね」

P「そ、そうですかね?」

留美「でも、だからって言って調子に乗りすぎちゃ駄目よ? 皆すぐにプロデューサー君に甘えようとするんだから。もっと君がちゃんとしなきゃ」

P「…………はぁ」

留美「確かにプロデューサー君は魅力的だけど、あくまでもアイドルは仕事なんだから。その辺の分別はつけなきゃ、ね?」

P「まぁ……それはそうですね」

和久井留美(26)
ttp://i.imgur.com/aN7F5.jpg

     

留美「この前だって、合計1時間以上も雪美ちゃんを膝の上に乗せていたし、みくちゃんが甘えてきてもそのままで25分も一緒にいたわよね? 
それにゆかりちゃんと平均より15分も長くお喋りしてたし、後それから――」

P「…………あの、和久井さん」

留美「あら、どうしたの?」

P「い、いえ、何でもないです。はい」

留美「…………まあとにかく、プロデューサー君も自立しなきゃ、ね?」

P「………………はい」

元秘書だからね、スケジュールとその他把握するのは訳ないよね

     
留美「分かってくれたのならそれで良いわ。……あ、そういえば、今印鑑持ってるかしら?」

P「……………………は?」

留美「だから印鑑よ。認め印で良いわ」

P「いや、あの…………一体何に使うんですか?」

留美「それは決まってるじゃない…………」

P「決まってるとか言われてもですね…………流石にそれはお貸しできませんよ。第一そんな物持ち歩かないでしょ……」

留美「あら、そう。じゃあ今家にあるって訳かしら?」

P「え、ええ。それはそうですけど」

留美「そう、分かったわ…………ちひろさん、ちょっといいかしら?」

       
ちひろ「はい、なんでしょう」

留美「プロデューサー君の家の合鍵…………10万モバコインでどうかしら」

ちひろ「はいっ! 喜んで!!」

P「はぁ!? ちょっと待って下さいよ!」

ちひろ「毎度ありー!」

P「おいちょっと待てふざけんなよそこの悪魔!」

     
――――――――――――
    
みく「え…………なにそれ…………」

凛「まぁなんとか合鍵渡されるのは防いだみたいだけど、ね」

みく「いや…………ええー……………………」

凛「悲しいけど、これが現実なんだよ」

みく「にゃぁぁ………………」

みく「………………ん? そーいえば凛はこのときどこに居たんだにゃ? さっきの響子や智絵理のときも凛話してなかったけど……」

凛「ああ、事務所に盗聴器付けてるからね」

みく「えっ」

凛「どうかした?」

         
みく「いや、え? なんで盗聴器なんか付けてるのにゃ?」

凛「そりゃプロデューサーの様子知るためでしょ? 当たり前じゃん」

みく「えっ」

凛「……さっきからどうしたの?」

みく「…………え、盗聴器って当たり前だったのかにゃ」

凛「別に普通じゃないかな。あ、でも流石にストーカーみたいなことはしちゃいけないと思うよ」

       
みく「………………………………」

凛「だから、さっきからみくどうしたの?」

みく「…………なんでもないにゃ」

凛「…………? まぁいいや。じゃあ最後の人、いくね?」

凛「最後は…………まゆなんだけど」

凛「この前私がプロデューサーの家に行った時の話なんだけど…………」

     
――――――――――――
     
ガチャ
      
凛「おじゃましまーす……」

凛(プロデューサーはまだ仕事があるから、帰ってくるのはまだ先のはず)

凛「今の内に掃除とかしとかなきゃね、うん」

凛「えーっと、洗濯物は…………あったあった。はぁ……やっぱりプロデューサー溜め込んじゃってるよ」

凛「とりあえず洗濯機に入れて…………あ、プロデューサーのパンツ………………」

     
凛「…………汚れてるかをチェックするためだから、仕方ないよね」モフモフ

凛「……すー………………はぁー……………………」

凛「はぁぁ………………」

凛「やっぱり、プロデューサー良い匂いだなぁ…………」

凛「本当は直接嗅ぎたいけど、それはまだ早いよね」

凛「……………………もう一度だけしておこ」

凛「………………………………ふぅぅ」

     

ガチャ
      
凛「っ!?」

凛(え、プロデューサー? あれ、早くない……?)

