キョンだけルールを知ってる設定で。
ぼちぼち行きます

１回表

ハルヒ「しまっていこーっ」

キョン「それ守備じゃねーか？」

ハルヒ「細かいことは気にしないの」

投手「」ﾋｭﾝ

ハルヒ「それっ」ｽｶ

球審「ストライク」

ハルヒ「あー当たんなかったか…」ﾃｸﾃｸ

朝比奈「あたし頑張ります」打席へ

キョン「こらこらこら」

ハルヒ「へ？」

原作３巻でやってるけど無視（やってない設定）


キョン「まだ初球だろ？」

ハルヒ「初球って？」

キョン「１球目だろ？」

ハルヒ「うん。みくるちゃん頑張って」

キョン「だからそうじゃなくて」

ハルヒ「じゃあ何なのよ！」

キョン「三振って知ってるか！」

ハルヒ「？」

キョン「簡単に言うと１人３回まで打てる」

ハルヒ「…そうなの？」

ハルヒ「えーっと…じゃああたしの２球目ね」

投手「」ﾋｭﾝ

ハルヒ「そりゃ」ｶｷｰﾝ

二塁手「」ﾎﾟﾄ

ハルヒ「あっ、落とした」

二塁手「」ｷｬｯﾁ

ハルヒ「ん？拾った？」

二塁手「」ﾋｭﾝ

一塁手「」ｷｬｯﾁ

塁審「アウト」

ハルヒ「一塁にパスしたのね」

キョン「おい、ハルヒ」

ハルヒ「何よ」

キョン「走れ」

ハルヒ「」ﾀﾞｯｼｭ

球審「アウト」

キョン「…」

キョン「ハルヒ、戻れ」

ハルヒ「へ？」

キョン「アウトになったら戻る」

ハルヒ「あーはいはい」打席へ

キョン「…ん？」

ハルヒ「これ２回目だから、あと１回でしょ？」

キョン「…打ったらそこまで」

ハルヒ「打ったら駄目なの？」

キョン「いやそうじゃなくて…」

古泉「アウトにならなければ良いということでしょうか」

キョン「そういうことだな」

ハルヒ「えっと、結局あたしはどうなるの？」

キョン「アウト。バッター交代」

一死　走者無し
２　右　朝比奈

朝比奈「よろしくお願いします」

投手「」ﾋｭﾝ

朝比奈「わっ」ｶﾝ

ハルヒ「当たった！」

キョン「走れ！」

朝比奈「」ﾀﾞｯｼｭ

捕手「」一塁送球

一塁手「」ｷｬｯﾁ

塁審「セーフ」

朝比奈「」ﾀﾞｯｼｭ

キョン「お、セーフか？」

ハルヒ「やるじゃない、みくるちゃん」

朝比奈「」ﾀﾞｯｼｭ

キョン「朝比奈さーん」

朝比奈「へ？」

キョン「どこまで走るんですか？」

朝比奈「どこまで走ればいいんですか？」

キョン「一塁、そこです」

朝比奈「」戻る

一死　走者一塁（朝比奈）

３　中　長　門


投手「」ﾋｭﾝ

長門「」ｶｷｰﾝ

ハルヒ「おっ」

キョン「初球打ち」

長門「」一塁へ走る

投手「」一塁送球

一塁手「」ﾀｯﾁ

塁審「アウト」

朝比奈「」

キョン「朝比奈さんがアウトです」

朝比奈「へ？」

キョン「打ったら走る。これ基本中の基本です」

二死　走者一塁（長門）

４　二　キョン


投手「」ﾋｭﾝ

キョン「」空振り

長門「」ﾗﾝﾅｰｽﾀｰﾄ

ハルヒ「え？」

朝比奈「走っていいんですか？」

キョン「盗塁ってやつだな」

長門「」

二塁審「セーフ」

長門「…セーフ？」

キョン「長門、どうした？」

長門「打っていないのに走った。すまない」一塁へ戻る

キョン「いや戻らなくていいぞ」

長門「そう？」

キョン「打ってないときに走っても反則じゃないからな」

二死　走者二塁（長門）

投手「」ﾋｭﾝ

キョン「」ｶｷｰﾝ

長門「」ﾗﾝﾅｰｽﾀｰﾄ

ハルヒ「おっ、今度は決まった」

古泉「高いですね」

鶴屋「ライトの守備を越えて…」

妹「スタンドに入った！」

一塁審「ファウル」

キョン「ファウルか…」打席に戻る

長門「」

キョン「長門！」

長門「何？」

キョン「これは戻ろう」

※ボールカウント　０ボール２ストライク


投手「」ﾋｭﾝ

キョン「」ｶﾝ

古泉「三塁線ですか」

ハルヒ「よくわかんないけど色々考えてるのね」

三塁手「」ｷｬｯﾁ

遊撃手「」ﾀｯﾁ

塁審「アウト」

キョン「長門！」

長門「何？」

キョン「なぜ走った」

長門「打ったら走る。これ基本中の基本」

キョン「…」

キョン「攻守交代」

ハルヒ「ん？」

キョン「だから、向こうが打って、こっちが守る」

ハルヒ「へ？何で？」

キョン「３人アウトになったら交代するって決まりだから」

ハルヒ「３人アウト？」

朝比奈「アウトって何ですか？」

キョン「まあ、いろいろあるんだが…」

キョン「…」

キョン「とりあえずは、『タッチされたらアウト』って覚えとこうか」

ハルヒ「了解」

１ｳﾗ　上ヶ原パイレーツの攻撃


守備位置
投　涼　宮
補　古　泉
一　国木田
二　キョン
三　鶴　屋
遊　谷　口
左　　妹　
中　長　門
右　朝比奈


ハルヒ「しまっていこーっ！」ﾋｭﾝ

打者「」空振り

キョン「投げながら言うな」

ハルヒ「」ﾋｭﾝ

打者「」

球審「ボール」

ハルヒ「」ﾋｭﾝ

打者「」

球審「ボール」

ハルヒ「よし３球終了！」

キョン「いや、まだだな」

ハルヒ「へ？」

キョン「厳密に言うと、３球じゃないんだ」

ハルヒ「へ？」

キョン「３ストライクで、バッターアウト」

ハルヒ「ストライク？」

キョン「ホームベースの真上で、バッターの脇の下から膝の高さまでがストライクゾーン」

キョン「そこを通ったものがストライク、通らなかったらボール」

ハルヒ「えっと…要するにどういうこと？」

古泉「要は真ん中に投げろってことですか」

キョン「そういうことだな」

ハルヒ「よし、じゃあ行くわよ」ﾋｭﾝ

打者「」

球審「ボール」

ハルヒ「」ﾋｭﾝ

打者「」

球審「フォアボール」

打者「」一塁へ

ハルヒ「…へ？」

キョン「あ、ボールが４つになると、打者は一塁へ行ける」

ハルヒ「先に言いなさいよ！」一塁送球

国木田「」ﾀｯﾁ

一塁審「セーフ」

無死　走者一塁


ハルヒ「よし、次行くわよ」ﾋｭﾝ

打者「」ｶｷｰﾝ

ハルヒ「おっ」

谷口「高い」

キョン「朝比奈さん！捕って！」

朝比奈「はーい」ﾎﾟﾄ

キョン「…」

朝比奈「ワンバウンドで…よし」

キョン「朝比奈さん！」

朝比奈「へ？」

キョン「なんでワンバウンドにしちゃったんですか」

朝比奈「え？だってその方が捕りやすいですし」

キョン「ノーバウンドで捕ったらバッターアウトだったのに…」

朝比奈「え？そうなんですか？」

キョン「そうなんですよ」

朝比奈「ごめんなさい」

朝比奈「あたしのせいで２点入ってしまって…」

キョン「へ？２点？」

ＳＯＳ０─２上ヶ原

キョン「あ、この間にホームインしたのか」

ハルヒ「え？２点入った？」

キョン「こっちでごちゃごちゃやってる間にホームインしたらしい」

ハルヒ「ホームイン？」

キョン「２人ホームインしたから２点」

ハルヒ「ちょっと待ちなさい、ホームインって何よ」

キョン「ホームベース踏んだらホームインだろ？」

古泉「どうしたんですか？」

鶴屋「どうしたのさ？」

キョンの妹「どーしたの？」

ハルヒ「知らないうちに２点入ってたのよ」

キョン「知らないうちじゃないだろ」

古泉「えっと、最初から説明してください」

キョン「バッターがボールを打ったら、一塁に走るってのはいいよな？」

ハルヒ「うん」

キョン「一塁に着いたバッターは、次は二塁に走る」

妹「二塁？」

キョン「そこのベースが二塁な」

妹「了解」

キョン「で、三塁を回って、ホームに戻る」

ハルヒ「うん」

キョン「戻ってくれば１点」

ハルヒ「…え？」

古泉「それだけですか？」

キョン「それだけだ」

ハルヒ「…本当に？」

長門「途中でアウトになった場合は」

キョン「それは駄目だな」

古泉「アウトにならずに一周できれば得点、と」

打者「」ｶｷｰﾝ

谷口「よし」ｷｬｯﾁ

球審「アウト」


打者「」ｶﾝ

ハルヒ「オーライ」

キョン「一塁」