パタパタパタ……

凛「あ、プロデューサー? おかえ…………」

まゆ「…………………………」

まゆ「凛ちゃん、こんにちわぁ」

凛「………………こんにちわ、まゆ。奇遇だね、こんな所で会うなんて」

まゆ「ほんとですねぇ。プロデューサーさんのお家に来たら凛ちゃんがいるから、まゆびっくりしちゃいましたぁ」

   
凛「うん。プロデューサーとは付き合いも長いから。だから任せて?」

まゆ「別に長くいたからいいって訳でもないと思いますけど。大切なのは繋がりの深さ、じゃないですかぁ?」

凛「それは一理あるかもね。まあ私とプロデューサーはお互いに信頼しあってるけど」

まゆ「それはまゆだって一緒ですよぉ。まゆとプロデューサーさんは運命の赤いリボンで繋がってますから、ね?」

凛「……それはまゆが勝手に思ってるだけでしょ? まゆの事情にプロデューサーを巻き込んじゃ駄目だよ」

まゆ「あら、嫉妬してるんですかぁ?」

凛「別に嫉妬するようなことなんてないけど? それに今更お互いを疑うような関係でもないしね。私とプロデューサーは」

まゆ「へぇ……仲がいいんですねぇ」

凛「うん。……まあ、まゆもプロデューサーと仲は良い方だと思うけど」

まゆ「………………うふ、ありがとうございます。凛ちゃんだって仲良さそうで羨ましいですよぉ」

    
凛「…………………………」

まゆ「……………………………………」

まゆ「……………………ねえ凛ちゃん、一緒にご飯作りませんか?」

凛「…………いきなり何?」

まゆ「いえ、だって折角一緒にいるんですから。プロデューサーさんの為に、どうですか?」

凛「……………………まあいいよ。じゃあ、一緒に作ろうか」

まゆ「分かりましたぁ。頑張りましょうね、凛ちゃん」

    
――――――――――――
   
凛「――で、結局その後プロデューサーと一緒に三人で食事をしたんだ」

みく「……………………」

凛「まゆもさ、良い子ではあるんだけどね。流石に人の家に無断侵入はまずいと思うんだ」

みく「…………………………………………」

凛「やっぱり皆もう少し自立しなきゃいけないよね……ってみく、どうかした?」

みく「…………いえ、その通りだと思います」

凛「だよね? うんうん、一度皆に言った方が良いかも。あくまでもアイドルとプロデューサーなんだって」

みく「そうですね」

凛「別に仲が良いのはいいんだけど、限度ってものがあるよね。これ異常進んで依存みたいになってもいけないし、
やっぱりこの辺りで私が止めなきゃ」

みく「そうですね」

凛「うん。そうと決まれば明日から頑張ってプロデューサーを守らなきゃね」

みく「そうですね」

      
凛「……あ、そういえば、みくも最近プロデューサーに引っ付きすぎてない?」

みく「にゃっ!?」

凛「この前もプロデューサーに後ろから抱きつきにいってたりしてたしさぁ…………まずはみくとちょっとお話した方がいいのかな?」

みく「え、待って落ち着こうにゃみくは何もしてないにゃ」

凛「大丈夫だよ。別に取って食おうって訳じゃないんだし、安心して」

凛「ここじゃなんだし…………じゃあ私の部屋にでもいこっか」

みく「にゃあああああああ………………………………」

   
後日

みく「ただいまにゃー!」

P「ん、お帰り。みく」

みく「ねえPチャンPチャン! みく今日のお仕事ばっちりだったんだにゃ! ねえほめてほめてー♪」スリスリ

P「あーわかったわかった…………」ナデナデ

みく「ふにゃぁぁ………………」

   
ガチャ

凛「ただいま戻りました」

P「お、凛もお帰り」

凛「ただいま、プロデューサー…………それとみく」

みく「あわわわわわわ………………」

凛「まだお話足りなかったみたいだし、後でまたお話しよっか」

みく「ふにゃああああああああ!」

おわり
ちょっと病んでるくらいの子の方が可愛いと思いました(真顔)

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