ハルヒ「それっ」一塁送球

国木田「」ﾀｯﾁ

塁審「アウト」


打者「」

球審「ストライク、バッターアウト」

キョン「よし攻守交代」

２表

５　左　キョンの妹

ハルヒ「あれ？キョンなんでそこにいるの？」

キョン「へ？」

ハルヒ「いや、さっき一塁で終わったから」

キョン「次の回になったからランナー無し」

ハルヒ「へ？」

キョン「回が変わるとランナーはリセットされる」

ハルヒ「了解」

妹「」ｶｷｰﾝ

一塁審「セーフ」

６　補　古　泉

古泉「」ｶｷｰﾝ

キョン「よし抜けた！」

ハルヒ「走れ！」

古泉「」ﾀﾞｯｼｭ

右翼手「」二塁送球

二塁手「」ベースを踏む

塁審「アウト」

妹「へ？」←一塁ベース上

キョン「なんで走らなかったんだ」

妹「だって、ベース踏んでればアウトにならないんじゃないの？」

キョン「普通はな。ただ今回は違う」

ハルヒ「今回は？」

キョン「同じベースに２人いたら駄目なんだ」

鶴屋「ちょっと古泉くん！」

古泉「え、だって僕バッターですし」

キョン「うん、バッターは絶対走らなきゃ駄目」

古泉「そうですよね」

ハルヒ「じゃあこれは妹ちゃんが？」

キョン「走らないと駄目だな」

妹「うー…」

キョン「それでこういうケースに限り、２塁ベース踏んでもアウトになる」

ハルヒ「へ？」

キョン「後ろの塁が全部埋まってて、絶対に前に行かないといけない状況のとき」

キョン「ボール持って前のベース踏んだらランナーアウト」

妹「了解」

古泉「あれ？バッターは…」

キョン「一塁ベース踏んだらアウト」

あと何がある？
空振り、ファール、ホームラン、デッドボール、振り逃げ以外で

一死　走者一塁

７　一　国木田


投手「」ﾋｭﾝ

国木田「」

球審「ストライク」

国木田「…キョン」

キョン「ん？」

国木田「ストライクゾーンってどこだっけ？」

キョン「ホームベースの真上、脇の下から膝まで」

国木田「今外れてなかった？」

キョン「空振りしたら全部ストライクな」

国木田「あ、そうなの？」

投手「」ﾋｭﾝ

国木田「」ｶｷｰﾝ

古泉「」ﾗﾝﾅｰｽﾀｰﾄ

一塁審「ファウル」

国木田「？」

キョン「あ、その線の外側に行ったらファウル」

国木田「で？」

キョン「戻れ」

国木田「了解」

古泉「」←まだ走ってる

キョン「古泉も戻れ」

古泉「了解です」

ボールカウント　０ボール　２ストライク

キョン「あ、ファウルはストライクな」

投手「」ﾋｭﾝ

国木田「」ｶｷｰﾝ

古泉「」ﾗﾝﾅｰｽﾀｰﾄ

一塁審「ファウル」

国木田「あー三振かー」

キョン「ん？」

国木田「へ？」

キョン「いや、ファウルはストライクだけど、三振にはならない」

国木田「へ？」

キョン「だから、２ストライクの後にファウルした場合のみ、ストライクにならない」

国木田「…へ？」

古泉「戻りましょうか」

ボールカウント　０ボール　２ストライク

投手「」ﾋｭﾝ

国木田「」ﾊﾞﾝﾄ

古泉「」ﾗﾝﾅｰｽﾀｰﾄ

一塁審「ファウル」

ハルヒ「あー惜しかった」

鶴屋「もうちょっと内側なら」

国木田「」打席に戻る

キョン「ん？国木田どうした？」

国木田「いやファウルは三振にならないんでしょ？」

キョン「えーっと、バント失敗でファウルのときは三振になる」

国木田「…へ？」

長門「２ストライクからバントをして、その打球がファウルになったときは三振になる」

長門「この認識で間違いないか？」

キョン「間違いない」

二死　走者一塁

８　三　鶴屋


投手「」ﾋｭﾝ

一塁手「」ﾀｯﾁ

一塁審「アウト」

古泉「…はい？」

キョン「古泉、足離れてただろ」

古泉「あっ」

キョン「牽制球ってやつだな」

ハルヒ「えっと、これどうなるの？」

キョン「スリーアウト、攻守交代」

２ｳﾗ　上ヶ原パイレーツ


ハルヒ「」ﾋｭﾝ

打者「」ｶｷｰﾝ

長門「…」

二塁審「ホームラン」

ハルヒ「へ？」

ＳＯＳ０─３上ヶ原

朝比奈「えっと…」

キョン「スタンドに入ったからホームラン」

朝比奈「ホームラン？」

キョン「１点入ります」

朝比奈「えっ」

ハルヒ「」ﾋｭﾝ

打者「」ｶｷｰﾝ

国木田（ﾌｧｰｽﾄ）「…」

朝比奈（ﾗｲﾄ）「…」

ボール「」←スタンドに入る

一塁審「ファウル」

国木田「…ん？」

朝比奈「ホームランじゃないんですか？」

キョン「あそこにポールが立ってますよね」

朝比奈「はい」

キョン「あの間に入ったらホームラン、外に入ったらファウル」

朝比奈「了解しました」

ハルヒ「」ﾋｭﾝ

打者「」ｶｷｰﾝ

キョン（ｾｶﾝﾄﾞ）「…」

長門（ｾﾝﾀｰ）「…捕れない」

ボール「」←外野スタンドへ

二塁審「エンタイトルツーベース」

ハルヒ「…何それ？」

キョン「ワンバウンドでスタンドに入ったら、二塁打になる」

ハルヒ「はーい」

谷口「面倒臭いな」

ハルヒ「」ﾋｭﾝ

打者「…」

球審「ストライク」


ハルヒ「」ﾋｭﾝ

打者「」ｶｷｰﾝ

一塁審「ファウル」


ハルヒ「」ﾋｭﾝ

打者「」ｽｶｯ

球審「ストライク」

打者「」←一塁へ走る

ハルヒ「へ？」

一塁審「セーフ」

キョン「ハルヒ、二塁！」

ハルヒ「」二塁送球

キョン「」ｷｬｯﾁ

キョン「えっと、振り逃げっていうルールがあって」

キョン「三振したとき、最後の球がワンバウンドか、キャッチャーが捕り損ねた場合は」

キョン「バッターは一塁に走っていい」

ハルヒ「え？」

朝比奈「それって…」

古泉「フォアボールと同じじゃないですか」

キョン「いや、タッチすればアウトだからな。一塁ベース踏んでも」

無死　走者一塁

ハルヒ「」ﾋｭﾝ

打者「」ｶﾞﾝ

球審「デッドボール」

ハルヒ「あ、ごめん、大丈夫？」

打者「大丈夫です」

上ヶ原監督「いや、下がれ」

打者「…」


ハルヒ「えっと…」

キョン「とりあえずデッドボールだから、一塁に出る」

古泉「今一塁にランナーいるんですが」

キョン「そのランナーは二塁に行く」

古泉「二塁にランナーがいたら？」

キョン「三塁」

キョン「一応言っとくけど、塁が詰まってるときだけだからな」

キョン「二塁だけで一塁がいなかったら、二塁ランナーは動かない」

朝比奈「あの、一応聞いときますけど」

朝比奈「満塁のときって…」

キョン「１点入ります」

無死　走者一・二塁


ハルヒ「ん？今一塁にいるの誰？」

古泉「あれ？」

朝比奈「さっきの人と違いますね」

キョン「臨時代走だな」

ハルヒ「臨時代走？」

キョン「さっきバッターが怪我しただろ？」

キョン「走れないから代わりに出るんだ」


ハルヒ「ふーん…ん？あの子どっかで見た」

キョン「怪我したのが９番だから、臨時代走は一つ前の８番」

キョン「ただ今回は８番と７番が塁に出てるので、臨時代走は６番になる」

ハルヒ「」ﾋｭﾝ

打者「」ｶｷｰﾝ

三塁審「ホームラン」

ハルヒ「はーまた１点取られた」

キョン「いや、３点」

ハルヒ「へ？」

キョン「ホームランで１点ってのは、打者が１周してホームに戻って１点なんだ」

キョン「ランナーがいたら、ランナーも戻ってくるからその分も入る」

ハルヒ「えっと、今はランナー２人いるから」

古泉「バッターを入れて３人、つまり３点と」

キョン「そういうこと」

ＳＯＳ０─６上ヶ原

ハルヒ「ん？雨降ってきた」

鶴屋「本当だ」

キョン「うわっ、これはひどい」


１０分後

球審「ノーゲーム」


キョン「野球は５回終わったところで成立だから」

キョン「５回終わる前に中止になったらノーゲーム」

キョン「５回終わってたらコールドゲーム、そこまでの成績で勝敗を決める」

ハルヒ「えっと、じゃあこれは？」

キョン「まだ２回だから、ノーゲーム、勝敗つかず」

ハルヒ「…了解」


完